JP2013089329A - 有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板、及びそれを有する有機エレクトロルミネッセンス表示装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】偏光子とλ/4位相差フィルムとが積層された有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板であって、前記λ/4位相差フィルムの遅相軸と前記偏光子の吸収軸とのなす角度が45°であり、前記λ/4位相差フィルムの45°偏光入射時の内部ヘイズ値が0.01〜0.1%の範囲内であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板。
【選択図】なし
Description
1.偏光子とλ/4位相差フィルムとが積層された有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板であって、前記λ/4位相差フィルムの遅相軸と前記偏光子の吸収軸とのなす角度が45°であり、前記λ/4位相差フィルムの45°偏光入射時の内部ヘイズ値が0.01〜0.1%の範囲内であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板。
2.前記λ/4位相差フィルムが、下記式(1)及び式(2)を満足するセルロースエステルと、散乱体とを含有し、かつ前記散乱体の平均粒径(r)と屈折率(n)とが、下記式(3)及び式(4)とを満足することを特徴とする前記1項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板。
0.5≦Y・・・・・・・・・・・式(2)
(式(1)及び式(2)中、Xはアセチル基置換度を表し、Yはプロピオニル基置換度とブチリル基置換度との和を表す。)
100nm≦r≦500nm・・・式(3)
1.4<n<1.47・・・・・・式(4)
3.前記散乱体が、表面処理シリカ分散物であることを特徴とする前記2項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板。
4.前記λ/4位相差フィルムが、斜め延伸されて製造されたものであることを特徴とする前記1〜3項のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板。
5.前記1〜4項のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板を有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
式(2) 0.5≦Y
(上記式(1)及び式(2)中、Xはセルロースエステルのアセチル基置換度を表し、Yはプロピオニル基置換度とブチリル基置換度の和を表す)
式(3) 100nm≦r≦500nm
式(4) 1.4<n<1.47
45°偏光入射時のλ/4位相差フィルムの内部ヘイズは、散乱体と散乱体の周辺に存在する空隙(ボイド)及びフィルム素材の屈折率により制御が可能である。
本発明に記載のλ/4位相差フィルムの素材は特に限定されないが、波長分散特性の観点、偏光子への密着性や透明性の観点からセルロースエステルを用いることが好ましい。中でも、効果の発現の観点から、前述した式(1)及び(2)を満たすセルロースエステルを含有することが好ましい。
式中、nx、nyは、23℃・55%RH、450nm、550nm又は650nmにおける屈折率nx(フィルムの面内の最大の屈折率、遅相軸方向の屈折率ともいう。)、ny(フィルム面内で遅相軸に直交する方向の屈折率)であり、dはフィルムの厚さ(nm)である。
本発明に係る内部ヘイズ値はλ/4位相差フィルムに散乱体として微粒子を含ませることで調整することができる。
本発明の光学フィルムにおいては、フィルム中に少なくとも一種の可塑剤を添加してもよい。可塑剤とは、一般的には高分子中に添加することによって脆弱性を改良したり、柔軟性を付与したりする効果のある添加剤であるが、例えば本発明における好ましい態様の樹脂の場合、単独での溶融温度よりも溶融温度を低下させるため、また同じ加熱温度において樹脂単独よりも可塑剤を含むフィルム構成材料の溶融粘度を低下させるために、可塑剤を添加する。また、セルロースエステルの親水性を改善し、光学フィルムの透湿度改善するためにも添加されるため透湿防止剤としての機能を有する。
本発明において用いることができるポリエステル樹脂は、ジカルボン酸とジオールを重合することにより得られ、ジカルボン酸構成単位(ジカルボン酸に由来する構成単位)の70%以上が芳香族ジカルボン酸に由来し、かつジオール構成単位(ジオールに由来する構成単位)の70%以上が脂肪族ジオールに由来する。
本発明のλ/4位相差フィルムは、下記一般式(PEI)で表される化合物(以下、「芳香族基末端ポリエステル系化合物」ともいう。)とセルロースエステル樹脂を含有することを特徴とする。本発明においては、当該一般式(PEI)で表される化合物を含有させることにより、位相差を自在にコントロールすることができて目的のλ/4位相差へのコントロールが容易、フィルムに硬度を付与しハードコートや防眩性ハードコートを表面加工した際の硬度が向上するという効果が得られる。
(Bは、ベンゼンモノカルボン酸残基を表す。Gは、炭素数2〜12のアルキレングリコール残基、炭素数6〜12のアリールグリコール残基、又は炭素数が4〜12のオキシアルキレングリコール残基を表す。Aは、炭素数4〜12のアルキレンジカルボン酸残基又は炭素数6〜12のアリールジカルボン酸残基を表す。また、nは、0以上の整数を表す。)
一般式(PEI)中、Bで表されるアリールカルボン酸残基とGで表されるアルキレングリコール残基又はオキシアルキレングリコール残基又はアリールグリコール残基、Aで表されるアルキレンジカルボン酸残基又はアリールジカルボン酸残基とから構成されるものであり、通常のポリエステル系化合物と同様の反応により得られる。
本発明においては、従来、光学フィルムに含有されている種々のポリエステル化合物を用いることができる。例えばポリエステル化合物として、下記一般式(PEII)で表される様に化学構造式の末端部分にヒドロキシ基を有するポリエステル(「ヒドロキシ基末端ポリエステル」という。)を用いることもできる。
上式で表される化合物は、芳香環を有するジカルボン酸(「芳香族ジカルボン酸」ともいう。)と、炭素数が2〜6の直鎖又は分岐のアルキレン又はシクロアルキレンジオールから得られ、両末端がモノカルボン酸で封止されていないことが特徴である。
=2×56110/(ヒドロキシ(水酸基)価)
ポリエステル化合物は、常法により上記ジカルボン酸とジオールとのポリエステル化反応又はエステル交換反応による熱溶融縮合法か、あるいはこれら酸の酸クロライドとグリコール類との界面縮合法のいずれかの方法によっても容易に合成できる。
本発明のλ/4位相差フィルムには、可塑剤として、カルボン酸糖エステル化合物を含有させることも好ましい。当該化合物はセルロースとの相溶性が優れ含有させることで、耐水性が向上するという効果を得ることができる。多量に含有させることができるので、他の添加剤で耐水性が不十分な場合はこの化合物で補完する。
本発明に係るλ/4位相差フィルムには、上記可塑剤以外に種々の化合物等を添加剤として含有させることができる。例えば位相差発現剤、酸化防止剤、酸捕捉剤、光安定剤、紫外線吸収剤、光学異方性制御剤、マット剤、帯電防止剤、剥離剤、等を含有させることができる。
本発明では、位相差(「リターデーション」ともいう。)発現剤を含んでいてもよい。位相差(リターデーション)発現剤は、例えば0.5〜10質量%の割合で含有させることができ、さらには、2〜6質量%の割合で含有させることが好ましい。位相差(リターデーション)発現剤を採用することにより、低延伸倍率で高いRe発現性を得られる。位相差(リターデーション)発現剤の種類としては、特に定めるものではないが、棒状又は円盤状化合物からなるものを挙げることができる。上記棒状又は円盤状化合物としては、少なくとも二つの芳香族環を有する化合物を位相差(リターデーション)発現剤として好ましく用いることができる。棒状化合物からなる位相差(リターデーション)発現剤の添加量は、セルロースエステルを含むポリマー成分100質量部に対して0.5〜10質量部であることが好ましく、2〜6質量部であることがさらに好ましい。
本発明のλ/4位相差フィルムは、紫外線吸収剤を含有することもできる。紫外線吸収剤は400nm以下の紫外線を吸収することで、耐久性を向上させることを目的としており、特に波長370nmでの透過率が10%以下であることが好ましく、より好ましくは5%以下、更に好ましくは2%以下である。
酸化防止剤は、例えば、λ/4位相差フィルム中の残留溶媒量のハロゲンやリン酸系可塑剤のリン酸等によりλ/4位相差フィルムが分解するのを遅らせたり、防いだりする役割を有するので、前記λ/4位相差フィルム中に含有させるのが好ましい。
本発明のλ/4位相差フィルムは、斜め延伸されて製造された長尺延伸フィルムであることが好ましい。長尺フィルム原反を斜め延伸することによって、フィルムの延長方向に対して任意の角度に面内遅相軸を付与することができる。
長尺延伸フィルムを作製するために用いられる長尺フィルム原反は、公知の方法、例えば溶液キャスト成形法、押出成形法、インフレーション成形法などによって得ることができる。これらのうち溶液キャスト成形法はフィルムの平面性、透明度に優れ、押出成形法は斜め延伸後の厚さ方向のリターデーションRtを小さくすることが容易となり、残留揮発性成分量が少なくフィルムの寸法安定性にも優れるので好ましい。この長尺フィルム原反は、単層若しくは2層以上の積層フィルムであってもよい。積層フィルムは共押出成形法、共流延成形法、フィルムラミネイション法、塗布法などの公知の方法で得ることができる。これらのうち共押出成形法、共流延成形法が好ましい。
本実施形態に係る製造方法における延伸に供される長尺の長尺フィルム原反に斜め方向の配向を付与するために、斜め延伸テンターを用いる。本実施形態で用いられる斜め延伸テンターは、レールパターンやフィルム把持具の搬送速度を多様に変化させることにより、フィルムの配向角を自在に設定でき、さらに、フィルムの配向軸をフィルム幅方向に渡って左右均等に高精度に配向させることができ、かつ、高精度でフィルム厚さやリターデーションを制御できるフィルム延伸装置であることが好ましい。
予熱ゾーン/横延伸ゾーン/斜め延伸ゾーン/保持ゾーン/冷却ゾーン
予熱ゾーン/斜め延伸ゾーン/横延伸ゾーン/保持ゾーン/冷却ゾーン
予熱ゾーン/横延伸ゾーン1/斜め延伸ゾーン/横延伸ゾーン2/保持ゾーン/冷却ゾーン
予熱ゾーン/横延伸ゾーン1/斜め延伸ゾーン1/横延伸ゾーン2/斜め延伸ゾーン2/保持ゾーン/冷却ゾーン
予熱ゾーンとは、オーブン入口部において、フィルムの両端を把持した把持具の間隔が一定の間隔を保ったまま走行する区間をさす。
本発明においては、長尺状λ/4位相差フィルム(延伸フィルム)を、長尺状の偏光子の少なくとも一方の面に積層して形成される長尺状偏光板とすることが好ましい。
図6に、本発明の有機エレクトロルミネッセンス画像表示装置の構成の一例の断面図を示すがこれに限定されるものではない。
<λ/4位相差フィルム1及び8の作製>
<原反作製>
セルロースエステル樹脂としてアシル基置換度の異なる二種を用いて以下の<ドープ液組成A>及び<ドープ液組成B>の二種のドープ液を作製した。
メチレンクロライド 340質量部
エタノール 64質量部
セルロースエステル(セルロースアセテートプロピオネート:アセチル基置換度1.55、プロピオニル基置換度0.9、総置換度2.45;重量平均分子量19万)
100質量部
糖エステル化合物A 10.0質量部
ポリエステルB 2.5質量部
微粒子添加液1 3.5質量部
<ドープ液組成B>
メチレンクロライド 340質量部
エタノール 64質量部
セルロースエステル(セルロースアセテートプロピオネート:アセチル基置換度1.1、プロピオニル基1.5、総置換度2.6;重量平均分子量19万) 100質量部
糖エステル化合物A 10.0質量部
ポリエステルB 2.5質量部
TINUVIN928(BASFジャパン社製) 1.5質量部
微粒子添加液1 3.5質量部
散乱体を含む微粒子添加液1は以下に示す方法で作製した。
微粒子(アエロジル R812 日本アエロジル(株)製) 11質量部
エタノール 89質量部
以上をディゾルバーで50分間攪拌混合した後、マントンゴーリンで分散を行った。
メチレンクロライドを入れた溶解タンクに十分攪拌しながら、微粒子分散液1をゆっくりと添加した。更に、二次粒子の粒径が所定の大きさとなるようにアトライターにて分散を行った。これを日本精線(株)製のファインメットNFで濾過し、微粒子添加液1を調製した。
微粒子分散液1 50質量部
糖エステル化合物Aは以下の方法で作製したものを用いた。
撹拌装置、還流冷却器、温度計及び窒素ガス導入管を備えた四頭コルベンに、ショ糖34.2g(0.1モル)、無水安息香酸240g(0.8モル)、ピリジン379.7g(4.8モル)を仕込み、撹拌下に窒素ガス導入管から窒素ガスをバブリングさせながら昇温し、70℃で5時間エステル化反応を行った。次に、コルベン内を4×102Pa以下に減圧し、60℃で過剰のピリジンを留去した後に、コルベン内を1.3×10Pa以下に減圧し、120℃まで昇温させ、無水安息香酸、生成した安息香酸の大部分を留去した。最後に、分取したトルエン層に水100gを添加し、常温で30分間水洗後、トルエン層を分取し、減圧下(4×102Pa以下)、60℃でトルエンを留去させ、糖エステル化合物Aを得た。平均置換度は7.3、オクタノール・水分配係数(logP値)は12.43であった。
窒素雰囲気下、テレフタル酸ジメチル4.85g、1,2−プロピレングリコール4.4g、p−トルイル酸6.8g、テトライソプロピルチタネート10mgを混合し、140℃で2時間攪拌を行った後、更に210℃で16時間攪拌を行った。次に、170℃まで降温し、未反応物の1,2−プロピレングリコールを減圧留去することにより、比較ポリエステルBを得た。
数平均分子量:490
分散度 :1.4
分子量300〜1800の成分含有率:90%
ヒドロキシ(水酸基)価:0.1
水酸基含有量:0.04%
ポリエステルBはジカルボン酸に対してモノカルボン酸が2倍モル使用されているので末端がトルイル酸エステルになっている。
(長尺延伸フィルム)の作製
次いで、長尺フィルム原反A及びBをフィルム巻出工程より巻出し、図4で示されるような斜め延伸テンターの模式図を用いて斜め延伸する斜め延伸工程について説明する。
次にドープ液組成Aとドープ液組成Bに含まれる微粒子添加液1の代わりに、表1に示されるヘイズ値になるようディゾルバーでの攪拌混合時間を変化させた微粒子添加液を用いたことのみ変えて、円偏光板1、8と同様にしてドープ液組成Aに由来するλ/4位相差フィルム2〜7とドープ液組成Bに由来するλ/4位相差フィルム9〜14を作製した。
厚さ120μmのポリビニルアルコールフィルムを、沃素1kg、ホウ酸4kgを含む水溶液100kgに浸漬し50℃で6倍に延伸して長尺の偏光膜を作った。この偏光膜を偏光子として、この両面に、以下のアルカリケン化処理を行った配向角の異なる長尺状の上記λ/4位相差フィルム1〜14を、それぞれ偏光子を挟持するように完全ケン化型ポリビニルアルコール5%水溶液を粘着剤として偏光子とそれぞれ貼り合わせ偏光板保護フィルム(コニカミノルタオプト社製KC4UY)、偏光子、λ/4位相差フィルムの構成からなる円偏光板1〜14を作製した。
ケン化工程 2N−NaOH 50℃ 90秒
水洗工程 水 30℃ 45秒
中和工程 10質量%HCl 30℃ 45秒
水洗工程 水 30℃ 45秒
上記条件でフィルム試料をケン化、水洗、中和、水洗の順に行い、次いで80℃で乾燥を行った。
ガラス基板上にスパッタリング法によって厚さ80nmのクロムからなる反射電極、反射電極上に陽極としてITOをスパッタリング法で厚さ40nmに成膜し、陽極上に正孔輸送層としてポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリスチレンスルホネート(PEDOT:PSS)をスパッタリング法で厚さ80nm、正孔輸送層上にシャドーマスクを用いて、RGBそれぞれの発光層を100nmの膜厚で形成した。赤色発光層としては、ホストとしてトリス(8−ヒドロキシキノリナート)アルミニウム(Alq3)と発光性化合物[4−(dicyanomethylene)−2−methyl−6(p−dimethylaminostyryl)−4H−pyran](DCM)とを共蒸着(質量比99:1)して100nmの厚さで形成した。緑色発光層としては、ホストとしてAlq3と、発光性化合物クマリン6とを共蒸着(質量比99:1)して100nmの厚さで形成した。青色発光層としては、ホストとしてBAlqと発光性化合物ペリレン(Perylene)とを共蒸着(質量比90:10)して厚さ100nmで形成した。
(1)配向角θ、面内の位相差値Ro
位相差測定装置(王子計測機器(株)製、KOBRA−WPR)を用いて、23℃、55%RHの環境下で、遅相軸の配向角θ、及び550nmにおける面内の位相差値Roを求めた。なお、遅相軸の角度は長尺フィルムの長手方向を0°基準とし、時計回り方向が+、反時計まわり方向を−として角度を記載した。
(2)45°偏光を用いた内部ヘイズ
〈内部ヘイズ測定装置〉
ヘイズメーター(濁度計)(型式:NDH 2000、日本電色工業(株)製)
光源は、5V9Wハロゲン球、受光部は、シリコンフォトセル(比視感度フィルター付き)を用いている。
1.きれいにしたスライドガラス61の上にグリセリン62を一滴(0.05ml)たらす。このとき液滴に気泡が入らないように注意する。ガラスは見た目がきれいでも汚れていることがあるので必ず洗剤で洗浄したものを使用する(図5(a)参照)。
2.その上にカバーガラスを乗せる。カバーガラスは押さえなくてもグリセリンは広がる。
3.ヘイズメーターにセットしブランクヘイズ1を測定する。
4.スライドガラス61上にグリセリン62を0.05m滴下する(図5(a)参照)。
5.その上に測定する試料フィルム63を気泡が入らないように乗せる(図5(b)参照)。
6.試料フィルム63上にグリセリン62を0.05ml滴下する(図5(c)参照)。
7.その上にカバーガラスを載せる(図5(d)参照)。
8.上記のように作製した積層体(上から、カバーガラス/グリセリン/試料フィルム/グリセリン/スライドガラス)をヘイズメーターにセットしヘイズ2を測定する。
9.(ヘイズ2)−(ヘイズ1)=(本発明のλ/4位相差フィルムの45°偏光入射時の内部ヘイズ)を算出する。
ガラス:MICRO SLIDE GLASS S9213 MATSUNAMI
グリセリン: 関東化学製 鹿特級(純度>99.0%)屈折率1.47
(3)有機エレクトロルミネッセンス表示の均一性
有機エレクトロルミネッセンス表示装置を、一画素を白色200cdで発光させた状態で100画素に関して目視評価を行った。
○:評価者10人のうち白色の色均一性が視認できる割合が10%未満である。
△:評価者10人のうち白色の色均一性が視認できる割合が10%以上30%未満である。
×:評価者10人のうち白色の色均一性が視認できる割合が30%以上である。
(4)外光反射率
有機エレクトロルミネッセンス表示装置を、23℃55%RHの部屋に24時間保存後、電圧を印加せず発光していない状態にして、照度約100lxの環境下に置き、表示パネル上の4隅と中央部の5点について、反射色の黒味レベルを以下のように視感評価を行った。
○:1点において反射光が漏れているものの、十分な黒味がある。
λ/4位相差フィルム1〜14、円偏光板1〜14及びこれらを用いた有機エレクトロルミネッセンス表示装置1〜14の評価結果を表1にまとめて記載する。
<原反フィルムの作製>
実施例1と同様の手法でドープ液組成Aを用いて、微粒子分散物1のみを以下のように代えて、流延製膜によりセルロースエステルからなる長尺原反フィルムを得た。
メチレンクロライド 340質量部
エタノール 64質量部
セルロースエステル(セルロースアセテートプロピオネート:アセチル基置換度1.1、プロピオニル基0.8、総置換度1.9;重量平均分子量19万) 100質量部
糖エステル化合物A 10.0質量部
ポリエステルB 2.5質量部
TINUVIN928(BASFジャパン社製) 1.5質量部
微粒子添加液1 3.5質量部
<ドープ液組成D>
メチレンクロライド 340質量部
エタノール 64質量部
セルロースエステル(セルロースアセテートプロピオネート:アセチル基置換度1.7、プロピオニル基0.4、総置換度2.1;重量平均分子量19万) 100質量部
糖エステル化合物A 10.0質量部
ポリエステルB 2.5質量部
TINUVIN928(BASFジャパン社製) 1.5質量部
微粒子添加液1 3.5質量部
実施例1と同様の手法で、斜め延伸し、λ/4位相差フィルム15〜29、円偏光板15〜29の作製、有機エレクトロルミネッセンス表示装置15〜29の作製を行い45°偏光入射時の内部ヘイズ、表示均一性、外光反射率を実施例1と同様に評価した。
22a、22b 緑発光素子
23a、23b 赤発光素子
24a、24b 画素
31 偏光子
32 λ/4位相差フィルム
33 発光素子
34 外光
35 直線偏光
36 円偏光
37 円偏光
38 直線偏光
39 無偏光
40 無偏光
41 直線偏光
51 散乱体
52 ボイド
53 セルロースエステル
4 長尺フィルム原反
5 長尺延伸フィルム
6 斜め延伸テンター
7−1 外側のフィルム把持手段の軌跡
7−2 内側のフィルム把持手段の軌跡
8−1 外側のフィルム把持開始点
8−2 内側のフィルム把持開始点
9−1 外側のフィルム把持終了点
9−2 内側のフィルム把持終了点
10−1 外側斜め延伸開始点
10−2 内側斜め延伸開始点
11−1 外側斜め延伸終了点
11−2 内側斜め延伸終了点
11−3 外側横延伸ゾーン終点
12−1 テンター入口側のガイドロール
12−2 テンター出口側のガイドロール
13 フィルムの延伸方向
14−1 斜め延伸前のフィルムの搬送方向
14−2 斜め延伸後のフィルムの搬送方向
15 左右把持具同士の搬送速度が異なる部分
W0 斜め延伸前のフィルム幅手長さ
W 斜め延伸後のフィルム幅手長さ
61 スライドガラス
62 グリセリン
63 試料フィルム
101 基板
102 金属電極
103 発光層
104 透明電極
105 封止層
106 λ/4位相差フィルム
107 偏光子
108 保護フィルム
Claims (5)
- 偏光子とλ/4位相差フィルムとが積層された有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板であって、前記λ/4位相差フィルムの遅相軸と前記偏光子の吸収軸とのなす角度が45°であり、前記λ/4位相差フィルムの45°偏光入射時の内部ヘイズ値が0.01〜0.1%の範囲内であることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板。
- 前記λ/4位相差フィルムが、下記式(1)及び式(2)を満足するセルロースエステルと、散乱体とを含有し、かつ前記散乱体の平均粒径(r)と屈折率(n)とが、下記式(3)及び式(4)とを満足することを特徴とする請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板。
2.0≦X+Y≦3.0・・・・・式(1)
0.5≦Y・・・・・・・・・・・式(2)
(式(1)及び式(2)中、Xはアセチル基置換度を表し、Yはプロピオニル基置換度とブチリル基置換度との和を表す。)
100nm≦r≦500nm・・・式(3)
1.4<n<1.47・・・・・・式(4) - 前記散乱体が、表面処理シリカ分散物であることを特徴とする請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板。
- 前記λ/4位相差フィルムが、斜め延伸されて製造されたものであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板を有することを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス表示装置。
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JP2011226358A Ceased JP6014988B2 (ja) | 2011-10-14 | 2011-10-14 | 有機エレクトロルミネッセンス表示装置用円偏光板、及びそれを有する有機エレクトロルミネッセンス表示装置 |
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KR20150002115A (ko) * | 2013-06-28 | 2015-01-07 | 엘지디스플레이 주식회사 | 가요성 표시장치 |
JP2015052678A (ja) * | 2013-09-06 | 2015-03-19 | コニカミノルタ株式会社 | 位相差フィルムの製造方法、該製造方法により作製される位相差フィルム、該位相差フィルムを用いる円偏光板ならびに有機elディスプレイ |
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JP2009139812A (ja) * | 2007-12-10 | 2009-06-25 | Konica Minolta Opto Inc | ロール状の位相差フィルム、ロール状の位相差フィルムの製造方法および円偏光板 |
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- 2011-10-14 JP JP2011226358A patent/JP6014988B2/ja not_active Ceased
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