JP2013086957A - 塵芥投入装置および塵芥貯留システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】投入口の下辺に沿う第1回動軸を介して取り付けられ開放位置と閉塞位置との間で回動可能とされた蓋部26と、第一回動軸よりも投入口21の内側で且つ下側に配置される第二回動軸29を介して取り付けられ、上部が第一回動軸に近接する傾斜位置と、第一回動軸から離間して塵芥を貯留機側に落下させる落下位置との間で回動可能なシュート部30と、蓋部26を開放位置に回動させた場合にシュート部30を傾斜位置に回動させるとともに、蓋部26を閉塞位置に回動させた場合にシュート部30を落下位置に回動させるリンク部材42とを備える。
【選択図】図2
Description
この種の貯留機としては、ドラム内部に投入された塵芥を、ドラムの回転により排出口側に圧縮して貯留する回転ドラム式の貯留機が知られている。
この回転ドラム式の貯留機は、塵芥収集車の受入口に対応した高さ位置に排出口が配置されており、この排出口とは反対側に、利用者が塵芥を投入する投入口が配置されている。
利用者が投入口から投入した塵芥は、スライダーを介して斜め下方に滑り落ちることでドラム内に導入され、ドラム内で排出口側へと圧縮されて貯留された後、排出口を介して塵芥収集車に受け渡される。
このような回転ドラム式の貯留機においては、塵芥収集車に塵芥を受け渡す排出口の高さを基準として貯留機の設置レベルが決められているため、投入口の位置が比較的高い位置となり、背の低い人が塵芥を投入し難くなっていた。
そのため、投入口に向けて昇降台や、階段等を設けて嵩上げすることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
また、背の低い人であっても塵芥の投入を行い易いように、塵芥を比較的低い位置で受け取った後、モータ等の動力により上方に搬送して、貯留機の投入口へ反転投入する投入装置を備えたものが提案されている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、塵芥を上方に搬送する投入装置を設けた場合、低い位置で塵芥を投入できるものの、装置構成が複雑化してコストが上昇してしまうと共に、装置が大型化して貯留機の設置自由度が低下してしまうという課題がある。
本発明に係る塵芥投入装置は、投入口を介して回転ドラム式の貯留機の内部に塵芥を投入可能とする塵芥投入装置において、前記塵芥を受入可能な受入部を有し、前記投入口の下辺に沿う第一回動軸を介して第一支持部に取り付けられることで、前記受入部を前記投入口の外側に位置させて前記投入口を開放することで前記塵芥を受け入れ可能にする開放位置と、前記受入部を前記投入口の内側に配置させて前記投入口を閉塞する閉塞位置との間で回動可能とされた蓋部と、前記第一回動軸よりも前記投入口の内側で且つ下側に配置される第二回動軸を介して第二支持部に下部が取り付けられることで、上部が前記第一回動軸に近接する傾斜位置と、上部が前記第一回動軸から離間して塵芥を前記貯留機側に落下させる落下位置との間で回動可能なシュート部と、前記蓋部を開放位置に回動させた場合に前記シュート部を傾斜位置に回動させるとともに、前記蓋部を閉塞位置に回動させた場合に前記シュート部を落下位置に回動させるリンク機構と、を備えることを特徴とする。
このようにすることで、例えば、蓋部を開放位置に回動させて受入部に塵芥を受入した後、蓋部を閉塞位置に回動させることで、開放位置と閉塞位置との回動途中で、蓋部の傾斜により塵芥がシュート部に移動し、さらに蓋部を閉塞位置側に回動すると、シュート部の上部が第一回動軸から離間してシュート部の傾斜角度が徐々に立ち上がるので、塵芥を貯留機側に落下させるのに十分な傾斜角度になった時点で、塵芥が貯留機側に落下することとなる。したがって、投入口の位置を従来よりも低い位置に配置し、例えば、汚汁などの漏出を防止する漏出防止機構等を避けて投入用のスライダーを配置することで当該スライダーの傾斜角度が十分に得られない場合であっても、塵芥を確実に貯留機側に落下させることができる。
さらに、シュート部が落下位置に回動された場合に、急傾斜で立ち上がる姿勢になるため、シュート部に塵芥が滞留するのを防止することができる。
また、シュート部が傾斜位置から落下位置に回動可能なので、投入口に延設される固定式のスライダーを用いて塵芥を滑り落とす必要がないため、スライダーを必要最小限に小型化することができる。
このようにすることで、蓋部を開放位置に回動させた場合に、蓋部をより低い位置に配置させることができるため、受入部に塵芥を受入する際に、利用者が塵芥を持ち上げる高さがより低くなり、更なる利用者の負担軽減を図ることができる。
このようにすることで、蓋部からシュート部へ塵芥を移動させる際に、蓋部からシュート部へ塵芥が移動する前にシュート部が回動を開始するのを防止できるため、塵芥を円滑に貯留機側に移動させることができる。
このようにすることで、とりわけ、投入口の高さ位置を低くすることが困難な回転ドラム式の貯留機であっても投入口の高さ位置を低下させることができるため、高齢者や車椅子の利用者がより快適に利用することができる。
図1は、この実施形態の塵芥貯留システム100を示す側面図であり、この図1に示す塵芥貯留システム100は、主に、塵芥gを内部に貯留する貯留機2と、該貯留機2の内部へ塵芥gを投入するための塵芥投入装置1とを備えて構成される。
貯留機2は、その一端側から塵芥gが投入可能とされる一方、投入された塵芥gを他端側から強制的に排出可能となっており、略円筒状の貯留本体部3と、この貯留本体部3を支持するフレーム部4とを備えている。フレーム部4は、貯留機2を下方から支える水平フレーム部5を備えており、この水平フレーム部5には、貯留本体部3の軸線に平行な回動軸を有する左右一対のローラー6が、貯留本体部3の軸方向に十分に離間してそれぞれ設けられている。これらローラー6の上には、貯留本体部3が載置されて、ローラー6の回動により、貯留本体部3がその軸回りに回転可能な状態でフレーム部4に支持される。なお、以下の説明では、貯留本体部3の軸線方向において、塵芥gを排出する側を単に排出側、塵芥gが投入される側を単に投入側と称する。
上述した構成によれば、塵芥収集車15の受入口14がスライダー18に対して適正な位置に配置された状態で、電動機7を駆動して貯留本体部3を回動させ、出口開閉機構17により排出口13を開放すると、貯留本体部3の内部に貯留されて排出側に圧縮された塵芥gが、排出口13から強制的に排出されて、スライダー18を滑り落ちて塵芥収集車15の受入口14に導入されることとなる。
図2〜図6に示す如く、壁部20に形成された孔20aの内周面にはブラケット23aが取り付けられ、このブラケット23aに、投入口21の周壁を形成する額縁部23bがビス等により固定されている。額縁部23bの内面には、投入口21の上方および下方から排出側に向かって突出する突出部23e,23fが形成され、これら突出部23e,23f間に掛け渡されるように、投入口21の左辺および右辺に沿って延在する一対の支持部材23cが取り付けられている。支持部材23cの下部外側の第一支持部24には、投入口21の下辺に沿う(換言すれば、投入口21の下端近傍に設けられ略水平な)第一回動軸25を介して蓋部26が回動可能に取り付けられている。なお、突出部23eには、後述するシュート部30用の緩衝材としてクッションゴムcが取り付けられている。
一方、図4を参照し、蓋部26を閉塞位置とした場合、蓋部26の受入部32が投入口21の内側(投入口21の外縁よりも内側)に位置されて、受入部32が投入口21の内側を向く立ち姿勢となる。
シュート部30は、図3に示す傾斜位置において、板部30aの基部側が下側となる45度程度の傾斜角度で延在される一方、図4に示す落下位置において、板部30aが90度程度すなわち略鉛直に延在される立ち姿勢となり、傾斜位置で受け入れた塵芥gを、傾斜位置から落下位置への回動により、貯留本体部3の内部に落下させることができるようになっている。
図7、図8に示すように、回転ドラム式の貯留機2の貯留本体部3の内部には、投入用スライダー22の直下、換言すれば、回動する貯留本体部3の外周壁と、回動しない後壁との間に、汚汁が外部に漏れるのを防止する越流壁や、臭気が外部にもれるのを防止するシール機構等を備える漏出防止機構47が配置されている。図7に示す従来の場合は、投入用スライダー122を45度以上に設定しつつ、投入用スライダー122が漏出防止機構47を避けることができる高さに、投入口121を設ける必要があった。
また、シュート部30が傾斜位置から落下位置に回動可能なので、投入口21に延設される固定式の投入用スライダー22を用いて塵芥gを滑り落とす必要がないため、投入用スライダー22を必要最小限に小型化することができる。
例えば、ダンパーによって蓋部26の開閉速度を制限するようにしてもよく、さらに、ガスダンパーなど弾性力を有するものを用いて、蓋部26を付勢して開閉作動をアシストするようにしても良い。このようにすることで、容易に蓋部26を操作可能であるとともに、より少ない力で蓋部26を開放又は閉塞することができるため、塵芥gを投入する際の利用者の負担を軽減することができる。
21 投入口
24 第一支持部
25 第一回動軸
26 蓋部
27 第二支持部
29 第二回動軸
30 シュート部
32 受入部
42 リンク部材(リンク機構)
42a 遅延手段
g 塵芥
Claims (4)
- 投入口を介して回転ドラム式の貯留機の内部に塵芥を投入可能とする塵芥投入装置において、
前記塵芥を受入可能な受入部を有し、前記投入口の下辺に沿う第一回動軸を介して第一支持部に取り付けられることで、前記受入部を前記投入口の外側に位置させて前記投入口を開放することで前記塵芥を受け入れ可能にする開放位置と、前記受入部を前記投入口の内側に配置させて前記投入口を閉塞する閉塞位置との間で回動可能とされた蓋部と、
前記第一回動軸よりも前記投入口の内側で且つ下側に配置される第二回動軸を介して第二支持部に下部が取り付けられることで、上部が前記第一回動軸に近接する傾斜位置と、上部が前記第一回動軸から離間して塵芥を前記貯留機側に落下させる落下位置との間で回動可能なシュート部と、
前記蓋部を開放位置に回動させた場合に前記シュート部を傾斜位置に回動させるとともに、前記蓋部を閉塞位置に回動させた場合に前記シュート部を落下位置に回動させるリンク機構と、
を備えることを特徴とする塵芥投入装置。 - 前記リンク機構は、前記蓋部を開放位置から閉塞位置へ回動させる際に、前記シュート部が回動開始するのを遅延させる遅延手段を備えていることを特徴とする請求項1に記載の塵芥投入装置。
- 前記蓋部は、
前記開放位置に回動させた場合に、水平位置よりも下側位置まで回動されることを特徴とする請求項1又は2に記載の塵芥投入装置。 - 請求項1乃至3の何れか一項に記載の塵芥投入装置と、前記回転ドラム式の貯留機とを備える塵芥貯留システム。
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