JP2013086197A - 誘導用脚式ロボット及びグリップ移動機構 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基体10と、この基体に連結された複数の脚部20と、これら脚部を駆動するための動力を付与するアクチュエータと、前記複数の脚部が段差を移動できるようにアクチュエータを制御する制御手段と、人間を誘導する前記基体に設けた誘導部30とを備えている。誘導部は、グリップ31と、段差を移動する人間が正常な姿勢でグリップを把持できるように、グリップの位置を基体に対して上下方向及びロボット進行方向の前後方向に移動させるグリップ移動機構32とを備えている。
【選択図】図1
Description
ところで、特許文献2には、階段を昇り降りできる脚式ロボットが記載されており、この脚式ロボットに特許文献1に記載したグリップを固定すると、平坦路の歩行や階段の昇降時に、人間に対して先行して走行し、グリップを把持した人間を誘導することが可能なロボットなる。
そこで、本発明は、上記従来例の未解決の課題に着目してなされたものであり、段差移動時において人間の誘導を正常な姿勢で確実に行うことができる誘導用脚式ロボット及びグリップ移動機構を提供することを目的としている。
この発明によると、グリップ移動機構を1自由度を有するリンク機構としており、第1リンク部材、第2リンク部材及び摺動ロッドの簡便な関連動作により、グリップの上下動作及びロボット進行方向の前後方向動作をスムーズに行うことができる。
この発明によると、グリップを把持した人間が正常な姿勢で段差を移動できるように、第1リンク部材、第2リンク部材及び摺動ロッドの簡便な関連動作により、グリップを基体に対して上下方向及びロボット進行方向の前後方向にスムーズに移動させることができる。
本発明に係る誘導用脚式ロボットの1実施形態について説明する。
図1は、誘導用脚式ロボット100を示す斜視図である。
脚式ロボット100は、基体10と、この基体10の四隅に連結された四本の脚部20と、人間を誘導する誘導部30と、を備えている。
基体10と各脚部20との間には、図2及び図3に示すように、基体側から順に、第一股関節51と、第二股関節52とが介装されている。第一股関節51は、基体10の上下軸回りに脚部20を回動させる関節であり、第二股関節52は、基体10の上下軸と直行する軸回りに脚部20を回動させる関節である。すなわち、第二股関節52は、第一股関節51の回動位置に応じて、基体10の左右軸回りや前後軸回りに脚部20を回動させる関節である。これら第一股関節51と第二股関節52とにより、脚部20の立体的な枢動が可能となる。
各脚部20の先端には、膝関節53と平行な軸回りに回転する駆動輪60が軸支されている。
各脚部20の先端側には、前方物体までの距離を検出する脚先前方センサ23と、接地面までの距離を検出する脚先下方センサ24と、が設けられている。
誘導部30は、図1に示すように、グリップ31と、グリップ31を上下移動及び回動させるグリップ移動機構32と、を備え、グリップ移動機構32は、基体10の上部に設けた誘導部支持部33に連結されている。
グリップ31は、図4に示すように、丸棒形状の握り棒31aが設けられている。
なお、ヒンジ32fの可動範囲は、図5(b)において第1リンク部材32bが実線の位置から破線の位置まで回動可能となるように設定されている。そして、図5(b)で示す実線の第1リンク部材32bが、重力によりバランスしている安定点(以下、下端安定点と称する)となっている。
腰関節13のモータM1には、回転角を検出するエンコーダ81と、モータ制御指令及びエンコーダ81の出力信号に基づいてモータM1を駆動するドライバ82と、が設けられている。
さらに、各脚部20において、駆動輪60のモータM3には、回転角を検出するエンコーダ85と、モータ制御指令及びエンコーダ85の出力信号に基づいてモータM2を駆動するドライバ86と、が設けられている。
三軸姿勢センサ91は、ジャイロセンサ及び加速度センサの少なくとも一方を備え、地軸に対して誘導用脚式ロボット100の姿勢(傾き)を検出する。
本実施形態の誘導用脚式ロボット100の平地移動は、図7に示すように、駆動輪60による車輪走行である。誘導される人間Hは、誘導部30を構成するグリップ31の握り棒31a(図4参照)を把持し、誘導用脚式ロボット100が、人間Hより先行して平地を移動する。
このとき、グリップ31は、人間が特別な力を加えない限り、基体10の垂直軸回りには回転せず、第1リンク部材32bの下端安定点で保持されるので、グリップ31を保持している人間Hはロボットの進行方向がわかる。これにより、ロボットが先行することで人間が誘導される。
先ず、階段を認識した誘導用脚式ロボット100は、図8に示すように、駆動輪60の車輪走行を停止し、脚部20を曲げた状態とする。このとき、グリップ31の握り棒31aを把持した人間Hがグリップ31に対して小さな引き上げ力を作用すると、グリップ移動機構32の摺動ロッド32eが上方に僅かに移動し、グリップ31が基体10に対して上方に移動する。
また、本実施形態に係る誘導用脚式ロボット100は、例えば特開平2010−271911号公報に記載の案内用ロボット及びその制御方法に好適に用いることができる。すなわち、グリップ31を入力インターフェースとして使用し、グリップ31への入力により案内用ロボットの移動速度・方向を調整する等、直観的な操作を可能とすることができる。
なお、本発明に係る基体側支持部材が、誘導部支持部33(第1下部フレーム33a,第2下部フレーム33b及び上部フレーム33c)に対応し、本発明に係るロボットが誘導用脚式ロボットに対応している。
Claims (3)
- 基体と、この基体に連結された複数の脚部と、これら脚部を駆動するための動力を付与するアクチュエータと、前記複数の脚部が段差を移動できるようにアクチュエータを制御する制御手段と、人間を誘導する前記基体に設けた誘導部と、を備え、
前記誘導部は、グリップと、前記段差を移動する人間が正常な姿勢で前記グリップを把持できるように、該グリップの位置を前記基体に対して上下方向及びロボット進行方向の前後方向に移動させるグリップ移動機構と、を備えていることを特徴とする誘導用脚式ロボット。 - 前記グリップ移動機構は、
前記基体に設けた基体側支持部材に下端部が回動自在に連結され、ロボット進行方向の前後方向に傾動する第1リンク部材と、
この第1リンク部材に対して上下方向に摺動自在に連結し、上端に前記グリップが固定されている摺動ロッドと、
一端が前記基体側支持部材に回動自在に連結し、前記一端に対してロボット進行方向の前方に位置する他端が前記グリップに回動自在に連結している第2リンク部材と、を備えていることを特徴とする請求項1記載の誘導用脚式ロボット。 - ロボットの基体に連結したグリップを、前記基体に対して上下方向及びロボット進行方向の前後方向に移動させるグリップ移動機構であって、前記基体に設けた基体側支持部材に下端部が回動自在に連結され、ロボット進行方向の前後方向に傾動する第1リンク部材と、この第1リンク部材に対して上下方向に摺動自在に連結し、上端に前記グリップが固定されている摺動ロッドと、一端が前記基体側支持部材に回動自在に連結し、前記一端に対してロボット進行方向の前方に位置する他端が前記グリップに回動自在に連結している第2リンク部材と、を備えていることを特徴とするグリップ移動機構。
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2011
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