JP2013074691A - 交流送電系統の高調波共振回避システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本実施形態において、第1の変電所3の主要変圧器5に接続された送電線8に、長距離の電力ケーブル10を接続する。適切な値のインダクタンスを有する直列リアクトル15を、主要変圧器5と送電線8の間に挿入する。インダクタンスの値は、送電系統が第3次・第5次・第7次など奇数次高調波に共振しない値とする。直列リアクトル15には、共振周波数を±5〜30%調整できるタップ15aを設ける。
【選択図】図1
Description
(1)送電線に長さ10km以上の電力用ケーブルが接続される交流送電系統に適用される。
(2)前記送電線に所定の値のインダクタンスを有する直列リアクトルが電気的に直列に接続される。
(3)この直列リアクトルのインダクタンスの値が、系統の共振周波数が第3次・第5次・第7次など奇数次高調波と共振しない周波数となるように設定されている。
第1実施形態を図1〜図7に従って、説明する。
図1に示すように、第1実施形態の交流送電系統は、電源1からの電力を電源送電線2を経由して、第1の変電所3の高圧側母線4で受電する。第1の変電所3では、受電した電力を主要変圧器5で降圧し、低圧側母線6から第1の架空送電線7により外部に送電する。図1では、架空送電線7は2回線で示したが、最大では20回線に及ぶ変電所もある。
ケース(2) :変圧器1バンクが停止した状態(1B+2L)
ケース(3) :送電線1回線が停止した状態(2B+1L)
ケース(4) :変圧器1バンクと送電線1回線が停止した状態(1B+1L)
(1)電源系統の電圧:220kV
(2)低圧側母線の電圧:66kV
(3)主要変圧器の定格容量:150MVA
(4)主要変圧器のバンク数:2バンク
(5)主要変圧器の1次/2次定格電圧:220/66kV
(6)主要変圧器の短絡インピーダンス:12%
(7)定格周波数:60Hz
(8)第2の架空送電線の電圧および長さ:66kV、5km
(9)長距離ケーブルの電圧および長さ:66kV、5〜100km
(10)長距離ケーブルの種別:架橋ポリエチレンケーブル、150mm2、3心、海底ケーブル
(11)第2の架空送電線と長距離ケーブルの回線数:2回線
(12)架空送電線の寸法および材料諸元:一般的な66kV送電線モデルとした。
(13)主要変圧器のバンク数と架空送電線・ケーブル回線数の組合せ:図4のとおり4ケース
(1)解析条件1において、(9)のケーブル長:50km
(2)他の条件は、解析条件1と同じとする。
(1)直列リアクトルのインダクタンス:Ls=29.0mH
(2)他の条件は、解析条件2と同じとする。
本実施形態によれば、主要変圧器のインダクタンスを大きくする必要がないので、他の送電系統に電圧変動をもたらさずに長距離ケーブル送電系統の高調波共振を回避することができる。また、インダクタンスを大きくした離島送電専用の変圧器を必要としないので、一般的な送電系統に離島への長距離ケーブル系統を接続することが可能となる。そのため、本実施形態は、従来技術に比べ、経済性、変電所のスペースや建設期間などの面でも優れている。
次に、第2実施形態について、図8に従って、説明する。
第2実施形態は、前記直列リアクトル15に、図8のとおり、一定の性能を有するタップ15aを付加したものである。この場合、直列リアクトルのタップ調整は、実系統に設置した後、高調波に共振しないタップを選定する。また、タップの切換方式は、無電圧タップ切換または負荷時タップ切換のいずれでも良い。
(1)長距離ケーブルのインダクタンスおよび静電容量は、計画時の設備と実設備とでは誤差が生じる。
(2)架空送電線の長さにも同様に誤差が生じる。
(3)変圧器のインダクタンスは設計値に対して製作誤差がある。
(4)電源回路のインダクタンスは系統構成が変われば変動する。
(5)主要変圧器のインダクタンスはタップ切換により変化する。
(6)解析値には誤差が含まれる。
以上のような構成を有する第2実施形態によれば、定数の差異や変動があった場合にも確実に高調波共振を回避できる。その点を、前記の解析条件3の場合を例にして説明する。
前記の解析条件3において、直列リアクトルのインダクタンスを29.0mHとすることにより、ケース(1) 〜(4) すべてにおいて共振を回避できることを説明した。
以上のような本実施形態によれば、計画時の設備と実設備との定数の差異、ならびに、実設備の系統構成変化や変圧器タップ変化に伴う定数の変動を吸収できる。その結果、送電系統における高調波共振を、より確実に回避することができる。
第3実施形態を図9〜図12に従って、説明する。
本実施形態は、第2実施形態において、タップ15aが付加された直列リアクトル15にさらに、図9のとおりタップ切換装置15bおよびタップ切換用の自動演算装置16を付加したものである。
以上のような構成を有する本実施形態によれば、高調波共振を回避するための直列リアクトル15の適切なタップを自動的に選択し、かつ、直列リアクトルのインダクタンスを、タップを自動的に選択しない場合よりも小さくできる。以下に、このような本実施形態の作用について、図11〜図12を用いて説明する。
以上のような本実施形態によれば、高調波共振を自動的に回避でき、かつ、直列リアクトルのインダクタンスを小さくすることで電圧降下を小さくできる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
2…電源送電線
2L…電源系統のインダクタンス
3…第1の変電所
4…高圧側母線
5…主要変圧器
5L…主要変圧器のインダクタンス
6…低圧側母線
7…第1の架空送電線
8…第2の架空送電線
8L…第2の架空送電線のインダクタンス
9…第1の接続点
10…電力ケーブル
10L…電力ケーブルのインダクタンス
10C…電力ケーブルの対地静電容量
11…第2の接続点
12…第2の変電所
13…母線
14…配電用変圧器
14L…配電用変圧器のインダクタンス
15…直列リアクトル
15L…直列リアクトルのインダクタンス
15a…タップ
15b…タップ切換装置
16…タップ切換自動演算装置
16a…系統構成検出部
16b…タップ位置検出部
16c…演算部
16d…タップ切換指令部
Claims (3)
- 送電線に長さ10km以上の電力用ケーブルが接続される交流送電系統において、前記送電線に所定の値のインダクタンスを有する直列リアクトルが電気的に直列に接続され、この直列リアクトルのインダクタンスの値が、系統の共振周波数が第3次・第5次・第7次など奇数次高調波と共振しない周波数となるように設定されていることを特徴とする送電系統の高調波共振回避システム。
- 直列リアクトルがそのインダクタンスを調整するタップを備え、このタップが共振周波数を±5〜±30%変更できるように直列リアクトルのインダクタンスを調整するものであることを特徴とする請求項1の送電系統の高調波共振回避システム。
- 系統の共振周波数を検出する系統構成の検出部と、
この系統構成の検出部が検出した共振周波数に基づいて直列リアクトルのインダクタンスの値を演算する演算部と、
この演算部において演算したリアクトルの値に基づいて直列リアクトルのタップを変更する指令を出力するタップ切換指令部と、
を有するタップ切換自動演算装置を備え、
このタップ切換自動演算装置が系統の構成に基づいて自動的にタップを切り換えることを特徴とする請求項2の送電系統の高調波共振回避システム。
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