JP2013070228A - 水晶振動子 - Google Patents
水晶振動子 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013070228A JP2013070228A JP2011207236A JP2011207236A JP2013070228A JP 2013070228 A JP2013070228 A JP 2013070228A JP 2011207236 A JP2011207236 A JP 2011207236A JP 2011207236 A JP2011207236 A JP 2011207236A JP 2013070228 A JP2013070228 A JP 2013070228A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- crystal
- sio
- piece
- crystal resonator
- thick part
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Withdrawn
Links
Images
Landscapes
- Piezo-Electric Or Mechanical Vibrators, Or Delay Or Filter Circuits (AREA)
Abstract
【課題】水晶片の一主面または両主面にSiO2膜を蒸着またはスパッタリングにより成膜して安価かつ簡単にメサ形状、ベベル形状に類似した形状の厚肉部を形成した水晶振動子を得ることである。
【解決手段】水晶振動子において、水晶片10と、該水晶片10のいずれかの一主面または両主面に成膜形成されたSiO2層11からなる厚肉部Mと、前記厚肉部Mの何れかの一面または上下表面に形成された電極12と、から構成する。
【選択図】図1
【解決手段】水晶振動子において、水晶片10と、該水晶片10のいずれかの一主面または両主面に成膜形成されたSiO2層11からなる厚肉部Mと、前記厚肉部Mの何れかの一面または上下表面に形成された電極12と、から構成する。
【選択図】図1
Description
本発明は、水晶振動子に係り、とくに、水晶振動子を構成する水晶片の主面に段階的にSiO2膜を蒸着またはスパッタリングにより順次形成して、メサ形状またはベベル形状に近似した形状を簡単に形成して、ベベル形状と同じ効果を奏するようにした水晶振動子に関する。
水晶振動子は、小型かつ軽量であることから、携帯型の電子機器、例えば、携帯電話に、周波数及び時間の基準源として使用されている。
そして、このような水晶振動子では、金属筒(バレル)に多数の水晶片を研磨剤とともに投入して回転させ、水晶片の両端部を曲面に沿った斜面に切除して水晶片の振動特性を良好にした、所謂ベベル加工を施した水晶振動子と、水晶片をその厚み方向に接合して一体化し、これらの水晶片の外周部をウエットエッチングして接合面の外周を斜めに切除した水晶振動子がある(特許文献1参照)。
また、水晶片にコンベックス加工またはベベル加工をして水晶片の中央部に高い厚み滑り振動エネルギーの閉じ込め効果を発揮させるため、水晶片の両主面に電極膜を数層積層して形成した水晶振動子がある(特許文献2及び3参照)。
さらに、AT水晶基板の主面に水晶薄膜の原料ガスを吐出させて水晶基板上でエピタキシャル成長させて水晶膜を形成して、厚み滑り振動の振動エネルギーを水晶基板の中央部に閉じ込めるようにした水晶振動子がある(特許文献4参照)。
しかしながら、この種の従来の水晶振動子では、コンベックス加工またはベベル加工時間が永くかかり、また加工のバラツキが大きいため生産性が悪く、かつ、加工する水晶片を損傷する恐れがあった。また、水晶片の外周部をウエットエッチングして加工するものでは、人工水晶原石の品質や結晶溶解の方位依存性により、ウエットエッチングによるメサ部加工の際、エッチングチャンネルが発生し、水晶片の穴あき、欠け、特性不良等の問題を起こす恐れがあった。
また、ドライエッチングによるメサ部加工では、高額なドライエッチング装置や設備投資が必要であった。さらに、水晶基板の主面に原料ガスを吐出させてエピタキシャル成長させて水晶膜を形成してメサ部を構成する方法では、テトラシランガス等の有毒ガスを用いるため、作業時の危険性があった。また、水晶振動片上に複数の電極膜を積層してコンベックス形状またはメサ部を形成する方法では、振動エネルギーの閉じ込め効果は期待できるものの、コンベックス形状全体に電極材料を使うため水晶振動子自体が高価になる恐れがあった。
そこで、上記した課題を解決するため、本発明の水晶振動子では、水晶片(水晶ブランク)の何れかの一主面または両主面に単一層または多層をSiO2膜を蒸着またはスパッタリングにより積層して形成して、メサ形状またはベベル形状に近似した形状を簡単に形成した水晶振動子を得るようにする。
本発明の水晶振動子は、水晶片と、該水晶片のいずれかの一主面または両主面に成膜形成されたSiO2層からなる厚肉部と、前記厚肉部の何れかの一面または上下表面に形成された電極と、からなることを特徴とする。
また、本発明の水晶振動子は、前記SiO2層が蒸着またはスパッタリングにより形成されることを特徴とする。
さらに、本発明の水晶振動子は、水晶片と、該水晶片のいずれかの一主面または両主面に段階的に表面積を徐々に小さくして成膜・積層して形成されたSiO2層からなる厚肉部と、厚肉部の最上部に形成された前記SiO2層の何れかの一面または上下表面に形成された電極と、からなることを特徴とする。
本発明の水晶振動子は、前記段階的に形成された厚肉部の外表面がなだらかな斜面から形成されていることを特徴とする。
本発明の水晶振動子は、水晶発振器に搭載されることを特徴とする。
蒸着またはスパッタリングのような、簡単で、かつ高価でない成膜装置により水晶片の主面上にSiO2膜を単一または段階的に積層して形成するので、廉価かつ高い生産性をもって高品質な、振動エネルギーの閉じ込め効果が高い水晶振動子が得られる。
以下、本発明の水晶振動子の実施例を添付した図面に基いて説明する。
図1(a)は、本発明の水晶振動子の実施例1の水晶振動子の平面図、図1(b)は、図1(a)に示したI−I矢視断面図である。
図1に示すように、本発明の実施例1の水晶振動子1は、例えばATカットした平面視矩形状の平板の水晶片(水晶ブランク)10の両主面表面にSiO2膜11を蒸着またはスパッタリングにより成膜して厚肉部(メサ部)Mを形成し、厚肉部であるメサ部Mの両主面に導電性金属、例えば、金からなる電極12を蒸着またはメッキで形成する。そして、これにより、この厚肉部M(メサ部)の内部に振動エネルギーが閉じ込められて、ベベル部、コンベックス部を形成したのと同様のCI値、Q値等の周波数特性が良い、かつ、スプリアスの発生を抑制できる水晶振動子が得られる。
また、図2に示すように、本発明の実施例2の水晶振動子1は、前述した実施例1と同様に、例えば、ATカットした平面視方形状の平板上の水晶片10の両主面の表面にSiO2膜11a,11b,11c,11dを蒸着またはスパッタリングにより順次段階的に多層(例えば、4層)に積層して厚肉部M(コンベックス部)を形成し、厚肉部Mの最上層のSiO2膜の上表面に導電性金属からなる電極12を形成する。
とくに、実施例2の水晶振動子1では、図1(b)に示すように、水晶片10の両主面に直接形成される方形のSiO2層11aの表面積を最大とし、積層階数が上に進むにつれて順次それらの面積が狭くなるように構成されているので、これらSiO2層は全体として山型部Mとなっている。そして、この山型部Mは、水晶片10を挟んで表裏対称形状となっているので、水晶振動子1は、全体としてコンベックス状となり、振動エネルギーの質量の大きい中心部(コンベックス部)に閉じ込めることができるようになる。したがって、水晶片10の両主面にコンベックス部を形成したのと同様に、CI値、Q値等の周波数特性の良い水晶振動子1が得られる。
さらに、図3に示すように、本発明の実施例3の水晶振動子1は、前述した実施例2と同様に、水晶片10の両主面にコンベックス部MをSiO2膜を蒸着またはスパッタリングにより複数層成膜して形成するが、コンベックス部Mの形成面Sを前記実施例2のように階段状に形成せずに、なだらかな斜面(カーブ部)Sに形成する。これによりコンベックス部Mの電気機械結合係数が向上する。
この実施例3において、なだらかな斜面Sを形成するには、水晶片10の両主面へのSiO2膜の蒸着またはスパッタリング時に、図3(c)(図3(b)のA矢視部分拡大図)に示すように、内側先端部13a,13bを断面視曲面状に形成したマスク13を用いる。
1 水晶振動子
10 水晶片(水晶ブランク)
11,11a〜11d SiO2膜
12 電極
13 マスク
M メサ(山型)部
S 斜面部
10 水晶片(水晶ブランク)
11,11a〜11d SiO2膜
12 電極
13 マスク
M メサ(山型)部
S 斜面部
Claims (5)
- 水晶片と、該水晶片のいずれかの一主面または両主面に成膜形成されたSiO2層からなる厚肉部と、前記厚肉部の何れかの一面または上下表面に形成された電極と、からなることを特徴とする水晶振動子。
- 前記SiO2層が蒸着またはスパッタリングにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の水晶振動子。
- 水晶片と、該水晶片のいずれかの一主面または両主面に段階的に表面積を徐々に小さくして順次成膜形成されたSiO2層からなる厚肉部と、前記厚肉部の最上部に形成された前記SiO2層の何れかの一面または上下表面に形成された電極と、からなることを特徴とする水晶振動子。
- 前記段階的に形成された厚肉部の外表面が、なだらかな斜面から形成されていることを特徴とする請求項3に記載の水晶振動子。
- 請求項1から4に記載の水晶振動子を搭載したことを特徴とする水晶発振器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011207236A JP2013070228A (ja) | 2011-09-22 | 2011-09-22 | 水晶振動子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011207236A JP2013070228A (ja) | 2011-09-22 | 2011-09-22 | 水晶振動子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013070228A true JP2013070228A (ja) | 2013-04-18 |
Family
ID=48475417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011207236A Withdrawn JP2013070228A (ja) | 2011-09-22 | 2011-09-22 | 水晶振動子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013070228A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018093544A (ja) * | 2018-03-12 | 2018-06-14 | エスアイアイ・クリスタルテクノロジー株式会社 | 水晶振動片、および水晶振動子 |
JP2018093541A (ja) * | 2018-03-08 | 2018-06-14 | エスアイアイ・クリスタルテクノロジー株式会社 | 圧電振動片、および圧電振動子 |
JP2018093542A (ja) * | 2018-03-08 | 2018-06-14 | エスアイアイ・クリスタルテクノロジー株式会社 | 圧電振動片、および圧電振動子 |
CN113278922A (zh) * | 2021-05-25 | 2021-08-20 | 东莞市长益光电有限公司 | 一种晶振片防跳频镀膜工艺 |
-
2011
- 2011-09-22 JP JP2011207236A patent/JP2013070228A/ja not_active Withdrawn
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018093541A (ja) * | 2018-03-08 | 2018-06-14 | エスアイアイ・クリスタルテクノロジー株式会社 | 圧電振動片、および圧電振動子 |
JP2018093542A (ja) * | 2018-03-08 | 2018-06-14 | エスアイアイ・クリスタルテクノロジー株式会社 | 圧電振動片、および圧電振動子 |
JP2018093544A (ja) * | 2018-03-12 | 2018-06-14 | エスアイアイ・クリスタルテクノロジー株式会社 | 水晶振動片、および水晶振動子 |
CN113278922A (zh) * | 2021-05-25 | 2021-08-20 | 东莞市长益光电有限公司 | 一种晶振片防跳频镀膜工艺 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5650553B2 (ja) | 弾性波デバイスの製造方法 | |
CN103607178B (zh) | 薄膜体波谐振器及提高其品质因数的方法 | |
JP4324182B2 (ja) | 薄膜バルク音響共振器および表面音響波共振器が集積された集積フィルタおよびその製造方法 | |
WO2020087566A1 (zh) | 一种混合声波谐振器及其制备方法 | |
JP5817673B2 (ja) | 圧電薄膜共振子及び圧電薄膜の製造方法 | |
CN103326690B (zh) | 振动片、振子、电子器件以及电子设备 | |
JP2017224890A (ja) | 弾性波装置 | |
JP2006340023A (ja) | メサ型水晶振動子 | |
JP2005045694A (ja) | 薄膜バルク音響共振子およびその製造方法 | |
JP6855227B2 (ja) | 圧電振動片及び圧電デバイス | |
JP2013070228A (ja) | 水晶振動子 | |
JPH10308645A (ja) | Atカット水晶振動子及びその製造方法 | |
TW202044757A (zh) | 高次模式彈性表面波裝置 | |
WO2021077713A1 (zh) | 体声波谐振器及其制造方法、滤波器和电子设备 | |
JP2013143608A (ja) | 共振子 | |
JP2008236556A (ja) | 薄膜バルク波共振器 | |
JP2006352828A (ja) | 圧電基板とその製造方法 | |
WO2020155192A1 (zh) | 谐振器及半导体器件 | |
WO2009132011A3 (en) | Bulk acoustic wave resonator | |
JP5435060B2 (ja) | 振動片 | |
CN113315488A (zh) | 一种fbar谐振器及其制备方法与应用 | |
JP2006339749A (ja) | 水晶振動子の製造方法、及びその水晶振動子 | |
JP5024427B2 (ja) | 圧電デバイス | |
US20230090976A1 (en) | Bulk Acoustic Resonator and Filter | |
WO2020155194A1 (zh) | 谐振器制作方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20141202 |