JP2013067535A - セメント硬化体の製造方法 - Google Patents
セメント硬化体の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013067535A JP2013067535A JP2011207612A JP2011207612A JP2013067535A JP 2013067535 A JP2013067535 A JP 2013067535A JP 2011207612 A JP2011207612 A JP 2011207612A JP 2011207612 A JP2011207612 A JP 2011207612A JP 2013067535 A JP2013067535 A JP 2013067535A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cement
- water
- mass
- added
- lithium sulfate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Preparation Of Clay, And Manufacture Of Mixtures Containing Clay Or Cement (AREA)
- Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
Abstract
【解決手段】 本発明のセメント硬化体の製造方法は、ポルトランドセメントとポリカルボン酸系混和剤とを混合した混合物に水を添加して混練し、水の添加後30分〜120分間の間に硫酸リチウムを添加することを特徴としている。
【選択図】 なし
Description
施工後短時間でセメント硬化物の強度を得るためには、従来から、超早強ポルトランドセメントや、超速硬セメントなどを用いたセメント組成物が用いられている。
よって、工場等で生コンクリート等のセメント系組成物を製造し施工現場まで運搬することができると同時に、比較的短時間で実用強度が得られるため、作業時間の短縮ができ、比較的低コストでセメント硬化体を製造することができる。
尚、本発明でいう、水の添加後とは、前記混合物に水を入れ終えた時間をいう。
すなわち、混合物に水を入れ終えた時間を0時間として、ここから30分から120分間の間に前記硫酸リチウムを添加する。
尚、本発明において、前記ポリカルボン酸系混和剤の含有量は固形分に換算した量である。
前記のような量の硫酸リチウムを添加することで、より流動性と硬化速度とのバランスをとることができる。
本実施形態のセメント硬化体の製造方法は、ポルトランドセメントとポリカルボン酸系混和剤とを混合した混合物に水を添加して混練し、水の添加後30分〜120分間の間に前記硫酸リチウムを添加するセメント硬化体の製造方法である。
特に、早強ポルトランドセメントを用いることが施工性、強度発現性および経済性の観点から好ましい
例えば、炭素原子数が2〜18のアルキレンオキシドを平均付加モル数で2〜300付加したポリキシアルキレン鎖を有するポリアルキレングリコールモノ(メタ)アクリル酸エステル系単量体、不飽和カルボン酸系単量体、およびこれらの単量体と共重合可能な単量体からなる共重合体、あるいは、3−メチル−3−ブテン−1−オール等の特定の不飽和アルコールにエチレンオキシド等を付加したアルケニルエーテル系単量体、不飽和カルボン酸系単量体、およびこれらの単量体と共重合可能な単量体からなる共重合体などが挙げられる。
かかる含有量の範囲内であれば、流動性の保持と、短時間での強度発現性を付与できるためである。
硫酸リチウムは、前記セメントに対して1.0〜5.0質量%、好ましくは1.5〜3.0質量%添加されることが好ましい。
かかる含有量の範囲内であれば、短時間での強度発現性を付与できるためである。
骨材としては、公知の細骨材もしくは粗骨材のうちのいずれか一方、または、両方とも含まれていても良い。
前記粗骨材としては、例えば、砕石、川砂利、天然軽量粗骨材(パーライト、ヒル石等)、副産軽量粗骨材、人工軽量粗骨材、再生骨材等が挙げられる。
前記細骨材としては、例えば、川砂、山砂、海砂、天然軽量細骨材(パーライト、ヒル石等)等の天然細骨材や砕砂、人工軽量細骨材、高炉スラグ細骨材等の人工細骨材、副産軽量細骨材等が挙げられる。
例えば、コンクリート硬化体を施工する場合には、セメント100質量部に対して細骨材を1.0〜3.0質量部、好ましくは1.2〜2.0質量部程度配合し、粗骨材を1.5〜4.0質量部、好ましくは2.0〜3.0質量部程度配合することが流動性確保および材料分離抑制の観点から好ましい。
添加する水の量は、例えば、セメント硬化体をコンクリートとして用いる場合には、W/C(水/セメント比率)=25〜40質量%、セメント硬化体をモルタルとして用いる場合には、W/C(水/セメント比率)=25〜40質量%となるような量であることが好ましい。
混練は、公知の混練装置、例えば、二軸強制ミキサーND55型、太平洋機工社製を用いて温度20℃で行なうことができる。
かかるセメント硬化体は、施工後に比較的短時間で所定の実用強度を発現するため、道路の舗装工事、補修工事などに用いた場合には、交通を止める時間が短時間ですみ、かかる用途に適している。
また、施工時間が短く且つ現場における混練設備も不要であるため、短時間で実用強度が得られるセメント硬化体の施工作業を、低コストで行なえる。
各実施例および比較例として使用するセメント組成物(コンクリート用)の材料を表1に示す。
水は、セメントに対する質量比で表3に示す各割合(W/C%)になるように調整する。
尚、ポリカルボン酸系混和剤AおよびB、メラミンスルホン酸系混和剤は固形成分に換算した場合のセメントに対する質量%が表3に示す各量になるように調整する。
前記各材料を用いてセメント硬化体を製造する方法について説明する。
まず、セメント及び骨材を、混合装置(二軸強制ミキサーND55型、太平洋機工社製)に入れ、20℃、0.5分間混合する。
次に、前記混合物を混練装置(二軸強制ミキサーND55型、太平洋機工社製)に入れて、分量の水およびポリカルボン酸系混和剤A、B又はメラミンスルホン酸系混和剤を注入し混練する。
水を注水後、ただちに混練するが、水を注水終了時を0時間とし、表3に示す硫酸リチウム添加時間までそれぞれ混練した後に、硫酸リチウムをセメントに表3に示す各量を添加する。
尚、比較例1については注水終了と同時に硫酸リチウムを添加する。
その後、さらに1.5分間混練して、各実施例および比較例のセメントペーストを得る。
各実施例および比較例のセメントペーストの、混練終了直後、混練終了30分経過後、および60分経過後のスランプ試験をJIS A 1101に準拠して行なった結果を表3に示す。
各実施例および比較例のセメントペーストを、JIS A 1132に準拠して作製した供試体(セメント硬化体)を温度20℃、湿度60%の条件で12時間放置した後の曲げ強度試験をJIS A 1106に準拠して行なった結果を表3に示す。
Claims (3)
- ポルトランドセメントとポリカルボン酸系混和剤とを混合した混合物に水を添加して混練し、水の添加後30分〜120分間の間に硫酸リチウムを添加することを特徴とするセメント硬化体の製造方法。
- 前記ポリカルボン酸系混和剤を、前記ポルトランドセメントに対して固形分換算で0.01〜1.5質量%含有されるように混合する請求項1に記載のセメント硬化体の製造方法。
- 前記硫酸リチウムを、前記ポルトランドセメントに対して1.0〜5.0質量%含有されるように添加する請求項1または請求項2に記載のセメント硬化体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011207612A JP5717001B2 (ja) | 2011-09-22 | 2011-09-22 | セメント硬化体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011207612A JP5717001B2 (ja) | 2011-09-22 | 2011-09-22 | セメント硬化体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013067535A true JP2013067535A (ja) | 2013-04-18 |
JP5717001B2 JP5717001B2 (ja) | 2015-05-13 |
Family
ID=48473691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011207612A Active JP5717001B2 (ja) | 2011-09-22 | 2011-09-22 | セメント硬化体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5717001B2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000185958A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-07-04 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 高性能減水剤含有セメントコンクリートの流動性調整方法 |
JP2009155184A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Taiheiyo Materials Corp | 高流動超早強性混和剤および高流動超早強性コンクリート |
-
2011
- 2011-09-22 JP JP2011207612A patent/JP5717001B2/ja active Active
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000185958A (ja) * | 1998-12-21 | 2000-07-04 | Denki Kagaku Kogyo Kk | 高性能減水剤含有セメントコンクリートの流動性調整方法 |
JP2009155184A (ja) * | 2007-12-27 | 2009-07-16 | Taiheiyo Materials Corp | 高流動超早強性混和剤および高流動超早強性コンクリート |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5717001B2 (ja) | 2015-05-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4558569B2 (ja) | 超高強度繊維補強セメント組成物、超高強度繊維補強モルタル又はコンクリート、並びに超高強度セメント混和材 | |
EP2520553B1 (en) | Hardening accelerator for hydraulic composition | |
JP5649780B2 (ja) | コンクリート組成物の製造方法及びコンクリート成形体 | |
JPWO2005087682A1 (ja) | セメント混和材、セメント組成物、モルタル及びコンクリート | |
JP2018193280A (ja) | 早強性超高強度グラウト組成物 | |
JPH10152359A (ja) | 高流動性セメント組成物 | |
JP6876489B2 (ja) | 速硬コンクリート及びその製造方法 | |
JP6694313B2 (ja) | 速硬コンクリートの製造方法 | |
JP5888586B2 (ja) | セメント硬化体の製造方法 | |
JP6985177B2 (ja) | 水硬性組成物及びコンクリート | |
JP5965256B2 (ja) | 水硬性組成物 | |
JP6054736B2 (ja) | 水硬性組成物 | |
JP5717001B2 (ja) | セメント硬化体の製造方法 | |
JP2014136424A (ja) | コンクリートの製造方法 | |
JP2018002545A (ja) | プレミックスモルタル及びその製造方法 | |
JP6573533B2 (ja) | 繊維補強セメント材料の製造方法 | |
JP6564307B2 (ja) | 水硬性組成物用早強剤 | |
JP5168670B2 (ja) | 超早強セメント組成物 | |
JP2019104667A (ja) | 水硬性組成物用添加剤、および水硬性組成物 | |
JP5965305B2 (ja) | 水硬性組成物 | |
JP6200315B2 (ja) | 水硬性組成物用添加剤組成物 | |
JP2012240874A (ja) | セメント組成物 | |
JP6146679B2 (ja) | セメント組成物 | |
JP6200314B2 (ja) | 水硬性組成物用添加剤組成物 | |
JP5780465B2 (ja) | セメント硬化体の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140305 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150109 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150220 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150305 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5717001 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |