JP2013066456A - 黄色ブドウ球細菌に結合するタンパク質及びそのタンパク質を利用した黄色ブドウ球細菌の測定方法。 - Google Patents
黄色ブドウ球細菌に結合するタンパク質及びそのタンパク質を利用した黄色ブドウ球細菌の測定方法。 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】特定な配列からなるアミノ酸配列を含む、黄色ブドウ球菌に吸着するタンパク質又はその変異体。
【選択図】なし
Description
(A)上記項7に記載の宿主を培養する工程A。
(B)工程Aの後、上記項1に記載のタンパク質又はその変異体を含む画分を、該宿主又は培養液から回収する工程B。
(1)上記項3に記載の支持体と前記試料とを混合して、前記黄色ブドウ球菌と該支持体との複合体を形成させる工程1、
(2)工程1の後、混合後の試料中の前記複合体を測定する工程2。
(A)上記項17に記載の宿主を培養する工程A。
(B)工程Aの後、上記項11に記載のタンパク質又はその変異体を含む画分を、該宿主又は培養液から回収する工程B。
本発明のタンパク質又はその変異体は、黄色ブドウ球菌に吸着する。また、本発明のタンパク質又はその変異体には、黄色ブドウ球菌に由来するテイコ酸に結合するものも包含される。
本発明のタンパク質又はその変異体は、黄色ブドウ球菌に吸着する。ここで、『吸着』とは結合とほぼ同義である。結合の態様は特に限定はされず、例えば、疎水的結合等といった比較的弱い結合で、積極的に結合を解除する操作によって結合しない状態となるような態様の結合も含まれる。
本発明の抗体は、上述の本発明のタンパク質又はその変異体を認識する抗体である。
本発明の支持体は、上述の本発明のタンパク質又はその変異体のうちの少なくとも一種と担体を含むものである。
本発明のキットは、黄色ブドウ球菌を測定するためのものである。また、本発明のキットには、黄色ブドウ球菌に由来するテイコ酸を測定するものも含まれる。特に、後述する<本発明の測定方法>に、特に好適に用いることができる。斯かるキットには、上述の本発明の支持体を構成物品として含む。
本発明の核酸は、上述の本発明のタンパク質又はその変異体をコードする核酸である。このような核酸は、当該タンパク質又はその変異体のアミノ酸配列を基に、in silico技術を用いることで決定される。また、後述する<宿主>との相性を踏まえたコドンを適宜選択することが好ましい。
本発明のベクターは、上述の本発明のタンパク質又はその変異体をコードする核酸を含むベクターである。斯かるベクターには、上述の核酸以外に斯かる核酸がコードするアミノ酸を好適に発現させるために各種の機能的な塩基配列を含んでいてもよい。
本発明の宿主は、上述の本発明のタンパク質またはその変異体をコードする核酸を含むベクターを保持する宿主である。
本発明の製造方法は、下記の工程A及びBを含む、本発明のタンパク質又はその変異体を製造方法である。
(B)工程Aの後、本発明のタンパク質又はその変異体を含む画分を、該宿主又は培養液から回収する工程B。
本発明の製造方法における工程Aは、上述の本発明の宿主を培養する工程である。
本発明の製造方法における工程Bは、工程Aの後、前記宿主又はその培養液から、本発明のタンパク質又はその変異体を回収する工程である。
本発明の黄色ブドウ球菌を測定する方法は、下記の工程1及び2を含む、試料中の黄色ブドウ球菌を測定する方法である。
(2)工程1の後、混合後の試料中の前記複合体を測定する工程2。
本発明の黄色ブドウ球菌を測定する方法における工程1は、上述の本発明の支持体と、黄色ブドウ球菌を含む試料とを混合して、前記黄色ブドウ球菌と該支持体との複合体を形成する工程である。混合に係る操作には、振とうする操作が含まれていてよく、ピペッティング操作が含まれていてもよい。
本発明の黄色ブドウ球菌を測定する方法における工程2は、工程1の後、混合後の試料中の前記複合体を測定する工程である。
培地、試薬、及び菌株
本実施例にて使用した培地及び試薬は全てベクトンディッキンソンアンドカンパニー(Sparks,MD)及びナカライテスク (Kyoto,Japan)からそれぞれ購入して用いた。菌株の入手先等は表1に示す通りである。
黄色ブドウ球菌に対するファージは、高知県高知市及び安芸市の下水処理場における流入水から、公知の方法を用いて単離・精製を行った。ここで、2種類の黄色ブドウ球菌に対するファージが得られ、それぞれをS13′、S24−1と命名した。
上述のORF16領域が、2種類のファージ間の宿主域の違いに関与すると判断し、大腸菌(BL21株)を用いてS24−1のORF16遺伝子を発現させた。分子量77.4kDa、アミノ酸数642aa、等電点が6.4のタンパク質であることが明らかとなった。
従ってORF16タンパク質は、S24−1の尾部に存在する黄色ブドウ球菌に対する結合部位であることが明らかとなった。より詳細にORF16タンパク質中の黄色ブドウ球菌に対する結合部位を明らかにするために、ORF16タンパク質及びその欠損変異体の黄色ブドウ球菌との結合実験を行った。各種欠損変異体は、図1に示すORF16F1、F3、F5、及びORF16R1〜5である。
上述のORF16タンパク質及びその各種欠損変異体をビーズに結合させた。具体的には、アフィニティビーズキット(品名アフィニティビーズ:住友ベークライト社)を用い、マニュアルに沿った方法にて結合させた。
上述のORF16タンパク質が結合したビーズを準備した。これに対して、下記の表4の「処理方法」に示す方法によって、黄色ブドウ球菌(SA14株)を処理したものを、ウェル中で混合し、凝集が見られるかどうかを検討した。実験条件及び結果を、表4及び図4に示す。
黄色ブドウ球菌(SA14株)を下記の表5に示す条件で処理し、その上清とペレットを遠心分離法に供することによって準備した。
テイコ酸(WTAs)、リポテイコ酸(LTAs)、及びペプチドグリカン(Peptideglycan)を調整した。
Claims (9)
- 配列番号1〜7の何れかに示すアミノ酸配列を含む、黄色ブドウ球菌に吸着するタンパク質又はその変異体。
- 請求項1に記載のタンパク質又はその変異体を認識する抗体。
- 請求項1に記載のタンパク質又はその変異体のうちの少なくとも一種と、担体とを含む支持体。
- 請求項3に記載の支持体を有する黄色ブドウ球菌測定キット。
- 請求項1に記載のタンパク質又はその変異体をコードする核酸。
- 上記請求項5に記載の核酸を含むベクター。
- 上記請求項6に記載のベクターを保持する宿主。
- 以下の工程A及びBを含む、請求項1に記載のタンパク質又はその変異体を製造する方法:
(A)請求項7に記載の宿主を培養する工程A。
(B)工程Aの後、請求項1又は2に記載のタンパク質又はその変異体を含む画分を、該宿主又は培養液から回収する工程B。 - 下記の工程1及び2を含む、試料中の黄色ブドウ球菌を検出する方法。
(1)請求項3に記載の支持体と、前記試料とを混合して、前記黄色ブドウ球菌と、該支持体の複合体を形成する工程1、
(2)工程1の後、混合後の試料中の前記複合体を測定する工程2。
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JP2004283003A (ja) * | 2003-01-31 | 2004-10-14 | Rikogaku Shinkokai | バクテリオファージによる大腸菌の検出 |
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JPN6016000069; Journal of Bacteriology vol.191,no.14, 2009, pp.4674-4680 * |
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