JP2013065212A - タッチパネルコントローラ、タッチパネル装置、タッチパネル駆動方法、および電子情報機器 - Google Patents

タッチパネルコントローラ、タッチパネル装置、タッチパネル駆動方法、および電子情報機器 Download PDF

Info

Publication number
JP2013065212A
JP2013065212A JP2011203788A JP2011203788A JP2013065212A JP 2013065212 A JP2013065212 A JP 2013065212A JP 2011203788 A JP2011203788 A JP 2011203788A JP 2011203788 A JP2011203788 A JP 2011203788A JP 2013065212 A JP2013065212 A JP 2013065212A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
touch panel
signal
electrodes
unit
drive
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011203788A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5755984B2 (ja
Inventor
Hiroshi Kuhara
浩史 久原
Masayuki Miyamoto
雅之 宮本
Akira Nagao
明 長尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2011203788A priority Critical patent/JP5755984B2/ja
Publication of JP2013065212A publication Critical patent/JP2013065212A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5755984B2 publication Critical patent/JP5755984B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Position Input By Displaying (AREA)

Abstract

【課題】タッチパネルへの外来ノイズを利用環境に拘わらず常に抑制して高感度化を実現することができるタッチパネル装置を実現する。
【解決手段】タッチパネル装置100において、複数のドライブラインと複数のセンスラインとを有するタッチパネル本体1と、タッチパネル本体1のドライブラインに駆動信号Dsを印加し、この駆動信号Dsの印加により生じたセンス信号Ssのサンプリングにより該複数のドライブライン2とセンスラインとの交差位置であるタッチパネル本体の各座標での信号強度を検出するタッチパネル駆動部111とを有し、タッチパネル駆動部111を該複数のセンスラインに発生する応答信号をサンプリングする周波数を拡散させるよう構成した。
【選択図】図1

Description

本発明はタッチパネルコントローラ、タッチパネル装置、タッチパネル駆動方法および電子情報機器に関し、特に、複数の第1電極と複数の第2電極とを立体交差するよう配置した構造のタッチパネル本体に対して、第1電極に駆動信号を印加することにより複数の第2電極で生じた応答信号から第1電極と第2電極との交差位置であるタッチパネル本体の各座標における信号強度を検出してタッチ位置を検出する駆動制御を行うタッチパネルコントローラ、このようなタッチパネルコントローラを用いたタッチパネル装置、このようなタッチパネル本体に対する駆動制御を行うタッチパネル駆動方法、およびこのようなタッチパネル装置を備えた電子情報機器に関するものである。
従来からタッチパネル装置には種々の方式があるが、特に、複数の第1電極と複数の第2電極との交差部に形成される静電容量が、タッチパネル本体に導電性の物体が接近あるいは接触することにより変化するという原理を利用した方式は、操作者の指先で直接あるいは単なる導電性材料からなるスタイラスペンでタッチ操作を行うことができることから高い利便性を有している。
図10は、このような方式の従来のタッチパネル装置を説明する図であり、このタッチパネル装置の全体構成を示している。
なお、携帯電話などでは、タッチパネル装置の下方に液晶表示パネルを配置したものが実用化されているが、以下の説明では液晶表示パネルの詳細は省略する。
このタッチパネル装置200は、互いに平行に配置された複数の第1電極(以下、ドライブラインという。)2と互いに平行に配置された複数の第2電極(以下、センスラインという。)3とが立体交差するよう配置されたタッチパネル本体1と、このタッチパネル本体1を駆動するタッチパネル駆動部11とを有している。ここで、ドライブライン2はX方向(紙面横方向)に延び、センスライン3はX方向と直交するY方向(紙面縦方向)に延びている。このタッチパネル駆動部11は、ドライブライン2に駆動信号Dsを印加する送信部10と、この駆動信号Dsの印加に応答してセンスライン3に生じた応答信号(以下、センス信号という。)Ssを受信する受信部20と、送信部10及び受信部20の動作をそれぞれ制御信号C1及びC2により制御する制御部30とを有している。
このタッチパネル装置200は、タッチパネル本体1に対する操作者の指などの近接によりドライブライン2とセンスライン3との交差部Aで変化するコンデンサの静電容量(以下、交差部の静電容量と略記する。)を、複数のドライブライン2とセンスライン3との交差位置であるタッチパネル本体の各座標の信号強度として検出して操作者のタッチ位置を検出するよう構成されている。
図11は、図10に示すタッチパネル装置200を構成するタッチパネル駆動部11を説明するブロック図であり、このタッチパネル駆動部11の詳細な構成を示している。
タッチパネル駆動部11は、図10で説明したように、送信部10、受信部20、及び制御部30を有するとともに、送信部10の出力側に設けられたインターフェース部11aと、受信部20の入力側に設けられたインターフェース部11bとを有しており、送信部10からの駆動信号Dsはインターフェース部11aを介してドライブライン2に印加され、センスライン3からのセンス信号Ssはインターフェース部11bを介して受信部20に入力されるようになっている。
ここで、送信部10は、制御部30からの制御信号C1に基づいて系列信号を用いてドライブライン2の駆動信号Dsを生成する駆動信号生成部10aを有している。この制御信号C1は動作タイミングの基本となるクロック信号である。
系列信号は少なくともドライブライン2の本数の〔0〕及び〔1〕の配列パターンを複数個配列してなる信号である。例えば、系列信号としてM系列のような行列を用いることにより、擬似ランダム信号を生成することができる。また、受信部20で受信したセンス信号を復号するには、系列信号に基づく復号のための変換行列を用いるが、M系列行列を用いることにより、駆動信号Dsの生成に用いた系列信号をそのまま用いて復号することができる。
受信部20は、センスライン3からのセンス信号Ssを増幅するアンプ部21と、増幅されたセンス信号ASsの信号レベルをサンプルホールドするサンプルホールド部22と、該サンプルホールドした信号レベルHSsをデジタル値に変換することにより、アナログ信号である増幅したセンス信号ASsをデジタル信号DSsに変換するA/D変換部23と、このA/D変換部23で得られたデジタル信号DSsを、駆動信号Dsの生成に用いた系列信号を用いて復号して、タッチパネル本体の各座標における信号強度Cdを取得する復号部24とを有している。なお、サンプルホールド部22のサンプリングタイミングは、送信部10が駆動信号をドライブライン2に印加するタイミングに基づいている。
また、タッチパネル装置200は、受信部20で得られた信号強度Cdの大きさから、タッチパネル本体1上でのタッチ位置を示すタッチ位置座標を算出する位置算出部12を有している。
このようなタッチパネル装置200では、タッチパネル1に対する操作者の指などの近接によりドライブライン2とセンスライン3との交差部で変化する静電容量を検出して操作者のタッチ位置を検出することができる。
ところで、タッチパネル装置には、通常、ドライブラインに印加される駆動信号の周波数以外の周波数成分を有する信号を除去するバンドパスフィルタが設けられているが、ドライブラインの駆動信号と一致あるいはごく近接した周波数の外来ノイズが混入した場合、バンドパスフィルタで除去することができないため、タッチ位置の誤検出が発生する。特に、タッチパネル装置の大型化に伴って電極が長くなることから、外来ノイズの影響を受け易くなるため、有効な外来ノイズ対策が望まれており、特許文献1および特許文献2には、このような外来ノイズに対する対策を施したものが開示されている。
例えば、特許文献1には、受信部から出力される信号レベル(信号強度)のばらつき度合を検出して、そのばらつき度合が小さくなるタイミングでサンプリングが行われるようサンプルホールド部のサンプルタイミングを設定するもの、あるいは受信部から出力される信号レベル(信号強度)のばらつき度合が小さくなるように、送信部からドライブラインに印加する駆動信号の周波数を設定する方法が開示されている。
また、特許文献2には、外来ノイズの周波数が、駆動信号のいずれか1つの周波数と略一致する場合、別の周波数に切り替えることで、ドライブラインの駆動信号の周波数と同一となる電圧信号の周波数を、外来ノイズの周波数と異なるようにすることで、外部ノイズの影響を抑制する方法が開示されている。
このような特許文献1あるいは特許文献2に開示の方法では、利用環境に応じて、駆動信号あるいはサンプリングの周波数を変更することで、外来ノイズによる影響でタッチ位置の検出精度が低下するのを回避している。
特開2011−128858号公報 特開2011−128857号公報
以上説明したように、従来の技術はノイズの影響が少なくなる一定の周波数を検索し、検索した周波数でタッチパネル本体のドライブラインを駆動し、対応して発生するセンスラインのセンス信号をA/D変換及び復号処理して各座標の信号強度を取得し、この信号強度に基づいてタッチ位置情報を得る駆動方法であるが、現在、更なる大画面化が要望されている。
ところが、一定の周波数でタッチパネル上のドライブラインを駆動し、このドライブラインの駆動に対応して発生するセンス信号をA/D変換及び復号処理して各座標での信号強度を取得する駆動方法を大画面のパネルに適用すると、ノイズを受ける領域が増加することによりノイズの影響が大きくなる傾向にある。その結果、タッチパネル自体の感度が低下するという問題がある。
また、特許文献1では、受信部から出力される信号レベル(信号強度)のばらつき度合を検出して、そのばらつき度合が小さくなるタイミングでサンプリングが行われるようサンプルホールド部のサンプルタイミングを設定する、あるいは受信部から出力される信号レベル(信号強度)のばらつき度合が小さくなるように、送信部からドライブラインに印加する駆動信号の周波数を設定するので、特定の環境でタッチパネル装置を利用する場合は有効であるが、環境が変わると、例えば照明装置の周波数が環境により変化したり、あるいは周辺機器から受ける周波数が変わったりすると、その都度、駆動周波数やサンプリングタイミングを変更する必要が生じる。
さらに、特許文献2に開示の方法は、外来ノイズの周波数が、駆動信号のいずれか1つの周波数と略一致する場合、別の周波数に切り替えることで、ドライブラインの駆動信号の周波数と同一となる電圧信号の周波数を、外来ノイズの周波数と異なるようにすることで、外部ノイズの影響を抑制するものであるが、この方法では、予め、外来ノイズの影響の有無を判定する機能が必要となる。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、外来ノイズを利用環境に拘わらず常に抑制して高感度化を実現することができるタッチパネルコントローラ、このようなタッチパネルコントローラを用いたタッチパネル装置、このようなタッチパネル駆動方法、およびこのようなタッチパネル装置を備えた電子情報機器を得ることを目的とする。
本発明に係るタッチパネルコントローラは、第1の方向に延びる互いに平行な複数の第1電極および第2の方向に延びる互いに平行な複数の第2電極を有し、該複数の第1電極と該複数の第2電極とを立体交差するよう配置したタッチパネル本体を駆動制御するタッチパネルコントローラであって、該複数の第1電極に駆動信号を印加する送信部と、該駆動信号の印加により該複数の第2電極に発生した応答信号をサンプリングして該第1電極と該第2電極との交差位置である該タッチパネル本体の各座標での信号強度を検出する受信部とを備え、該受信部は、該複数の第2電極に発生する該応答信号をサンプリングする周波数を拡散させるよう構成したものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記タッチパネルコントローラにおいて、前記受信部は、前記複数の第1電極に対する前記駆動信号の印加により前記複数の第2電極に発生した応答信号をサンプリングするサンプリング処理を1フレーム期間内に既定回数行って、前記タッチパネル本体の各座標での信号強度を各フレーム毎に取得するものであることが好ましい。
本発明は、上記タッチパネルコントローラにおいて、前記受信部は、前記複数の第1電極へ前記駆動信号を既定の回数印加して得られる応答信号を、前記タッチパネル本体における各座標での信号強度にフレーム期間毎に変換する復号部と、該復号部で取得した1フレームに対応する各座標での信号強度を複数フレーム分格納するメモリ部と、該メモリ部に格納した複数フレーム分の信号強度に対する加算平均化処理を施す加算平均化処理部を有することが好ましい。
本発明は、上記タッチパネルコントローラにおいて、前記受信部は、前記複数の第2電極に発生する前記応答信号をサンプリングする周期を一様乱数に基づいてランダムに変更させることが好ましい。
本発明は、上記タッチパネルコントローラにおいて、前記受信部は、前記複数の第2電極に発生する前記応答信号をサンプリングする周期を、一定時間間隔で増加または減少させることが好ましい。
本発明は、上記タッチパネルコントローラにおいて、前記受信部は、前記複数の第2電極に発生する前記応答信号をサンプリングする周期を、該応答信号のサンプリングの度に変更することが好ましい。
本発明は、上記タッチパネルコントローラにおいて、前記受信部は、前記複数の第1電極へ前記駆動信号を既定の回数印加して得られる応答信号を、前記タッチパネル本体の各座標での信号強度にフレーム期間毎に変換し、前記複数の第2電極に発生する前記応答信号をサンプリングする周期を、該フレーム期間毎に変更することが好ましい。
本発明は、上記タッチパネルコントローラにおいて、前記受信部は、受信した前記応答信号を増幅する増幅部と、増幅された該応答信号の信号レベルをサンプルホールドするサンプルホールド部と、該サンプルホールドした信号レベルをデジタル値に変換することにより、該応答信号をデジタル信号に変換するA/D変換部とを備え、該デジタル信号を復号して前記タッチパネル本体の各座標での信号強度を取得することが好ましい。
本発明は、上記タッチパネルコントローラにおいて、前記送信部および前記受信部を制御する制御部を備え、前記サンプルホールド部は、増幅された前記応答信号をサンプリングするタイミングを変更可能に構成されており、前記制御部は、該サンプルホールド部でのサンプリングのタイミングでサンプリングが行われるように前記送信部が前記駆動信号を出力するタイミングを制御することが好ましい。
本発明に係るタッチパネル装置は、第1の方向に延びる互いに平行な複数の第1電極および第2の方向に延びる互いに平行な複数の第2電極を有し、該複数の第1電極と該複数の第2電極とを立体交差するよう配置したタッチパネル本体と、該タッチパネル本体を駆動制御するタッチパネル駆動部とを備えたタッチパネル装置であって、前記タッチパネル駆動部として、上述した本発明に係るタッチパネルコントローラを用い、前記タッチパネルコントローラで検出した前記タッチパネル本体の各座標での信号強度に基づいて該タッチパネル本体に対するタッチ位置を検出するものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明に係るタッチパネル駆動方法は、第1の方向に延びる互いに平行な複数の第1電極および第2の方向に延びる互いに平行な複数の第2電極を有し、該複数の第1電極と該複数の第2電極とを立体交差するよう配置したタッチパネル本体を駆動するタッチパネル駆動方法であって、該複数の第1電極に駆動信号を印加するステップと、該駆動信号の印加により該複数の第2電極に発生した応答信号をサンプリングして該第1電極と該第2電極との交差位置である該タッチパネル本体の各座標での信号強度を検出するステップとを含み、該信号強度を検出するステップでは、該複数の第2電極に発生する該応答信号をサンプリングする周波数を拡散させるものであり、そのことにより上記目的が達成される。
本発明は、上記タッチパネル駆動方法において、前記信号強度を検出するステップでは、前記複数の第1電極に前記駆動信号を印加して該駆動信号の印加により前記複数の第2電極に発生した応答信号を検出する検出処理を1フレーム期間内に既定回数行って、前記タッチパネル本体の各座標での信号強度を各フレーム毎に取得することが好ましい。
本発明に係る電子情報機器は、上述した本発明に係るタッチパネル装置を備えたものであり、そのことにより上記目的が達成される。
次に作用について説明する。
本発明においては、第1の方向に延びる互いに平行な複数の第1電極および第2の方向に延びる互いに平行な複数の第2電極を有するタッチパネルにおける複数の第1電極に駆動信号を印加する送信部と、該駆動信号の印加により該複数の第2電極に発生した応答信号をサンプリングして該第1電極と該第2電極との交差位置である該タッチパネル本体の各座標での信号強度を検出する受信部とを備え、該受信部は、該複数の第2電極に発生する該応答信号をサンプリングする周波数を拡散させるよう構成したので、外来ノイズを利用環境に拘わらず常に抑制して高感度化を実現することができる。
また、場合によっては、サンプリングの周波数拡散だけでは、ノイズ低減効果が得られるものの、タッチパネル本体の特定の座標でのノイズピークが十分抑制されないこともあり、その場合には、センス信号の復号により得られた各フレームに対応する信号強度に対して、複数フレーム分に渡って加算平均処理を施すことで、確実にタッチパネル本体の特定の座標でのノイズピークを抑えることができる。
以上のように、本発明によれば、タッチパネル本体に対する外来ノイズを利用環境に拘わらず常に抑制して高感度化を実現することができるタッチパネルコントローラ、このようなタッチパネルコントローラを用いたタッチパネル装置、このようなタッチパネル駆動方法、およびこのようなタッチパネル装置を備えた電子情報機器を実現することができる。
図1は、本発明の実施形態1によるタッチパネル装置を説明する図であり、このタッチパネル装置におけるタッチパネル駆動部の詳細な構成を示している。 図2は、本発明の実施形態1によるタッチパネル装置におけるタッチパネルを説明する図であり、図2(a)はタッチパネルの一部破断斜視図、図2(b)は、図2(a)のIIXb−IIXb’線部分の断面図である。 図3は、本発明の実施形態1によるタッチパネル装置を説明する図であり、図3(a)は、このタッチパネル装置におけるタッチパネル駆動部を構成する送信部の駆動信号生成部の構成及びこの駆動信号生成部が出力する駆動信号を示し、図3(b)は、タッチパネル駆動部を構成する受信部でのサンプリングタイミングを示している。 図4は、本発明の実施形態1によるタッチパネル装置を説明する図であり、図3に示す駆動信号生成部を構成するタイミング生成部の構成を示している。 図5は、従来のタッチパネル装置あるいは本発明の実施形態1によるタッチパネル装置に対する外来ノイズを擬似的に再現する方法を説明する図であり、図5(a)は、このタッチパネル装置にノイズを印加する方法を示し、図5(b)は、ノイズを擬似的に印加する条件を示している。 図6は、従来のタッチパネル装置あるいは本発明の実施形態1によるタッチパネル装置で発生するノイズの測定方法(図6(a))とともに、ノイズ評価の考え方(図6(b))を示している。 図7は、本発明によるノイズ低減効果を説明する図であり、駆動信号をドライブラインに印加する周波数の拡散を行わない場合(図7(a)〜図7(d))と、駆動信号をドライブラインに印加する周波数の拡散を行った場合(図7(e)〜図7(h))とを、センス信号から得られる信号強度の加算平均の対象となるフレームの数別に対比して示している。 図8は、本発明によるノイズ低減効果を説明する図であり、タッチパネル本体上の各座標での信号強度の加算平均の対象となるフレームの数の増加によりノイズレベルとしての信号強度(相対値)が低下することを示している。 図9は、本発明の実施形態2として、実施形態1のタッチパネル装置を入力操作部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。 図10は、従来のタッチパネル装置を説明する図であり、このタッチパネル装置の全体構成を示している。 図11は、図10に示す従来のタッチパネル装置におけるタッチパネル駆動部を説明するブロック図であり、このタッチパネル駆動部の詳細な構成を示している。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1によるタッチパネル装置を説明する図であり、このタッチパネル装置におけるタッチパネル駆動部(タッチパネルコントローラ)の詳細な構成を示している。
本実施形態1のタッチパネル装置100は、複数のドライブライン(第1電極)と複数のセンスライン(第2電極)とを有するタッチパネル本体1と、タッチパネル本体1のドライブラインに駆動信号Dsを印加し、この駆動信号Dsの印加により生じたセンス信号Ssをセンスラインから受信するタッチパネル駆動部(タッチパネルコントローラ)111とを有している。
ここで、タッチパネル本体1は従来のタッチパネル装置200におけるものと同一の構成を有するものであり、互いに平行に配置された複数のドライブライン2と互いに平行に配置された複数のセンスライン3とを立体交差するよう配置した構造となっている。
図2は、タッチパネル本体1の構造を説明する図であり、図2(a)は一部破断斜視図、図2(b)は、図2(a)のIIXb−IIXb’線部分の断面図である。
このタッチパネル本体1は、相対向するよう間隔を空けて配置されたガラス基板などの上下一対の絶縁性基板1a及び1cを有している。上側の絶縁性基板1aの下面には複数のドライブライン2がX方向に平行に配置され、下側の絶縁性基板1cの上面には複数のセンスライン3がY方向に平行に配置されている。ここで、ドライブライン2及びセンスライン3はそれぞれ帯状の導体層からなり、ドライブライン2とセンスライン3とはPET樹脂などの絶縁層1bにより絶縁されている。ドライブライン2とセンスライン3とが絶縁性1bを介して立体的に交差する各交差部Aには静電容量が形成されている。なお、各交差部Aに形成される静電容量は、上記センス信号Ssに対するサンプリングおよび復号化を含む信号処理により得られる、ドライブライン2とセンスライン3とが交差する交差位置(タッチパネル本体の各座標)での信号強度を解析することにより求められる。
また、このタッチパネル装置100は、タッチパネル駆動部111にてセンス信号Ssから算出したタッチパネル本体1の各座標での信号強度に基づいてタッチパネル本体1での操作者によるタッチ位置を算出する位置算出部12を有している。
そして、このタッチパネル装置100は、従来のタッチパネル装置200と同様、タッチパネル本体1に対する操作者の指などの近接によりドライブライン2とセンスライン3との交差部Aで変化するコンデンサの静電容量を上記信号強度から算出して操作者のタッチ位置を検出するよう構成されている。
ここで、この実施形態1によるタッチパネル装置100を構成するタッチパネル本体1及び位置算出部12は従来のタッチパネル装置200におけるものと同一のものであるので、以下、本実施形態1のタッチパネル装置100におけるタッチパネル駆動部111について詳しく説明する。
このタッチパネル駆動部111は、これがタッチパネル本体1のドライブライン2に駆動信号Dsを印加する周期及びセンス信号Ssをサンプリングする周期がランダムに変動するよう、言い換えると駆動信号を印加する周波数及びセンス信号Ssのサンプリング周波数を拡散させるよう構成されている。ここで、ドライブラインに駆動信号を印加する周波数及びセンス信号Ssのサンプリング周波数を変動させる範囲は、13.19Hzから21.37Hzとし、最大周波数(21.37Hz)の100%から62%の間で、32段階に変化させる構成としている。
なお、実際の駆動信号の周波数及びセンス信号Ssのサンプリング周波数の拡散は、最も短い周期(基本周期)を基準としてこれを増加させることで行うこととしている。
つまり、タッチパネル駆動部111は、駆動信号Dsをタッチパネル本体1のドライブライン2に送信する送信部110と、駆動信号Dsの送信によりタッチパネル本体1のセンスライン3で生じたセンス信号Ssを受信し、このセンス信号Ssに基づいてタッチパネル本体1の各座標の信号強度を検出する受信部120と、送信部110及び受信部120の動作を制御信号C1及びC2により制御する制御部130とを有している。
タッチパネル駆動部111は、送信部110の出力側に設けられたインターフェース部111aと、受信部120の入力側に設けられたインターフェース部111bとを有しており、送信部110からの駆動信号Dsはインターフェース部111aを介してドライブライン2に印加され、センスライン3からのセンス信号Ssはインターフェース部111bを介して受信部120に入力されるようになっている。
ここで、送信部110は、制御部130からの制御信号C1に基づいて擬似ランダム信号である系列信号を用いてドライブライン2の駆動信号Dsを生成する駆動信号生成部110aを有している。この制御信号C1は動作タイミングの基本となるクロック信号である。また、系列信号は、従来技術で説明したとおりM系列等の擬似ランダム信号を生成することができる行列で構成される。
受信部120は、センスライン3からのセンス信号Ssを増幅するアンプ部121と、増幅されたセンス信号ASsの信号レベルをサンプルホールドするサンプルホールド部122と、該サンプルホールドした信号レベルHSsをデジタル値に変換することにより、アナログ信号である増幅したセンス信号ASsをデジタル信号DSsに変換するA/D変換部123と、このA/D変換部123で得られたデジタル信号DSsを、駆動信号Dsの生成に用いた系列信号に基づく復号のための変換信号を用いて復号して、タッチパネル本体1における各座標の信号強度Cdを取得する復号部124とを有している。ここで、サンプルホールド部122のサンプリングタイミングは、送信部110が駆動信号をドライブライン2に印加するタイミングに基づいている。
そして、この実施形態1のタッチパネル装置100では、受信部120は、復号部124で取得した1フレームに相当する信号強度Cdを複数フレーム分格納するメモリ部125と、このメモリ部125に格納した複数フレーム分の信号強度Cdに対して、これらの信号強度を加算平均する加算平均処理を施す加算平均処理部126とを有している。なお、複数フレーム分の信号強度Cdの加算は実質的にメモリ部125で行われ、加算平均処理部126では、加算した複数フレーム分の静信号強度Cdに対する平均化処理が行われる。ここで、フレーム周波数は240Hzとしている。これはタッチパネルと併用するLCD(液晶ディスプレイ)の駆動速度に基づいて決定している。また、受信部120を構成する各部121〜126は、制御部130からの制御信号C2に基づいて動作し、さらに、各部の状態を示すステータス信号Sを制御部130に出力する構成となっている。
また、タッチパネル装置100は、受信部120で得られた信号強度の加算平均値の大きさから、タッチパネル本体1上でのタッチ位置を示すタッチ位置座標を算出する位置算出部12を有している。
図3は、本発明の実施形態1によるタッチパネル装置を説明する図であり、図3(a)は、このタッチパネル装置におけるタッチパネル駆動部を構成する送信部の駆動信号生成部の構成及びこの駆動信号生成部が出力する駆動信号を示し、図3(b)は、タッチパネル駆動部を構成する受信部でのサンプリングタイミングを示している。
駆動信号生成部110aは、擬似乱数信号である系列信号Msを格納した系列信号格納部110a1と、制御部130からの制御信号C1に基づいて、ドライブライン2を駆動するタイミングを決めるタイミング信号INAを生成するタイミング信号生成部110a2と、この駆動タイミング信号INA及び系列信号Msに基づいてドライブライン2の駆動信号Dsとして各ドライブライン2に信号電圧Ds1〜Dsnを出力する信号電圧出力部110a3とを有している。
例えば、ドライブライン2の本数が64本であるタッチパネル本体1を駆動する駆動信号生成部110aでは、信号電圧出力部110a3は、駆動信号Dsとして、64本のドライブライン2に対応した64個の信号電圧Ds1〜Dsn(n=64)を出力する構成とする。この信号電圧Ds1〜Dsnは、2値信号でハイレベルは3V程度であり、ローレベルは0Vである。
ここで、系列信号格納部110a1は、各ドライブライン2に対応する、位相が異なる64個の系列信号を格納している。
例えば、各ドライブライン2の系列信号がテーブル形式で格納されており、1つのドライブラインDsi(i:1から64までの整数)に印加する駆動信号の信号レベル(ハイレベル及びローレベル)が、1つの系列信号(行方向の〔1〕及び〔0〕の2値配列)Msiにより規定される。また、例えば図3(a)に示す列方向の〔0〕及び〔1〕の2値配列(ベクタ)Mt1〜Mt4は、タイミング信号INAにおける第1〜第4のパルス周期に64本のドライブライン2に印加される信号電圧Ds1〜Dsn(n=64)の信号レベル(ハイレベル〔1〕及びローレベル〔0〕)を示している。
次に、タイミング信号生成部110a2について説明する。
図4は、このタイミング信号生成部110a2の構成を説明するブロック図である。
タイミング信号生成部110a2は、制御部130からの制御信号C1に基づいてカウント値CTを出力するカウンタ101と、乱数値Raを生成する乱数生成部103と、カウンタ101のカウント値CTおよび乱数生成部103から取得した乱数値Raに基づいて出力を反転する出力反転回路102とを有し、周期がランダムに変化するパルス信号を、駆動信号Dsをドライブライン2に印加するタイミングを規定するタイミング信号INAとして生成するよう構成されている。
ここで、このタイミング信号INAはランダム周期のパルス信号である。つまり、タイミング信号INAにおける各パルス周期Tdnは、基本周期Tdsに変動周期ΔTdnを加えたもの(Tdn=Tds+ΔTdn)であり、この変動周期ΔTdnは乱数生成部103から読み出した乱数値Raに応じて一定範囲内で変動するものである。なお、図3(a)では、このタイミング信号INAの第1パルス周期Td1から第4パルス周期Td4までの波形を示しているが、これらの周期はランダムに変化している。つまり、タイミング信号INAの第1パルス周期Td1から第4パルス周期Td4ではパルス信号としての周波数が変化している。
具体的には、出力反転回路102は、カウンタ101のカウンタ値CTが乱数生成部103から読み出した乱数値Raに相当する数だけ増加したときに出力を反転させる構成となっている。
例えば、出力反転回路102は、出力をローレベルからハイレベルに反転させたタイミングで乱数生成部103から乱数値Raを読込み、この読み込んだ乱数値Raを基準値に加えて目標値を作成し、出力の立ち上がり反転後にカウンタ値CTが増加した増加数が目標値に達したときに出力をハイレベルからローレベルに反転させ、さらにその後、カウンタ値CTが増加した増加数が目標値に達したとき、出力をローレベルからハイレベルに反転させる構成となっている。つまり、出力をローレベルからハイレベルに反転させたタイミングで読み込んだ乱数値に基づいてパルス信号の1周期の長さを各パルス周期でランダムに変更している。
例えば、図3(a)に示すタイミング信号INAの第1から第4パルス周期(第1から第4ベクタ))は、上記基準値に乱数生成部から読み出した乱数値を加えた目標値に相当する長さとなっており、その長さがランダムに変化している。
ここでは、出力反転回路102は、127のパルス周期、つまり1フレーム分の信号強度を得るのにドライブライン2に駆動信号Dsを印加する期間にわたって、出力反転動作を行ったときに、カウンタ101をリセット信号Crsによりリセットする構成としている。ただし、カウンタ101のリセットは、出力をローレベルからハイレベルに反転させるタイミングで行ってもよい。
次に、信号電圧出力部110a3について詳しく説明する。
この信号電圧出力部110a3は、出力反転回路102から出力されたタイミング信号INA、および系列格納部110a1から読み出した系列信号Msに基づいて、各ドライブライン2に対して駆動信号Ds1〜Dsn(n=64)を出力するものであり、これらの駆動信号Dsは、上述したように2値信号である。
つまり、信号電圧出力部110a3は、タイミング信号INAの各パルス周期(例えば第1パルス周期Td1)では、系列信号格納部10a1の系列信号のテーブルから、1番目の2値配列Mt1を読出し、タイミング信号INAの立ち上がりタイミングt1から一定時間Psだけ経過したタイミングで、64本のドライブライン2の各々に対する信号レベルを2値配列Mt1に応じて決定して信号電圧群Dst1としてドライブライン2に印加するよう構成されている。ここで、タイミング信号INAの立ち上がりタイミングt1は、出力反転回路102が乱数生成部103から読み出した乱数値Raに応じて決まる期間であり、第1パルス期間Td1が、タイミング信号INAに設定されている基本パルス期間Tdsから増加した時間ΔTd1に対応している。
また、タイミング信号INAにおける各パルス期間では、パルス立ち上がりタイミングtnから遅れて駆動信号がドライブラインに印加されることとなる。
具体的には、タイミング信号INAの第1パルス周期Td1では、第1番目のドライブライン2には、配列Mt1の一番上の値〔0〕に対応する0Vが駆動信号Dsとして印加され、第2番目のドライブライン2には、2値配列Mt1の上から2番目の値〔0〕に対応する0Vが駆動信号Ds2として印加され、第3番目のドライブライン2には、2値配列Mt1の上から3番目の値〔0〕に対応する0Vが駆動信号Ds3として印加されるが、タイミング信号INAの第2パルス周期Td2では、第1番目のドライブライン2には、2値配列Mt2の一番上の値〔1〕に対応する3Vが駆動信号Ds1として印加され、第2番目のドライブライン2には、2値配列Mt2の上から2番目の値〔0〕に対応する0Vが駆動信号Ds2として印加され、第3番目のドライブライン2には、2値配列Mt2の上から3番目の値〔0〕に対応する0Vが駆動信号Ds3として印加される。
そして、タイミング信号INAは受信部120にも供給され、受信部120のサンプルホールド部122は、このタイミング信号INAに基づいてアンプ部121からのセンス信号のサンプリングを行う。具体的には、サンプルホールド部122では、タイミング信号INAの立ち上がりタイミングt1、t2、t3、t4、・・・から一定時間Pr(>Ps)だけ経過したタイミングで、64本のドライブライン2の各々に信号電圧群Dst1、Dst2、Dst3.Dst4、・・・を印加して生じたセンス信号Ssの増幅信号ASsをそれぞれサンプルホールドし、A/D変換部123に出力する。
言い換えると、タイミング信号INAにおける各パルス期間では、このパルス期間が基本パルス期間Tdsより増加した時間ΔTdnだけ、パルス立ち上がりタイミングtnから時間Psだけ遅れて駆動信号がドライブラインに印加されることとなり、さらに、パルス立ち上がりタイミングtnから時間Prだけ遅れてセンス信号に対するサンプリングが行われる。
次に動作について説明する。
このような構成の本実施形態1のタッチパネル装置100では、制御部130から送信部110に制御信号C1が供給され、受信部120に制御信号C2が供給されると、送信部110では駆動信号生成部110aにより駆動信号Dsが生成され、この駆動信号Dsがインターフェース部11aを介してタッチパネル本体1のドライブライン2に印加される。この駆動信号Dsのドライブライン2への印加によりセンスライン3に生じたセンス信号Ssはインターフェース11bを介して受信部120に受信される。受信部120では、センス信号Ssに対する信号処理として、増幅、サンプルホールド、AD変換、復号処理、および加算平均処理が行われ、タッチパネル本体1の各座標での信号強度Cdがタッチパネル駆動部111から位置算出部12に出力される。位置算出部12では、この信号強度Cdの解析によりタッチパネル本体1上のタッチ位置が検出される。
次に駆動信号生成部110aの動作について詳しく説明する。
ここでは、タッチパネル本体1におけるドライブライン2の本数が64であり、センスラインが38本である場合について説明する。
系列信号格納部110a1には、例えば、系列信号Msが少なくともドライブライン2の本数(64本)分格納されており、つまり〔0〕及び〔1〕の配列パターンが異なる64個の系列信号が127個格納されている。
駆動信号生成部110aでは、タイミング信号生成部110a2は、駆動信号Dsをタッチパネル本体1のドライブライン2に印加するタイミングを決めるタイミング信号INAを制御部130からの制御信号C1に基づいて生成する。このタイミング信号INAは周期がランダムに変化するパルス信号である。
つまり、タイミング信号生成部110a2では、カウンタ101が制御部130からの制御信号C1に基づいて出力するカウント値CTが出力反転回路102に入力されると、出力反転回路102は、乱数生成部103に格納されている乱数値Raとカウンタ101からのカウント値CTに基づいて出力を反転する動作を行う。
具体的には、出力反転回路102は、出力をローレベルからハイレベルに反転させたタイミングで乱数生成部103から乱数値Raを読込み、この読み込んだ乱数値Raを基準値に加えて目標値を作成し、出力の立ち上がり反転後にカウンタ値が増加した増加数が目標値に達したとき、出力をハイレベルからローレベルに反転させ、さらにその後、カウンタ値が増加した増加数が目標値に達したとき、出力をローレベルからハイレベルに反転させる。つまり、出力をローレベルからハイレベルに反転させたタイミングで読み込んだ乱数値に基づいてパルス信号の1周期の長さを各周期毎にランダムに変更している。
ここでは、出力反転回路102は、127のパルス周期、つまり所定タイミングでのタッチパネル本体1の全座標での信号強度を示す信号である1フレーム分の信号強度を得るのにドライブラインに駆動信号を印加する期間(1フレーム期間)にわたって、出力反転動作を行ったときに、カウンタ101をリセット信号Crsによりリセットする。
例えば、図3に示すタイミング信号INAの第1から第4パルス周期(第1から第4ベクタ))は、上記基準値に乱数生成部110a1から読み出した乱数値Raを加えた目標値に相当する長さとなっており、その長さがランダムに変化している。具体的には、第1パルス周期での周波数は17.90kHz、第2パルス周期での周波数は16.07kHz、第3パルス周期での周波数は20.19kHz、第4パルス周期での周波数は14.40kHzである。
次に、信号電圧出力部110a3は、タイミング信号生成部110a2からタイミング信号INAおよび乱数値Raを受けると、タイミング信号INAの第1パルス周期Td1には、系列信号格納部110a1の系列信号Msのテーブルから1番目の2値配列Mt1を読出し、タイミング信号INAの立ち上がりタイミングt1から所定時間Psだけ経過したタイミングで、64本のドライブライン2の各々に対する信号電圧を2値配列Mt1に応じて決定して信号電圧群Dst1としてタッチパネル本体1のドライブライン2に印加する。
具体的には、タイミング信号INAの第1パルス周期Td1では、第1番目のドライブライン2には、2値配列Mt1の一番上の値〔0〕に対応する0Vが駆動信号Ds1として印加され、第2番目のドライブライン2には、2値配列Mt1の上から2番目の値〔0〕に対応する0Vが駆動信号Ds2として印加され、第3番目のドライブライン2には、2値配列Mt1の上から3番目の値〔0〕に対応する0Vが駆動信号Ds3として印加される。同様に、第4番目以降のドライブライン2には、2値配列Mt1の上から4番目以降の対応する値〔0〕あるいは〔1〕に対応する信号電圧(0Vあるいは3V)が駆動信号Dsn(n=4〜64)として印加される。
この信号電圧群Dst1の印加に応答してタッチパネル本体1では各センスライン3にセンス信号Ssが発生し、このセンス信号Ssはインターフェース部11bを介してタッチパネル駆動部111の受信部120に受信される。
このとき、受信部120では、38本のセンスライン3からセンス信号Ssに対して処理する。つまり、センスライン3からのセンス信号Ssはアンプ部121で増幅され、増幅されたセンス信号ASsの信号レベルがサンプルホールド部122にてサンプルホールドされる。A/D変換部123では、このサンプルホールドされた信号レベルHSsをデジタル値に変換されることにより、アナログ信号である増幅したセンス信号ASsがデジタル信号DSsに変換される。
このA/D変換部123で得られたデジタル信号DSsは復号部124に入力されると、タイミング信号INAの最終パルス周期の駆動信号に対するセンス信号のデジタル信号が入力されるまで、復号化処理の前に一旦一時的にメモリ部125に保持される。
ここで、サンプルホールド部122が増幅されたセンス信号ASsの信号レベルをサンプルホールドするタイミングは、タイミング信号INAの立ち上がりタイミングtn(n=1〜64)から既定期間Pr経過したタイミングである。
このようにタイミング信号INAの第1パルス周期Td1での駆動信号の印加とセンス信号の処理とが完了すると、さらに第2パルス期間Td2以降のパルス期間で、第1パルス期間と同様に、送信部110によるドライブライン2への駆動信号Dsの印加と、受信部120でのセンス信号Ssに対する信号処理とが行われる。
このようにして、ここではタイミング信号INAの127サイクルに渡って、各サイクルで系列信号Msに応じた駆動信号Dsがドライブラインに印加され、各サイクルでセンスライン3に生じたセンス信号Ssが受信部120で処理される。
そして、タイミング信号INAの第1パルス期間から第127パルス期間の全てで受信した各センスライン3からのセンス信号Ssのデジタル信号が復号部124の一時保持メモリに格納された後、タイミング信号INAの第1パルス期間から第127パルス期間のまでの各サイクルで各センスラインから取得したセンス信号Ssに対して、駆動信号生成部110aの系列信号格納部10a3に格納されている64行127列の行列から得られる変換行列を用いて、センス信号Ssから各座標での信号強度Cdを取得する復号処理が施される。これにより1フレーム分の画面の各交差部での信号強度の大きさが求められ、メモリ部125に格納される。
そして、このメモリ部125に、上記のように求められた各座標での信号強度が複数フレーム分格納された後、加算平均処理部126は、メモリ部125から、複数フレーム分(例えば8フレーム分)の各座標での信号強度を読み出して、各交点毎に加算平均して得られる、1フレームに相当する各座標での信号強度Avsを算出して位置算出部12に出力する。
加算平均された信号強度Avsが位置算出回路12に入力されると、該位置算出回路12ではこの信号強度の大きさが検出され、検出された大きさに基づいてタッチ座標を示す位置座標が算出される。
このようにタッチパネル本体1がタッチパネル駆動部111により駆動されている状態で、操作者がタッチパネル本1にタッチすると、タッチした部分での各座標で信号強度が変化し、位置算出部12では、この信号強度Cdに基づいて算出され、同時に1以上のタッチ位置を検出することができる。
次に本発明の作用効果について説明する。
図5は、従来のタッチパネル装置あるいは本発明の実施形態1によるタッチパネル装置に対する外来ノイズを擬似的に再現して、ノイズの影響を測定する方法を説明する図であり、図5(a)は、このタッチパネル装置にノイズを印加する方法を示し、図5(b)は、ノイズを擬似的に印加する条件を示している。
図5(a)に示すように、タッチパネル本体1の1つのドライブライン2aと1つのセンスライン3aとの交差部に操作者の指として金属柱50aを配置し、この金属柱50aに対して、本タッチパネル装置100外部の信号ジェネレータ50で生成した正弦波(振幅960mvpp)を、人体などを通してタッチパネルに印加されるノイズとして印加する。正弦波(振幅960mvpp)とは、正弦波の山と谷の間の振幅差が960mvであることを示している。
ここで、測定対象とするタッチパネル装置は、ドライブラインの本数が64本であり、センスラインの本数が38本であり、サイズが20インチのものとしている。
また、信号ジェネレータ50で生成する正弦波の周波数として、図5(b)に表されるように、第1の周波数〔1〕の43.745(kHz)、第2の周波数〔2〕の50.128(kHz)、第3の周波数〔3〕の55.202(kHz)、第4の周波数〔4〕の67.884(kHz)を用いる。
これらの周波数は、ドライブラインに駆動信号Dsを印加する周波数の2倍から4倍の間でランダムに設定したものである。
図6は、従来のタッチパネル装置あるいは本発明の実施形態1によるタッチパネル装置で発生するノイズの測定方法(図6(a))とともに、ノイズ評価の考え方(図6(b))を示している。
例えば、図6(b)では、従来のタッチパネル装置におけるタッチパネル本体1の1つのドライブライン2aと1つのセンスライン3aとの交差部に操作者の指として金属柱50aを配置し、この金属柱50aに対してタッチパネル装置外部の信号ジェネレータ50で生成した正弦波(振幅960mvpp)を、人体などを通してタッチパネルに印加されるノイズとして印加したときにタッチパネル駆動部111の受信部120で得られる、センスライン3a上の各座標(ドライブライン2との交差位置)での信号強度を示している。
つまり、図6(b)に示す横軸はドライブラインの配列方向(図10あるいは図2(a)におけるY方向)をとり、縦軸にセンスライン3a上に位置する各座標での信号強度Cdを取っている。
この図6(b)に示すグラフでは、タッチパネル本体1上の金属柱50aが配置された箇所(ドライブライン2aとセンスライン3aとの交差位置)では、金属柱50aを配置したことにより信号強度が高くなっており、タッチパネル装置では、操作者がこの部分にタッチしていると感知する。
一方、タッチパネル本体1の金属柱50aが配置された箇所以外の部分には、何も配置されていないにもかかわらず、センスライン3a上のいくつかの座標での信号強度がノイズの影響で高くなっている。
本来のタッチによる信号強度と、タッチ位置以外の位置でのノイズの信号強度との差が小さい場合は、タッチ位置の判別が困難となり、感度が低下することとなる。
なお、極端な場合として、タッチパネル装置にノイズが全くない場合、ドライブライン2aとセンスライン3aとの交差部にのみ信号強度が現れ、金属柱50aが配置された箇所以外の座標では信号強度が0となる。
特に、タッチパネル本体との接触面積の小さいペンなどは、タッチパネル本体上に生じる容量変化が小さいため、タッチ位置での信号強度のレベルが小さく、ノイズ強度との差が小さくなるため、タッチ位置の判別が問題となる。従って、ノイズのレベルを低減することで、タッチ位置を示す信号に対する感度が向上することとなる。
図7は、本発明によるノイズ低減効果を説明する図であり、図6(b)に示すように、信号ジェネレータ50で生成した正弦波(振幅960mvpp、周波数43.745(kHz))を、ドライブライン3とソースライン2との交差部に配置した金属柱50aを介してタッチパネル本体1に印加したときに得られる、タッチパネル本体のノイズ強度の分布を示している。
図7(a)〜図7(d)は、駆動信号をドライブラインに印加する周波数およびセンス信号をサンプリングする周波数の拡散を行なっていない場合(つまり、駆動信号をドライブラインに印加する周波数およびセンス信号をサンプリングする周波数を一定とした場合)に対する測定結果を示し、図7(e)〜図7(h)は、駆動信号をドライブラインに印加する周波数およびセンス信号をサンプリングする周波数の拡散を行った場合(つまり、駆動信号をドライブラインに印加する周波数およびセンス信号をサンプリングする周波数をランダムに変化させた場合)に対する測定結果を示している。
図7(a)および図7(e)に示す測定結果は、センス信号から得られる信号強度の加算平均を行わなかった場合を示している。
図7(b)および図7(f)に示す測定結果は、センス信号から得られる信号強度の加算平均を2フレーム間で行った場合を示し、図7(c)および図7(g)に示す測定結果は、センス信号から得られる信号強度の加算平均を4フレーム間で行った場合を示し、図7(d)および図7(h)に示す測定結果は、センス信号から得られる信号強度の加算平均を8フレーム間で行った場合を示している。
この測定結果から、駆動信号をドライブラインに印加する周波数およびセンス信号をサンプリングする周波数の拡散を行わないでタッチ位置を検知する従来のタッチパネル装置では、8フレームに跨る信号強度の加算平均化処理を行ってもノイズの削減効果がないことが分かる。
一方、駆動信号をドライブラインに印加する周波数およびセンス信号をサンプリングする周波数の拡散を行ってタッチ位置を検知する本発明のタッチパネル装置では、4フレームに跨る信号強度の加算平均化処理を行うと、図7(a)の測定結果に比べ明らかにノイズの削減効果があることが分かる。
また、加算平均に対象とするフレーム数を増加するほどノイズ削減効果が高くなる傾向があることが分かる。
なお、図7では、金属柱50を配置した位置での信号強度が、駆動信号をドライブラインに印加する周波数およびセンス信号をサンプリングする周波数の拡散を行なっていない場合(図7(b)、図7(c))に比べて、駆動信号をドライブラインに印加する周波数およびセンス信号をサンプリングする周波数の拡散を行なった場合(図7(f)、図7(g))の方が大きくなっているが、金属柱50を配置した位置での信号強度は、金属柱の信号レベルにノイズのレベルが加えられたものであり、これらの対比は、本発明のように周波数拡散を行った場合の効果を否定するものではない。
また、図8は、信号強度の加算平均化処理における加算平均回数とノイズ強度の実測結果(信号強度の相対値)との相関関係を示す図である。
この図8からは、加算平均回数を増加するほどセンスライン上でセンスされる最大ノイズのレベルは単調に減少することが分かる。
なお、ここでは、図6に示す信号ジェネレータ50で生成する正弦波の周波数として、43.745(kHz)、50.128(kHz)、55.202(kHz)、67.884(kHz)を用いた場合について、加算平均回数と信号強度(相対値)との相関関係を示している。
つまり、小さい黒丸を結ぶグラフは、43.745(kHz)の正弦波を金属柱50aによりタッチパネル本体に印加した場合の相関関係を表し、大きい黒丸を結ぶグラフは、50.128(kHz)の正弦波を金属柱50aによりタッチパネル本体に印加した場合の相関関係を表し、×印を結ぶグラフは、55.202(kHz)の正弦波を金属柱50aによりタッチパネル本体に印加した場合の相関関係を表し、黒三角を結ぶグラフは、37.884(kHz)の正弦波を金属柱50aによりタッチパネル本体に印加した場合の相関関係を表している。
ここで、これらの周波数で評価したのは、タッチパネル装置が影響を受けるノイズの周波数は、タッチパネル本体やその駆動回路の時定数により、その上限が決まり、影響のある範囲の周波数がサンプリング周波数(駆動信号をドライブライン2に印加するときの周波数の基準周波数)の2倍から4倍と考えられるためである。
また測定対象のタッチパネル装置には、パネルサイズが20インチLCD(液晶ディスプレイ)と一体型のものを用い、金属柱50aには12mmΦのものを用い、1フレーム分の信号強度を取得するのに、駆動信号を127個のパルス周期にわたって印加するものとしている。
このように本実施形態では、複数のドライブライン2と複数のセンスライン3とを有するタッチパネル本体1と、タッチパネル本体1のドライブライン2に駆動信号Dsを印加し、この駆動信号Dsの印加により生じたセンス信号Ssをセンスラインから受信するタッチパネル駆動部111とを有し、該センス信号Ssに基づいてタッチパネル本体1に対するタッチ位置を検出するタッチパネル装置100において、タッチパネル駆動部111を該複数のセンスラインに発生するセンス信号Ssをサンプリングする周波数を拡散させるよう構成したので、ドライブラインに対する駆動信号に印加により生ずるセンス信号Ssのノイズを利用環境に拘わらず常に抑制して高感度化を実現することができる。
特に、外来ノイズの周波数が一定である場合には、駆動信号をドライブライン2に印加することでセンスライン3に生ずるセンス信号をサンプリングする周波数を拡散させることで、センス信号からノイズを低減することが可能となる。
また、外来ノイズがランダムノイズである場合には、場合によっては、サンプリングの周波数拡散だけでは、ノイズ低減効果が得られるものの、タッチパネル本体の特定の交差部でのノイズピークが十分抑制されないこともあり、その場合には、センス信号の復号により得られた各フレームに対応する各座標での信号強度に対して、複数フレーム分に渡って加算平均処理を施すことで、確実にタッチパネル本体の特定の交差部でのノイズピークを抑えることができる。
なお、上記実施形態1では、タイミング信号INAを送信部110における駆動信号生成部110aで生成する場合について説明したが、このタイミング信号INAは、制御部130で生成し、受信部120のサンプルホールド部122に、サンプリングタイミングを決める信号として供給するようにしてもよい。
さらに、上記実施形態1では、特に説明しなかったが、電子情報機器には上記実施形態1のタッチパネル装置を入力装置として用いたものがあり、携帯電話などでは、タッチパネル装置の下方に液晶表示パネルを配置したものが実用化されている。
その結果、タッチパネル装置の大型化にともない、センスライン上により多くノイズが重畳される傾向にあり、タッチ座標認識感度が低下するという課題を解決して、従来、携帯電話などで製品化され広く普及しているタッチパネルを、大型化したいとのユーザー要望に答えることができる。
(実施形態2)
図9は、本発明の実施形態2として、実施形態1のタッチパネル装置を入力操作部に用いた電子情報機器の概略構成例を示すブロック図である。
図9に示す本発明の実施形態2による電子情報機器90は、本発明の実施形態1のタッチパネル装置100を、操作者による情報入力を行うための入力操作部90aとして備えたものであり、この電子情報機器90は、入力操作部90aから入力された入力情報を記録する記録メディアなどのメモリ部92と、この入力情報を液晶表示画面などの表示画面上に表示する液晶表示装置などの表示部93と、この入力情報を用いた通信処理を行う送受信装置などの通信部94と、この入力情報を印刷(印字)して出力(プリントアウト)する画像出力部95とのうちの少なくともいずれかを有している。また、この電子情報機器90は、被写体の撮影を行う撮像部91を有していてもよく、この場合は、記録メディアなどのメモリ部92が、撮像部91により得られた画像データを記録用に所定の信号処理した後にデータ記録し、上記表示部93が、この画像データを表示用に所定の信号処理した後に液晶表示画面などの表示画面上に表示し、通信部94が、この画像データを通信用に所定の信号処理をした後にこの画像データに対する通信処理を行い、画像出力部95がこの画像データを印刷(印字)して出力(プリントアウト)するようにしてもよい。
なお、上記実施形態1では、タッチパネル駆動部は、複数の第1電極に駆動信号を印加する周期(周波数)及びセンス信号をサンプリングする周期(周波数)を一様乱数に基づいてランダムに変更させるものを示したが、このタッチパネル駆動部は、複数の第1電極(ドライブライン)に前記駆動信号を印加する周期及びセンス信号をサンプリングする周期を、一定時間間隔で増加または減少させるものでも、あるいはフレーム毎に変更するものでもよい。
また、上記実施形態1では、前記タッチパネル駆動部は、複数のドライブラインに駆動信号を印加する周期及びセンス信号をサンプリングする周期を、該センス信号のサンプリングの度に変更するものを示したが、前記タッチパネル駆動部は、複数のドライブラインにセンス信号をサンプリングする周期を、該センス信号の複数回のサンプリングの度に変更するものでもよい。
さらに、上記実施形態1では、タッチパネル駆動部は、複数の第1電極に駆動信号を印加する周期(周波数)及びセンス信号をサンプリングする周期(周波数)を拡散させるものを示したが、センス信号のサンプリング周波数のみを拡散させるようにしてもよい。
以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した特許、特許出願および文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。
本発明は、タッチパネルコントローラ、タッチパネル装置、タッチパネル駆動方法、および電子情報機器の分野において、ドライブラインに対するドライブ信号の印加により生ずるセンス信号のノイズを抑制して高感度化を実現することができるタッチパネルコントローラ、このようなタッチパネルコントローラを用いたタッチパネル装置、このようなタッチパネル本体に対する駆動制御を行うタッチパネル駆動方法、およびこのようなタッチパネル装置を備えた電子情報機器を実現することができる。
1 タッチパネル本体
1a,1c 絶縁性基板
1b 絶縁層
2 ドライブライン(第1電極)
3 センスライン(第2電極)
10、110 送信部
10a 駆動信号生成部
10a1 系列信号格納部
10a2 タイミング信号生成部
10a3 信号電圧出力部
11 タッチパネル駆動部
11a,11b インターフェース部
12 位置算出部
90 電子情報機器
90a 入力操作部
91 撮像部
92 メモリ部
93 表示部
94 通信部
95 画像出力部
100 タッチパネル装置
110a 駆動信号生成部
110a1 系列信号格納部
110a2 タイミング信号生成部
110a3 信号電圧出力部
111 タッチパネル駆動部
120 受信部
121 アンプ部
122 サンプルホールド部
123 A/D変換部
124 復号部
130 制御部
A 交差部
ASs 増幅されたセンス信号
C1,C2 制御信号
Cd 信号強度
Ds 駆動信号
DSs デジタル信号
Ds1〜Dsn 信号電圧
Dst1〜Dst4 信号電圧群
HSs サンプルホールドした信号レベル
INA 駆動タイミング信号
Ms 系列信号
Mt1〜Mt4 2値配列(ベクタ)
S ステータス信号
Ss センス信号(応答信号)
Td1〜Td4 パルス周期

Claims (13)

  1. 第1の方向に延びる互いに平行な複数の第1電極および第2の方向に延びる互いに平行な複数の第2電極を有し、該複数の第1電極と該複数の第2電極とを立体交差するよう配置したタッチパネル本体を駆動制御するタッチパネルコントローラであって、
    該複数の第1電極に駆動信号を印加する送信部と、
    該駆動信号の印加により該複数の第2電極に発生した応答信号をサンプリングして該第1電極と該第2電極との交差位置である該タッチパネル本体の各座標での信号強度を検出する受信部とを備え、
    該受信部は、該複数の第2電極に発生する該応答信号をサンプリングする周波数を拡散させるよう構成したものである、タッチパネルコントローラ。
  2. 請求項1に記載のタッチパネルコントローラにおいて、
    前記受信部は、前記複数の第1電極に対する前記駆動信号の印加により前記複数の第2電極に発生した応答信号をサンプリングするサンプリング処理を1フレーム期間内に既定回数行って、前記タッチパネル本体の各座標での信号強度を各フレーム毎に取得するものである、タッチパネルコントローラ。
  3. 請求項1または2に記載のタッチパネルコントローラにおいて、
    前記受信部は、
    前記複数の第1電極へ前記駆動信号を既定の回数印加して得られる応答信号を、前記タッチパネル本体における各座標での信号強度にフレーム期間毎に変換する復号部と、
    該復号部で取得した1フレームに対応する各座標での信号強度を複数フレーム分格納するメモリ部と、
    該メモリ部に格納した複数フレーム分の信号強度に対する加算平均化処理を施す加算平均処理部とを有する、タッチパネルコントローラ。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のタッチパネルコントローラにおいて、
    前記受信部は、
    前記複数の第2電極に発生する前記応答信号をサンプリングする周期を一様乱数に基づいてランダムに変更させる、タッチパネルコントローラ。
  5. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタッチパネルコントローラにおいて、
    前記受信部は、
    前記複数の第2電極に発生する前記応答信号をサンプリングする周期を、一定時間間隔で増加または減少させる、タッチパネルコントローラ。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のタッチパネルコントローラにおいて、
    前記受信部は、前記複数の第2電極に発生する前記応答信号をサンプリングする周期を、該応答信号のサンプリングの度に変更する、タッチパネルコントローラ。
  7. 請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載のタッチパネルコントローラにおいて、
    前記受信部は、
    前記複数の第1電極へ前記駆動信号を既定の回数印加して得られる応答信号を、前記タッチパネル本体の各座標での信号強度にフレーム期間毎に変換し、
    前記複数の第2電極に発生する前記応答信号をサンプリングする周期を、該フレーム期間毎に変更する、タッチパネルコントローラ。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載のタッチパネルコントローラにおいて、
    前記受信部は、受信した前記応答信号を増幅する増幅部と、
    増幅された該応答信号の信号レベルをサンプルホールドするサンプルホールド部と、
    該サンプルホールドした信号レベルをデジタル値に変換することにより、該応答信号をデジタル信号に変換するA/D変換部とを備え、
    該デジタル信号を復号して前記タッチパネル本体における各座標での信号強度を取得する、タッチパネルコントローラ。
  9. 請求項8記載のタッチパネルコントローラにおいて、
    前記送信部および前記受信部を制御する制御部を備え、
    前記サンプルホールド部は、増幅された前記応答信号をサンプリングするタイミングを変更可能に構成されており、
    前記制御部は、該サンプルホールド部でのサンプリングのタイミングでサンプリングが行われるように前記送信部が前記駆動信号を出力するタイミングを制御する、タッチパネルコントローラ。
  10. 第1の方向に延びる互いに平行な複数の第1電極および第2の方向に延びる互いに平行な複数の第2電極を有し、該複数の第1電極と該複数の第2電極とを立体交差するよう配置したタッチパネル本体と、該タッチパネル本体を駆動制御するタッチパネル駆動部とを備えたタッチパネル装置であって、
    前記タッチパネル駆動部として、請求項1ないし請求項9のいずれか1項に記載のタッチパネルコントローラを用い、
    前記タッチパネルコントローラで検出した前記タッチパネル本体の各座標での信号強度に基づいて該タッチパネル本体に対するタッチ位置を検出する、タッチパネル装置。
  11. 第1の方向に延びる互いに平行な複数の第1電極および第2の方向に延びる互いに平行な複数の第2電極を有し、該複数の第1電極と該複数の第2電極とを立体交差するよう配置したタッチパネル本体を駆動するタッチパネル駆動方法であって、
    該複数の第1電極に駆動信号を印加するステップと、
    該駆動信号の印加により該複数の第2電極に発生した応答信号をサンプリングして該第1電極と該第2電極との交差位置である該タッチパネル本体の各座標での信号強度を検出するステップとを含み、
    該信号強度を検出するステップでは、該複数の第2電極に発生する該応答信号をサンプリングする周波数を拡散させる、タッチパネル駆動方法。
  12. 請求項11に記載のタッチパネル駆動方法において、
    前記信号強度を検出するステップでは、
    前記複数の第1電極に前記駆動信号を印加して該駆動信号の印加により前記複数の第2電極に発生した応答信号を検出する検出処理を1フレーム期間内に既定回数行って、前記タッチパネル本体の各座標での信号強度を各フレーム毎に取得する、タッチパネル駆動方法。
  13. 請求項1ないし請求項10のいずれか1項に記載のタッチパネル装置を備えた電子情報機器。
JP2011203788A 2011-09-16 2011-09-16 タッチパネルコントローラ、タッチパネル装置、タッチパネル駆動方法、および電子情報機器 Active JP5755984B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011203788A JP5755984B2 (ja) 2011-09-16 2011-09-16 タッチパネルコントローラ、タッチパネル装置、タッチパネル駆動方法、および電子情報機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011203788A JP5755984B2 (ja) 2011-09-16 2011-09-16 タッチパネルコントローラ、タッチパネル装置、タッチパネル駆動方法、および電子情報機器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013065212A true JP2013065212A (ja) 2013-04-11
JP5755984B2 JP5755984B2 (ja) 2015-07-29

Family

ID=48188646

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011203788A Active JP5755984B2 (ja) 2011-09-16 2011-09-16 タッチパネルコントローラ、タッチパネル装置、タッチパネル駆動方法、および電子情報機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5755984B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013077042A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Japan Display West Co Ltd 表示装置、タッチ検出装置、駆動方法、および電子機器
WO2015041256A1 (ja) * 2013-09-17 2015-03-26 Avcテクノロジー株式会社 タッチパネル装置とタッチパネルの駆動方法
JPWO2016110957A1 (ja) * 2015-01-07 2017-04-27 三菱電機株式会社 タッチ検出装置、タッチ検出機能付き表示装置およびナビゲーション装置
US10488987B2 (en) 2016-10-21 2019-11-26 Mitsubishi Electric Corporation Touch panel apparatus

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11505641A (ja) * 1994-12-07 1999-05-21 サーク コーポレイション 干渉阻止装置および方法付き容量ベース近接センサ
JP2010049608A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Seiko Instruments Inc 近接検出装置および近接検出方法
JP2011047774A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Seiko Instruments Inc 近接検出装置と近接検出方法
JP2011100215A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Seiko Instruments Inc 座標入力装置及び情報機器
JP2011128857A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Panasonic Corp タッチパネル装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11505641A (ja) * 1994-12-07 1999-05-21 サーク コーポレイション 干渉阻止装置および方法付き容量ベース近接センサ
JP2010049608A (ja) * 2008-08-25 2010-03-04 Seiko Instruments Inc 近接検出装置および近接検出方法
JP2011047774A (ja) * 2009-08-26 2011-03-10 Seiko Instruments Inc 近接検出装置と近接検出方法
JP2011100215A (ja) * 2009-11-04 2011-05-19 Seiko Instruments Inc 座標入力装置及び情報機器
JP2011128857A (ja) * 2009-12-17 2011-06-30 Panasonic Corp タッチパネル装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013077042A (ja) * 2011-09-29 2013-04-25 Japan Display West Co Ltd 表示装置、タッチ検出装置、駆動方法、および電子機器
WO2015041256A1 (ja) * 2013-09-17 2015-03-26 Avcテクノロジー株式会社 タッチパネル装置とタッチパネルの駆動方法
CN104854541A (zh) * 2013-09-17 2015-08-19 Avc技术株式会社 触摸面板装置和触摸面板的驱动方法
US9703420B2 (en) 2013-09-17 2017-07-11 Avc Technology Co., Ltd. Touch panel device and touch panel driving method
JPWO2016110957A1 (ja) * 2015-01-07 2017-04-27 三菱電機株式会社 タッチ検出装置、タッチ検出機能付き表示装置およびナビゲーション装置
US10488987B2 (en) 2016-10-21 2019-11-26 Mitsubishi Electric Corporation Touch panel apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP5755984B2 (ja) 2015-07-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10019119B2 (en) Touch sensitive device with stylus support
KR101826381B1 (ko) 정전용량방식 터치 센서 내에서의 정전기식 스타일러스의 위치식별
US9823785B2 (en) Touch sensitive device with stylus support
KR101863163B1 (ko) 정전용량방식 터치 센서 내에서의 정전기식 스타일러스를 위한 시스템
US9600096B2 (en) Position detecting device and position detecting method
CN104216581B (zh) 具有用于检测对象的双模电容式感测的触控面板传感器
CN113950660B (zh) 触摸装置及其触摸检测方法
US20120062498A1 (en) Touch sensitive device with stylus support
CN104049777A (zh) 用于最优触笔检测的信道聚合
US20170075441A1 (en) Semi-passive stylus
KR20170108030A (ko) 센서들을 위한 직교 주파수 분할 스캐닝 방법
US20150029136A1 (en) Superheterodyne pen stimulus signal receiver
JP5755984B2 (ja) タッチパネルコントローラ、タッチパネル装置、タッチパネル駆動方法、および電子情報機器
WO2015137053A1 (ja) 位置検出装置
WO2016111077A1 (ja) 位置検出装置
CN113412464A (zh) 触摸装置
US10416824B2 (en) Capacitance detection device and driving method of the same
TWI410833B (zh) 具有攜帶相位資訊的電容感應電路的電子裝置和其方法
KR20200091281A (ko) 터치 장치 및 이의 터치 검출 방법
CN114385033A (zh) 短期噪声抑制
JPWO2016111077A1 (ja) 位置検出装置
KR20210034358A (ko) 스타일러스 펜, 터치 장치, 및 터치 시스템
KR101996084B1 (ko) 터치 스크린 패널의 노이즈 저감을 위한 방법 및 장치
US11416095B2 (en) Touch screen controller for determining relationship between a user's hand and a housing of an electronic device
JP7283662B2 (ja) タッチパネル装置およびタッチパネル装置の制御方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140401

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150108

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150114

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150227

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20150507

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20150528

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5755984

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R3D04