JP2011100215A - 座標入力装置及び情報機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】手袋やペンを使って軽く押した場合でも、少ない充放電回数で高速で正確な2次元座標を検出できる座標入力装置の提供。
【解決手段】
第一の支持手段211上に配置された複数の駆動電極113と、第一の支持手段211と対面する第二の支持手段221上に複数の駆動電極113と2次元マトリクスを形成するように配置された複数の検出電極114と、駆動電極113と検出電極114の間に狭持する絶縁手段241と、駆動電極113または検出電極114と絶縁手段241の間に挟持された複数のスペーサー231とにより成り立つ検出パネルを用いた座標入力装置。
【選択図】 図5

Description

本発明は、2次元座標に対応して配置された複数の電極の各交点の静電容量の変化により、人の指やペンなどによる物体の押し圧力や位置などの指示を検出する座標入力装置および検出した指示に対応した処理を行う情報機器に関する。
人の指などの位置を入力する座標入力装置には、静電容量方式、抵抗膜方式、表面弾性波方式、赤外線方式などが実用化されている。
これらの中で、本発明と構造的に近いデジタル式の抵抗膜方式では、手袋をした指やペンで入力が可能であるが、図17に示すように絶縁手段がないために電流を流しながら検出するために電極の電気抵抗による電圧降下の影響により検出に誤差を生じたり、ある程度強く押さないと検出しないという課題がある。
静電容量方式は、固定された電極に生じる電界を指などの検出対象が吸収することを利用した方式と、指などの検出対象からの外力により電極間の位置関係が機械的に変化することを利用した方式に分けられる。
検出対象が電界を吸収することを利用した方式は、電極は固定されており、ペンなどの細い検出対象の検出が困難であり、手袋などをしていると検出できないことが多いことが課題となっている。
検出対象が電界を吸収することを利用した方式は、検出面がひとつの検出電極で検出される表面型と2次元座標に対応した複数の検出電極をもつ投影型に分類され、投影型は、更に検出電極そのものの見かけの静電容量あるいはその変化を測定するロード方式と、マトリクス状電極の交点で形成される両電極間の静電容量あるいはその変化を測定するシャント方式に分けられる。
投影型は、複数の検出対象を同時に検出することはできない。また、ロード方式では複数の指で同時に指示した場合に誤検出することがあるため、2次元座標を入力する静電容量方式の座標入力装置ではシャント方式が主流になりつつある。
従来のシャント方式の座標入力装置では、例えば図18に示すように、X電極1614及びY電極1613が指などの検出対象とほぼ対面することにより、X電極とY電極間の電界を検出対象が効率的に吸収することにより、交点の静電容量が変化することを応用したものである(例えば特許文献1参照。)。
それでも、この従来の2次元のシャント方式の座標入力装置では、配線抵抗による電圧降下の影響は通常受けないが、指などの検出対象の指示による交点の静電容量の変化は約0.2pFと非常に小さい。そのため、検出感度を高くする必要があり、ノイズの影響を取り除いて正確に検出するために、例えば累積する充放電の回数を多くしたり、逆相の充放電でノイズをキャンセルしたりする必要がある。よって、検出速度を早くするためには、高速の回路やコントローラや演算処理が必要で部材コストが高くなる傾向にあった。
一方、検出対象からの外力により電極間の距離が変化することを利用した方式は、液晶表示装置の中に設けられるインセルタイプのものが主流である。例えば図19に示すように、共通電極1711に対面して2次元の座標ごとに検出電極1721を設け、一定の電荷を充電した後に静電容量の変化により生じる検出電極の電圧の変化を検出電極1721ごとに増幅して検出する。このため、歩留まりが課題となっている(例えば特許文献2参照。)。
このような従来のインセルタイプの座標入力装置では、検出対象からの外力により、液晶層の厚みが変化して、表示に影響してしまうと言う課題がある。また、各検出電極に増幅トランジスタを設ける必要があった。さらに、液晶表示装置と一体化した歩留まりの低下によるコストアップや、液晶表示装置と一体化されているため既存の液晶装置には使えないという課題もある。
米国特許出願公開第2008/0309625号明細書 特開2009−151138号公報
そこで本発明では、以上に示した従来の抵抗膜方式とシャント方式とインセルタイプの座標入力装置の課題を解決し、長所をそのまま生かした座標入力装置を実現することである。つまり、手袋やペンを使って軽く押した場合でも、少ない充放電回数で高速で正確な2次元座標を検出することのできる座標入力装置を実現することである。
上記の課題を解決するために、以下にその詳細を示す。
第1の発明は、情報機器に座標を入力する座標入力装置において、第一の支持手段上に配置された複数の駆動電極と、第一の支持手段と対面する第二の支持手段上に複数の駆動電極と2次元マトリクスを形成するように配置された複数の検出電極と、駆動電極と検出電極の間に直流電流が流れないようにするために駆動電極と検出電極の間に設けられた絶縁手段と、駆動電極または検出電極と絶縁手段の間に挟持された複数のスペーサーと、駆動電極を駆動する駆動手段と、駆動電極と検出電極の間の距離の変化に対応した電荷または電流を検出電極から測定する電流測定手段と、電流測定手段の測定結果から操作内容を演算する座標演算手段と、装置全体の状態と工程を制御する制御手段とを有する座標入力装置。
第2の発明は、上記第1に記載の発明において、駆動手段が、複数の駆動電極を時分割して順次駆動する。
第3の発明は、上記第1に記載の発明において、駆動手段が、複数の駆動電極を同時に駆動する。
第4の発明は、上記第1から3に記載の発明において、複数の検出電極からの信号を選択する選択手段を有する。
第5の発明は、上記第1から4に記載の発明において、検出電極は、仮想接地されている。
第6の発明は、上記第1から5に記載の発明において、電流測定手段は、駆動電極に印加される電圧波形の立ち上がりに対応して検出電極から流れ込む電荷または電流の立下りに対応して検出電極から流れ込む電荷または電流の両方を測定する。
第7の発明は、上記第1から6に記載の発明において、駆動手段は、同一の駆動電極に連続して複数サイクルの駆動を行う。
第8の発明は、上記第1から7に記載の発明において、電流測定手段または座標演算手段は、座標入力装置を操作している時に検出電極から流れ込む電荷または電流に対応した値から座標入力装置を操作していない時に検出電極から流れ込む電荷または電流に対応した値を取り除く。
第9の発明は、上記第1から8に記載の発明において、座標演算手段は、逆数の演算を用いる。
第10の発明は、上記第1から9に記載の発明において、座標演算手段は、複数の駆動電極と複数の検出電極の2次元座標に対応する各交点の静電容量もしくはその変化に対応した値から、隣接する値の大きい交点をグループ化して加重平均により指示座標を演算する。
第11の発明は、上記第1から10に記載の発明において、第一の支持手段及び第二の支持手段がガラスである。
第12の発明は、上記第1から11に記載の発明において、第一の支持手段上に配置された導電性パターンと第二の支持手段上に配置された導電性パターンが異方導電接着剤により接続されている。
第13の発明は、上記第1から12に記載の発明において、第一の支持手段または第二の支持手段の内で操作面側に配置される一方の支持手段のいずれかの厚みが0.1mm以上1.0mm以下であること。
第14の発明は、上記第1から13に記載の発明において、絶縁手段の厚みの合計が、0.06μm以上1.0mm以下である。
第15の発明は、上記第1から14に記載の発明において、外力がない場合の駆動電極と検出電極の間の距離を一定に保つための第一のスペーサーの高さが0.1μm以上200μm以下である。
第16の発明は、上記第15に記載の発明において、第一の支持手段と第二の支持手段の位置関係を固定しようとする周辺部の接着剤による駆動電極と検出電極の間隔が、第一のスペーサーによる駆動電極と検出電極の間隔の0.8倍以上1.0倍以下である。
第17の発明は、上記第1から16に記載の発明において、駆動手段と電流測定手段の一部を含む集積回路が、第一の支持手段もしくは第二の支持手段上に実装されている。
第18の発明は、上記第1から17に記載の発明において、駆動手段と電流測定手段の一部を含む集積回路が、第一の支持手段もしくは第二の支持手段上に接続されているフレキシブル基板上に実装されている。
第19の発明は、上記第1から18に記載の発明において、第一の支持手段と第二の支持手段と駆動電極と検出電極と絶縁手段とが透明であり、かつディスプレイ装置の前面に配置される。
第20の発明は、上記第1から19に記載の発明において、座標入力装置は、複数の指示座標を同時に入力される。
第21の発明は、上記第1から20に記載の発明において、スペーサーは、大きさの異なる複数のスペーサーである。
第22の発明は、上記第21に記載の発明において、スペーサーは、少なくとも2種類の大きさの異なるスペーサーで構成される。
第23の発明は、上記第1から21に記載の座標入力装置のいずれか1つに従った入力装置を備えている。
第24の発明は、上記第23に記載の発明において、情報機器が携帯電話からなる。
第25の発明は、上記第23に記載の発明において、情報機器がマルチメディアプレイヤーからなる。
第26の発明は、上記第23に記載の発明において、情報機器がナビゲーションシステムからなる。
第27の発明は、上記第23に記載の発明において、情報機器がコンピュータからなる。
このように、本発明によると、マトリクス型の電極を用いてたわみによる静電容量の変化を検出するようにしたため、従来の座標入力装置と比較して、以下の効果を同時に実現することができる。
(1)マトリクス型。従来のインセルタイプに比べ、各平行平板コンデンサにスイッチや増幅回路が不要で、歩留まりが良い。
(2)たわみ検出。従来の静電容量方式に比べ、静電容量の変化が大きいため、ノイズに強く、検出が高速である。また、ペン入力や手袋での入力が可能である。
(3)静電容量。従来の抵抗膜方式と異なり、絶縁手段を電極間に狭持させ、電極間で静電容量を検出するようにして、電極や配線の電気抵抗による電圧降下の悪影響を排除するとともに、接触させる必要がないために軽く押した場合でも検出する。
本発明に係る座標入力装置の好適な一実施例を示すブロック図。 本発明に係る検出パネルの実施例を示す断面図。 本発明に係る検出パネルの実施例を示す斜視図。 本発明に係わる検出パネルの他の実施例を示す断面図。 本発明に係る検出パネルの実施例の動作を示す断面図。 本発明に係る検出パネルの実施例を示すパターン図であり、(a)は第一の支持手段の導電性パターン、(b)は第二の支持手段の導電性パターン、(c)は絶縁手段(上側)、(d)は上下導通接着剤、(e)は絶縁手段(下側)を示す。 本発明に係わる座標入力装置の実施例を示す実装図。 本発明に係る駆動測定工程の実施例の動作を示すタイミング図。 本発明に係る駆動測定工程の他の実施例の動作を示すタイミング図。 本発明に係る電流測定手段の実施例を示すブロック図。 本発明に係る座標入力装置の他の実施例を示すブロック図。 本発明の座標演算工程の動作を表す概念図。 本発明に係る座標入力方法の実施例を示すフロー図。 本発明に係る充放電検出工程の実施例の動作を示すタイミング図。 本発明を用いる情報機器の例のブロック図。 本発明を用いる情報機器の例を示す図。 従来の検出パネルの構造を示す断面図。 従来の検出パネルの電極の構成図。 従来の検出パネルの他の実施例の電極の構成図。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照して説明する。
本発明による座標入力装置の好適な実施例を、図1を基に説明する。
本発明による座標入力装置101は、人の指やペンなどの検出対象による力を検出する検出パネル111と、検出パネル111の駆動電極113を駆動する駆動手段121と、検出パネル111の検出電極114からの電荷もしくは電流を測定する電流測定手段131と、駆動電極113と検出電極114との間に挟持する絶縁手段112と、電流測定手段131で測定した電流の値から検出対象の物体の位置および物体からの力を演算により求める座標演算手段151と、全体の状態および工程を管理する制御手段171とにより構成した。
なお、本実施例で用いる説明や図は、分かりやすくするために便宜上少ない電極数や片寄った寸法になっているところもあるが、本発明は説明や図面で示す電極数や寸法に制約されるものではない。
本発明の特徴を、従来例との違いを基に説明する。
例えば特許文献1に示すような、マトリク型の電極の交点の静電容量の変化を検出するタイプの座標入力装置では、駆動電極と検出電極の間の電界を検出対象の指が吸収することによる静電容量の変化を検出していたため、静電容量の変化が0.2pF程度と微小でノイズを除去するための検出の繰り返し回数が多いために検出が遅かったり、接触面積の小さいペン入力が困難であった。本発明では、絶縁手段により駆動電極と検出電極の間の距離が変化することによる静電容量の変化を検出するようにしたため、静電容量の変化が大きく、ノイズに強く高速で検出できる点が異なる。
また、例えば特許文献2に示すような、外力により駆動電極と検出電極との間の距離が変化するインセルタイプの座標入力装置では、共通の面電極1711と2次元的に配列された検出電極1721との間の静電容量を検出していた。これに対して、本発明では2次元座標に対応するマトリクス型の駆動電極と検出電極の交点に形成される静電容量を検出する点が異なる。併せて、特許文献2に示すような、外力により駆動電極と検出電極との間の距離が変化するタイプの座標入力装置では、予め静電容量に電荷を充電しておき、静電容量の変化による電圧の変化を検出電極毎に増幅して検出している。これに対して、本発明では静電容量に電圧の変化を加えて流れる電荷の量を検出している点が異なる。また、インセルタイプでは、外力により表示が影響を受けてしまったり、タッチスクリーンとしての歩留まりが課題になっていたのに対し、本発明ではディスプレイと座標入力装置を別々に構成して重ねることにより、歩留まり及び表示品位を改善した点が異なる。
さらに、従来のデジタル式の抵抗膜方式の座標入力装置では、2次元のマトリクス型の駆動電極と検出電極の交点の電気抵抗により検出していたのに対し、本発明による座標入力装置では絶縁手段により駆動電極と検出電極の交点で直流成分が流れないようにして定常状態で静電容量を測定するようにしたことにより、駆動電極や検出電極や配線の電気抵抗の影響を排除するとともに、電極が接触する必要がないため小さい外力でも検出できるようにした点が異なる。
これより、各構成手段について、詳細に説明する。
検出パネル111では、図2(a)に断面構造を示すように、第一の支持手段211と第二の支持手段221が上下に平行な状態で対面し、互いに平行な複数の駆動電極113が第一の支持手段211の下側に設けられ、互いに平行な複数の検出電極114が第二の支持手段の上側に設けられ、絶縁手段241が検出電極114を覆うように検出電極の上側に設けられ、弾性の第一のスペーサー231が外力が加えられていない場合の駆動電極113と絶縁手段241あるいは検出電極114との距離を一定に保つように設けられている。
つまり、図2(a)の例では、第一のスペーサー231の高さと駆動電極113と絶縁手段241の間隔はほぼ同じであることが望ましい。このため、第一の支持手段と第二の支持手段の位置関係を固定しようとする周辺部の接着剤による駆動電極と検出電極の間隔は、第一のスペーサー231による駆動電極と検出電極の間隔に対して、若干小さくする必要があり、0.8倍以上1.0倍以下が現実的な範囲である。
検出パネル111をディスプレイ装置と重ねて、タッチスクリーンを構成する場合には、第一の支持手段211と第二の支持手段221と駆動電極113と検出電極114と絶縁手段241は透明なものを用いる。この場合に、駆動電極と検出電極は、導電性のため、例えばITOや酸化亜鉛や導電性高分子などを用いるが、この限りではない。
複数の駆動電極113と複数の検出電極114は、図1のブロック図および図3の斜視図が示すように、上側から見ると2次元座標に対応してマトリクス状に直交するようにした。但し、この場合の2次元座標は必ずしも直角直線座標である必要はなく、直交曲線座標や斜交座標などでも良いし、必ずしも等間隔でなくても良い。従って、各交点では、駆動電極113と検出電極114による平行平板コンデンサが形成されている。このコンデンサの静電容量は、交差する部分の面積に両電極間の誘電率を掛けて両電極間の距離で割った値にほぼ等しい。より厳密には、絶縁手段241と第一のスペーサー231によるギャップとをコンデンサの直列接続として分けて考えたり、交差する部分の境界近くから外に出る電界の影響を考慮すれば良い。
但し、これは一例であり、絶縁手段241は、図2(b)に示すように駆動電極113を覆うように設けても良いし、駆動電極113と検出電極114の両方を覆うようにしても良い。ここで、図3(a)の斜視図は図2(a)の断面図に対応し、図3(b)の斜視図は図2(b)の断面図に対応したものである。なお、図3においては、第一の支持手段211と第二の支持手段221と第一のスペーサー231は図示していない。
また、逆に第一の支持手段211に検出電極114を設けて、第二の支持手段221に駆動電極113を設けるようにしても良い。さらに、第一のスペーサー231も、図に示すような球状である必要はなく、半球状や円柱状やシート状などでも良く、駆動電極と検出電極の間の位置関係を保つものであれば特に形状に制約はない。
但し、駆動電極113と検出電極114の間の平行平板コンデンサの静電容量はギャップに反比例するため、指などで検出パネル111を強く押せば押すほど急激に静電容量が大きくなり、場合によっては信号の遅延時間が長くなるなどの問題を生じる。これを回避するためには、ギャップが小さくなるほど弾性率が大きくなるようなスペーサーを用いれば良い。このため、例えば図4に示すように、第二のスペーサー1411を追加して、大きさの異なるスペーサーを混在させてギャップが小さくなると支えるスペーサーが増えるようにしても良い。この際、第一のスペーサーと第二のスペーサーは、形状や材料の異なるものを用いても良い。ここで、図4(a)の断面図は図2(a)の断面図に対応し、図4(b)の断面図は図2(b)の断面図に対応したものである。
これより、検出パネル111に指やペンなどの検出対象からの外力が加えられた場合について、図5を基に説明する。本発明による座標入力装置では、検出対象からの外力の検出パネルの法線方向の成分のみを検出するため、検出対象からの外力411は検出パネル111の法線方向になっている。この外力411により第一の支持手段211は局所的にたわみ、その下の第一のスペーサーはその弾性により縮むため、外力411の近傍の交点では駆動電極113と検出電極114の間の距離が短くなる。前述したように、交点のコンデンサの静電容量は、凡そ電極間の距離に反比例するため、交点の静電容量は増大する。通常たわみ量は外力に比例するため、静電容量は外力に凡そ反比例する。但し、第二の支持手段の厚みや弾性係数や支持方法などにより、外力による第二の支持手段のたわみは充分小さくなるように構成されているものとする。ここで、図5(a)の断面図は図2(a)の断面図に対応し、図5(b)の断面図は図2(b)の断面図に対応したものである。なお、ここでは、外力が上側から加えられた場合について説明したが、下側から外力が加えられるように構成した場合についても考え方は同様であることは言うまでもない。
外力が開放されると、第一のスペーサー231や第一の支持手段211などの弾性により、たわみから復元し、駆動電極113と検出電極114の間の位置関係も元に戻る。
外力により第一のスペーサー231によるギャップがなくなった場合には、駆動電極113と検出電極114の間の電圧による電界が絶縁手段241に集中する。絶縁手段241の厚みが小さ過ぎるとリークを生じるため、リークを生じない程度の厚みにする必要がある。本実施例では、絶縁耐力が22kV/mmのポリイミドを絶縁材として、絶縁手段241の厚みを0.5μmとした。すると、絶縁耐力は11Vとなる。検出電極114の仮想接地の電圧に対する駆動電極113に印加する電圧を3Vとしたため、3,4倍程度の余裕である。絶縁耐力が50kV/mmの材料を用いたとしても、3Vの絶縁耐力をもたせるためには、絶縁手段241の厚みは最低でも0.06μm以上必要である。逆に、例えば電極の交差する部分の面積を25平方ミリメータとした場合には、絶縁手段241の厚みが1mmあったとしてもポリイミドの比誘電率を3.5とすると、静電容量がおおよそ0.8pFであり、従来のシャント方式の0.2pFの変化と比較しても充分検出可能な範囲である。ここで言う厚みとは、駆動電極113と検出電極114の両方に絶縁手段241を設けた場合には、両方の厚みの合計である。
第一の支持手段211及び第二の支持手段221は、駆動電極113と検出電極114の間の距離が安定するようにガラスを用いた。本発明の第一の支持手段211として合成樹脂のフィルムを用いることは出来ないことではないが、ある座標に外力が加えられた場合に広い範囲の座標の静電容量が大きく変化してしまうため、座標演算手段の判定で最大値を用いるなどの工夫を行う必要がある。
第一の支持手段211がガラスの場合の厚みは、薄すぎると生産性が低下し、厚すぎるとガラスのたわむ範囲が広くなって検出の位置制度を低下させたり、検出パネル111自体の厚みや重さが大きくなる。本実施例では、コスト及び生産性を考慮して厚みが0.3mmのガラスを用いた。ガラスの厚みは、0.1から0.5mmまでが実用的な範囲である。但し、大型の座標入力装置では、1.0mm程度の厚みまで、使われる可能性がある。
第一のスペーサーの高さは、生産性の観点から0.1〜100μmが実用的である。本実施例においては、第一のスペーサーの高さを5μmにしたため、例えば電極の交差する部分の面積を25平方ミリメータとした場合には、外力が無い場合の静電容量は約45pFである。ここで、絶縁手段241の厚みは充分小さく、静電容量への影響は無視した。仮に外力によりギャップが半分になると、静電容量は約90pFに増加するため、従来のシャント方式の0.2pFの変化と較べると大幅に改善される。
駆動電極113と検出電極114は、透明なITOを用いた。ITOの抵抗値は、透過率の観点から大きい方が望ましいが、信号の遅延時間の観点からは小さい方が望ましく、正方形辺りのシート抵抗が5〜1000Ωが現実的な範囲である。本実施例では、正方形当たりのシート抵抗が100Ωのものを用いた。
図6のパターン図を基に、本発明による検出パネル111の構造の一例を説明する。図6(a)〜(e)は、すべて上面から見た図である。図6(a)は、第一の支持手段211に設けられた駆動電極113とその配線のための導電性パターンを示し、図6(b)は第二の支持手段221に設けられた検出電極114と配線のための導電性パターンを示し、図6(c)は第一の支持手段211の導電性パターンを覆う絶縁手段241のパターンを示し、図6(d)は第一の支持手段211と第二の支持手段221を接着するとともに第一の支持手段211のパターンと第二の支持手段221のパターンを接続するための異方導電接着剤1221のパターンを示し、図6(e)は第二の支持手段221の導電性パターンを覆う絶縁手段241のパターンを示す。図6(c)の絶縁手段241のない領域において、第一の支持手段211の導電性パターンと第二の支持手段221の導電性パターンは異方導電接着剤1221で接続される。ここで、図6(b)の横線でハッチングされた領域は、検出パネル111としての外部との接続端子であり、図6(b)の太線で示すパターンはメタル配線などにより抵抗値を低く抑えることが望ましい。
図7を基に本発明による座標入力装置の実装形態の例を示す。
図7(a)の例は、検出パネルの駆動手段121及び電流測定手段131の全てまたは一部を含む集積回路1321をガラスである第二の支持手段221上の導電パターンに接続し、外部との接続のために第二の支持手段221上の導電パターンとフレキシブル基板1311を接続したものである。なお、この例は、第一の支持手段211と第二の支持手段221の導電性パターンは異方性導電接着剤1221で接続された場合のものである。
図7(b)の例は、第一の支持手段211と第二の支持手段221の導電性パターンの各々を同一のフレキシブル基板1311に接続した場合の例である。但し、第一の支持手段211と第二の支持手段221の導電性パターンの接続は別々のフレキシブル基板によってでも良いことは言うまでもない。
図7(c)の例は、第一の支持手段211と第二の支持手段221の導電性パターンの各々を同一のフレキシブル基板1311に接続し、さらにフレキシブル基板1311上に駆動手段121及び電流測定手段131の全てまたは一部を含む集積回路1321を実装した場合の例である。
駆動手段121は、各駆動電極113の電圧を変化させることにより駆動電極113と検出電極114の交点に形成される静電容量に充放電を行う。駆動手段121は、図8に示すように、駆動電極113毎に1つの期間を割り当てて、線順次に各々3回の充放電を繰り返すようにしたが、充放電の回数は1回以上何回でも良い。また、図9に示すように、複数の駆動電極113に同一の期間に充放電を行うことにより、駆動の効率を向上させるようにしても良い。
さらに、駆動手段121が駆動する波形は、必ずしも矩形波である必要はなく、三角関数など、電圧が変化するものであれば、どのような波形を用いても良い。
電流測定手段131は、図10の例に示すように、各検出電極114が、演算増幅器521の負の入力に接続され、コンデンサ511による負帰還により、演算増幅器521の正の入力に接続されている定電圧Vmに仮想接地されている。従って、駆動手段121が線順次駆動を行う場合には、その駆動電極113の電圧の変化とその駆動電極113と検出電極114の交点の静電容量の積の電荷が電流測定手段131に流れ込む。また、複数の駆動電極113を同時に駆動する場合には、検出電極114には、同時に駆動する各駆動電極113について、電圧の変化と検出電極114との複数の交点の静電容量の積の総和の電荷が電流測定手段131に流れ込む。
駆動手段121が駆動する波形が矩形波の場合には電圧の変化に対応した電荷が流れるが、駆動手段121が駆動する波形が例えば三角関数などの場合には電圧変化に対応した電荷と言う概念より、交流電圧に対応する交流電流と考えた方が分かりやすい。従って、ここではより一般的に、電流測定手段と呼ぶようにした。
電流測定手段131に流れ込んだ電荷は、コンデンサ511にて電圧に変換される。第一のスイッチ531は、この変換を行う前にコンデンサ511の電圧をリセットするためのものである。
演算増幅器521とコンデンサ511により変換された電圧は、ADC手段551によりデジタル値に変換される。ADC手段551により変換されたデジタル値は、記憶手段561に記憶される。記憶手段561は、駆動する複数の期間と複数の検出電極114の組み合わせごとにデジタル値を記憶する。ここで言う駆動する複数の期間とは、線順次駆動の場合には、複数の駆動電極113に対応する。
なお、ノイズの影響を分散させるために、図8に示すように複数サイクルの駆動と電流測定を行う場合には、複数回の測定を累積する必要がある。この累積は、電流測定手段131内でのアナログ回路により実現しても良いが、ADC手段をΣΔ型にすることにより変換しながら累積するようにしても良いし、デジタルに変換した後に加算するようにしても良い。
図10において、DAC手段571と抵抗581と第二のスイッチ591は、外力による静電容量の変化を抽出するために、外力がない場合の静電容量により流れ込む電荷をキャンセルして、オフセットを除去するためのものである。オフセットの電荷は、DAC手段571の出力電圧あるいは第二のスイッチ591のオン時間により制御される。オフセットは、異なる検出期間と複数の検出電極114毎に同じ値を用いても良いが、より正確にオフセットを取り除くために、検出期間毎あるいは検出電極114毎あるいは検出期間と検出電極114の組み合わせ毎に異なる値を設定しても良い。
図10においては、検出電極の仮想接地に直接オフセットを加えているが、電圧に変換した後にオフセットを加えたり、デジタル値に変換した後にオフセットを加えるようにしても良い。また、図10の例ではDAC手段571の出力が電圧値であるが、電流値を出力するものを用いても良い。
設定するオフセットの値は、設計値など予め定められた値を用いても良いし、装置の起動時など外力が加わっていない時の測定値がある値になるようなものを検出して用いてもよいし、外力が加わる前の検出値を更新しながらキャンセルするような値を用いても良い。
ここで、コンデンサ511の静電容量が可変になっているのは、外力が加わっていない場合の駆動電極113と検出電極114の間に形成される平行平板コンデンサの静電容量が、異なる設計などにより平行平板コンデンサの面積やギャップや誘電率が異なる場合にも対応できるようにするためであり、必要に応じて可変にすれば良い。
図10に示したような電流測定手段131は、検出電極114毎に設けて、検出電極114から流れ込む電荷をほぼ同時に測定するようにしても良いが、図11に示すように、検出電極114と電流測定手段131の間に選択手段611を設けて、時分割して部材コストを削減しても良い。図11の例では、検出電極114と電流測定手段131との間に選択手段611を設けたが、選択手段611はこの限りではなく、例えば図10における演算増幅器521とADC手段551の間に設けるようにしても良い。
座標演算手段151は、電流測定手段131で測定した電荷あるいは電流から、検出パネル111への検出対象の指やペンなどの指示座標および指示の強さなどを求める。このため、座標演算手段151では、変化の抽出,復号,逆数演算,領域抽出(閾値と比較/隣接連結),加重平均,ベクトル化,ジェスチャー判定などを必要に応じて行う。これらの順番は以下の説明の順番に限られたものではなく、入れ換えても本発明から逸脱するものではない。また、座標演算手段151は、論理回路等により構成されても良いが、汎用的なMPUなどにより実現しても良い。
電流測定手段131の記憶手段561に記憶された値は、前述したように、駆動する複数の期間と複数の検出電極114の組み合わせごとのデジタル値に変換された測定値である。
線順次駆動の場合には、ここで言う駆動する複数の期間とは複数の駆動電極113に対応するため、記憶手段に記憶されている値は駆動電極113と検出電極114との各交点の静電容量に対応した値である。しかし、例えば図9に示すように、複数の駆動電極113を同時に駆動する場合には、複数の期間の測定値から複数の駆動電極113に対応した値に変換する必要がある。このため、各駆動電極113に駆動した波形と電流測定手段131で測定した値の相関を演算したり、駆動したパターンを駆動電極113と期間の行列に見立てて、電流測定手段131で測定した値にその逆行列を掛けるなどして、複数の送信電極113と検出電極114の各交点の静電容量に対応した値に変換する。この際、駆動したパターンが例えばウォルシュ符号の場合には、高速アダマール変換を活用するなどしても良い。
平行平板コンデンサの静電容量の値はギャップに凡そ反比例するため、各交点の静電容量に対応する値の逆数に変換しても良い。逆数に変換することにより、静電容量に対応した値からギャップに対応した値に変換される。ギャップの変化は外力にほぼ比例するため、外力をより正確に検出できるようになる。但し、オフセットを除去した静電容量については、逆数の計算が正しくできないので、オフセット分を補充した後に変換するなど留意する必要がある。逆数への変換は、演算によって行うことが出来るが、テーブル等を用いて変換しても良い。
領域抽出では、駆動電極113と検出電極114の各交点の静電容量に対応した値から、指やペンなどにより押されている範囲を抽出し、加重平均により指示位置を計算する。この際、範囲内の静電容量に対応した値の合計から指示による力の強さを求める。
図12の例は、領域抽出と加重平均の様子を示している。図12において、縦線と横線は、それぞれ駆動電極113と検出電極114の座標を表している。交点にある黒丸の大きさは、各交点の静電容量の値に対応している。点線で囲まれた範囲は、静電容量がある値より大きい隣接した交点の集まりであり、例えば一本の指などの一つの指示体に対応する。X印は、指示座標として加重平均などにより検出した位置である。なお、図12の例では2本の指で指示されている場合の例を示したが、本発明による座標入力装置では、指の数に特に制約はない。また、閾値より静電容量が大きくても孤立している場合は、ノイズが原因であり指示ではないと判定するようにしても良い。
指示座標が求められると、例えば押されてから放されるまでの指示座標の時間的な変化をベクトル化したり、指などで操作する人の意図を示すジェスチーに変換したりするようにしても良い。
制御手段171は、座標入力装置101全体の状態および工程を管理する。
ここでいう状態とは、例えば電流測定中などの状態を指し、工程とは例えば電流測定のONやOFFの手順などを指す。制御手段171は、通常プロセッサ等により実現されるが、論理回路やシーケンサなどにより実現しても良いことは言うまでも無い。本発明による近接検出方法全体の工程フロー図の一例を図13に示す。
図13において、メイン工程730は、駆動測定工程740と座標演算工程760のハンドリングを行う。駆動測定工程740では、駆動電極113に駆動波形を印加しつつ検出電極114に流れ込む電荷あるいは電流を電流測定手段131で測定する。座標演算工程760では、座標演算手段151で指示の有無及び指示座標あるいはジェスチャーなどを演算により求める。駆動測定工程740あるいは座標演算工程760が終了するとメイン工程に戻る。
通常メイン工程730は、駆動測定工程740で一通りの検出について最新の電流測定値に更新した後に、座標演算工程760を順に行う。但し、全体の工程フローは図13に示す例に限られるものではなく、座標演算工程760は、駆動測定工程740とは非同期に実行するようにしても良い。例えば、駆動測定工程740の実行中でも、常に最新に更新された電流測定結果に基づいて、座標演算工程760を並列処理により繰り返し実行するようにしても良い。あるいは、座標演算工程760の実行中に割り込み処理で駆動測定工程740を実行するなど、図13に示すフロー以外でも、最新の指示座標を得られるフローは、多様に決定し得る。
なお、通常メイン工程730は、指示座標入力中には5〜100ミリ秒毎に、符号駆動測定工程740を行う。但し、駆動電極113と検出電極114との全交点について静電容量あるいはその変化が閾値より小さい入力待ち状態では、駆動測定工程740の実行頻度を低くすることにより、消費電力を低減させても良い。
駆動測定工程740のタイミングについて、図8の例を基に、より詳細に説明する。図8の例は、説明の便宜上、少ない期間による簡単なタイミングを示したものである。図8において、横軸は共通の時間軸で、期間tは期間の番号を示している。
駆動測定工程740では、検出パネル全体の駆動と測定を一通り行う。この駆動測定工程740は、複数の期間tに分割される。図8に示す線順次駆動の場合には、期間tは各駆動電極113に対応する。
図9に示すような複数の駆動電極113を同時に駆動する場合には、期間tの数は駆動電極113の数と同じか駆動電極113の数より多い。座標演算手段151で記憶手段561に記憶されている値から駆動電極113と検出電極114との各交点の静電容量に対応した値に変換する際に、駆動したパターンを駆動電極113と期間tの行列に見立てて電流測定手段131で測定した値に逆行列を掛ける場合には、期間tの数は通常駆動電極113の数と一致する。
各期間tにおいては、1サイクル以上の電圧波形が駆動電極113に印加される。サイクル数を多くすることにより、ノイズの影響を軽減することができる。図8及び図9の例では3サイクルである。ここで、図9の期間tが4の場合の駆動電極4などでは、4サイクルの波形になっているが、ここでの駆動の位相が反転しているために、最初の立ち上がりと最後の立下りは単に位相を合わせるためのものであり、実質的には3サイクルである。
各サイクルにおいては、駆動波形の変化と同期して、検出電極114に流れ込む電荷あるいは電流を測定する。1サイクルの動作について、図14に示す例を基に説明する。図14において、横軸は共通の時間軸である。駆動波形は駆動電極113に印加される電圧の波形を示し、受信電流は検出電極114から電流測定手段に流れ込む電流の波形を示し、QV変換値はコンデンサ511と演算増幅器521の出力との接続点の電圧波形を示し、リセットは第一のスイッチ531の状態を示し、ADCはADC手段551が変換するタイミングを表している。
受信電流の波形は、電極の配線抵抗や静電容量の影響で高周波成分が減衰しているが、基本的には駆動波形を交点の静電容量により微分したものである。QV変換値は、受信電流を積分したものである。図14(a)の例では、リセットは1サイクル毎に初期化するためのものであり、駆動波形の立ち上がりによるQV変換値の変化を安定したタイミングでADC手段でデジタル値に変換している。図14(b)の例では、駆動波形の立ち上がりと立ち上がりの各々について、受信電流を測定するために、駆動波形の立ち上がりと立下りの前にリセットして、QV変換値が安定したタイミングでADC手段でデジタル値に変換するようにしたものである。この場合には、駆動波形の立下りに対応したデジタル値はマイナス1倍して立ち上がりに対応したデジタル値に加算するようにした。こうすることにより、より低い周波数のノイズの影響を効果的に除去することができる。
座標演算工程760では、座標演算手段151により、電流測定手段で測定した電荷から、検出パネルへの検出対象の指やペンなどの指示座標および指示の強さなどを求める。このため、座標演算工程760では、変化の抽出,復号,逆数演算,領域抽出(閾値と比較/隣接連結),加重平均,ベクトル化,ジェスチャー判定などを必要に応じて行う。これらの順番は以下の説明の順番に限られたものではなく、入れ換えても本発明から逸脱するものではない。
また、図15に示すように、本発明による座標入力装置101をディスプレイ1531を持つCPU1521に接続することにより、情報機器を構成することができる。
具体的には、本発明による座標入力装置により、図16(a)に示すような携帯電話や図16(b)に示すようなマルチメデイアプレーヤーや図16(c)に示すようなナビゲ―ションシステムや図16(d)に示すようなコンピュータなどのディスプレイ装置上に透明な検出パネル111を重ねることによりタッチスクリーン1631を構成し、ノイズに強い安定したスムーズな操作を可能にした携帯機器やコンピュータなどの情報機器を実現することが出来る。
図16(a)〜(d)に示す情報機器の構成として、情報機器を保護するケース1611と、情報を出力するタッチスクリーン1631と、ディスプレイ1531上に設置された検出領域からの入力を受け付け物体の接近や位置を特定する本発明の座標入力装置101と、座標入力装置からの入力と、ディスプレイ1531への出力を制御するCPU1521と、により成り立つ。また、図16(a)、図16(b)や図16(d)に示されるようにキーボード1621が情報機器に備え付けられていても良い。
101 座標入力装置
111 検出パネル
112 絶縁手段
113 駆動電極
114 検出電極
121 駆動手段
131 電流測定手段
151 座標演算手段
171 制御手段
211 第一の支持手段
221 第二の支持手段
231 第一のスペーサー
241 絶縁手段
411 外力
511 コンデンサ
521 演算増幅器
531 第一のスイッチ
551 ADC手段
561 記憶手段
571 DAC手段
581 抵抗
591 第二のスイッチ
611 選択手段
730 メイン工程
740 駆動測定工程
760 座標演算工程
1221 異方導電接着剤
1311 フレキシブル基板
1321 集積回路
1411 第二のスペーサー
1521 CPU
1531 ディスプレイ
1611 ケース
1613 Y電極
1614 X電極
1621 キーボード
1631 タッチスクリーン

Claims (27)

  1. 情報機器に座標を入力する座標入力装置において、第一の支持手段上に配置された複数の駆動電極と、前記第一の支持手段と対面する第二の支持手段上に前記複数の駆動電極と2次元マトリクスを形成するように配置された複数の検出電極と、前記駆動電極と前記検出電極の間に直流電流が流れないようにするために前記駆動電極と前記検出電極の間に設けられた絶縁手段と、前記駆動電極または前記検出電極と絶縁手段の間に挟持された複数のスペーサーと、前記駆動電極を駆動する駆動手段と、前記駆動電極と前記検出電極の間の距離の変化に対応した電荷または電流を前記検出電極から測定する電流測定手段と、前記電流測定手段の測定結果から操作内容を演算する座標演算手段と、装置全体の状態と工程を制御する制御手段とを有する座標入力装置。
  2. 前記駆動手段が、複数の駆動電極を時分割して順次駆動する請求項1に記載の座標入力装置。
  3. 前記駆動手段が、複数の駆動電極を同時に駆動する請求項1に記載の座標入力装置。
  4. 前記複数の検出電極からの信号を選択する選択手段を有する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  5. 前記検出電極は、仮想接地されている請求項1ないし4のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  6. 前記電流測定手段は、前記駆動電極に印加される電圧波形の立ち上がりに対応して検出電極から流れ込む電荷または電流の立下りに対応して検出電極から流れ込む電荷または電流の両方を測定する請求項1ないし5のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  7. 前記駆動手段は、同一の駆動電極に連続して複数サイクルの駆動を行う請求項1ないし6のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  8. 前記電流測定手段または前記座標演算手段は、前記座標入力装置を操作している時に検出電極から流れ込む電荷または電流に対応した値から前記座標入力装置を操作していない時に検出電極から流れ込む電荷または電流に対応した値を取り除く請求項1ないし7のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  9. 前記座標演算手段は、逆数の演算を用いる請求項1ないし8のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  10. 前記座標演算手段は、前記複数の駆動電極と前記複数の検出電極の2次元座標に対応する各交点の静電容量もしくはその変化に対応した値から、隣接する値の大きい交点をグループ化して加重平均により指示座標を演算する請求項1ないし9のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  11. 前記第一の支持手段及び前記第二の支持手段が、ガラスである請求項1ないし10のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  12. 前記第一の支持手段上に配置された導電性パターンと前記第二の支持手段上に配置された導電性パターンが、異方導電接着剤により接続されている請求項1ないし11のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  13. 前記第一の支持手段または第二の支持手段の内で操作面側に配置される一方の支持手段のいずれかの厚みが、0.1mm以上1.0mm以下である請求項1ないし12のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  14. 前記絶縁手段の厚みの合計が、0.06μm以上1.0mm以下である請求項1ないし13のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  15. 外力がない場合の前記駆動電極と前記検出電極の間の距離を一定に保つための第一のスペーサーの高さが0.1μm以上200μm以下である請求項1ないし14のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  16. 前記第一の支持手段と前記第二の支持手段の位置関係を固定しようとする周辺部の接着剤による駆動電極と検出電極の間隔が、前記第一のスペーサーによる駆動電極と検出電極の間隔の0.8倍以上1.0倍以下である請求項15に記載の座標入力装置。
  17. 前記駆動手段と前記電流測定手段の一部を含む集積回路が、前記第一の支持手段もしくは前記第二の支持手段上に実装されている請求項1ないし16のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  18. 前記駆動手段と前記電流測定手段の一部を含む集積回路が、前記第一の支持手段もしくは前記第二の支持手段上に接続されているフレキシブル基板上に実装されている請求項1ないし17のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  19. 前記第一の支持手段と前記第二の支持手段と前記駆動電極と前記検出電極と前記絶縁手段とが透明であり、かつディスプレイ装置の前面に配置される請求項1ないし18のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  20. 前記座標入力装置は、複数の指示座標を同時に入力される請求項1ないし19のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  21. 前記スペーサーは、大きさの異なる複数のスペーサーである請求項1ないし20のいずれか1項に記載の座標入力装置。
  22. 前記スペーサーは、少なくとも2種類の大きさの異なるスペーサーで構成される請求項21に記載の座標入力装置。
  23. 請求項1ないし21の座標入力装置のいずれか1つに従った入力装置を備えている情報機器。
  24. 前記情報機器が携帯電話からなる請求項23に記載の情報機器。
  25. 前記情報機器がマルチメディアプレイヤーからなる請求項23に記載の情報機器。
  26. 前記情報機器がナビゲーションシステムからなる請求項23に記載の情報機器。
  27. 前記情報機器がコンピュータからなる請求項23に記載の情報機器。
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