JP2013065063A - プログラマブルロジックコントローラ - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化と電子部品の冷却との両立が図られるPLCを提供する。
【解決手段】放出部開閉部材16は、ソレノイドアクチュエータ17の駆動力によって、空気放出部13の第一放出開口群21または第二放出開口群22を選択的に開閉する。第一放出開口群21または第二放出開口群22を選択的に開閉することにより、熱溜まりには空気導入部12から空気放出部13へ至る空気の流れが形成される。そのため、熱溜まりの熱は、空気の流れによって吸い出され、空気放出部13からケーシング11の外部へ排出される。自然対流を利用する場合でも、空気放出部13を構成する第一放出開口群21または第二放出開口群22の選択的な開閉によって空気の流れを変化させることにより、特定の部位における熱溜まりの形成が解消されやすくなる。板状の放出部開閉部材16は、ソレノイドアクチュエータ17を駆動力とすることにより、大型化を招くことなく駆動される。
【選択図】図2

Description

本発明は、プログラマブルロジックコントローラ(以下、PLC:Programmable Logic Controller)に関する。
PLCは、多数の電子部品を収容するケーシングを備えている。PLCは、機能の高度化にともなって内部に収容する電子部品が増加している。この収容する電子部品の増大は設置面積の大型化を招くため、収容する電子部品の増大と小型化との両立が求められている。しかし、ケーシングの内部に収容する電子部品の増加と小型化との両立を進めるほど、ケーシングの内部に収容される電子部品の密度は上昇する。その結果、電子部品からの排熱が増加し、過熱による機器の不具合を回避することが求められている。
電子部品で加熱された空気の対流を利用して電子部品の冷却を図る場合、ケーシングの内部に固定された電子部品の位置関係に変化は生じない。そのため、ケーシングの内部には、電子部品から発生した熱がとどまる熱溜まりが形成されてしまう。このような、自然対流による空気の流れは、電子部品の冷却を十分に達成できないおそれがある。そこで、特許文献1は、モータで駆動するファンを設け、ファンによって形成した空気の流れによって電子部品の冷却を図っている。
しかしながら、モータで駆動されるファンは、モータおよびファンを設置するために所定の空間を必要とする。そのため、ファンによる冷却は、小型化の要求に反するものとなる。
特開2003−259658号公報
そこで、本発明の目的は、小型化と電子部品の冷却との両立が図られるPLCを提供することにある。
請求項1記載の発明では、ソレノイドアクチュエータは放出部開閉部材を往復駆動する。これにより、放出部開閉部材は、空気放出部を開閉する。空気放出部を開閉することにより、空気導入部から空気放出部へ至る空気の流れは、空気放出部の開閉によって変化する。例えば、ある空気放出部の開放時に特定の電子部品の近傍に形成されている熱溜まりは、他の空気放出部の開放時に形成される空気の流れによって解消されやすくなる。すなわち、空気放出部の開閉を変化させることにより、熱溜まりの周囲には空気導入部から空気放出部へ至る空気の流れが形成される。そのため、熱溜まりの熱は、この形成された空気の流れによって吸い出され、空気放出部からケーシングの外部へ排出される。このように、自然対流を利用する場合でも、空気放出部の開閉によって空気の流れを変化させることにより、特定の部位における熱溜まりの形成が解消されやすくなる。また、空気放出部は、ソレノイドアクチュエータによる放出部開閉部材の駆動によって開閉される。そのため、例えばファンなどを駆動するモータに比較して、ソレノイドアクチュエータを駆動源とすることにより、ケーシングの隅部への配置が容易になる。本来、PLCの場合、各種の電子部品はケーシングの中央付近に配置され、ケーシングの隅部の近傍は電子部品が設けられていない空間となっている。そのため、この空いた空間に駆動源としてソレノイドアクチュエータを配置することにより、ソレノイドアクチュエータを配置するための空間を別途確保する必要は小さい。その結果、ソレノイドアクチュエータを設けるために必要な空間は大幅に低減される。したがって、小型化と電子部品の冷却との両立を図ることができる。
請求項2記載の発明では、放出部開閉部材とケーシングに設けられた空気放出部とは、放出開口と放出スリットとの重なり合いによってケーシングの内部と外部とを接続または遮断する。すなわち、ソレノイドアクチュエータが板状の放出部開閉部材を往復駆動することにより、空気放出部の放出開口群は開閉される。これにより、ソレノイドアクチュエータに要求される駆動力は、板状の放出部開閉部材を駆動可能な程度で足り、小型化が図られる。したがって、大型化を招くことなく簡単な構造で空気放出部を開閉することができる。
請求項3記載の発明では、放出部開閉部材は、軸方向の端部に設けられている傾斜面形成部材を有している。ソレノイドアクチュエータのシャフトは、この傾斜面形成部材が形成する傾斜面に接している。傾斜面は、ケーシングの内側ほどソレノイドアクチュエータ側へ傾斜している。そのため、ソレノイドアクチュエータのシャフトが傾斜面に力を加えると、シャフトの移動は傾斜面において放出部開閉部材の他端側すなわち弾性部材が設けられている側への移動に変換される。放出部開閉部材は、傾斜面形成部材と反対側の端部において弾性部材により傾斜面形成部材側へ力が加わっている。これにより、シャフトが傾斜面形成部材側へ移動すると、放出部開閉部材は弾性部材の力に抗して弾性部材側へ移動する。一方、シャフトが傾斜面形成部材とは反対側へ移動すると、放出部開閉部材は弾性部材の力によって傾斜面形成部材側へ移動する。その結果、シャフトの軸方向の往復移動は、大きな駆動力を必要とすることなく放出部開閉部材の往復移動に変換される。したがって、ソレノイドアクチュエータの大型化を招くことなく簡単な構造で放出部開閉部材を往復駆動することができる。
請求項4記載の発明では、ソレノイドアクチュエータは導入部開閉部材を往復駆動する。これにより、導入部開閉部材は、空気導入部を開閉する。空気導入部を開閉することにより、空気導入部から空気放出部へ至る空気の流れは、空気導入部の開閉によって変化する。例えば、ある空気導入部の開放時に特定の電子部品の近傍に形成されている熱溜まりは、他の空気導入部の開放時に形成される空気の流れによって解消されやすくなる。すなわち、空気導入部の開閉を変化させることにより、熱溜まりの周囲には空気導入部から空気放出部へ至る空気の流れが形成される。そのため、熱溜まりの熱は、この形成された空気の流れによって吸い出され、空気放出部からケーシングの外部へ排出される。このように、自然対流を利用する場合でも、空気導入部の開閉によって空気の流れを変化させることにより、特定の部位における熱溜まりの形成が解消されやすくなる。また、空気導入部は、ソレノイドアクチュエータによる導入部開閉部材の駆動によって開閉される。そのため、例えばファンなどを駆動するモータに比較して、ソレノイドアクチュエータを駆動源とすることにより、ケーシングの隅部への配置が容易になる。本来、PLCの場合、各種の電子部品はケーシングの中央付近に配置され、ケーシングの隅部の近傍は電子部品が設けられていない空間となっている。そのため、この空いた空間に駆動源としてソレノイドアクチュエータを配置することにより、ソレノイドアクチュエータを配置するための空間を別途確保する必要は小さい。その結果、ソレノイドアクチュエータを設けるために必要な空間は大幅に低減される。したがって、小型化と電子部品の冷却との両立を図ることができる。
請求項5記載の発明では、導入部開閉部材とケーシングに設けられた空気導入部とは、導入開口と導入スリットとの重なり合いによってケーシングの内部と外部とを接続または遮断する。すなわち、ソレノイドアクチュエータが板状の導入部開閉部材を往復駆動することにより、空気導入部の導入開口群は開閉される。これにより、ソレノイドアクチュエータに要求される駆動力は、板状の導入部開閉部材を駆動可能な程度で足り、小型化が図られる。したがって、大型化を招くことなく簡単な構造で空気導入部を開閉することができる。
請求項6記載の発明では、導入部開閉部材は、軸方向の端部に設けられている傾斜面形成部材を有している。ソレノイドアクチュエータのシャフトは、この傾斜面形成部材が形成する傾斜面に接している。傾斜面は、ケーシングの内側ほどソレノイドアクチュエータ側へ傾斜している。そのため、ソレノイドアクチュエータのシャフトが傾斜面に力を加えると、シャフトの移動は傾斜面において導入部開閉部材の他端側すなわち弾性部材が設けられている側への移動に変換される。導入部開閉部材は、傾斜面形成部材と反対側の端部において弾性部材により傾斜面形成部材側へ力が加わっている。これにより、シャフトが傾斜面形成部材側へ移動すると、導入部開閉部材は弾性部材の力に抗して弾性部材側へ移動する。一方、シャフトが傾斜面形成部材とは反対側へ移動すると、導入部開閉部材は弾性部材の力によって傾斜面形成部材側へ移動する。その結果、シャフトの上下への往復移動は、大きな駆動力を必要とすることなく導入部開閉部材の往復移動に変換される。したがって、アクチュエータの大型化を招くことなく簡単な構造で導入部開閉部材を往復駆動することができる。
第1実施形態によるPLCの概略的な外観を示す斜視図 第1実施形態によるPLCを示す模式的な断面図 第1実施形態によるPLCのケーシングと放出部開閉部材との関係を示す模式図であり、(A)はケーシングを図2の矢印III方向から見た矢視図、(B)は放出部開閉部材が右端側にあるときを示す模式図、(C)は放出部開閉部材が左端側にあるときを示す模式図 第1実施形態によるPLCを示す模式的な断面図 第2実施形態によるPLCの概略的な外観を示す正面図 図5のVI−VI線における断面図 第2実施形態によるPLCを示す模式的な断面図 第2実施形態によるPLCを示す模式的な断面図
以下、PLCの複数の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、複数の実施形態において実質的に同一の構成部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態によるPLC10の概略的な外観を示している。PLC10は、ケーシング11、空気導入部12および空気放出部13を備えている。ケーシング11は、例えば金属や樹脂などにより直方体の箱状に形成されている。ケーシング11は、天板14と、この天板から下方へ伸びる側壁15とを有している。PLC10は、図2に示すように放出部開閉部材16およびソレノイドアクチュエータ17をさらに備えている。内側に電子部品18を収容している。電子部品18は、図示しない基板に搭載された半導体装置、記憶媒体、および光学ドライブなどで構成されている。電子部品18は、ラック19に支持された状態でケーシング11の内側に収容されている。
空気導入部12および空気放出部13は、いずれもケーシング11に設けられ、ケーシング11の外側と内側とを接続している。具体的には、空気導入部12は、重力方向においてケーシング11の下方の側壁15に設けられている。空気導入部12は、複数の導入開口121を有している。導入開口121は、ケーシング11の側壁15を貫いている。これにより、空気は、空気導入部12の導入開口121を経由して、ケーシング11の外部からケーシング11の内部へ導入される。空気導入部12の導入開口121は、図1においてケーシング11の前方側および後方側の側壁15にそれぞれ設けられている。
空気放出部13は、重力方向においてケーシング11の上方に設けられている。本実施形態の場合、空気放出部13は、ケーシング11の天板14に設けられている。すなわち、空気放出部13は、空気導入部12よりも重力方向において上方に設けられている。空気放出部13は、ケーシング11の天板14の全域にわたり設けられている複数の放出開口を有している。本実施形態の場合、複数の放出開口は、二組の放出開口群を構成している。具体的には、図3(A)に示すように、空気放出部13は、第一放出開口群21および第二放出開口群22を有している。これら第一放出開口群21および第二放出開口群22は、いずれも複数の放出開口から構成されている。すなわち、第一放出開口群21は、放出開口211〜216から構成されている。また、第二放出開口群22は、放出開口221〜226から構成されている。放出開口211〜216および放出開口221〜226は、いずれもケーシング11の天板14を貫いている。これにより、ケーシング11の内部の空気は、空気放出部13の放出開口211〜216および放出開口221〜226を経由してケーシング11の外部へ放出される。本実施形態の場合、空気放出部13は、天板14の長手方向へ等間隔で配置された複数の放出開口211〜216および放出開口221〜226を有している。これらの放出開口211〜216および放出開口221〜226は、交互に第一放出開口群21または第二放出開口群22に属している。すなわち、空気放出部13は、図2および図3(A)の左方から順に第二放出開口群22に属する放出開口221〜226と第一放出開口群21に属する放出開口211〜216とが交互に配置されている。
放出部開閉部材16は、空気放出部13の放出開口211〜216および放出開口221〜226の一部を開閉する。具体的には、放出部開閉部材16は、天板14と概ね平行にケーシング11の内側に設けられている。放出部開閉部材16は、板状に形成されており、天板14と平行に放出開口211〜216および放出開口221〜226の配列方向に沿って往復移動可能である。放出部開閉部材16は、ケーシング11に設けられている図示しない支持部によって、ケーシング11に対し移動可能に支持されている。放出部開閉部材16は、空気放出部13の放出開口211〜216および放出開口221〜226と同様に、板厚方向に貫く放出スリット24を有している。放出スリット24は、放出開口211〜216および放出開口221〜226と同一または近似する断面形状を有している。放出スリット24は、放出開口211〜216および放出開口221〜226が配置されている間隔の整数倍の間隔で配置されている。本実施形態の場合、放出スリット24は、天板14に設けられている放出開口211〜216および放出開口221〜226の間隔の二倍の間隔で放出部開閉部材16に設けられている。
放出部開閉部材16は、図2に示すように往復移動する方向において一方の端部側に傾斜面形成部材31を有している。すなわち、放出部開閉部材16は、図2において右端側に傾斜面形成部材31を有している。また、放出部開閉部材16は、往復移動する方向において他方の端部側に弾性部材32を有している。すなわち、放出部開閉部材16は、図2において左端側に弾性部材32を有している。傾斜面形成部材31は、放出部開閉部材16の一方の端部側に放出部開閉部材16と一体に設けられている。傾斜面形成部材31は、ソレノイドアクチュエータ17側すなわち下端側に傾斜面33を有している。この傾斜面33は、ケーシング11の内側すなわち弾性部材32側ほど、下方すなわちソレノイドアクチュエータ17側へ突出するように傾斜している。弾性部材32は、放出部開閉部材16の傾斜面形成部材31とは反対側の端部に設けられており、放出部開閉部材16とケーシング11とを接続している。この弾性部材32は、コイルばねなどで構成されており、放出部開閉部材16を傾斜面形成部材31側すなわち図2の右側へ押し付ける力を有している。そのため、放出部開閉部材16は、弾性部材32により、常に図2の右側へ押し付けられている。
ソレノイドアクチュエータ17は、ケーシング11の放出部開閉部材16の近傍、すなわち図2におけるケーシング11の上方右端の隅部に設けられている。このケーシング11の隅部は、電子部品18が通常設けられていない、いわゆるデッドスペースである。ソレノイドアクチュエータ17は、電磁駆動部35およびシャフト36を有している。電磁駆動部35は、外部から供給された電力によって電磁力を発生する。本実施形態の場合、シャフト36は、電磁駆動部35で発生した電磁力によって、重力方向へ上昇または下降する。すなわち、シャフト36は、電磁駆動部35によって図2の上下へ往復駆動される。シャフト36は、電磁駆動部35と反対側の端部が傾斜面形成部材31の傾斜面33に接している。なお、シャフト36は、電磁駆動部35への通電時に上昇、または電磁駆動部35への通電時に下降のいずれであってもよい。
シャフト36が上昇すると、シャフト36は傾斜面33を図2の上方へ押し付ける。しかし、傾斜面形成部材31を含む放出部開閉部材16は、上方が天板14によって塞がれているため、上方へ移動することができない。そのため、シャフト36の上昇にともなって、傾斜面33を形成する傾斜面形成部材31は図2の左方へ移動する。すなわち、シャフト36の上昇によって、傾斜面33においてシャフト36との間で滑りを生じる傾斜面形成部材31は、弾性部材32側すなわち図2の左方へ力を受ける。このシャフト36から傾斜面形成部材31が受ける力が弾性部材32の押し付け力よりも大きくなると、傾斜面形成部材31を含む放出部開閉部材16は弾性部材32を圧縮しながら図2の左方へ移動する。その結果、放出部開閉部材16は、図4に示すように弾性部材32を圧縮しつつ左端側へ移動する。
一方、シャフト36が下降すると、放出部開閉部材16はシャフト36からの押し上げ力を受けなくなる。そのため、放出部開閉部材16は、傾斜面形成部材31とともに弾性部材32の押し付け力によって図2の右方へ移動する。このように、電磁駆動部35への通電によるシャフト36の上下方向の往復移動は、傾斜面形成部材31の傾斜面33とシャフト36との接触によって、放出部開閉部材16の天板14に沿った往復移動に変換される。その結果、放出部開閉部材16は、ソレノイドアクチュエータ17によって左右へ往復駆動される。
次に、上記の構成によるPLC10の作用について説明する。
ソレノイドアクチュエータ17に通電していないとき、図2に示すようにシャフト36は下方へ移動している。そのため、放出部開閉部材16は、弾性部材32の押し付け力によってソレノイドアクチュエータ17側すなわち図2の右方に位置している。このとき、放出部開閉部材16の放出スリット24は、図2および図3(B)に示すように天板14に設けられている放出開口211〜216および放出開口221〜226のうち、第一放出開口群21を構成する放出開口211〜216と重なりあっている。これに対し、第二放出開口群22を構成する放出開口221〜226は、放出部開閉部材16の放出スリット24がない部分と重なっている。そのため、第二放出開口群22を構成する放出開口221〜226は放出部開閉部材16で塞がれ、この部分でケーシング11の内側と外側とは遮断されている。
電子部品18は、通電によって発熱する。そのため、ケーシング11の内側の空気は、電子部品18で加熱され、図2に示すような熱溜まりWを形成する。加熱された熱溜まりWの空気は、温度差による対流によってケーシング11の天板14側へ移動し、空気放出部13の放出開口211〜216および放出開口221〜226からケーシング11の外側へ放出される。この空気の放出によって、ケーシング11の内側には空気導入部12から外気、すなわちケーシング11の内側に比較して低温の空気が導入される。これにより、ケーシング11の内側には、電子部品18から発生する熱をエネルギーとする対流によって、空気導入部12から電子部品18を経由して空気放出部13へ至る空気の流れが形成される。
一方、図2および図3(B)に示す場合、放出部開閉部材16の放出スリット24は、第一放出開口群21を構成する放出する放出開口211〜216と重なりあっている。そのため、ケーシング11の内側に形成される空気の流れは、空気導入部12から空気放出部13の第一放出開口群21に至る経路に固定される。その結果、電子部品18の周囲に形成される熱溜まりWは、一部が空気の流れに乗って空気放出部13からケーシング11の外部へ放出されるものの、残りの一部が固定的な空気の流れに乗れずケーシング11の内側に滞留することになる。
ここで、ソレノイドアクチュエータ17に通電すると、図4に示すようにシャフト36は上方へ移動する。そのため、放出部開閉部材16は、弾性部材32の押し付け力に抗して弾性部材32側すなわち図4に示すように左端側へ移動する。このとき、放出部開閉部材16は、天板14に設けられている放出開口211〜216および放出開口221〜226の間隔と同一の距離移動する。これにより、放出部開閉部材16の放出スリット24は、天板14に設けられている放出開口211〜216および放出開口221〜226のうち、第二放出開口群22を構成する放出開口221〜226と重なりあう。すなわち、放出開口211〜216および放出開口221〜226の二倍の間隔で放出スリット24を有する放出部開閉部材16は、放出開口211〜216および放出開口221〜226の間隔と同一の距離移動することにより、図3(C)および図4に示すように第一放出開口群21の放出開口211〜216を閉じ、第二放出開口群22の放出開口221〜226を開放する。
放出部開閉部材16が第二放出開口群22の放出開口221〜226を開放することにより、ケーシング11の内側に形成される空気の流れは、空気導入部12から空気放出部13の第二放出開口群22に至る経路に変化する。そのため、第一放出開口群21に至る空気の経路ではケーシング11の外部へ放出されにくかった熱溜まりWも、空気導入部12から第二放出開口群22の放出開口221〜226へ至る空気の流れによって、ケーシング11の外部へ放出される。また、空気導入部12から第一放出開口群21に至る空気の流れによって外部へ放出されていた熱溜まりWも、空気の流れが空気導入部12から第二放出開口群22へ変化することにより、各電子部品18の周囲の空気の流れは均一化される。
このように、第一放出開口群21の放出開口211〜216の開放と第二放出開口群22の放出開口221〜226の開放とを繰り返すことにより、ケーシング11の内側では空気の流れが変化する。放出部開閉部材16が図2に示す位置にあるとき、第一放出開口群21を構成する放出開口211〜216は、放出部開閉部材16の放出スリット24に重なっている。そのため、ケーシング11の内側と外側との間は、この放出開口211〜216を通して接続している。このとき、第二放出開口群22を構成する放出開口221〜226は、放出部開閉部材16の放出スリット24がない部分と重なっている。そのため、ケーシング11の内側と外側との間は、この放出開口221〜226の部分で遮断されている。これに対し、放出部開閉部材16が図4に示す位置にあるとき、第二放出開口群22を構成する放出開口221〜226は、放出部開閉部材16の放出スリット24に重なっている。そのため、ケーシング11の内側と外側との間は、この放出開口221〜226を通して接続している。このとき、第一放出開口群21を構成する放出開口211〜216は、放出部開閉部材16の放出スリット24のない部分と重なっている。そのため、ケーシング11の内側と外側との間は、この放出開口211〜216の部分で遮断されている。これらの第一放出開口群21と第二放出開口群22との選択的な開閉によって、電子部品18の周囲に形成される熱溜まりWは、変化する空気の流れによってケーシング11の外部へ放出されやすくなる。
以上説明した第1実施形態では、ソレノイドアクチュエータ17は、放出部開閉部材16を往復駆動する。これにより、放出部開閉部材16は、空気放出部13の第一放出開口群21または第二放出開口群22を選択的に開閉する。第一放出開口群21または第二放出開口群22を選択的に開閉することにより、空気導入部12から空気放出部13へ至る空気の流れは変化する。そのため、第一放出開口群21の開放時に一部の電子部品18の近傍に形成されている熱溜まりWは、第二放出開口群22の開放時に形成される空気の流れによって解消されやすくなる。すなわち、第一放出開口群21または第二放出開口群22を選択的に開閉することにより、熱溜まりWの周囲には空気導入部12から空気放出部13へ至る空気の流れが形成される。そのため、熱溜まりWの熱は、この形成された空気の流れによって吸い出され、空気放出部13からケーシング11の外部へ排出される。このように、自然対流を利用する場合でも、空気放出部13を構成する第一放出開口群21または第二放出開口群22の選択的な開閉によって空気の流れを変化させることにより、特定の部位における熱溜まりWの形成が解消されやすくなる。また、空気放出部13の各放出開口211〜216および放出開口221〜226は、ソレノイドアクチュエータ17による放出部開閉部材16の駆動によって開閉される。そのため、例えばファンなどを駆動するモータに比較して、いわゆるデッドスペースであるケーシング11の隅部への配置が容易になる。そのため、ソレノイドアクチュエータ17を配置するための空間を別途確保する必要は小さい。その結果、ソレノイドアクチュエータ17を設けるために必要な空間は大幅に低減される。したがって、小型化と電子部品18の冷却との両立を図ることができる。
また、第1実施形態では、放出部開閉部材16とケーシング11に設けられた空気放出部13とは、放出開口211〜216および放出開口221〜226と放出スリット24との重なり合いによってケーシング11の内部と外部とを接続または遮断する。すなわち、ソレノイドアクチュエータ17が板状の放出部開閉部材16を往復駆動することにより、空気放出部13の第一放出開口群21または第二放出開口群22は選択的に開閉される。これにより、ソレノイドアクチュエータ17に要求される駆動力は、板状の放出部開閉部材16を駆動可能な程度で足り、小型化が図られる。したがって、大型化を招くことなく簡単な構造で空気放出部13を開閉することができる。
さらに、第1実施形態では、放出部開閉部材16は、軸方向の端部に設けられている傾斜面形成部材31を有している。これにより、シャフト36の上下への往復移動は、大きな駆動力や複雑な機構を必要とすることなく放出部開閉部材16の往復移動に変換される。したがって、ソレノイドアクチュエータ17の大型化を招くことなく簡単な構造で放出部開閉部材16を往復駆動することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態によるPLC10について説明する。
第2実施形態は、空気放出部13に変えて空気導入部12を選択的に開閉する例である。第2実施形態の場合、空気導入部12は、図5に示すようにケーシング11の側壁15の下端近傍に複数の導入開口を有している。複数の導入開口は、二組の導入開口群を構成している。具体的には、図5に示すように、空気導入部12は、第一導入開口群41および第二導入開口群42を有している。これら第一導入開口群41および第二導入開口群42は、いずれも複数の導入開口から構成されている。すなわち、第一導入開口群41は、導入開口411〜416から構成されている。また、第二導入開口群42は、導入開口421〜426から構成されている。導入開口411〜416および導入開口421〜426は、いずれもケーシング11の側壁15を貫いている。本実施形態の場合、前方側および後方側の側壁15にそれぞれ設けられている空気導入部12は、側壁15の長手方向へ等間隔で配置された複数の導入開口411〜416および導入開口421〜426を有している。これらの導入開口411〜416および導入開口421〜426は、交互に第一導入開口群41または第二導入開口群42に属している。すなわち、空気導入部12は、図5の左方から順に第二導入開口群42に属する導入開口421〜426と第一導入開口群41に属する導入開口411〜416とが交互に配置されている。
図6に示す導入部開閉部材45は、空気導入部12の導入開口411〜416および導入開口421〜426の一部を開閉する。具体的には、導入部開閉部材45は、一対の側壁15と平行にケーシング11の内側にそれぞれ設けられている。導入部開閉部材45は、板状に形成されており、側壁15と平行に導入開口411〜416および導入開口421〜426の配列方向に沿って往復移動可能である。導入部開閉部材45は、ケーシング11に設けられている図示しない支持部によって、ケーシング11に対し移動可能に支持されている。導入部開閉部材45は、空気導入部12の導入開口411〜416および導入開口421〜426と同様に、板厚方向に貫く導入スリット46を有している。導入スリット46は、導入開口411〜416および導入開口421〜426と同一または近似する断面形状を有している。導入スリット46は、導入開口411〜416および導入開口421〜426が配置されている間隔の整数倍の間隔で配置されている。本実施形態の場合、導入スリット46は、側壁15に設けられている導入開口411〜416および導入開口421〜426の間隔の二倍の間隔で導入部開閉部材45にそれぞれ設けられている。
二つの導入部開閉部材45は、いずれも往復移動する方向において一方の端部側に傾斜面形成部材31を有している。すなわち、導入部開閉部材45は、図6において右端側に傾斜面形成部材31を有している。また、導入部開閉部材45は、往復移動する方向において他方の端部側に弾性部材32を有している。すなわち、導入部開閉部材45は、図6において左端側に弾性部材32を有している。傾斜面形成部材31は、導入部開閉部材45の一方の端部側に導入部開閉部材45と一体に設けられている。傾斜面形成部材31は、ソレノイドアクチュエータ17側に傾斜面33を有している。この傾斜面33は、ケーシング11の内側すなわち弾性部材32側ほど、ソレノイドアクチュエータ17側へ突出するように傾斜している。弾性部材32は、導入部開閉部材45の傾斜面形成部材31とは反対側の端部に設けられており、導入部開閉部材45とケーシング11とを接続している。この弾性部材32は、コイルばねなどで構成されており、導入部開閉部材45を傾斜面形成部材31側すなわち図6の右側へ押し付ける力を有している。そのため、導入部開閉部材45は、弾性部材32により、常に図6の右方へ押し付けられている。
ソレノイドアクチュエータ17は、ケーシング11の導入部開閉部材45の近傍、すなわちケーシング11の下方右端前方および下方右端後方の隅部に設けられている。ソレノイドアクチュエータ17は、第1実施形態と同様に電磁駆動部35およびシャフト36を有している。本実施形態の場合、シャフト36は、電磁駆動部35で発生した電磁力によって、電磁駆動部35と傾斜面形成部材31との間を軸方向へ移動する。なお、シャフト36は、電磁駆動部35への通電時に傾斜面形成部材31側へ移動、または電磁駆動部35への通電時に傾斜面形成部材31とは反対側への移動のいずれであってもよい。
シャフト36が傾斜面形成部材31側へ移動すると、シャフト36は傾斜面33を押し付ける。しかし、傾斜面形成部材31を含む導入部開閉部材45は、シャフト36の移動方向前方が側壁15で塞がれているため、側壁15側へ移動することができない。そのため、シャフト36の移動にともなって、傾斜面33を形成する傾斜面形成部材31は図6の左方へ移動する。シャフト36から傾斜面形成部材31が受ける力が弾性部材32の押し付け力よりも大きくなると、傾斜面形成部材31を含む導入部開閉部材45は弾性部材32を圧縮しながら図6の左方へ移動する。その結果、導入部開閉部材45は、図7に示すように弾性部材32を圧縮しつつ左端側へ移動する。
一方、シャフト36が傾斜面形成部材31とは反対側へ移動すると、導入部開閉部材45はシャフト36からの力を受けなくなる。そのため、導入部開閉部材45は、傾斜面形成部材31とともに弾性部材32の押し付け力によって図6の右方へ移動する。このように、電磁駆動部35への通電によるシャフト36の軸方向の往復移動は、傾斜面形成部材31の傾斜面33とシャフト36との接触によって、導入部開閉部材45の側壁15に沿った往復移動に変換される。その結果、導入部開閉部材45は、軸方向へ往復移動するソレノイドアクチュエータ17によって左右へ往復駆動される。
上記の構成の第2実施形態の場合も、第1実施形態と同様に空気導入部12から空気放出部13へ至る空気の流れは、導入部開閉部材45の移動によって変化する。すなわち、導入部開閉部材45が図6に示す位置にあるとき、第一導入開口群41を構成する導入開口411〜416は、導入部開閉部材45の導入スリット46に重なっている。そのため、ケーシング11の内側と外側との間は、この導入開口411〜416を通して接続している。このとき、第二導入開口群42を構成する導入開口421〜426は、導入部開閉部材45の導入スリット46がない部分と重なっている。そのため、ケーシング11の内側と外側との間は、この導入開口421〜426の部分で遮断されている。これに対し、導入部開閉部材45が図7に示す位置にあるとき、第二導入開口群42を構成する導入開口421〜426は、導入部開閉部材45の導入スリット46に重なっている。そのため、ケーシング11の内側と外側との間は、この導入開口421〜426を通して接続している。このとき、第一導入開口群41を構成する導入開口411〜416は、導入部開閉部材45の導入スリット46のない部分と重なっている。そのため、ケーシング11の内側と外側との間は、この導入開口411〜416の部分で遮断されている。これにより、空気の流れは、第一導入開口群41または第二導入開口群42から空気放出部13へ選択的に形成され、経路が変化する。
以上説明した第2実施形態では、ソレノイドアクチュエータ17は、導入部開閉部材45を往復駆動する。これにより、導入部開閉部材45は、空気導入部12の第一導入開口群41または第二導入開口群42を選択的に開閉する。第一導入開口群41または第二導入開口群42を選択的に開閉することにより、空気導入部12から空気放出部13へ至る空気の流れは変化する。第一導入開口群41の開放時に一部の電子部品18の近傍に形成されている熱溜まりは、第二導入開口群42の開放時に形成される空気の流れによって解消されやすくなる。すなわち、第一導入開口群41または第二導入開口群42を選択的に開閉することにより、熱溜まりの周囲には空気導入部12から空気放出部13へ至る空気の流れが形成される。そのため、熱溜まりの熱は、この形成された空気の流れによって吸い出され、空気放出部13からケーシング11の外部へ排出される。このように、自然対流を利用する場合でも、空気導入部12の開閉によって空気の流れを変化させることにより、特定の部位における熱溜まりの形成が解消されやすくなる。また、第1実施形態と同様に空気導入部12は、ソレノイドアクチュエータ17による導入部開閉部材45の駆動によって開閉される。したがって、小型化と電子部品18の冷却との両立を図ることができる。
なお、第2実施形態では、図7に示すように二つの導入部開閉部材45は、ともに同期して左端側へ移動する例を説明した。しかし、図8に示すように、二つの導入部開閉部材45は、個別に駆動してもよい。すなわち、二つの導入部開閉部材45を個別に交互に駆動し、一方が左端側へ移動したとき、他方が右端側に停止したままとしてもよい。これにより、ケーシング11の内側には、さらに複雑な空気の経路が形成される。その結果、ケーシング11の内側における熱溜まりの排熱を促進することができる。
(その他の実施形態)
以上説明した本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。
上述の複数の実施形態では、ケーシング11は、側壁15に空気導入部12、天板14に空気放出部13をそれぞれ有する構成について説明した。しかし、空気導入部12はケーシング11の底部に設けたり、空気放出部13は側壁15の天板14側の端部近傍に設けてもよい。このように、空気導入部12および空気放出部13は、上述の複数の実施形態の例に限らず上下の位置関係を維持する限り任意の位置に配置することができる。
また、複数の実施形態では、形状の簡略化やソレノイドアクチュエータ17の小型化の観点から、複数の放出開口211〜216および放出開口221〜226または導入開口411〜416および導入開口421〜426をグループ化し、各グループ毎に開閉する例について説明した。しかし、空間的な余裕がある場合など設計の自由度が得られる場合、空気導入部12または空気放出部13、ならびに放出部開閉部材16または導入部開閉部材45の構成は上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、複数の放出開口211〜216および放出開口221〜226、または導入開口411〜416および導入開口421〜426をそれぞれ開閉するソレノイドアクチュエータ17を設け、各放出開口211〜216および放出開口221〜226、または導入開口411〜416および導入開口421〜426を個別に開閉する構成としてもよい。
さらに、複数の実施形態では、放出部開閉部材16の放出スリット24または導入部開閉部材45の導入スリット46は、放出開口211〜216および放出開口221〜226、または導入開口411〜416および導入開口421〜426の間隔の二倍で配置する例について説明した。しかし、放出スリット24または導入スリット46は、放出開口211〜216および放出開口221〜226、または導入開口411〜416および導入開口421〜426の間隔の三倍以上の間隔で配置してもよい。この場合、放出部開閉部材16または導入部開閉部材45の移動の間隔をより細かく制御することにより、空気導入部12から空気放出部13までの空気の流れは3経路以上に設定することができる。
図面中、10はPLC(プログラマブルロジックコントローラ)、11はケーシング、12は空気導入部、13は空気放出部、16は放出部開閉部材、17はソレノイドアクチュエータ、18は電子部品、21は第一放出開口群、22は第二放出開口群、24は放出スリット、31は傾斜面形成部材、32は弾性部材、33は傾斜面、36はシャフト、41は第一導入開口群、42は第二導入開口群、45は放出部開閉部材、46は導入スリット、121は導入開口、211〜216、221〜226は放出開口、411〜416、421〜426は導入開口を示す。

Claims (6)

  1. 電子部品を収容するケーシングと、
    重力方向において前記ケーシングの下方に設けられ、前記ケーシングの外部の空気を前記ケーシングの内部へ導入する空気導入部と、
    重力方向において前記空気導入部よりも上方に複数設けられ、前記ケーシングの内部の空気を前記ケーシングの外部へ放出する空気放出部と、
    前記空気放出部の一部を開閉する放出部開閉部材と、
    通電により前記放出部開閉部材を往復駆動して、前記放出部開閉部材で複数の前記空気放出部を異なる時期に開閉し、前記ケーシングの内部における前記空気導入部から前記空気放出部へ至る前記電子部品を冷却するための空気の流れを変更するソレノイドアクチュエータと、
    を備えるプログラマブルロジックコントローラ。
  2. 前記空気放出部は、前記ケーシングにおいて前記空気放出部の全域にわたり一定の間隔で配置された複数の放出開口からなる放出開口群を二組有し、
    前記放出部開閉部材は、板状に形成され、前記放出開口の整数倍の間隔で配置された複数の放出スリットを有し、
    前記放出部開閉部材が一端側に移動したとき、前記放出開口群の一方は前記放出スリットと重なって前記ケーシングの内部と外部とが接続するとともに、前記放出開口群の他方は前記放出部開閉部材の前記放出スリットが無い部分と重なって前記ケーシングの内部と外部とを遮断し、
    前記放出部開閉部材が他端側に移動したとき、前記放出開口群の他方は前記放出スリットと重なって前記ケーシングの内部と外部とが接続するとともに、前記放出開口群の一方は前記放出部開閉部材の前記放出スリットが無い部分と重なって前記ケーシングの内部と外部とを遮断する請求項1記載のプログラマブルロジックコントローラ。
  3. 前記放出部開閉部材は、移動方向において一方の端部に設けられ前記ソレノイドアクチュエータ側の端面が前記ケーシングの内側ほど前記ソレノイドアクチュエータ側へ傾斜している傾斜面を有する傾斜面形成部材と、移動方向において他方の端部に設けられ前記放出部開閉部材を前記ソレノイドアクチュエータ側へ押し付けている弾性部材とを有し、
    前記ソレノイドアクチュエータは、前記傾斜面形成部材の前記傾斜面に接しつつ前記傾斜面形成部材との間を往復移動するシャフトを有し、
    前記ソレノイドアクチュエータに通電することにより前記シャフトが軸方向へ往復移動して、前記シャフトの軸方向への往復移動を前記傾斜面形成部材で前記放出部開閉部材の往復移動に変換し、前記放出部開閉部材で前記空気放出部を開閉する請求項1または2記載のプログラマブルロジックコントローラ。
  4. 電子部品を収容するケーシングと、
    重力方向において前記ケーシングの下方に設けられ、前記ケーシングの外部の空気を前記ケーシングの内部へ導入する空気導入部と、
    重力方向において前記空気導入部よりも上方に複数設けられ、前記ケーシングの内部の空気を前記ケーシングの外部へ放出する空気放出部と、
    前記空気導入部の一部を開閉する導入部開閉部材と、
    通電により前記導入部開閉部材を往復駆動して、前記導入部開閉部材で複数の前記空気導入部を異なる時期に開閉し、前記ケーシングの内部における前記空気導入部から前記空気放出部へ至る前記電子部品を冷却するための空気の流れを変更するソレノイドアクチュエータと、
    を備えるプログラマブルロジックコントローラ。
  5. 前記空気導入部は、前記ケーシングにおいて前記空気導入部の全域にわたり一定の間隔で配置された複数の導入開口からなる導入開口群を二組有し、
    前記導入部開閉部材は、板状に形成され、前記導入開口の整数倍の間隔で配置された複数の導入スリットを有し、
    前記導入部開閉部材が一端側に移動したとき、前記導入開口群の一方は前記導入スリットと重なって前記ケーシングの内部と外部とが接続するとともに、前記導入開口群の他方は前記導入部開閉部材の前記導入スリットが無い部分と重なって前記ケーシングの内部と外部とを遮断し、
    前記導入部開閉部材が他端側に移動したとき、前記導入開口群の他方は前記導入スリットと重なって前記ケーシングの内部と外部とを接続するとともに、前記導入開口群の一方は前記導入部開閉部材の前記導入スリットが無い部分と重なって前記ケーシングの内部と外部とを遮断する請求項4記載のプログラマブルロジックコントローラ。
  6. 前記導入部開閉部材は、移動方向において一方の端部に設けられ前記ソレノイドアクチュエータ側の端面が前記ケーシングの内側ほど前記ソレノイドアクチュエータ側へ傾斜している傾斜面を有する傾斜面形成部材と、移動方向において他方の端部に設けられ前記導入部開閉部材を前記ソレノイドアクチュエータ側へ押し付けている弾性部材とを有し、
    前記ソレノイドアクチュエータは、前記傾斜面形成部材の前記傾斜面に接しつつ前記傾斜面形成部材との間を往復移動するシャフトを有し、
    前記ソレノイドアクチュエータに通電することにより前記シャフトが軸方向へ往復移動して、前記シャフトの軸方向への往復移動を前記傾斜面形成部材で前記導入部開閉部材の往復移動に変換し、前記導入部開閉部材で前記空気導入部を開閉する請求項4または5記載のプログラマブルロジックコントローラ。
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CN109068552A (zh) * 2018-10-24 2018-12-21 徐州瑞控机电科技有限公司 一种矿用隔爆兼本安型plc控制箱
US11632874B1 (en) * 2020-07-22 2023-04-18 ZT Group Int'l, Inc. Regulating airflow in a computer system

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