JP2013061904A - データ処理装置、プログラム及び記録媒体 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、ネットワーク上の全てのプリンタの機能を最大限活用することを可能にする新規なデータ処理装置を提供することを目的とする。
【解決手段】
データ処理装置は、クライアントに表示された印刷ダイアログは、ネットワーク上の全てのプリンタが実行可能な全ての印刷条件を指定可能に表示する。データ処理装置は、ユーザからの印刷要求に応答して、印刷ポリシーに則って定義された対応付けテーブルに基づき暫定的な発送先プリンタを決定するとともに、当該プリンタがユーザによって指定された全ての印刷条件を実行することができるか否かを判断する。実行できないと判断した場合には、指定された全ての印刷条件を実行することができる代替プリンタを検索する。データ処理装置は、所定の変更ルールに抵触しない場合にのみ、発送先を暫定的に決定したプリンタから代替プリンタに変更する。
【選択図】図2
【解決手段】
データ処理装置は、クライアントに表示された印刷ダイアログは、ネットワーク上の全てのプリンタが実行可能な全ての印刷条件を指定可能に表示する。データ処理装置は、ユーザからの印刷要求に応答して、印刷ポリシーに則って定義された対応付けテーブルに基づき暫定的な発送先プリンタを決定するとともに、当該プリンタがユーザによって指定された全ての印刷条件を実行することができるか否かを判断する。実行できないと判断した場合には、指定された全ての印刷条件を実行することができる代替プリンタを検索する。データ処理装置は、所定の変更ルールに抵触しない場合にのみ、発送先を暫定的に決定したプリンタから代替プリンタに変更する。
【選択図】図2
Description
本発明は、印刷出力のためのデータ処理装置及びプログラムに関する。
従来、ユーザがアプリケーションから仮想プリンタドライバを選択して印刷を実行する際に、振り分けのためのルールが記載された設定ファイルの情報に基づいて印刷先のプリンタを自動的に選択する印刷システムが知られている。この点につき、特開2011−8582号公報(特許文献1)は、印刷要求元の属性に応じて印刷先を自動的に決定する印刷システムを開示する。
しかし、従来の印刷先自動振り分けシステムにおいては、ネットワーク上のどのプリンタが出力先に選ばれても問題が生じないように、印刷ダイアログ上で指定できる印刷条件をネットワーク上の全てのプリンタが共通して備える基本機能に限定していたため、各プリンタの機能を十分に活用しきれていなかった。
本発明は、上記従来技術における課題に鑑みてなされたものであり、本発明は、ネットワーク上の全てのプリンタの機能を最大限活用することを可能にする新規なデータ処理装置、プログラム及び記録媒体を提供することを目的とする。
本発明者は、ネットワーク上の全てのプリンタの機能を最大限活用することを可能にする新規なデータ処理装置につき鋭意検討した結果、ネットワークを介して複数のクライアントおよび複数のリモートプリンタに接続され、アプリケーション実行部から受領したジョブデータに基づいて印刷ジョブを実行するデータ処理装置であって、該データ処理装置は、前記ジョブデータごとに作業空間を生成して、該ジョブデータに含まれるイメージデータを描画データにイメージ変換する仮想プリンタドライバと、前記ジョブデータごとにプライベートインスタンスとして生成される発送処理部を含み、前記発送処理部は、複数のリモートプリンタの機能に対応する全ての印刷条件を指定可能に表示する印刷条件設定用UIを生成して、前記クライアントに表示させるUI表示部と、印刷要求元識別情報に紐付けられたリモートプリンタを出力データの暫定的な発送先として決定する発送先制御部と、前記暫定的な発送先が前記印刷条件設定用UIを介して指定された全ての印刷条件を実行することができるか否かを判断し、実行できないと判断した場合には、前記複数のリモートプリンタの中から前記指定された全ての印刷条件を実行することができる代替のリモートプリンタを検出し、該代替のリモートプリンタを前記発送先制御部に通知する発送先調整部とを含み、前記発送先制御部は、前記発送先調整部から通知されたリモートプリンタを発送先として確定するデータ処理装置の構成に想到し、本発明に至ったのである。
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は後述する実施形態に限定されるものではない。なお、以下に参照する各図においては、共通する要素について同じ符号を用い、適宜、その説明を省略するものとする。
図1は、本発明の実施形態であるデータ処理装置110を含んで構成されるネットワークプリントシステム100を示す。ネットワークプリントシステム100は、データ処理装置110と、パーソナルコンピュータとして参照される複数のクライアント112と、複数のリモートプリンタ122とを含んで構成され、各装置がLANやVPNなどとして参照されるネットワーク130を介して相互に接続されている。
本実施形態のデータ処理装置110は、好ましくは、サーバ装置として実装され、シングルコア、マルチコアのCPU、ROM、実行空間を提供するRAM、ハードディスク装置などを含み、Windows(登録商標)200Xサーバ、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、Solaris(登録商標)などのOSによる制御の下、印刷データの印刷先を制御する。また、データ処理装置110とクライアント112の間は、RDP(Remote Desktop Protocol)などの適切な遠隔接続プロトコルを使用してトランザクションが可能とされている。
各クライアント112は、クライアント・サーバ環境においては、それぞれがアプリケーションプログラムを実装し、各種処理を完結するファットクライアントとして実装される。また、クライアント112をシンクライアントとして実装することもできる。この場合、クライアント112は、専ら、アプリケーションを搭載するデータ処理装置110に対してサービス要求を発行し、処理結果を受領し、処理結果の印刷要求をデータ処理装置110に対して発行する機能のみを実装する。
本実施形態のデータ処理装置110は、クライアント112からの印刷要求および印刷データを受領すると、印刷先となるリモートプリンタ122を決定し、当該印刷データに対応するRAWデータを作成した後、これに、PDL(Page Description Language)コマンドの追加処理などを行って出力データを生成して決定した印刷先に宛てて送信する。
図2は、本実施形態のデータ処理装置110の機能ブロック図を示す。図2に示すように、データ処理装置110は、データ処理部210と、アプリケーション実行部212とを含んで構成される。なお、図2は、シンクライアント環境におけるデータ処理装置110を例示しており、データ処理部210とアプリケーション実行部212とが一体化してデータ処理装置110を構成しているが、クライアント112がファットクライアントとして実装される場合には、クライアント112が、図2に示すアプリケーション実行部212の機能を保有するように構成してもよく、ネットワークプリントシステム100内に別途ターミナルサーバを設ける場合には、図2に示す破線をネットワーク境界として、左手側の機能部212をターミナルサーバとして実装してアプリケーション実行部212を実装し、データ処理装置110は、データ処理部210のみを含むプリンタサーバとして実装してもよい。
さらに、データ処理装置110は、図2に示した各機能部が適切な単位でネットワーク上に分散配置されたネットワークシステムとして構成することもできる。その他、想定されるどのような装置構成も本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれる。
アプリケーション実行部212は、アプリケーション214と、印刷要求元通知部216とを含んで構成されており、ネットワーク130を介してクライアント112の印刷要求を受領して処理を実行する。実行結果は、アプリケーション214によるプリント指令イベントの発生に応答して、GDI(Graphical Device Interface)などのAPIコールを経てプリントジョブ(以下、単にジョブとして参照する。)とした後、ジョブデータをデータ処理部210に送付する。
ここで、クライアント112の印刷要求は、ユーザが、印刷条件設定用UI(以下、印刷ダイアログとして参照する)を介して所望の印刷条件を設定し、印刷実行を決定することに応答してアプリケーション214に送付される。以下、後述する発送処理部240のUI表示部248が生成する印刷ダイアログについて説明する。
本実施形態のネットワークプリントシステム100においては、ネットワーク130上に接続される各プリンタ122は、全てが同じ機種・スペックではなく、あるプリンタが備える機能を他のプリンタが備えないといったことが前提となる。
この点につき、本実施形態におけるUI表示部248は、ネットワーク130上に接続される各プリンタ122の機能に対応する全ての印刷条件を指定できるような印刷ダイアログを生成する。すなわち、ネットワーク130上に接続されているプリンタ122が共通して有する基本的な機能(DEVMODE構造体のPublic領域に定義される)に加え、ベンダーごとに定義される拡張機能(DEVMODE構造体のPrivate領域に定義される)についても、選択できるような印刷ダイアログを生成する。
理解の容易のために具体例をもって説明する。仮に、ネットワーク上にプリンタA、プリンタB、プリンタCという3台のプリンタが接続されており、プリンタAが基本機能Xに加えてA1という拡張機能を有し、プリンタBが基本機能Xに加えてB1、B2という拡張機能を有し、プリンタCが基本機能Xに加えてC1という拡張機能を有しているとする。この場合、UI表示部248は、基本機能Xに加え、A1、B1、B2、C1という拡張機能を全て選択できるような印刷ダイアログを生成する。以下、このUI表示部248が生成するこの印刷ダイアログを「共通印刷ダイアログ」として参照する。
ユーザは、クライアント112に表示された共通印刷ダイアログを介して所望の印刷条件を設定し、印刷実行を指示すると、これに応答して、アプリケーション実行部212は、ジョブデータをデータ処理部210に送付する。
アプリケーション214は、クライアント112からの印刷要求を受領すると、データ処理部210に対して、新たなジョブが開始したことを通知する。
印刷要求元通知部216は、印刷要求元の識別情報(以下、印刷要求元識別情報として参照する)をクライアント112から受領し、データ処理部210の発送処理部240が含む後述するUI表示部248に対して、当該印刷要求元識別情報およびプロセスIDを送付する。ここで、印刷要求元識別情報とは、印刷要求元であるクライアントまたはユーザを一意に識別できる情報であればよく、印刷要求元であるクライアントのクライアントID、当該クライアントにログインしているユーザのユーザIDあるいは当該クライアントのIPアドレスやMACアドレスなどとすることができる。
データ処理部210は、仮想プリンタドライバ218と、アプリケーション214から送付されたジョブデータをスプールファイルとして格納するためのジョブ格納部226と、イメージ処理部236と、印刷要求元に応じて印刷先を決定するとともに、当該印刷先に対応するリモートドライバ250A〜250Cに印刷出力すべきデータを送付するための発送処理部240とを含んでいる。
仮想プリンタドライバ218は、仮想プリント管理部220と、ジョブ情報データ抽出部222と、仮想描画部224とを含んで構成されている。仮想プリンタドライバ218は、アプリケーション214からジョブデータを受領すると、仮想プリント管理部220を呼出し、当該ジョブデータを、アプリケーション214がジョブを仮想プリンタドライバ218に依頼した時点で生成されたプロセスIDと関連付けてジョブ格納部226に格納する。
本実施形態におけるジョブデータは、イメージデータとジョブ情報データを含んで構成される。イメージデータは、ビットマップ、JPEG、GIFなどの低次イメージフォーマットデータ、描画コードを含むEMF、Postscript(登録商標)、PDF、XPSなどの高次イメージフォーマットデータとして参照することができる。一方、ジョブ情報データは、先述した印刷要求元識別情報(クライアントID、ユーザID、IPアドレスなど)、印刷設定情報、印刷対象の文書名などから構成される印刷情報を含む。
ここで、印刷設定情報とは、ユーザが共通印刷ダイアログを介して設定する各種印刷設定(カラー/モノクロ、片面/両面、倍率、用紙サイズ、Nin1、解像度、省コストモード等)に係る情報をいう。
仮想プリント管理部220は、仮想描画部224とジョブ情報データ抽出部222を呼出す。呼び出された仮想描画部224は、ジョブ格納部226からジョブデータが含むイメージデータ234をジョブ毎に処理するために、作業空間230a〜230cを確保し、それぞれにジョブ毎のイメージデータ234を移動する。
一方、呼び出されたジョブ情報データ抽出部222は、ジョブ格納部226に格納されたジョブデータからジョブ情報データを抽出して作業空間230に格納する。以上、仮想プリンタドライバ218の基本構成とこれがジョブ毎に展開する作業空間230a〜230cについて説明してきたが、続いて、発送処理部240について、以下説明する。
仮想プリンタドライバ218は、アプリケーション実行部212からジョブデータを受領すると、当該ジョブのための発送処理部240としてプライベートインスタンス240a〜240cを生成する。プライベートインスタンス240a〜240cは、データ発送部241と、発送先制御部242と、対応付けテーブル243と、前出したUI表示部248を含み、さらに、発送先調整部244と、プリンタ情報管理テーブル245と、変更ルール定義ファイル246と含んで構成される。
データ発送部241は画像処理モジュールとして実装されるイメージ処理部236に対して、自身のジョブに対応する作業空間230のイメージデータ234を取得させ、当該作業空間230内のジョブ情報データ232に含まれる印刷情報に基づいて、ページ割り当て、面付けなどの処理を実行させる。その後、データ発送部241は、発送先制御部242が後述した手順で決定した印刷先リモートプリンタ122に対応するリモートドライバ250A〜250Cに対して、当該作業空間230内のイメージデータ234の印刷指令を発行する。
なお、データ発送部241は、図3に例示する発送管理テーブル300を管理する。発送管理テーブル300は、アプリケーション214がジョブを仮想プリンタドライバ218に依頼した時点で生成されたプロセスIDと、発送先制御部242が後述した手順で決定した発送先プリンタIDと、ジョブ情報データ232に含まれる印刷情報とが対応付けて登録されている。印刷情報には、印刷要求元識別情報(印刷要求元のユーザID、印刷要求元クライアントのクライアントID、IPアドレス等)、印刷設定情報、文書名、ジョブ情報等が含まれる。
データ発送部241から印刷指令を受けた出力先のリモートドライバ250A〜250Cは、当該、ポートモニタなどへとRAW形式の出力データを送付し、決定された出力先に印刷出力させる。その後、出力先から印刷完了の通知を受けてジョブ毎に生成された発送処理部240のインスタンスは終了する。
以上、説明したように、本実施形態のデータ処理部210においては、仮想プリンタドライバ218と発送処理部240が分担してジョブ単位で処理を実行するために、作業空間230a〜230cは、仮想プリンタドライバ218および発送処理部240の両方からアクセス可能な記憶領域として、ジョブ毎に独立したスプール空間を構成する。
次に、発送処理部240が出力データの発送先を自動的に決定する処理について説明する。
発送処理部240の発送先制御部242は、図4に示す対応付けテーブル243を管理する。対応付けテーブル243は、印刷要求元識別情報(図4の場合は、ユーザID)と、印刷設定(モノクロ/カラー)と、発送先とすべきリモートプリンタ122のプリンタIDとを紐付けて管理している。
対応付けテーブル243は、データ処理装置110の管理者がユーザの属性(職務、役職、勤務エリアなど)に基づき、印刷ポリシーに則って作成する。図4に示す例においては、「User0001」は、モノクロ印刷設定のみが許容され、「Printer0005」が常に割り当てられる一方で、「User0003」は、モノクロ印刷設定のときは「Printer0012」が割り当てられ、カラー印刷設定のときは「Printer0025」が割り当てられるように定義されている。なお、これらはあくまで例示であり、印刷要求元識別情報をクライアントIDやIPアドレスとすることもでき、あるいは、ユーザIDとクライアントIDの組み合わせを印刷要求元識別情報としてもよい。
発送先制御部242は、出力データの発送先を決定するにあたり、ジョブ情報データ232の印刷情報に含まれる印刷要求元識別情報(図4の場合は、ユーザID)をキーとして対応付けテーブル243を参照し、印刷要求元識別情報に紐付けられたプリンタIDを持つリモートプリンタ122を出力データの発送先として暫定的に決定する。以下、この段階で決定されるリモートプリンタ122を暫定プリンタとして参照する。
このとき、発送先制御部242が決定した暫定プリンタが、ユーザが選択した印刷条件に対応する全ての機能を備えている場合には問題は生じない。しかしながら、前出の共通印刷ダイアログが各ベンダーの拡張機能を網羅的に設定できるように構成されているため、発送先制御部242が決定した暫定プリンタがユーザの選択した印刷条件の全てに対応できないケースが発生しうる。
この点につき、発送先制御部242は、発送先調整部244に対して、暫定プリンタが、ユーザによって指定された全ての印刷条件を実行することができるか否かを問い合わせる。発送先調整部244は、発送先制御部242からの問い合わせを受け、暫定プリンタが、ユーザによって指定された全ての印刷条件を実行することができるか否かを判断し、実行可能でないと判断した場合は、ユーザが指定した全ての印刷条件を実行可能な代替プリンタを変更先として発送先制御部242に通知する。以下、発送先調整部244が実行する処理について、図5に基づいて説明する。
図5は、発送先調整部244が実行する処理を示したフローチャートである。発送先制御部242は、対応付けテーブル243に基づいて暫定プリンタを決定した後、暫定プリンタのプリンタIDとジョブ情報データ232の印刷情報を送付して発送先調整部244に問い合わせる。この印刷情報には、先述したように、印刷要求元識別情報(クライアントID、ユーザID、IPアドレスなど)および印刷設定情報(カラー/モノクロ、片面/両面、倍率、用紙サイズ、Nin1、解像度、省コストモード等の印刷条件)が含まれる。発送先調整部244は、暫定プリンタのプリンタIDおよび印刷に係る印刷設定情報を受領する(ステップ101)。
次に、発送先調整部244は、ステップ102において、暫定プリンタが、ユーザによって指定された全ての印刷条件を実行可能か否か(すなわち、暫定プリンタが、ユーザの印刷設定に対応する機能を有しているか否か)を確認する。具体的には、発送先制御部242から受領した暫定プリンタのプリンタIDをキーとしてプリンタ情報管理テーブル245を検索する。
図6は、プリンタ情報管理テーブル245を例示する。プリンタ情報管理テーブル245においては、ネットワーク130に接続された全てのリモートプリンタ122のプリンタIDと、各リモートプリンタ122が有する機能が紐づけて管理されている。発送先調整部244は、暫定プリンタのプリンタIDをキーとしてプリンタ情報管理テーブル245を検索し、暫定プリンタのプリンタIDに紐づけられた全機能を検出した上で、当該機能(すなわち、設定可能な印刷条件)と印刷情報に含まれる印刷設定情報(印刷条件)を対比し、暫定プリンタの機能が設定された全ての印刷条件に対応しているか否かを判断する。
その結果、設定された全ての印刷条件に対応していると判断された場合には(ステップ103、Yes)、ステップ104に進み、発送先を暫定プリンタに確定する旨を発送先制御部242に通知し、処理を終了する。一方、暫定プリンタの機能が設定された全ての印刷条件に対応していない判断された場合は(ステップ103、No)、ステップ105に進む。
ステップ105において、発送先調整部244は、発送先制御部242から受領した印刷情報に含まれる印刷設定情報(印刷条件)をキーとしてプリンタ情報管理テーブル245を検索し、設定された印刷条件に対応する機能を全て有するプリンタ(以下、代替候補プリンタとして参照する)を検索する。
その結果、代替候補プリンタが検出されなかった場合は(ステップ106、No)、ステップ104に進み、発送先を暫定プリンタに確定する旨を発送先制御部242に通知し、処理を終了する。一方、代替候補プリンタが検出された場合は(ステップ103、Yes)、ステップ107に進む。
上述した手順によって、ユーザの印刷設定に対応しうる代替候補プリンタを検出することはできる。しかしながら、発送先制御部242が決定した発送先(暫定プリンタ)は、無条件に変更されるべきではない。なぜなら、そもそも、暫定プリンタは、管理者が定義する印刷ポリシーに則って選択されたものであるところ、代替候補プリンタの機種によっては、発送先を変更することが印刷ポリシーに抵触する虞があるからである。したがって、発送先の変更は、管理者の定義した印刷ポリシーを遵守できる限度内で行われるように配慮する必要がある。
例えば、カラー印刷を禁止されたユーザからの印刷要求を受けて発送先制御部242が決定した暫定プリンタ(モノクロプリンタ)について、ユーザが共通印刷ダイアログを介してカラー印刷を設定した場合、発送先調整部244は、ネットワーク130上に存在するカラープリンタを代替候補プリンタとして検出するであろう。このとき、発送先を無条件に代替候補プリンタ(カラープリンタ)に変更したのでは、印刷ポリシーを有形無実化することになるので、このような変更は認められるべきではない。
一方、同じく、カラー印刷を禁止されたユーザからの印刷要求を受けて発送先制御部242が決定した暫定プリンタ(モノクロプリンタ)がトナーセーブモードを備えておらず、ユーザが共通印刷ダイアログを介してトナーセーブモードを設定した場合、ネットワーク130上にトナーセーブモードを備える別のモノクロプリンタが存在するのであれば、このモノクロプリンタに発送先を変更することは、管理者の定義した印刷ポリシーに実質的に抵触するものはなく、ユーザの利便性に鑑みれば、このような変更は許容されてしかるべきである。
この点につき、発送先調整部244は、予め定義された変更ルール定義ファイルを参照して、ステップ105で検出された代替候補プリンタおよび印刷情報の内容に対して変更ルールを適用する(ステップ107)。
図7は、変更ルール定義ファイル246を例示する。変更ルール定義ファイルは、複数のルールから構成され、各ルールは、「Key」と「Value」の組み合わせで定義される。なお、図7は、6つのルールから構成される変更ルール定義ファイル246を例示したが、本実施形態は、ルールの数を限定するものではない。
変更ルール定義ファイル246においては、ルールの適用順位(優先順位)が定められており、発送先調整部244は、定められた適用順位に従って、代替候補プリンタおよび印刷条件に対して変更ルールを適用する。
ルール1は、「Key」として「代替の発送先として割り当てられることが許容されるプリンタ」を定義し、「Value」として、許容されるプリンタのプリンタIDを格納している。
ルール2は、「Key」として「代替の発送先を割り当てることが許容されるユーザ」を定義し、「Value」として、許容されるユーザのユーザIDを格納している。
ルール3は、「Key」として「代替の発送先を割り当てることが許容されるクライアント」を定義し、「Value」として、許容されるクライアンのクライアントIDを格納している。
ルール4は、「Key」として「代替の発送先に変更することが許容される印刷条件」を定義し、「Value」として、許容される印刷条件群を格納している。
ルール5は、「Key」として「代替の発送先に変更することが許容される印刷文書の文書名」を定義し、「Value」として、許容される文書名を格納している。
ルール6は、「Key」として「代替の発送先に変更することが許容されない印刷文書の文字列」を定義し、「Value」として、許容されない文字列を格納している。
発送先調整部244は、ステップ105において検出された代替候補プリンタのプリンタID、印刷情報に含まれる印刷要求元識別情報(ユーザID、クライアントID)および文書名について、ルール1〜ルール5を適用し、ルールを満たすか否かを判断する。また、ルール6については、発送先調整部244が作業空間230にアクセスし、テキストを保持する形式のイメージデータ(EMF、PDF、PostScript(登録商標)など)を解析することによって、印刷文書が定義された文字列を含むか否かを判断する。
なお、ステップ107においては、上述した6つのルールが図7に示す適用順位に従って適用され、いずれかのルールが満たされない時点で、変更ルールに抵触すると判断し(ステップ108、No)、ステップ104に進む。ステップ104においては、暫定プリンタのプリンタIDを発送先制御部242に通知し、処理を終了する。
一方、ルール1〜ルール6を全て満たした場合は、変更ルールに抵触しないと判断し(ステップ108、Yes)、ステップ109に進む。ステップ109においては、検出された代替候補プリンタのプリンタIDを発送先制御部242に通知し、処理を終了する。
発送先制御部242は、発送先調整部244からの通知を受領すると、当該通知に含まれるプリンタID(暫定プリンタのプリンタIDまたは代替候補プリンタのプリンタID)と、プロセスIDおよびジョブ情報データ232とをデータ発送部241に通知する。
発送先制御部242からの通知に応答して、データ発送部241は、イメージ処理部236に対して、自身のジョブに対応する作業空間230のイメージデータ234を取得させ、当該作業空間230内のジョブ情報データ232に含まれる印刷情報に基づいて、ページ割り当て、面付けなどの処理を実行させる。その後、データ発送部241は、発送先制御部242から通知された発送先のプリンタID(暫定プリンタIDまたは代替候補プリンタID)を有するリモートプリンタ122を特定し、当該リモートプリンタ122に対応するリモートドライバ250A〜250Cに対して、当該作業空間230内のイメージデータ234の印刷指令を発行する。
以上、説明したように、本実施形態によれば、ネットワーク上のプリンタの機能を、管理者の定義した印刷ポリシーを遵守できる限度内で最大限に活用することが可能になる。
本実施形態の上記機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)などのオブジェクト指向プログラミング言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
以上、本発明について実施形態をもって説明してきたが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、当業者が推考しうる実施態様の範囲内において、本発明の作用・効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
100 ネットワークプリントシステム
110 データ処理装置
112 クライアント
122 リモートプリンタ
130 ネットワーク
210 データ処理部
212 アプリケーション実行部
214 アプリケーション
216 印刷要求元通知部
218 仮想プリンタドライバ
220 仮想プリント管理部
222 ジョブ情報データ抽出部
224 仮想描画部
226 ジョブ格納部
230 作業空間
232 ジョブ情報データ
234 イメージデータ
236 イメージ処理部
240 発送処理部
241 データ発送部
242 発送先制御部
243 対応付けテーブル
244 発送先調整部
245 プリンタ情報管理テーブル
246 変更ルール定義ファイル
248 UI表示部
250 リモートドライバ
300 発送管理テーブル
110 データ処理装置
112 クライアント
122 リモートプリンタ
130 ネットワーク
210 データ処理部
212 アプリケーション実行部
214 アプリケーション
216 印刷要求元通知部
218 仮想プリンタドライバ
220 仮想プリント管理部
222 ジョブ情報データ抽出部
224 仮想描画部
226 ジョブ格納部
230 作業空間
232 ジョブ情報データ
234 イメージデータ
236 イメージ処理部
240 発送処理部
241 データ発送部
242 発送先制御部
243 対応付けテーブル
244 発送先調整部
245 プリンタ情報管理テーブル
246 変更ルール定義ファイル
248 UI表示部
250 リモートドライバ
300 発送管理テーブル
Claims (9)
- ネットワークを介して複数のクライアントおよび複数のリモートプリンタに接続され、アプリケーション実行部から受領したジョブデータに基づいて印刷ジョブを実行するデータ処理装置であって、該データ処理装置は、
前記ジョブデータごとに作業空間を生成して、該ジョブデータに含まれるイメージデータを描画データにイメージ変換する仮想プリンタドライバと、
前記ジョブデータごとにプライベートインスタンスとして生成される発送処理部を含み、
前記発送処理部は、
複数のリモートプリンタの機能に対応する全ての印刷条件を指定可能に表示する印刷条件設定用UIを生成して、前記クライアントに表示させるUI表示部と、
印刷要求元識別情報に紐付けられたリモートプリンタを出力データの暫定的な発送先として決定する発送先制御部と、
前記暫定的な発送先が前記印刷条件設定用UIを介して指定された全ての印刷条件を実行することができるか否かを判断し、実行できないと判断した場合には、前記複数のリモートプリンタの中から前記指定された全ての印刷条件を実行することができる代替のリモートプリンタを検出し、該代替のリモートプリンタを前記発送先制御部に通知する発送先調整部と
を含み、
前記発送先制御部は、前記発送先調整部から通知されたリモートプリンタを発送先として確定する、
データ処理装置。 - 前記発送先調整部は、
前記代替のリモートプリンタを発送先とすることが予め定義された変更ルールに抵触するか否かを判断し、該変更ルールに抵触しないと判断した場合にのみ、該代替のリモートプリンタを前記発送先制御部に通知する、
請求項1に記載のデータ処理装置。 - 前記発送先調整部は、
前記代替のリモートプリンタを発送先とすることが前記変更ルールに抵触すると判断した場合には、暫定的な発送先として決定された前記リモートプリンタを前記発送先制御部に通知する、
請求項2に記載のデータ処理装置。 - 前記変更ルールは、
代替の発送先として割り当てることが許容されるリモートプリンタ、
代替の発送先を割り当てることが許容されるユーザ、
代替の発送先を割り当てることが許容されるクライアント、
代替の発送先に変更することが許容される印刷条件、
代替の発送先に変更することが許容される印刷文書の文書名、
代替の発送先に変更することが許容されない印刷文書の文字列、
のうちの少なくとも一つを定義する、
請求項2または3に記載のデータ処理装置。 - ネットワークを介して複数のクライアントおよび複数のリモートプリンタに接続され、アプリケーション実行部から受領したジョブデータに基づいて印刷ジョブを実行するデータ処理装置を、
前記ジョブデータごとに作業空間を生成して、該ジョブデータに含まれるイメージデータを描画データにイメージ変換する仮想プリンタドライバと、
前記ジョブデータごとにプライベートインスタンスとして生成される発送処理手段
として機能させ、前記発送処理手段が、
複数のリモートプリンタの機能に対応する全ての印刷条件を指定可能に表示する印刷条件設定用UIを生成して、前記クライアントに表示させるUI表示手段と、
印刷要求元識別情報に紐付けられたリモートプリンタを出力データの暫定的な発送先として決定する発送先制御手段と、
前記暫定的な発送先が前記印刷条件設定用UIを介して指定された全ての印刷条件を実行することができるか否かを判断し、実行できないと判断した場合には、前記複数のリモートプリンタの中から前記指定された全ての印刷条件を実行することができる代替のリモートプリンタを検出し、該代替のリモートプリンタを前記発送先制御手段に通知する発送先調整手段と
を含み、
前記発送先制御手段は、前記発送先調整手段から通知されたリモートプリンタを発送先として確定する、
を含む、コンピュータ実行可能なプログラム。 - 前記発送先調整手段は、
前記代替のリモートプリンタを発送先とすることが予め定義された変更ルールに抵触するか否かを判断し、該変更ルールに抵触しないと判断した場合にのみ、該代替のリモートプリンタを前記発送先制御手段に通知する、
請求項5に記載のプログラム。 - 前記発送先調整手段は、
前記代替のリモートプリンタを発送先とすることが前記変更ルールに抵触すると判断した場合には、暫定的な発送先として決定された前記リモートプリンタを前記発送先制御手段に通知する、
請求項6に記載のプログラム。 - 前記変更ルールは、
代替の発送先として割り当てることが許容されるリモートプリンタ、
代替の発送先を割り当てることが許容されるユーザ、
代替の発送先を割り当てることが許容されるクライアント、
代替の発送先に変更することが許容される印刷条件、
代替の発送先に変更することが許容される印刷文書の文書名、
代替の発送先に変更することが許容されない印刷文書の文字列、
のうちの少なくとも一つを定義する、
請求項6または7に記載のプログラム。 - 請求項5〜8のいずれか一項に記載されたプログラムを記録したコンピュータ可読な記録媒体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011201418A JP2013061904A (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | データ処理装置、プログラム及び記録媒体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011201418A JP2013061904A (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | データ処理装置、プログラム及び記録媒体 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013061904A true JP2013061904A (ja) | 2013-04-04 |
Family
ID=48186501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2011201418A Withdrawn JP2013061904A (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | データ処理装置、プログラム及び記録媒体 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013061904A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020046912A (ja) * | 2018-09-19 | 2020-03-26 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理システム、情報処理装置及び画像処理装置 |
-
2011
- 2011-09-15 JP JP2011201418A patent/JP2013061904A/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020046912A (ja) * | 2018-09-19 | 2020-03-26 | 富士ゼロックス株式会社 | 画像処理システム、情報処理装置及び画像処理装置 |
JP7172333B2 (ja) | 2018-09-19 | 2022-11-16 | 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 | 画像処理システム及び情報処理装置 |
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