JP2016081322A - 情報処理装置、印刷システム、印刷方法およびプログラム - Google Patents
情報処理装置、印刷システム、印刷方法およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
【課題】印刷要求を行ったユーザの空間的な位置に関連付けて出力先を制御する技術を提供する。【解決手段】ネットワークに接続され、入力機能を備えた携帯端末112からの印刷要求を処理する情報処理装置は、ネットワークを介して端末装置からの印刷要求を受領し、携帯端末からの印刷要求に関連する実行結果を格納する手段326と、携帯端末がそのアクセスした位置に関連して送付した出力先とするべき画像形成装置を指定する指定情報を取得する手段322と、指定情報に基づいて指定情報を入力した携帯端末から受領した印刷要求について画像形成装置を決定する手段316と、決定した画像形成装置が出力可能な形式のデータを生成し、画像形成装置122に送付する手段350a〜350cとを備える。【選択図】図3
Description
本発明は、ネットワークプリント技術に関し、より詳細には、印刷要求を行ったユーザの空間的な位置に関連付けて出力先を制御する技術に関する。
コンピュータの性能向上およびネットワーク技術の普及により、オフィス環境に設置された情報処理装置は、ネットワークに接続され、インターネット、SAN(Storage Area Network)、サーバ、ネットワーク・プリンタなどにアクセスして各種の処理を行うことが多い。また、近年では、最小限、ネットワークにアクセスする機能を備え、自身では、入力機能、画像表示機能、オーディオ表示機能など最小限度の入出力機能を搭載した、いわゆるタブレット型パーソナル・コンピュータ(以下、記載の簡略化の目的で単にタブレットとして参照する)や、スマートホン、またはこれらの機能を両方具備した携帯端末が普及している。
上述した携帯端末は、ユーザが取得した情報の入力を受け、ネットワークを介してサーバといった情報処理装置情報にアクセスして、外部操作により、サーバを動作させて情報を分析し、処理し、データベースなどに対する登録・検索を実行させる。そして、携帯端末自身は、サーバにより処理された情報をその入出力機能を使用して取得する。このため、携帯端末は、小型・軽量化でき、可搬性が極めて高く、従来のように、特定の端末が、特定の空間的位置に固定されていることが前提となる状況ではなくなってきている。
このような環境下、携帯端末は、個人的利用の他、業務上での利用が普及しつつある。携帯端末の可搬性が高まることは、例えば、企業、病院、検査機関、官公庁など、個人情報や、機密情報を取り扱うユーザの場合、何処にいても、出力するプリンタを情報のレベルに対応して、出力するべきデータを動的に振り分けることが必要とされていた。
例えば、特開2011−002881号公報(特許文献1)には、印刷ジョブ情報やユーザ情報を基に出力先を振り分ける技術が記載されている。当該技術は、印刷ジョブ情報自体やユーザ情報により出力先を振り分ける点を記載する。しかしながら、携帯端末の可搬性が向上した近年では、出力先と、ユーザとが例えば別の棟である場合も想定される。このような場合、必ずしもユーザに対して使い勝手がよい出力振り分け技術であると言うことはできなかった。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、本発明は、ユーザが画像形成装置をその移動に関連づけて指定して出力先を制御する情報処理装置、印刷システム、印刷方法およびプログラムを提供することを目的とする。
本発明によれば、ネットワークに接続され、入力機能を備えた携帯端末からの印刷要求を処理する情報処理装置であって、該情報処理装置は、
ネットワークを介して端末装置からの印刷要求を受領し、前記携帯端末からの印刷要求に関連する実行結果を格納する手段と、
前記携帯端末の前記入力機能によって入力された前記印刷要求の出力先とするべき画像形成装置を指定する指定情報を前記携帯端末から受け付ける手段と、
前記指定情報に基づいて、前記指定情報を入力した携帯端末から受領した印刷要求について前記画像形成装置を決定する手段と、
決定した前記画像形成装置が出力可能な形式のデータを生成し、前記画像形成装置に送付する手段と
を備える、情報処理装置が提供される。
ネットワークを介して端末装置からの印刷要求を受領し、前記携帯端末からの印刷要求に関連する実行結果を格納する手段と、
前記携帯端末の前記入力機能によって入力された前記印刷要求の出力先とするべき画像形成装置を指定する指定情報を前記携帯端末から受け付ける手段と、
前記指定情報に基づいて、前記指定情報を入力した携帯端末から受領した印刷要求について前記画像形成装置を決定する手段と、
決定した前記画像形成装置が出力可能な形式のデータを生成し、前記画像形成装置に送付する手段と
を備える、情報処理装置が提供される。
本発明の前記携帯端末は、ネットワークを介して接続された外部資源に対して入力機能を使用して情報処理を依頼し、その処理結果を出力機能により表示することができる。また、前記指定情報は、前記携帯端末の入力機能を機能させることによりユーザの空間的位置に関連して決定されても良い。
さらに前記指定情報は、前記携帯端末がその入力機能により、前記指定情報を含む2次元コード、近接無線通信タグ、または画像形成装置を固有に識別する識別値から取得することができる。また、本発明によれば、印刷システム、印刷方法、およびプログラムが提供できる。
本発明によれば、ユーザが画像形成装置をその移動に関連づけて指定して出力先を制御する情報処理装置、印刷システム、印刷方法およびプログラムを提供することができる。
100 :ネットワーク
110 :データベース・サーバ
112 :携帯端末
120 :情報処理装置
122 :携帯端末
130 :ネットワーク
201 :CPU
202 :メモリ
203 :バス
204 :ドライバ
205 :ドライバ
206 :ディスプレイ装置
207 :ブリッジ
208 :I/Oバス
209 :記憶装置
210 :入力装置
218 :ドライバ
226 :ジョブ格納部
300 :機能ブロック
310 :印刷管理部
312 :アプリケーション実行部
314 :アプリケーション
316 :対応付けテーブル
316A、B :対応付けテーブル
318 :仮想プリンタ・ドライバ
320 :仮想プリント管理部
322 :データ抽出部
324 :仮想描画部
326 :ジョブ格納部
330a :作業空間
332 :ジョブ情報データ
334 :中間ファイル
336 :イメージ処理部
338a :ジョブ管理リスト
339a :ジョブ管理リスト
340 :発送処理部
110 :データベース・サーバ
112 :携帯端末
120 :情報処理装置
122 :携帯端末
130 :ネットワーク
201 :CPU
202 :メモリ
203 :バス
204 :ドライバ
205 :ドライバ
206 :ディスプレイ装置
207 :ブリッジ
208 :I/Oバス
209 :記憶装置
210 :入力装置
218 :ドライバ
226 :ジョブ格納部
300 :機能ブロック
310 :印刷管理部
312 :アプリケーション実行部
314 :アプリケーション
316 :対応付けテーブル
316A、B :対応付けテーブル
318 :仮想プリンタ・ドライバ
320 :仮想プリント管理部
322 :データ抽出部
324 :仮想描画部
326 :ジョブ格納部
330a :作業空間
332 :ジョブ情報データ
334 :中間ファイル
336 :イメージ処理部
338a :ジョブ管理リスト
339a :ジョブ管理リスト
340 :発送処理部
以下、本発明を、実施形態をもって説明するが、本発明は、後述する実施形態に限定されるものではない。図1は、本発明の情報処理装置120を含むプリント・ネットワーク100の実施形態を示す。プリント・ネットワーク100は、タブレット、スマートホンなど携帯端末112が、ネットワーク130に接続されて構成されている。ネットワーク130には、情報処理装置120の他、データベース・サーバ110が接続され、各携帯端末112からの印刷要求を管理している。携帯端末112は、建物などに備えられているワイヤレス・ネットワーク・インフラを使用してネットワーク130にアクセスすることもできる。また、LTEといった通信プロトコルを使用する、いわゆる可搬性のワイヤレスLANルータを介してネットワーク130に接続することもできる。
図1に示す例示的な実施形態では、MFP、レーザプリンタ、インクジェットプリンタなどの画像形成装置122が接続されている。画像形成装置122には、画像形成装置122を固有に指定するための指定情報が割り当てられている。本実施形態では、指定情報としては、例えば、画像形成装置のネットワーク・アドレス、プリンタ名称、部屋の位置、部屋番号、シリアル番号その他を使用することができるが、これらの例示に限定される訳ではない。また、これらの指定情報は、ユーザのアクセス性の点から、画像形成装置122の本体のアクセス性の良い箇所に付される識別標識とすることができる。
例示する実施形態では、画像形成装置122には、指定情報をエンコードしたQRコード(登録商標)、バーコードといった2次元コード、または近接無線通信(NFC)が可能なNFCタグが貼付されている。ユーザは、その必要に応じて建造物などの内部を移動し、情報処理装置120に対して処理を要求する。そして処理が終了した時点で、手近に有る画像形成装置122の2次元コードから画像形成装置122の識別情報を取得する。その後、当該識別情報を情報処理装置120に送付して、手近にある画像形成装置122から実行結果の印刷出力を取得する。なお、
データベース・サーバ110は、携帯端末のユーザを識別して、ユーザID、パスワードなどを使用し、ユーザの権限認証を行う。また、情報処理装置120は、携帯端末からの要求に応答して、情報処理装置120の保有する、ワードプロセッサ、検索アプリケーション、データベースアプリケーションといったアプリケーションを動作させ、ユーザの携帯端末上にその処理結果を表示させる。また、情報処理装置120は、ユーザからの印刷要求を受領すると、実行結果を確定して、作業ファイルとして格納する。本実施形態では、携帯端末112から送付される指定情報をアプリケーションが受領した後、携帯端末112を指定するための指定情報として使用される指定情報を使用して当該位置に設置された画像形成装置122に適合した印刷データに変換する。さらに、情報処理装置120は、出力先とする画像形成装置122に印刷データを送付し、携帯端末112が使用されている空間に関連づけられている画像形成装置で印刷出力を可能とする。
情報処理装置120は、好ましい実施形態では、サーバ装置として実装され、シングルコア、マルチコアのCPU、ROM、実行空間を提供するRAM、ハードディスク装置などを含み、Windows(登録商標)200Xサーバ、UNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)、Solaris(登録商標)などのオペレーティングシステム(OS)による制御の下、携帯端末に対して仮想環境を提供すると共に、印刷データの出力先を制御する。また、情報処理装置120と、携帯端末112との間は、HTTP、HTTPSなどの適切なプロトコルによりトランザクションが可能とされている。
なお、本実施形態で好ましい態様を提供するOSは、Windows(登録商標)系のOSである。当該Windows(登録商標)系は、単独のサーバ装置に搭載することができる。さらに、他の実装形態としては、メインフレームまたは高性能サーバを情報処理装置120として使用し、ハイパーバイザによりハードウェア上に異なるOSを仮想化して搭載することができる。この場合、第1の論理ボリュームにWindows(登録商標)系OSを実装し、第2の論理ボリュームにUNIX(登録商標)、LINUX(登録商標)を実装し、第3の論理ボリュームにメインフレーム用のOSを実装することができる。当該実施形態では、第1の論理ボリュームにおいて本実施形態の印刷方法を実行させ、第2の論理ボリュームを、リレーショナルデータベースを動作させるように構成することができる。また、メインフレーム用OSについては、メインフレーム用の業務および印刷を行うように実装することができる。
また、さらに他の態様では、異なるOSを実装した複数のサーバ装置をネットワーク130に接続し、それぞれのサーバ装置がその担当するサービスを提供するように実装することができる。さらに、ハードウェアの冗長性を保障する目的で、各サーバ装置にバックアップサーバを配置しておくことができる。
さらに、情報処理装置120は、上述したOS上で動作する、C++、Visual C++、VisualBasic、Java(登録商標)、JavaScript(登録商標)Perl、Rubyなどのオブジェクト指向のプログラミング言語や手続順実行型のアセンブラ言語、C言語、フォートラン、PL1、COBOLなどレガシー・プログラミング言語により記述されたアプリケーション・プログラムを格納し、実行する。
携帯端末112と、情報処理装置120は、情報処理装置120が実装するOSに応じて、通信プロトコルが異なっても良く、例えばWindows(登録商標)系のOSの場合、OSが実装するリモートデス・クトップ(登録商標)機能を使用してアプリケーションの実行を可能とすることができる。また、その他のOSの場合には、HTTPプロトコルを使用し、CGI、フォームなどを使用して携帯端末112からの指令を受領し、結果を表示させることができる。
携帯端末112は、タブレット端末、スマートホン、またはシンクライアントとして構成することができ、少なくとも画像認識、音声認識、近接無線通信機能などの入出力機能、ネットワーク接続機能および実装態様に応じてウェブ・ページの閲覧機能を備えることができる。また、携帯端末は、AndroidなどのOSにより簡単なプログラムコードを実行する。
図2は、本発明の情報処理装置120の概略的なハードウェア構成を示したブロック図である。本発明の情報処理装置120は、概ねパーソナル・コンピュータ、ワークステーションまたはアプライアンス・サーバとして実装することができる。情報処理装置120は、中央処理装置(CPU)201と、CPU201が使用するデータの高速アクセスを可能とするメモリ202とを備える。CPU201およびシステム・メモリ202は、システム・バス203を介して、情報処理装置120の他のデバイスまたはドライバ、例えば、グラフィックス・ドライバ204およびネットワーク・デバイス(NIC)205へと接続されている。
グラフィックス・ドライバ204は、バスを介してディスプレイ装置206に接続されて、CPU201による処理結果をモニタする。また、ネットワーク・ドライバ205は、トランスポート層レベルおよび物理層レベルで情報処理装置120をネットワークへと接続して、携帯端末(図示せず)とのセッションを確立させている。
システム・バス203には、さらにI/Oバス・ブリッジ207が接続されている。I/Oバス・ブリッジ207の下流側には、PCIなどのI/Oバス208を介して、IDE、ATA、ATAPI、シリアルATA、SCSI、USBなどにより、ハードディスク、SSDなどの記憶装置209が接続されている。また、I/Oバス208には、USBなどのバスを介して、キーボードおよびマウスなどのポインティング・デバイスなどの入力装置210が接続され、システム管理者などのオペレータによる入力および指令を受付けている。
図3は、本実施形態の情報処理装置120の機能ブロック300である。なお、図3に示すように、情報処理装置120は、複数の機能手段を含んで構成され、これらの機能手段は、RAMなどにプログラムを読込んで、CPUがプログラムを実行することによりコンピュータ上に実現されている。
情報処理装置120は、印刷管理部310と、アプリケーション実行部312とを含んで構成される。情報処理装置120の印刷管理部310と、アプリケーション実行部312とは、図3に示すように一体として構成することができる。また、特定の実装形態では、図3に示す破線をネットワーク境界として、左手側の機能部をアプリケーション・サーバとして実装し、破線の右手側の機能部分を、本実施形態の情報処理装置120として分離して実装することもできる。アプリケーション実行部312は、ネットワーク130を介して携帯端末112の処理要求および印刷要求を受領して処理を実行し、実行結果を作成する。実行結果は、携帯端末112からのプリント指令を受領すると、GDIなどのAPIコールを経て印刷ジョブ(以下、単にジョブとして参照する。)として、ジョブ格納部326に格納される。その後、印刷ジョブは、本実施形態に従い、印刷管理部310によって処理される。
他の実施形態では、携帯端末112からの要求を処理するアプリケーション・サーバが、アプリケーション実行部312および印刷管理部310の機能を保有している実施形態として実装することもできる。また、図3には示していないデータベース・サーバを図3の機能ブロックの1モジュールとして実装することもできる。
印刷管理部310は、仮想プリンタ・ドライバ318と、ジョブ格納部326と、出力先とするべき画像形成装置122に対応する機種固有ドライバ350a〜350cに送付する発送処理部340とを含んでいる。ジョブ格納部326は、仮想プリンタ・ドライバ318が呼出された段階で、アプリケーション314から送付された実行結果を一旦格納する。仮想プリンタ・ドライバ318は、アプリケーション実行部312が携帯端末112から印刷要求を受領すると呼出されてジョブ格納部326に格納された実行結果の処理を開始する。
本実施形態では、実行結果は、イメージデータおよびテキストなどの他、印刷出力の形式などを制御するジョブ情報データを含むことができる。イメージデータは、ビットマップ、JPEG、GIFなどの低次イメージデータを含むことができるし、また描画コードを含むEMF、PostScript(登録商標)、PDFなどの高次イメージデータを含むこともできる。さらに他の実施形態では低次イメージデータおよび高次イメージデータの両方を含むことができる。また、ジョブ情報データは、イメージデータの面付け情報、マージン、サイズ設定などの印刷設定に関連するデータである。
説明する実施形態では、アプリケーション実行部312が携帯端末112からの印刷要求を受領すると、処理を管理するための固有のスレッドを割当てる。その後、アプリケーション実行部312は、仮想プリンタ・ドライバ318を呼出し、現在開始したジョブを固有に識別するためのスレッドIDおよびジョブ格納部326に格納された実行結果を指定する実行結果IDを送付することによって通知する。仮想プリンタ・ドライバ318は、スレッドIDを受領すると、データ抽出部322および仮想描画部324を呼出してジョブ格納部326の実行結果を読み出し、EMFなどの中間形式ファイル(以下中間ファイルとして参照する。)の作成を開始させると同時に、携帯端末112から送付された出力先とするべき画像形成装置の指定情報を待機する。
アプリケーション実行部312は、携帯端末112からの指定情報を受領すると、当該指定情報をデータベース・サーバ110に送付し、ユーザによる正当な印刷要求か否かを問い合わせる。問い合わせに対して肯定的、すなわち、ユーザによる正当な印刷要求であるとの結果が返された場合、仮想プリンタ・ドライバ318にスレッドIDおよび対応する指定情報を通知する。
仮想プリンタ・ドライバ318は、指定情報を受領すると、印刷データを送付する先を決定する発送処理部340のプライベート・インスタンス340a〜340cを生成させる。プライベート・インスタンス340a〜340cは、それぞれのプライベート・インスタンスごとに受領した指定情報を使用して発送先を決定し、実行結果の中間ファイルを、機種固有の印刷データに変換して発送する処理を実行する。このため、仮想プリンタ・ドライバ318は、スレッドIDに対応付けて指定情報を、ジョブ格納部326に格納する。
対応付けテーブル316は、少なくとも画像形成装置122の固有な識別値、例えばネットワーク・アドレスまたはプリンタ名を対応付けるテーブルである。さらに好ましい実施形態では、画像形成装置122に貼付けしたQRコード、NFCタグ、音声入力、GPS情報を画像形成装置122の指定情報として使用するための対応付けを行う機能を提供する。すなわち、対応付けテーブル316は、印刷要求を発行した携帯端末112と、画像形成装置122との間の相対的な位置関係に応じた出力制御を行う機能手段を構成する。対応付けテーブル316は、図3に示すように印刷管理部310か管理することができる。また、他の実施形態では、アプリケーションの実行データとして構成することができる。
発送先制御部342は、作業空間330a内に生成された高次イメージフォーマットのデータを取得し、発送先として決定された画像形成装置122の機種固有データを生成するための機種固有ドライバ350aに渡す。なお、データベース・サーバ110から要求が正当ではないとの通知を受領した場合には、アプリケーション実行部312に通知し、当該スレッドの印刷要求を一旦無効化し、再度、ユーザに対して出力先の送付を要求させることもできる。
なお、発送先として決定されている機種固有ドライバ350aがページ割り当てや面付けの機能を持っている場合も想定できる。この実施形態の場合、仮想プリンタ・ドライバ318のイメージ処理部336は、高次イメージフォーマットとして生成されたイメージデータである中間ファイル334を、機種固有ドライバ350aの受信可能なフォーマットへとイメージ変換する機能を有していても良い。
例えば、特定の実施形態で、Windows(登録商標)のプリンタ・ドライバは、ほとんどのプリンタ・ドライバがEMFを受信できる。このため、中間ファイル334がEMFの場合、データの変換は必要なく、ジョブ情報データ332を機種固有ドライバ350aの印刷設定構造体DEVMODEに設定すれば、機種固有ドライバ350aは、EMFをそのまま使用して目的とするRAWデータを作成可能となる。機種固有ドライバ350aにページ割当てや面付けの機能のない場合は、中間ファイルであるEMFを、ページごとのEMFに分割し、ページ順の入れ替えや描画位置の指定をすることで目的のRAWデータを得ることができる。
なお、プライベート・インスタンス340a〜340cは、図3に示す機種固有ドライバ350aだけを管理するのではなく、発送先制御部342が決定した発送先とするべき機種固有ドライバ350b、350cを、印刷要求に対応させてそれぞれ呼出す。本実施形態では、印刷管理部310のジョブ処理機能を、仮想プリンタ・ドライバ318と、発送処理部340とに分離し、発送処理部340のプライベート・インスタンスをプライベート・インスタンス340a〜340cとして生成することにより、スレッド単位で発送先の画像形成装置122に対する発送処理を実行させることで、1台の画像形成装置122のエラーが、印刷管理部310全体の処理停止を生じさせることがないようにしている。
このため、発送処理部340は、ジョブごとに独立したスプール空間を取得でき、特定の画像形成装置122がエラーとなって、プリントキューから、エラージョブが削除できなくなった場合でもエラーによる障害を、仮想プリンタ・ドライバ318が処理する全ジョブに影響を与えることなく、当該エラーを生じたリモートプリンタのジョブのみに限定でき、クラウドプリンティングに適切な処理を実行できる。
以下、より詳細に仮想プリンタ・ドライバ318の機能を説明する。仮想プリンタ・ドライバ218は、仮想プリント管理部320と、データ抽出部322と、仮想描画部324とを含んで実装されている。仮想プリンタ・ドライバ318は、実行結果を受領すると、仮想プリント管理部320を呼出し、実行結果をジョブ格納部226に格納する。この格納は、一時的な格納でも良いし、実行ログを作成する目的で持続的な格納方式でも良い。
その後、仮想プリント管理部320は、仮想描画部324を呼出して、ジョブ格納部326に格納された実行結果を、高次フォーマットの中間ファイルへと変換するための記憶空間を、作業空間330a〜330cとして確保させる。作業空間330a〜330cは、印刷管理部310が管理するRAMなどの記憶空間の適切な容量を割当てて形成され、本実施形態では、例えば仮想スプーラとして参照することができる。印刷管理部310は、一旦ジョブ格納部326に格納した実行結果からジョブ情報データ332を抽出し、仮想描画部324に渡す。
以下、印刷要求に関わる実行結果は、作業空間330aが処理を担当するものとして説明する。仮想描画部324は、ジョブ格納部326に格納されている実行結果を、ジョブ格納部326から作業空間330aに移動する。そして、作業空間330a内で、ジョブ情報データ332を参照しながら高次イメージフォーマットの描画データとして中間ファイルを生成する。この中間ファイルは、ジョブ情報データ332を参照して、ページ割当ておよびマージン設定などが行われた形式として生成される。
イメージ処理部336は、本実施形態では、作業空間330aの情報を、EMF、POSTSCRIPTなどの中間ファイルに変換する処理を備える。このため、イメージ処理部336は、描画プロセッサを含む描画モジュールなどの画像処理モジュールとして実装することができる。
図3には、プライベート・インスタンスが発送を管理するためのジョブ管理リスト338a〜338cを示す。このジョブ管理リスト338a〜338cは、特定の印刷要求に関連するスレッドが、印刷するべき画像形成装置を識別する機能を提供する。また、ジョブ管理リスト339a〜339cは、スレッドが印刷するべき実行結果に対応する中間ファイルのファイル名またはファイル識別値を指定する。本実施形態では、携帯端末112は、先に印刷要求を発行し、その後に印刷するべき画像形成装置の情報を発行する。このため、ジョブ管理リスト338a〜338cは、携帯端末112からの画像形成装置を指定するための情報が無い場合、nullとなる。発送処理部340は、ジョブ管理リスト338a〜338cの画像形成装置指定値を指定するpr_001〜pr_003が有意な情報となるまで、携帯端末112からの印刷要求を待機(wait)する。
以下、本実施形態の発送処理部340の処理を、プライベート・インスタンス340aを例示しながら説明する。なお、発送処理部340b、340cは、プライベート・インスタンス340aと同様の構成として生成される。プライベート・インスタンス340aは、携帯端末112から受領した画像形成装置情報を使用して対応付けテーブル316を参照して、印刷要求に関連付けられた印刷データの発送先を取得する。その後、発送先制御部342は、取得した発送先をデータ発送部344に通知する。データ発送部344は、発送先制御部342からの通知に応じて出力データの送付先とする機種固有ドライバ350aなどを呼出す。
データ発送部344は、発送先制御部342から発送先の通知を受けると、ジョブ管理リスト338a〜338cの対応するスレッドのレコードに発送先とするべき画像形成装置の識別値を、画像形成装置を指定するための情報として設定する。データ発送部344は、作業空間330aから中間ファイルを取得し、ポートモニタなどを介して、画像形成装置122からの印刷出力を可能とする。
図4は、本実施形態のシステムにおける処理のフローチャートである。図4の処理は、ステップS400から開始し、ステップS401で携帯端末112は、携帯端末のディスプレイ画面上に表示される印刷ウィザードから仮想プリンタ・ドライバを指定する。その後、ステップS402で携帯端末112は、ディスプレイ画面上に表示された実行結果について印刷要求を発行する。なお、ステップS401の指定は、アプリケーション・サーバ側が、仮想プリンタ・ドライバをデフォルト指定しておくことで、処理をスキップさせることができ、ステップS401の印刷要求の印刷要求の発行後、直ちにステップS403の処理を開始させることができる。
ステップS403では、携帯端末112は、仮想OS上で動作するアプリケーションに対して出力先情報を送付する。出力先情報は、出力先とするべき画像形成装置のユーザとの間の相対的関係を示す指定情報である。なお、携帯端末112が、出力先情報を取得する処理についてはより詳細に後述する。携帯端末112が実行する処理は、以上であり、出力先情報を送付した後、処理を終了させる。一方、ステップS405で携帯端末112からの印刷要求を受領したアプリケーションは、実行結果をジョブ格納部326に格納する。そして、仮想プリンタ・ドライバ318を呼び出して、指定情報の決定に先立って、ジョブ格納部326の情報を中間フォーマットへの画像変換を開始する。ステップS406では、出力先情報を取得し、アクセス権限の認証のため、データベース・サーバ110のユーザ・データベースに問い合わせを行う。なお、ユーザ・データベースのデータ構造についてはより詳細に後述する。
ステップS407では、ステップS406の問い合わせに関し、検索が成功しない場合(no)、処理をステップS406に分岐させて、処理を繰り返す。なお、本実施形態では、ステップS406において検索に失敗する態様は、携帯端末112からの出力先情報が送付されていない場合、すなわちジョブ管理リスト338a〜338cにおけるpr_001などの画像形成装置の識別値がnullとなっている場合である。
このような場合には、携帯端末112からの指定情報を受領できない場合および印刷要求が不正である場合が有る。一方、情報処理装置120が処理を待機している間にステップS403により携帯端末112からの出力先情報を受領して、当該印刷要求が正当であると判断された場合、識別値は、有意な値となる。そして、次サイクルのステップS407における判断で検索成功(yes)が返される。
検索に成功すると、ステップS408では、この時点で、プライベート・インスタンスは、出力先とするべき機種固有ドライバが識別され、出力先として決定した画像形成装置に対応する機種固有ドライバを呼び出す。その後、ステップS409では、出力先の画像形成装置に対応する機種固有ドライバを呼び出して機種固有の印刷データを生成する。印刷データが生成されると、情報処理装置120は、印刷データを決定したが像形成装置122に送付する。画像形成装置は、ステップS410で、ユーザが指定した空間的位置に設置された画像形成装置から印刷を実行する。
出力先の画像形成装置は、ユーザとの間の空間的な関係にあるものが指定される。例えば、特定の実施形態として以下の態様を挙げることができる。
○病棟のナースセンター、
○患者を診察している診察室、病室、
○薬局事務室、
○講義内容をその場で印刷して学生に配布する際の教室、
○作業しながら移動している場合に最も位置的に近い画像形成装置から出力するような環境に有るオフィスや施設、
である。すなわち、本実施形態では、ユーザが、「その場所」で最も利用しやすい画像形成装置に出力させることが可能となる。
○病棟のナースセンター、
○患者を診察している診察室、病室、
○薬局事務室、
○講義内容をその場で印刷して学生に配布する際の教室、
○作業しながら移動している場合に最も位置的に近い画像形成装置から出力するような環境に有るオフィスや施設、
である。すなわち、本実施形態では、ユーザが、「その場所」で最も利用しやすい画像形成装置に出力させることが可能となる。
図5は、本実施形態で、携帯端末112が、出力するべき画像形成装置の情報を取得する実施形態を示すフローチャートである。携帯端末112が画像形成装置の空間的位置を取得するのは、図5に示すように4態様ある。
(第1実施形態)
図5のステップS500からS502で示す第1の実施形態は、画像形成装置本体に貼付されたQRコードなどの2次元コードを、携帯端末112の画像読み取り機能により取得し、画像形成装置の識別値をアプリケーションに送付する実施形態である。画像形成装置の識別値は、画像形成装置に固有に割り当てられた値とすることができる。他の実施形態では、画像形成装置が設置された空間的位置を示す値とすることができる。
画像形成装置を固有に識別するための値として、画像形成装置に直接割り当てられた値を使用するか、または部屋番号、GPS処理座標などの空間的情報を使用するかについては、後述する対応付けテーブル316の特定の実施形態に対応して適宜選択することができる。
(第2実施形態)
図5のステップS510〜S512で示す第2の実施形態は、画像形成装置本体に貼付けされた近接無線通信タグから、携帯端末が画像形成装置の識別値を読み取り、読み取った識別値をアプリケーションに送付する実施形態である。なお、画像形成装置の識別値として、画像形成装置に直接割り当てられた値を使用するか、または部屋番号、GPS処理座標などの空間的情報を使用するかについては、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図5のステップS520〜S522までに示す第3の実施形態は、携帯端末112がユーザによる音声入力から出力先の画像形成装置の識別値を取得する実施形態である。音声入力の実施形態の場合には、出力先の空間的位置を示す、部屋番号などを携帯端末に112音声入力する。携帯端末112は、音声球力された情報を、例えばテキスト、またはバイナリコードに変換し、アプリケーションに送付する。この実施形態の場合、対応付けテーブル316は、空間的位置と画像形成装置とを対応付けた構成を採用することで、音声入力データを、ネットワーク上で固有に割り当てられた画像形成装置の識別値(プリンタ名、ネットワーク・アドレス、またはその両方)に対応付けすることが可能となる。なお、音声入力された空間的位置に複数の画像形成装置が存在する場合には、当該空間的位置の配置図および画像形成装置をアプリケーションによって携帯端末112に表示し、タッチ、音声入力などによって適切な画像形成装置を指定することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態は、携帯端末112が搭載ずるGPS機能を使用してユーザが存在するGPS座標を取得し、当該GPS処理座標をアプリケーションに送付することで、画像形成装置を指定する実施形態である。第4実施形態では、携帯端末112が印刷要求を発行したことを検知した後、携帯端末112が自動的にGPS情報を送付するように実装することもできる。なお、携帯端末112が取得するGPS情報により指定される可能性の有る画像形成装置が複数存在する場合、第3実施形態と同様にして、特定の画像形成装置を指定することができる。
(第1実施形態)
図5のステップS500からS502で示す第1の実施形態は、画像形成装置本体に貼付されたQRコードなどの2次元コードを、携帯端末112の画像読み取り機能により取得し、画像形成装置の識別値をアプリケーションに送付する実施形態である。画像形成装置の識別値は、画像形成装置に固有に割り当てられた値とすることができる。他の実施形態では、画像形成装置が設置された空間的位置を示す値とすることができる。
画像形成装置を固有に識別するための値として、画像形成装置に直接割り当てられた値を使用するか、または部屋番号、GPS処理座標などの空間的情報を使用するかについては、後述する対応付けテーブル316の特定の実施形態に対応して適宜選択することができる。
(第2実施形態)
図5のステップS510〜S512で示す第2の実施形態は、画像形成装置本体に貼付けされた近接無線通信タグから、携帯端末が画像形成装置の識別値を読み取り、読み取った識別値をアプリケーションに送付する実施形態である。なお、画像形成装置の識別値として、画像形成装置に直接割り当てられた値を使用するか、または部屋番号、GPS処理座標などの空間的情報を使用するかについては、第1実施形態と同様である。
(第3実施形態)
図5のステップS520〜S522までに示す第3の実施形態は、携帯端末112がユーザによる音声入力から出力先の画像形成装置の識別値を取得する実施形態である。音声入力の実施形態の場合には、出力先の空間的位置を示す、部屋番号などを携帯端末に112音声入力する。携帯端末112は、音声球力された情報を、例えばテキスト、またはバイナリコードに変換し、アプリケーションに送付する。この実施形態の場合、対応付けテーブル316は、空間的位置と画像形成装置とを対応付けた構成を採用することで、音声入力データを、ネットワーク上で固有に割り当てられた画像形成装置の識別値(プリンタ名、ネットワーク・アドレス、またはその両方)に対応付けすることが可能となる。なお、音声入力された空間的位置に複数の画像形成装置が存在する場合には、当該空間的位置の配置図および画像形成装置をアプリケーションによって携帯端末112に表示し、タッチ、音声入力などによって適切な画像形成装置を指定することができる。
(第4実施形態)
第4実施形態は、携帯端末112が搭載ずるGPS機能を使用してユーザが存在するGPS座標を取得し、当該GPS処理座標をアプリケーションに送付することで、画像形成装置を指定する実施形態である。第4実施形態では、携帯端末112が印刷要求を発行したことを検知した後、携帯端末112が自動的にGPS情報を送付するように実装することもできる。なお、携帯端末112が取得するGPS情報により指定される可能性の有る画像形成装置が複数存在する場合、第3実施形態と同様にして、特定の画像形成装置を指定することができる。
図6は、本実施形態のデータベース・サーバ110が管理するユーザ・データベース600の例示的構成を示す。データベース・サーバ110は、ユーザIDおよびパスワードなどの情報を使用してユーザのアクセス権限を認証する。さらに、ユーザ・データベース600は、ユーザが使用可能な画像形成装置を登録する「利用可能プリンタ」フィールド、現在ユーザが印刷を要求している場合の「スレッドID」を登録するフィールド、当該印刷要求において指定された「出力先情報」を登録するフィールド、および判断の結果、アクセス可否の判断結果である「アクセス許可」を登録するフィールドを含んで構成することができる。
図6に示した実施形態では、例えば、ユーザは、ID_001、ID_002として識別され、それぞれのユーザに対して利用可能なプリンタの識別値が、プリンタ1、プリンタ2,...,プリンタ5として指定されている。またユーザが印刷要求を行ったスレッドIDに関連する出力先情報は、プリンタの識別値であるプリンタ1などとして登録されている。なお図6に示した実施形態では画像形成装置の識別値としてプリンタ名を指定するものとして説明するが、音声入力またはGPS情報を使用した場合には、対応する情報を登録することができる。また、図6に示したユーザ・データベース600は、アクセスログまたはサービスログとしても利用することができる。
図6に示した実施形態では、ユーザID_001は、プリンタ1〜プリンタ4の使用が許可されている。そして、スレッドIDが、Th_001の印刷要求でプリンタ1が指定されている。この実施形態では、「利用可能プリンタ群×出力先情報」の積集合がnullでないので、ユーザの印刷要求は正当なものとして、アプリケーションによる出力先情報の参照が可能とされる。
一方、ユーザIDが、ID_002のユーザは、パスワード認証には成功したものの、Th_100の印刷要求で要求された画像形成装置は、「利用可能プリンタ群×出力先情報」の積集合がnullとなる。ID_002のユーザは、データベース・サーバ110によりアクセスが正当でないと判断され、当該スレッドに関する印刷管理部310によるアクセスを許可しない。このため、ユーザが誤って利用権限の無い画像形成装置に出力してしまうことを防止することができる。なお、当該実施形態の場合、ユーザに対して、「利用を希望するプリンタには印刷権限が有りません。管理者に連絡するか、または再度入力を行ってください。」という注意喚起メッセージを表示させることができる。この場合、該当するスレッドTh_100についてのアプリケーション実行部312の印刷処理は、無効化される。
図7は、本実施形態で、情報処理装置120が管理する対応付けテーブル316の実施形態を示す。対応付けテーブル316Aは、指定情報として、部屋番号を使用する実施形態であり、これに対応付けて画像形成装置のネットワーク・アドレス(プリンタ名)を登録する実施形態である。また、対応付けテーブル316Bは、指定情報としてGPS情報を使用する実施形態である。なお、携帯端末112が、2次元コードやRFタグなどからネットワーク・アドレスまたはプリンタ名を直接使用する場合には、図7の対応付けテーブル316のそれぞれのテーブル316A、316Bの右手側カラムだけを使用して対応付けテーブル(リスト)を構成することができる。
また、対応付けテーブル316の構成を変更すること無く、印刷管理部310は、携帯端末112から受領した情報を検索キーとして、図7に示した対応付けテーブル316A、316Bの全フィールドを検索することで出力先とするべき画像形成装置を決定することができる。図7の対応付けテーブル316により決定された画像形成装置、すなわち、画像形成装置の識別値は、データベース・サーバ110に送付され、ユーザのアクセス権限認証のために使用される。
図8は、本実施形態において、画像形成装置122に2次元コードまたは近接無線通信タグを貼付けする実施形態800を示す。多機能複写機(MFP)810は、2次元コード情報が取得しやすい位置にQRコードを印刷したラベルが貼り付けられている。ユーザは、携帯端末112からQRコードを撮影して画像処理装置の識別値を取得する実施形態に対応する。また、MFP820は、読み取りし易い位置に、NFCタグ821が貼付けされており、近接無線通信を使用して画像処理装置の識別値を取得する実施形態に対応する。この他、音声入力をする場合には、2次元コードやNFCタグの位置に、直接画像形成装置の識別値を表示したラベルを貼付け、音声入力を簡略化させても良い。
図9は、本実施形態において、携帯端末112のディスプレイ画面上に表示される、グラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)900を示す。ユーザが携帯端末112からアプリケーションに対して印刷要求を発行すると、アプリケーションからGUI910が送付される。アプリケーションからの同府の形式としては、HTTPプロトコル/JAVA(登録商標)などの方式を使用する場合、フォームとして送付することができる。また、Windows(登録商標)系のOSにおけるリモートデスクトップ(登録商標)を使用することもできる。ユーザが、GUI910において「プリンター3」を選択する。
この「プリンター3」が仮想プリンタであるものとして説明する。ユーザが「プリンター3」を選択すると、当該選択は、アプリケーションに送付される。アプリケーションは当該選択に応答し、携帯端末112に対して、ORコードを読み取り送信するように促すGUI912を送付する。ユーザが当該GUI912の指示に従い、QRコード読取りのアプリ(携帯端末で動作する入出力機能を可能とするプログラムコードを意味する。)を起動し、QRコードまたはNFCタグを読み取らせた後、ユーザは、読み取った情報を、アプリケーションに送付することにより、画像形成装置の識別値を提供することができる。なお、QRコード、NFCタグそれぞれのリーダに起動から識別値の取得、および識別値の送信までの一連のシーケンスは、アプリケーション側がスレッドとして管理および制御している。
図10は、本実施形態で、音声入力によって画像形成装置の識別値を認識および取得する実施形態において携帯端末112のディスプレイ画面に表示されるGUI1000を示す。図9と同様に、ユーザが携帯端末112からの指令により、アプリケーション実行部312を動作させ、実行結果を生成させた後、印刷指令を発行すると、図9と同様なGUI1001、およびGUI1002が表示される。その後ユーザが、「プリンター3」を選択すると、GUI1003が表示される。このとき、アプリケーション側から、携帯端末112の音声認識アプリを起動する指令が送付される。
ユーザは、携帯端末112に向けて、出力を希望する画像形成装置の識別値を発声すると、携帯端末112は、当該音声信号をテキスト変換またはコード変換する。その後、ユーザは、読み取った情報を、アプリケーションに送付することにより、画像形成装置の識別値を提供することができる。なお、図9で示した実施形態と同様、音声認識アプリの起動、識別値の取得、および識別値の送信までの一連のシーケンスは、アプリケーション側がスレッドとして管理および制御している。
本実施形態の上記機能は、C、C++、C#、Java(登録商標)、RUBY、PYTHON、PERLなどのオブジェクト指向プログラミング言語などで記述された装置実行可能なプログラムにより実現でき、本実施形態のプログラムは、ハードディスク装置、CD−ROM、MO、DVD、フレキシブルディスク、EEPROM、EPROMなどの装置可読な記録媒体に格納して頒布することができ、また他装置が可能な形式でネットワークを介して伝送することができる。
これまで本実施形態につき説明してきたが、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、他の実施形態、追加、変更、削除など、当業者が想到することができる範囲内で変更することができ、いずれの態様においても本発明の作用効果を奏する限り、本発明の範囲に含まれるものである。
Claims (12)
- ネットワークに接続され、入力機能を備えた携帯端末からの印刷要求を処理する情報処理装置であって、該情報処理装置は、
ネットワークを介して携帯端末からの印刷要求を受領し、前記携帯端末からの印刷要求に関連する実行結果を格納する手段と、
前記携帯端末の前記入力機能によって入力された前記印刷要求の出力先とするべき画像形成装置を指定する指定情報を前記携帯端末から受け付ける手段と、
前記指定情報に基づいて、前記指定情報を入力した携帯端末から受領した印刷要求について前記画像形成装置を決定する手段と、
決定した前記画像形成装置が出力可能な形式のデータを生成し、前記画像形成装置に送付する手段と
を備える、情報処理装置。 - 前記携帯端末は、ネットワークを介して接続された外部資源に対して入力機能を使用して情報処理を依頼し、その処理結果を出力機能により表示することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理装置。
- 前記指定情報は、前記携帯端末の入力機能を機能させることによりユーザの空間的位置に関連して決定されることを特徴とする、請求項1または2に記載の情報処理装置。
- 前記指定情報は、前記携帯端末がその入力機能により、前記指定情報を含む2次元コード、近接無線通信タグ、または画像形成装置を固有に識別する識別値から取得する、請求項1〜3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
- ネットワークに接続された情報処理装置と、入力機能を備える携帯端末とを含む印刷システムであって、前記印刷システムは、
ユーザがアクセスした位置に関連して入力機能により取得され、画像形成装置を固有に識別するための指定情報を取得する携帯端末と、
前記携帯端末の前記入力機能によって入力された前記印刷要求の出力先とするべき画像形成装置を指定する指定情報を前記携帯端末から受け付け、前記指定情報に基づいて、前記指定情報を入力した携帯端末から受領した印刷要求について前記画像形成装置を決定し、当該決定に応答して前記画像形成装置が出力可能な形式のデータを生成し、前記画像形成装置に送付する情報処理装置と
を備える印刷システム。 - 前記携帯端末は、前記指定情報を、前記携帯端末の入力機能を機能させることによりユーザの空間的位置に関連して取得することを特徴とする、請求項5に記載の印刷システム。
- 前記指定情報は、前記指定情報をエンコードした2次元コード、近接無線通信タグ、または画像形成装置を固有に識別する識別値である、請求項5または6のいずれか1項に記載の印刷システム。
- ネットワークに接続された情報処理装置が実行する印刷方法であって、前記印刷方法は、前記情報処理装置が、
携帯端末が外部に依頼した情報処理の実行結果についての印刷要求を受領するステップと、
前記印刷要求の受領に応答して前記実行結果の中間ファイルを作成するステップと、
前記携帯端末の前記入力機能によって入力された前記印刷要求の出力先とするべき画像形成装置を指定する指定情報を前記携帯端末から受け付けるステップと、
前記指定情報に基づいて、前記指定情報を入力した携帯端末から受領した印刷要求について前記画像形成装置を決定するステップと、
当該決定に応答して前記画像形成装置が出力可能な形式のデータを生成するための手段を呼出し、前記中間ファイルから前記データを生成するステップと、
前記データを前記画像形成装置に送付して、前記携帯端末が指定した前記画像形成装置から印刷データを出力するステップと
を備える印刷方法。 - 前記携帯端末は、前記指定情報を、前記携帯端末の入力機能を機能させることにより、前記指定情報をエンコードした2次元コード、近接無線通信タグ、または画像形成装置を固有に識別する識別値から取得し、前記情報処理装置に送付する、請求項8に記載の印刷方法。
- ネットワークに接続され、入力機能を備えた携帯端末からの印刷要求を処理する情報処理装置が実行するプログラムであって、該プログラムは、情報処理装置を、
ネットワークを介して端末装置からの印刷要求を受領し、前記携帯端末からの印刷要求に関連する実行結果を格納する手段、
前記携帯端末の前記入力機能によって入力された前記印刷要求の出力先とするべき画像形成装置を指定する指定情報を前記携帯端末から受け付ける手段、
前記指定情報に基づいて、前記指定情報を入力した携帯端末から受領した印刷要求について前記画像形成装置を決定する手段、
決定した前記画像形成装置が出力可能な形式のデータを生成し、前記画像形成装置に送付する手段
として機能させる、プログラム。 - 前記指定情報は、前記携帯端末の入力機能を機能させることによりユーザの空間的位置に関連して決定されることを特徴とする、請求項10に記載のプログラム。
- 前記プログラムは、前記情報処理装置のためのプリンタ・ドライバであることを特徴とする、請求項10または11に記載のプログラム。
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JP2014212512A JP2016081322A (ja) | 2014-10-17 | 2014-10-17 | 情報処理装置、印刷システム、印刷方法およびプログラム |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108040130A (zh) * | 2018-01-18 | 2018-05-15 | 北京印刻时光文化发展有限责任公司 | 一种互联网文印服务方法、服务器与计算机可读存储介质 |
JP2020068017A (ja) * | 2018-10-25 | 2020-04-30 | 東芝テック株式会社 | デジタルアシスタントシステム、方法およびプログラム |
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-
2014
- 2014-10-17 JP JP2014212512A patent/JP2016081322A/ja active Pending
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