JP2013061061A - 丸ゴムロープの端部輪状固定具 - Google Patents

丸ゴムロープの端部輪状固定具 Download PDF

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Abstract

【課題】丸ゴムロープの端部を輪状に形成する固定具を提供する。
【解決手段】2つ折り可能な合成樹脂製の表面側部材11と裏面側部材12とから成る。折り目15と反対の側縁部に係合突部17と係合孔部16を設け、両者が相互に係合されると離脱不能となる。2つ折りされた状態で、丸ゴムロープが導通する2つの通路13を折り目に平行に表面側部材11に形成する。通路13の両開口端部に突出部14を設け、これと対向する位置の裏面側部材12にも突出部18を設ける。これにより固定具本体10を開放した状態で、丸ゴムロープの端部を前記2つの通路13に沿って輪状に適合させ、その後に表面側部材11と裏面側部材12とを折り畳んで相互に係合することによって丸ゴムロープの端部を輪状に固定できる
【選択図】図2

Description

本発明は、トラックの荷台上に積み上げた荷物を把捉し固定するため、或いは荷台に設置された幌シート等の端部を把捉し固定するための丸ゴムロープの端部を輪状に形成して簡単に固定できる固定具に関するものである。
従来より、トラックの荷台上に積み上げた荷物を把捉し固定するために、各種素材から拠り上げた紐や縄等が使用されていた。
また、トラックの荷台に設置された幌シートの端部等は、自転車のタイヤのゴムチューブ等を用いて縛り付けて固定している例をよく目にする。
紐や縄によって固縛する場合には、その端部が輪状になるように縛り、或いは、その端部を輪状にした後、針金や金具によって輪状に固定することにより、その端部を荷台の周縁下方部に設けられているフックに引っ掛け、その後積載荷物に紐や縄を掛け渡した後に、その端部をやはり前記フックに縛り付けることにより、積載荷物を固縛して、荷崩れ防止を行っていた。
下記特許文献に記載の「ゴムロープ止め具」は、素材を単にC形状に構成し、この開口部の上下両端歯を相向かい合わせて構成したものであり、ゴムロープの芯と上被とを共にクリップできるようにしたものである。
実開平2−19953号公報
本願発明においては、上被が設けられていない単なる丸ゴムロープ自体を、積載荷物の固縛用として使用するために、その端部部分を予め輪状に形成することができ、トラックの荷台の周縁下部に設けられているフック等に簡単に引っ掛けることができるようにするために利用できるものを提供することをその課題としている。
そして、この丸ゴムロープの端部を輪状に形成するに際して、出来るだけ簡単にワンタッチでこれを行うことができるようにすることが本発明の課題である。
更に、丸ゴムロープの端部を輪状に形成し、固定した後は、この丸ゴムロープがこの固定具から決して離脱しないことも本発明の課題となる。
また、安全性も考慮して、一旦その丸ゴムロープの端部が輪状に固定された後は、この固定具が決してその端部から外れてしまわないようにする手段を講ずることもその課題となるものである。
上記課題を解決するために、本発明の第1のものは、丸ゴムロープの端部に輪状部を形成するための固定具であって、固定具本体が2つ折り可能な合成樹脂製の表面側部材と裏面側部材とから成り、表面側部材と裏面側部材の折り目と反対側の側縁部であって、一方の表面側部材又は裏面側部材の接合縁部に係合突部を設け、他方の裏面側部材又は表面側部材には係合孔部を設け、これら係合突部を係合孔部に相互に係合することにより、表面側部材と裏面側部材とが離脱不能に接合され、表面側部材と裏面側部材とが接合された状態で、丸ゴムロープが導通する2つの通路が折り目に略平行に形成され、これらの通路の内壁面には複数の突出部が形成され、これにより、固定具本体を開放した状態で、丸ゴムロープの端部を前記2つの通路に沿って輪状に適合させ、その後に表面側部材と裏面側部材とを折り畳んで、前記係合突部と係合孔部とを相互に係合することによって丸ゴムロープの端部を輪状に固定できることを特徴とする丸ゴムロープの端部輪状固定具である。
本発明の第2のものは、上記第1の発明において、前記通路が表面側部材又は裏面側部材の一方の側に設けられ、この通路のそれぞれの開口縁部の半径方向に突出部が形成され、且つ他方の裏面側部材又は表面側部材に設けた突出部が前記通路側に設けた突出部と対向する位置に設けられたことを特徴とする丸ゴムロープの端部輪状固定具である。
本発明の第3のものは、上記第2の発明において、前記通路側に設けた突出部の内周で、丸ゴムロープの通路の長手方向に沿って複数の突条を列設したことを特徴とする丸ゴムロープの端部輪状固定具である。
本発明の第4のものは、上記第2又は第3の発明において、前記通路側に設けた突出部と対向する側に設けた突出部を略半円柱形状に設けて、固定具本体を折り畳んだ状態で、その側面を前記通路側に設けた突出部と略平行に設け、前記略半円柱形状の側面に複数の切込みを周方向に列設して滑り止めとしたことを特徴とする丸ゴムロープの端部輪状固定具である。
本発明の第5のものは、上記何れかの発明において、前記係合突部と係合孔部とを固定具本体の側縁部にそれぞれ2個ずつ設け、前記係合突部を、根元の外径が他の部分よりも小さい突起部から形成し、前記係合孔部には、その孔部の内周に鍔部を形成し、鍔部には半径方向に適宜数の切れ目を設け、前記突起部からなる係合突部を係合孔部に係合することにより、前記鍔部が突起部の根元部に係合することにより離脱不能となることを特徴とする丸ゴムロープの端部輪状固定具である。
本発明の第6のものは、丸ゴムロープの端部に輪状部を形成するための固定具であって、固定具本体が2つ折り可能な合成樹脂製の表面側部材と裏面側部材とから成り、表面側部材と裏面側部材の折り目と反対側の側縁部であって、一方の表面側部材又は裏面側部材の接合縁部に係合突部を設け、他方の裏面側部材又は表面側部材には係合孔部を設け、これら係合突部を係合孔部に相互に係合することにより、表面側部材と裏面側部材とが離脱不能に接合され、表面側部材及び/又は裏面側部材に丸ゴムロープが導通する2つの通路が形成され、これらの通路は、それぞれ湾曲蛇行するように形成され、これにより、固定具本体を開放した状態で、丸ゴムロープの端部を前記2つの通路に沿って輪状に適合させ、その後に表面側部材と裏面側部材とを折り畳んで、前記係合突部と係合孔部とを相互に係合することによって丸ゴムロープの端部を輪状に固定できることを特徴とする丸ゴムロープの端部輪状固定具である。
本発明の第7のものは、上記第6の発明において、前記2つの通路のそれぞれの内壁面において、内側に湾曲突出する部位を鋭角の角度を有する角部に形成したことを特徴とする丸ゴムロープの端部環状固定具である。
本発明の第8のものは、上記第6又は第7の発明において、前記通路を表面側部材及び裏面側部材のそれぞれに設け、展開した状態で折り目に対して線対称に形成したことを特徴とする丸ゴムロープの端部環状固定具である。
本発明の第1のものにおいては、丸ゴムロープの一端を固定具の2つの通路に沿って適合させ、輪状に形成して固定することができる。
より具体的には、本発明の固定具本体を開放した(折り目を開いた)状態で、丸ゴムロープの一端の先端を下に向けて、例えば、右側に位置する表面側部材の右側の通路に沿うように適合させ、次に表面側部材の上方に輪状部を形成して下方にUターンさせて丸ゴムロープを左側の通路に沿って適合させる。
その後に左側に位置する裏面側部材をその折り目に沿って右側の表面側部材に折り重ねるようにして、右側の側縁部で係合突部と係合孔部とを係合させて丸ゴムロープの端部に輪状部を形成しつつ、その端部を固定することができるのである。
尚、本発明においては、表面側部材及び裏面側部材というのは、便宜的な呼称であって、これらを略対称形状に形成することもでき、何れを表面側部材又は裏面側部材としてもよいものである。
本発明においては、丸ゴムロープを固定具の通路に適合させて、その通路の内壁面に設けた複数の突出部により丸ゴムロープが押し潰されて変形し、突出部が形成されていない部分に変形したロープが充填される形態となるために、表面側部材と裏面側部材とが相互に係合された状態で、丸ゴムロープは、この固定具の通路から全く抜け出ることが出来なくなるのである。
また、表面側部材と裏面側部材とは、これらが相互に折り畳まれると、係合突部と係合孔部との係合は離脱不能のために、両者が分離して丸ゴムロープの輪状部が消滅してしまう心配もないのである。
本発明の第2のものにおいては、上記第1の発明において、通路を設ける場所を限定し、且つその通路に設ける突出部の位置をも限定したものである。
即ち、その突出部は、表面側部材又は裏面側部材の通路のそれぞれの開口縁部に設け、これらの突出部と対向する他方の裏面側部材又は表面側部材の部位にも突出部を設けたことにより、固定される丸ゴムロープの略同一位置で相互に対向する位置に設けたために、ロープの略同一位置をより大きく押しつぶすこととなり、その挟持力又は把持力がより大きなものとなる。
本発明の第3のものにおいては、前記第2の発明において、通路側に設けた突出部の内周面に複数の突条を設けているために、その摩擦力が向上して、前記第2の発明と同様に丸ゴムロープの挟持力又は把持力がより向上することとなる。
本発明の第4のものにおいても、上記第3の発明と同様の効果を発揮するものであって、即ち、通路側に設けた突出部と対向する側に設けた突出部を略半円柱形状に設けて、固定具本体を折り畳んだ状態で、その側面を前記通路側に設けた突出部と略平行に設け、前記略半円柱形状の側面に複数の切込み(溝条部)を周方向に刻設して滑り止めとしたものである。
これにより、より摩擦力を高め、丸ゴムロープを把持する力が大きなものとなる。
本発明の第5のものにおいては、上記何れかの発明において、係合突部と係合孔部との構成を限定したものであり、この構成を採用することにより、係合突部は係合孔部と相互に一度係合することにより、その後二度と離脱することは不可能となるものである。
これにより、本発明に係る固定具により、丸ゴムロープの端部に輪状部が形成されて固定されると、その後は本発明に係る固定具を破壊しない限り、丸ゴムロープの端部輪状部が消失することがなくなるのである。
本発明の第6のものにおいては、前記第1の発明と同様に、丸ゴムロープの一端を固定具の2つの通路に沿って適合させ、輪状に形成して固定することができる。
より具体的には、本発明の固定具本体を開放した(折り目を開いた)状態で、丸ゴムロープの一端の先端を下に向けて、例えば、左側に位置する表面側部材の湾曲蛇行した通路に沿うように適合させ、次にその上方で輪状部を形成して下方にUターンさせて丸ゴムロープを裏面側部材の湾曲蛇行した通路に沿って適合させる。
その後に中央の折り目に沿って表面側部材と裏面側部材とを折り重ねるようにして、両側の側縁部に設けられた係合突部と係合孔部とを係合させて丸ゴムロープの端部に輪状部を形成しつつ、その端部を固定することができるのである。
尚、この発明においても、表面側部材及び裏面側部材というのは、便宜的な呼称であって、これらを略対称形状に形成することができ、何れを表面側部材又は裏面側部材としてもよいものである。
このように第6の発明においては、前記第1の発明のような通路の内壁面に突出部が形成されている訳ではないが、その通路が湾曲蛇行していることにより、この湾曲蛇行する通路の内壁面には、丸ゴムロープが適合され、挿通される方向とほぼ直交する方向に湾曲突出部が出現し、この湾曲突出部が丸ゴムロープの挿通方向への抜脱を阻止することが出来るのである。
即ち、丸ゴムロープを固定具の湾曲蛇行する通路に適合させると、その通路の内壁面に生じる湾曲突出部により丸ゴムロープが折れ曲がり、押し潰されて変形し、丸ゴムロープは、この固定具のそれぞれの通路からその挿通方向に全く抜け出ることが出来なくなるのである。
また、表面側部材と裏面側部材とは、これらが相互に折り畳まれると、係合突部と係合孔部との係合は離脱不能のために、両者が分離して丸ゴムロープの輪状部が消滅してしまう心配もないのである。
本発明の第7のものにおいては、前記湾曲蛇行した通路の内壁面の湾曲突出する部位(湾曲突出部)を鋭角の角度を有する角部に形成したために、この通路に適合された丸ゴムロープは角度をもって折り曲げられ、丸ゴムロープがこれらの通路によってより確実に保持、固定されることとなる。
本発明の第8のものにおいては、2つの通路を表面側部材と裏面側部材のそれぞれに折り目に対して線対称に(折り目を上下方向に配置すれば左右対称に)形成したため、表面側部材と裏面側部材を相互に折り畳んで、丸ゴムロープを固定した状態で、よりコンパクトな状態で固定できるものとなり、その外観も極めてスマートなものとすることができる。
本発明に係る丸ゴムロープの端部輪状固定具の第1実施形態を図示しており、その(A)が正面図、その(B)が底面図である。 上記実施形態を図示しており、その(A)が斜視図であり、その(B)が折り畳んで表面側部材と裏面側部材とを相互に接合した状態の平面図である。 丸ゴムロープの端部を輪状に形成して上記実施形態に係る固定具によって固定された状態を図示した斜視図である。 本発明に係る丸ゴムロープの端部輪状固定具の第2実施形態を図示しており、その(A)が正面図、その(B)が平面図である。 上記第2実施形態に係る固定具によって丸ゴムロープの端部を輪状に形成して固定した状態を図示する斜視図である。
以下、添付の図面と共に本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明に係る丸ゴムロープの端部輪状固定具の第1実施形態を図示しており、その(A)が正面図、その(B)が底面図である。
本発明に係る固定具本体10は、合成樹脂製の一体成形ものから成り、その正面視形状は略長方形形状を呈し、その略中央部で図中手前側に2つ折り可能な折り目15を有している。
固定具本体10の左半部である表面側部材11には、前記折り目15と平行に2本の通路13、13が設けられている。これら通路13、13に沿って、後に説明する丸ゴムロープの端部を適合させ、輪状に形成することができる。
それぞれの通路13の上下の開口縁部の内周面(内壁面)は、内側(半径)方向に突出する突出部14を有しており、これら突出部14の周面には、更に図中上下方向に複数の突条14tが形成されている。
これらの突出部14及び突条14tによって、通路13に適合される丸ゴムロープがより確実に挟持され、抜け落ちが防止されることとなる。
表面側部材11の図中左側の側縁部には、2つの係合孔部16、16が穿設されており、
これらの係合孔部16、16の内周縁には、鍔部16fが形成され、この鍔部16fには更に半径方向に切れ目が設けられている。
固定具本体10の右半部である裏面側部材12には、上記係合孔部16、16に対応する位置に係合突部17、17を設けている。
これらの係合突部17、17は、固定具本体10の中央の折り目15で折り畳んで、表面側部材11と裏面側部材12とを折り重ねた際に、表面側部材11の係合孔部16、16と相互に係合できる。
上記係合突部17は、その根元部17rが先端部よりも細径に形成された突起部から成り、この係合突部17が前記係合孔部16に一度係合すると、その根元部17rが係合孔部16の鍔部16fに係合して、その後離脱不能と成る。
裏面側部材12には、更に、表面側部材11の通路13の開口縁部に設けられた突出部14に対応する位置に突出部18、18、…が設けられている。
即ち、折り目15で折り畳んだ際に、通路13の両端部の突出部14と裏面側部材12の突出部18が向き合った位置に配置されることとなる。
これにより、通路13に適合された丸ゴムロープを両側から挟み付ける状態となり、より堅固に丸ゴムロープを挟持することが可能となるのである。
裏面側部材12に設けた突出部18は、後に説明するが、その形状が略半円柱形状をなし、その側面部が表面側部材11の通路13の突出部14と対面するように設けられている。また、その側面部には複数の溝条(切込み)18mが周方向(図中横方向)に列設されている。
図2は上記第1実施形態を図示しており、その(A)が斜視図であり、その(B)が折り畳んで表面側部材と裏面側部材とを相互に接合した状態の平面図である。
図2(A)から解る通り、表面側部材11の2つの通路13、13の開口縁部のそれぞれに突出部14が設けられ、それぞれの突出部14の内周面には突条14tが形成されている。
また、裏面側部材12には、4つの突出部18が形成され、それぞれ略半円柱形状を有していることを見て取ることができる。
この略半円柱形状を有する突出部18の側面には、その周方向に溝条(切込み)18mを複数列設しており、丸ゴムロープを挟持する際の摩擦力を向上させている。
固定具本体10は、合成樹脂製で、折り目15で2つ折り可能であり、図2(A)の斜視図に図示した状態で、丸ゴムロープを通路13、13に配設後に、前記折り目15に沿って2つ折りして、図2(B)の状態にある通り、表面側部材11と裏面側部材12とを折り重ね、裏面側部材12の側縁部に設けた係合突部17、17を表面側部材11の側縁部に設けた係合孔部16、16に係合して、折り畳んだ状態で固定される。
尚、係合突部と係合孔部は、表面側部材又は裏面側部材の何れの側に設けてもよいものである。
図2(B)から解る通り、略半円柱形状の突出部18、18は、通路13の開口縁部に形成された突出部14、14に対向するように形成されており、通路13、13に配設され、適合する丸ゴムロープをその同じ位置で押し潰し、より確実に堅固に挟持することができるものである。
図3は、丸ゴムロープの端部を輪状に形成して本発明の上記実施形態に係る固定具によって固定された状態を図示する斜視図である。
この図3及び図2を利用して、丸ゴムロープ20の端部を輪状に形成して固定する手順について説明する。
丸ゴムロープ20としては適宜必要な長さの外径6mm又は8mm程度のものを使用する。
先ず、丸ゴムロープ20の端部部分20tを、図中右上方向から下に向けて一方の通路13に沿うように配設して、適合させる。
そのまま左下方に丸ゴムロープを延長して輪状に形成して、今度は丸ゴムロープ20を右上方に向けて折り返し、他方の通路13に沿わせるように配設し、適合させる。
このように、表面側部材11に設けられた2本の通路13、13に沿うように配設して、丸ゴムロープ20の端部を輪状に形成した後に、裏面側部材12を表面側部材11の側に折り目15に沿って折り畳み、係合突部17、17を係合孔部16、16に相互に係合して丸ゴムロープ20の端部部分を輪状に形成して固定することができるのである。
このようにして丸ゴムロープ20の端部が輪状に形成されて固定されると、固定具本体10の通路13の開口縁部に設けられている突出部14、18によって、丸ゴムロープ20は略同一部位を両側から押し潰された状態となり、この挟持又は固定箇所は4箇所となり、かかる挟持又は固定はより堅固なものとなり、丸ゴムロープ20が本発明に係る固定具から抜脱する恐れは無くなるのである。
図4は、本発明に係る丸ゴムロープの端部輪状固定具の第2実施形態を図示しており、その(A)が正面図、その(B)が平面図である。
この第2実施形態に係る固定具本体30は、合成樹脂製の一体成形ものから成り、その正面視形状は略長方形形状を呈し、その略中央部で図中手前側に2つ折り可能な折り目15を有している。
固定具本体30の左半部である表面側部材31及び右半部である裏面側部材32のそれぞれには、前記折り目15を対称線として左右線対称に、それぞれ湾曲蛇行するように通路33、33が設けられている。
これら湾曲蛇行する通路33、33に沿って、後に説明する丸ゴムロープの端部を適合させ、輪状に形成することができるのである。
この第2の実施形態では、上記第1の実施形態と異なり、それぞれの通路33の内周面(内壁面)には内側(半径)方向に突出する突出部が形成されていない。
しかし、この第2実施形態においては、その通路33が湾曲蛇行するように設けられているため、その内壁面に2つの湾曲に突出する部位、即ち、湾曲突出部34が2つ壁面の両側にその位置を異ならせて出現することとなる。これらの湾曲突出部34、34の存在により、この通路33に適合された丸ゴムロープは、蛇行して、折り曲げられ、その挿通方向に抜脱することはなく、確実に固定されるのである。
この湾曲蛇行する通路33の上記湾曲突出部34を、本第2実施形態においては、更に角度を持って鋭角に形成し、この湾曲突出部34を角部として形成している。
このように角部に形成することによって、この通路33に挿通される丸ゴムロープがより確実に折り曲げられ、角部の抵抗がより大きくなって、通路33の挿通方向(図では上下方向)への抜脱の恐れは全く生じなくなるのである。
勿論、この湾曲突出部34を角度を持った角部に形成せずに、湾曲に突出したままの状態として実施することも可能である。
裏面側部材32の図中右側の側縁部には、2つの係合孔部16、16が穿設されており、
これらの係合孔部16、16の内周縁には、鍔部16fが形成され、この鍔部16fには更に半径方向に切れ目が設けられている。
固定具本体30の左半部である表面側部材31には、上記係合孔部16、16に対応する位置に係合突部17、17を設けている。
これらの係合突部17、17は、固定具本体30の中央の折り目15で折り畳んで、表面側部材31と裏面側部材32とを折り重ねた際に、裏面側部材32の係合孔部16、16と相互に係合できる。
上記係合突部17は、その根元部17rが先端部よりも細径に形成された突起部から成り、この係合突部17が前記係合孔部16に一度係合すると、その根元部17rが係合孔部16の鍔部16fに係合して、その後離脱不能と成る。
図5は、丸ゴムロープの端部を輪状に形成して本発明の上記第2実施形態に係る固定具によって固定された状態を図示する斜視図である。
この図5及び図4を利用して、丸ゴムロープ20の端部を輪状に形成して固定する手順について説明する。
丸ゴムロープ20としては前記第1実施形態の固定具で固定したものと同じである。
先ず、丸ゴムロープ20の端部部分20tを、図4中左下方向から上に向けて左側の通路33に沿うように配設して、適合させる。
そのまま左上方に丸ゴムロープを延長して輪状に形成して、今度は丸ゴムロープ20を右下方に向けて折り返し、他方の通路33に沿わせるように配設し、適合させる。
この状態で、丸ゴムロープ20は、既にそれぞれの通路33から図中上下方向(挿通方向)には抜脱不能状態となる。
このように、表面側部材31及び裏面側部材32に設けられた2本の通路33、33に沿うように配設して、丸ゴムロープ20の端部を輪状に形成した後に、表面側部材31と裏面側部材32を折り目15に沿って相互に折り畳み、係合突部17、17を係合孔部16、16に相互に係合して丸ゴムロープ20の端部部分を輪状に形成して固定することができるのである(図5の状態)。
このようにして丸ゴムロープ20の端部が輪状に形成されて固定されると、固定具本体30のそれぞれの通路33の内壁面にある湾曲突出部34、34が丸ゴムロープ20を変形させて折り曲げ、丸ゴムロープ20は、それぞれの通路内で固定された状態となる。
このようにして、丸ゴムロープ20の端部が輪状に形成され、丸ゴムロープ20が本発明に係る固定具から抜脱する恐れは無くなり、確実に固定されるのである。
以上、本発明の2つの実施形態について説明したが、本発明においては以下の通り種々設計変更を行うことができる。
本発明に係る固定具本体の大きさ、外観形状等は適宜変更することができる。
丸ゴムロープの通路は、上記第1実施形態では、表面側部材の側に設けたが、これを裏面側部材に設けることも自由である。
即ち、本発明においては、表面側部材と裏面側部材というのは、便宜的な特定であって、何れの側を表面側又は裏面側としても実施可能なものである。
更に、通路は、表面側部材と裏面側部材の両方に設けることも可能である。
即ち、表面側部材と裏面側部材とを折り重ねた状態で、2つの通路が形成されるように構成することも可能である。
上記第1実施形態においては、通路の内壁面に設けた複数の突出部に関しても、その数も自由であるし、その設ける位置並びにその形状も全く自由に設計することができる。
上記第1実施形態においては、通路の両開口端部の部位の表面側部材及び裏面側部材に突出部をそれぞれ設けたが、この形態が最も挟持又は把持効果が高いものとなるのである。
第1実施形態の表面側部材の通路に設けた突出部の内周面に設けた突条、及び裏面側部材に設けた突出部の側面に設けた溝条(切込み)は、これを設けずに実施することもできる。
裏面側部材の突条の形状も、上記第1実施形態のように略半円柱形状でなくともよく、適宜自由にその形状を変更することもできる。
係合突部及び係合孔部の形態も、一方が他方に係合することにより離脱不能となる構成を採用すればよく、その構成は自由に設計変更可能である。またその数も自由である。
上記第2実施形態においては、通路を湾曲蛇行に形成したことが1つの特徴となっているが、この湾曲蛇行する2つの通路を表面側部材又は裏面側部材の一方の側に設けることも可能であるが、通路を表面側部材及び裏面側部材のそれぞれに設けることによって、固定具をよりコンパクトに形成することができる。
湾曲蛇行する通路は、表面側部材と裏面側部材に折り目に対して左右対称に形成しなくともよく、折り目に対して並行するように設けるのも自由である。
しかし、対称に設けて、折り返された丸ゴムロープ及び丸ゴムロープの端部がほぼ同じ位置に配設されることにより、その外観をスマートなものとすることができる。
更に、湾曲蛇行する通路の内壁面の湾曲突出部は、湾曲のままにすることも、或いは、鋭角の角部に形成するのも自由である。
以上、本発明は、簡易な構成にして、確実に丸ゴムロープの端部を輪状に形成して固定することができる固定具を提供することができたものである。
10、30 固定具本体
11、31 表面側部材
12、32 裏面側部材
13、33 通路
14 突出部(表面側部材の)
14t 突条
15 折り目
16 係合孔部
17 係合突部
18 突出部(裏面側部材の)
18m 溝条(切込み)
20 丸ゴムロープ
34 湾曲突出部
本発明の第7のものは、上記第6の発明において、前記2つの通路のそれぞれの内壁面において、内側に湾曲突出する部位を鋭角の角度を有する角部に形成したことを特徴とする丸ゴムロープの端部輪状固定具である。
本発明の第8のものは、上記第6又は第7の発明において、前記通路を表面側部材及び裏面側部材のそれぞれに設け、展開した状態で折り目に対して線対称に形成したことを特徴とする丸ゴムロープの端部輪状固定具である。


Claims (8)

  1. 丸ゴムロープの端部に輪状部を形成するための固定具であって、
    固定具本体(10)が2つ折り可能な合成樹脂製の表面側部材(11)と裏面側部材(12)とから成り、
    表面側部材(11)と裏面側部材(12)の折り目(15)と反対側の側縁部であって、一方の表面側部材(11)又は裏面側部材(12)の接合縁部に係合突部(17, 17)を設け、他方の裏面側部材(12)又は表面側部材(11)には係合孔部(16, 16)を設け、これら係合突部(17, 17)を係合孔部(16, 16)に相互に係合することにより、表面側部材(11)と裏面側部材(12)とが離脱不能に接合され、
    表面側部材(11)と裏面側部材(12)とが接合された状態で、丸ゴムロープが導通する2つの通路(13, 13)が折り目(15)に略平行に形成され、これらの通路(13, 13)の内壁面には複数の突出部(14, 14, 18, 18)が形成され、
    これにより、固定具本体(10)を開放した状態で、丸ゴムロープの端部を前記2つの通路(13, 13)に沿って輪状に適合させ、その後に表面側部材(11)と裏面側部材(12)とを折り畳んで、前記係合突部(17, 17)と係合孔部(16, 16)とを相互に係合することによって丸ゴムロープの端部を輪状に固定できることを特徴とする丸ゴムロープの端部輪状固定具。
  2. 前記通路(13, 13)が表面側部材(11)又は裏面側部材(12, 12)の一方の側に設けられ、この通路(13)のそれぞれの開口縁部の半径方向に突出部(14)が形成され、且つ他方の裏面側部材(12)又は表面側部材(11)に設けた突出部(18)が前記通路(13)側に設けた突出部(14)と対向する位置に設けられたことを特徴とする請求項1に記載の丸ゴムロープの端部輪状固定具。
  3. 前記通路(13)側に設けた突出部(14)の内周で、丸ゴムロープの通路の長手方向に沿って複数の突条(14t, 14t, …) を列設したことを特徴とする請求項2に記載の丸ゴムロープの端部輪状固定具。
  4. 前記通路(13)側に設けた突出部(14)と対向する側に設けた突出部(18)を略半円柱形状に設けて、固定具本体(10)を折り畳んだ状態で、その側面を前記通路側に設けた突出部(14)と略平行に設け、前記略半円柱形状の側面に複数の切込み(18m) を周方向に列設して滑り止めとしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の丸ゴムロープの端部輪状固定具。
  5. 前記係合突部(17, 17)と係合孔部(16, 16)とを固定具本体(10)の側縁部にそれぞれ2個ずつ設け、
    前記係合突部(17)を、根元の外径が他の部分よりも小さい突起部から形成し、前記係合孔部(16)には、その孔部の内周に鍔部(16f) を形成し、鍔部(16f) には半径方向に適宜数の切れ目を設け、前記突起部からなる係合突部(17)を係合孔部(16)に係合することにより、前記鍔部(16f) が突起部(17)の根元部に係合することにより離脱不能となることを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の丸ゴムロープの端部輪状固定具。
  6. 丸ゴムロープの端部に輪状部を形成するための固定具であって、
    固定具本体(30)が2つ折り可能な合成樹脂製の表面側部材(31)と裏面側部材(32)とから成り、
    表面側部材(31)と裏面側部材(32)の折り目(15)と反対側の側縁部であって、一方の表面側部材(31)又は裏面側部材(32)の接合縁部に係合突部(17, 17)を設け、他方の裏面側部材(32)又は表面側部材(31)には係合孔部(16, 16)を設け、これら係合突部(17, 17)を係合孔部(16, 16)に相互に係合することにより、表面側部材(31)と裏面側部材(32)とが離脱不能に接合され、
    表面側部材(31)及び/又は裏面側部材(32)に丸ゴムロープが導通する2つの通路(33, 33)が形成され、これらの通路(33, 33)は、それぞれ湾曲蛇行するように形成され、
    これにより、固定具本体(30)を開放した状態で、丸ゴムロープの端部を前記2つの通路(33, 33)に沿って輪状に適合させ、その後に表面側部材(31)と裏面側部材(32)とを折り畳んで、前記係合突部(17, 17)と係合孔部(16, 16)とを相互に係合することによって丸ゴムロープの端部を輪状に固定できることを特徴とする丸ゴムロープの端部輪状固定具。
  7. 前記2つの通路(33, 33)のそれぞれの内壁面において、内側に湾曲突出する部位を鋭角の角度を有する角部(34, 34)に形成したことを特徴とする請求項6に記載の丸ゴムロープの端部環状固定具。
  8. 前記通路(33, 33)を表面側部材(31)及び裏面側部材(32)のそれぞれに設け、展開した状態で折り目(15)に対して線対称に形成したことを特徴とする請求項6又は7に記載の丸ゴムロープの端部環状固定具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016044689A (ja) * 2014-08-19 2016-04-04 有限会社佐野機工 拘束具用留め具

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