JP2013060562A - ポリアミン系重合体およびその製造方法 - Google Patents
ポリアミン系重合体およびその製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013060562A JP2013060562A JP2011201363A JP2011201363A JP2013060562A JP 2013060562 A JP2013060562 A JP 2013060562A JP 2011201363 A JP2011201363 A JP 2011201363A JP 2011201363 A JP2011201363 A JP 2011201363A JP 2013060562 A JP2013060562 A JP 2013060562A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- polyamine
- polymer
- group
- general formula
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Landscapes
- Pigments, Carbon Blacks, Or Wood Stains (AREA)
- Polyethers (AREA)
Abstract
Description
このようなカーボンブラックの分散剤として、スチレン−アクリル酸共重合体等が知られている(例えば特許文献1)。
また、特許文献2には、良好なカーボンブラックの分散性能を有する化合物として、下記一般式(R1)、(R2)のいずれかで表されるポリアルキレングリコールであって、該ポリアルキレングリコールは芳香族化合物にアルキレンオキサイドを1.5〜5モル付加してアルキレンオキサイド付加物を製造する工程(工程A)と、上記工程Aの後に、水分や、反応液中の副生成物であるアルキレングリコールや未反応の芳香族化合物(i)やその他の不純物を除去するための精製工程(工程P)と、得られたアルキレンオキサイド付加物に更にアルキレンオキサイドを付加する工程(工程B)を必須とする製造方法により製造されるものであり、上記芳香族化合物は、置換または無置換のフェノール、ナフトール、ベンジルアルコール、アニリン、ナフチルアミン、ベンジルアミンである、ポリアルキレングリコールが開示されている。
一般式(R1)において、Arは置換または無置換のフェニル基、ナフチル基、ベンジル基を表し、Rはエチレン基、イソプロピレン基、イソブチレン基を表し、nは10を超えて100未満の数を表す、
一般式(R2)において、Arは置換または無置換のフェニル基、ナフチル基、ベンジル基を表し、Rはエチレン基、イソプロピレン基、イソブチレン基を表し、n1は0を超えて100未満の数を表し、n2は0以上50未満の数を表し、n1とn2の合計は10を超えて100未満の数を表し、R1はn2が0のとき炭素数1〜4のアルキル基を表し、n2が0を超えるとき水素原子を表す。
上記一般式(1)において、R1、R2のいずれか一方は水素原子、メチル基から選ばれる基であり、残りの一方は、スルホン酸(塩)基であり、R3は単結合、−CH2−、−CH2CH2−から選ばれる基であり、R4は炭素数2〜20のアルキレン基であり、R5は
下記構造式(2)、構造式(3)のいずれかで表わされる基であり、nは2〜300の数を表わし、(N)は、ポリアミン重合体の残基であり、一般式(1)で表わされる構造のR5で表わされる基が、ポリアミン重合体の残基中のN原子に結合していることを表わす。
本発明の別の局面によれば、ポリアミン系重合体の製造方法が提供される。本発明のポリアミン系重合体の製造方法は、(i)ポリアミンと、下記一般式(4)で表わされるエポキシ化合物とを反応させる工程と、(ii)上記(i)の工程で製造されたポリアミンと、重亜硫酸塩とを反応させる工程、とを含むポリアミン系重合体の製造方法であって、上記ポリアミンの重量平均分子量が50〜10,000である、ポリアミン系重合体の製造方法。
上記一般式(1)において、R1、R2は水素原子、メチル基から選ばれる基であり、R3は単結合、−CH2−、−CH2CH2−から選ばれる基を表わし、R4は炭素数2〜20のアルキレン基を表わす。
本発明にかかるポリアミン系重合体は、下記一般式(1)で表わされる構造単位を有し、該下記一般式(1)で表わされる構造単位(但し下記一般式(1)中の(N)で表される部分は計算に入れない)の重合体の質量に対する割合が70〜99質量%であり、重量平均分子量が1,000〜100,000である、ポリアミン系重合体である。
上記一般式(1)において、R1、R2のいずれか一方は水素原子、メチル基から選ばれる基であり、残りの一方は、スルホン酸(塩)基であり、R3は単結合、−CH2−、−CH2CH2−から選ばれる基であり、R4は炭素数2〜20のアルキレン基であり、R5は
下記構造式(2)、構造式(3)のいずれかで表わされる基であり、nは2〜300の数を表わし、(N)は、ポリアミン重合体の残基であり、一般式(1)で表わされる構造のR5で表わされる基が、ポリアミン重合体の残基中のN原子に結合していることを表わす。
上記一般式(1)において、不純物を少なく設定することが可能であることから、R1はメチル基であり、R2はスルホン酸(塩)基であることが好ましい。
ここでスルホン酸(塩)基とは、スルホン酸基またはスルホン酸基の塩であり、スルホン酸基の塩としては、金属塩、アンモニウム塩、有機アミン塩である。金属塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩が好ましい。有機アミン塩としては、1〜4級の有機アミン塩である。
上記一般式(1)において、カーボンブラックの分散性が向上することから、R4は好ましくは炭素数2〜7のアルキレン基であり、例えばエチレン基、プロピレン基、ブチレン基等が例示される。さらに好ましくは炭素数2〜4のアルキレン基であり、エチレン基、イソプロピレン基、イソブチレン基が特に好ましい。
上記一般式(1)におけるR4は、エチレン基を含むことが好ましく、エチレン基を主体とすることがさらに好ましい。エチレン基を主体にするとは、R4100モル%に対して、エチレン基が50〜100モル%であることを表わす。R4100モル%に対して、エチレン基が80〜100モル%であることがさらに好ましく、90〜100モル%であることが特に好ましい。
本発明にかかるポリアミン系重合体100質量%に対する上記一般式(1)で表わされる構造単位の質量%は、70〜99質量%であり、75〜98質量%であることがより好ましく、80〜97質量%であることがさらに好ましい。上記範囲であれば、カーボンブラックの分散性が向上する傾向にある。
上記本発明にかかるポリアミン系重合体の重量平均分子量は、後述する測定条件で測定される数値である。
本発明のポリアミン系重合体の製造方法は、不純物を少なくすることが可能であることから、(i)ポリアミンと、上記一般式(4)で表わされるエポキシ化合物とを反応させる工程(工程1)と、(ii)上記(i)の工程で製造されたポリアミンと、重亜硫酸塩とを反応させる工程(工程2)、とを含む方法により製造することが好ましい。
但し、ポリアミン、上記一般式(4)で表わされるエポキシ化合物、重亜硫酸塩を同時に反応させる工程(工程3)を含む製造方法や、上記一般式(4)で表わされるエポキシ化合物と重亜硫酸塩を予め反応させる工程(工程4)と、工程4で製造されたエポキシ化合物とポリアミンとを反応させる工程(工程5)とを含む製造方法、上記一般式(1)で表わされる構造単位を含む化合物を重合させる方法等により製造しても構わない。
上記工程1は、室温で反応しても良いが、加熱して反応しても構わない。好ましい反応温度は40〜80℃であり、より好ましくは50〜70℃である。
本発明のポリアミン系重合体は、顔料分散剤として使用可能であるが、水処理剤、繊維処理剤、洗剤ビルダーとして用いられうる。
本発明のポリアミン系重合体は、カーボンブラック等の顔料分散剤に添加することができる。該顔料分散剤には、必要に応じて、他の配合剤として、縮合リン酸およびその塩、ホスホン酸およびその塩、ポリビニルアルコールを用いても良い。
本発明のポリアミン系重合体は、水処理剤に添加することができる。該水処理剤には、必要に応じて、他の配合剤として、重合リン酸塩、ホスホン酸塩、防食剤、スライムコントロール剤、キレート剤を用いても良い。
上記水処理剤は、冷却水循環系、ボイラー水循環系、海水淡水化装置、パルプ蒸解釜、黒液濃縮釜等でのスケール防止に有用である。また、性能、効果に影響しない範囲で、任意の適切な水溶性重合体を含んでもよい。
上記水処理剤は、粉末状等の固体状、液体状のいずれでも構わない。
本発明のポリアミン系重合体は、繊維処理剤に添加することができる。該繊維処理剤は、染色剤、過酸化物および界面活性剤からなる群より選ばれる少なくとも1つと、本発明のポリアミン系重合体を含む。
上記界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤および両性界面活性剤からなる群から選択される1種または2種以上である。2種以上が併用される場合、アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との合計量は、界面活性剤の全量に対して50質量%以上であることが好ましく、より好ましくは60質量%以上であり、さらに好ましくは70質量%以上であり、特に好ましくは80質量%以上である。
上記繊維処理剤は、粉末状等の固体状、液体状のいずれでも構わない。
本発明のポリアミン系重合体はまた、洗剤ビルダーとして用いられうる。洗剤ビルダーとしては、衣料用、食器用、住居用、毛髪用、身体用、歯磨き用、及び自動車用など、様々な用途の洗剤に添加されて使用されうる。
本発明のポリアミン系重合体はまた、洗剤組成物にも添加しうる。
洗剤組成物におけるポリアミン系重合体の含有量は特に制限されない。ただし、優れたビルダー性能を発揮しうるという観点からは、ポリアミン系重合体の含有量は、洗剤組成物の全量100質量%に対して、好ましくは0.1〜15質量%であり、より好ましくは0.3〜10質量%であり、更に好ましくは0.5〜5質量%である。
洗剤用途で用いられる洗剤組成物には、通常、洗剤に用いられる界面活性剤や添加剤が含まれる。これらの界面活性剤や添加剤の具体的な形態は特に制限されず、洗剤分野において一般的に知られている知見が適宜参照されうる。また、上記洗剤組成物は、粉末洗剤組成物であってもよいし、液体洗剤組成物であってもよい。
アニオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルケニルエーテル硫酸塩、アルキル硫酸塩、アルケニル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸又はそのエステル塩、アルカンスルホン酸塩、飽和脂肪酸塩、不飽和脂肪酸塩、アルキルエーテルカルボン酸塩、アルケニルエーテルカルボン酸塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルアミノ酸型界面活性剤、アルキルリン酸エステル又はその塩、アルケニルリン酸エステル又はその塩等が好適である。これらのアニオン性界面活性剤におけるアルキル基、アルケニル基には、メチル基等のアルキル基が分岐していてもよい。
ノニオン性界面活性剤としては、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、高級脂肪酸アルカノールアミドまたはそのアルキレンオキサイド付加物、ショ糖脂肪酸エステル、アルキルグリコキシド、脂肪酸グリセリンモノエステル、アルキルアミンオキサイド等が好適である。これらのノニオン性界面活性剤におけるアルキル基、アルケニル基には、メチル基等のアルキル基が分岐していてもよい。
カチオン性界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩等が好適である。また、両性界面活性剤としては、カルボキシル型両性界面活性剤、スルホベタイン型両性界面活性剤等が好適である。これらのカチオン性界面活性剤、両性界面活性剤におけるアルキル基、アルケニル基は、メチル基等のアルキル基が分岐していてもよい。
なお、上記洗剤組成物の概念には、家庭用洗剤の合成洗剤、繊維工業その他の工業用洗剤、硬質表面洗浄剤のほか、その成分の1つの働きを高めた漂白洗剤等の特定の用途にのみ用いられる洗剤も含まれる。
厚さ10mmの50mm角セルに均一に攪拌した試料(液体洗剤)を仕込み、気泡を除いた後、日本電色株式会社製NDH2000(商品名、濁度計)を用いて25℃でのTubidity(カオリン濁度:mg/L)を測定する。
上記酵素の添加量は、洗浄剤組成物100質量%に対して5質量%以下であることが好ましい。5質量%を超えると、洗浄力の向上が見られなくなり、経済性が低下するおそれがある。
窒素雰囲気下、130℃に加熱したオーブンでポリアミン系重合体の組成物を1時間放置して乾燥処理した。乾燥前後の重量変化から、固形分(%)と、揮発成分(%)を算出した。
残存原料は高速液体クロマトグラフィーを用いて定量を行なった。測定条件は以下の通りで行なった。
測定装置:株式会社日立ハイテクノロジーズ製
カラム:株式会社資生堂製 CAPCELL PAK C18 MGII 4.6mmΦ×250mm 5μm
温度:40.0℃
溶離液:0.1wt%ギ酸/アセトニトリル=6/4(体積比)
流速:1.0ml/min
検出器:RI、UV(検出波長210nm)。
分子量はゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)を用いて測定した。測定条件は以下の通りで行なった。
測定装置:日立社製 「L−7000シリーズ」
検出器:RI
カラム:昭和電工社製「TOSOH guard column α」、「TSK gel α―3000」、「TSK gel α―2500」をこの順で接続したもの
温度:40℃
流速:0.4mL/分
検量線:ポリエチレンオキシド標準サンプル(ジーエルサイエンス社製)を用いて作成
溶離液:100mMホウ酸ナトリウム水溶液(pH9.2)/アセトニトリル:80/20(wt%).
<カーボンブラック分散能の評価法>
(1)グリシン67.56g、塩化ナトリウム52.60g、48%水酸化ナトリウム5.00gに純水を加えて600.0gとした後、48%水酸化ナトリウムでpH10とし、グリシンバッファーを調製した。
(2)次に、このグリシンバッファー6.00gとエタノール11.10gに純水を加えて1000.0gとし、分散液を調製した。また、実施例で合成した化合物(固形分換算)の1.0%水溶液を約10g調製した。
(3)100mlのねじ口瓶にカーボンブラック0.03gを取り、ここに上記1.0%化合物水溶液9.0g、分散液81.0gを加え、試験液とした。
(4)試験液の入ったねじ口瓶を超音波洗浄器に5分間かけ、さらに、長さ10mmのスターラーチップを入れて500rpmで5分間攪拌した。攪拌を止めて3時間静置した後、試験液の外観を観察した。
(5)判定基準は以下の通りとした。
カーボンブラック水和能:
目視にて、
カーボンブラックがほとんど液面に見られないものは「○」。
少量のカーボンブラックが液面に浮いているものは「△」。
多量のカーボンブラックが液面に浮いているものは「×」。
カーボンブラック分散:
目視にて、
液中にカーボンブラックが濃厚に分散しているものは「○」。
液中にカーボンブラックが均一に分散しているものは「△」。
液中のカーボンブラックが分散していないものは「×」。
攪拌翼、温度計、冷却管を備えた200ml4つ口フラスコに、イソプレノール1モルに対してエチレンオキシド10モルを付加した化合物(IPN10)を100g、エピクロルヒドリン52.7g(0.57mol)、テトラブチルアンモニウムブロミド3.1g(0.01mol)を一括で仕込み、撹拌混合しながら、内温40〜50℃となるよう加温した。ここに、ペレット状の水酸化ナトリウム(以下、「NaOH」とも称する。)7.6g(0.19mol)を30分間かけて徐々に添加し、内温45〜50℃を維持しながら、さらに5.5時間撹拌した。得られた溶液を室温まで冷却した後、析出した塩を濾過して除去し、さらに減圧蒸留で混入しているエピクロルヒドリンと水を除去して単量体(1)87.1gを含む反応液(1)を101.8g得た。
1H−NMRから、下記一般式(5)においてnが平均10である単量体(1)の生成を確認した。
<実施例1>
還流冷却器、攪拌機(パドル翼)を備えた容量100mLのガラス製セパラブルフラスコに、純水22.7g、およびポリエチレンイミン(「SP006」株式会社日本触媒製、Mw600(カタログ値))1.8gを仕込み、攪拌しながら、60℃に加温したものを反応系とした。次に、攪拌下、反応液(1)20.1gを滴下した。滴下時間は、30分間とした。また、各溶液の滴下速度は一定とし、各溶液の滴下は連続的に行った。
滴下終了後、更に300分間、上記反応溶液を60℃に保持(熟成)して反応を終了した。
このようにして、固形分濃度50%の組成物(1)を得た。
添加終了後、更に300分間、上記反応溶液を室温下、攪拌して反応を終了した。
このようにして、本発明のポリアミン系重合体(I)を含む固形分濃度30%の組成物(2)を得た。
上記ポリアミン系重合体(I)の重量平均分子量は26,000であった。
還流冷却器、攪拌機(パドル翼)を備えた容量100mLのガラス製セパラブルフラスコに、純水15.4g、および組成物(1)22.3gを仕込み、室温下、攪拌混合したものを反応系とした。次に、攪拌下、亜硫酸水素ナトリウム 0.9gを一括添加した。
添加終了後、更に300分間、上記反応溶液を室温下、攪拌して反応を終了した。
このようにして、本発明のポリアミン系重合体(II)を含む固形分濃度30%の組成物(3)を得た。
上記ポリアミン系重合体(II)の重量平均分子量は18,000であった。
還流冷却器、攪拌機(パドル翼)を備えた容量100mLのガラス製セパラブルフラスコに、純水22.8g、およびポリエチレンイミン(「SP006」株式会社日本触媒製、Mw600(カタログ値))3.6gを仕込み、攪拌しながら、60℃に加温したものを反応系とした。次に、攪拌下、反応液(1)20.1gを滴下した。滴下時間は、30分間とした。また、各溶液の滴下速度は一定とし、各溶液の滴下は連続的に行った。
滴下終了後、更に300分間、上記反応溶液を60℃に保持(熟成)して反応を終了した。
このようにして、固形分濃度50%の組成物(4)を得た。
添加終了後、更に300分間、上記反応溶液を室温下、攪拌して反応を終了した。
このようにして、本発明のポリアミン系重合体(III)を含む固形分濃度30%の組成物(5)を得た。
上記ポリアミン系重合体(III)の重量平均分子量は6,500であった。
還流冷却器、攪拌機(パドル翼)を備えた容量100mLのガラス製セパラブルフラスコに、純水21.0g、およびポリエチレンイミン(「SP012」株式会社日本触媒製、Mw1200(カタログ値))1.8gを仕込み、攪拌しながら、60℃に加温したものを反応系とした。次に、攪拌下、反応液(1)20.1gを滴下した。滴下時間は、30分間とした。また、各溶液の滴下速度は一定とし、各溶液の滴下は連続的に行った。
滴下終了後、更に300分間、上記反応溶液を60℃に保持(熟成)して反応を終了した。
このようにして、固形分濃度50%の組成物(6)を得た。
添加終了後、更に300分間、上記反応溶液を室温下、攪拌して反応を終了した。
このようにして、本発明のポリアミン系重合体(IV)を含む固形分濃度30%の組成物(7)を得た。
上記ポリアミン系重合体(IV)の重量平均分子量は48,000であった。
還流冷却器、攪拌機(パドル翼)を備えた容量100mLのガラス製セパラブルフラスコに、純水20.1g、およびエチレンジアミン(Mw60)0.9gを仕込み、攪拌しながら、60℃に加温したものを反応系とした。次に、攪拌下、反応液(1)20.1gを滴下した。滴下時間は、30分間とした。また、各溶液の滴下速度は一定とし、各溶液の滴下は連続的に行った。
滴下終了後、更に300分間、上記反応溶液を60℃に保持(熟成)して反応を終了した。
このようにして、固形分濃度50%の組成物(8)を得た。
添加終了後、更に300分間、上記反応溶液を室温下、攪拌して反応を終了した。
このようにして、本発明のポリアミン系重合体(V)を含む固形分濃度30%の組成物(9)を得た。
上記ポリアミン系重合体(V)の重量平均分子量は5,300であった。
上記実施例で得られたポリアミン系重合体のカーブンブラックの分散性能を評価した。
公知のカーボンブラックの分散剤であるフェノキシポリエチレングリコールとして、フェノール1モルに対してエチレンオキシドを20モル付加した化合物(比較化合物1とする)のカーブンブラックの分散性能を評価した。
スルホン酸(塩)基を有しないポリアミン系重合体として、分子量1200(カタログ値)のポリエチレンイミン(株式会社日本触媒製)に、アミノ基1モルに対して7モルのエチレンオキシドを付加した重合体(比較化合物2とする)のカーブンブラックの分散性能を評価した。
本発明のポリアミン系重合体は、従来の重合体と比較して良好なカーボンブラックの分散能を示すことが明らかとなった。
Claims (3)
- 下記一般式(1)で表わされる構造単位を有し、該下記一般式(1)で表わされる構造単位(但し下記一般式(1)中の(N)で表される部分は計算に入れない)の重合体の質量に対する割合が70〜99質量%であり、重量平均分子量が1,000〜100,000である、ポリアミン系重合体である。
上記一般式(1)において、R1、R2のいずれか一方は水素原子、メチル基から選ばれる基であり、残りの一方は、スルホン酸(塩)基であり、R3は単結合、−CH2−、−CH2CH2−から選ばれる基であり、R4は炭素数2〜20のアルキレン基であり、R5は
下記構造式(2)、構造式(3)のいずれかで表わされる基であり、nは2〜300の数を表わし、(N)は、ポリアミン重合体の残基であり、一般式(1)で表わされる構造のR5で表わされる基が、ポリアミン重合体の残基中のN原子に結合していることを表わす。
- 請求項1に記載のポリアミン系重合体を含む、無機顔料分散剤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011201363A JP5738139B2 (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | ポリアミン系重合体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011201363A JP5738139B2 (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | ポリアミン系重合体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013060562A true JP2013060562A (ja) | 2013-04-04 |
JP5738139B2 JP5738139B2 (ja) | 2015-06-17 |
Family
ID=48185508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011201363A Active JP5738139B2 (ja) | 2011-09-15 | 2011-09-15 | ポリアミン系重合体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5738139B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2017094855A1 (ja) * | 2015-12-02 | 2018-10-04 | 株式会社日本触媒 | 水溶性フィルム及びその製造方法 |
Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53108925A (en) * | 1977-03-03 | 1978-09-22 | Texaco Development Corp | Process for preparing sulfonic ether |
JPS6164325A (ja) * | 1984-09-05 | 1986-04-02 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | 変性ポリアミン |
JPH0517385A (ja) * | 1990-02-16 | 1993-01-26 | Basf Ag | ビニルポリエーテルアルコール |
JPH08302006A (ja) * | 1995-05-09 | 1996-11-19 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 低塩素変性ポリアミンおよび水系エポキシ樹脂硬化剤 |
JP2010132814A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Nippon Shokubai Co Ltd | ポリアルキレングリコール系化合物とその製造方法ならびにその用途 |
-
2011
- 2011-09-15 JP JP2011201363A patent/JP5738139B2/ja active Active
Patent Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS53108925A (en) * | 1977-03-03 | 1978-09-22 | Texaco Development Corp | Process for preparing sulfonic ether |
JPS6164325A (ja) * | 1984-09-05 | 1986-04-02 | Nippon Shokubai Kagaku Kogyo Co Ltd | 変性ポリアミン |
JPH0517385A (ja) * | 1990-02-16 | 1993-01-26 | Basf Ag | ビニルポリエーテルアルコール |
JPH08302006A (ja) * | 1995-05-09 | 1996-11-19 | Mitsubishi Gas Chem Co Inc | 低塩素変性ポリアミンおよび水系エポキシ樹脂硬化剤 |
JP2010132814A (ja) * | 2008-12-05 | 2010-06-17 | Nippon Shokubai Co Ltd | ポリアルキレングリコール系化合物とその製造方法ならびにその用途 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2017094855A1 (ja) * | 2015-12-02 | 2018-10-04 | 株式会社日本触媒 | 水溶性フィルム及びその製造方法 |
US12116193B2 (en) | 2015-12-02 | 2024-10-15 | Nippon Shokubai Co., Ltd. | Water-soluble film and manufacturing method therefor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP5738139B2 (ja) | 2015-06-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN116348524A (zh) | 新型烷氧基化聚烯亚胺或烷氧基化聚胺 | |
JP5404518B2 (ja) | ポリアルキレンイミンアルキレンオキシド共重合体 | |
JP5643427B2 (ja) | 両性重合体及びその製造方法 | |
JP6639399B2 (ja) | ポリアスパラギン酸の製造方法 | |
RU2673814C2 (ru) | Модифицированные полиаспарагиновые кислоты, их получение и их применение в качестве диспергирующих средств и ингибиторов образования отложений в композициях моющих средств, средств для мытья посуды и очищающих средств и в обработке воды | |
BR112017012488B1 (pt) | Método para produzir ácido poliaspártico por meio de um pré-condensado | |
JP6270585B2 (ja) | 変性アルキレンイミン系重合体 | |
JP5506616B2 (ja) | ポリアルキレングリコール系重合体及びその製造方法 | |
JP2012057095A (ja) | スルホン酸基含有重合体、スルホン酸基含有単量体及びそれらの製造方法 | |
JP4549135B2 (ja) | ポリアルキレンイミンアルキレンオキシド共重合体 | |
JP6862431B2 (ja) | 還流冷却下でポリアスパラギン酸を生成させるための方法 | |
JP2009161762A (ja) | 変性アルキレンイミン系重合体 | |
JP5738139B2 (ja) | ポリアミン系重合体およびその製造方法 | |
JP4431375B2 (ja) | 変性アルキレンイミン系重合体 | |
JP2010001495A (ja) | ポリアルキレンイミン誘導体、その製造方法およびその用途 | |
JP2012057094A (ja) | アミノ基含有重合体及びその製造方法 | |
JP2011231059A (ja) | N−ヒドロキシアルキルエチレンジアミン化合物およびその製造方法 | |
JP2012057089A (ja) | エーテル結合含有重合体及びその製造方法 | |
JP6700121B2 (ja) | ポリアルキレンイミン誘導体 | |
JP2010184865A (ja) | N,n−ビス(2−ヒドロキシアルキル)アミノ酸の製造方法およびアミノ酸組成物およびその用途 | |
US20230174899A1 (en) | Laundry detergent formulation with biodegradable antiredeposition agent | |
JP2012171976A (ja) | リンゴ酸構造含有アミノ化合物を含む組成物およびその製造方法 | |
JP2012057092A (ja) | ポリアルキレングリコール系重合体及びその製造方法 | |
JP2012057090A (ja) | エーテル結合含有重合体及びその製造方法 | |
JP2011093876A (ja) | N−ヒドロキシアルキルポリエチレンアミン化合物およびその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140415 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150206 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150210 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150311 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150331 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150421 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5738139 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |