JP2013056401A - シート切断装置 - Google Patents

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Yuichi Oyane
裕一 大矢根
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Abstract

【課題】ギロチン式シート切断装置の部品点数を少なくし、組み立てを容易にする。
【解決手段】可動刃の駆動手段を備えたフレームと、板状の可動刃を固定した可動刃ホルダと、可動刃ホルダをフレームに摺動可能に圧接する圧接手段と、駆動手段の動力を可動刃ホルダに伝達する伝達手段を有し、駆動手段によって可動刃ホルダがフレームに沿って摺動する。可動刃ホルダがカバーを兼ねるので、部品点数が減り、組み立ても容易となる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、プリンタなどのOA機器に装着され、記録紙などのシートを切断する、いわゆるギロチン式のシート切断装置に関する。
可動刃の刃先がV字状に形成されたギロチン式のシート切断装置は、例えば下記特許文献1などに開示されている。可動刃は1枚の金属板を成形し、刃先を研磨して製作したものであった。
特開平8−118285号公報
OA機器は、高性能化、小型化がめざましく、しかも、より一層のコストダウンが求められている。したがって、これらに使用するシート切断装置も、小型化及びコストダウンの要請が強い。
図11に示すように、可動刃の刃先がV字状の場合、研磨面44は右側と左側が同一平面とはならないので、研磨作業が非常に煩雑であった。
本発明は、可動刃の研磨作業を容易にすることにより、シート切断装置のコストダウンを実現することを課題とするものである。
〔請求項1〕
本発明は、可動刃を、刃先が固定刃刃先と交差するごとく摺動して固定刃刃先と可動刃刃先の間に通したシートを切断するギロチン式のシート切断装置において、前記可動刃の刃先がV字状をなし、各刃先が直線となるように可動刃が中央部で2つの可動刃半体に分割されていることを特徴とするシート切断装置である。
可動刃を中央部で2つの可動刃半体に分割すると、各半体の刃先が直線になり、研磨面が単純な平面となるので、各半体をきわめて容易に研磨することができる。
〔請求項2〕
また本発明は、可動刃を、刃先を固定刃刃先と交差するごとく摺動して固定刃刃先と可動刃刃先の間に通したシートを切断するギロチン式のシート切断装置において、前記可動刃の刃先がV字状をなし、シートの部分切断のため該刃先の中央部に凹部を有し、該可動刃が該凹部において左右の2つの可動刃半体に分割されていることを特徴とするシート切断装置である。
可動刃の刃先中央部に、シートの部分切断のための凹部が形成されている場合は、凹部において左右の2つの可動刃半体に分割する。
〔請求項3〕
また本発明は、固定刃が別体となっている請求項1又は2に記載のシート切断装置である。
本発明のシート切断装置は、固定刃が別体となっている、いわゆるクラムシェルタイプに適用できる。
本発明のシート切断装置は、刃先がV字状の可動刃を容易に研磨できるので、コストダウンを実現できる。
シート切断装置1の斜視図である。 シート切断装置1の断面説明図である。 フレーム2の斜視図である。 モータ、ロータなどを取り付けたフレームの内面図である。 モータ、ロータなどを取り付けたフレームの上面図である。 可動刃ホルダ3の内面図である。 可動刃4を取り付けた可動刃ホルダ3の内面図である。 図7におけるA−A線断面図である。 図7におけるB−B線断面図である。 伝達手段の説明図である。 可動刃4の説明図である。 可動刃半体41の説明図である。 シート切断装置1’の断面説明図である。 他の実施例における可動刃の説明図である。 他の実施例における可動刃半体の説明図である。
以下、実施例を表した図面に基づいて、本発明を詳細に説明する。図1は実施例のシート切断装置1の斜視図、図2はシート切断装置1の断面説明図、図3はフレーム2の斜視図、図4はモータ、ロータなどを取り付けたフレームの内面図、図5はモータ、ロータなどを取り付けたフレームの上面図、図6は可動刃ホルダ3の内面図、図7は可動刃4を取り付けた可動刃ホルダ3の内面図、図8は図7におけるA−A線断面図、図9は図7におけるB−B線断面図、図10は伝達手段の説明図、図11は可動刃4の説明図、図12は可動刃半体41の説明図、図13は他の実施例のシート切断装置1’の断面説明図である。なお、図1ではネジ8を省略して表している。
図1〜12に示すシート切断装置1は、フレーム2と可動刃ホルダ3を有する。フレーム2は金属製で概略板状をなし、図3に示すように、3辺において側壁部22が折り曲げ形成されている。また、側壁部が形成されていない1辺の近傍に、該辺に沿って、被切断物であるシートが挿通するスリット21が形成され、また、このスリットと辺縁の間に固定刃を固定するための穴26が2個設けられている。中央部付近にはロータ7の回転軸72を軸着するための軸受孔23が、その上部には、可動刃ホルダ3の圧接手段であるボルトを螺着するための雌ネジ孔24が形成されている。また、可動刃ホルダ3を駆動する駆動手段であるモータ6を取り付けるための切り抜き部25が形成されている。
図4,5に示すように、フレーム2には固定刃5、モータ6及びロータ7が取り付けられる。固定刃5は、下端の刃先の位置がスリット21の上辺に一致して設けられている。モータ6はその一部が切り抜き部25からフレームの裏側に突出するようにして固定されており、その回転軸にはピニオン73が装着されている。ロータ7は外周部の歯形がピニオン73に噛み合っており、モータ6の回転によって回転する。ロータ7からは突起71が回転軸72と平行な方向で可動刃ホルダに向かって突出している。
可動刃ホルダ3はプラスチック製で、図6〜10に示すように、概略板状をなし、上部に可動刃4が4個の爪33によって保持固定されている。中央部には係合溝31が凹設され、その上部に縦方向(可動刃ホルダの摺動方向)の長穴32が表裏貫通して設けられている。長穴32の外面側の周囲には段部32a(図1,8)が形成されている。係合溝31の下方及び両側は肉薄部34となっており、特に膨出部35はフレームに取り付けられたモータ6に干渉しないように外側に膨出している。
なお、可動刃の固定方法は、実施例の爪に限らず任意であり、例えばネジ止めによる固定などでもよい。
可動刃ホルダ3は、圧接手段により、フレーム2に対し摺動可能に圧接されている。圧接手段はネジ8及びコイルバネ81である。ネジ8は、可動刃ホルダ3の長穴32を貫通して、外面側からフレームの雌ネジ孔24に螺着している。ネジ8の頭部と可動刃ホルダ外面の段部32aの間にコイルバネ81が介在していることで、可動刃ホルダ3がフレーム2方向に付勢され、圧接している。さらに、ネジ8が貫通している穴は上下方向の長穴であるので、可動刃ホルダ3は上下方向に摺動可能である。なお、符号82はネジ8の外周に設けたシース(鞘)である。
図11に示すように、可動刃4の刃先はV字形をなし、その中央部に凹部42が形成されている。両側にはガイド片43が上方に突出して設けられている。ガイド片43は固定刃5の両端に圧接し、これにより可動刃がガイドされ、固定刃に沿って摺動し、固定刃と可動刃の間のシートを切断する。可動刃4は中央部で2つの可動刃半体に分割されている。各可動刃半体41の正面形状は、線対称となっている。このように、可動刃の分割は、可動刃半体が対称となるように行うことが望ましい。各可動刃半体41は、刃先が直線となっているので、研磨面44が単純な平面となり、研磨を容易に行うことができる。
可動刃の駆動手段、すなわち可動刃ホルダの駆動手段はモータ6であり、駆動手段の動力を可動刃ホルダ3に伝達する伝達手段はロータ7である。図2に示すように、ロータ7の突起71は係合溝31に係合している。
突起71と係合溝31の位置関係を可動刃ホルダ3の内面において示すと、図10の通りである。係合溝31は、中央部の左側と右側で溝幅が異なっている。図10において、ロータ7が左回りに回転すると、突起71は溝幅が広い右側の溝に係合して係合溝31を押し上げ、可動刃ホルダ3は上方に向かって駆動する。このとき、係合溝31の溝幅が広いために可動刃ホルダの移動量は小さくなり、可動刃の凹部42の部分ではシートが切断されず、シートの中央部が切断されずに残る部分切断となる。
図10において、ロータ7が右回りに回転すると、突起71は溝幅が狭い左側の溝に係合して係合溝31を押し上げ、可動刃ホルダ3は上方に向かって駆動する。このとき、係合溝31の溝幅が狭いために可動刃ホルダの移動量は大きくなり、可動刃の凹部42の部分でもシートが切断され、全幅切断となる。このように、ロータの回転方向(すなわちモータの回転方向)によって、全幅切断と部分切断を切り替えることができる。
可動刃ホルダ3によって、駆動手段であるモータ6、伝達手段であるロータ7やピニオン73が覆われ、保護される。したがって、可動刃ホルダ3は、これらを保護するカバーを兼ねている。
図13のシート切断装置1’は、固定刃が別体となっているクラムシェルタイプである。このシート切断装置1’は、前記実施例のシート切断装置1から、固定刃5及びフレーム2のスリット21から上の部分を取り除いた構成で、その他の部分はシート切断装置1と全く同じである。このシート切断装置1’は、例えばプリンタの本体に装着され、固定刃はプリンタのカバーに取り付けられ、その結果、可動刃と固定刃の位置関係は図13のようになり、可動刃が摺動することで、可動刃と固定刃の間に挿通されるシートを切断する。
図14,15は、可動刃の刃先中央部に凹部を有しない場合である。この場合は、刃先中央部のV字状に折れ曲がった部分において左右の可動刃半体に分割している。各可動刃半体は正面視において線対称となっている。
1 シート切断装置
2 フレーム
21 スリット
22 側壁部
23 軸受孔
24 雌ネジ孔
25 切り抜き部
26 穴
3 可動刃ホルダ
31 係合溝
32 長穴
32a 段部
33 爪
34 肉薄部
35 膨出部
4 可動刃
41 可動刃半体
42 凹部
43 ガイド片
44 研磨面
5 固定刃
6 モータ
7 ロータ
71 突起
72 回転軸
73 ピニオン
8 ネジ
81 コイルバネ
82 シース

Claims (3)

  1. 可動刃を、刃先が固定刃刃先と交差するごとく摺動して固定刃刃先と可動刃刃先の間に通したシートを切断するギロチン式のシート切断装置において、前記可動刃の刃先がV字状をなし、各刃先が直線となるように可動刃が中央部で2つの可動刃半体に分割されていることを特徴とするシート切断装置。
  2. 可動刃を、刃先を固定刃刃先と交差するごとく摺動して固定刃刃先と可動刃刃先の間に通したシートを切断するギロチン式のシート切断装置において、前記可動刃の刃先がV字状をなし、シートの部分切断のため該刃先の中央部に凹部を有し、該可動刃が該凹部において左右の2つの可動刃半体に分割されていることを特徴とするシート切断装置。
  3. 固定刃が別体となっている請求項1又は2に記載のシート切断装置。
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