JP2013055829A - 電力供給システム及び電力供給方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】直流電力が供給される複数の負荷に、直流電力を供給する電力供給システムであって、供給される交流電力を直流電力に変換する複数の電源装置と、接続対象に接続され、接続された複数の接続対象間において直流電力を入出力させる複数の接続部と、接続部と接続対象との間の導通状態と非導通状態とを切換える複数のスイッチ部とを有し、接続部と、スイッチ部とを介して、電源装置から供給される直流電力を負荷に配電する配電部と、スイッチ部を流れる電流の電流値を検出する複数の検出部と、検出部が検出した電流値に基づいて、スイッチ部を切換える制御部と、を備え、接続対象には、電源装置と、負荷と、複数の接続部のうちの自接続部以外の他の接続部とが含まれ、各接続部は、少なくとも1つの他の接続部を含む、少なくとも3つの接続対象に、それぞれスイッチ部を介して接続されている。
【選択図】図1
Description
しかしながら、上述した従来技術では、供給経路毎に設定された消費電流の上限値に対して負荷を増設する余裕がない供給経路は、負荷の接続先として選定できないため、負荷を増設できる場所が限定されることがある。つまり、上述した従来技術では、負荷が設置される場所を自由に選定することができないという問題点がある。
以下、図面を参照して本発明による電力供給システム1の第1の実施形態について説明する。
図1は、本実施形態における電力供給システム1の構成を示した構成図である。
整流器101は、供給される交流電力を直流電力に変換する。
スイッチング部102は、例えばスイッチング素子を備えるスイッチングレギュレータであり、整流器101によって変換された直流電力の電圧を変更して(例えば、電圧を降下させて)、電圧を変更した直流電力を出力する。
電圧検出部103は、スイッチング部102から出力される直流電力の電圧を検出する。
電源制御部104は、スイッチング部102と電圧検出部103とに接続されており、スイッチング部102から出力される直流電力の電圧を制御する。例えば、電源制御部104は、電圧検出部103によって検出された電圧と、予め定められた出力電圧の目標値とを比較して、その差を算出する。さらに、電源制御部104は、算出した差に基づいて、スイッチング部102によるスイッチング動作の動作周波数を変更することによって、スイッチング部102から出力される直流電力の電圧を制御する。
配電部20は、電源装置10から供給される直流電力を、電力供給線Lとスイッチユニット60と接続部13とによって各負荷30に配電する。
接続部13は、例えばオフィスビルの床下や壁面に設置されている配電盤などに備えられている。接続部13は、接続端子130に接続される複数の電力供給線Lの間において直流電力を相互に供給できるように、接続端子130に接続される各電力供給線Lの間を電気的に接続させている。
スイッチユニット60a−1のスイッチ部12a−1は、電力供給線La−1によって電源装置10aに接続され、電力供給線La−2によって接続部13aに接続されている。
スイッチユニット60a−2のスイッチ部12a−2は、電力供給線La−3によって接続部13aに接続され、電力供給線La−4によって負荷30aに接続されている。
スイッチユニット60b−1のスイッチ部12b−1は、電力供給線Lb−1によって電源装置10bに接続され、電力供給線Lb−2によって接続部13bに接続されている。
スイッチユニット60b−2のスイッチ部12b−2は、電力供給線Lb−3によって接続部13bに接続され、電力供給線Lb−4によって負荷30bに接続されている。
スイッチユニット60cのスイッチ部12cは、電力供給線Lc−1によって接続部13aに接続され、電力供給線Lc−2によって接続部13bに接続されている。
図2は、本実施形態の電力供給経路Pの一例を示している。
このとき、スイッチユニット60a−1と、スイッチユニット60a−2と、スイッチユニット60b−1と、スイッチユニット60b−2とは、導通状態(つまりON状態)に切換えられている。また、スイッチユニット60cは、非導通状態(つまりOFF状態)に切換えられている。
このとき、スイッチユニット60a−1と、スイッチユニット60a−2と、スイッチユニット60b−2と、スイッチユニット60cとは、導通状態に切換えられている。また、スイッチユニット60b−1は、非導通状態に切換えられている。
このとき、スイッチユニット60a−1と、スイッチユニット60a−2と、スイッチユニット60b−2と、スイッチユニット60cとは、導通状態に切換えられている。また、スイッチユニット60b−1は、非導通状態に切換えられている。
このとき、すべてのスイッチユニット60は、導通状態に切換えられている。
図3は、スイッチユニット60の構成を示す図である。
スイッチユニット60は、それぞれ、上述したスイッチ部12のほかに、検出部14と、スイッチ制御部124とを有している。本実施形態において、スイッチユニット60a−1は、上述したスイッチ部12a−1のほかに、検出部14a−1と、スイッチ制御部124a−1とを有している。同様に、スイッチユニット60a−2は、上述したスイッチ部12a−2のほかに、検出部14a−2と、スイッチ制御部124a−2とを備えている。同様に、スイッチユニット60b−1は、上述したスイッチ部12b−1のほかに、検出部14b−1と、スイッチ制御部124b−1とを、スイッチユニット60b−2は、上述したスイッチ部12b−2のほかに、検出部14b−2と、スイッチ制御部124b−2とを、スイッチユニット60cは、上述したスイッチ部12cのほかに、検出部14cと、スイッチ制御部124cとを有している。
スイッチ制御部124は、制御部50から送信される通信パケットに含まれているスイッチ識別番号が自スイッチユニット60のスイッチ識別番号と一致する場合は、その通信パケットを受信する。一方、スイッチ制御部124は、自スイッチユニット60のスイッチ識別番号と一致しない場合は、その通信パケットを破棄する。
スイッチ123は、例えば半導体スイッチを含み、スイッチ制御部124が出力する駆動電圧によって、入出力端子120aと入出力端子120bとの間を導通状態又は非導通状態に切換える。スイッチ123には、スイッチ123を流すことができる電流の上限値が予め定められている。
図4は、制御部50の構成を示す図である。
制御部50は、通信部501と、取得部502と、記憶部503と、読み出し部504と、比較部505と、判定部506と、指令部507を有している。
図5は、記憶部503の上限値記憶部511と、経路情報記憶部512とに記憶される情報の構成を示す図である。
上限値記憶部511には、図5(b)に示すように、各スイッチ部12に流すことができる電流の上限値が、スイッチユニット60に割り当てられているスイッチ識別番号に関連付けられて、上限値情報として予め記憶されている。本実施形態においては、最大電流値は、電源装置10が供給できる直流電力の最大値に、例えば1.2倍の係数を乗じた値にして予め設定されている。
通信部501は、ネットワーク70を介して各スイッチユニット60(のスイッチ制御部124)との通信を行う。
指令部507は、通信部501と接続されており、通信部501及びネットワーク70を介してスイッチユニット60に対して、検出指令と、スイッチユニット60に割り当てられているスイッチ識別番号とを含む通信パケットを送信することにより、スイッチユニット60のスイッチ制御部124に対して電流値の検出を指令する。
比較部505は、読み出し部504によって読み出された複数の上限値情報のうちから、取得部502によって取得されたスイッチ識別番号に関連付けられた上限値情報を、比較対象の上限値情報として選択し、選択した上限値情報と、取得部502によって取得された電流値とを比較する。
読み出し部504は、比較部505からの読み出し指令に応じて上限値記憶部511から上限値情報と、経路情報記憶部512から経路情報とをそれぞれ読み出す。
このようにして制御部50は各検出部14によって検出された電流値に基づいて、各スイッチ部12を切換えさせることにより、電源装置10から負荷30に直流電力を供給する電力供給経路Pを選択する。
図6(a)は、本実施形態の電力供給経路Pの一例を示す図である。
図6(b)は、各スイッチユニット60のスイッチ部12を示すスイッチ識別番号と、上限値記憶部511に記憶されている各スイッチ部12の上限値と、制御部50がスイッチユニット60の検出部14から取得した電流値との関係を示す表である。
本実施形態における前提条件の一例として、図6(a)に示すように、電源装置10aは電圧が48[V]である10[kW]の直流電力を負荷30aに供給することができるものとする。また、電源装置10bは電圧が48[V]である20[kW]の直流電力を負荷30bに供給することができるものとする。つまり、図6(a)は、図2(a)で示した電力供給経路Paを示している。
このとき、制御部50と各スイッチユニット60とは次のように動作する。
まず、制御部50の指令部507は、例えば一定時間ごとに、各スイッチユニット60が備える検出部14に対して電流の検出を指令する(ステップS100)。本実施形態では、指令部507は、スイッチユニット60に割り当てられているスイッチ識別番号ID1と検出指令とを含む通信パケットを、通信部501及びネットワーク70を介して、スイッチユニット60a−1に対して送信する。同様に、指令部507は、スイッチユニット60a−2に対してスイッチ識別番号ID2と検出指令とを含む通信パケットを送信する。同様に、指令部507は、スイッチユニット60b−1に対してスイッチ識別番号ID3と検出指令とを含む通信パケットを、スイッチユニット60b−2に対してスイッチ識別番号ID4と検出指令とを含む通信パケットを、スイッチユニット60cに対してスイッチ識別番号ID5と検出指令とを含む通信パケットを、それぞれ送信する。
制御部50の取得部502は、通信部501によって受信された通信パケットに含まれる電流値とスイッチ識別番号とを取得する(ステップS200)。
図9は、本実施形態の変更後の電力供給経路Pの一例を示す図である。
図9に示すように、電力供給経路Pdを選択する場合には、取得部502によって取得された電流値が上限値を超えないような電力供給経路Pとなる。
制御部50の判定部506は、電力供給経路Pdを変更後の電力供給経路Pとして選択して、ステップS260に処理を進める(ステップS250−YES)。一方、判定部506は、電流値が上限値を超えないような電力供給経路Pを選択できなかった場合には、ステップS270に処理を進める(ステップS250−NO)。
図8は、電流値が上限値を超えるスイッチ部12として、スイッチ部12a−1を非導通状態にさせた状態を示す。
次に、判定部506は、ステップS280に処理を進める。
次に、スイッチユニット60のスイッチ制御部124は、受信した通信パケットに、スイッチ部12の切換え指令が含まれているか否かを判定する(ステップS310)。
そして、スイッチ制御部124は、スイッチ部12の切換え指令が含まれていると判定した場合(ステップS310−YES)は、スイッチ部12の切換え指令に基づいて、スイッチ部12を導通状態又は非導通状態にして処理を終了する(ステップS320)。
一方、スイッチ制御部124は、スイッチ部12の切換え指令が含まれていると判定した場合(ステップS310−NO)は、処理を終了する。
一方、本実施形態の電力供給システム1によれば、負荷30の設置場所として、負荷30aが設置されている場所と、負荷30bが設置されている場所とのいずれであっても選定することができる。
これにより、本実施形態の電力供給システム1は、複数の電力供給経路Pの間において電力を相互に供給させる際に、検出された電流値と、予め定められている経路とに基づいて電力供給経路Pを切換えることができる。このため、電力供給システム1は、自動的かつ瞬時に電力供給経路Pを切換えることができる。
これにより、本実施形態の電力供給システム1は、供給電流が設計値を上回って増加した場合には、自動的に電力供給経路Pを非導通状態にするため、過電流による電源装置10や電力供給線Lの過熱を防止することができ、安全に電力を供給することができる。
これにより、本実施形態の電力供給システム1は、負荷30の消費電力に基づいて電流の上限値を定めることができるため、負荷30の動作に必要となる最小限の上限値を定めることができる。このため、電力供給システム1は、より多くのスイッチユニット60に直流電力を配分することができ、スイッチユニット60と接続部13とをさらに増やすことができる。この場合には、さらに負荷30が設置される場所の自由度を向上させることができる。
図10は、バッテリー90を備えている電力供給システム1の構成を示す図である。例えば、バッテリー90は、配電部20のいずれかの接続部13に電力供給線Lを介して接続されていてもよい。例えば、図10に示すように、バッテリー90は、配電部20の接続部13bに電力供給線Ldを介して接続されていてもよい。この場合、電力供給システム1は、負荷30の消費電力が増加してから、制御部50によって電力供給経路Pが選択され、スイッチユニット60のスイッチ部12に切換え動作をさせるまでの間に、バッテリー90から電力を供給することができる。これにより、電力供給システム1は、スイッチ部12の切換え動作の際や停電時など、供給される電力が不足する場合においても信頼性の高い電力供給源として、電力を負荷30に供給することができる。
図11は電力供給系統が異なる交流電力源40から供給を受ける場合の構成図である。
例えば、交流電力源40aと交流電力源40bとは、異なる変電所SSから供給される交流電力源40であってもよい。例えば交流電力源40aは変電所SS1から、交流電力源40bは変電所SS2から供給される交流電力源40であってもよい。これにより、一方の電力供給系統に故障が発生して電力の供給が受けられなくなっても、他方の電力供給系統から供給される交流電力によって直流電力を供給し続けることができる。つまり、電力供給システム1は、2つ以上の電力供給系統を有する信頼性の高い電力供給源として、負荷30に電力を供給することができる。
図12は、スイッチユニット60を電力供給線Lc−2の両端に備えている電力供給システム1の構成を示す図である。
図12において、配電部20は、スイッチユニット60c−1と、スイッチユニット60c−2とを備えている。
スイッチユニット60c−1は、電力供給線Lc−1を介して接続部13aと接続されている。スイッチユニット60c−2は、電力供給線Lc−3を介して接続部13bと接続されている。また、これらのスイッチユニット60c−1とスイッチユニット60c−2とは、電力供給線Lc−3を介して互いに接続されている。
以下、図面に基づき、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、第1の実施形態と同じ構成及び動作については説明を省略する。
図13は、樹状に接続される電力供給システム1の構成を示す図である。
本実施形態の電力供給システム1は、図13に示すように、複数の配電部20として、配電部20−1と、配電部20−2aと、配電部20−2bとを有している。
配電部20−1は、電源装置10aと、配電部20−2aと、配電部20−2bとに接続されている。配電部20−2aは、配電部20−1と、配電部20−2bと、負荷30a1と、負荷30b1とに接続されている。配電部20−2bは、配電部20−1と、配電部20−2aと、負荷30a−2と、負荷30b−2とに接続されている。
つまり、電力供給システム1は、系統K1と系統K2とがそれぞれ階層化されて、同一の階層LYの系統K1の配電部20と系統K2の配電部20とが互いに接続されている配電部20を有している。本実施形態の電力供給システム1は、例えば図13に示すように、系統K1と系統K2との配電部20の階層LYとして、第1階層LY1と、第2階層LY2とを有している。
制御部50は、第1の実施形態と同様に、電力供給システム1に接続される負荷30の増設などにより、スイッチ部12を流れる電流の電流値が、予め記憶されている上限値を超える場合には、スイッチ部12に切換え指令を出力して、系統K1及び系統K2内において電力供給経路Pを変更する。
このため、複数の系統Kとして例えば、同一の階層LYに備えられている系統K1と系統K2との配電部20間において、供給する電力を相互に供給させることができるため、例えば系統K2に比べ、系統K1の消費電力が大きくなった場合に、系統K2から系統K1に電力を供給することができる。これにより、新たな電源装置10や電力供給線Lを接続することなく、電力の供給ができるため、負荷30が設置される場所の自由度を向上させることができる。
以下、図面に基づき、本発明の第3の実施形態を説明する。なお、第1の実施形態及び第2の実施形態と同じ構成及び動作については説明を省略する。
ここで、本実施形態の前提条件として例えば、電源装置10aは電圧が48[V]である10[kW]の、電源装置10bは電圧が48[V]である20[kW]の直流電力を負荷30に供給することができるものとする。また、負荷30aの消費電力は5[kW]とし、負荷30bの消費電力は10[kW]とする(図14(a))。
本実施形態の制御部350は、上述した実施形態の制御部50が有する記憶部50に代えて、記憶部303を有する。また、本実施形態の制御部350は、上述した実施形態の制御部50が有する各部に加えて、書き込み部308を有する。
記憶部303は、上述した実施形態の記憶部503が有する上限値記憶部511に代えて、上限値記憶部311を有する。
書き込み部308は、判定部506の指令に応じて、入力された情報を記憶部303に書き込む。
図16は、本実施形態の記憶部303の構成を示す図である。
本実施形態の上限値記憶部311には、各スイッチ部12に流すことができる電流の最大値と、各スイッチ部12に流すことができる電流の上限値とが、スイッチユニット60に割り当てられているスイッチ識別番号に関連付けられて、予め記憶されている。
本実施形態の制御部50は、検出部14によって検出された、各スイッチ部12を流れる電流の電流値に基づいて、上限値記憶部311に記憶されている電流の上限値を変更して、上限値記憶部311に記憶させる。この電流の上限値は、上限値記憶部311に記憶されている電流の最大値を超えない範囲において制御部50によって設定される。
また、スイッチ部12a−2と、スイッチ部12b−2との電流の最大値はスイッチ部12a−2と、スイッチ部12b−2とを合わせて720[A]が設定されて上限値記憶部311に記憶されている。これは、例えば、電源装置10aが電圧48[V]、電力10[kW]の直流電力を負荷30に供給し、電源装置10bが電圧48[V]、電力20[kW]の直流電力を負荷30に供給するため、電力供給経路Pをどのように選択しても、スイッチ部12a−2およびスイッチ部12b−2には、合わせて最大約600[A]しか電流が流れないことに基づいている。
このとき、制御部350は、スイッチ部12a−2の上限値を360[A]に変更できるか否かを判定する。
比較部505は、第1の実施形態におけるステップS220の処理をおこなう(ステップS500)。本実施形態では、比較部505は、スイッチ識別番号ID1に関連付けられているスイッチユニット60a−1の上限値情報240[A]を選択し、上限値情報240[A]と、取得部502によって取得された電流値312.5[A]とを比較する。比較部505、取得された電流値が上限値を超えていることを比較の結果として判定部506に出力する。
このとき制御部350は、上述したステップS500〜ステップS530によって処理をする。具体的には、制御部350は、スイッチ部12a−2を流れる電流が約520[A]になったことを検出部14を介して検出する。このとき、制御部350は、スイッチ部12a−2の上限値を620[A]に変更できるか否かを判定する。ここで、制御部350の上限値記憶部311に記憶されている、スイッチ部12b−2の上限値は240[A]であり、スイッチ部12a−2と、スイッチ部12b−2とを合わせた最大電流値は720[A]である。このため、スイッチ部12a−2の上限値を設定可能な最大値は、スイッチ部12a−2と、スイッチ部12b−2とを合わせた最大電流値720[A]と、スイッチ部12b−2の上限値は240[A]の差であり、480[A]となる。このようにして、判定部506は、スイッチ部12a−2の上限値を620[A]に変更できないと判定する。
これにより、本実施形態の電力供給システム1は、負荷30の消費電力に基づいて電流の上限値を定めることができるため、負荷30の動作に必要となる最小限の上限値を定めることができる。このため、電力供給システム1は、より多くのスイッチユニット60に直流電力を配分することができ、スイッチユニット60と接続部13とをさらに増やすことができる。この場合には、さらに負荷30が設置される場所の自由度を向上させることができる。
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよい。
Claims (11)
- 直流電力が供給される複数の負荷に、直流電力を供給する電力供給システムであって、
供給される交流電力を直流電力に変換する複数の電源装置と、
接続対象に接続され、接続された複数の前記接続対象間において直流電力を入出力させる複数の接続部と、前記接続部と前記接続対象との間を導通状態又は非導通状態に切換える複数のスイッチ部と、前記スイッチ部を流れる電流の電流値を検出する複数の検出部とを有し、前記接続部と前記スイッチ部とを介して、前記電源装置から供給される直流電力を前記負荷に配電する配電部と、
前記検出部が検出した電流値に基づいて、前記スイッチ部を切換える制御部と、
を備え、
前記接続対象には、前記電源装置と、前記負荷と、複数の前記接続部のうちの自接続部以外の他の接続部とが含まれ、
各前記接続部は、少なくとも1つの前記他の接続部を含む、少なくとも3つの前記接続対象に、それぞれ前記スイッチ部を介して接続されている
ことを特徴とする電力供給システム。 - i個(iは2以上の整数)の階層に階層化された複数の前記配電部を有し、
第1階層には1つの前記配電部が含まれ、第1階層の前記配電部は、前記電源装置に接続され、
第j(jは2≦j≦iを満たす整数)階層には、複数の前記配電部が含まれ、第j階層の前記配電部は、第(j−1)階層の前記配電部にそれぞれ接続されるとともに、第j階層の前記配電部のうちの自配電部以外の前記配電部にそれぞれ接続され、
第i階層の前記配電部は、前記負荷にそれぞれ接続され、
前記電源装置から供給される直流電力を、第1階層から第i階層の順に各配電部を介して前記負荷に供給する
ことを特徴とする請求項1に記載の電力供給システム。 - 前記制御部は、
前記検出部によって検出された電流値と、前記スイッチ部ごとに定められる前記スイッチ部に流すことができる電流の上限値と、前記スイッチ部の現在の前記配電部の電源供給経路を示す経路情報とに基づいて、前記スイッチ部を流れる電流値が前記上限値を超えないような経路情報を生成して、生成した前記経路情報に応じて前記スイッチ部を切換える
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力供給システム。 - 前記制御部は、
前記検出部によって検出された前記スイッチ部を流れる電流の電流値のいずれかが、当該電流値に対応する上限値であって、前記スイッチ部ごとに定められる前記スイッチ部に流すことができる電流の上限値を超える場合には、当該電流値に対応する前記スイッチ部を非導通状態にさせる
ことを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の電力供給システム。 - 前記制御部は、
前記スイッチ部ごとに定められる前記スイッチ部に流すことができる電流の上限値が、予め記憶されている上限値記憶部と、
前記スイッチ部の現在の前記経路情報と、前記スイッチ部ごとに定められる前記スイッチ部に流されている電流範囲と、に関連付けられて、前記スイッチ部の切換え後の前記経路情報が、予め記憶されている経路情報記憶部とを有し、
前記検出部によって検出された電流値と、前記上限値記憶部から読み出した前記上限値とを前記スイッチ部ごとに比較し、
いずれかの前記スイッチ部について、前記検出部によって検出された電流値が、前記上限値記憶部から読み出した前記上限値を超えている場合、
前記スイッチ部の現在の前記配電部の電源供給経路を示す経路情報と一致する前記スイッチ部の現在の前記経路情報と関連付けられており、かつ、前記検出部によって検出された前記スイッチ部を流れる電流の電流値を含む前記スイッチ部ごとに定められる前記スイッチ部に流されている電流範囲を示す情報と関連付けられている、前記予め記憶されている経路情報を前記経路情報記憶部から読み出し、
読み出した前記経路情報に応じて前記スイッチ部を切換える
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力供給システム。 - 前記上限値記憶部に予め記憶されている前記上限値は、前記負荷の消費電力に基づいて定められている
ことを特徴とする請求項5に記載の電力供給システム。 - 前記制御部は、
前記経路を選択する際に、前記検出部によって検出された前記スイッチ部を流れる電流の電流値に基づいて、当該スイッチ部に流すことができる電流の上限値を、記憶されている前記上限値から変更する
ことを特徴とする請求項5から請求項6のいずれか一項に記載の電力供給システム。 - 前記電源装置に供給される交流電力が、少なくとも2つの異なる電源供給系統から供給される
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の電力供給システム。 - 前記電源装置から前記負荷に供給される電力が不足する場合に、蓄積した電荷を前記負荷に供給するバッテリーを備える
ことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の電力供給システム。 - 前記接続部は、直列に接続された少なくとも2つの前記スイッチ部を介して互いに接続されている
ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか一項に記載の電力供給システム。 - 直流電力が供給される複数の負荷に、直流電力を供給する電力供給方法であって、
供給される交流電力を直流電力に変換する複数の電源装置に、電力を変換させる変換ステップと、
接続対象に接続され、接続された複数の前記接続対象間において直流電力を入出力させる複数の接続部と、前記接続部と前記接続対象との間の導通状態と非導通状態とを切換える複数のスイッチ部とを有し、前記接続対象には、前記電源装置と、前記負荷と、複数の前記接続部のうちの自接続部以外の他の接続部とが含まれ、少なくとも1つの前記他の接続部を含む、少なくとも3つの前記接続対象に、それぞれ前記スイッチ部を介して接続され、前記接続部と、前記スイッチ部とを介して、前記電源装置から供給される直流電力を前記負荷に配電する配電部に、電力を配電させる配電ステップと、
前記スイッチ部を流れる電流の電流値を検出する複数の検出部に、電流値を検出させる検出ステップと、
前記検出部が検出した電流値に基づいて、前記スイッチ部を切換える制御部に前記スイッチ部を切換えさせる切換えステップと、
を有する電力供給方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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