JP2013048569A - 気泡入り酸性分離液状調味料 - Google Patents

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秀智 上野
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匡英 杉山
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Abstract

【課題】野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持し、かつ口溶けのよい良好な食感が保持される良好な食感を有する気泡入り酸性分離液状調味料を提供する。
【解決手段】卵白、乳清、還元澱粉糖化物を含有する粘度(20℃)が40〜100Pa・sである気泡入り加工食品を用いた気泡入り酸性分離液状調味料。
【選択図】なし

Description

本発明は、野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持し、かつ口溶けのよい良好な食感が保持される気泡入り酸性分離液状調味料に関する。
ドレッシング等の酸性分離液状調味料は、野菜等の食材にまわしかけられるように2Pa・s以下程度の低粘度の液状に調整され、かつ、油脂本来の美味しさを感じ易くするために意図的に水相と油相を乳化せずに分離させている。そのため、まわしかけるのではなくディップして用いようとした場合、食材に絡みつかずに料理の底に沈んでしまう問題があった。
上記問題を解決する方法として種々検討されており、その一つとして、キサンタンガム等の2種類以上の増粘多糖類を水溶液中に完全に溶解した後、再び粉末化した易溶性粉末組成物を用いて、酸性液状調味料等の水溶液の粘度を簡便に調整する方法が記載されている(特開2004−344165号公報)。しかしながら、増粘多糖類特有の粘稠性の食感が酸性液状調味料の風味を損ねてしまい、消費者の要望を十分に満足するものではなかった。
特開2004−344165号公報
上述の従来技術に対し、本発明は、野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持し、かつ口溶けのよい良好な食感が保持される気泡入り酸性分離液状調味料を提供することを目的とする。
本発明者等は、上記問題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、卵白、乳清、還元澱粉糖化物を含有する粘度(20℃)が40〜100Pa・sである気泡入り加工食品を用いた気泡入り酸性分離液状調味料であれば、意外にも野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持し、かつ口溶けのよい良好な食感が保持される気泡入り酸性分離液状調味料を極めて簡便に製造できることを見出した。
すなわち本発明は、
卵白、乳清、還元澱粉糖化物を含有する粘度(20℃)が40〜100Pa・sである気泡入り加工食品を用いた気泡入り酸性分離液状調味料、
である。
本発明により、コンビニエンスストアやスーパーマーケットに限らず、常に新しい価値を求められる外食店においても、野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持し、かつ口溶けのよい良好な食感が保持される食感の気泡入りの酸性分離液状調味料というオリジナリティーのあるメニューを提供することができる。
以下、本発明の気泡入り酸性分離液状調味料を詳述する。なお、本発明において「%」は「質量%」、「部」は「質量部」を意味する。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料は、特定の気泡入り加工食品を配合した酸性分離液状調味料である。なお、本発明は該気泡入り加工食品に特徴を有するため、説明上、本発明で用いる気泡入り加工食品を中心に詳述する。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料で用いる気泡入り加工食品は、気泡が全体的に存在するように、スラリーを泡立てて調整したものをいう。また、該気泡入り加工食品は、粘度(20℃)40〜100Pa・sであり、卵白、乳清及び還元澱粉糖化物が気泡の主成分であることを特徴とする。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料に用いる気泡入り加工食品は、粘度(20℃)が40〜100Pa・sであり、好ましくは、50〜90Pa・sである。粘度が前記範囲より低いと、経時的に離水し易くなり、粘度が前記範囲より高いと、酸性分離液状調味料を調製した際の口溶けが重くなるため好ましくない。なお、本発明において粘度は、BH型粘度計を用い、回転数:4rpm、ローター:No.6、品温:20℃の測定条件で、2回転後の示度から換算した値である。
また、本発明の気泡入り酸性分離液状調味料に用いる気泡入り加工食品は、油脂の含有量が5%以下であり、1%以下が好ましく、油脂を含まないことがさらに好ましい。油脂の含有量が前記より多いと、油脂分離によって、気泡が潰れてしまい、気泡入り酸性分離液状調味料にふわふわとした食感が付与されない場合があるため好ましくない。本発明において油脂とは、特に限定するものではないが、例えば、大豆油、菜種油、バター、卵黄油、卵黄、大豆等が挙げられる。
気泡入り加工食品に用いる卵白としては、特に制限はないが、具体的には、例えば、常法により鶏卵を割卵して卵黄と分離し得られた液卵白、冷凍卵白とした後に解凍したもの、乾燥卵白、更には、起泡性を備えている限り、これら卵白からリゾチーム、グルコース等の成分の一部を除去したもの、プロテアーゼ等の酵素で処理したもの等が挙げられる。
気泡入り加工食品に用いる乳清としては、生乳や脱脂粉乳からチーズや酸カゼイン、レンネットカゼインを製造する際に副生する酸ホエイ、スイートホエイを原料とし、これを精製したものを使用することができる。また、それを濃縮、希釈、ペースト化、乾燥等の処理を行ったものも使用することができる。乳清に代えて全粉乳や脱脂粉乳等の乳原料を使用すると、カゼインを含むためか気泡入り加工食品の気泡安定性が損なわれ、気泡入り酸性分離液状調味料に軽い食感を付与できない場合があるため、カゼインの含有量(固形分換算)は乳原料の蛋白質全体の5%以下が好ましく、カゼインを全く含まないものがより好ましい。また、気泡入り加工食品においても、カゼインの含有量は1%以下が好ましく、カゼインを全く含まないものがより好ましい。
気泡入り加工食品に対する卵白と乳清の好ましい含有量は、それぞれ固形分換算で0.8〜5%とすることが好ましく、より好ましくは1〜4%である。さらに卵白と乳清の含有量比は、1:6〜6:1が好ましく、1:4〜1:1とすることがより好ましい。卵白の含有量及び含有量比が少なすぎると気泡入り加工食品の気泡安定性が低下し、気泡入り酸性分離液状調味料にふわふわとした食感を付与できない場合があり、多すぎると気泡入り加工食品の泡が硬くなり口溶けが損なわれる。また、乳清の含有量及び含有量比が少なすぎると気泡入り加工食品の泡が硬くなり口溶けが損なわれ、多すぎると気泡入り加工食品の気泡安定性が低下し、野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持できない場合がある。
気泡入り加工食品には、卵白及び乳清に加えて還元澱粉糖化物を含有させる。これにより、気泡入り酸性分離液状調味料が離水し難く、野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持し、かつ口溶けのよい良好な食感が保持される良好な食感となる。ここで、還元澱粉糖化物とは、澱粉を酸や酵素等で加水分解して得られる澱粉糖化物(澱粉糖)を更に水素添加処理により還元した糖アルコールの混合物で、還元澱粉加水分解物、還元水飴、デキストリンアルコール等とも呼ばれる。
また、気泡入り加工食品に用いる還元澱粉糖化物は、当該原料糖、即ち澱粉糖化物(澱粉糖)のDE値が10〜40、好ましくは10〜30のものを用いることが好ましい。また、DE値とは、「デキストロースエキュイバレント(dextrose
equivalent)」の略称で、澱粉糖化物(澱粉糖)の品質表示の一方法で、澱粉の加水分解の程度を示す指標である。DEが高いほうが加水分解の程度が高く、一方、DEが低いほうが加水分解の程度が低いことを意味する。
原料糖のDE値が、前記範囲より高い還元澱粉糖化物を使用すると、得られる気泡入り酸性分離液状調味料の食感が、ふわふわとはするものの口溶けが悪くなる場合がある。一方、DE値は低い方が好ましいが、10を下回る還元澱粉糖化物は、一般的に販売されていないため、DE値10を下限とする。
気泡入り加工食品に対する還元澱粉糖化物の含有量は、固形分換算で、2〜20%が好ましく、3.5〜14%がより好ましい。還元澱粉糖化物の含有量が、前記範囲より少ないと、得られる気泡入り酸性分離液状調味料の食感が、野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持できるものの、口溶けが悪くなる場合がある。一方、前記範囲より多くすると、口溶けが重くなる場合がある。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料に用いる気泡入り加工食品において、泡立ちについては、比重が、好ましくは0.3〜0.7、より好ましくは0.4〜0.6となる程度である。比重が前記範囲より小さいと気泡入り加工食品の気泡安定性が低く、酸性分離液状調味料との混合時に離水を生じてしまう場合がある。反対に大きいと泡立ちが足りずに野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持できない場合がある。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料に用いる気泡入り加工食品には、pH調整材を含有させることが好ましい。pH調整材は、気泡入り加工食品のpHを好ましくは4.5〜6、より好ましくは5〜5.5とするために使用する。pHが低すぎると卵白及び乳清中の蛋白質の酸変性により泡立ちが悪くなり野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持し難く、pHが高すぎると泡が柔らかくなり、酸性分離液状調味料との混合時に離水を生じてしまう場合がある。
pH調整材は、酢酸、乳酸、クエン酸、リンゴ酸等の有機酸及びその塩、リン酸等の無機酸及びその塩、レモン、オレンジ、リンゴ等の果汁、食酢、ヨーグルト等の酸性発酵食品、炭酸水素ナトリウム等が挙げられる。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料に用いる気泡入り加工食品を上述の好ましい粘度範囲とするためには、卵白、乳清、還元澱粉糖化物の含有量によって調整すればよいが、スラリーの泡立ちを向上させると共に、潰れにくくするために、前述の原料に加えて、増粘多糖類、ゼラチンなどを適宜使用しても良い。増粘多糖類としては、アルギン酸ナトリウム、発酵セルロース、キサンタンガム、グアーガム、ローカストビーンガム、λカラギナン、タラガム、ジェランガム、タマリンドシードガム、アラビノガラクタン、プルラン等を使用することができる。中でも、スラリーの撹拌時の剪断抵抗を減少させて泡立ちを向上させる点からシュードプラスチック性を有するキサンタンガム、発酵セルロース、グアーガム、ローカストビーンガム、λカラギナン、タラガム、ジェランガム等が好ましく、特にキサンタンガムが好ましい。
また、本発明の気泡入り酸性分離液状調味料に用いる気泡入り加工食品に増粘多糖類、ゼラチンを用いる場合、その含有量は、0.3〜2%とすることが好ましい。増粘多糖類が少なすぎると気泡入り加工食品が潰れ易く野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持できない場合があり、多すぎると粘稠性の食感が強く良好な口溶けを付与できない場合がある。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料に用いる気泡入り加工食品は、気泡安定性、特に冷凍時の気泡安定性に優れるため、含気状態の気泡入り加工食品を、容器詰めにして冷凍庫で1年程度保存した後であっても、解凍すると冷凍前と同様の含気状態と気泡安定性を保持し、嵩高く泡立ったメレンゲ様の食感を有する。そのため、容器詰めの状態で冷凍流通させた気泡入り加工食品を解凍した後、酸性分離液状調味料と混合しても、得られる本発明の気泡入り酸性分離液状調味料は、野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持し、かつ口溶けのよい良好な食感が得られる。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料に用いる気泡入り加工食品は、上述の各成分の他、必要に応じて、グルコース、マルトース、トレハロース、スクラロース、オリゴ糖等の糖類、スクラロース、ソーマチン、アセスルファムカリウム、アスパルテーム等の高甘味度甘味料、ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、有機酸モノグリセリド、レシチン、ポリソルベート等の乳化剤、クエン酸カルシウム、フマル酸ナトリウム、コハク酸ナトリウム等の有機酸塩、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンK等のビタミン類、鉄、マグネシウム等の各種ミネラル類、香料、着色料、調味料及び保存料等を配合することができる。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料に用いる気泡入り加工食品の調製方法は、上述した卵白、乳清、還元澱粉糖化物及びその他必要に応じて配合される各成分を混合してスラリーとし、そのスラリーを撹拌や気体の吹き込みなどにより泡立てた後、品温60〜90℃、好ましくは75〜85℃の加熱をして製造することができる。この加熱により卵白及び乳清中の蛋白質が凝集するためか、気泡入り加工食品は気泡安定性に優れたものとなる。この時、加熱後に必要に応じて任意の容器に充填し、冷凍することもできる。この場合、スラリーの泡立ては、好ましくは、加熱後の比重が0.3〜0.7となるように適宜調整する。過度に加熱温度を高くすると、気泡入り加工食品は蛋白質の凝集物が過度に形成されて口溶けのよい良好な食感が損なわれる。一方、加熱温度が低すぎると、気泡入り加工食品の気泡安定性が低くなり、野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持できない。
気泡入り加工食品のより具体的な製造方法は、例えば、上述のスラリーを形成する各成分を脱気機能付き撹拌ミキサーに入れ、脱気撹拌してスラリーを得る。次に、このスラリーに空気、窒素ガス等の気体を吹き込みながらこのスラリーを撹拌して泡立て、次いでチューブ式熱交換器に通し、品温60〜90℃の条件で加熱する。これにより、気泡入り加工食品を得ることができる。また、この気泡入り加工食品は、耐冷凍性に優れるため、任意の容器に充填し、冷凍保存することができる。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料は、常温流通を可能ならしめるためにpH5以下に調整される。
本発明の酸性分離液状調味料に用いる食用油脂としては、食用として供されるものであればいずれのものでも良いが、例えば、コーン油、綿実油、サフラワー油、オリーブ油、紅花油、パーム油、ゴマ油、魚油、卵黄油等の動植物油及びこれらの精製油、並びにMCT(中鎖脂肪酸トリグリセリド)、ジグリセリド等のように化学的あるいは酵素的処理を施して得られる油脂等が挙げられる。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料に対する食用油脂の配合量は、油脂本来の美味しさを感じられる程度配合すればよく、製品に対し0.5〜80%が好ましく、2〜40%がより好ましい。
本発明の酸性分離液状調味料には、上述した原料以外に本発明の効果を損なわない範囲で各種原料を適宜選択し配合することができる。例えば、食酢、クエン酸、乳酸、レモン果汁等の酸味材、グルタミン酸ナトリウム、食塩、砂糖、みりん、醤油等の調味料、馬鈴薯澱粉、コーンスターチ、タピオカ澱粉、小麦澱粉、米澱粉、アルファ化澱粉、架橋処理澱粉及び湿熱処理澱粉等の澱粉類、キサンタンガム、タマリンドシードガム、ローカストビーンガム、ジェランガム、グアーガム等のガム類、卵黄、ホスホリパーゼA処理卵黄、全卵、卵白、レシチン、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、オクテニルコハク酸化澱粉等の乳化材、動植物のエキス類、各種蛋白質、蛋白質分解物、芥子、胡椒等の香辛料、香料、保存等が挙げられる。
また、本発明の気泡入り酸性分離液状調味料の製造方法は、上述の気泡入り加工食品を用いる以外は、常法に則り製造すれば良い。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料には、前記原料以外に、本発明の効果を損わない範囲で適宜選択し配合することができる。具体的には、例えば、グルコース、ショ糖、乳糖、麦芽糖、オリゴ糖、ぶどう糖果糖液糖等の糖類、スクラロース、ステビア、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、キシリトール、トレハロース、パラチノース等の甘味料、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、リゾリン脂質等の乳化剤、ラム酒、味醂、日本酒等の酒類、醤油、食塩、核酸、アミノ酸、グルタミン酸ナトリウム等の調味料、胡椒等の香辛料、クエン酸、酒石酸、コハク酸、リンゴ酸、酢酸等の有機酸及びその塩、カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム等のミネラル類、ビタミン類、各種ペプチド、デキストリン、色素、香料等が挙げられる。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料全体に対する気泡入り加工食品の割合は、特に限定されないが、少なすぎると、野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持し、かつ口溶けのよい良好な食感が十分に保持されない。一方、多すぎると酸性分離液状調味料の味が希釈され風味を損ねる場合があるため、気泡入り酸性分離液状調味料全体に対する気泡入り加工食品の割合は0.5〜30%が好ましく、1〜15%がより好ましい。
本発明の気泡入り酸性分離液状調味料において、気泡入り加工食品とそれ以外の材料との混合方法は、特に制限はなく、過度に力を加えて気泡が潰れることがなければ、例えば、撹拌ミキサーやヘラを使用して混合すればよい。
以下、本発明の実施例及び比較例を述べ、本発明を更に説明する。なお、本発明はこれらに限定するものではない。
[実施例1]
(1)気泡入り加工食品の調製
下記配合表1に示す組成で、各原料を脱気機能付撹拌ミキサーで攪拌混合し、真空度0.1MPaで脱気攪拌を行い、スラリーを得た。次いで、スラリーを攪拌ミキサーに投入し、空気を吹き込みながら攪拌して泡立てた。その後、泡立てたスラリーをチューブ式熱交換器に通して品温75℃で、3分間加熱して気泡入り加工食品を得た。なお、得られた気泡入り加工食品は、油脂及びカゼインを含んでおらず、粘度(20℃)が80Pa・s、比重が0.4、pHが5.5であった。
(2)気泡入り酸性分離液状調味料の調製
気泡入り加工食品50%、醸造酢(酢酸酸度5%)8%、食塩1%、グラニュ糖5%、コンソメ0.5%、でんぷん0.5%、清水23%を撹拌混合後、大豆油12%を積層し、本発明の気泡入り酸性分離液状調味料(pH4.2)を製した。
〔配合1〕
生卵白(固形分10%) 30%(固形分3%)
乳清(固形分換算) 3%
DE値20の還元澱粉糖化物(固形分換算) 14%
キサンタンガム 1%
クエン酸 0.3%
清水 残余
――――――――――――――――――――――――――――――――――
合計 100%
水相
気泡入り加工食品 50%
醸造酢(酢酸酸度5%) 8%
食塩 1%
グラニュ糖 5%
コンソメ 0.5%
でんぷん 0.5%
清水
23%

油相
大豆油 12%
――――――――――――――――――――――――
合計 100%
[試験例1]
気泡入り加工食品に使用する糖の種類によって、気泡入り酸性分離液状調味料の野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持し、かつ口溶けのよい良好な食感が保持される良好な食感が得られるか影響を調べた。具体的には、気泡入り加工食品に用いる糖を表1に示す糖に変更した以外は、実施例1(1)に準じて気泡入り加工食品を製し、次いで実施例1(2)に準じて気泡入り酸性分離液状調味料を製した。得られた気泡入り酸性分離液状調味料は、以下の評価方法に従って評価し、これらの結果を表1に示す。還元澱粉糖化物を粉末状のデキストリン、トレハロース、マルトオリゴ糖に置き換える場合は、固形分換算を揃え置換えた。なお、得られた全ての気泡入り加工食品は、油脂を含んでおらず、粘度が50〜90Pa・s、比重が0.4〜0.6、pHが5.5であった。
〔評価方法〕
まず、50g容のココット容器に、気泡入り酸性分離液状調味料30gを充填したものを用意し、スティック状にカットした大根を浸し入れた。そして、大根をゆっくりと引き出した時の気泡入り酸性分離液状調味料が絡み合った状態の外観と、喫食した際の口溶けのよさを以下の評価基準に従って評価した。
〔野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態の評価基準〕
A:よく絡み合った状態である
B:やや絡み合った状態である
C:水相及び/又は油相が流れ落ちてしまっている
〔口溶けの良さの評価基準〕
A:口溶けがよい
B:若干重い食感であるが、一定の口溶けを有している
C:口溶けが損なわれている
Figure 2013048569
表1の結果より、卵白、乳清及び還元澱粉糖化物を含有する気泡入り酸性分離液状調味料は、野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持し、かつ口溶けのよい良好な食感が保持される良好な食感が得られることが分かる(実施例1)。一方、還元澱粉糖化物を各種糖類に置き換えると、野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合った状態を保持し、かつ口溶けのよい良好な食感が保持される良好な食感の気泡入り酸性分離液状調味料が得られないことが理解できる(比較例1〜3)。
[比較例4]
生卵白30%を乳清(固形分換算)3%に置き換えた以外は、実施例1(1)に準じて気泡入り加工食品を製し、次いで実施例1(2)に準じて気泡入り酸性分離液状調味料を製した。
試験例1の方法及び基準に従って評価を行ったところ、この気泡入り酸性分離液状調味料は、気泡安定性が悪く、野菜等の食材と酸性分離液状調味料が十分に絡み合っておらず油相が流れ落ちてしまっていた。
[比較例5]
乳清(固形分換算)3%を生卵白30%に置き換えた以外は、実施例1(1)に準じて気泡入り加工食品を製し、次いで実施例1(2)に準じて気泡入り酸性分離液状調味料を製した。
試験例1の方法及び基準に従って評価を行ったところ、この気泡入り酸性分離液状調味料は、気泡が安定し野菜等の食材と酸性分離液状調味料が絡み合っていたものの、泡が硬くなり口溶けが損なわれた。

Claims (1)

  1. 卵白、乳清、還元澱粉糖化物を含有する粘度(20℃)が40〜100Pa・sである気泡入り加工食品を用いた気泡入り酸性分離液状調味料。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015050949A (ja) * 2013-09-05 2015-03-19 立志 安藝 泡状食品及びその製造方法

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