JP2013042346A - 移動通信方法及び移動管理ノード - Google Patents
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Abstract
【課題】移動局が、ローミングしている場合であっても、接続遅延を招くことなく、適切なAV通信の発信ドメインを選択する。
【解決手段】移動通信方法において、LTE方式のネットワーク内の移動管理ノードMMEが、移動局UEに対して、LTE方式のネットワークにおけるAV通信の提供能力を示すAV通信提供能力情報を含む「ATTACH ACCEPT」を送信する工程と、移動局UEが、かかるAV通信提供能力情報に基づいて、IMSを介してAV通信を行うか、或いは、回線交換通信によるAV通信を行うかについて決定する工程とを有する。
【選択図】図4
【解決手段】移動通信方法において、LTE方式のネットワーク内の移動管理ノードMMEが、移動局UEに対して、LTE方式のネットワークにおけるAV通信の提供能力を示すAV通信提供能力情報を含む「ATTACH ACCEPT」を送信する工程と、移動局UEが、かかるAV通信提供能力情報に基づいて、IMSを介してAV通信を行うか、或いは、回線交換通信によるAV通信を行うかについて決定する工程とを有する。
【選択図】図4
Description
本発明は、移動通信方法及び移動管理ノードに関する。
3GPPで規定されているLTE(Long Term Evolution)方式では、PS(Packet Switching、パケット交換)ドメインにおいて、移動局UEに対して、IMS(IP Multimedia Subsystem、サービス制御ネットワークを介して、AV(Audio & Video)通信(ビデオ電話)を提供する方法が規定されている。
また、LTE方式では、CSFB(CS Fallback)を用いて、移動局UEに対して、CS(Circuit Switching、回線交換)ドメインにおいて、AV通信(TV電話)を提供する方法が規定されている(例えば、非特許文献1参照)。
ここで、LTE方式の移動通信システムにおいて、PSドメイン及びCSドメインの両方で、AV通信を提供することができる場合、AV通信の発信時に、移動局UEの設定やネットワーク構成を勘案して、発信ドメインを選択することが必要であるが、現時点の3GPPの標準仕様では、発信ドメインを選択する方法について規定されていない。
かかる状況を考慮して、AV通信の発信ドメインを選択する方法として、以下の2つの方法が考えられている。
第1の方法として、「IMS MO(Management Object)」を用いて、移動局UEに対して、IMSを介したAV通信の提供可否を示すAV通信提供能力情報を伝える方法が想定される。以下、図5を参照して、かかる方法について簡単に説明する。
図5に示すように、ステップS2001において、OMA-DM(Device Management)サーバが、移動局UEに対して、「IMS MO」を用いて、IMSを介したAV通信の提供可否を示すAV通信提供能力情報を通知する。
ステップS2002において、移動局UEは、かかるAV通信提供能力情報に基づいて、IMSを介してAV通信の発信を行うべきか、或いは、CSドメインにおいてAV通信の発信を行うべきかについて示す設定情報を書き換える。
ステップS2003において、移動局UEにおいて、AV通信の発信ボタンが押下された場合で、かつ、設定情報として、CSドメインにおいてAV通信の発信を行うべきであると設定されている場合、移動局UEは、ステップS2004aにおいて、移動管理ノードMME(Mobility Management Entity)に対して、CSFBの開始要求信号を送信し、ステップS2004bにおいて、CSFB手順が行われて、CSドメインでのAV通信が開始される。
一方、ステップS2003において、移動局UEにおいて、AV通信の発信ボタンが押下された場合で、かつ、設定情報として、IMSを介してAV通信の発信を行うべきであると設定されている場合、移動局UEは、ステップS2005aにおいて、IMSに対して、IMSを介したAV通信の発信要求信号を送信し、ステップS2005bにおいて、IMSでのAV通信開始手順が行われて、IMSを介したAV通信が開始される。
第2の方法として、移動局UEが、一度、IMSを介したAV通信の発信をトライする方法が考えられている。以下、図6を参照して、かかる方法について簡単に説明する。
図6に示すように、ステップS3001において、移動局UEにおいて、AV通信の発信ボタンが押下された場合、ステップS3002において、移動局UEは、IMSに対して、IMSを介したAV通信の発信要求信号を送信する。
ステップS3003において、IMSは、IMSを介したAV通信を提供することができるか否かについて判定する。
IMSは、IMSを介したAV通信を提供することができると判定した場合、ステップS3004において、IMSでのAV通信開始手順が行われて、IMSを介したAV通信が開始される。
一方、IMSは、IMSを介したAV通信を提供することができると判定した場合、ステップS3005aにおいて、移動局UEに対して、AV通信を提供することができない旨を示す理由を含む「REJECT」を送信する。
ステップS3005bにおいて、移動局UEは、かかる「REJECT」に応じて、移動管理ノードMMEに対して、CSFBの開始要求信号を送信し、ステップS3005cにおいて、CSFB手順が行われて、CSドメインでのAV通信が開始される。
3GPP TS23.272
3GPP TS24.167
しかしながら、上述の第1の方法において用いられるOMA-DMサーバは、移動局UEがローミングを行うこと等を想定して設けられたものではない。すなわち、OMA-DMサーバによって送信される「IMS MO」は、移動局UEのホームネットワークにおける能力を通知するために設けられたものである。
したがって、OMA-DMサーバは、「IMS MO」を用いて、移動局UEのローミング先のネットワークにおいてIMSを介したAV通信を提供することができるか否かについて示すAV通信提供能力情報を通知することができないという問題点があった。
また、上述の第2の方法では、移動局UEは、在圏するLTE方式のネットワークにおいて、IMSを介したAV通信を提供することができない場合であっても、IMSに対して、IMSを介したAV通信の発信要求信号を送信するように構成されているため、無駄な発信要求信号が増加し、発信処理時における接続遅延を招いてしまうという問題点があった。
そこで、本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、移動局UEが、ローミングしている場合であっても、接続遅延を招くことなく、適切なAV通信の発信ドメインを選択することができる移動通信方法及び移動管理ノードを提供することを目的とする。
本発明の第1の特徴は、サービス制御ネットワーク(IMS)に接続されている第1通信方式のネットワーク及び回線交換通信をサポートしている第2通信方式のネットワークを具備する移動通信システムにおける移動通信方法であって、前記第1通信方式のネットワーク内の移動管理ノードが、移動局に対して、該第1通信方式のネットワークにおけるAV通信の提供能力を示すAV通信提供能力情報を含むアタッチ応答信号を送信する工程と、前記移動局が、前記AV通信提供能力情報に基づいて、前記サービス制御ネットワーク(IMS)を介してAV通信を行うか、或いは、回線交換通信によるAV通信を行うかについて決定する工程とを有することを要旨とする。
本発明の第2の特徴は、サービス制御ネットワーク(IMS)に接続されている第1通信方式のネットワーク及び回線交換通信をサポートしている第2通信方式のネットワークを具備する移動通信システムにおける該第1通信方式のネットワーク内の移動管理ノードであって、移動局に対して、前記第1通信方式のネットワークにおけるAV通信の提供能力を示すAV通信提供能力情報を含むアタッチ応答信号を送信するように構成されている送信部を具備することを要旨とする。
以上説明したように、本発明によれば、移動局UEが、ローミングしている場合であっても、接続遅延を招くことなく、適切なAV通信の発信ドメインを選択することができる移動通信方法及び移動管理ノードを提供することができる。
(本発明の第1の実施形態に係る移動通信システム)
図1乃至図4を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
図1乃至図4を参照して、本発明の第1の実施形態に係る移動通信システムについて説明する。
図1に示すように、本実施形態に係る移動通信システムは、IMSと、LTE方式のネットワークと、3G方式のネットワークとを具備している。
ここで、LTE方式のネットワークには、移動管理ノードMMEを含む移動伝達ネットワークと、E-UTRAN(Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network)とが配置されている。
また、3G方式のネットワークには、回線交換機MSC(Mobile-service Switching Center)を含むコアネットワークと、UTRAN(Universal Terrestrial Radio Access Network)/GERAN(GSM EDGE Radio Access Network)とが配置されている。
E-UTRANには、eNodeB(不図示)が配置されており、UTRAN/GERANには、NodeB/BSS(不図示)やRNC(Radio Network Controller)(不図示)が配置されている。
IMSには、SCC AS(Service Centralization and Continuity Application Server)等のIMS装置が配置されている。
図2に示すように、移動管理ノードMMEは、受信部11と、送信部12とを具備している。
受信部11は、IMSやE-UTRANや移動局UEから、各種信号を受信するように構成されている。
例えば、受信部11は、移動局UEから、「Attach Request(アタッチ要求信号)」を受信するように構成されている。
なお、受信部11は、IMSから、IMSを介したAV通信を提供することができるかについて示すAV通信提供能力情報を受診するように構成されていてもよい。
送信部12は、移動局UEに対して、各種信号を送信するように構成されている。例えば、送信部12は、移動局UEに対して、LTE方式のネットワークにおけるAV通信の提供能力を示すAV通信提供能力情報を含む「Attach Accept」を送信するように構成されている。
具体的には、送信部12は、図3に示すように、「Attach Accept」に設定する情報要素「EPS network feature support」内の情報要素「New bit」に、LTE方式におけるネットワークにおけるAV通信の提供能力を示すAV通信提供能力情報を設定するように構成されていてもよい。
ここで、情報要素「New bit」に設定されるAV通信提供能力情報は、LTE方式のネットワークにおいてIMSを介したAV通信を提供することができるか否かについて示すものであってもよい。
以下、図4を参照して、本実施形態に係る移動通信システムの動作について説明する。
図4に示すように、ステップS1001において、移動局UEの電源がONにされると、ステップS1002において、移動局UEは、移動管理ノードMMEに対して、「Attach Request」を送信する。
ここで、移動局UEは、在圏するTA(Tracking Area)が変更になった場合には、移動管理ノードMMEに対して、「TA Update」を送信する。
ステップS1003において、移動管理ノードMMEは、移動局UEに対して、上述のAV通信提供能力情報が設定された情報要素「EPS network feature support」を含む「Attach Accept」を送信する。
ステップS1004において、移動局UEは、受信したAV通信提供能力情報を記憶する。
ステップS1005において、移動局UEにおいて、AV通信の発信ボタンが押下された場合で、かつ、AV通信提供能力情報が、LTE方式のネットワークにおいてIMSを介したAV通信を提供することができないことを示す場合には、移動局UEは、ステップS1006aにおいて、移動管理ノードMMEに対して、CSFBの開始要求信号を送信し、ステップS1006bにおいて、CSFB手順が行われて、CSドメインでのAV通信が開始される。
一方、ステップS1005において、移動局UEにおいて、AV通信の発信ボタンが押下された場合で、かつ、AV通信提供能力情報が、LTE方式のネットワークにおいてIMSを介したAV通信を提供することができることを示す場合には、移動局UEは、ステップS1007aにおいて、IMSに対して、IMSを介したAV通信の発信要求信号を送信し、ステップS1007bにおいて、IMSでのAV通信開始手順が行われて、IMSを介したAV通信が開始される。
本実施形態に係る移動通信システムによれば、OMA-DMサーバによって送信される「IMS MO」を用いることなく、移動管理ノードMMEが、「Attach Accept」を用いて、移動局UEに対して、LTE方式のネットワークにおいてIMSを介したAV通信を提供することができるか否かについて示すAV通信提供能力情報を通知するように構成されているため、移動局UEは、ローミング中であっても、無駄な発信要求信号を送信することなく、AV通信の発信ドメインを適切に選択することができる。
また、本実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局UEが、Attach処理を行う際に、移動管理ノードMMEが、確実に、移動局UEに対して、AV通信提供能力情報を通知することができる。
さらに、本実施形態に係る移動通信システムによれば、移動局UEが、Attach処理を行った際に、任意のタイミングで、AV通信の発信ドメインを適切に選択することができる。
以上に述べた本実施形態の特徴は、以下のように表現されていてもよい。
本実施形態の第1の特徴は、IMS(サービス制御ネットワーク)に接続されているLTE方式(第1通信方式)のネットワーク及び回線交換通信をサポートしている3G方式(第2通信方式)のネットワークを具備する移動通信システムにおける移動通信方法であって、LTE方式のネットワーク内の移動管理ノードMMEが、移動局UEに対して、LTE方式のネットワークにおけるAV通信の提供能力を示すAV通信提供能力情報を含む「Attach Accept(アタッチ応答信号)」を送信する工程と、移動局UEが、かかるAV通信提供能力情報に基づいて、IMSを介してAV通信を行うか、或いは、回線交換通信によるAV通信を行うかについて決定する工程とを有することを要旨とする。
本実施形態の第2の特徴は、LTE方式のネットワーク及び3G方式のネットワークを具備する移動通信システムにおける移動管理ノードMMEであって、移動局UEに対して、LTE方式のネットワークにおけるAV通信の提供能力を示すAV通信提供能力情報を含む「Attach Accept」を送信するように構成されている送信部12を具備することを要旨とする。
なお、上述の移動管理ノードMMEや移動局UEの動作は、ハードウェアによって実施されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実施されてもよいし、両者の組み合わせによって実施されてもよい。
ソフトウェアモジュールは、RAM(Random Access Memory)や、フラッシュメモリや、ROM(Read Only Memory)や、EPROM(Erasable Programmable ROM)や、EEPROM(Electronically Erasable and Programmable ROM)や、レジスタや、ハードディスクや、リムーバブルディスクや、CD-ROMといった任意形式の記憶媒体内に設けられていてもよい。
かかる記憶媒体は、プロセッサが当該記憶媒体に情報を読み書きできるように、当該プロセッサに接続されている。また、かかる記憶媒体は、プロセッサに集積されていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ASIC内に設けられていてもよい。かかるASICは、移動管理ノードMMEや移動局UE内に設けられていてもよい。また、かかる記憶媒体及びプロセッサは、ディスクリートコンポーネントとして移動管理ノードMMEや移動局UE内に設けられていてもよい。
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。従って、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
UE…移動局
MSC…回線交換機
MME…移動管理ノード
11…受信部
12…送信部
MSC…回線交換機
MME…移動管理ノード
11…受信部
12…送信部
Claims (2)
- サービス制御ネットワークに接続されている第1通信方式のネットワーク及び回線交換通信をサポートしている第2通信方式のネットワークを具備する移動通信システムにおける移動通信方法であって、
前記第1通信方式のネットワーク内の移動管理ノードが、移動局に対して、該第1通信方式のネットワークにおけるAV通信の提供能力を示すAV通信提供能力情報を含むアタッチ応答信号を送信する工程と、
前記移動局が、前記AV通信提供能力情報に基づいて、前記サービス制御ネットワークを介してAV通信を行うか、或いは、回線交換通信によるAV通信を行うかについて決定する工程とを有することを特徴とする移動通信方法。 - サービス制御ネットワークに接続されている第1通信方式のネットワーク及び回線交換通信をサポートしている第2通信方式のネットワークを具備する移動通信システムにおける該第1通信方式のネットワーク内の移動管理ノードであって、
移動局に対して、前記第1通信方式のネットワークにおけるAV通信の提供能力を示すAV通信提供能力情報を含むアタッチ応答信号を送信するように構成されている送信部を具備することを特徴とする移動管理ノード。
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