JP2013036521A - シリコーンゴム製ホース用継手 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリコーンゴム製ホース13に接合される接続管部5を先端部に有し、後端部にヘルール6を有し、前記接続管部5と前記ヘルール6との間に第1ねじ部8aを有する継手本体1と、先端部に第2ねじ部10aと傾斜面11aとを有し、後端部に前記第1ねじ部に螺合するねじを有するナットリング2と、外周面の両側に傾斜面11bを有する円環状のシリコーンゴム製パッキン3と、後端部に前記第2ねじ部10aに螺合するねじ10bを有し、中間部に傾斜面を有する締付けナット4と、からなるシリコーンゴム製ホース用継手。
【選択図】図1
Description
ところが、サニタリー配管の全長をステンレス鋼管で構成すると、機器の操業に伴う振動や可動部の動きに対する余裕(いわゆる遊び)がなくなるので、設備故障の頻度が高くなる。
たとえば、二重管の隙間にホースを挟持し、さらに二重管をかしめてホースを固定した継手が実用化されている。しかし、かしめによってホースを固定した継手を長時間使用すると、かしめ部が緩んで、ホース内の流体が漏出し易くなるという問題がある。また、食品や医薬品の製造現場では、かしめを行なうことができないので、サニタリー配管に一旦取り付けた継手とホースを分解して洗浄することは困難である。
(a)定期的に分解して洗浄しなければならないので、容易に分解できる、
(b)微生物の発生の原因になる液溜りを生じない、
(c)流体の漏出を防止するために長時間にわたって安定した密着性を保持する
等の特性が求められるが、サニタリー配管で使用されるシリコーンゴム製ホースの継手として、これらの特性(a)〜(c)を兼ね備えたものは実用化されていない。
図4は、継手本体1の例を模式的に示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図、(c)は接続管部を拡大して示す断面図である。継手本体1の先端部にシリコーンゴム製ホース(以下、ホースという)の内側に挿入するための接続管部5を設け、後端部にヘルール6を設ける。さらに、接続管部5とヘルール6との間にホースの端部を係止するための係止部7を設け、その係止部7の外周面に第1ねじ部8aおよびその第1ねじ部8aから外側へ突出するフランジ部9を設ける。
図7は、締付けナット4の例を模式的に示す図であり、(a)は斜視図、(b)は断面図である。締付けナット4の後端部の内周面にナットリング2(図5参照)の第2ねじ部10aに螺合するねじ10bを設けて、締付けナット4とナットリング2を第2ねじ部10a,ねじ10bで着脱可能に連結できるようにする。さらに、ねじ10bの先端側に中心軸に平行な平滑面12を設け、その平滑面12の先端側にテーパ角αで傾斜する傾斜面11cを設ける。平滑面12の半径は、パッキン3(図6参照)の外径と同じとする。
最初に、図2(a)に示すように、継手本体1の接続管部5をホース13の内側に挿入し、ホース13の端部を係止部7に当接させる。接続管部5には段差14を設けて、ホース13が接続管部5から脱落するのを抑制する。
さらに、図2(c)に示すように、ナットリング2の先端部内側の傾斜面11aにパッキン3の傾斜面11bを当接させる。パッキン3の傾斜面11bは、いずれもテーパ角がαであるから、どちらの傾斜面11bをナットリング2の傾斜面11aに当接させても良い。パッキン3の内径は、ホース13の外径よりも大きくして、パッキン3にホース13を挿入しやすくする。そのため、パッキン3の内周面とホース13の外面は密着しておらず、隙間S1を有する。また、パッキン3の側面とそれに対向するナットリング2との間にも、隙間S2を有する。
ここで接続管部5の段差14について詳細に説明するために、接続管部5を拡大して図4(c)に示す。段差14は接続管部5の外周面に中心軸方向2〜4ケ所に設けることが好ましい。段差14が1ケ所以下では、ホース13内の流体の漏出やホース13の脱落が発生し易くなる。一方、段差14が5ケ所以上では、接続管部5の外周面とホース13の内面との間に空隙が生じ易くなり、液溜りが発生する原因になる。
段差14の高さHは0.5〜0.7mmの範囲内が好ましい。高さhが0.5mm未満ではホース13内の流体の漏出やホース13の脱落が発生し易くなる。一方、高さhが0.7mmを超えると、接続管部5の外周面とホース13の内面との間に空隙が生じ易くなり、液溜りが発生する原因になる。
以上に説明したように、継手本体1,ナットリング2,パッキン3,締付けナット4を組み合わせてホース用継手を形成することによって、安定した密着性を保持でき、かつ液溜りを防止することが可能である。
ナットリング2,締付けナット4は、ロストワックス法で製造することが可能であり、丸棒材から一体的に削り出してホース用継手を製作するよりも、ねじ切り等の加工を容易に行なうことができる。
水圧をさらに上昇させて、水圧0.8MPaではホース長が2mm伸び、水圧1.0MPaではホース長がさらに2mm伸びた。これはホース13と接続管部5との位置が水圧によってずれたことが原因と考えられる。
2 ナットリング
3 シリコーンゴム製パッキン
4 締付けナット
5 接続管部
6 ヘルール
7 係止部
8a 継手本体の第1ねじ部
8b 第1ねじ部に螺合するねじ
9 フランジ部
10a ナットリングの第2ねじ部
10b 第2ねじ部に螺合するねじ
11a ナットリングの傾斜面
11b パッキンの傾斜面
11c 締付けナットの傾斜面
12 平滑面
13 ホース
14 段差
15 シール環状突起
16 ホースバンド
S1 パッキンとホースとの隙間
S2 パッキンとナットリングとの隙間
S3 パッキンと締付けナットとの隙間
Claims (3)
- シリコーンゴム製ホースに接合される接続管部を先端部に有し、後端部にヘルールを有し、前記接続管部と前記ヘルールとの間に第1ねじ部を有する継手本体と、
先端部に第2ねじ部と傾斜面とを有し、後端部に前記第1ねじ部に螺合するねじを有するナットリングと、
外周面の両側に傾斜面を有する円環状のシリコーンゴム製パッキンと、
後端部に前記第2ねじ部に螺合するねじを有し、中間部に傾斜面を有する締付けナットと、
からなることを特徴とするシリコーンゴム製ホース用継手。 - 前記接続管部の外周面の中心軸方向2〜4ケ所にピッチ5〜15mmで段差を設け、該段差の高さを0.5〜0.7mm、勾配βを0〜45°とすることを特徴とする請求項1に記載のシリコーンゴム製ホース用継手。
- 前記ナットリングの傾斜面、前記シリコーンゴム製パッキンの傾斜面および前記締付けナットの傾斜面のテーパ角がいずれもα(°)であり、該テーパ角αが30〜50°の範囲内であることを特徴とする請求項1または2に記載のシリコーンゴム製ホース用継手。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011172532A JP2013036521A (ja) | 2011-08-08 | 2011-08-08 | シリコーンゴム製ホース用継手 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013036521A true JP2013036521A (ja) | 2013-02-21 |
Family
ID=47886322
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5035714A (ja) * | 1972-08-14 | 1975-04-04 | ||
JPH0534388U (ja) * | 1991-10-15 | 1993-05-07 | 森永乳業株式会社 | 弾力性チユ−ブ用サニタリ−ジヨイント |
JP2006097859A (ja) * | 2004-09-30 | 2006-04-13 | Toste Co Ltd | 管体接続装置 |
-
2011
- 2011-08-08 JP JP2011172532A patent/JP2013036521A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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