JP2013035669A - 判別装置及び記録装置 - Google Patents

判別装置及び記録装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2013035669A
JP2013035669A JP2011174153A JP2011174153A JP2013035669A JP 2013035669 A JP2013035669 A JP 2013035669A JP 2011174153 A JP2011174153 A JP 2011174153A JP 2011174153 A JP2011174153 A JP 2011174153A JP 2013035669 A JP2013035669 A JP 2013035669A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
light receiving
continuous paper
medium
reflected
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2011174153A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5990877B2 (ja
Inventor
Atsushi Majima
淳史 間島
Kazuhisa Kato
和久 加藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2011174153A priority Critical patent/JP5990877B2/ja
Publication of JP2013035669A publication Critical patent/JP2013035669A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5990877B2 publication Critical patent/JP5990877B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】光の散乱度合いが異なる複数の種類の媒体を判別することができる判別装置及び記録装置を提供する。
【解決手段】連続紙Sと連続紙Sよりも光の散乱率が大きいスプライステープTとを判別する判別装置であって、各媒体に対する入射光を発光する発光部30と、入射光が各媒体から反射した反射光の光軸AX2に対して受光面31aの中心位置Pがずれるように配置されて反射光を受光する受光部31と、受光部31における受光量が所定の閾値よりも小さい場合に、判別対象となる媒体がスプライステープTである旨を判別する制御部と、を備えた。
【選択図】図3

Description

本発明は、光の散乱度合いが異なる複数の種類の媒体を判別する判別装置、及び該判別装置を備えた記録装置に関する。
従来から、記録媒体に対して記録処理を施す記録装置としてインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」ともいう。)が広く知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載のプリンターには、記録紙(記録媒体)の有無を検出するための反射型のホトセンサーが記録紙の搬送経路上に設けられている。
ホトセンサーは、記録紙に光を入射する発光素子と、記録紙から反射した光を受光する受光素子とを備えている。そして、ホトセンサーの検出領域に記録紙が配置された場合には、発光素子からの射出光が記録紙によって反射されて受光素子に受光される。その結果、受光素子における受光量は所定の閾値を上回るため、ホトセンサーは検出領域に記録紙が配置されている旨を検出する。
一方、ホトセンサーの検出領域に記録紙が配置されない場合には、発光素子からの射出光が受光素子に受光されることはない。その結果、受光素子における受光量は所定の閾値を下回るため、ホトセンサーは検出領域に記録紙が配置されていない旨を検出する。すなわち、上記のプリンターでは、受光素子における受光量が所定の閾値を上回るか否かに基づいて、記録紙の有無を検出している。
特開2006−298532号公報
ところで、上記のプリンターでは、記録紙とは異なる他の媒体を搬送する場合もある。この場合、他の媒体が記録紙よりも光の散乱率が相当に大きい場合など記録紙及び他の媒体における光の散乱態様が大幅に異なるのであれば、これらの媒体から反射して受光素子に受光される光量が明確に異なる。そのため、受光素子における受光量が所定の閾値を上回るか否かに基づいて、搬送されている媒体が記録紙及び他の媒体のうち何れの媒体であるかを判別できる。
しかしながら、記録紙及び他の媒体における光の散乱態様が少し異なる程度である場合には、他の媒体は、発光素子から入射された光の幾らかは散乱させつつも、ある程度を受光素子に入射させることになり、受光素子における受光量が所定の閾値を上回ることもありうる。この場合、ホトセンサーは、搬送されている媒体が記録紙とは異なる他の媒体であるにも関わらず、記録紙が搬送されている旨を誤検出してしまう虞があった。
本発明は、光の散乱度合いが異なる複数の種類の媒体を判別することができる判別装置及び記録装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明の判別装置は、第1の媒体と該第1の媒体よりも光の散乱率が大きい第2の媒体とを判別する判別装置であって、前記各媒体に対する入射光を発光する発光部と、前記入射光が前記各媒体から反射した反射光の光軸に対して受光面の中心位置がずれるように配置されて前記反射光を受光する受光部と、前記受光部における受光量が所定の閾値よりも小さい場合に、判別対象となる媒体が前記第2の媒体である旨を判別する判別部と、を備えた。
上記構成によれば、第2の媒体から反射する反射光は、第1の媒体から反射する反射光よりも比較的大きく散乱する。そのため、反射光の光軸が受光部の受光面の中心位置に対してずれている場合に、第2の媒体から反射した反射光のうち受光部に受光されずに散乱する光の光量は、第1の媒体から反射した反射光のうち受光部に受光されずに散乱する光の光量よりも大きくなる。その結果、判別対象となる媒体から反射して受光部に受光される反射光の受光量が所定の閾値よりも小さい場合には、この媒体が光の散乱率の大きい第2の媒体である旨を判別することができる。
また、本発明の判別装置において、前記発光部は、前記第2の媒体から反射する前記反射光の前記受光部での受光量を減少させる方向に、前記入射光の光軸が傾くように配置される。
上記構成によれば、発光部は、入射光の光軸が傾くように配置された場合、発光部から各媒体への入射光の入射角度が変化するため、反射光の光軸が受光部の受光面の中心位置に対してずれて配置される。そのため、受光部に受光される反射光の光量に基づいて、光の散乱度合いが異なる第1の媒体及び第2の媒体を判別する構成を簡易に実現することができる。
また、本発明の判別装置は、前記受光面の中心位置に対する前記反射光の光軸の位置ずれ量を変更する変更手段を更に備えた。
両媒体における光の散乱率の差が大きい場合、反射光の光軸を受光部の中心位置に対してずらした際に、両媒体から反射した反射光のうち受光部に受光されずに散乱する光量の差は比較的大きくなる。そのため、受光部の中心位置に対する反射光の光軸の位置ずれ量が小さい場合であっても、両媒体から反射して受光部に受光される光量との差分は十分に大きくなる。
この点、上記構成によれば、両媒体における光の散乱率の差が大きい場合には、変更手段が受光部の受光面の中心位置に対する反射光の光軸の位置ずれ量を小さくする。そのため、第1の媒体から反射する反射光を受光部に対して確実に受光させて第1の媒体の有無を確実に検出しつつ、第1の媒体と第2の媒体とを正確に判別することができる。
また、本発明の記録装置は、上記構成の判別装置と、前記判別装置によって種類が判別された媒体に対して記録処理を施す記録手段とを備えた。
上記構成によれば、上記判別装置の発明と同様の効果が得られる。
本発明に係る一実施形態のインクジェット式プリンターの概略側面図。 (a)は連続紙の搬送方向に傾ける前のセンサーの模式図、(b)は連続紙の搬送方向に傾けた後のセンサーの模式図。 (a)は連続紙から反射した反射光が受光部に受光されているセンサーの模式図、(b)はスプライステープから反射した反射光が受光部に受光されているセンサーの模式図。 (a)は巻き癖のついた連続紙の上流端部位から反射した反射光が受光部に受光されているセンサーの模式図、(b)は巻き癖のついた連続紙の下流端部位から反射した反射光が受光部に受光されているセンサーの模式図。 本発明に係る別の実施形態のインクジェット式プリンターの要部を示す概略側面図。
以下、本発明を記録装置の一種であるインクジェット式プリンター(以下、「プリンター」とも言う)に具体化した一実施形態を図1〜図4に従って説明する。なお、以下の説明において、「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう場合は、特に説明がない限り、各図において矢印で示す「前後方向」、「左右方向」、「上下方向」をいう。
図1に示すように、プリンター11は、長尺状の媒体としての連続紙Sを繰り出す繰り出し部13と、繰り出された連続紙Sにインクを噴射して記録処理を施す記録部14と、該記録部14にて記録処理が施された連続紙Sを巻き取る巻き取り部15とを備えている。
すなわち、連続紙Sにおける搬送方向の上流側となる後側寄りの位置に繰り出し部13が配設されているとともに、下流側となる前側寄りの位置に巻き取り部15が配設されている。そして、繰り出し部13と巻き取り部15との間となる搬送経路の途中位置に記録部14が配設されている。
繰り出し部13には、左右方向(紙面と直交する方向)に延びる巻き軸16が回転可能に設けられている。そして、その巻き軸16には、連続紙Sがあらかじめロール状に巻かれた状態で巻き軸16と一体回転可能に支持されている。すなわち、連続紙Sは、巻き軸16が回転することにより巻き軸16から繰り出されて搬送方向の下流側に搬送される。
なお、図1に示す状態は、巻き軸16に対して連続紙Sのロール体が新旧交換された直後の状態を示している。すなわち、使い切った旧いロール体から巻き解かれて下流側へ搬送される先行の連続紙Sの後端(上流端部位)と、新しいロール体から頭出しするように繰り出された後続の連続紙Sの前端(下流端部位)とが、スプライステープT(図3(a)参照)で継ぎ合わされている。また、巻き軸16の前方斜め上方には、巻き軸16から繰り出された連続紙Sを巻き掛けて記録部14に向けて導く第1中継ローラー17が左右方向に延びた状態で回転可能に設けられている。そして、第1中継ローラー17に、巻き軸16から繰り出された連続紙Sを後側下方から巻き掛けることにより、連続紙Sの搬送方向が水平方向に変換されて連続紙Sが記録部14に搬送される。
記録部14には、連続紙Sを支持可能な支持面を有する支持板18が設けられている。また、記録部14において支持板18と対向する位置には、記録手段としてのラインヘッドタイプの記録ヘッド19が設けられている。記録ヘッド19の下面はインクを噴射する図示しない複数のノズルが開口するノズル形成面になっている。記録ヘッド19は、水平方向において連続紙Sの搬送方向と直交する方向に延びるとともに、長手方向の長さが連続紙Sの最大紙幅に対応する長さを有している。そして、記録ヘッド19は、搬送される連続紙Sの記録領域に対して搬送経路の途中でインクを噴射して記録を施す。
なお、連続紙Sの搬送経路において記録部14よりも上流側となる記録ヘッド19の後側の位置には、前後の連続紙Sの紙端同士を継ぎ合わせるスプライステープTを検出するための光学式のセンサー20が設けられている。センサー20には制御部21が電気的に接続されており、センサー20から出力される検出信号が制御部21に送信される。また、連続紙Sの搬送方向において記録部14よりも下流側となる記録ヘッド19の前側の位置には、記録ヘッド19からインクが噴射された連続紙Sに乾燥処理を施すヒーターユニット22が設けられている。ヒーターユニット22には制御部21が電気的に接続されており、制御部21によってヒーターユニット22の温度等が制御される。
また、支持板18の前側には、該支持板18を挟んで第1中継ローラー17と前後に対向する第2中継ローラー23が第1中継ローラー17と平行に延びるように設けられている。また、支持板18の前側であって第2中継ローラー23の後側の位置には、搬送ローラー対24,25が前後に間隔を隔てて配設されている。搬送ローラー対24,25は、駆動ローラー24a,25aと従動ローラー25b,25bとにより構成されている。駆動ローラー24a,25aは、それぞれ左右方向に延びており、連続紙Sにおいて記録処理が施される面に当接する。一方で、従動ローラー24b,25bは、駆動ローラー24a,25aと平行に延びており、連続紙Sにおいて記録処理が施される面とは反対側の面に当接する。そして、駆動ローラー24a,25aと従動ローラー24b,25bとにより連続紙Sが狭持された状態で、駆動ローラー24a,25aの駆動回転に伴って従動ローラー24b,25bが従動回転することで連続紙Sの搬送が行われる。
なお、第1中継ローラー17及び第2中継ローラー23は、各々の周面の頂部が支持板18の支持面である上面と同一の高さに位置している。そのため、連続紙Sは、支持板18の支持面に摺接しつつ下流側となる前側に搬送される。そして、連続紙Sは、第2中継ローラー23に前側上方から巻き掛けられることにより、連続紙Sの搬送方向が水平方向から前斜め下方に変換されて巻き取り部15に搬送される。
巻き取り部15には、第2中継ローラー23の前方斜め下方に巻き取り軸26が回転可能に設けられている。そして、連続紙Sの搬送方向の下流端となる先端が巻き取り軸26に対して巻きつけられる。
次に、センサー20について説明する。
図2(a)に示すように、センサー20の下面20aには、発光部30及び受光部31が前後方向に間隔を隔てて設けられている。発光部30は、連続紙Sに入射させる入射光を発光する。入射光の光軸AX1は、連続紙Sに対向配置されるセンサー20の下面20aに対して連続紙Sの搬送方向となる前後方向において傾斜角度θ0の下がり勾配をなすように傾いており、センサー20の下面20aを連続紙Sに対向させると、入射光は連続紙Sに対して後方斜め上方から入射する。受光部31は、連続紙Sの紙面上に発光部30から入射して前方斜め上方に反射した反射光を受光する。すなわち、センサー20の下面20aには、発光部30において入射光が射出される射出面30a、及び、受光部31において反射光が受光される受光面31aが形成されている。そして、図2(a)に示すように、センサー20の下面20aが連続紙Sの紙面に平行に配置された場合、反射光の光軸AX2が受光部31の受光面31aの中心位置Pに位置する。
なお、センサー20は、左右方向に水平に延びる軸線(図示略)を中心として回動可能に構成されている。そして、本実施形態では、図2(b)に示すように、センサー20の下面20aが連続紙Sの紙面に対して連続紙Sの搬送方向となる前方向に傾斜角度θの上り勾配をなすように回動した状態で、センサー20の傾斜角度θが固定されている。この場合、センサー20の回動に伴って、発光部30から連続紙Sに入射する入射光の入射角度θ1が大きくなると、連続紙Sの紙面上で前方斜め上方に反射する反射光の反射角度θ2も大きくなる。そのため、連続紙Sから反射する反射光の光軸AX2は、受光部31の受光面31aの中心位置Pよりも前方寄りに位置ずれを生じる。すなわち、本実施形態では、センサー20の受光部31は、連続紙Sから反射した反射光の光軸AX2に対して受光面31aの中心位置Pが前後方向において前方にずれるように配置されている。
次に、上記のように構成されたプリンター11の作用について、特に、センサー20が第1の媒体としての連続紙Sと、連続紙Sよりも光の散乱率の大きい第2の媒体としてのスプライステープTとを判別する際の作用に着目して以下説明する。
さて、図3(a)に示すように、センサー20の発光部30から射出される入射光が連続紙Sに入射すると、入射光が連続紙Sの紙面上の凹凸によって散乱する。そして、連続紙Sの紙面上で散乱した反射光は、その光軸AX2を中心として放射状に拡がる。この場合、連続紙Sにおける入射光の散乱度合いは小さいため、連続紙Sから反射した反射光が放射状に拡がる領域の大きさは小さい。そのため、放射状に拡がった反射光のほぼ全量が受光部31の受光面31aによって受光される。したがって、受光部31は、発光部30から射出されて連続紙Sの紙面上で反射した光の受光量が所定の閾値を上回るため、検出信号としてON値を制御部21に出力する。そして、制御部21は、受光部31の出力値がON値である場合、センサー20の検出領域に位置する媒体が連続紙Sである旨を判別する。
一方、図3(b)に示すように、センサー20の発光部30から射出される入射光がスプライステープTに入射すると、入射光がスプライステープTの表面上の凹凸によって散乱する。そして、スプライステープTの表面上で散乱した反射光は、その光軸AX2を中心として放射状に拡がる。この場合、スプライステープTにおける入射光の散乱度合いは、連続紙Sにおける入射光の散乱度合いよりも大きい。すなわち、スプライステープTから反射した反射光が放射状に拡がる領域の大きさは連続紙Sから反射した反射光が放射状に拡がる領域の大きさに比較して大きい。そのため、放射状に拡がった反射光の一部が受光部31の受光面31aによって受光されなくなる。
特に、本実施形態では、センサー20の下面20aが連続紙Sの紙面に対して傾くように配置されている。そして、発光部30は、スプライステープTから反射する反射光の受光部31での受光量を減少させる方向に、入射光の光軸AX1が傾くように配置されている。その結果、スプライステープTから反射した反射光の光軸AX2が受光面31aの中心位置Pに対してずれている。そのため、反射光の光軸AX2が受光面31aの中心位置Pに位置する場合と比較して、反射光が放射状に大きく拡がった場合に、受光部31の受光面31aによって受光されない反射光の光量は比較的大きくなる。したがって、受光部31は、発光部30から射出された光の受光量が所定の閾値を下回るため、検出信号としてOFF値を制御部21に出力する。そして、制御部21は、受光部31の出力値がOFF値である場合、センサー20の検出領域に位置する媒体がスプライステープTである旨を判別する。この点で、本実施形態の制御部21は、受光部31での受光量が所定の閾値を下回るか否かに基づいて、判別対象となる媒体が連続紙S及びスプライステープTのうち何れの媒体であるかを判別する判別部として機能する。
ところで、スプライステープTによって継ぎ合わされる連続紙Sの腰が強い場合には、図4(a)(b)に示すように、先行する連続紙Sの後端である上流端部位S1及び後続の連続紙Sの前端である下流端部位S2に、それぞれ巻き癖がついていることがある。
すなわち、先行の連続紙Sの上流端部位S1は、連続紙Sの巻取り残量が少ない小径のロール状態から最後に巻き解かれたばかりであるため、その強めの巻き癖によって比較的大きなカールが生じている。一方で、後続の連続紙Sの下流端部位S2は、新品で連続紙Sの巻取り残量が多い大径のロール状態から繰り出されたものであるため、緩やかな巻き癖によって比較的小さなカールが生じている。
そのため、図4(a)に示すように、センサー20が先行する連続紙Sの上流端部位S1を検出する際には、発光部30から射出される入射光が連続紙Sの上流端部位S1の上面S1aで反射した後に、受光部31によって受光される。この場合、連続紙Sの上流端部位S1の上面S1aは、連続紙Sの搬送方向の下流側に向けて上り勾配をなすように傾いている。また、センサー20の下面20aは、連続紙Sの搬送方向の下流側に向けて上り勾配をなすように傾いている。すなわち、センサー20の下面20aは、連続紙Sの上流端部位S1の上面S1aに対して交差する角度が小さくなるように傾いている。
その結果、先行の連続紙Sの上流端部位S1から反射する反射光の光軸AX2は、連続紙Sの上流端部位S1の上面S1aが水平に配置される場合と比較して、受光部31の受光面31aの後方寄りに位置ずれを生じる。すなわち、連続紙Sの上流端部位S1から反射する反射光の光軸AX2は、受光部31の受光面31aの中心位置Pに接近する方向に位置ずれを生じる。そのため、連続紙Sの上流端部位S1にカールを生じた場合、連続紙Sの上流端部位S1から反射した反射光は受光部31によって受光され易くなる。したがって、センサー20は、先行する連続紙Sの上流端部位S1とスプライステープTとの境界をより確実に検出することができる。
一方、図4(b)に示すように、センサー20が後続の連続紙Sの下流端部位S2を検出する際には、発光部30から射出される入射光が連続紙Sの下流端部位S2の上面S2aで反射した後に、受光部31によって受光される。この場合、連続紙Sの下流端部位S2の上面S2aは、連続紙Sの搬送方向の下流側に向けて下り勾配をなすように傾いている。また、センサー20の下面20aは、連続紙Sの搬送方向の下流側に向けて上り勾配をなすように傾いている。すなわち、センサー20の下面20aは、連続紙Sの下流端部位S2の上面S2aに対して交差する角度が大きくなるように傾いている。
その結果、後続の連続紙Sの下流端部位S2から反射する反射光の光軸AX2は、連続紙Sの下流端部位S2の上面S2aが水平に配置される場合と比較して、受光部31の受光面31aの前方寄りに位置ずれを生じる。すなわち、連続紙Sの下流端部位S2から反射する反射光の光軸AX2は、受光部31の受光面31aの中心位置Pから遠ざかる方向に位置ずれを生じる。ただし、連続紙Sの下流端部位S2に生じるカールは比較的小さいため、連続紙Sの下流端部位S2から反射した反射光のほぼ全量は受光部31によって受光される。したがって、センサー20は、スプライステープTと後続の連続紙Sの下流端部位S2との境界を確実に検出することができる。
本実施形態によれば、以下に示す効果を得ることができる。
(1)スプライステープTから反射する反射光は、連続紙Sから反射する反射光よりも比較的大きく散乱する。そのため、反射光の光軸AX2が受光部31の受光面31aの中心位置Pに対してずれている場合に、スプライステープTから反射した反射光のうち受光部31に受光されずに散乱する光の光量は、連続紙Sから反射した反射光のうち受光部31に受光されずに散乱する光の光量よりも大きくなる。その結果、判別対象となる媒体から反射して受光部31に受光される反射光の受光量が所定の閾値よりも小さい場合には、この媒体が光の散乱率の大きいスプライステープTである旨を判別することができる。
(2)センサー20の下面20aが連続紙Sの紙面に対して傾くように配置された場合、発光部30から媒体への入射光の入射角度が変化するため、反射光の光軸AX2が受光部31の受光面31aの中心位置Pに対してずれて配置される。そのため、受光部31に受光される反射光の光量に基づいて、光の散乱度合いが異なる連続紙S及びスプライステープTを判別する構成を簡易に実現することができる。
なお、上記実施形態は、以下のような別の実施形態に変更してもよい。
・上記実施形態において、図5に示すように、連続紙Sの搬送経路において記録部14よりも上流側となる位置に、巻き軸16から繰り出される連続紙Sの搬送をガイドする上下一対のガイド板40,41を設けてもよい。また、上側のガイド板40に開口部42を形成することにより、ガイド板40,41の間を通過する連続紙Sに対して開口部42を通じて入射光を入射させてもよい。
この場合、巻き軸16から繰り出される連続紙Sは、その巻き癖によってカールを生じている。そのため、連続紙Sは、ガイド板40,41の搬入口の近傍で上側のガイド板40の内面に接触しつつ、ガイド板40,41の間を搬送方向の下流側に向けて下り勾配をなすように傾いた状態で搬送された上で、ガイド板40,41の搬出口の近傍で下側のガイド板41の内面に接触する。そして、センサー20が連続紙Sの紙端同士を継ぎ合わせるスプライステープTを検出する際には、発光部30から射出される入射光が開口部42を通じてスプライステープTの上面に入射する。
ここで、スプライステープTは、連続紙Sと同様にして、ガイド板40,41の間を搬送方向の下流側に向けて下り勾配をなすように傾いた状態で搬送される。また、センサー20の下面20aは、連続紙Sの搬送方向の下流側に向けて上り勾配をなすように傾いている。すなわち、センサー20の下面20aは、スプライステープTの上面に対して交差する角度が大きくなるように傾いている。
その結果、スプライステープTから反射する反射光の光軸AX2は、スプライステープTの上面が水平に配置される場合と比較して、受光部31の受光面31aの前方寄りに位置ずれを生じる。すなわち、スプライステープTから反射する反射光の光軸AX2は、受光部31の受光面31aの中心位置Pから遠ざかる方向に位置ずれを生じるため、受光部31の受光面31aによって受光されない反射光の光量はより大きくなる。したがって、受光部31は、発光部30から射出された光の受光量が所定の閾値を下回り易くなるため、センサー20の検出領域に位置する媒体がスプライステープTである旨をより確実に判別することができる。
・上記実施形態において、センサー20の下面20aの傾斜角度を変更する傾動機構を設けてもよい。この場合、センサー20の下面20aの傾斜角度を変更すると、センサー20の発光部30から媒体への入射光の入射角度が変化するため、受光部31の受光面31aの中心位置Pに対する反射光の光軸AX2の位置ずれ量が変化する。そのため、傾動機構は、受光面31aの中心位置Pに対する反射光の光軸AX2の位置ずれ量を変更する変更手段として機能する。
・上記実施形態において、連続紙Sから反射する反射光の一部が受光部31の受光面31aによって受光されなくなる位置まで、センサー20の下面20aを大きく傾けてもよい。すなわち、受光部31において連続紙Sから反射する反射光を受光する受光量が所定の閾値を下回らない範囲内で、センサー20の下面20aを傾けてもよい。
・上記実施形態において、センサー20の下面20aを連続紙Sの搬送方向と交差する連続紙Sの幅方向に傾けてもよい。
・上記実施形態において、センサー20を傾けることなく発光部30を傾けてもよい。すなわち、発光部30及び受光部31のうち発光部30のみを傾けてもよい。
・上記実施形態において、センサー20は、発光部30と受光部31との間の前後方向の距離を変更するように、発光部30及び受光部31のうち少なくとも一方を前後に移動させる移動機構を備えてもよい。この場合、発光部30と受光部31との間の前後方向の距離を変更すると、受光部31の受光面31aの中心位置Pに対する反射光の光軸AX2の位置ずれ量が変化する。そのため、移動機構は、受光面31aの中心位置Pに対する反射光の光軸AX2の位置ずれ量を変更する変更手段として機能する。
・上記実施形態において、センサー20による判別対象となる媒体は、連続紙S及びスプライステープTに限定されず、光の散乱率が互いに異なる媒体であれば、任意の媒体を採用してもよい。
・上記実施形態において、媒体は、ロール状に巻かれた長尺状の媒体に限定されず、単票状の媒体を採用してもよい。
・上記実施形態では、記録方式としてインクジェット方式を採用した記録装置について記載したが、電子写真方式や熱転写方式など、任意の記録方式の記録装置に変更することもできる。また、記録装置はプリンターに限らず、FAX装置、コピー装置、あるいはこれら複数機能を備えた複合機等であってもよい。さらに、記録装置として、インク以外の他の液体の微小量の液滴を噴射したり吐出したりする液体噴射ヘッド等を備える液体噴射装置を採用してもよい。なお、液滴とは、上記液体噴射装置から吐出される液体の状態をいい、粒状、涙状、糸状に尾を引くものも含むものとする。また、ここでいう液体とは、液体噴射装置が噴射させることができるような材料であればよい。例えば、物質が液相であるときの状態のものであればよく、粘性の高い又は低い液状体、ゾル、ゲル水、その他の無機溶剤、有機溶剤、溶液、液状樹脂、液状金属(金属融液)のような流状体、また物質の一状態としての液体のみならず、顔料や金属粒子などの固形物からなる機能材料の粒子が溶媒に溶解、分散又は混合されたものなどを含む。また、液体の代表的な例としては上記実施形態で説明したようなインクや液晶等が挙げられる。ここで、インクとは一般的な水性インク及び油性インク並びにジェルインク、ホットメルトインク等の各種液体組成物を包含するものとする。液体噴射装置の具体例としては、例えば液晶ディスプレイ、EL(エレクトロルミネッセンス)ディスプレイ、面発光ディスプレイ、カラーフィルターの製造などに用いられる電極材や色材などの材料を分散又は溶解のかたちで含む液体を噴射する液体噴射装置、バイオチップ製造に用いられる生体有機物を噴射する液体噴射装置、精密ピペットとして用いられ試料となる液体を噴射する液体噴射装置、捺染装置やマイクロディスペンサー等であってもよい。
・上記実施形態において、判別装置は、記録装置に備えられるものに限らず、媒体に対して任意の処理を行う各種処理装置に備えられる媒体の判別装置としてもよい。
11…記録装置としてのインクジェット式プリンター、19…記録手段としての記録ヘッド、21…判別部としての制御部、30…発光部、31…受光部、31a…受光面、AX1,AX2…光軸、P…中心位置、S…第1の媒体としての連続紙、T…第2の媒体としてのスプライステープ。

Claims (4)

  1. 第1の媒体と該第1の媒体よりも光の散乱率が大きい第2の媒体とを判別する判別装置であって、
    前記各媒体に対する入射光を発光する発光部と、
    前記入射光が前記各媒体から反射した反射光の光軸に対して受光面の中心位置がずれるように配置されて前記反射光を受光する受光部と、
    前記受光部における受光量が所定の閾値よりも小さい場合に、判別対象となる媒体が前記第2の媒体である旨を判別する判別部と、
    を備えたことを特徴とする判別装置。
  2. 請求項1に記載の判別装置において、
    前記発光部は、前記第2の媒体から反射する前記反射光の前記受光部での受光量を減少させる方向に、前記入射光の光軸が傾くように配置されることを特徴とする判別装置。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の判別装置において、
    前記受光面の中心位置に対する前記反射光の光軸の位置ずれ量を変更する変更手段を更に備えたことを特徴とする判別装置。
  4. 請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の判別装置と、
    前記判別装置によって種類が判別された媒体に対して記録処理を施す記録手段と
    を備えたことを特徴とする記録装置。
JP2011174153A 2011-08-09 2011-08-09 判別装置及び記録装置 Expired - Fee Related JP5990877B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011174153A JP5990877B2 (ja) 2011-08-09 2011-08-09 判別装置及び記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011174153A JP5990877B2 (ja) 2011-08-09 2011-08-09 判別装置及び記録装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013035669A true JP2013035669A (ja) 2013-02-21
JP5990877B2 JP5990877B2 (ja) 2016-09-14

Family

ID=47885647

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011174153A Expired - Fee Related JP5990877B2 (ja) 2011-08-09 2011-08-09 判別装置及び記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5990877B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52123684A (en) * 1976-04-10 1977-10-18 Ricoh Co Ltd Abnormality detection method for roll-form webs
JPH07242044A (ja) * 1994-03-03 1995-09-19 Canon Inc 記録装置
JP2006201560A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Fuji Xerox Co Ltd 用紙判定方法及び用紙測定装置
JP2007022701A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Fuji Xerox Co Ltd シート検出装置および画像形成装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS52123684A (en) * 1976-04-10 1977-10-18 Ricoh Co Ltd Abnormality detection method for roll-form webs
JPH07242044A (ja) * 1994-03-03 1995-09-19 Canon Inc 記録装置
JP2006201560A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Fuji Xerox Co Ltd 用紙判定方法及び用紙測定装置
JP2007022701A (ja) * 2005-07-13 2007-02-01 Fuji Xerox Co Ltd シート検出装置および画像形成装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5990877B2 (ja) 2016-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10391795B2 (en) Target transport apparatus and liquid ejecting apparatus
JP2012041182A (ja) 搬送装置、記録装置及び搬送方法
US9120332B2 (en) Target transporting device and liquid ejecting apparatus
JP5939070B2 (ja) 記録装置
JP5990877B2 (ja) 判別装置及び記録装置
JP5569133B2 (ja) 液体噴射装置
JP6003379B2 (ja) 記録装置
JP5874255B2 (ja) 定着装置及び記録装置
JP5621429B2 (ja) ロール状媒体搬送装置
JP5214514B2 (ja) 搬送装置及び流体噴射装置
JP5929038B2 (ja) 液体噴射装置
JP5585375B2 (ja) ロール紙搬送装置、ロール紙搬送方法及び画像記録装置
JP5605049B2 (ja) 記録装置
JP2012025074A (ja) 記録装置及び記録方法
JP5585179B2 (ja) 媒体排出装置及び記録装置
JP6186819B2 (ja) 記録装置および記録装置の制御方法
JP2016182716A (ja) 記録装置及び記録方法
JP5621302B2 (ja) 給送制御装置、給送制御方法及び記録装置
JP5874224B2 (ja) 記録装置
JP5982799B2 (ja) 記録装置
JP4292384B2 (ja) 記録装置
JP2014018987A (ja) ラインインクジェットプリンター
JP2013170076A (ja) 媒体検出装置及び記録装置
JP2020015613A (ja) 印刷装置
JP2012006248A (ja) ターゲット搬送装置及び記録装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140731

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150428

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150512

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160205

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160801

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5990877

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees