JP2013035577A - 食品包装用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】基材シート表面に形成された被膜が均一でかつ粉落ちの発生し難い食品包装用シートを提供すること。
【解決手段】基材シートの少なくとも一方面に、次の成分(A)及び(B);
(A)環状オリゴ糖、
(B)タンニン、糖転移ヘスペリジン及び水溶性ペプチドから選ばれる少なくとも1種の非高分子被膜形成剤
を含む被膜を備える、食品包装用シート。
【選択図】なし

Description

本発明は、食品包装用シートに関する。
近年、お茶やコーヒーは、それらのリフレッシュ作用やそれらに含まれるポリフェノールなどの健康・栄養機能が注目されるに伴い、その消費量が増加する傾向にある。現在では、プラスチックボトルや金属製の缶などに入れた飲料が、時と場所を問わず直接飲用できるという利便性と、例えばタンニンを増量配合するなどしてその機能性をより高めた飲料とすることにより、圧倒的な市場規模を獲得している。
一方で、急須や抽出器で煎出する茶葉や焙煎コーヒー粉末は、淹れたての風味が格段に優れているため依然として大きな市場を維持しているが、その利便性に劣るためあまり大きな成長率が期待できなくなっている。このような煎出したお茶や抽出コーヒーのよさを生かしつつ、その利便性を改善するために、茶葉ティーバッグや焙煎コーヒー粉末のディスポーザブル抽出パックなどが提案され、広く利用されているが、市場規模としては未だ大きくない。即ち、単なる利便性の改善だけでは消費者の大きな支持を得ることは困難な状況であるということができる。
従来、このような茶葉や焙煎コーヒー粉末の抽出に用いる繊維製のシート又はバッグについて、様々な改善が試みられ、提案されている。例えば、風味の良い極めて細かな粉末茶を充填しても目詰まりや茶粉末の漏出のないティーバッグ用シートとして、天然繊維と半合成繊維とから構成し、その坪量、厚さ、密度などを具体的に規定したもの(特許文献1)、熱湯中での使用でヒートシールの剥離強度を大きくするために変性ポリプロピレンとプロピレンの芯鞘構造の繊維を用いたもの(特許文献2)、乾燥状態の茶粉末の漏出を低減するためにフィルター繊維の隙間を水溶性高分子化合物の水溶性膜で塞いだティーバッグ用フィルター(特許文献3)、生分解性の素材として熱融着性ポリ乳酸の繊維を用いたもの(特許文献4、5)などが提案されている。
また、バッグやシートそのものに抗菌性などの別の新しい機能を付加することも提案されている。例えば、麻パルプを主体とし、キトサンを含有する防菌・防黴性を高めたお茶の風味劣化の少ないティーバッグ用シート(特許文献6)、バージンパルプ主体の紙の表面に竹抽出物のキノンと茶抽出物のカテキンを抗菌剤として塗布した食品用抗菌紙(特許文献7)、茶殻抽出液やコーヒー濃縮液を吸水性の薄葉紙などに含浸させた衛生紙などに使用する抗菌性のある不織布(特許文献8、9)などが提案されている。
更には、賦香料をシクロデキストリンで包接したシクロデキストリン包接化合物とポリビニルアルコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、食物繊維系高分子、ゴムなどの水溶性高分子を糸や基材に塗布し、原料がもつ開封時の不快な臭いを抑止したティーバッグ(特許文献10)や、だしパック用の不織布としてデキストリン、グアーガム、カードラン、ローカストビーンガム、サイリウムシードガムなどの澱粉分解物の被膜材を液透過性の良い不織布に付着乾燥させて被膜不織布とし、この被膜不織布の袋を用い内部にだしや調味料を入れただし材などの酸化を防止することのできるだしパック(特許文献11)、ろ過材と水に可溶な可食性食材からなる密封剤で微細物を2重に包装した包装体であって、ゼラチンなどの蛋白質、プルラン、カラギーナン、ペクチンなどの食物繊維を密封剤として用いるもの(特許文献12)などが提案されている。
特開2004−89543号公報 特開平11−169296号公報 特開2006−143258号公報 特開2001−63757号公報 特開2002−104506号公報 特開平10−158999号公報 特開2000−110099号公報 特開2002−242072号公報 特開2002−242073号公報 特開平03−240665号公報 特開平6−269258号公報 特開平3−14473号公報
シクロデキストリン(以下「環状オリゴ糖」ともいう)は、前述の先行技術に開示があるように、原料がもつ開封時の不快な臭いを抑止したりする点から、食品用の包装シートに用いるのに好ましい素材である。しかしながら、シクロデキストリンを含浸などの方法により基材シートに塗布し乾燥して被膜を形成したシートは、被膜がまだら状で不均一な状態となるか、あるいは被膜表面に細かい粉末が発生してシートから微粉が粉落ちすることが判明した。
したがって、本発明の課題は、基材シート表面に形成された被膜が均一でかつ粉落ちの発生し難い食品包装用シート及びその製造方法を提供することにある。また、本発明の課題は、この食品包装用シートを用いたティーバッグを提供することにある。
本発明者らは、上記課題に鑑みて種々検討した結果、基材シートの少なくとも一方面に環状オリゴ糖と特定の被膜形成剤を含有せしめた被膜を形成することにより、被膜が均一でかつ粉落ちの発生し難い食品包装用シートが得られることを見出した。更に、この食品包装用シートが本来の食品を包装するという機能に加えて、皮膜を形成させる素材により健康増進という新たな機能を付与することもできる。そして本発明者らは、シートに形成される被膜に色、香り又は味等を具備させることにより、この食品包装用シートを熱水などに浸漬したときに、シートの色、浸漬液の水色、香り又は味などのいずれかの変化が生じて、視覚、臭覚、味覚を通じてその効能を感覚的に実感できるという予期し得ない効果が奏されることを見出した。
即ち、本発明は、基材シートの少なくとも一方面に、次の成分(A)及び(B);
(A)環状オリゴ糖、
(B)タンニン、糖転移ヘスペリジン及び水溶性ペプチドから選ばれる少なくとも1種の非高分子被膜形成剤
を含む被膜を備える、食品包装用シートを提供するものである。
また、本発明は、上記食品包装用シートからなる袋体と、
該袋体内に収容された被抽出物
を備える、ティーバッグを提供するものである。
更に、本発明は、基材シートの少なくとも一方面に、次の成分(A)及び(B);
(A)環状オリゴ糖、
(B)タンニン、糖転移ヘスペリジン及び水溶性ペプチドから選ばれる少なくとも1種の非高分子被膜形成剤
を含む溶液又は分散液を塗布し乾燥する、食品包装用シートの製造方法を提供するものである。
本発明の食品包装用シートは、基材シートに形成された被膜に、環状オリゴ糖とともに特定の非高分子被膜形成剤が含まれているため、被膜が均一な状態でかつシートからの粉落ちを抑制することができる。
また、本発明の食品包装用シートは、熱水などに浸漬すると、シートから被膜が溶出すると共に、シートの色、浸漬液の水色、香り又は味などに変化が生じ、視覚、嗅覚、味覚を通じて、非高分子皮膜形成剤由来の健康増進機能を大いに期待できることを実感することができる。
本発明の食品包装用シートは、基材シートの少なくとも一方面に被膜を備え、その被膜が環状オリゴ糖と特定の非高分子被膜形成剤を含有するものである。
基材シートとしては、繊維を交錯させて織るか、あるいは繊維を接着又は絡合することにより、全体としてシート状に形成したものであれば特に限定されず、ノンヒートシールタイプ及びヒートシールタイプのいずれも用いることができる。具体的には、織布、不織布、紙などを挙げることができる。
本発明においては、基材シートを使用目的に応じて適宜選択することが可能であり、例えば、ティーバッグ用シートとする場合、通液性の観点から、不織布や合成樹脂メッシュなどの多孔質シートが好適に使用される。この場合、食品包装用シートは、基材シート表面のみならず、基材シートを構成する繊維間を被膜で被覆されていてもよい。
織布及び不織布としては、材質がポリ乳酸、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロンなどの合成繊維であるか、又はこれら合成繊維の2種以上の組み合わせからなるものが好ましい。その坪量は、通常10〜50g/m2であり、好ましくは10〜30g/m2である。また、織布は、前述の坪量とともに、30〜70%、更に40〜65%の開口率を有するものが好ましい。
また、紙として、薄葉紙、抄紙などを使用することができる。薄葉紙は、材質がパルプ、又はパルプ/合成繊維の混抄紙であり、坪量が通常10〜50g/m2、好ましくは10〜30g/m2である。抄紙は、材質がポリエステル、ビニロン、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成繊維を50〜100質量%含み、残部が針葉樹パルプ(NBKP)やマーセル化パルプ、架橋パルプ等である混抄紙であり、坪量が通常15〜25g/m2である。
基材シートに形成された被膜には(A)環状オリゴ糖が含まれるが、(A)環状オリゴ糖としてはD−グルコースがα(1→4)グルコシド結合により環状につながった構造を有するオリゴ糖であれば特に限定されるものではない。具体的には、例えば、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンを挙げることができる。これらシクロデキストリンの混合物も使用してもよい。中でも、β−シクロデキストリン及びγ−シクロデキストリンから選ばれる少なくとも1種が好ましい。
シクロデキストリンを含む被膜は、前述のとおり、被膜がまだら状で不均一な状態となるか、あるいはシートから粉落ちを生ずることがある。このように、良好な被膜が得難い要因は必ずしも明らかではないが、シクロデキストリンは内側が疎水性で、外側が親水性であるという特異的な構造を有することに起因して結合力が弱いため、シート表面の被膜が不連続となることによるものと推察される。これに対し、本発明においては、環状オリゴ糖に後述する特定の非高分子被膜形成剤を組み合わせることで、均一で粉落ちし難い被膜を形成することができる。
本発明で使用する(B)非高分子被膜形成剤は、タンニン、糖転移ヘスペリジン及び水溶性ペプチドから選ばれる少なくとも1種であり、いずれも水溶性を呈するものである。ここで、本明細書において「水溶性」とは、25℃に於ける5質量%水溶液の溶解性を基準とし、この条件で、透明に溶解するか、又は不透明であるが5分間静置後も沈殿が沈降しない場合を「水溶性」とする。一方、2層に分離するか、又は5分間静置後に沈殿が生ずる場合を「水不溶性」とする。
ここで、本発明におけるタンニンは、茶由来の「茶タンニン」であることが好ましい。「茶タンニン」には「緑茶タンニン」、「烏龍茶タンニン」、「紅茶タンニン」等が存在するが、本発明でいうタンニンはいずれをも含むものである。中でも、「緑茶タンニン」に多く含まれる非重合体カテキン類を用いることが、シートの着色性、熱水に浸漬した際の色の変化等の点から好ましい。ここで、「非重合体カテキン類」とは、カテキン、ガロカテキン、カテキンガレート及びガロカテキンガレート等の非エピ体カテキン類と、エピカテキン、エピガロカテキン、エピカテキンガレート及びエピガロカテキンガレート等のエピ体カテキン類を併せての総称であり、非重合体カテキン類の含有量は上記8種の合計量に基づいて定義される。
本発明においては、茶抽出物を(B)非高分子被膜形成剤として使用することができる。茶抽出物としては、固形分中のタンニン含有量が10〜100質量%、更に15〜100質量%、更に20〜95質量%のものを用いることが好ましく、例えば、緑茶抽出物、紅茶抽出物、烏龍茶抽出物などが挙げられる。ここで、本明細書において「固形分」とは、105℃、2時間乾燥して揮発性物質を除いた残分をいう。抽出方法は特に限定されず、公知の方法を採用することができる。また、茶抽出物として、市販のタンニン製剤を使用することも可能であり、例えば、商品名「ポリフェノン」(三井農林社製)、商品名「テアフラン」(伊藤園社製)、商品名「サンフェノン」(太陽化学社製)などを挙げることができる。
糖転移ヘスペリジンは、ヘスペリジンに糖を結合させて水溶性を改善させたものであり、具体的には、α−モノグルコシル・ヘスペリジン、α−ジグルコシル・ヘスペリジン、α−トリグルコシル・ヘスペリジン、α−テトラグルコシル・ヘスペリジン及びα−ペンタグルコシル・ヘスペリジンなどを挙げることができる。このような糖転移ヘスペリジンは商業的に入手することが可能であり、例えば、ヘスペリジンS(林原(株)製)、αGヘスペリジン(グリコ(株)社製)、ヘスペリジンP(ミナミヘルシーフーズ(株)社製)などを挙げることができる。
糖転移ヘスペリジンを定量する方法は、通常のフラボノイド類の定量方法に従い、高速液体クロマトグラフィーを用いて測定することができる(「食品の変色の化学」木村進ら編著、光琳、平成7年)。特に、ヘスペリジン類の含有量は、次に示す論文記載の方法で測定できる(Biosci. Biotech. Biochem.,58(11)、1990,1994年)。
水溶性ペプチドとしては、魚類や動物のエラスチン、コラーゲン、カゼインなどを原料として加水分解又は酵素分解して得られるエラスチンペプチド、コラーゲンペプチド、カゼインホスホペプチド、サーディンペプチド、大豆蛋白の加水分解又は酵素分解物である大豆ペプチド、絹フィブロイン蛋白の加水分解又は酵素分解物などを挙げることができる。これらは、いずれもその分子量が数千未満(大きくても約1万未満、好ましくは約5千未満、さらに好ましくは約3千未満)という非高分子のオリゴマーである。このような水溶性ペプチドは商業的に入手することが可能であり、例えば、マリンコラーゲンオリゴ(分子量1000、チッソ(株)製)、コラーゲンペプチド(分子量3000、新田ゼラチン社製)、エラスチンペプチド(分子量3000、日本ハム社製)などを挙げることができる。
水溶性ペプチドを定量する方法は、逆相系カラムを用い、アセトニトリル/H2O 0.1%TFAによるグラジェント法が一般的である。
被膜中の(A)環状オリゴ糖の含有量は、有効成分として、単位表面積当たり、好ましくは10〜40g/m2、より好ましくは15〜35g/m2、更に好ましくは20〜30g/m2である。
また、被膜中の(B)非高分子被膜形成剤の含有量は、有効成分として、単位表面積当たり、好ましくは10〜40g/m2、より好ましくは15〜35g/m2、更に好ましくは20〜30g/m2である。
更に、被膜中の(A)環状オリゴ糖と(B)非高分子被膜形成剤との含有質量比[(B)/(A)]は、有効成分として、単位表面積当たり、好ましくは2未満、より好ましくは1.8以下、更に好ましくは1.5以下であり、他方下限は好ましくは0.4、更に好ましくは0.5である。
また、本発明で使用する(B)非高分子被膜形成剤は、揮発分が5質量%のときの常温における水分活性が0.05〜0.4の範囲内にあることが好ましい。ここで、「水分活性(AW)」とは、一定温度において、測定する食品成分を一定の密閉容器に密封したときの容器内の平衡水蒸気圧Pと、同一条件下の水の平衡水蒸気圧P0との比(P/P0)として表わされる数値である。したがって、水分活性はAW=P/P0として表わされる(「総合食品辞典(同文書院)489頁;「食品加工の知識」(幸書房)13〜17頁;「食品と水分活性」John A.Troller,J.H.B.Christian著、平田孝、林徹訳、学会出版センター、1985年)。なお、本明細書において「揮発分」とは、105℃、2時間の乾燥減量より算出した値である。
ところで、食品中に含まれる水分には結合水と遊離水とがある。結合水は、食品成分と強く結合し束縛されており溶媒としての作用を示さない。一方、遊離水は、食品成分に束縛されず溶媒としての機能を示し、微生物などがこの水を利用して繁殖する。遊離水の多いものほど、水分活性は大きくなり、遊離水100%の純水の水分活性は1である。水分活性は、このような意味から食品などに含まれる遊離水としての水分量を表し、食品素材の性質を表す一つの指標となる。なお、水分活性は、15〜35℃の常温では、一般に温度の影響をあまり大きく受けないので、本発明では、この温度領域に於ける水分活性を「常温に於ける水分活性」とする。
本発明における(B)非高分子被膜形成剤の水分活性は、高い揮発分においても小さな数値を示しており、(B)非高分子被膜形成剤に含まれる水分には、遊離水が少なく、結合水が多いため、均一で良好な被膜を形成する。そのため、(A)環状オリゴ糖は単独では被膜が不均一な状態となりやすいか、あるいはシートからの粉落ちが生じやすいが、(B)非高分子被膜形成剤とともに含有せしめた被膜は、シート表面が均一となり、連続した被膜を形成する。
基材シートに形成された被膜には、使用目的に応じて、前述の(A)環状オリゴ糖及び(B)非高分子被膜形成剤以外の成分を含有していてもよい。このような成分として甘味料、酸味料、調味料、健康機能性食材、香料、着色料などを挙げることができる。特に、熱水などに浸漬した際に色や香りの変化を持たせる場合には、香料、着色料などを含有させることが好ましい。
次に、本発明の食品包装用シートの製造方法について説明する。
本発明の食品包装用シートは、(A)環状オリゴ糖及び(B)非高分子被膜形成剤を含む溶液又は分散液を基材シートに塗布し、次いでそれを乾燥することにより製造することができる。
溶液又は分散液に含まれる溶媒としては、水及び/又はアルコールが好ましく、アルコールとして、エタノールが好適に使用される。
溶液又は分散液の基材シートへの塗布方法は、含浸、ブラシコーティング、カーテンコーティング、スプレーコーティング、カレンダーコーティング、ナイフコーティング、グラビアコーティング、T−ダイコーティング、又はロールコーティングなどの通常の方法を採用することができる。
溶液又は分散液中の有効成分の合計濃度は、好ましくは0.5〜60質量%、より好ましくは1〜50質量%である。このような濃度とすることで、加熱により水分を効率的に除去することが可能になり、また適度な粘度で流動性が良好であるため、均一に塗布することができる。また、(A)環状オリゴ糖及び(B)非高分子被膜形成剤の各配合量は、被膜中の(A)環状オリゴ糖及び(B)非高分子被膜形成剤の各含有量が前述の範囲内となるように適宜調整される。
塗布後の湿潤したシートは、付着量が10〜222g/m2の範囲内であることが好ましい。このような範囲内とすることで、塗布装置への付着やロスが抑制され、また溶液又は分散液が基材シートから溢れ出すことを防止することができる。
また、基材シート裏面に溶液又は分散液が漏出することを防止するために、撥水性のシートなどの支持体に基材シートを載せて塗布、乾燥してもよい。支持体としては、例えば、ポリテトラフルオロエチレン、ポリカーボネート、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン、硬質ポリ塩化ビニルなどの撥水性合成樹脂、シリコーンゴムなどの合成ゴムシートが挙げられる。中でも、耐熱性の観点から、ポリテトラフルオロエチレン、ポリカーボネート、シリコーンゴムが好ましい。
乾燥方法としては、対流伝熱乾燥による通気式箱型乾燥装置、トンネル乾燥装置、バンド乾燥装置、あるいは輻射伝熱乾燥による箱型棚式乾燥装置、トンネル乾燥装置、バンド乾燥装置、あるいは伝導伝熱乾燥による回転ドラム乾燥装置などの加熱乾燥法を採用することができる。加熱温度は、被膜の変質抑制の観点から、好ましくは20〜90℃、より好ましくは30〜80℃である。乾燥は、シートの揮発分が9質量%以下になるまで行なうことが好ましい。これにより、シートが粘着性を示して互いに接着したり、ブロッキングすることを防止することができる。
このようにして本発明の食品包装用シートを得ることができるが、食品包装用シートの搬送、積層、包装、保管は、シートが吸湿して互いに粘着付着しブロッキング性を帯びることを抑制するために、一定の温度、湿度範囲で行うことが好ましい。例えば、温度が30℃の場合は相対湿度60%RH以下、温度が40℃では相対湿度40%RH以下、温度が50℃では相対湿度30%RH以下、温度が60℃では相対湿度20%RH以下で扱うことが望ましい。より具体的には、本発明の食品保存用シートの製造時のロール巻上げ工程、巻き上げたシートのロールの保管及び茶葉などを包装する際の温度、湿度管理にこのような条件を適用することが望ましい。
本発明の食品包装用シートは、様々な食品素材の包装に使用することができる。最も代表的な用途としては、茶葉などの被抽出物を包んだティーバッグを挙げることができる。被抽出物としては、例えば、緑茶葉、紅茶葉、烏龍茶葉、ジャスミン茶、杜仲茶葉、ハトムギ茶、ハブ茶、グアバ茶、乾燥霊芝、乾燥陳皮、乾燥シソの葉、玄米、乾燥ハーブ、乾燥昆布、乾燥茸などが挙げられ、中でも、緑茶葉、紅茶葉、烏龍茶葉が好ましい。
本発明のティーバッグは、本発明の食品包装用シートを用いて適宜の方法により製造することが可能である。例えば、基材シートの種類により次の方法を挙げることができるが、基材シートの被膜形成面がティーバッグの外表面側に露出するように成形することが好ましい。
1)基材シートがノンヒートシールタイプである場合、例えば、ティーバッグ用シート上に所定量の茶葉を載せ、次いで茶葉を包み込む様な形でシートを回転する2個のクリンピングギアに通過させてシートを綴じ合わせ、次いで二つ折りにすると同時に底部をW型のガセット折りに形成し、その後袋体の上部を折込む方法。
2)基材シートがヒートシールタイプである場合、例えば、熱融着繊維からなる基材シートを用い、それを熱シールにより袋形状とし、次いで所定量の茶葉を袋体内に充填し、その後袋体の上部を折込む方法。
ティーバッグの形状としては、例えば、吊り紐や、カップ等の容器の開口部に袋体を掛止する部材を袋体に取り付けたものとすることができる。
この他に、ミルで焙煎コーヒー豆などを粉砕し粉末にした焙煎コーヒー粉末などを包んだコーヒー抽出バッグなどとしても使用することができる。
お茶のような嗜好性飲料の滋味は、単に味だけでなく、飲料の水色や香りの影響を受けることが多い。水色に関しては、茶葉の摘葉時期、産地、種類などの様々な条件により、茶葉の煎汁は異なる水色となる。緑茶であれば、微緑色、琥珀色、褐色などを呈し、紅茶であれば、微琥珀色、ピンク、赤色などを呈する。このような水色の好みは、専門家の推奨とは別に、特に若年層を中心に変わりつつあり、様々な水色の茶様飲料が望まれている。例えば、(B)非高分子被膜形成剤としてタンニンを用いた場合、食品包装用シートが赤味を帯びた美麗な外観を呈しており、これを熱水などに浸漬すると、シートからタンニンが溶出して色落ちするとともに山吹色の美麗な水色や香り立ちを付与することができる。このようなティーバッグとすれば、熱水などに浸漬したときの外観変化や芳香を通じて、タンニンに由来の健康増進機能を大いに期待できることを実感することができる。
また、熱水などに浸漬した際の色の変化を持たせるには、(A)水溶性食物繊維及び(B)非高分子被膜形成剤を含む溶液又は分散液に、更に、クチナシ黄色素、コチニール色素、ラック色素、赤キャベツ色素、赤大根色素、紫トウモロコシ色素、ベリー類色素、ブドウ果皮色素、ブドウ果汁色素、シソ色素、ムラサキイモ色素、カカオ色素、ベニバナ黄色素等の天然色素や、黄色4号(タートラジン)、黄色5号(サンセット・イエローFCF)、青色色素等の人工色素等を含有させても良い。
また、本発明の食品保存用シートで包装された食品は、ガスバリア性の包装材、例えば、エチレンービニルアルコール共重合樹脂フィルムや各種のアルミニウム蒸着、あるいはアルミニウムラミネートフィルムで密封し、空気や光を遮断した状態で外装することが望ましい。
1.タンニンの測定
タンニン量の測定は酒石酸鉄法により、標準液として非重合体カテキン類含有量94質量%のポリフェノン70Aを用い、非重合体カテキン類の換算量として求めた(参考文献:「緑茶ポリフェノール」飲食料品用機能性素材有効利用技術シリーズNo.10)。試料5mLを酒石酸鉄標準溶液5mLで発色させ、リン酸緩衝液で25mLに定溶し、540nmで吸光度を測定し、非重合体カテキン類による検量線からタンニン量を求めた。
酒石酸鉄標準液の調製:硫酸第一鉄・7水和物100mg、酒石酸ナトリウム・カリウム(ロッシェル塩)500mgを蒸留水で100mLとした。
リン酸緩衝液の調製:1/15mol/Lリン酸水素二ナトリウム溶液と1/15mol/Lリン酸二水素ナトリウム溶液を混合しpH7.5に調整した。
2.環状オリゴ糖の測定
厚生労働省より発行の第8版食品添加物公定書記載の、β−シクロデキストリン、α−シクロデキストリン、γ−シクロデキストリンの測定方法に準拠して行った。
3.水分活性の測定
水分活性測定計(日本ゼネラル(株)製、製品名:CX−2)を用いて、被膜形成剤として使用する各種粉末試料の水分活性を測定した。高さ1cm、直径4cmの円筒状プラスチック製のサンプルカップに試料粉末を充填した後密閉し、25℃で水分活性を測定した。27.5℃に於ける食塩飽和水溶液の水分活性は、0.751と測定され、文献値0.753(25℃)とほぼ一致した。各種粉末試料の揮発分は、小数点以下1位まで0%の絶乾状態のものから、20%近傍までのものまで多様のものを用いた。約20種類の粉末試料について、粉末の揮発分と水分活性の関係を測定したところ、粉末の揮発分が0%から20%の範囲で、水分活性は揮発分の増加とともに0点から直線的に増大し、ほぼ一定値に到達する挙動を示したので、粉末の揮発分が2%から20%の試料については、[(水分活性測定値÷測定試料の揮発分)×揮発分5%]の算出法により、揮発分5%に於ける水分活性を算出し、実施例における水分活性の値とした。
4.食品包装用シートの評価
得られた食品包装用シートの被膜状態を、目視による観察及び手で触った感触によって、次の基準で評価した。
a:表面に細かい粉末が発生せず、全体が均一な被膜であり、粘着性がない。
b:被膜が不均一でまだら状である。
c:被膜の表面に細かい粉末が発生し、粉落ちが見られる。
5.原材料
本実施例で使用した原材料は、次のとおりである。
(1)環状オリゴ糖
β−シクロデキストリン:β-シクロデキストリン、日本食品加工(株)製、
γ−シクロデキストリン:CAVAMAX w8、ワッカーファインケミカルズ(株)製
(2)非高分子被膜形成剤
タンニン:ポリフェノン70A、三井農林純薬(株)製、水分活性0.25
糖転移ヘスペリジン:ヘスペリジンS、林原(株)製、水分活性0.30
水溶性ペプチド:マリンコラーゲンオリゴ、チッソ(株)製、水分活性0.30
実施例1
支持体として、幅×長さ×厚みが150mm×250mm×1mmのポリテトラフルオロエチレン製シートを用い、この上に基材シートとして9cm×15cmの多孔質基材シート(T−Bag、ノンヒートシール紙、坪量12g/m2、日本大昭和板紙(株)製)を置いた。次いで、(A)環状オリゴ糖としてβ−シクロデキストリンを、(B)非高分子被膜形成剤としてタンニンを含む水溶液を、乾燥後の被膜中の(A)環状オリゴ糖及び(B)非重合体被膜形成剤の各含有量がそれぞれ有効成分として単位表面積当たり25g/m2(合計50g/m2)となるように基材シートの上からスパーテルで均一に塗布した。次いで、塗布後の基材シートと支持体を水きり等の操作を行なうことなくそのままの状態で、電気乾燥機内で20℃にて6時間乾燥した。乾燥後、支持体からシートを手で剥離し、ティーバッグ用シートを得た。
得られた食品包装用シートについて、シートの被膜状態を評価した。その結果を表1に示す。
実施例2
(A)環状オリゴ糖としてβ−シクロデキストリンの代わりに、γ−シクロデキストリンを用いたこと以外は、実施例1と同様の操作により食品包装用シートを製造し、評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例3
(B)非高分子被膜形成剤として、タンニンの代わりに糖転移ヘスペリジンを用いたこと以外は、実施例1と同様の操作により食品包装用シートを製造し、評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例4
(A)環状オリゴ糖としてβ−シクロデキストリンの代わりに、γ−シクロデキストリンを用いたこと以外は、実施例3と同様の操作により食品包装用シートを製造し、評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例5
(B)非高分子被膜形成剤として、タンニンの代わりに、水溶性ペプチドを用いたこと以外は、実施例1と同様の操作により食品包装用シートを製造し、評価を行った。その結果を表1に示す。
実施例6
(A)環状オリゴ糖としてβ−シクロデキストリンの代わりに、γ−シクロデキストリンを用いたこと以外は、実施例5と同様の操作により食品包装用シートを製造し、評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例1
(B)非高分子被膜形成剤を用いなかったこと及び付着量を減らしたこと以外は、実施例1と同様の操作により食品包装用シートを製造し、評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例2
(B)非高分子被膜形成剤を用いなかったこと以外は、実施例1と同様の操作により食品包装用シートを製造し、評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例3
(B)非高分子被膜形成剤を用いなかったこと及び付着量を減らしたこと以外は、実施例2と同様の操作により食品包装用シートを製造し、評価を行った。その結果を表1に示す。
比較例4
(B)非高分子被膜形成剤を用いなかったこと以外は、実施例2と同様の操作により食品包装用シートを製造し、評価を行った。その結果を表1に示す。
Figure 2013035577
実施例7
実施例1で得られた食品包装用シートを用いて紅茶葉2gを包装して紅茶ティーバッグを作製した。この紅茶ティーバッグは、薄茶色の美麗な外観を呈しており、これを60℃の温水に浸漬すると、ティーバッグの外表面からタンニンが溶出して色落ちするとともに紅茶色の美麗な水色や香り立ちを有する紅茶飲料が得られることが確認された。このような外観変化や芳香を通じて、タンニンに由来の健康増進機能を大いに期待できることを実感できた。
実施例8
ポリフェノン70Aの代わりにポリフェノンHG(三井農林(株)社製)を使用したことと、緑茶葉2gを包装したこと以外は実施例7と同様のティーバッグを作製した。この緑茶ティーバッグは、山吹色を帯びた美麗な外観を呈しており、これを熱水に浸漬すると、ティーバッグの外表面からタンニンが溶出して色落ちするとともに山吹色の美麗な水色や香り立ちを有する緑茶飲料が得られることが確認された。このような外観変化や芳香を通じて、タンニンに由来の健康増進機能を大いに期待できることを実感できた。

Claims (11)

  1. 基材シートの少なくとも一方面に、次の成分(A)及び(B);
    (A)環状オリゴ糖、
    (B)タンニン、糖転移ヘスペリジン及び水溶性ペプチドから選ばれる少なくとも1種の非高分子被膜形成剤
    を含む被膜を備える、食品包装用シート。
  2. (A)環状オリゴ糖がβ−シクロデキストリン及びγ−シクロデキストリンから選ばれる少なくとも1種である、請求項1記載の食品包装用シート。
  3. 被膜中の成分(A)の含有量が有効成分として単位表面積当たり10〜40g/m2である、請求項1又は2記載の食品包装用シート。
  4. 被膜中の成分(B)の含有量が有効成分として単位表面積当たり10〜40g/m2である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の食品包装用シート。
  5. 基材シートが薄葉紙、抄紙、不織布及び織布から選ばれる多孔性シートである、請求項1〜4のいずれか1項に記載の食品包装用シート。
  6. 被膜が基材シートの少なくとも一方面に成分(A)及び成分(B)を含む溶液又は分散液を塗布し乾燥して得られるものである、請求項1〜5のいずれか1項に記載の食品包装用シート。
  7. ティーバッグ用シートである、請求項1〜6のいずれか1項に記載の食品包装用シート。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の食品包装用シートからなる袋体と、
    該袋体内に収容された被抽出物
    を備える、ティーバッグ。
  9. 被抽出物が緑茶葉、紅茶葉及び烏龍茶葉から選ばれる茶葉である、請求項8記載のティーバッグ。
  10. 基材シートの少なくとも一方面に、次の成分(A)及び(B);
    (A)環状オリゴ糖、
    (B)タンニン、糖転移ヘスペリジン及び水溶性ペプチドから選ばれる少なくとも1種の非高分子被膜形成剤
    を含む溶液又は分散液を塗布し乾燥する、食品包装用シートの製造方法。
  11. 溶液又は分散液が溶媒として水及び/又はアルコールを含有する、請求項10記載の製造方法。
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