JP2013035326A - 乗物用座席兼寝台装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 前後に設置された二つの座席を上下二段の寝台に変形させることのできる乗物用座席兼寝台装置につき、簡便に座席と寝台との間での変形作業及び復帰作業を行うことができる乗物用座席兼寝台装置を提供する。
【解決手段】 乗物用座席兼寝台装置1は、後部座席ユニット2と、前部座席ユニット3と、ガイドレール4と、背凭れ部連結枠体5と、脚部連結枠体6と、梯子7とからなる。ガイドレール4は、側面視L字型のレール部材であり、ローラ2g1を上下に案内する垂直ガイドレール4aと、ローラ2g2を前後に案内する水平ガイドレール4bとからなる。背凭れ部連結枠体5は前後の座席ユニットの背凭れ部2a及び3aの上部と下部とをそれぞれ連結しており、脚部連結枠体6は前後の座席ユニットの脚部2c及び3cの上部と下部とをそれぞれ連結している。
【選択図】 図2

Description

本発明は、自動車、列車、航空機、船舶等をはじめとする各種の乗物用の座席兼寝台装置に関し、前後一列に設置された二つの座席を上下二段の寝台に変形させることのできる乗物用座席兼寝台装置に関する。
従来、乗物用座席兼寝台装置としては、一般に、座席の背凭れ部を後方に倒すことにより寝台に変形させることができるリクライニングシート等が提供されてきたところである。しかしながら、乗物用座席兼寝台装置にあっては、乗客が十分に休息をとることができるようにするために、背凭れ部を座部に対して水平に近い角度に至るまで後方に倒すことができるようにしなければならないところ、このようなリクライニングシート等は、座席を設置する前後の間隔を広く設けておかなければならなくなるため、一定の人数の乗客を運搬することを希望する場合には乗物の客室の容積を大きくする必要があり、客室の容積を大きくすることが困難である場合には乗客の人数を削減しなければならないという問題があった。
ここで、上記の従来一般に用いられてきたリクライニングシート等にあっては、背凭れ部を後方に倒して座席を寝台に変形させた際に、客室内の上部の空間が有効に活用されていないという問題があった。そこで、従来、前後に設置した複数の座席を上下二段の寝台に変形させることのできる乗物用座席兼寝台装置が提案されているところである(例えば、特許文献1,2,及び3参照。)。右のような従来技術に係る乗物用座席兼寝台装置によれば、前後に設置した複数の座席を上下二段の寝台に変形させた際に客室内の上部の空間も余すところなく有効に活用されていて合理的である。従って、上記の従来技術に係る乗物用座席兼寝台装置によれば、座席の背凭れ部を座部に対して水平に近い角度に至るまで後方に倒すことができるように、座席を設置する前後の間隔を広く設けておく必要はないため、乗物の客室の容積を大きくすることなく一定の人数の乗客を運搬することができるとともに、乗客も十分に休息をとることができて好適である。
特開2001−158267号公報 実開平2−109736号公報 実開昭63−119137号公報
ところで、座席から寝台へと変形させる作業及び変形した寝台から座席へと復帰させる作業は、例えば夜行バスや寝台列車のように乗物が乗客を運搬しながら移動している際に行われることがあるため、上記のような変形作業及び復帰作業を速やかに行うことができるように乗物用座席兼寝台装置を構成することが望ましい。また、上記のような変形作業及び復帰作業に慣れていない乗客又は係員が変形作業及び復帰作業に携わることもあるため、容易に変形及び復帰させることができるように乗物用座席兼寝台装置を構成することが望ましい。
しかしながら、上記の従来技術に係る乗物用座席兼寝台装置にあっては、寝台に変形する座席がそれぞれ別個に形成されていることから、座席から寝台への変形作業及び寝台から座席への復帰作業を個々の座席について別個に行わなければならないため、上記のような変形作業及び復帰作業が煩雑であるという問題があった。そこで、本発明が解決しようとする課題は、前後に設置された二つの座席を上下二段の寝台に変形させることのできる乗物用座席兼寝台装置につき、前部に設置した座席を上段の寝台に変形させる作業と後部に設置した座席を下段の寝台に変形させる作業とを同時に行うことができ、かつ、上段の寝台を前部の座席に復帰させる作業と下段の寝台を後部の座席に復帰させる作業とを同時に行うことができるようにして、簡便に座席と寝台との間での変形作業及び復帰作業を行うことができるようにした乗物用座席兼寝台装置を提供することにある。
本発明の課題を解決するため、請求項1に記載した乗物用座席兼寝台装置は、前後一列に設置された二つの座席を上下二段の寝台に変形させることのできる乗物用座席兼寝台装置であって、座席ユニットと、ガイドレールと、連結枠体とから構成されている。まず、該座席ユニットは、背凭れ部と、座部と、脚部とからなり、背凭れ部の下部と座部の後部とが連結軸によって連結されるとともに、座部の前部と脚部の上部とが連結軸によって連結されており、前後一列に二つ配置されている。後部の座席ユニットには、背凭れ部の上部に第一の滑動部材が取り付けられるとともに、脚部の下部に第二の滑動部材が取り付けられている。次に、該ガイドレールは、側面視L字型のレール部材であり、第一の滑動部材を上下に案内するための垂直ガイドレールと、第二の滑動部材を前後に案内するための水平ガイドレールとから構成されている。また、該連結枠体は、四角形状の枠部材であって、前後の座席ユニットの側面に二つ取り付けられており、第一の連結枠体は前後の座席ユニットの背凭れ部の上部と下部とをそれぞれ連結しているとともに、第二の連結枠体は前後の座席ユニットの脚部の上部と下部とをそれぞれ連結している。
本発明の課題を解決するため、請求項2に記載した乗物用座席兼寝台装置は、請求項1に記載した乗物用座席兼寝台装置であって、前記座席ユニットには足乗せ部が備えられており、前記後部の座席ユニットの脚部と足乗せ部と前記前部の座席ユニットの脚部とが一体的に形成されており、該前部の座席ユニットの脚部の下部と足乗せ部の後部とが連結軸によって連結されている。
本発明の課題を解決するため、請求項3に記載した乗物用座席兼寝台装置は、請求項2に記載した乗物用座席兼寝台装置であって、まず、前記連結枠体の四隅には嵌入棒が取り付けられており、前記座席ユニットの背凭れ部の上部と下部並びに前記後部の座席ユニットの脚部の下部にはそれぞれ嵌入棒収容パイプが取り付けられているとともに、前記座席ユニットの座部の前部と脚部の上部とを連結する連結軸と前部の座席ユニットの脚部の下部と足乗せ部の後部とを連結する連結軸とがパイプ部材により形成されている。そして、前記第一の連結枠体の四隅に取り付けられた嵌入棒は、前後の座席ユニットの背凭れ部の上部と下部に取り付けられた嵌入棒収容パイプ内にそれぞれ嵌入されているとともに、前記第二の連結枠体の四隅に取り付けられた嵌入棒は、前後の座席ユニットの座部の前部と脚部の上部とを連結する連結軸と後部の座席ユニットの脚部の下部に取り付けられた嵌入棒収容パイプと前部の座席ユニットの脚部の下部と足乗せ部の後部とを連結する連結軸内にそれぞれ嵌入されている。
本発明の課題を解決するため、請求項4に記載した乗物用座席兼寝台装置は、請求項1から3までの何れかに記載した乗物用座席兼寝台装置であって、前記後部の座席ユニットを構成する背凭れ部の側面に梯子が回動可能なように取り付けられている。
本発明の課題を解決するため、請求項5に記載した乗物用座席兼寝台装置は、請求項1から4までの何れかに記載した乗物用座席兼寝台装置であって、まず、前記座席ユニットが、前後一列に二つ配置されているとともに、左右に二列配置されている。また、前記連結枠体は、二列に配置された該座席ユニットの間に設置されて該座席ユニットの側面に取り付けられており、第一の連結枠体は、前後左右の座席ユニットの背凭れ部の上部と下部とをそれぞれ連結しており、第二の連結枠体は、前後左右の座席ユニットの脚部の上部と下部とをそれぞれ連結している。
請求項1に記載した本発明に係る乗物用座席兼寝台装置は、上記の通りの構成であるから、以下のような効果を奏することができる。
請求項1に記載した乗物用座席兼寝台装置を、座席から寝台へと変形させるためには、まず、前記垂直ガイドレールに沿って前記後部の座席ユニットの背凭れ部の上部に取り付けられた第一の滑動部材を該垂直ガイドレールの下部へと滑動させるとともに、前記水平ガイドレールに沿って後部の座席ユニットの脚部の下部に取り付けられた第二の滑動部材を該水平ガイドレールの前部へと滑動させる。そうすると、背凭れ部と、座部と、脚部とから構成されている該座席ユニットは、背凭れ部の下部と座部の後部とを連結軸によって連結されるとともに、座部の前部と脚部の上部とを連結軸によって連結されていることから、該水平ガイドレールに沿って寝台へと平らに展開させることができる。そして、第一の連結枠体が前後の座席ユニットの背凭れ部の上部と下部とをそれぞれ連結しているとともに、第二の連結枠体が前後の座席ユニットの脚部の上部と下部とをそれぞれ連結していることから、後部の座席ユニットを寝台へと平らに展開させるのと同時に前部の座席ユニットも寝台へと平らに展開させることができるのである。
上記のようにして寝台へと変形していた請求項1に記載した乗物用座席兼寝台装置を座席へと復帰させるためには、まず、垂直ガイドレールに沿って第一の滑動部材を該垂直ガイドレールの上部へと滑動させるとともに、水平ガイドレールに沿って第二の滑動部材を該水平ガイドレールの後部へと滑動させる。そうすると、後部の座席ユニットは、背凭れ部の下部と座部の後部とを連結軸によって連結されるとともに、座部の前部と脚部の上部とを連結軸によって連結されていることから、垂直ガイドレールに沿って起き上がるようにして座席の形状へと復帰させることができる。そして、上記の第一の連結枠体と第二の連結枠体とが前後の座席ユニットをそれぞれ連結していることから、寝台へと変形していた後部の座席ユニットを上記のようにして座席の形状へと復帰させるのと同時に寝台へと変形していた前部の座席ユニットも座席の形状へと復帰させることができるのである。
従って、請求項1に記載した乗物用座席兼寝台装置は、前後一列に設置された二つの座席を上下二段の寝台に変形させることのできる乗物用座席兼寝台装置につき、前部に設置した座席を上段の寝台に変形させる作業と後部に設置した座席を下段の寝台に変形させる作業とを同時に行うことができ、かつ、上段の寝台を前部の座席に復帰させる作業と下段の寝台を後部の座席に復帰させる作業とを同時に行うことができるようにして、簡便に座席と寝台との間での変形作業及び復帰作業を行うことができるようにした乗物用座席兼寝台装置を提供するという本発明が解決しようとする課題を解決することができるのである。
請求項2に記載した乗物用座席兼寝台装置は、請求項1に記載した乗物用座席兼寝台装置であって、前記座席ユニットには更に足乗せ部が備えられており、前記後部の座席ユニットの脚部と足乗せ部と前記前部の座席ユニットの脚部とが一体的に形成されていることから、請求項2に記載した乗物用座席兼寝台装置を寝台へと変形させた際に、前記後部の座席ユニットの足乗せ部が上段の寝台の支持部材となり、より安定的に上段の寝台を支持することができて好適である。更に、前部の座席ユニットの脚部の下部に連結軸によってその後部が連結されている足乗せ部は、請求項2に記載した乗物用座席兼寝台装置を寝台へと変形させた際に、上段の寝台のフットボードへと変形し、例えば、請求項2に記載した乗物用座席兼寝台装置を装備した乗物が走行中に何等かの事情により急停止する場合でも、上段の寝台にて休息していた乗客が前方へと落下することを防ぐことができ、好適である。
請求項3に記載した乗物用座席兼寝台装置は、前記第一の連結枠体の四隅に取り付けられている嵌入棒が前後の座席ユニットの背凭れ部の上部と下部に取り付けられている嵌入棒挿通パイプ内に嵌入されているとともに、前記第二の連結枠体の四隅に取り付けられた嵌入棒が前後の座席ユニットの座部の前部と脚部の上部とを連結する連結軸と後部の座席ユニットの脚部の下部に取り付けられた嵌入棒収容パイプと前部の座席ユニットの脚部の下部と足乗せ部の後部とを連結する連結軸内に嵌入されていることにより、前後の座席ユニットを該連結枠体によって連結する構造であることから、前後の座席ユニットへの該連結枠体の取付けを容易に行うことができる。また、該連結枠体は、該座席ユニットにおける一方の側面に対するだけでなく、他方の側面に対する取付けも行うことができるため、該乗物用座席兼寝台装置を設置する乗物内の箇所及び設置する方向等に応じて、適当な側面に対して該連結枠体を取り付けることができる。
請求項4に記載した乗物用座席兼寝台装置は、前記後部の座席ユニットを構成する座部の側面に梯子が回動可能なように取り付けられているため、乗物用座席兼寝台装置を座席から寝台へと変形したときには、該梯子の上部を上段の寝台に取り付けて、寝台に対して垂直に係止させることにより、乗客が上段の寝台との往来を簡便に行うことができ、また、該梯子を支柱としてより強固に下段の寝台の上空に上段の寝台を支持することができ、好適である。
更に、請求項5に記載した乗物用座席兼寝台装置によれば、前後一列に二つ配置した座席ユニットを左右に二列設置した場合でも、前部に設置した座席を上段の寝台に変形させる作業と後部に設置した座席を下段の寝台に変形させる作業を同時に行うことができ、かつ、上段の寝台を前部の座席に復帰させる作業と下段の寝台を後部の座席に復帰させる作業とを同時に行うことができることにより、一層合理的に座席と寝台との間での変形作業及び復帰作業を行うことができるようにした乗物用座席兼寝台装置を提供することができて、好適である。
もちろん、請求項1から5までに記載した何れの乗物用座席兼寝台装置も、従来一般に用いられてきたリクライニングシート等のように、座席の背凭れ部を座部に対して水平に近い角度に至るまで後方に倒すことが可能なように、前後の座席の間隔を広く設けておく必要はないため、乗物の客室の容積を大きくすることなく一定の人数の乗客を運搬することができ、かつ、乗客も十分に休息をとることが可能である。
本発明の第一実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置が座席の状態を示した図である。 本発明の第一実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置が座席の状態における構造を示した図である。 本発明の第一実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置の分解構造を示した図である。 本発明の第一実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置が寝台に変化する状態を示した図である。 本発明の第一実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置が寝台に変化する状態における構造を示した図である。 本発明の第一実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置が寝台に変化した状態を示した図である。 本発明の第一実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置が寝台に変化した状態における構造を示した図である。 本発明の第二実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置が座席の状態を示した図である。
まず、本発明の第一実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置の構造及びその使用態様について添付図面に基づいて説明する。
本発明の第一実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置1は、図1から7までに図示するように、後部座席ユニット2と、前部座席ユニット3と、ガイドレール4と、背凭れ部連結枠体5と、脚部連結枠体6と、梯子7とから構成されている。
後部の座席ユニット2は、図示するように、背凭れ部2aと、座部2bと、脚部2cと、足乗せ部2dと、連結軸2eと、嵌入棒収容パイプ2fと、ローラ2gとから構成されている。後部の座席ユニット2は、背凭れ部2aの下部と座部2bの後部とが連結軸2e1により、座部2bの前部と脚部2cの上部とが連結軸2e2により、それぞれ連結されている。特に、連結軸2e2は、パイプ状の部材である。後部の座席ユニット2には、背凭れ部2aの上部に嵌入棒収容パイプ2f1が取り付けられており、背凭れ部2aの下部に嵌入棒収容パイプ2f2が取り付けられているとともに、脚部2cの下部にも嵌入棒収容パイプ2f3が取り付けられている。後部の座席ユニット2には、嵌入棒収容パイプ2f1にローラ2g1が回動可能なように取り付けられるとともに、嵌入棒収容パイプ2f3にローラ2g2が回動可能なように取り付けられている。
前部座席ユニット3は、図示するように、背凭れ部3aと、座部3bと、脚部3cと、足乗せ部3dと、連結軸3eと、嵌入棒収容パイプ3fとから構成されている。前部の座席ユニット3は、背凭れ部3aの下部と座部3bの後部とが連結軸3e1により、座部3bの前部と脚部3cの上部とが連結軸3e2により、足乗せ部3dの後部と脚部3cの下部とは連結軸3e3によりそれぞれ連結されている。特に、連結軸3e2と3e3とは、パイプ状の部材である。前部の座席ユニット3には、背凭れ部3aの上部に嵌入棒収容パイプ3f1が取り付けられているとともに、背凭れ部3aの下部に嵌入棒収容パイプ3f2が取り付けられている。
後部の座席ユニット2と前部の座席ユニット3とは、図示するように、前後一列に二つ配置されており、後部の座席ユニット2における足乗せ部2dと脚部2cと前部の座席ユニット3における脚部3cとは側面視凹型に一体的に形成されている。
ガイドレール4は、図示するように、側面視L字型のレール部材であり、乗物の客室内に設置されている。ガイドレール4は、ローラ2g1を上下に案内するための垂直ガイドレール4aと、ローラ2g2を前後に案内するための水平ガイドレール4bとから構成されている。
背凭れ部連結枠体5及び脚部連結枠体6は、図3に図示するように、それぞれ四角形状の枠部材であって、その四隅には嵌入棒5a及び6aがそれぞれ取り付けられている。背凭れ部連結枠体5に取り付けられた嵌入棒5aは、嵌入棒収容パイプ2f1、2f2、3f1、及び3f2内にそれぞれ嵌入されている。脚部連結枠体6に取り付けられた嵌入棒6aは、連結軸2e2、3e2、3e3、及び嵌入棒収容パイプ2f3内にそれぞれ嵌入されている。以上のようにして、後部座席ユニット2と前部座席ユニット3とが背凭れ部連結枠体5及び脚部連結枠体6によって連結されている。
図1から7では、背凭れ部連結枠体5及び脚部連結枠体6は、座席ユニットの正面に対して左側面に取り付けられているが、右側面に取り付けることももちろん可能である。即ち、背凭れ部連結枠体5及び脚部連結枠体6は、乗客の離着席を阻害しないようにするため、乗客が離着席を行う通路に面していない側面に取り付ける必要があるところ、乗客が座席ユニットの正面に対して右側面から離着席を行う場合には左側面に取り付け、乗客が座席ユニットの正面に対して左側面から離着席を行う場合には右側面に取り付けることとなる。
梯子7は、図示するように、後部の座席ユニット2の背凭れ部2aの側面に回動可能なように取り付けられており、乗物用座席兼寝台装置1が座席の状態のときには、後部の座席ユニット2への乗客の離着席を阻害しないように、後部の座席ユニット2の背凭れ部2aに対して平行に掛止されている。
乗物用座席兼寝台装置1を座席の形状から寝台の形状へと変形させるためには、図4及び5に図示するように、まず、後部の座席ユニット2を前方に押し出すと、ローラ2g1が垂直ガイドレール4aの下部へと滑動するとともに、ローラ2g2が水平ガイドレール4bの前部へと滑動する。そうすると、後部の座席ユニット2は寝台へと平らに展開し、下段の寝台へと変形する。そして、前部の座席ユニット3は後部の座席ユニット2と背凭れ部連結枠体5及び脚部連結枠体6によってそれぞれ連結されていることから、後部の座席ユニット2が寝台へと平らに展開するのと同時に、前部の座席ユニット3も寝台へと平らに展開して、上段の寝台へと変形し、背凭れ部連結枠体5と脚部連結枠体6と足乗せ部2dとによって下段の寝台の上空に支持される。
また、足乗せ部3dは、図6及び7に図示するように、寝台に対して垂直に係止させることにより、上段の寝台のフットボードへと変形させることができる。上記のように構成することにより、例えば、乗物用座席兼寝台装置1を装備した乗物が走行中に何等かの事情により急停止せざるを得ないような場合でも、上段の寝台にて休息していた乗客が前方へと落下することを防止することができ、好適である。
また、乗物用座席兼寝台装置1を座席の形状から寝台の形状へと変形したときには、図6及び7に図示するように、梯子7を回動させて、梯子7の上部を上段の寝台の側面に取り付けて、寝台に対して垂直に係止させることにより、乗客が上段の寝台との往来を簡便に行うことができるようにするとともに、梯子7を支柱としてより強固に下段の寝台の上空に上段の寝台を支持することができる。
寝台の形状へと変形していた乗物用座席兼寝台装置1を座席の形状へと復帰させるためには、図4及び5に図示するように、まず、後部の座席ユニット2を後方に押し戻すと、ローラ2g1が垂直ガイドレール4aの上部へと滑動するとともに、ローラ2g2が水平ガイドレール4bの後部へと滑動する。そうすると、後部の座席ユニット2は、垂直ガイドレール4aに沿って起き上がり、座席の形状へと復帰する。そして、前部の座席ユニット3は後部の座席ユニット2と背凭れ部連結枠体5及び脚部連結枠体6によってそれぞれ連結されていることから、後部の座席ユニット2が垂直ガイドレール4aに沿って起き上がって座席の形状へと復帰するのと同時に、前部の座席ユニット2も起き上がって座席の形状へと復帰する。また、梯子7は、乗物用座席兼寝台装置1を座席の形状へと復帰させた際には、後部の座席ユニット2の背凭れ部2aに対して平行に掛止させることにより、元の位置に復帰させることができる。
以上が、本発明の第一実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置1の構造及び使用態様についての説明である。次に、本発明の第二実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置の構造及び使用態様について、添付図面に基づいて説明する。尚、第二実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置の構造及び使用態様は、下記の事項以外、前記の第一実施形態に係る乗物用座席兼寝台装置の構造及び使用態様と同一である。
乗物用座席兼寝台装置1は、図8に図示するように、前後一列に配置した後部座席ユニット2と前部座席ユニット3が左右に二列配置されるとともに、背凭れ部連結枠体5及び脚部連結枠体6がその間に設置されて後部座席ユニット2及び前部座席ユニット3の側面に取り付けられている。即ち、背凭れ部連結枠体5は前後左右の座席ユニットにおける背凭れ部2a及び3aの上部と下部とをそれぞれ連結しており、脚部連結枠体6は前後左右の座席ユニットにおける脚部2c及び3cの上部と下部とをそれぞれ連結している。
乗物用座席兼寝台装置1を上記のような構成とすることにより、前後一列に配置した後部座席ユニット2と前部座席ユニット3を左右に二列設置した場合でも、後部座席ユニット2を下段の寝台に変形させる作業と前部座席ユニット3を上段の寝台に変形させる作業とを同時に行うことができ、かつ、下段の寝台を後部座席ユニット2に復帰させる作業と上段の寝台を前部座席ユニット3に復帰させる作業とを同時に行うことができることにより、一層合理的に簡便に座席と寝台との間での変形作業及び復帰作業を行うことができるようにした乗物用座席兼寝台装置1を提供することができて好適である。
1 乗物用座席兼寝台装置
2 後部座席ユニット
2a 背凭れ部
2b 座部
2c 脚部
2d 足乗せ部
2e 連結軸
2f 嵌入棒収容パイプ
2g ローラ
3 前部座席ユニット
3a 背凭れ部
3b 座部
3c 脚部
3d 足乗せ部
3e 連結軸
3f 嵌入棒収容パイプ
4 ガイドレール
4a 垂直ガイドレール
4b 水平ガイドレール
5 背凭れ部連結枠体
5a 嵌入棒
6 脚部連結枠体
6a 嵌入棒
7 梯子

Claims (5)

  1. 前後一列に設置された二つの座席を上下二段の寝台に変形させることのできる乗物用座席兼寝台装置であって、座席ユニットと、ガイドレールと、連結枠体とからなり、該座席ユニットは、背凭れ部と、座部と、脚部とからなり、背凭れ部の下部と座部の後部とが連結軸によって連結されるとともに、座部の前部と脚部の上部とが連結軸によって連結されていて、前後一列に二つ配置されており、後部の座席ユニットには、背凭れ部の上部に第一の滑動部材が取り付けられるとともに、脚部の下部に第二の滑動部材が取り付けられており、該ガイドレールは、側面視L字型のレール部材であり、第一の滑動部材を上下に案内するための垂直ガイドレールと、第二の滑動部材を前後に案内するための水平ガイドレールとからなり、該連結枠体は、四角形状の枠部材であって、前後の座席ユニットの側面に二つ取り付けられており、第一の連結枠体は前後の座席ユニットの背凭れ部の上部と下部とをそれぞれ連結しているとともに、第二の連結枠体は前後の座席ユニットの脚部の上部と下部とをそれぞれ連結していることを特徴とする乗物用座席兼寝台装置。
  2. 請求項1に記載した乗物用座席兼寝台装置であって、前記座席ユニットには足乗せ部が備えられており、前記後部の座席ユニットの脚部と足乗せ部と前記前部の座席ユニットの脚部とが一体的に形成されており、該前部の座席ユニットの脚部の下部と足乗せ部の後部とが連結軸によって連結されていることを特徴とする乗物用座席兼寝台装置。
  3. 請求項2に記載した乗物用座席兼寝台装置であって、前記連結枠体の四隅には嵌入棒が取り付けられており、前記座席ユニットの背凭れ部の上部と下部並びに前記後部の座席ユニットの脚部の下部にはそれぞれ嵌入棒収容パイプが取り付けられているとともに、前記座席ユニットの座部の前部と脚部の上部とを連結する連結軸と前部の座席ユニットの脚部の下部と足乗せ部の後部とを連結する連結軸とがパイプ部材により形成されており、前記第一の連結枠体の四隅に取り付けられた嵌入棒は、前後の座席ユニットの背凭れ部の上部と下部に取り付けられた嵌入棒収容パイプ内にそれぞれ嵌入されているとともに、前記第二の連結枠体の四隅に取り付けられた嵌入棒は、前後の座席ユニットの座部の前部と脚部の上部とを連結する連結軸と後部の座席ユニットの脚部の下部に取り付けられた嵌入棒収容パイプと前部の座席ユニットの脚部の下部と足乗せ部の後部とを連結する連結軸内にそれぞれ嵌入されていることを特徴とする乗物用座席兼寝台装置。
  4. 請求項1から3までの何れかに記載した乗物用座席兼寝台装置であって、前記後部の座席ユニットを構成する背凭れ部の側面に梯子が回動可能なように取り付けられていることを特徴とする乗物用座席兼寝台装置。
  5. 請求項1から4までの何れかに記載した乗物用座席兼寝台装置であって、前記座席ユニットが、前後一列に二つ配置されているとともに左右に二列配置されており、前記連結枠体は、二列に配置された該座席ユニットの間に設置されて該座席ユニットの側面に取り付けられており、第一の連結枠体が前後左右の座席ユニットの背凭れ部の上部と下部とをそれぞれ連結しており、第二の連結枠体が前後左右の座席ユニットの脚部の上部と下部とをそれぞれ連結していることを特徴とする乗物用座席兼寝台装置。
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