JP2013030137A - 誤り候補検出プログラム及び誤り候補検出方法 - Google Patents

誤り候補検出プログラム及び誤り候補検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】誤っている可能性のあるトレース情報を検出すること。
【解決手段】サーバ装置10は、抽出部15と誤り候補判定部16とを有する。抽出部15は、業務の流れに関する業務要素、該業務要素と関連する業務要素及び各業務要素を実行する処理の主体を定義する業務フローから、ソフトウェアシステムにより実行される業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を定義の順に抽出する。誤り候補判定部16は、業務フローに基づき設計されたソフトウェアシステムの各成果物と業務要素との対応関係を示したトレース情報における業務要素の出現順序と、抽出した業務要素の定義の順とに基づいて、業務要素の出現順序と業務要素の定義の順との対応関係が異なるか否かを判定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、誤り候補検出プログラム及び誤り候補検出方法に関する。
従来、ソフトウェアの開発過程の上流工程では、システム化の対象となる業務の流れを作業プロセスとしてまとめた要件定義書が作成される。例えば、要件定義書には、作業プロセスのうち、ソフトウェアで処理する機能を示す「システム機能」、業務で取り扱うデータを示す「概念データ」、ソフトウェアが利用者に提供するインターフェースを示す「画面」などの業務要素が要件として定義される。
そして、要件定義書に基づいてソフトウェアが設計され、設計された結果が基本設計書として記録される。また、ソフトウェアの設計中、あるいはソフトウェアの設計後に、要件が変更される場合がある。この場合、変更された要件がどのような設計箇所に影響するかが特定され、特定された設計箇所が要件に適うように変更される。
このため、設計結果が基本設計書に記録される際に、各設計箇所が要件定義書のどの要件と対応関係があるかを示すトレース情報が記録され、要件定義書に定義された要素と基本設計書に記録された設計結果とが追跡可能に対応付ける。例えば、「システム機能」として定義された「顧客管理機能」から「顧客登録機能」が設計された場合、基本設計書に「顧客登録機能」と「顧客管理機能」とが対応付けられた情報が記録される。
また、多ページの要件定義書と多ページの基本設計書との対応関係が手作業により記録される場合、莫大な時間と労力とを要する。さらに、処理数が増加することにより、要件定義書に定義される要素が基本設計書に反映されていないなどの人為的ミスが起こる場合もある。このようなことから、トレース情報を作成する作業を簡素化する技術が提案されている。
この技術によれば、要件定義書は、所定の文書編集アプリケーションソフトウェアが定めるファイル形式のファイルとして読み込まれる。そして、読み込まれた要件定義書から、各要件に対して要素の一覧を予め保持する基本設計書のテンプレートが生成される。基本設計書のテンプレートに設計結果が記録される際に、設計結果と対応関係がある要素が予め保持される要素の一覧から選択される。このように、要素の一覧から該当する要素が選択されるだけで、トレース情報を効率的に作成可能となる。
また、かかる技術は、すべてのトレース情報が記録された後に、トレース情報が作成されていない設計箇所を容易に見つける機能や、要件が変更された場合に影響を受ける設計箇所を特定する機能を有している。
特開2008−204333号公報
しかしながら、上述した従来の技術では、トレース情報の誤りを検出できないという課題があった。
具体的には、設計された結果がいずれの要素と対応するかが要素の一覧から選択される際に、誤った要素が選択される場合がある。このようなトレース情報の誤りは、要件が変更された際に、変更された要件の影響を受ける設計箇所を特定し、特定した設計箇所が変更された要件と異なっていることが判明するまで、検出されない。すなわち、従来の技術では、このように誤った要素が選択された場合、トレース情報の誤りを検出することができない。
開示の技術は、上記に鑑みてなされたものであって、誤っている可能性のあるトレース情報を検出することができる誤り候補検出プログラム及び誤り候補検出方法を提供することを目的とする。
本願の開示する誤り候補検出プログラムは、一つの態様において、業務の流れに関する業務要素、該業務要素と関連する業務要素及び各業務要素を実行する処理の主体を定義する業務フローから、ソフトウェアシステムにより実行される業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を定義の順に抽出する処理をコンピュータに実行させる。また、本願の開示する誤り候補検出プログラムは、業務フローに基づき設計されたソフトウェアシステムの各成果物と業務要素との対応関係を示したトレース情報における業務要素の出現順序と、抽出した業務要素の定義の順とに基づいて、業務要素の出現順序と業務要素の定義の順との対応関係が異なるか否かを判定する処理をコンピュータに実行させる。
本願の開示する誤り候補検出プログラム及び誤り候補検出方法の一つの態様によれば、誤っている可能性のあるトレース情報を検出することができるという効果を奏する。
図1は、誤り候補検出プログラムを実行するサーバ装置を含む開発システムの構成を示す図である。 図2は、実施例1に係る業務フローDBに記憶される情報の一例を示す図である。 図3Aは、概念データ名との対応を示すトレース情報の一例を示す図である。 図3Bは、システム機能名との対応を示すトレース情報の一例を示す図である。 図3Cは、画面名との対応を示すトレース情報の一例を示す図である。 図3Dは、システム支援名との対応を示すトレース情報の一例を示す図である。 図4Aは、業務フローDBで用いられる各業務要素のアイコンの一例を示す図である。 図4Bは、図形特定部によりグループ化された業務要素の一例を示す図である。 図4Cは、内部テーブルとして記憶される情報の一例を示す図である。 図5は、図形特定部によるグループ化処理を示す図である。 図6は、内部テーブルから生成されたグループ番号の集合を示す図である。 図7は、トレース情報と種別毎のグループ番号の集合とを比較する処理を示す図である。 図8は、比較テーブルの一例を示す図である。 図9は、サーバ装置による処理の処理手順を示すフローチャートである。 図10Aは、従来技術によりトレース情報に誤りがあることを検出できる一例を示す図である。 図10Bは、従来技術ではトレース情報に誤りがあることを検出できない一例を示す図である。 図11は、誤り候補検出プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
以下に、本願の開示する誤り候補検出プログラム及び誤り候補検出方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
[システム構成]
実施例1では、誤り候補検出プログラムを実行するサーバ装置を例に説明する。図1は、誤り候補検出プログラムを実行するサーバ装置を含む開発システムの構成を示す図である。図1に示すように、開発システム1は、クライアント装置3とサーバ装置10とを有する。また、クライアント装置3とサーバ装置10とは、ネットワーク2を介して互いに通信可能に接続される。なお、開発システム1が有するクライアント装置3の数は図示に限定されるものではなく、任意に変更可能である。
クライアント装置3は、例えば、開発システム1を用いてシステムを開発する開発者が操作するPC(Personal Computer)である。クライアント装置3は、開発者から各種の操作を受付けて設計処理を実行する。
また、クライアント装置3は、サーバ装置10と各種の情報を送受信する。例えば、クライアント装置3は、業務フローを取得する要求をサーバ装置10に送信する。この結果、クライアント装置3は、サーバ装置10から業務フローを取得する。なお、ここでいう業務フローとは、要件定義書に含まれるドキュメントであり、ソフトウェアを開発する前にシステム化の対象となる業務の流れを作業プロセスとして記述したものである。
また、クライアント装置3は、各設計段階で、設計結果が要件定義書のどの要素と対応するかを示すトレース情報の記録の入録を受付ける。そして、クライアント装置3は、記録したトレース情報をサーバ装置10に送信する。
例えば、サーバ装置10は、クライアント装置3から業務フローを取得する要求を受信すると、該当する業務フローをクライアント装置3に送信する。
また、サーバ装置10は、クライアント装置3からトレース情報を受信すると、自装置が保持する記憶部に受信したトレース情報を格納する。
このような開発システム1において、クライアント装置3は、トレース情報に誤りの可能性があるか否かを判定する要求をサーバ装置10に送信する。そして、サーバ装置10は、クライアント装置3からトレース情報に誤りの可能性があるか否かを判定する要求を受付けた場合、以下の処理を実行する。すなわち、サーバ装置10は、業務の流れに関する要素である業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を定義する業務フローから、ソフトウェアシステムにより実行される業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を定義の順に抽出する。そして、サーバ装置10は、業務フローに基づき設計されたソフトウェアシステムの各成果物と業務要素との対応関係を示したトレース情報における業務要素の出現順序と、抽出した業務要素の定義の順とに基づいて、業務要素の出現順序と業務要素の定義の順との対応関係が異なるか否かを判定する。例えば、サーバ装置10は、抽出した業務要素を種別ごとの集合に分類し、該集合における業務要素の定義の順とトレース情報における業務要素の出現順序とをグループ間で比較する。そして、サーバ装置10は、いずれかの業務要素の出現順序が他の業務要素の出現順序と異なる場合に、業務要素の出現順序と業務要素の定義の順との対応関係が異なると判定する。
そして、サーバ装置10は、判定結果をクライアント装置3に送信する。このように、開発システム1では、サーバ装置10が業務要素の出現順序と業務要素の定義の順との対応関係が異なるか否かを判定することで、誤っている可能性のあるトレース情報を検出することができる。
[実施例1に係るサーバ装置の構成]
次に、実施例1に係るサーバ装置10の構成について説明する。図1に示すように、サーバ装置10は、受信部11と送信部12と記憶部13と制御部14とを有する。
受信部11は、クライアント装置3から各種の情報を受信すると、受信した情報を制御部14に出力する。例えば、受信部11は、トレース情報をクライアント装置3から受信すると、受信したトレース情報を制御部14に出力する。そして、制御部14は、トレース情報を記憶部13に格納する。
また、例えば、受信部11は、トレース情報に誤りの可能性があるか否かを判定する要求をクライアント装置3から受信すると、受信した要求を制御部14内にある抽出部15に出力する。この結果、抽出部15は、トレース情報に誤りの可能性があるか否かを判定する処理を実行する。
送信部12は、制御部14から各種の情報を受信すると、受信した情報をクライアント装置3に送信する。例えば、送信部12は、制御部14内にある誤り候補判定部16から比較テーブルを受信し、受信した比較テーブルをクライアント装置3に送信する。
記憶部13は、制御部14による各種処理に用いられる情報を記憶し、業務フローDB(Data Base)13aとトレース情報DB13bとを有する。
業務フローDB13aは、業務の流れを示す情報である業務フローを記憶する。なお、業務フローは、要件定義書に含まれるドキュメントであり、ソフトウェアを開発する前にシステム化の対象となる業務の流れを作業プロセスとして記述したものである。図2を用いて業務フローDB13aに記憶される情報の一例を説明する。図2は、実施例1に係る業務フローDB13aに記憶される情報の一例を示す図である。図2に示すように、業務フローDB13aは、「処理や操作の主体」、「業務要素」、「業務要素間の関連性」を示す情報を記憶する。
図2に示す例において、業務フローDB13aは、「処理や操作の主体」が「顧客」と「営業部」と「不動産管理システム」とであることを示し、各主体「顧客」、「営業部」、「不動産管理システム」ごとに異なるレーンを有する。例えば、図2の「不動産管理システム」に対応するレーンは、不動産管理システムによって実行される処理であることを示す。
また、「業務要素」には、例えば、システム機能名、概念データ名、画面名、システム支援名などが含まれる。システム機能名は、業務フローDB13aに含まれるデータを参照したり更新したりする業務処理を識別する情報である。図2に示す例では、「不動産管理システム」に対応するレーン上にある「空室検索機能」や「顧客登録機能」、「進捗登録機能」などがシステム機能名に該当する。
また、概念データ名は、業務処理にて参照されたり更新されたりするデータを識別する情報である。例えば、図2に示す例では、「不動産管理システム」に対応するレーン上にある「物件」や「顧客」、「契約」などが概念データ名に該当する。
また、画面名は、上記した業務処理に関連する情報を利用者に出力する画面を識別する情報である。図2に示す例では、「不動産管理システム」に対応するレーンと「営業部」に対応するレーンとの両方にまたがっている「空室検索」や「顧客登録」、「テナント契約」などが画面名に該当する。なお、業務処理に関連する情報には、例えば、処理結果や処理経過を示す情報が含まれる。
なお、図2において、各画面名が「不動産管理システム」と「営業部」との二つのレーンにまたがっている。これは、図2に示す例では、各画面に情報を出力するのは「不動産管理システム」であり、各画面に出力された情報を用いて操作を実行するのが「営業部」であり、「不動産管理システム」と「営業部」とに関連するからである。
また、システム支援名は、上記した業務処理に関連して利用者によって行われる操作を支援するための処理を識別する情報である。図2に示す例では、「営業部」に対応するレーン上にある「物件情報空室検索」や「物件情報取得」などがシステム支援名に該当する。
また、「業務要素間の関連性」は、どの業務要素とどの業務要素とが関連するかを示す。例えば、業務フローDB13aには、システム機能名と概念データとの関連性や、画面名とシステム機能名との関連性、システム支援名とシステム機能名との関連性、利用部門名とシステム支援名との関連性などが表されている。
業務フローDB13aに表されている関連性の一例について、図2を用いてさらに説明する。図2に示す例では、概念データ「物件」とシステム機能名「空室検索機能」との間に矢印があることが確認でき、この矢印は、概念データ「物件」とシステム機能名「空室検索機能」との間に関連性があることを示す。すなわち、図2に示す例では、概念データ「物件」が、「空室検索機能」によって参照されたり更新されたりすることを示す。
また、図2に示す例では、システム機能名「空室検索機能」と画面名「空室検索」との間に矢印があることが確認でき、この矢印は、システム機能名「空室検索機能」と画面名「空室検索」との間に関連性があることを示す。すなわち、図2に示す例では、システム機能名「空室検索機能」による処理に関連する情報を利用者に出力する画面が、「空室検索」であることを示す。
また、図2に示す例では、システム機能名「空室検索機能」とシステム支援名「物件情報空室検索」との間に矢印があることが確認でき、この矢印は、システム機能名「空室検索機能」とシステム支援名「物件情報空室検索」との間に関連性があることを示す。すなわち、図2に示す例では、システム機能名「空室検索機能」に関連して利用者によって行われる操作のシステム支援名が、「物件情報空室検索」であることを示す。
また、図2に示す例では、システム支援名「物件情報空室検索」が「営業部」に対応するレーン上にあることが確認でき、この矢印は、システム支援名「物件情報空室検索」と利用部門名「営業部」との間に関連性があることを示す。すなわち、図2に示す例では、システム支援名「物件情報空室検索」を操作する利用者が、「営業部」であることを示す。なお、業務フローDB13aによって記憶された情報は、開発システム1の利用者によって予め入力される。
なお、業務フローDB13aには、概念データ、システム機能名、画面名及びシステム支援名の4要素が含まれる場合を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、上記4要素以外の要素を業務要素として用いても良い。
トレース情報DB13bは、各設計箇所が業務フローのどの業務要素と対応関係があるかを示す情報を記憶する。例えば、トレース情報DB13bは、概念データ、システム機能名、画面名、システム支援名ごとに、設計箇所との対応を示す情報を記憶する。以下では、図3A〜図3Dを用いて、トレース情報DB13bに記憶される情報の一例を説明する。
図3Aは、概念データ名との対応を示すトレース情報の一例を示す図である。図3Aに示すように、トレース情報DB13bは、「トレース番号」と「概念データ名」と「テーブル」とを対応付けた情報を記憶する。
ここで、「トレース番号」は、ソフトウェアの開発者によりトレース情報が記録された出現順序を示す。例えば、「トレース番号」には、出現順序が1番目であることを示す「1」、出現順序が2番目であることを示す「2」などが格納される。通常、トレース情報は、要件を設計するごとに記録される。なお、ここでいう要件とは、システム機能名、概念データ名、画面名、システム支援名などの業務要素である。すなわち、同じ要件において記録されたトレース情報は、業務要素間で共通のトレース番号を有する。
「概念データ名」は、業務フローDB13aとして記憶される「概念データ名」と同様である。また、「テーブル名」は、概念データ名に対応する成果物の設計書における登録名である。例えば、「テーブル名」には、「不動産」や「カスタマ」などが格納される。
図3Aに示す例において、トレース情報DB13bは、業務フローの「物件」は設計書の「不動産」に対応しトレース番号が1番目であること、業務フローの「契約」は設計書の「カスタマ」に対応しトレース番号が2番目であることを示す。
図3Bは、システム機能名との対応を示すトレース情報の一例を示す図である。図3Bに示すように、トレース情報DB13bは、「トレース番号」と「システム機能名」と「設計の処理名」とを対応付けた情報を記憶する。
ここで、「トレース番号」は、図3Aで説明した「トレース番号」と同様であり、「システム機能名」は、業務フローDB13aとして記憶される「システム機能名」と同様である。また、「設計の処理名」は、システム機能名に対応する成果物の設計書における登録名である。例えば、「設計の処理名」には、「空室検索処理」や「顧客登録処理」などが格納される。
図3Bに示す例において、トレース情報DB13bは、業務フローの「空室検索機能」は設計書の「空室検索処理」に対応しトレース番号が1番目であることを示す。また、トレース情報DB13bは、業務フローの「顧客登録機能」は設計書の「顧客登録処理」に対応しトレース番号が2番目であることを示す。
図3Cは、画面名との対応を示すトレース情報の一例を示す図である。図3Cに示すように、トレース情報DB13bは、「トレース番号」と「画面名」と「設計の画面名」とを対応付けた情報を記憶する。
ここで、「トレース番号」は、図3Aで説明した「トレース番号」と同様であり、「画面名」は、業務フローDB13aとして記憶される「画面名」と同様である。また、「設計の画面名」は、画面名に対応する成果物の設計書における登録名である。例えば、「設計の画面名」には、「空室検索」や「顧客登録」などが格納される。
図3Cに示す例において、トレース情報DB13bは、業務フローの「空室検索」は設計書の「空室検索」に対応しトレース番号が1番目であること、業務フローの「顧客登録」は設計書の「顧客登録」に対応しトレース番号が2番目であることを示す。
図3Dは、システム支援名との対応を示すトレース情報の一例を示す図である。図3Dに示すように、トレース情報DB13bは、「トレース番号」と「システム支援名」と「設計のユースケース名」とを対応付けた情報を記憶する。
ここで、「トレース番号」は、図3Aで説明した「トレース番号」と同様であり、「システム支援名」は、業務フローDB13aとして記憶される「システム支援名」と同様である。また、「設計のユースケース名」は、システム支援名に対応する成果物の設計書における登録名である。例えば、「設計のユースケース名」には、「物件情報空室検索」や「顧客の登録」などが格納される。
図3Dに示す例において、トレース情報DB13bは、業務フローの「物件情報空室検索」は設計書の「物件情報空室検索」に対応しトレース番号が1番目であることを示す。また、トレース情報DB13bは、業務フローの「顧客の登録」は設計書の「顧客の登録」に対応しトレース番号が2番目であることを示す。なお、図示した記憶部13が格納する情報は一例に過ぎず、必ずしも図示のごとく情報が格納される必要はない。
図1に戻り、制御部14は、抽出部15と誤り候補判定部16とを有する。抽出部15は、範囲判別制御部15aと図形特定部15bとを有し、受信部11を介してクライアント装置3からトレース情報の誤り可能性を判定する要求を受信した場合、関連があるデータのグループを業務フローDB13aから定義の順に抽出する。
範囲判別制御部15aは、クライアント装置3からトレース情報の誤り可能性を判定する要求を受付けた場合、ソフトウェアシステムにより実行される業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を業務フローDB13aから抽出する。図4A〜図4Cを用いて、範囲判別部による抽出処理について説明する。
図4Aは、業務フローDB13aで用いられる各業務要素のアイコンの一例を示す図である。例えば、範囲判別制御部15aは、図4Aに示す各業務要素のアイコンから概念データ、システム機能、画面、システム支援のアイコンを識別する。
続いて、範囲判別制御部15aは、概念データのアイコンに一致するアイコンを業務フローDB13aから検索し、概念データを特定する。そして、範囲判別制御部15aは、特定した概念データを図形特定部15bに出力する。この結果、図形特定部15bは、概念データ毎に概念データと関連する業務要素をグループ化する。なお、図形特定部15bによる業務要素をグループ化する処理については後述する。
また、範囲判別制御部15aは、図形特定部15bによるグループ化処理が終了した場合、図形特定部15bによりグループ化された業務要素のデータ名を抽出する。図4Bは、図形特定部によりグループ化された業務要素の一例を示す図である。図4Bに示すように、業務フローDB13aには、GR1、GR2、GR3の3つのグループが含まれる。なお、以下の説明では、GR1を「グループ番号が1で識別されるグループ」、GR2を「グループ番号が2で識別されるグループ」、GR3を「グループ番号が3で識別されるグループ」として説明する。
範囲判別制御部15aは、図4Bに示すGR1において、概念データ名「物件」をキーに、概念データ名「物件」を入出力するシステム機能名「空室検索機能」を抽出する。また、範囲判別制御部15aは、システム機能名「空室検索機能」をキーに、システム機能「空室検索機能」を入出力する画面名「空室検索」を抽出する。また、範囲判別制御部15aは、システム機能名「空室検索機能」をキーに、システム機能名「空室検索機能」の遷移元であるシステム支援名「物件情報空室検索」を抽出する。
そして、範囲判別制御部15aは、「グループ番号」に対応付けて、抽出した「概念データ名」と「システム機能名」と「画面名」と「システム支援名」とを内部テーブルに格納する。図4Cは、内部テーブルとして記憶される情報の一例を示す図である。図4Cに示すように、範囲判別制御部15aは、「グループ番号」が「1」で識別される「概念データ名」に「物件」、システム機能名に「空室検索機能」、画面名に「空室検索」、システム支援名に「物件情報空室検索」を格納する。
また、例えば、範囲判別制御部15aは、選択した概念データ名について関連業務要素の抽出が終了すると、業務フローDB13aに含まれる概念データ名すべてについて関連業務要素の抽出が終了したかを判定する。そして、範囲判別制御部15aは、概念データ名すべてについて関連業務要素の抽出が終了していないと判定した場合には、別の概念データ名を選択して関連業務要素を抽出する。一方、範囲判別制御部15aは、概念データ名すべてについて関連業務要素の抽出が終了したと判定すると、抽出処理を終了し、生成した内部テーブルを誤り候補判定部16に出力する。
図形特定部15bは、概念データと関連する業務要素をグループ化する処理を範囲判別制御部15aから受付けた場合、業務フローDB13aにおいて、業務要素を少なくとも3つ含んだグループを一つの単位としてグループ化する。言い換えると、図形特定部15bは、要件と設計とに対応関係のある箇所を対象に業務要素をグループ化する。
図5を用いて図形特定部15bによるグループ化処理について説明する。図5は、図形特定部によるグループ化処理を示す図である。例えば、図形特定部15bは、業務フローDB13aに含まれる概念データ名を一つ選択し、選択した概念データから入出力の矢印と関係を持つシステム機能を特定する。図5に示す例では、図形特定部15bは、概念データ名「物件」GR1aを選択すると、概念データ名「物件」GR1aに関連づけられたシステム機能名「空室検索機能」GR1bを特定する。
また、図形特定部15bは、対象のシステム機能から入出力の矢印と関係を持つ画面を特定する。図5に示す例では、システム機能名「空室検索機能」GR1bに入出力の矢印GR1cにより関連づけられた画面名「空室検索」GR1dを抽出する。
また、図形特定部15bは、システム機能名から入出力の矢印と関係を持つシステム支援を特定する。図5に示す例では、システム機能名「空室検索機能」GR1bに入出力の矢印GR1eにより関連づけられたシステム支援名「物件情報空室検索」GR1fを抽出する。
そして、図形特定部15bは、抽出した結果をGR1としてグループ化する。また、図形特定部15bは、概念データ名「顧客」GR2a、概念データ名「契約」GR3aについても、概念データ名「物件」GR1aと同様の処理を実行し、抽出した結果をGR2、GR3としてグループ化する。
なお、図形特定部15bによる処理は、ドキュメントファイルの各ファイル形式に応じたAPIを用いて実現可能である。また、図形特定部15bによる処理は、UMLの場合、XMI対応ライブラリーで実現可能である。また、図形特定部15bは、上記した4要素のうち3要素のみを用いても良い。
誤り候補判定部16は、トレース情報DB13bと内部テーブルとを比較して、トレース情報の中から誤り候補が存在するか否かを判定する。例えば、誤り候補判定部16は、抽出した業務要素を種別ごとの集合に分類し、該集合における業務要素の定義の順とトレース情報における業務要素の出現順序とをグループ間で比較する。そして、誤り候補判定部16は、いずれかの業務要素の出現順序が他の業務要素の出現順序と異なる場合に、業務要素の出現順序と業務要素の定義の順との対応関係が異なると判定する。
まず、誤り候補判定部16は、内部テーブルから、概念データ、システム機能、画面、システム支援の種別毎にグループ番号の集合を作成する。図6を用いて、内部テーブルから生成される種別毎のグループ番号の集合を説明する。
図6は、内部テーブルから生成されたグループ番号の集合を示す図である。誤り候補判定部16は、図6に示すように、内部テーブル70から「グループ番号」と「概念データ」とを対応付けて抽出し、概念データ毎のグループ番号の集合71を生成する。なお、以下の説明では、概念データ毎のグループ番号の集合を「集合A」として適宜記載する。
また、誤り候補判定部16は、内部テーブル70から「グループ番号」と「概念データ」と「システム機能名」とを対応付けて抽出し、システム機能名毎のグループ番号の集合72を生成する。なお、以下の説明では、システム機能毎のグループ番号の集合を「集合B」として適宜記載する。
同様に、誤り候補判定部16は、内部テーブル70から「グループ番号」と「概念データ」と「画面名」とを対応付けて画面名毎のグループ番号の集合73を生成する。なお、以下の説明では、画面毎のグループ番号の集合を「集合C」として適宜記載する。また、誤り候補判定部16は、内部テーブル70から「グループ番号」と「概念データ」と「システム支援名」とを対応付けてシステム支援名毎のグループ番号の集合74を生成する。なお、以下の説明では、システム支援毎のグループ番号の集合を「集合D」として適宜記載する。
そして、誤り候補判定部16は、集合Aから集合Dのそれぞれとトレース情報DB13bとを比較して、グループ番号の対応関係を取得する。
例えば、誤り候補判定部16は、集合Aと概念データ名との対応を示すトレース情報とを比較し、集合Aに格納される概念データ名と同一の概念データ名が格納されるトレース番号を取得する。そして、誤り候補判定部16は、集合Aにおけるグループ番号の対応関係として、A(Xn、Yn)を生成する。ここで、Xnは、集合Aにおけるグループ番号を示し、Ynは、Xnに対応する業務要素が格納されるトレース番号を示す。
図7を用いて、トレース情報と種別毎のグループ番号の集合とを比較する処理を説明する。図7は、トレース情報と種別毎のグループ番号の集合とを比較する処理を示す図である。
図7に示すように、誤り候補判定部16は、集合Aにおいて、グループ番号の「1」に格納される「物件」と同一の概念データは、トレース番号が「1」に格納されていると判定する。そして、誤り候補判定部16は、グループ番号の対応関係として、A(1、1)を生成する。
また、誤り候補判定部16は、集合Aにおいて、グループ番号の「2」に格納される「顧客」と同一の概念データは、トレース番号が「3」に格納されていると判定する。そして、誤り候補判定部16は、グループ番号の対応関係として、A(2、3)を生成する。
同様に、誤り候補判定部16は、集合Aにおいて、グループ番号の「3」に格納される「契約」と同一の概念データは、トレース番号が「2」に格納されていると判定する。そして、誤り候補判定部16は、グループ番号の対応関係として、A(3、2)を生成する。
また、誤り候補判定部16は、同様にして集合Bにおいて、グループ番号の対応関係を生成する。図7に示す例では、誤り候補判定部16は、グループ番号の対応関係として、B(1、1)、B(2、2)、B(3、3)を生成する。
そして、誤り候補判定部16は、同様にして集合Cにおいて、グループ番号の対応関係を生成する。図7に示す例では、誤り候補判定部16は、グループ番号の対応関係として、C(1、1)、C(2、2)、C(3、3)を生成する。
また、誤り候補判定部16は、同様にして集合Dにおいて、グループ番号の対応関係を生成する。図7に示す例では、誤り候補判定部16は、グループ番号の対応関係として、D(1、1)、D(2、2)、D(3、3)を生成する。
誤り候補判定部16は、集合Aから集合Dに対してグループ番号の対応関係を生成した後、集合Aから集合Dそれぞれのグループ番号の対応関係から、Xn、Ynの値を抽出し、比較テーブルを生成する。図8を用いて、比較テーブルについて説明する。図8は、比較テーブルの一例を示す図である。
図8に示すように、比較テーブルは、「Xn」、「概念データ」、「A(Yn)」、「システム機能」、「B(Yn)」、「画面名」、「C(Yn)」、「システム支援名」、「D(Yn)」を対応付けた情報を記憶する。ここで、「Xn」と「概念データ」と「システム機能」と「画面名」と「システム支援名」とは、内部テーブルに格納される値に対応する。また、「A(Yn)」と「B(Yn)」と「C(Yn)」と「D(Yn)」とは、グループ番号の対応関係として生成された値に対応する。
そして、誤り候補判定部16は、比較テーブルにおける情報の出現順序を比較することで、トレース情報の中から誤り候補が存在するか否かを判定する。例えば、誤り候補判定部16は、グループ番号Xn毎に、集合A〜集合DのYnの値を比較し、全てのYnの値が一致するか否かを判定する。
ここで、誤り候補判定部16は、全てのYnの値が一致すると判定した場合、トレース情報の中に誤り候補が存在しないと判定する。一方、誤り候補判定部16は、いずれかのYnの値が他のYnの値と一致しないと判定した場合、トレース情報の中に誤り候補が存在すると判定する。
図8に示す例では、Xnが1の場合、A(Yn)、B(Yn)、C(Yn)、D(Yn)のすべてが1である。この場合、誤り候補判定部16は、全てのYnの値が一致するので、トレース情報の中に誤り候補が存在しないと判定する。
また、Xnが2の場合、B(Yn)、C(Yn)、D(Yn)が2であり、A(Yn)が3である。すなわち、3つの集合の値が一致し、1つだけ値が異なる集合が存在する。この場合、誤り候補判定部16は、トレース情報の中に誤り候補が存在すると判定する。
そして、誤り候補判定部16は、トレース情報の中に誤り候補が存在するか否かを判定した結果と比較テーブルとをクライアント装置3に送信する。
なお、ここでは、誤り候補判定部16は、トレース情報の中に誤り候補が存在するか否かを判定するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、誤り候補判定部16は、生成した比較テーブルをクライアント装置3に送信し、クライアント装置3を操作する利用者にトレース情報の中に誤り候補が存在するか否かを判定させてもよい。
[実施例1にかかるサーバ装置による処理の処理手順]
次に図9を用いて、実施例1に係るサーバ装置10による処理の処理手順を説明する。図9は、実施例1に係るサーバ装置による処理の処理手順を示すフローチャートである。例えば、サーバ装置10は、トレース情報に誤りの可能性があるか否かを判定する要求をクライアント装置3から受付けた場合、以下の処理を実行する。
範囲判別制御部15aは、業務フローDB13aに含まれる概念データを一つ選択する(ステップS101)。そして、範囲判別制御部15aは、図形特定部15bに以下の処理を実行させる。すなわち、図形特定部15bは、概念データと関連するデータをグループ化する(ステップS102)。
範囲判別制御部15aは、選択した概念データを入出力するシステム機能を特定し(ステップS103)、システム機能を入出力する画面を特定する(ステップS104)。また、範囲判別制御部15aは、システム機能の遷移元であるシステム支援を特定する(ステップS105)。
そして、範囲判別制御部15aは、特定した値に基づいて内部テーブルを生成する(ステップS106)。その後、範囲判別制御部15aは、全ての概念データに対して内部テーブルを生成したか否かを判定する(ステップS107)。ここで、範囲判別制御部15aは、全ての概念データに対して内部テーブルを生成していないと判定した場合(ステップS107、No)、ステップS101に移行して、新たな概念データを選択して内部テーブルを生成する処理を実行する。一方、範囲判別制御部15aは、全ての概念データに対して内部テーブルを生成したと判定した場合(ステップS107、Yes)、生成した内部テーブルを誤り候補判定部16に出力する。
誤り候補判定部16は、種別毎のグループ番号の集合を生成し(ステップS108)、グループA〜Dの対応関係で異なる傾向があるグループを判定する(ステップS109)。誤り候補判定部16は、判定結果を比較テーブルとして生成し、クライアント装置3に送信する。
[実施例1の効果]
上述してきたように、実施例1では、トレースの要素の出現順序と、業務フローにおける画面、データ、システム機能等の組み合わせに基づく出現順序とを比較し、出現順序の対応関係が異なる箇所を判定する。この結果、トレース情報から誤りの候補を検出することができる。
図10A及び図10Bを用いて、開示技術による得られる効果の一例を説明する。図10Aは、従来技術によりトレース情報に誤りがあることを検出できる一例を示す図であり、図10Bは、従来技術ではトレース情報に誤りがあることを検出できない一例を示す図である。図10Aでは、「トレースの種類」と「要件要素」と「設計要素」と「誤りの有無」とを対応付けて情報を記憶する。
図10Aでは、「概念データ」のトレース情報に誤りがある場合を例に説明する。図10Aに示すトレース情報には、単語の類似性がある。すなわち、「顧客」という文字列が要件要素にあれば、設計要素にも「顧客」が含まれる傾向がある。例えば、要件要素が「顧客管理画面」であれば、設計要素は「顧客登録画面」であり、要件要素が「顧客管理機能」であれば、設計要素は「顧客登録機能」である。このような場合、従来技術でも、要件要素が「顧客データ」であり、設計要素が「売上テーブル」であると、トレースは誤りの可能性が高いと検出可能である。
ところが、従来技術では、単語の類似傾向がない場合、誤りの検出は難しい。図10Bでも同様に、「概念データ」のトレース情報に誤りがある場合を例に説明する。図10Bに示すトレース情報には、単語の類似性がない。すなわち、「顧客」という文字列が要件要素にあるが、設計要素には「顧客」が含まれない。例えば、要件要素が「顧客管理画面」であれば、設計要素は「カスタマ登録画面」であり、要件要素が「顧客管理機能」であれば、設計要素は「ユーザ登録機能」である。このような場合、従来技術では、要件要素が「顧客データ」であり、設計要素が「売上テーブル」であると、トレースは誤りの可能性が高いと検出できない。
一方、開示技術では、トレースの要素の出現順序と、業務フローにおける画面、データ、システム機能等の組み合わせに基づく出現順序とを比較し、出現順序の対応関係が異なる箇所を判定するので、トレース情報から誤りの候補を検出することができる。すなわち、開示技術は、単語の類似性によって誤りの検出ができない場合でも、誤りの候補を検出することができる。
また、すべてのトレース情報が記録された後に、トレース情報が作成されていない設計箇所を見つける機能では検出できない誤りの候補を検出できるので、要件定義書と設計書間のトレース情報を、従来よりも正確に定義できるようになる。この結果、誤ったトレース情報の割合を減らすことができる。
さらに、要件変更時に設計の影響範囲を誤りなく分析することができる。この結果、ソフトウェア改修時の保守性を向上できる。
ところで、本願の開示する誤り候補検出プログラムを実行するサーバ装置10は、上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよい。そこで、実施例2では、本願の開示する誤り候補検出プログラムを実行するサーバ装置の他の実施例について説明する。
(システム構成等)
実施例1において説明した各処理のうち自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともできる。あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文章中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
なお、抽出部15が関連業務要素を抽出する対象とする業務フローDB13aは一つに限定されるものではなく、複数の業務フローDB13aから関連業務要素を抽出してもよい。
また、図形特定部15bは、業務フローDB13aにおいて、概念データ名に関連付けられる業務要素である関連業務要素をグループ化するものとして説明したがこれに限定されるものではない。例えば、図形特定部15bは、ユーザ側の操作ではないシステムの処理を特定し、特定した図形とのリンク関係を辿ることが出来ればよく、例えば、システム機能に関連付けられる概念データ、画面、システム支援をグループ化して抽出してもよい。
また、業務フローDB13aに含まれる概念データに対して、選択した概念データごとにステップS101からステップS106までの処理を実行するものとして説明したが、これに限定されるものではない。例えば、業務フローDB13aに含まれる概念データの全てについて、ステップS101からステップS106までの処理を同時に実行してもよい。
また、図示した各構成部は、機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示のごとく構成されていることを要しない。例えば、サーバ装置10では、範囲判別制御部15aと図形特定部15bとが統合されてもよい。さらに、各装置にて行われる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
(プログラム)
ところで、上記実施例で説明した各種の処理は、あらかじめ用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータシステムで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、上記実施例と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータの一例を説明する。
図11は、誤り候補検出プログラムを実行するコンピュータを示す図である。図11に示すように、コンピュータ300は、入力装置310と、出力装置320と、媒体読取装置330と、ネットワークインターフェース340とを有する。また、コンピュータ300は、HDD(Hard Disk Drive)350と、RAM(Random Access Memory)360と、CPU(Central Processing Unit)370とを有する。そして、各装置310〜370それぞれは、バス380に接続される。
入力装置310は、コンピュータ300の利用者からデータや各種設定などを受け付ける。出力装置320は、コンピュータの状況などを通知する。ネットワークインターフェース340は、他の装置とデータを送受信する。
また、HDD350には、図1に示した、抽出部15と誤り候補判定部16と同様の機能を発揮する誤り候補検出プログラム351が予め記憶されている。また、媒体読取装置330は、誤り候補検出プログラム351を実現するための各種データを記憶する。そして、CPU370は、誤り候補検出プログラム351をHDD350から読み出して、誤り候補検出プロセス371として実行する。すなわち、誤り候補検出プロセス371は、図1に示した、抽出部15と誤り候補判定部16と同様の動作を実行する。
ところで、上記した誤り候補検出プログラム351は、必ずしもHDD350に記憶させておく必要はない。例えば、コンピュータ300に挿入されるフレキシブルディスク(FD)、CD−ROM、MOディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に記憶させておくようにしてもよい。また、コンピュータ300の外に備えられるHDDなどの「固定用の物理媒体」に記憶させておいてもよい。さらに、公衆回線、インターネット、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを介してコンピュータ300に接続される「他のコンピュータシステム」に記憶させておいてもよい。そして、コンピュータ300がこれらからプログラムを読み出して実行するようにしてもよい。
すなわち、このプログラムは、上記した「可搬用の物理媒体」、「固定用の物理媒体」、「通信媒体」などの記録媒体に、コンピュータ読み取り可能に記憶されるものである。そして、コンピュータ300は、このような記録媒体からプログラムを読み出して実行することで上記した実施例と同様の機能を実現する。なお、この他の実施例でいうプログラムは、コンピュータ300によって実行されることに限定されるものではない。例えば、他のコンピュータシステムまたはサーバがプログラムを実行する場合や、これらが協働してプログラムを実行するような場合にも、本発明を同様に適用することができる。
以上の各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)コンピュータに、
業務の流れに関する業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を定義する業務フローから、ソフトウェアシステムにより実行される業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を前記定義の順に抽出し、
前記業務フローに基づき設計されたソフトウェアシステムの各成果物と業務要素との対応関係を示したトレース情報における業務要素の出現順序と、前記抽出した業務要素の定義の順とに基づいて、前記業務要素の出現順序と前記業務要素の定義の順との対応関係が異なるか否かを判定する
処理を実行させることを特徴とする誤り候補検出プログラム。
(付記2)前記抽出する処理は、
業務要素を少なくとも3つ含んだグループを一つの単位としてグループ化して、ソフトウェアシステムにより実行される業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を前記定義の順に抽出し、
前記判定する処理は、
前記抽出した業務要素を種別ごとの集合に分類し、該集合における業務要素の定義の順と前記トレース情報における業務要素の出現順序とをグループ間で比較して、いずれかの業務要素の出現順序が他の業務要素の出現順序と異なる場合に、前記業務要素の出現順序と前記業務要素の定義の順との対応関係が異なると判定する
ことを特徴とする付記1に記載の誤り候補検出プログラム。
(付記3)前記抽出する処理は、
業務要素を示す図形を前記業務フローから選択し、該図形と入出力を示す線により結ばれた図形を該業務要素と関連する業務要素を示す図形として特定することで、業務要素及び該業務要素と関連する業務要素をグループ化する
ことを特徴とする付記2に記載の誤り候補検出プログラム。
(付記4)サーバ装置が、
業務の流れに関する業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を定義する業務フローから、ソフトウェアシステムにより実行される業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を前記定義の順に抽出し、
前記業務フローに基づき設計されたソフトウェアシステムの各成果物と業務要素との対応関係を示したトレース情報における業務要素の出現順序と、前記抽出した業務要素の定義の順とに基づいて、前記業務要素の出現順序と前記業務要素の定義の順との対応関係が異なるか否かを判定する
ことを特徴とする誤り候補検出方法。
(付記5)前記抽出する処理は、
業務要素を少なくとも3つ含んだグループを一つの単位としてグループ化して、ソフトウェアシステムにより実行される業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を前記定義の順に抽出し、
前記判定する処理は、
前記抽出した業務要素を種別ごとの集合に分類し、該集合における業務要素の定義の順と前記トレース情報における業務要素の出現順序とをグループ間で比較して、いずれかの業務要素の出現順序が他の業務要素の出現順序と異なる場合に、前記業務要素の出現順序と前記業務要素の定義の順との対応関係が異なると判定する
ことを特徴とする付記4に記載の誤り候補検出方法。
(付記6)前記抽出する処理は、
業務要素を示す図形を前記業務フローから選択し、該図形と入出力を示す線により結ばれた図形を該業務要素と関連する業務要素を示す図形として特定することで、業務要素及び該業務要素と関連する業務要素をグループ化する
ことを特徴とする付記5に記載の誤り候補検出方法。
1 開発システム
2 ネットワーク
3 クライアント装置
10 サーバ装置
11 受信部
12 送信部
13 記憶部
13a 業務フローDB
13b トレース情報DB
14 制御部
15 抽出部
15a 範囲判別制御部
15b 図形特定部
16 誤り候補判定部
300 コンピュータ
310 入力装置
320 出力装置
330 媒体読取装置
340 ネットワークインターフェース
350 HDD
351 誤り候補検出プログラム
360 RAM
370 CPU
371 誤り候補検出プロセス

Claims (4)

  1. コンピュータに、
    業務の流れに関する業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を定義する業務フローから、ソフトウェアシステムにより実行される業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を前記定義の順に抽出し、
    前記業務フローに基づき設計されたソフトウェアシステムの各成果物と業務要素との対応関係を示したトレース情報における業務要素の出現順序と、前記抽出した業務要素の定義の順とに基づいて、前記業務要素の出現順序と前記業務要素の定義の順との対応関係が異なるか否かを判定する
    処理を実行させることを特徴とする誤り候補検出プログラム。
  2. 前記抽出する処理は、
    業務要素を少なくとも3つ含んだグループを一つの単位としてグループ化して、ソフトウェアシステムにより実行される業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を前記定義の順に抽出し、
    前記判定する処理は、
    前記抽出した業務要素を種別ごとの集合に分類し、該集合における業務要素の定義の順と前記トレース情報における業務要素の出現順序とをグループ間で比較して、いずれかの業務要素の出現順序が他の業務要素の出現順序と異なる場合に、前記業務要素の出現順序と前記業務要素の定義の順との対応関係が異なると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の誤り候補検出プログラム。
  3. 前記抽出する処理は、
    業務要素を示す図形を前記業務フローから選択し、該図形と入出力を示す線により結ばれた図形を該業務要素と関連する業務要素を示す図形として特定することで、業務要素及び該業務要素と関連する業務要素をグループ化する
    ことを特徴とする請求項2に記載の誤り候補検出プログラム。
  4. サーバ装置が、
    業務の流れに関する業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を定義する業務フローから、ソフトウェアシステムにより実行される業務要素及び該業務要素と関連する業務要素を前記定義の順に抽出し、
    前記業務フローに基づき設計されたソフトウェアシステムの各成果物と業務要素との対応関係を示したトレース情報における業務要素の出現順序と、前記抽出した業務要素の定義の順とに基づいて、前記業務要素の出現順序と前記業務要素の定義の順との対応関係が異なるか否かを判定する
    ことを特徴とする誤り候補検出方法。
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