JP2013029596A - 吸音材 - Google Patents
吸音材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013029596A JP2013029596A JP2011164393A JP2011164393A JP2013029596A JP 2013029596 A JP2013029596 A JP 2013029596A JP 2011164393 A JP2011164393 A JP 2011164393A JP 2011164393 A JP2011164393 A JP 2011164393A JP 2013029596 A JP2013029596 A JP 2013029596A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sound
- space
- absorbing material
- polyurethane foam
- panel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
Abstract
【解決手段】ポリウレタンフォームからなるパネル部2、および該パネル部における音源側とは反対側で該パネル部と結合し、かつ該反対側に開放された空間部4を形成する空間形成部3を有する吸音材1であって、パネル部2のポリウレタンフォームがヒステリシスロス率70%以上および通気量0.05〜10ml/cm2/秒(10mm厚)を有し、該吸音材1と空間部4との総体積に対する空間部4の体積比が8〜80%である吸音材。
【選択図】図1A
Description
パネル部のポリウレタンフォームがヒステリシスロス率70%以上および通気量0.05〜10ml/cm2/秒(10mm厚)を有し、
該吸音材と空間部との総体積に対する空間部の体積比が8〜80%である吸音材に関する。
例えば、図1Aおよび図1Bに示すように、2つの空間形成部3が、パネル部2の両端においてそれぞれ独立して、特定の方向について連続的に形成されてもよい。
また例えば、図2Aおよび図2Bに示すように、2つの空間形成部3が、当該空間形成部3によって空間部4が分割されて形成されるように、パネル部2の端部から離れたところでそれぞれ独立して、特定の方向について連続的に形成されてもよい。
また例えば、図3Aおよび図3Bに示すように、3つ以上の空間形成部3が島状に点在するように、それぞれ独立して形成されてもよい。
また例えば、図4Aおよび図4Bに示すように、3つ以上の空間形成部3がそれぞれ独立して、特定の方向について連続的に形成されてもよい。
また例えば、図5Aおよび図5Bに示すように、複数の空間形成部3がパネル部2側で互いに一体化されて形成されてもよい。
また例えば、上記した2以上の形態からなる複合的な形態で空間形成部3は形成されてもよい。
空間形成部3を構成する材料として、例えば、PUフォーム、ポリスチレンフォーム、フェノールフォーム、ポリエチレンフォーム等の高分子発泡体等が挙げられる。空間形成部は好ましくはPUフォーム、特に前記パネル部を形成するPUフォームと同様のPUフォームである。
空間部4が、例えば図2A,図2B,図4Aおよび図4Bに示すように、空間形成部3によって分割されている場合、空間部の体積はそれらの空間部の総体積である。
ヒステリシスロス率の測定は、以下の条件でJIS K6400−2;2004(圧縮たわみB法)の試験方法に準拠して行った。
・加圧板;200φの円盤
・速度;10mm/分
・試験片サイズ;100mm×100mm×50mm(厚)
・最大圧縮率;50%
ヒステリシスロス率(%)={面積(0abcd0)/面積(0abe0)}×100
通気量の測定は、JIS K 6400−7;2004 B法の試験方法に準拠して行った。同試験方法では、規定の試験片(幅220mm、長さ220mm、厚み10mm)を作製して試験装置に装着し、規定の面積、圧力差及び時間の条件下で、試験片を垂直に厚み方向で透過する空気量(ml/cm2/秒)を測定する。
本明細書において吸音率は、JIS A 1405−1(定在波比法)による垂直入射吸音率のことである。垂直入射吸音率は、垂直入射の平面波の入射音響パワーと、そのうち試験体の表面から入って戻らない音響パワーとの比であり、吸音率が高い試験体ほど音響パワーが多く吸収される。
測定は(株)ソーテック製「自動垂直入射吸音率測定器」を用い、JIS A 1405−1に準拠して行った。垂直入射吸音率の測定系の概略図を図7に示す。吸音試験片(吸音材)1は、空間形成部3側が円形金属管10の底面11に接するように配置される。円形金属管10の他方の端部に設けられたスピーカ12を音源とする音は、吸音試験片1の前面の所定位置に配置されたプローブマイクロフォン13で集音され、垂直入射吸音率が算出される。スピーカ12から発生する音の周波数を100、125、160、200、250、315、400、500、630、800、1000、1250、1600、2000Hzと変動させ、各周波数での垂直入射吸音率を測定し、吸音率が極大になるピーク周波数を求めた。
本発明の吸音試験片1の測定に当たっては、円形金属管10としてA管(長さ835mm、内径91.6mm)を用い、吸音試験片1の直径は91.6mmとした。
表に示すヒステリシスロス率および通気量を有するポリウレタンフォームA〜Kを各実施例/比較例で用いた。
(実施例A1;熱プレス加工法)
ポリウレタンフォームAから直径91.6mm×厚み20mm寸法の円盤状ポリウレタンフォームを切り出した。熱プレス加工法においてポリウレタンフォームに対して押圧部材を押圧することにより凹部(空間部)を形成し、吸音試験片を製造した。吸音試験片は図1に示す形状を有しており、パネル部および空間部は表1に示す寸法を有していた。熱プレス加工法において押圧部材の温度は190℃、押圧時間は3分間であり、押圧部材は所定の空間部の形状および寸法に対応する形状および寸法を有していた。空間形成部はパネル部と同じポリウレタンフォームからなっていた。
表1に示すポリウレタンフォームを用いたこと、表1に示す凹部(空間部)を形成するように熱プレス加工法を実施したこと以外、実施例A1と同様の方法により吸音試験片を製造した。ポリウレタンフォームFを用いた比較例A7では、熱プレス加工法において押圧部材の温度は200℃、押圧時間は4分間であった。
表1に示すポリウレタンフォームを用いたこと、凹部(空間部)を形成することなく、円盤状ポリウレタンフォームをそのまま用いたこと以外、実施例A1と同様の方法により吸音試験片を製造した。
ヒステリシスロス率が比較的低い場合、すなわちクッション性が比較的高い場合、空間部の存在によっても、吸音率ピークは低周波数側にシフトしなかった(比較例A6〜A13)。
(実施例B1;熱プレス加工法)
表3に示すポリウレタンフォームを用いたこと、表3に示す凹部(空間部)を形成するように熱プレス加工法を実施したこと以外、実施例A1と同様の方法により吸音試験片を製造した。
ポリウレタンフォームCから直径91.6mm×厚み10mm寸法の円盤状ポリウレタンフォーム(パネル部)および所定の形状および寸法(厚み10mm)の空間形成部を切り出した。接着加工法において、スプレー接着剤(ニューダクトスプレー1.5;3M社製)を用いてパネル部に空間形成部を接着することにより凹部(空間部)を形成し、吸音試験片を製造した。吸音試験片は図1に示す形状を有していた。空間形成部はパネル部と同じポリウレタンフォームからなっていた。
表3に示すポリウレタンフォームを用いたこと、円盤状ポリウレタンフォームの厚みを表3に示す値に変更したこと、凹部(空間部)を形成することなく、円盤状ポリウレタンフォームをそのまま用いたこと以外、実施例A1と同様の方法により吸音試験片を製造した。
空間部を熱プレス加工法により形成した吸音試験片の方が、接着加工法により形成した吸音試験片よりも、吸音率ピークの低周波数側へのシフト量は顕著に大きかった(実施例B1〜B2および比較例B1)。
(実施例C1〜C10/比較例C2〜C5;接着加工法)
円盤状ポリウレタンフォーム(パネル部)および空間形成部の厚みを表5に示す値に変更することにより、空間部の寸法を変更したこと以外、実施例B2と同様の方法により吸音試験片を製造した。
円盤状ポリウレタンフォームの厚みを表5に示す値に変更したこと、凹部(空間部)を形成することなく、円盤状ポリウレタンフォームをそのまま用いたこと以外、実施例C1と同様の方法により吸音試験片を製造した。
(比較例D1およびD3)
表7に示すポリウレタンフォームを用いたこと、円盤状ポリウレタンフォーム(パネル部)の厚みを表7に示す値に変更したこと、凹部(空間部)を形成することなく、円盤状ポリウレタンフォームをそのまま用いたこと以外、実施例C1と同様の方法により吸音試験片を製造した。
表7に示すポリウレタンフォームを用いたこと、円盤状ポリウレタンフォーム(パネル部)および空間形成部の厚みを表7に示す値に変更することにより、空間部の寸法を変更したこと以外、実施例B2と同様の方法により吸音試験片を製造した。
表7に示すポリウレタンフォームを用いたこと、表7に示す凹部(空間部)を形成するように熱プレス加工法を実施したこと以外、実施例A1と同様の方法により吸音試験片を製造した。
2:パネル部
3:空間形成部
4:空間部
Claims (5)
- ポリウレタンフォームからなるパネル部、および該パネル部における音源側とは反対側に位置し、かつ該反対側に開放された空間部を形成する空間形成部を有する吸音材であって、
パネル部のポリウレタンフォームがヒステリシスロス率70%以上および通気量0.05〜10ml/cm2/秒(10mm厚)を有し、
該吸音材と空間部との総体積に対する空間部の体積比が8〜80%である吸音材。 - 吸音材を音源側とは反対側から見たときの平面図において、空間部の面積が吸音材の総面積に対して95%以下である請求項1に記載の吸音材。
- パネル部と空間形成部との総厚みが10〜50mmである請求項1または2に記載の吸音材。
- 空間部が、熱プレス加工法により形成された請求項1〜3のいずれかに記載の吸音材。
- 空間部が、空間形成部をパネル部に接着剤により貼り付ける接着加工法により形成された請求項1〜3のいずれかに記載の吸音材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011164393A JP2013029596A (ja) | 2011-07-27 | 2011-07-27 | 吸音材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011164393A JP2013029596A (ja) | 2011-07-27 | 2011-07-27 | 吸音材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013029596A true JP2013029596A (ja) | 2013-02-07 |
Family
ID=47786708
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011164393A Pending JP2013029596A (ja) | 2011-07-27 | 2011-07-27 | 吸音材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2013029596A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108269565A (zh) * | 2018-03-13 | 2018-07-10 | 吉林大学 | 具有肋状形态仿生非光滑表面聚氨酯泡沫板及其制备方法 |
Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61235416A (ja) * | 1985-04-11 | 1986-10-20 | Achilles Corp | 感温性を改良した制振性フオ−ム |
JPS62290713A (ja) * | 1986-06-09 | 1987-12-17 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | 防音防振材 |
JPH04353514A (ja) * | 1991-05-31 | 1992-12-08 | Toyobo Co Ltd | 制振材料用粘弾性樹脂組成物 |
JPH1165572A (ja) * | 1997-08-21 | 1999-03-09 | Tokai Rubber Ind Ltd | 吸音用部材 |
JP2006011412A (ja) * | 2004-05-28 | 2006-01-12 | Showa Electric Wire & Cable Co Ltd | 膜状吸音材およびこれを用いた膜状吸音構造 |
JP2010184655A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Kurabo Ind Ltd | 積層吸音材 |
JP2011002523A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Yukikei Nishikawa | 吸音体及びその製造方法 |
JP2011043553A (ja) * | 2009-08-19 | 2011-03-03 | Yukikei Nishikawa | 吸音体 |
-
2011
- 2011-07-27 JP JP2011164393A patent/JP2013029596A/ja active Pending
Patent Citations (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS61235416A (ja) * | 1985-04-11 | 1986-10-20 | Achilles Corp | 感温性を改良した制振性フオ−ム |
JPS62290713A (ja) * | 1986-06-09 | 1987-12-17 | Dai Ichi Kogyo Seiyaku Co Ltd | 防音防振材 |
JPH04353514A (ja) * | 1991-05-31 | 1992-12-08 | Toyobo Co Ltd | 制振材料用粘弾性樹脂組成物 |
JPH1165572A (ja) * | 1997-08-21 | 1999-03-09 | Tokai Rubber Ind Ltd | 吸音用部材 |
JP2006011412A (ja) * | 2004-05-28 | 2006-01-12 | Showa Electric Wire & Cable Co Ltd | 膜状吸音材およびこれを用いた膜状吸音構造 |
JP2010184655A (ja) * | 2009-02-13 | 2010-08-26 | Kurabo Ind Ltd | 積層吸音材 |
JP2011002523A (ja) * | 2009-06-16 | 2011-01-06 | Yukikei Nishikawa | 吸音体及びその製造方法 |
JP2011043553A (ja) * | 2009-08-19 | 2011-03-03 | Yukikei Nishikawa | 吸音体 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN108269565A (zh) * | 2018-03-13 | 2018-07-10 | 吉林大学 | 具有肋状形态仿生非光滑表面聚氨酯泡沫板及其制备方法 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
Choe et al. | Polyurethane composite foams including CaCO3 fillers for enhanced sound absorption and compression properties | |
ES2266656T3 (es) | Procedimiento para la fabricacion de sustratos con forma tridimensional para la atenuacuion del sonido. | |
JP7206564B2 (ja) | 積層体及び吸音材 | |
JP4575874B2 (ja) | タイヤ用軟質ポリウレタンフォーム、騒音低減装置およびタイヤ | |
JP5818220B2 (ja) | 発泡系遮断材における吸音の改善 | |
WO2018147464A1 (ja) | 樹脂発泡粒子、樹脂発泡成形体、および積層体 | |
EP1113704B1 (en) | Diaphragm for a speaker unit | |
JP2014211640A (ja) | 吸遮音パネル部材 | |
JP7383334B2 (ja) | 吸音ボード、パッケージトレイ、ラゲッジボード及び遮音構造 | |
JP2013029596A (ja) | 吸音材 | |
KR101371848B1 (ko) | 자동차 내장재용 폴리우레탄 발포조성물 | |
JP2010184655A (ja) | 積層吸音材 | |
JP5478779B2 (ja) | マットとその製造方法 | |
JP7328353B2 (ja) | 多層吸音材 | |
JP5542324B2 (ja) | 被膜付き吸音材とその製造方法 | |
JP4617793B2 (ja) | 自動車内装材用の防音材 | |
JP4952898B2 (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム | |
JP2005331684A (ja) | 吸音材 | |
JP2005060414A (ja) | 連続気泡硬質ポリウレタンフォーム及びその製造方法並びに吸音材 | |
US11926137B2 (en) | Composite foam article | |
JP7414061B2 (ja) | ポリウレタンフォーム、及び車両用防音材 | |
WO2021132387A1 (ja) | ポリウレタンフォーム、及び車両用防音材 | |
KR20090062155A (ko) | 자동차 대쉬 판넬용 폴리우레탄 폼 흡음재 | |
JP2005120247A (ja) | 自動車用防音材に使用される軟質ポリウレタンフォームおよびその製造方法 | |
JP2005213420A (ja) | 軟質ポリウレタンフォーム及び積層体 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20141219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150106 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150303 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150804 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20151201 |