JP2013028774A - 塗装面拭上用ワックス組成物及び塗装面拭上用ワックス組成物の施与方法 - Google Patents

塗装面拭上用ワックス組成物及び塗装面拭上用ワックス組成物の施与方法 Download PDF

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Abstract

【課題】汚れ,特に乾燥ダストに対しての防汚性に優れた高硬度塗膜を、強固にしかもムラ無く美しく形成することのできる、塗装面拭上用ワックス組成物及びその施与方法を提供すること。
【解決手段】下記(A)乃至(C)を含有し、かつ(B)及び(C)の含有比率が(B):(C)=0.25:1〜4:1であることを特徴とする、塗装面拭上用ワックス組成物,及び当該塗装面拭上用ワックス組成物を塗装面に施した後、塗膜を1000nm以下となるまで拭き上げることを特徴とする、塗装面拭上用ワックス組成物の施与方法である。
(A)ワックス
(B)平均粒径が500nm以下の粒子
(C)熱可塑性樹脂
【選択図】なし

Description

本発明は、塗装面拭上用ワックス組成物及び当該ワックス組成物の施与方法に関するものであり、より詳しくは、塗装面に対し、汚れ,特に乾燥ダストに対しての防汚性に優れた高硬度塗膜を形成することのできる、塗装面拭上用ワックス組成物及びその施与方法に関する。
自動車のボディー等の塗装面に、艶等を付与するための表面処理剤としては、塗布して乾燥させるだけのコーティング組成物等のほか、施与後に布等を使用して拭き上げるワックス組成物等がある。
尚、「ワックス」という用語には、単に、「蝋(ろう)」,つまりミツロウ等の“物質名の総称”としての意味もあるほか、単に塗布するだけでなく、施与対象に艶や滑性等の各種性能を付与する目的で、例えば拭上その他の作業によって薄く延ばして施与する”製品としてのワックス(用途)”としての意味もある。
本発明においては、「(A)成分」のワックスの場合には、“物質名の総称”を意味し,「塗装面拭上用ワックス組成物」の場合には、“製品としてのワックス(用途)”を意味する。
塗装面拭上用ワックス組成物には、単に塗布するだけのコーティング組成物と違って、自動車塗装面等の、光沢や艶を必要とされる対象に対して施与した場合に、その拭上作業によって、塗料を刷毛塗りやスポンジ塗りで施与した場合に生じる塗布スジ等の被膜の段差を解消できるほか、施工する工程やタイミングの違い等によって生じる、施工部位ごとのワックス組成物塗布量の違いに基づく光沢や艶感のムラをならして均一にでき、塗装面を鏡面状に仕上げることができる,等という利点がある。
しかしながら、従来の塗装面拭上用ワックス組成物は、施与面に対する防汚性の付与という点については不十分であった。
特に、ワックス組成物に、軟らかい樹脂やシリコーンオイル等を添加した場合には、防汚性が更に低下するという問題があった。
つまり、軟らかい樹脂やシリコーンオイル等を入れる目的(拭上の利便性向上や撥水性向上)と、防汚性を両立させることが困難であった。
一方、ワックス組成物の場合、粒子等は含有させないのが一般的であった。
単なるコーティング組成物の塗布により形成される塗膜の膜厚が数μmとなるのに対し、ワックス組成物の場合には、膜厚が1000nm以下と薄くなるまで、物理的に拭き上げて使用するため、粒子によって、塗装面を傷つける恐れがあるばかりか、そもそも、ワックスと粒子がダマになって拭上が困難になり、また塗装ムラができる恐れもあったからである。
稀に、ワックスに粒子を含有させる場合があるが、これは、研磨剤として粒子を使用するものや溶媒の乾燥を促進させるためのもので、拭き上げ後には、粒子は拭き取ってしまうのが前提の製品であり、本発明のように、粒子をワックスとともに塗膜内に残すものでは無かった。
また、“自動車用のワックス”に無水シリカの微粒子を含有させた例があり、この場合、塗膜に粒子が残っているとも考えられるが(特許文献1)、美観が問題となる自動車ボディー等の塗装面に施与するものでは無く、床裏面や燃料タンクが対象であり、またワックスと記載されてはいるものの、拭き上げるタイプのものでは無く(つまり、本発明でいう「ワックス組成物」では無い)、施与面への傷を心配する必要が無いため、微粒子とは言っても、2〜15μmと、本発明の場合に比べて遙かに大きなものであった。
特許第2674064号公報
本発明者は、上記の問題を解決するために鋭意検討した結果、500nm以下の超微粒子を、塗装面用のワックスに敢えて含有させ、しかも塗膜に残留させてみたところ、塗膜に高い防汚性能を付与できるばかりか、「(B)微粒子:(C)熱可塑性樹脂」を、特定の比率とすることによって、ムラの無い美観と高い硬度をも付与でき、しかも塗膜の塗装面への密着性も向上すること,更にはシリコーンオイルを添加しても防汚性が維持できていることを見出し、本発明に到達したものであって、その目的とするところは、特に黄砂等の乾燥ダストに対しての防汚性に優れた高硬度塗膜を、強固にしかもムラ無く美しく形成することのできる、塗装面拭上用ワックス組成物及びその施与方法を提供するにある。
上述の目的は、下記第一の発明から第八の発明によって、達成される。
<第一の発明>
下記(A)乃至(C)を含有し、かつ(B)及び(C)の含有比率が(B):(C)=0.25:1〜4:1であることを特徴とする、塗装面拭上用ワックス組成物。
(A)ワックス
(B)平均粒径が500nm以下の粒子
(C)熱可塑性樹脂
<第二の発明>
塗装面に膜厚1000nm以下の塗膜を形成するためのものであることを特徴とする、第一の発明記載の塗装面拭上用ワックス組成物。
<第三の発明>
(B)の含有量が0.1〜20.0質量%であることを特徴とする、第一の発明又は第二の発明に記載の塗装面拭上用ワックス組成物。
<第四の発明>
(B)が、ケイ素を含む粒子及び/又はアルミニウムを含む粒子であることを特徴とする、第一の発明乃至第三の発明のいずれかに記載の塗装面拭上用ワックス組成物。
<第五の発明>
(A)が、ポリエチレンワックス,酸化ポリエチレンワックス,カルナバワックス,パラフィンワックスからなる群から選択される少なくとも1種以上であることを特徴とする、第一の発明乃至第四の発明のいずれかに記載の塗装面拭上用ワックス組成物。
<第六の発明>
(A)の含有量が0.1〜10.0質量%であることを特徴とする第一の発明乃至第五の発明のいずれかに記載の塗装面拭上用ワックス組成物。
<第七の発明>
(C)の鉛筆硬度が2B以上であることを特徴とする、第一の発明乃至第六の発明のいずれかに記載の塗装面拭上用ワックス組成物。
<第八の発明>
第一の発明乃至第七の発明のいずれかに記載の塗装面拭上用ワックス組成物を塗装面に施した後、膜厚が1000nm以下となるまで拭き上げることを特徴とする、塗装面拭上用ワックス組成物の施与方法。
本発明の塗装面拭上用ワックス組成物及びその施与方法は、自動車のボディーその他の塗装面に対し、特に乾燥ダストに対しての防汚性と、その防汚性の維持に優れた高硬度塗膜を、強固にしかもムラ無く美しく形成することのできるものである。
[本発明の塗装面拭上用ワックス組成物]
本発明の塗装面拭上用ワックス組成物は、下記(A)乃至(C)を含有し、かつ(B)及び(C)の含有比率が(B):(C)=0.25:1〜4:1であることを特徴とするものである。
(A)ワックス
(B)平均粒径が500nm以下の粒子
(C)熱可塑性樹脂
本発明で言う「ワックス組成物」とは、施与対象に塗布するだけの単なる「コーティング組成物」とは異なり、塗布等によって施与した後に、更に物理的に拭き上げて薄膜を形成するための組成物を言う。
以下、各成分について、詳述する。
《(A)ワックス》
本発明に用いられる(A)ワックスとは、狭義のワックスである特定の化学物質,つまり、高級脂肪酸と一価または二価の高級アルコールとのエステルであって、融点の高い油脂状の物質(ワックス・エステル)のほか、広義のワックス、つまり、これらと同程度の性質を有する中性脂肪,高級脂肪酸,炭化水素等も含むものである。
また由来別には、主に動物や植物から採取される油脂や、原油から分留して得られる蝋質の炭化水素(パラフィン系ワックス),鉱物由来等の、天然由来のワックスのほか、化学合成したワックスも含まれる。
具体的には、下記のようなものが挙げられる。
動物由来油脂:ミツロウ,鯨ロウ,ラノリン(羊毛蝋)
植物由来油脂:カルナバワックス,糠ロウ,木ロウ
鉱物由来油脂:モンタンワックス
原油由来炭化水素(パラフィン系ワックス):パラフィンワックス,マイクロクリスタリンワックス
化学合成ワックス:高級脂肪酸エステルワックス,ポリエチレンワックス,酸化ポリエチレンワックス,脂肪酸アミドワックス,サゾールワックス(登録商標)
動物由来油脂,植物由来油脂,鉱物由来油脂は、環境に優しいという点で好ましい。
原油由来炭化水素(パラフィン系ワックス)は、動物・植物・鉱物由来の油脂に比べて、資源が豊富であるという点で好ましい。
さらに、生理的に不活性である点も好ましい。
化学合成ワックスは、目的とする性質を有するワックスを自由にデザイン可能という点で好ましい。
これらの中で好ましいものは、ポリエチレンワックス,酸化ポリエチレンワックス,カルナバワックス,パラフィンワックスである。これらは、艶や撥水性の点で、塗装面用のワックスとしてバランスが良く、また塗膜に美しい艶や光沢を付与することができるほか、融点が高く硬いため、夏の高温時にも軟化し難く、(B)のナノ粒子が溶け出す心配が殆どないため、防汚性の維持という点で、より適しているからである。中でもカルナバワックスは、植物由来であるため、自然な艶を付与することができるため、特に好ましい。
尚、ポリエチレンワックスと酸化ポリエチレンワックスとでは、塗膜の塗装ムラがより少ないという点で、ポリエチレンワックスがより好ましい。
(A)ワックスの融点は、60℃以上120℃以下が好ましく、より好ましくは80℃以上110℃以下である。
60℃以上で、施与後の塗膜の硬度が上がり、汚れが、より付着しにくくなるからであり、120℃以下で、ワックス組成物全体が柔らかくなり、塗装面に、より施与し易くなるからである。
ポリエチレンワックスは、東洋アドレ株式会社製のポリワックスP600やポリワックスP655,
酸化ポリエチレンワックスは、東洋アドレ株式会社製のペトロライトC-7500,
パラフィンワックスは、日本精鑞株式会社製のSP-1039やパラフィン155
等として、市場から入手することができる。
(A)ワックスの含有量は、0.1〜10.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜5.0質量%である。
0.1質量%以上で、均一な塗膜がより形成し易く、防汚性の観点でより好ましく、更に艶付与効果にもより優れているからであり、10.0質量%以下で、施与対象への張り付きが適度に抑えられるため拭上が容易となり、美観に特に優れ、更に、塗膜に凹凸が殆ど無く、物理的な汚れの引っかかりも殆ど無いため、より防汚性に優れるからである。
《(B)平均粒径が500nm以下の粒子》
本発明に用いられる(B)平均粒径が500nm以下の粒子としては、平均粒径が500nm以下の有機または無機粒子等が挙げられる。熱,水,太陽光等で分解され難く、長期間の防汚性や様々な環境での使用に適している点では、無機粒子がより好ましい。
具体的な粒子の種類としては、シリカ等のケイ素を含む粒子,アルミナ等のアルミニウムを含む粒子,酸化チタン等のチタンを含む粒子,酸化セリウム等のセリウムを含む粒子等が挙げられるが、密着性に優れた高硬度塗膜を形成するという点では、シリカ,アルミナが好ましい。
本発明の組成物に、防汚性その他の効果を付与するために用いる(B)の平均粒径は、500nm以下であることが必要である。500nmを超えると、ワックスと粒子がダマになって拭上が困難となるため、塗膜に塗装ムラができ、更に粒子によって塗装面に傷をつける恐れがあるほか、塗膜の硬度や密着性が低下するからである。
但し、後述する《その他の成分》に例示されるように、平均粒径が500nmを超える粒子を併用することを、一切否定するものでは無い。
(B)平均粒径が500nm以下の粒子の、好ましい平均粒径としては、5〜300nmであり、より好ましくは7〜200nmである。
5nm以上で防汚性及び基材への密着性が、より向上し、300nm以下で、白濁等の心配が殆ど無くなり、より美観に優れているからである。
(B)の平均粒径が500nm以下の粒子としては、粒子そのもののほか、コスト面や、性能の安定性,及び経時安定性の観点から、粒子が、各種の溶媒に分散したスラリーを用いることができる。
スラリーの形態で用いる場合には、スラリー溶媒として、後述する(D)溶剤との親和性に優れた溶媒を選択することが、粒子の分散性が維持し易いため好ましく、例えば、トルエン,キシレン・n−ブタノール混合溶媒,プロピレングリコールモノメチルエーテル,イソプロパノール等が、(D)溶剤として好ましく用いられる、石油系溶剤との親和性に優れており、粒子の分散性維持に特に優れているため好ましい。
スラリーは、数多く市販されており、例えば下記のようなものが、市場から購入することができる。
(扶桑化学工業株式会社製コロイダルシリカ)
PL−1−IPA(粒子径10〜15nm,シリカ濃度12.5%)
PL−1−TOL(粒子径10〜15nm,シリカ濃度40.0%)
PL−2L−PGME(粒子径15〜20nm,シリカ濃度25.0%)
PL−2L−MEK(粒子径15〜20nm,シリカ濃度20.0%)
(日産化学工業株式会社製オルガノシリカゾル)
メタノールシリカゾル(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
IPA−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
IPA−ST−UP(粒子径40〜100nm,シリカ濃度15%)
IPA−ST−ZL(粒子径70〜100nm,シリカ濃度30%)
EG−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度20%)
NPC−ST−30(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
DMAC−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度20%)
MEK−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
MIBK−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
XBA−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
PMA−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
PGM−ST(粒子径10〜20nm,シリカ濃度30%)
(日産化学工業株式会社製水分散型コロイダルシリカ)
ST-C(粒子径10〜20nm,シリカ濃度20%)
尚、上記の商品名中の記号中、下記は、各溶媒を意味している。
IPA:イソプロパノール
EG:エチレングリコール
NPC:n−プロピルセロソルブ
DMAC:ジメチルアセトアミド
MEK:メチルエチルケトン
MIBK:メチルイソブチルケトン
XBA:キシレン・n−ブタノール混合溶媒
PMA:プロピレングリコールモノメチルアセテート
PGM,PGME:プロピレングリコールモノメチルエーテル
TOL:トルエン
上記の中でも、(D)溶剤,特に石油系溶剤との親和性という点で、PL−1−TOL,XBA−ST,PGM−ST,IPA−STが好ましい。
(B)平均粒径が500nm以下の粒子の含有量(スラリーの場合、粒子の正味量)は、0.1〜20.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜10.0質量%である。
0.1質量%以上で塗装面への塗膜の密着性がより向上し更に防汚性が出現し、20.0質量%以下で、粒子による(A)ワックスのべたつきがより抑えられるため、拭上作業がより簡便になり、被膜の凹凸ができにくく、より容易に防汚性に優れた平滑な塗膜を形成できるからである。
《(C)熱可塑性樹脂》
本発明に用いられる(C)熱可塑性樹脂とは、ガラス転移温度や融点まで加熱することによって、軟化して可塑性を示し、冷却によって固化する性質を有する高分子物質であり、ターペン等の石油系溶剤に溶解し得る石油系溶剤可溶性樹脂や、イソプロパノール(IPA)等のアルコール系溶剤に溶解し得るアルコール系溶剤可溶性樹脂や、水や各種の水溶液等の水系溶剤に溶解し得る水系溶剤可溶性樹脂等がある。
石油系溶剤可溶性樹脂を用いた場合、塗装面拭上用ワックス組成物の(D)溶剤として用いられる石油系溶剤が、表面張力が低く、べたつかずに良く伸びるため、ワックス組成物施工時の塗りこみが楽で、また水等の水系溶剤より高沸点であるため、高温時の施工においても、完全に乾燥し難く、張り付きにくく拭上作業がより簡便であるという点で好ましい。
アルコール系溶剤可溶性樹脂を用いた場合、塗装面拭上用ワックス組成物の(D)溶剤として用いられるアルコール系溶剤の表面張力が低く、均一に塗布できるため、必要量以上に塗布しないで済み、拭上作業が軽い力で簡便に行なえるという点で好ましい。
一方、水系溶剤可溶性樹脂を用いた場合、塗装面拭上用ワックス組成物の(D)溶剤として用いられる水系溶剤が、人体や環境への負荷が少なく、無臭であるため、臭気等の苦痛を伴わずに作業できるという点で好ましい。
石油系溶剤可溶性樹脂としては、具体的には、例えば、シリコーン−アクリル共重合樹脂等のアクリル系樹脂,メチル系シリコーンアルコキシオリゴマー等のシリコーンオリゴマー,水素化石油樹脂等の炭化水素樹脂等が挙げられるが、密着性および光沢という点では、アクリル系樹脂が好ましい。
アルコール系溶剤可溶性樹脂としては、具体的には、例えば、シリコーン−アクリル共重合樹脂等が挙げられる。
水系溶剤可溶性樹脂としては、具体的には、例えば、シリコーン−アクリル共重合樹脂等のアクリル系樹脂,シリコーン−ウレタン共重合樹脂等のウレタン系樹脂等が挙げられるが、密着性及び光沢という点では、アクリル系樹脂が好ましい。
(C)熱可塑性樹脂の鉛筆硬度は、2B以上が好ましく、より好ましくはB以上、更に好ましくはH以上である。鉛筆硬度が2B以上であると、樹脂自体が適度な硬さを有することから、比較的塗膜への乾燥ダストの食い込みが少なく、他の成分との相乗効果によって、塗膜の防汚性をより向上させることができるからである。
尚、鉛筆硬度とは、(C)熱可塑性樹脂によって作製した塗膜について、JIS K5600−5−4によって測定した結果である。
鉛筆硬度が2Bのものとしては、下記の信越化学工業株式会社X−40−9250等が挙げられる。
(C)熱可塑性樹脂は、以下のようにして、市場から入手可能である。
例えば、石油系溶剤可溶性樹脂の一種であるアクリル系樹脂としては、シリコーン−アクリル共重合樹脂である、日本合成化学株式会社製のコーポニール1815L,炭化水素樹脂としては、水素化石油樹脂である、荒川化学工業株式会社製のアルコン,シリコーンオリゴマーとしては、信越化学工業株式会社のメチル系シリコーンアルコキシオリゴマー,X−40−9250等が、市場から入手可能である。
アルコール系溶剤可溶性樹脂としては、シリコーン−アクリル共重合樹脂である、信越化学工業株式会社製のR−2701等が挙げられる。
水系溶剤可溶性樹脂の一種であるアクリル系樹脂としては、信越化学工業株式会社製のKP−541((アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー/イソプロパノール混合物),KP−543((アクリル酸アルキル/ジメチコン)コポリマー/酢酸ブチル混合物),ウレタン樹脂としては、アビシア株式会社製Neo Rez R−960(ウレタン樹脂/水のスラリー,固形分33%)等として、市場から入手可能である。
(C)熱可塑性樹脂の含有量は、0.1〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.3〜5質量%である。
0.1質量%以上で、十分な樹脂量によって塗膜形成が容易となり、防汚性能がより発揮し易く、また塗膜の密着性により優れ、かつ光沢や艶の付与により優れるからである。10質量%以下で、基材への貼り付きが適度となり、拭上作業がよりスムーズとなるからである。
本発明の塗装面拭上用ワックス組成物においては、(B)及び(C)の含有比率が(B):(C)=0.25:1〜4:1であることが必要である。
尚、含有比率とは、質量比を意味する。
(B)の(C)に対する比率がこの範囲より小さ過ぎても大き過ぎても、塗膜の防汚性,硬度,密着性が不十分となり、特に、(B)の(C)に対する比率がこの範囲より大きいと、塗膜に艶も無くなるばかりか、拭上が困難となるため塗装ムラも生じてしまうからである。
《(D)溶剤》
本発明の塗装面拭上用ワックス組成物には、一般にワックス組成物に用いられる各種の(D)溶剤を用いることができるが、具体的には、例えばターペン,ケロシン等の石油系溶剤や、エタノール等のアルコール系溶剤や、水やエチレングリコール水溶液等の各種水溶液等の水系溶剤等が挙げられる。但し、溶剤は、これらに限定されるものではない。
尚、上述した石油系溶剤可溶性樹脂,アルコール系溶剤可溶性樹脂,水系溶剤可溶性樹脂等は、便宜上分類したに過ぎず、樹脂の溶解性には幅があるため、石油系溶剤可溶性樹脂だからといって、アルコール系溶剤や水系溶剤を使用できないというものでは無い。しかし、一般的には、(C)熱可塑性樹脂が石油系溶剤可溶性樹脂の場合には、(D)溶剤として石油系溶剤を,(C)熱可塑性樹脂が水系溶剤可溶性樹脂の場合には、(D)溶剤として水系溶剤を,(C)熱可塑性樹脂がアルコール系溶剤可溶性樹脂の場合には、(D)溶剤としてアルコール系溶剤を用いるのが好ましい。
尚、ターペンは、モービル石油株式会社製のペガゾールAN45,ペガゾール3040等として、市場から入手することが可能である。
石油系溶剤には、石油系溶剤可溶性樹脂のところでも述べたように、表面張力の低さから、ワックス組成物の施工性に優れまた高温時の施工も容易であるという利点がある。
アルコール系溶剤には、石油系溶剤と水系溶剤の中間的な性質を有し、アルコール系溶剤可溶性樹脂のところでも述べたように、表面張力が低く均一に塗布できるために、必要量以上に塗布しないですみ、そのため、拭上作業が軽い力で簡便に行なえるという利点がある。
水系溶剤には、水系溶剤可溶性樹脂のところでも述べたように、人体や環境に優しく、作業がし易いという利点がある。
(D)溶剤は、ワックス組成物全体の溶媒としての位置づけであるため、その含有量は、他の成分以外の残量であり、特に限定されるものではないが、例えば、25〜99質量%程度が好ましい。
《(E)シリコーンオイル》
本発明の塗装面拭上用ワックス組成物には、更に下記の(E)シリコーンオイルを含有させても良い。
(E)シリコーンオイルを含有させることによって、拭上が容易になるほか、塗膜に、更なる艶や撥水性をも付与することが可能となるからである。
本発明に用いられる(E)シリコーンオイルとは、シロキサン結合を主鎖に有する合成高分子を言う。
具体的には、ジメチルシリコーンオイルのほか、末端や側鎖の一部を、ポリエーテル,エポキシ,フッ素,アミン類,カルボキシル基,アラルキル基等で置換した、変性シリコーン等が挙げられる。
これらの中で、撥水性の付与や定着性という点では、変性シリコーンが好ましく、特にアミノ変性シリコーンが好ましい。
(E)シリコーンオイルの動粘度は、10cs〜100000csが好ましく、より好ましくは100cs〜10000csである。
10cs以上で撥水性の付与及び艶感の向上の点がより優れており、100000cs以下で、さらっとしてべたつきが無く、塗膜硬度が上がるため、汚れも付きにくいほか、拭上作業に労力が少なくなる点で、より優れているからである。
ジメチルシリコーンオイルとしては、例えば信越化学工業株式会社製KF−96シリーズが挙げられる。
また、アミノ変性シリコーンとしては、例えば、片末端アミノ変性,両末端アミノ変性,側鎖モノアミン変性,側鎖ジアミン変性等の種々のタイプのものを使用できるが、例えば側鎖ジアミン変性を行ったものとして、信越化学工業社製KF−861等が挙げられる。
(E)シリコーンオイルの含有量は、0.1〜10質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜5質量%である。
0.1質量%以上で、拭上時の労力が、より低減され、また撥水性も向上するからであり、10質量%以下で撥水性や艶と防汚性のバランスに特に優れるからである。
《その他の成分》
本発明の塗装面拭上用ワックス組成物には、本発明の目的を阻害しない範囲で、各種の成分を含有させることができる。
各種成分としては、例えば、塗装面の保護剤に一般的に用いられている、粘度調整剤,紫外線吸収剤,一般の顔料または染料および蛍光顔料等の着色剤,香料,界面活性剤,水やアルコール等の各種溶剤等が挙げられる。
特に、研磨や溶媒の乾燥を促進するために、平均粒径が500nmを超える粒子を含有させても良い。
平均粒径が500μmを超える粒子としては、水酸化アルミニウム粒子等があり、例えば、昭和電工株式会社製の「ハイジライトH−32」(粒子径2.0〜3.5μm)等が市場から入手可能である。
但し、この平均粒径が500nmを超える粒子は、塗装面に傷をつけない大きさや量にすることが必要であり、また、拭上後に可能な限り除去し、塗膜に残留させないことが好ましい。
塗膜に凹凸を生じ、汚れを付着させてしまうからである。
《本発明の塗装面拭上用ワックス組成物の製造方法》
本発明の塗装面拭上用ワックス組成物は、公知のワックス組成物の製造方法に従って製造することができ、具体的には、構成成分を、適宜混合し加熱溶解後、冷却すること等によって、製造することができる。
《本発明の塗装面拭上用ワックス組成物の施与量》
本発明の塗装面拭上用ワックス組成物の施与量は、特に制限が無いが、満足の行く防汚性能を付与し得るためにも、拭上後に塗膜として残る量が0.1〜20g/m2となるのに十分な量が好ましく、より好ましくは、塗膜量として1〜15g/m2,特に好ましくは、2〜10g/m2である。
《本発明の塗装面拭上用ワックス組成物の施与対象》
本発明の塗装面拭上用ワックス組成物を用いて処理する塗装面としては、ペンキ等の塗料を施した面であればその種類は問わず、例えばアクリル,ポリカーボネート等の樹脂板(プラスチック板)その他の樹脂製品,金属,ウッドデッキ等の木材,フローリング,墓石等の石材,及びガラス等に塗装を施した塗装面等に使用することができるが、自動車の車体や、シャッター,雨戸,物置等、戸外で雨等に晒される可能性が高いものにおいて、本発明は特に有用であり、中でも自動車の車体に最も有用である。
[本発明の塗装面拭上用ワックス組成物の施与方法]
本発明の塗装面拭上用ワックス組成物の施与方法は、上記の本発明の塗装面拭上用ワックス組成物を塗装面に施した後、膜厚が1000nm以下となるまで拭き上げ、余分な成分を除去することを特徴とするものである。
具体的な拭き上げ方法としては、例えば、布やスポンジその他の用具を用い、施与対象である塗装面に塗りつけて乾燥させた後、清潔なタオルやマイクロファイバークロス等で、ムラ無く均一・平滑に、膜厚が1000nm以下となるまで薄く拭き上げ、余分な成分を除去する方法等が挙げられる。
実施例に先立ち、本発明の性能を確認するための試験方法等を以下に記載する。
尚、評価用サンプルは、以下のようにして製造した。
施与対象:15cm×7.5cmの焼付け塗板(160℃で20分間アクリルポリエステルメラミン樹脂(塗料)を焼き付けた鋼板)
施与方法:上記施与対象に、実施例・比較例の各「塗装面拭上用ワックス組成物」2.0gを、ワックス用ウレタンスポンジ(ソフト99コーポレーション社製)を用いて塗布した。
塗布後30分間乾燥し、清潔な綿タオルを用いて600g加重で、膜厚が1000nm以下になるように、拭き上げた。
1)防汚性試験
「試験用ダスト15種」0.2gを、実施例又は比較例の「塗装面拭上用ワックス組成物」を施与した施与対象に均一にふりかけ、その後、優しくゆすり、ダストを振り落とした。ダストふりかけ前後の色差をTM式SMカラーコンピューター(スガ試験機株式会社)を用いて測定した。
尚、「試験用ダスト15種」とは、(社)日本粉体工業技術協会の標準粉体「JIS Z 8901 15種ダスト」である。
防汚性試験の評価基準は次の通りとした。
◎ 色差が2.0未満のもの
○ 色差が2.0以上4.0未満のもの
△ 色差が4.0以上6.0未満のもの
× 色差が6.0以上のもの
2)艶付与効果試験
上述した施与対象(15cm×7.5cmの焼付け塗板)を、#3000のサンドペーパーで磨いた後、液体コンパウンド3000(株式会社ソフト99コーポレーション製)を施与し、光沢度を70に統一した。
敢えて粗目処理を行ったのは、ワックス組成物による処理が必要な「実際の塗装面」は、上述した試験用の施与対象よりもざらつきがあって、光沢度が低いためである。また、液体コンパウンドによる処理を行ったのは、粗目処理による光沢のバラツキを無くすためである。
その上から、更に実施例又は比較例の「塗装面拭上用ワックス組成物」を施与し、光沢度を測定した。光沢度は、光沢度計(株式会社堀場製作所グロスチェッカIG-320)を用いて測定した。
艶付与効果の評価基準は次の通りとした。
◎ 光沢度85以上のもの
○ 光沢度80以上85未満のもの
△ 光沢度75以上80未満のもの
× 光沢度75未満のもの
3)塗装ムラ防止効果試験
実施例又は比較例の「塗装面拭上用ワックス組成物」を施与した上述の施与対象(15cm×7.5cmの焼付け塗板)を、斜め45度から見た場合の、塗装ムラの程度を目視にて測定した。
塗装ムラ防止効果の評価基準は次の通りとした。
◎ ムラが全くないもの
○ 凝視するとムラがあると感じられるもの
△ 凝視しなくても、ややムラがあると感じられるもの
× 明らかにムラが感じられるもの
4)塗膜の硬度試験
実施例又は比較例の「塗装面拭上用ワックス組成物」を施与した上述の施与対象(15cm×7.5cmの焼付け塗板)に、「試験用ダスト15種」を0.2g振り掛けた。固く絞った綿タオルを500g加重で5回往復した。その後、十分に水洗いを行い余剰のダストを除去した。ダストを振り掛ける前後の色差を、TM式SMカラーコンピューター(スガ試験機株式会社)を用いて測定した。
尚、色差が少ないことは、塗膜の硬度が高いこと,つまり汚れの食い込みが少なく、塗膜の初期の防汚性が、長期間維持できることを意味している。
塗膜の硬度試験の評価基準は次の通りとした。
◎ 色差が2.0未満のもの
○ 色差が2.0以上4.0未満のもの
△ 色差が4.0以上6.0未満のもの
× 色差が6.0以上のもの
5)塗膜の密着性試験(塗膜の経時劣化防止効果)
実施例又は比較例の「塗装面拭上用ワックス組成物」を施与した上述の施与対象(15cm×7.5cmの焼付け塗板)をJIS K5600の促進耐候性試験の規格に従い測定した。300時間後の実施例又は比較例を施与した塗板に、「試験用ダスト15種」0.2gを均一にふりかけ、その後、優しくゆすり、ダストを振り落とした。施与直後との色差をTM式SMカラーコンピューター(スガ試験機株式会社)で用いて測定した。
塗膜の密着性試験の評価基準は次の通りとした。
◎ 色差が2.0未満のもの
○ 色差が2.0以上4.0未満のもの
△ 色差が4.0以上6.0未満のもの
× 色差が6.0以上のもの
[実施例1〜13,比較例1〜6]
下記表1の組成に従って、実施例又は比較例の塗装面拭上用ワックス組成物を製造した。
各組成物について、上記各試験を実施し、その結果を併せて表1に記載した。
Figure 2013028774
表1から分かる通り、実施例の塗装面拭上用ワックス組成物は、比較例のものに比べて、特に乾燥ダストに対しての防汚性に優れ、また艶のある高硬度塗膜を、強固にしかもムラ無く美しく形成することができた。
また、実施例11,12の塗装面拭上用ワックス組成物は、(E)シリコーンオイルを含有させたため、拭上作業時の労力が他の実施例よりも低減されていただけでなく、シリコーンオイルを含有しているにも拘わらず、他の実施例と同等程度の防汚性を維持しており、しかも表には記載していないが、塗膜の撥水性も更に向上していた。
特に、実施例12よりも粘度の低いシリコーンオイルを用いた実施例11は、組成物にべたつきが殆ど無く、塗膜硬度が高くなる結果、(表1では差は明記されていないが)実施例12と比較して、より防汚性に優れていた。
そして、石油系溶剤を使用したこれらの実施例1〜12は、表面張力が低いため、べたつかず良く伸び、ワックス組成物施工時の塗り込みが、水系溶剤を用いた実施例13よりも容易であった。
また、実施例13の塗装面拭上用ワックス組成物は、水系溶剤可溶樹脂を用いたものである。この水系溶剤を使用した場合でも、石油系溶剤を用いた他の実施例と同様に、乾燥ダストに対する防汚性に優れ、また艶のある高硬度被膜を、強固にしかもムラなく形成することができた。しかも、水系溶剤を使用しているため、臭いも無く、作業が容易で人体・環境への負荷も少ない組成物であった。
(A)ワックスを含まない比較例1は、そもそも「ワックス組成物」として成立していないため、ムラが酷く、当然艶も薄かった。
(C)熱可塑性樹脂を含まない比較例2は、塗膜形成が困難であるため防汚性に劣り、また、粒子を施与対象に固着させることが難しいため、塗膜の硬度も低かった。
(B)平均粒径が500nm以下の粒子を含まない比較例3は、防汚性に劣るほか、塗膜硬度及び塗膜の密着性も劣るものであった。
粒子径が500nmを超えていた比較例4は、防汚性に劣り、塗膜に艶が無いだけでなく、そもそもワックスと粒子がダマになって拭上作業自体が困難となるため、塗装ムラがあり、しかも塗膜硬度が低く、塗膜の塗装面への密着性も劣っていた。
(C)に対して(B)が多すぎる比較例5は、拭上が困難で、塗装ムラがあるため、防汚性に劣り、また塗膜に艶が無く、また塗膜の硬度や密着性も劣っていた。
(B)に対して(C)が多すぎる比較例6は、粒子による防汚性が十分に発揮されず、また塗膜の硬度も不十分で、塗膜の密着性も劣っていた。
本発明の塗装面拭上用ワックス組成物は、汚れ,特に乾燥ダストに対しての防汚性に優れた高硬度塗膜を、強固にしかもムラ無く美しく形成することのできる、塗装面拭上用ワックス組成物及びその施与方法である。

Claims (8)

  1. 下記(A)乃至(C)を含有し、かつ(B)及び(C)の含有比率が(B):(C)=0.25:1〜4:1であることを特徴とする、塗装面拭上用ワックス組成物。
    (A)ワックス
    (B)平均粒径が500nm以下の粒子
    (C)熱可塑性樹脂
  2. 塗装面に膜厚1000nm以下の塗膜を形成するためのものであることを特徴とする、請求項1記載の塗装面拭上用ワックス組成物。
  3. (B)の含有量が0.1〜20.0質量%であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の塗装面拭上用ワックス組成物。
  4. (B)が、ケイ素を含む粒子及び/又はアルミニウムを含む粒子であることを特徴とする、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の塗装面拭上用ワックス組成物。
  5. (A)が、ポリエチレンワックス,酸化ポリエチレンワックス,カルナバワックス,パラフィンワックスからなる群から選択される少なくとも1種以上であることを特徴とする、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の塗装面拭上用ワックス組成物。
  6. (A)の含有量が0.1〜10.0質量%であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の塗装面拭上用ワックス組成物。
  7. (C)の鉛筆硬度が2B以上であることを特徴とする、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の塗装面拭上用ワックス組成物。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1項に記載の塗装面拭上用ワックス組成物を塗装面に施した後、膜厚が1000nm以下となるまで拭き上げることを特徴とする、塗装面拭上用ワックス組成物の施与方法。
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