JP2013024050A - 圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】端子同士の結線状態の不良率が低くなる圧縮機の提供。
【解決手段】圧縮機は、モータを有する圧縮機構と、給電端子と、ボルト40およびコネクタ31と、を備えている。給電端子は、電源から延びる電線に設けられている電源側端子と接続される。また、給電端子は、モータへと電気を流す。ボルト40およびコネクタ31は、電源側端子と給電端子とを接続させるための部材である。ボルト40は、頭部41と、雄ネジ形成部42と、低剛性部43と、を有している。雄ネジ形成部42は、頭部41から軸方向に延びている。低剛性部43は、頭部41から雄ネジ形成部42とは逆方向に延びている。また、低剛性部43は、雄ネジ形成部42をコネクタ31へ締めこむ際にトルクをかけられるトルク入力部43aを含む。さらに、低剛性部43は、かけられるトルクが過大になると、変形することで頭部41へのトルク伝達を抑える。
【選択図】図7

Description

本発明は、圧縮機、特に、電源側端子と接続される給電端子を備えた圧縮機に関する。
空気調和機や給湯装置といった冷凍装置において、冷媒を循環させるために圧縮機が用いられている。例えば、特許文献1(特開2010−139083号公報)には、圧縮機を備えた空気調和機の室外機が示されている。
このような圧縮機は、モータの回転力によって圧縮動作を行うため、モータに給電する必要があり、端子を設けてリード線を接続できるように構成されているものが多い。特許文献2(特開2008−169755号公報)においては、圧縮機のケーシングの側面に給電用ターミナルを設け、その給電用ターミナルの端子とリード線の端子とをボルトで締結している。
近年、環境によい省エネ圧縮機を実現するため、圧縮機の小型・大容量化が進んでいる。小さい圧縮機で大きな能力を出すため、同じ外形サイズの低容量の圧縮機と比べると、給電用ターミナルの端子に流れる電流は大きくなる。このため、対応するリード線のサイズも低容量の圧縮機より大きくなり、硬くて太いリード線を圧縮機に接続することになる。
一方、空気調和機などの冷凍装置の室外機も、省スペースのため小型化されており、内部空間を極力小さく抑えた設計が為されている。
さらに、リード線は、室外機の電装品ボックスから圧縮機へと延びているが、特許文献2(特開2008−169755号公報)にも開示があるように、圧縮機の給電用ターミナルから下方へ向けて配線することが多い。電装品ボックスは室外機において圧縮機の上方に位置していることが多いため、硬くて太いリード線を、狭い室外機の中において急角度で曲げて結線する必要がある。
ところで、特許文献2(特開2008−169755号公報)の圧縮機では、給電用ターミナルの端子ピンとリード線の端子片とをボルトで締結するために、ボルトの雄ネジ部分が噛み合う雌ネジを、給電用ターミナルの端子が挿通・固定されるコネクタに設けている。このコネクタの雌ネジにボルトの雄ネジ部分がねじ込まれることで、コネクタとボルトの頭部との間に、重ねられた板状の両端子が挟持される。
しかし、リード線が硬くて太いこと、室外機のサイズが小さくなっていること等から、結線のためのボルトの締結作業を作業者が自動ドライバー(電動またはエアー駆動のもの)を用いて行う際、作業姿勢やリード線の張力の影響で自動ドライバーが傾いてしまい、コネクタの雌ネジに対してボルトの雄ネジ部分が傾いた状態で締結が為されてしまうことがある。雌ネジの軸とボルトの雄ネジ部分の軸とが傾いた状態で締結・結線が為されてしまうと、ネジ山が潰れて締めている途中で自動ドライバーが回らなくなり、締結不良が起こりやすい。さらに、通常、雄ネジ部分を含むボルトやコネクタの雌ネジが真鍮製であるが、やわらかい素材であるため、傾けてボルトを締め込むとネジ山が潰れやすいという性質も持っている。このため、ボルトの雄ネジ部分とコネクタの雌ネジとが正しく噛み合っていなくても、ネジ山を潰しながら途中まではボルトを締め込むことができ、締結不良という結果を生じさせる傾向にある。特に、大きなトルク値が設定された自動ドライバーを使うと、ネジ山を潰しながら傾いたままボルトが途中まで締め込まれてしまうため、作業者は、注意深くリード線(電線)を動かして確認しなければ締結不良を認識できない。
そして、雄ネジ部分が途中までしか入っていない締結不良の結線状態で圧縮機に通電すると、電気の通路となるリード線の端子の接地面積が足りなくなるため、通路抵抗が大きくなって端子が発熱し、所謂端子焼けが起こることも想定される。この端子焼けは、通電不良、圧縮機の運転停止という結果を招くことになり、製品寿命を短くしてしまうことになる。
本発明の課題は、端子同士の結線状態の不良率が低くなる圧縮機を提供することにある。
本発明の第1観点に係る圧縮機は、モータを有する圧縮機構と、給電端子と、雄ネジ部材および雌ネジ部材と、を備えている。給電端子は、電源から延びる電線に設けられている電源側端子と接続される。また、給電端子は、モータへと電気を流す。雄ネジ部材および雌ネジ部材は、電源側端子と給電端子とを接続させるための部材である。雄ネジ部材は、頭部と、雄ネジ形成部と、低剛性部と、を有している。雄ネジ形成部は、頭部から軸方向に延びている。低剛性部は、頭部から雄ネジ形成部とは逆方向に延びている。また、低剛性部は、雄ネジ形成部を雌ネジ部材へ締めこむ際にトルクをかけられるトルク入力部を含む。さらに、低剛性部は、かけられるトルクが過大になると、変形することで頭部へのトルク伝達を抑える、或いは、頭部から外れる。
ここでは、雄ネジ部材を雌ネジ部材に螺合することで、電源側端子と給電端子とが接続され、電源からの電力が圧縮機構のモータに伝わるようになる。そして、この圧縮機では、雄ネジ部材の有する雄ネジ形成部を雌ネジ部材に締めこむ際に、かけられるトルクが過大になると、低剛性部が変形して頭部へのトルク伝達が抑えられたり、或いは、低剛性部が頭部から外れたりすることで頭部にトルクが伝達されなくなる。このため、雄ネジ形成部が雌ネジ部材に対して正しい姿勢からずれた状態でねじ込まれることが殆ど起こらなくなる。以上より、この圧縮機では、電源側端子と給電端子と結線状態の不良率が低くなる。
本発明の第2観点に係る圧縮機は、第1観点に係る圧縮機において、トルク入力部は、頭部の外径よりも小さい六角柱状に成形されている。
ここでは、トルク入力部が頭部の外径よりも小さいため、頭部の外径に対応した工具よりも小さなトルクの工具を使用することができる。また、雄ネジ形成部が雌ネジ部材に対して正しい姿勢からずれた状態で締め込まれることでトルク入力部にかけられるトルクが過大になると、低剛性部が変形することで頭部へのトルク伝達が抑えられるため、雄ネジ形成部への負荷を軽減することができる。これにより、雄ネジ形成部が雌ネジ部材に対して正しい姿勢からずれた状態で締め込まれるといった現象が抑制され、電源側端子と給電端子と結線状態の不良率が確実に小さくなる。
本発明の第3観点に係る圧縮機は、第1観点に係る圧縮機において、トルク入力部は、板状に成形されている。
ここでは、雄ネジ形成部が雌ネジ部材に対して正しい姿勢からずれた状態で締め込まれることでトルク入力部にかけられるトルクが過大になると、低剛性部が変形することで頭部へのトルク伝達が抑えられるため、雄ネジ形成部への負荷を軽減することができる。これにより、雄ネジ形成部が雌ネジ部材に対して正しい姿勢からずれた状態で締め込まれるといった現象が抑制され、電源側端子と給電端子と結線状態の不良率が確実に小さくなる。また、この圧縮機では、トルク入力部が板状に成形されているため、容易な構成で雄ネジ形成部への負荷を軽減することができる。
本発明の第4観点に係る圧縮機は、第1観点に係る圧縮機において、低剛性部は、雄ネジ形成部に対して逆ネジの関係となるように形成された逆雄ネジ部を含む。また、頭部は、逆雄ネジ部に螺合する逆雌ネジ部を含む。
ここでは、低剛性部の逆雄ネジ部と頭部の逆雌ネジ部とが螺合することで、低剛性部と頭部とが接続されている。このため、雄ネジ形成部が雌ネジ部材に対して正しい姿勢からずれた状態で締め込まれることでトルク入力部にかけられるトルクが過大になると、低剛性部の逆雄ネジ部と頭部の逆雌ネジ部との螺合がゆるみ、低剛性部が頭部から外れることになる。この結果、頭部にトルクが伝達されなくなるため、雄ネジ形成部への負荷がなくなる。これにより、雄ネジ形成部が雌ネジ部材に対して正しい姿勢からずれた状態で締め込まれるといった現象が抑制され、電源側端子と給電端子と結線状態の不良率が確実に小さくなる。
本発明に係る圧縮機では、雄ネジ部材の有する雄ネジ形成部が雌ネジ部材に締めこまれる際に、かけられるトルクが過大になると、低剛性部が変形して頭部へのトルク伝達が抑えられたり、或いは、頭部から外れたりすることで頭部にトルクを伝達しなくなるため、雄ネジ形成部が雌ネジ部材に対して正しい姿勢からずれた状態でねじ込まれることが殆ど起こらなくなる。これにより、電源側端子と給電端子と結線状態の不良率が低くなる。
本発明の一実施形態に係る圧縮機の正面図。 圧縮機の縦断面図。 端子箱の内部の平面図。 図3のIV-IV断面図。 給電端子を有するターミナルの外観斜視図。 ボルトの拡大図。 ボルトと、ボルトが螺合するボルト穴の近傍との拡大図。 変形例Aに係るボルトの拡大図。 変形例Bに係るボルトの拡大図。 変形例Cに係るボルトの拡大図。 変形例Cに係るボルトの拡大図。
<第1実施形態>
(1)圧縮機の全体構成
図1に示すように、本発明の一実施形態に係る圧縮機10は、いわゆる全密閉型の圧縮機である。圧縮機10のケーシング10aの内部には、図2に示すように、モータ11や駆動軸12を含む圧縮機構15が収納されている。圧縮機10は、モータ11に電力を供給すると、モータ11のロータに固定された駆動軸12が回転するように構成されている。そして、駆動軸12の一端は、圧縮要素である可動スクロール部材15aのボスに挿入されており、駆動軸12を介してモータ11から圧縮要素に動力が伝達される。これにより、圧縮機10では、吸入管18から低圧のガス冷媒を吸入し、その吸入したガス冷媒を圧縮機構15によって圧縮し、高圧のガス冷媒を吐出管19から吐出する。
(2)端子箱の詳細構成
図1に示すように、圧縮機10のケーシング10aの外周面の上下方向のほぼ中心付近には、端子箱20が取り付けられている。この端子箱20は、図3及び図4でも示しているように、略長方形状の箱体であって、ケーシング10aの外側に取り付けられるベース部材21と、そのベース部材21を覆う上蓋22とを備えている。そして、端子箱20内には、圧縮機10のケーシング10aを貫通するように設けられている給電用のターミナル25(図2,図4参照)や、そのターミナル25と電源(図示省略)から延びる電線39とを繋ぐためのコネクタ31などが配置されている。
(2−1)ベース部材
ベース部材21は、底面部21a及び4つの側壁部21bを有する箱状の部材であり、その底面部21aがケーシング10aの外周面に溶接されている。また、ベース部材21の底面部21aには、ターミナル25が挿通する貫通穴21cが形成されている。ベース部材21は、ターミナル25が貫通穴21cを挿通した状態で、ケーシング10aの外周面に取り付けられる。
(2−2)上蓋
上蓋22も、底面部22a及び4つの側壁部22bを有する箱状の部材であり、ベース部材21に対し、そのベース部材21の開口を覆うように配設される。上蓋22は、ベース部材21の側壁部21bの内側に嵌め込まれるように、ベース部材21よりも一回り小さく形成されている。すなわち、上蓋22は、その側壁部22bの外面がベース部材21の側壁部21bの内面に嵌合するように構成されている。
また、上蓋22には、左右の側壁部22bの外面からそれぞれ側方(外方)に向かって突出する突起部22cが形成されている。各突起部22cは、上蓋22がベース部材21に対して取り付けられた状態で、ベース部材21の側壁部21bに形成された係合穴21dに係合するように設けられている。これにより、上蓋22がベース部材21から容易に外れないようになっている。
(2−3)電線の取出口および電線
図3に示すように、端子箱20の下面、すなわち、端子箱20をケーシング10aに取り付けた状態で下側に位側するベース部材21及び上蓋22の側壁部21b,22bには、図示しない電源に繋がる電線39の取出口20aが形成されている。この取出口20aは、ベース部材21及び上蓋22の側壁部21b,22bにそれぞれ形成された切欠部によって構成されている。取出口20aは、端子箱20の下面に設けられている。
電線39は、一端が端子箱20内に位置しており、その一端には、ボルト40によってコネクタ31に固定するための円盤状の端子39aが一体的に設けられている。なお、図3では、電線39が1本のみ記載されているが、実際には、3本の電線がコネクタ31にそれぞれ接続されていて、それらの電線(リード線)は束ねられた状態で取出口20aから外側へ引き出される。
(2−4)コネクタおよびターミナル
コネクタ31は、3つの厚肉板状の接続部32,33,34の集合体であり、それぞれの接続部32,33,34の表面には、各電線39の端子39aをボルト40によって固定するためのボルト穴32c,33c,34cが形成されている。そして、接続部32,33,34のボルト穴32c,33c,34cの周辺には、各電線39の端部をガイドするための案内溝32a,33a,34a、後述するターミナル25の端子26aが挿通するスリット穴32b,33b,34b、及び、各スリット穴32b,33b,34bから各ボルト穴32c,33c,34cまで延びる端子接触面32d,33d,34dが形成されている。端子接触面32d,33d,34dには、ターミナル25の端子26aが接触する。
ターミナル25は、図4及び図5に示すように、お椀状に形成された基部25aを有していて、この基部25aが、ケーシング10aに形成された孔に対し、ケーシング外方に底面が向くように嵌め込まれた状態で、溶接される。基部25aには、3本の端子ピン26が底面を貫通するように設けられている。これらの端子ピン26は、同一ピッチで円周に沿って120°間隔で配置されている。
ターミナル25の各端子ピン26は、ケーシング10aの内側に位置する端部が、圧縮機10内のモータ11に電気的に接続される。一方、各端子ピン26のケーシング10aの外側の端部には、端子26aが一体的に設けられている。この端子26aは、真鍮製の板状の部材であって、その先端部にはボルト孔26bが形成されている。そして、図4に示すように、端子26aは、コネクタ31に形成されたスリット穴32b,33b,34bを挿通した状態で、コネクタ31表面に形成された端子接触面32d,33d,34dに沿うように90°折り曲げられて、ボルト穴32cに挿通されるボルト40によってコネクタ31に固定される。
具体的には、ボルト40がボルト穴32cに締め込まれ、コネクタ31の表面上において、ターミナル25の端子26aと、電線39の端子39aとが電気的に接続されるように、ボルト40の頭部41(図7参照)とコネクタ31の端子接触面32dとの間に両端子26a,39aが挟み込まれる形で固定される。なお、図3では、電線39およびその端子39aと、端子ピン26の端子26aとを一つずつ記載しているが、言うまでもなく、これらはすべて3つずつ設けられる。
(2−4−1)コネクタの接続部に形成されたボルト穴と、それに噛み合うボルト
次に、ボルト穴32c,33c,34cが形成されているコネクタ31の接続部32,33,34を、ボルト穴32cが形成されている接続部32を例にとって詳述するとともに、ボルト40についても、図6及び図7を参照して詳述する。なお、図7では、理解の容易のために、コネクタ31の接続部32の端子接触面32dとボルト40の頭部41との間に挟まれることになる端子26a及び端子39aの図示は省略している。
上述のように、ボルト穴32cが形成されているコネクタ31の接続部32も、ボルト40も、電源側の電線39の端子39aとターミナル25の端子26aとを接続させるための部材である。
ボルト40は、真鍮製であり、図6に示すように、頭部41と、外周面に雄ネジが形成されており頭部41から軸方向に延びる雄ネジ形成部42と、頭部41から雄ネジ形成部42とは逆方向に延びる低剛性部43と、を有している。なお、頭部41と低剛性部43とは、一体成形され、或いは、接合されている。また、低剛性部43は、トルク入力部43aを含む。トルク入力部43aは、雄ネジ形成部42をコネクタ31のボルト穴32cに締め込む際に、トルクをかけられる部分であって、図6に示すように、頭部41の外径よりも小さい六角柱状に成形されている。なお、本実施形態では、低剛性部43のトルク入力部43aと、その他の部分(トルク入力部43a以外の部分)とは、図6に示すように、同様の形状(頭部41の外径よりも小さい六角柱状)に形成されているが、これに限定されず、低剛性部において少なくともトルク入力部が上記形状を呈していればよい。このように、トルク入力部43aが、頭部41の六角形の外径よりも小さい六角柱状を呈しているため、頭部41を直接回すことで雄ネジ形成部42をコネクタ31のボルト穴32cに締め込む場合と比較して、小さなトルクで雄ネジ形成部42をコネクタ31のボルト穴32cに締め込むことができる。また、ボルト穴32cの中心軸とボルト40の中心軸との相対傾斜角度が所定角度(例えば、5°)以上ずれた状態で、雄ネジ形成部42が後述する接続部32の雌ネジ形成内周面38に締め込まれると、締め込みの際のトルクが大きくなる。このような場合に、低剛性部43は、トルク入力部43a、或いは、トルク入力部43aを含む低剛性部43全体が曲がるなど変形することで、頭部41へのトルク伝達を抑えるという役割を果たす。この役割を果たすために、低剛性部43は、ボルト40の他の部分と比較して変形しやすい形状となっている。
コネクタ31の接続部32のボルト穴32cは、雌ネジが形成された雌ネジ形成内周面38を含む。雌ネジが形成される雌ネジ形成内周面38は、インサート成形により樹脂部分に埋め込まれている真鍮製の円筒部材の内周面である。
(3)ボルトによる両端子の接続・結線作業
図7(a)は、コネクタ31のボルト穴32cにボルト40を挿入する前の状態を示している。この状態から、ボルト40の雄ネジ形成部42をボルト穴32cに挿入し、その後、トルク入力部43aを回すことで雄ネジ形成部42の雄ネジを雌ネジ形成内周面38の雌ネジに噛み込ませていき、図7(b)に示すようにボルト穴32cにボルト40を締め込む。このとき、ボルト穴32cの中心軸とボルト40の中心軸とがずれた姿勢で締め込まれて締め込みの際のトルクが過大になると、低剛性部43が変形し、頭部41へのトルク伝達が抑えられる。なお、図7(b)では、上述のように、電線39の端子39aとターミナル25の端子26aとが存在していないが、実際には、ボルト40の頭部41とコネクタ31の端子接触面32dとの間にこれらの端子39a,26aが挟まれる。具体的には、ボルト40の雄ネジ形成部42が、電線39の端子39aの穴39b(図3参照)及びターミナル25の端子26aの穴26b(図5参照)を貫通して、コネクタ31のボルト穴32cにねじ込まれる。これにより、電源側の端子39aと給電のための端子26aとが接続され、電源からの電力が圧縮機構15のモータ11に伝わるようになる。
なお、ボルト40のトルク入力部43aを回す工具(図示せず)は、専用のアタッチメントを市販の電動ドライバーに装着したものである。小トルクの工具とするために、出力トルクが小さく、対応ビット径が小さい電動ドライバーを選択するとともに、それに対応した小径のビットを有するアタッチメントを用意している。アタッチメントは、所定の外径を有するビットと、軸部材と、軸部材の先端に装着されたユニバーサルソケットと、バネ及びバネ受け部材とを備えている。ビットは、電動ドライバーのチャックに取り付けられる。軸部材は、ビットの回転をユニバーサルソケットに伝達するロッドである。ユニバーサルソケットは、先端に六角柱のトルク入力部43aに合った六角ソケットを有し、先端の六角ソケットと軸部材側の部分との角度が変わってもトルクを伝えることができる。バネ及びバネ受け部材は、使用前において、ユニバーサルソケットの六角ソケットが軸部材と同軸になっているように、ユニバーサルソケットの姿勢が強制的に基本姿勢に戻るような力を作用させる役割を果たす。これによって、使用時にユニバーサルソケットの六角ソケットが軸部材に対して傾いていたとしても、使用後にはバネの力によってユニバーサルソケットが基本姿勢に戻るようになっている。この工具でボルト40を回すので、手締めと同程度のトルクを実現でき、また、ユニバーサルソケットのおかげで圧縮機10の周りに十分な作業空間がない場合にもボルト40の締め付け作業を行うことができる。さらに、バネの力でユニバーサルソケットの基本姿勢が維持される工具となっているので、作業性が高くなっている。
(4)特徴
(4−1)
この圧縮機10では、ボルト40の雄ネジ形成部42の雄ネジとコネクタ31のボルト穴32cの雌ネジ形成内周面38の雌ネジとが螺合する際に、すなわち、ボルト40の雄ネジがコネクタ31の雌ネジに噛み合う際に、ボルト40の中心軸とコネクタ31のボルト穴32cの中心軸との相対傾斜角度が所定以上である場合には、締め込みの際のトルクが過大になるため、低剛性部43が変形し、頭部41へのトルク伝達が抑えられる。また、締め込みの際のトルクが過大になると低剛性部43が変形することから、作業者は、ボルト40がコネクタ31のボルト穴32cに対して正しい姿勢からずれていることを容易に認識することができる。このため、雄ネジ或いは雌ネジのネジ山を潰しながら傾いた状態でボルト40がボルト穴32cに締め込まれるといった現象が起こり難くなっている。これが、ひいては、圧縮機10における電源側の端子39aと給電のためのターミナル25の端子26aとの結線不良率を低くすることに寄与することになっている。
(4−2)
この圧縮機10では、トルク入力部43aが、頭部41の外径よりも小さい六角柱状に成形されている。このため、頭部41の外径に対応した工具よりも小さいトルクの工具を使用することができる。このため、雄ネジ或いは雌ネジのネジ山を潰しながら傾いた状態でボルト40がボルト穴32cに締め込まれるといった現象が起こり難くなっている。
(5)変形例
(5−1)変形例A
上記実施形態では、トルク入力部43aを含む低剛性部43が、頭部41の外径よりも小さい六角柱状に成形されていたが、図8に示すようなボルト140を代わりに用いてもよい。このボルト140は、真鍮製であり、頭部141と、外周面に雄ネジが形成されており頭部141から軸方向に延びる雄ネジ形成部142と、頭部141から雄ネジ形成部142とは逆方向に延びる低剛性部143と、を有している。また、低剛性部143に含まれるトルク入力部143aは、雄ネジ形成部142をコネクタのボルト穴に締め込む際に、トルクをかけられる部分であって、板状に成形されている。
トルク入力部143aが、図8に示すような板状に成形されている場合には、当該形状に対応した専用のアタッチメントを装着した電動ドライバー、或いは、手動で、トルク入力部143aを回すことで、ボルト穴にボルト140を締め込むことができる。また、ボルト穴の中心軸とボルト140の中心軸とがずれた姿勢で締め込まれて締め込みの際のトルクが過大になると、低剛性部143がねじれるように変形し、頭部141へのトルク伝達が抑えられる。この結果、傾いたままボルト140がボルト穴に締め込まれるといった現象が起こり難くなる。
(5−2)変形例B
上記実施形態では、低剛性部43と頭部41とが、一体成形され、或いは、接合されていたが、図9に示すようなボルト240を代わりに用いてもよい。このボルト240は、真鍮製であり、頭部241と、外周面に雄ネジが形成されており頭部241から軸方向に延びる雄ネジ形成部242と、頭部241から雄ネジ形成部242とは逆方向に延びる低剛性部243と、を有している。また、低剛性部243は、頭部241の外径よりも小さい六角柱状に成形されている。また、低剛性部243は、トルク入力部243aと、逆雄ネジ部243bと、を含む。トルク入力部243aは、雄ネジ形成部242をコネクタのボルト穴に締め込む際に、トルクをかけられる部分である。また、逆雄ネジ部243bは、低剛性部243の一方の端部において、雄ネジ形成部242に対して逆ネジの関係となるように形成されている雄ネジである。また、頭部241は、逆雄ネジ部243bに螺合する逆雌ネジ部241aを含んでおり、頭部241と低剛性部243とは、逆雄ネジ部243bと逆雌ネジ部241aとが螺合することで、接続されている。
また、ボルト240の雄ネジ形成部242をボルト穴に挿入し、トルク入力部243aを回すことで、雄ネジ形成部242の雄ネジが雌ネジ形成内周面の雌ネジに噛み込まれて、ボルト穴にボルト240が締め込まれる。このとき、ボルト穴の中心軸とボルトの中心軸とがずれた姿勢で締め込まれて締め込みの際のトルクが過大になると、雄ネジ形成部242と逆ネジの関係にある逆雄ネジ部243bと逆雌ネジ部241aとの螺合がゆるみ、頭部241から低剛性部243が外れることで、頭部241にトルクが伝達されなくなる。この結果、傾いたままボルト240がボルト穴に締め込まれるといった現象が起こり難くなる。
(5−3)変形例C
上記実施形態では、トルク入力部43aにトルクをかけることで、図7(b)に示す状態までボルト40がボルト穴32cに締め込まれているが、これに代えて、ボルト40をボルト穴32cに仮締めする際に、トルク入力部43aにトルクがかけられてもよい。
(5−4)変形例D
上記実施形態では、トルク入力部43aを含む低剛性部43が、頭部41の外径よりも小さい六角柱状に成形されていたが、図10に示すようなボルト340を代わりに用いてもよい。このボルト340は、真鍮製であり、頭部341と、外周面に雄ネジが形成されており頭部341から軸方向に延びる雄ネジ形成部342と、頭部341から雄ネジ形成部342とは逆方向に延びる低剛性部343と、を有している。また、低剛性部343には、トルク入力部343aと、トルク入力部343aと頭部341とを接続する接続部343bと、を含む。トルク入力部343aは、雄ネジ形成部342をコネクタのボルト穴に締め込む際に、トルクをかけられる部分であって、頭部341の外径と同等程度の外径の六角柱状を呈している。接続部343bは、頭部341及びトルク入力部343aの外径よりも小さい外径を有するように成形されている。
トルク入力部343aが、図10に示すような六角形状に形成されている場合には、当該形状に対応した専用のアタッチメントを装着した電動ドライバー、或いは、手動で、トルク入力部343aを回すことで、ボルト穴にボルト340を締め込むことができる。また、ボルト穴の中心軸とボルト340の中心軸とがずれた姿勢で締め込まれて締め込みの際のトルクが過大になると、接続部343bがねじれるように変形し頭部341へのトルク伝達が抑えられたり、接続部343bが頭部341からとれることで、頭部341へのトルク伝達がされなくなったりする。この結果、傾いたままボルト340がボルト穴に締め込まれるといった現象が起こり難くなる。
また、図11に示すように、上記ボルト340と同様の構成のボルト440のトルク入力部443aに、スリット443cを設けてもよい。低剛性部443のトルク入力部443aに、当該スリット443cが設けられている場合には、マイナスドライバーでトルク入力部443aを回すことで、ボルト穴にボルト440を締め込むことができる。なお、トルク入力部443aのスリットは、プラスドライバーに対応する形状に設けられていてもよい。このように、ボルト440を、トルク入力部443aにスリット443cを設けた構成とすることで、例えば、トルク入力部を頭部の外径よりも小さい六角柱状に成形するよりも容易に形成することができるため、ボルトの生産性を向上させることができる。
本発明は、端子同士の結線状態の不良率を低くすることができる圧縮機の発明であり、雄ネジ部材を雌ネジ部材に螺合することで、電源側端子と給電端子とが接続されて電源からの電力が圧縮機構のモータに伝わるような圧縮機への適用が有効である。
10 圧縮機
11 モータ
15 圧縮機構
26a ターミナルの端子(給電端子)
31 コネクタ(雌ネジ部材)
39 電線
39a 電線の端子(電源側端子)
40,140,240,340,440 ボルト(雄ネジ部材)
41,141,241,341 頭部
42,142,242,342 雄ネジ形成部
43,143,243,343,443 低剛性部
43a,143a,243a,343a,443a トルク入力部
241a 逆雌ネジ部
243b 逆雄ネジ部
特開2010−139083号公報 特開2008−169755号公報

Claims (4)

  1. モータ(11)を有する圧縮機構(15)と、
    電源から延びる電線(39)に設けられている電源側端子(39a)と接続され、前記モータへと電気を流す給電端子(26a)と、
    前記電源側端子と前記給電端子とを接続させるための雄ネジ部材(40,140,240,340,440)および雌ネジ部材(31)と、
    を備え、
    前記雄ネジ部材は、頭部(41,141,241,341)と、前記頭部から軸方向に延びる雄ネジ形成部(42,142,242,342)と、前記頭部から前記雄ネジ形成部とは逆方向に延びる低剛性部(43,143,243,343,443)と、を有し、
    前記低剛性部は、前記雄ネジ形成部を前記雌ネジ部材へ締めこむ際にトルクをかけられるトルク入力部(43a,143a,243a,343a,443a)を含み、かけられるトルクが過大になると、変形することで前記頭部へのトルク伝達を抑える、或いは、前記頭部から外れる、
    圧縮機(10)。
  2. 前記トルク入力部は、前記頭部の外径よりも小さい六角柱状に成形されている、
    請求項1に記載の圧縮機。
  3. 前記トルク入力部は、板状に成形されている、
    請求項1に記載の圧縮機。
  4. 前記低剛性部は、前記雄ネジ形成部に対して逆ネジの関係となるように形成された逆雄ネジ部(243b)を更に含み、
    前記頭部は、前記逆雄ネジ部に螺合する逆雌ネジ部(241a)を含む、
    請求項1に記載の圧縮機。
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