JP2013023113A - 車軸用軸受装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】異常負荷が作用し、ハブ軸が折損しても、軸受内輪とハブ軸が分離しにくく、車輪の脱落を防止できる車軸用軸受装置を提供する。
【解決手段】内周部に複列の外輪軌道11a、11bが形成された外輪11と、中央外周部に内輪軌道13a、一方側端部に内輪嵌合部13cが形成されたハブ軸13と、外周に内輪軌道12aが形成された内輪12と、外輪軌道11a、11bと内輪軌道12a、13aの間で転動する複数の転動体14と、止め輪21とを有する車輪用軸受装置1であって、止め輪21にハブ軸円盤部21aと内輪円盤部21bを有し、内輪12に輪溝12h、ハブ軸13に輪溝13jが形成され、止め輪21のハブ軸円盤部21aおよび内輪円盤部21bをそれぞれハブ軸13の輪溝13jおよび内輪12の輪溝12hに軸方向に移動可能に掛け渡して嵌入され、前記止め輪21は軸方向において前記ハブ軸13の構造上の最弱部を跨ぐように配置される。
【選択図】図1

Description

本発明は自動車等の車輪を支持する車軸用軸受装置に関する。
従来、自動車等の車両の車輪を支持する車軸用軸受装置においては、過大負荷が作用しても、短寿命になるか、変位が大きくなるだけで、ハブ軸が折損するような負荷は想定されていない。また、一般道路においては、事故を除いて、ハブ軸が折損するような運転時の負荷はありえなかった。さらに、上記の短寿命や変位の拡大の場合、決定的な損傷が生じる前に運転者が感知でき、車を安全に停止させることができた。
しかし、自動車普及の後進国においては、路面の陥没等の劣悪な道路状況に加え、過積載や、乱暴な運転による想定を超える異常負荷も考えられる。万一このような想定を超える異常負荷が作用したら、極端な場合、ハブ軸が折損し車両用軸受装置が分離し、車輪が車体から外れることも考えられる。
車両用軸受装置が破損し、車輪が車体から外れることを回避するため、ハブ軸に鋼板をプレス加工によって円環状に形成した連結部材を内嵌した車軸用軸受装置がある。(特許文献1参照)
特開2007―331575号公報
しかしながら、上記の鋼板をプレス加工によって円環状に形成した連結部材をハブ軸に内嵌した車軸用軸受装置においては、前記ハブ軸と前記連結部材の機械的特性が近似しており、また、形状的にも前記ハブ軸の肉厚を前記鋼板の板厚分だけ増加させたに過ぎない。
この結果、前記連結部材をハブ軸に内嵌しても、前述の異常負荷が作用し、軸相当部材が折損した場合、前記連結部材とハブ軸は略同時に折損するため、ハブ軸と内輪の分離を回避する効果は非常に小さい。
この発明の目的は、劣悪な道路状況や、過積載や、乱暴な運転によって、想定を超える異常負荷が作用し、万一、ハブ軸が折損しても、折損したハブ軸と内輪が分離しにくく、車両の運転者が軸受部の異常な振動を感知し車を停止させることにより、ハブ軸と内輪の分離という決定的な損傷を回避し、車輪が車体から外れることを防止でき、かつ組立てが容易な車軸用軸受装置を提供することにある。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、内周部に2列の外輪軌道が形成された外輪と、軸方向中央外周部に内輪軌道、前記内輪軌道に連続してハブ軸外径部、さらに半径方向内方に縮径して軸方向に延在する内輪嵌合部が形成されたハブ軸と、外周面の軸方向中央に内輪軌道、前記内輪軌道の一方側の外周面に軸方向に延在する小外径部が形成され、前記ハブ軸の前記内輪嵌合部に前記小外径部を前記ハブ軸の内輪軌道側に向けて外嵌装着された内輪と、前記外輪の一方の外輪軌道と前記ハブ軸の内輪軌道の間、および前記外輪の他方の外輪軌道と前記内輪の内輪軌道の間で転動する2列の複数の転動体を有する車輪用軸受装置であって、軸方向に間隔をあけて平行に配置された、ハブ軸円盤部、内輪円盤部の2個の円盤部と前記2個の円盤部を半径方向外方で連結する円筒部からなる断面が逆凹状の環状の止め輪を有し、前記ハブ軸の前記ハブ軸外径部には、軸方向の幅が前記止め輪のハブ軸円盤部の幅より大きな輪溝が全周にわたって形成され、前記内輪の小外径部には軸方向の幅が前記止め輪の内輪円盤部の幅より大きな輪溝が全周にわたって形成され、前記止め輪のハブ軸円盤部および内輪円盤部がそれぞれ前記ハブ軸の輪溝および前記内輪の輪溝に軸方向に移動可能に掛け渡して嵌入され、前記止め輪は軸方向において前記ハブ軸の構造上の最弱部を跨ぐように配置されていることである。
上記構成によると、想定を超える異常負荷が作用し、前記ハブ軸が折損しても、前記止め輪が前記内輪およびハブ軸の輪溝に留まることによって、前記内輪と前記ハブ軸は分離しない。しかし、前記内輪およびハブ軸の輪溝の幅と前記止め輪の各円盤部の幅の差によって、前記内輪は軸方向に移動し、前記内輪と前記ハブ軸の間に軸方向のすきまが生じる。前記軸方向のすきまは、軸受部の過大すきまとなって、前記外輪の2列の外輪軌道、前記内輪の内輪軌道、前記ハブ軸の内輪軌道、前記2列の複数の転動体で構成される軸受部に異常回転による振動を発生させる。運転者はこの異常回転による振動を感知し、前記内輪と前記ハブ軸が分離する前に車を停止させることができ、車輪が車体から外れることを防止できる。
上記の課題を解決するため、請求項2に係る発明の構成上の特徴は、前記止め輪は、前記内輪円盤部、または、前記ハブ軸円盤部、または、その両方の円盤部の内径部から斜め外方に拡径する斜面部を有することである。
上記構成による前記車軸用軸受装置の組立てにおいて、予め、前記止め輪の前記2個の円盤部のいずれか一方を前記ハブ軸の輪溝または前記内輪の輪溝に嵌入した状態で、前記内輪を前記ハブ軸の内輪嵌合部上を前記ハブ軸の内輪軌道方向に移動する工程がある。
ここで、予め、前記止め輪のハブ軸側円盤部が前記ハブ軸の輪溝に嵌入されていた場合、輪溝に嵌入されていない内輪側円盤部に内径部から斜め外方に拡径する斜面部を有しておれば、前記内輪の軸方向移動によって、前記斜面部が前記内輪の前記小端面の外周縁部に沿って拡径する。
その状態から、さらに前記内輪を前記ハブ軸の内輪軌道方向に移動すると、前記止め輪が嵌入されていない内輪の輪溝が、輪溝に嵌入されていない内輪側円盤部の直径方向内方直下に達する。この時、前記止め輪の前記内輪側円盤部が前記内輪の輪溝内方に縮径することにより、前記止め輪は所定の位置に確実に係止される。
また、予め、前記止め輪の内輪側円盤部が前記内輪の輪溝に嵌入されていた場合、前記内輪の軸方向移動によって前記止め輪も軸方向に移動し、輪溝に嵌入されていないハブ軸側円盤部に内径部から斜め外方に拡径する斜面部を有しておれば、前記斜面部が前記ハブ軸の前記嵌合面側面の外周縁部に沿って拡径する。
その状態から、さらに前記内輪を前記ハブ軸の内輪軌道方向に移動すると、前記止め輪の輪溝に嵌入されていないハブ軸側円盤部が、ハブ軸の輪溝の直径方向外方直上に達する。この時、前記止め輪の前記ハブ軸側円盤部が前記ハブ軸の輪溝内方に縮径することにより、前記止め輪は所定の位置に確実に係止される。
上記構成によると、このように前記車軸用軸受装置を容易かつ確実に組み立てることが可能となる。
上記の課題を解決するため、請求項3に係る発明の構成上の特徴は、前記止め輪の前記内輪側円盤部、または、前記ハブ軸側円盤部いずれかの内径寸法が他方の内径寸法より小さいことである。
上記構成によれば、前述の工程において、内径寸法が小さい方の円盤部を予め前記ハブ軸の輪溝または前記内輪の輪溝に嵌入することで、他方の円盤部が前述の内輪の移動によって拡径し、その内径寸法が前記内輪の小外径部またはハブ軸のハブ軸外径部の外径寸法と等しくなっても、前記の輪溝に嵌入された円盤部は前記輪溝内に留まり、輪溝から抜け落ちることはない。
このように前記車軸用軸受装置を容易かつ確実に組み立てることが可能となる。
上記の課題を解決するため、請求項4に係る発明の構成上の特徴は、前記止め輪は鋼板からなり、円周上一箇所に切欠きを有する環状であることである。
上記構成によると、上記止め輪は材質が鋼板であるため、樹脂等にくらべ強度がすぐれており、前記ハブ軸が折損しても、前記止め輪によって前記内輪が前記ハブ軸に確実に保持される。また、円周上一箇所に切欠きを有しているため、半径方向の弾性にすぐれ、組立時の拡径が容易で前記車軸用軸受装置をより容易に組み立てることが可能である。
本発明によれば、自動車後進国における劣悪な道路事情や、過積載や、乱暴な運転による想定を超える異常負荷が作用し、ハブ軸が折損しても、内輪とハブ軸が分離しにくく、車輪が車体から外れることを防止することができ、かつ、組立てが容易な車軸用軸受装置を提供することができる。
本発明の実施形態の車軸用軸受装置の軸方向の断面図である。 本発明の実施形態の車軸用軸受装置の止め輪の拡大図である。 本発明の実施形態の車軸用軸受装置の輪溝周辺の拡大図である。 本発明の実施形態の車軸用軸受装置の主要部の組立ての説明図である。 本発明の実施形態の車軸用軸受装置の作用の説明図である。 図4の主要部の拡大図である。
この発明の実施の形態を、以下図面を参照して説明する。
図1は、本発明の実施形態の車軸用軸受装置の軸方向の断面図である。図1において左側はインボード側、右側はアウトボード側を示す。
図1における車軸用軸受装置1は外輪11と、ハブ軸13と、内輪12と、転動体としての2列の複数の玉14と、2個の保持器15と、止め輪21を有する。
外輪11は環状でインボ−ド側端部に半径方向外方に拡径して、車軸用軸受装置1を車体18に取付けるための固定フランジ11cを有し、固定フランジ11cには固定用ボルト18aが貫通する複数の通し穴11dが設けられている。外輪11のインボード側の内周部には、インボード側外輪軌道11a、アウトボード側の内周部にはアウトボード側外輪軌道11bが形成されている
ハブ軸13は軸方向中央の外周部にアウトボード側内輪軌道13a、アウトボード側端部の外周面に半径方向外方に拡径して、車輪17が取付けられるハブフランジ13bを有し、ハブフランジ13bには車輪17を固定する複数のハブボルト17aが埋め込まれている。ハブ軸13のアウトボード側内輪軌道13aからインボード側の外周面にはハブ軸外径面13eが形成されている。ハブ軸外径面13eのインボード側の端部から径方向に縮径する内輪嵌合部側面13k、内輪嵌合部側面13kの内径隅部13gからインボード側に延在する内輪嵌合部13cが形成されている。ここで、内径隅部13gは構造上曲げ荷重に対する車軸用軸受装置1の最弱部となっている。
内輪12は環状で、軸方向中央の外周部にインボード側内輪軌道12a、インボード側の外周部に大外径部12c、アウトボード側の外周部に小外径部12dが形成され、内周部に内輪軌道12aと同心の内径面12bを有している。また、小外径部12dのアウトボード側の端部から直径方向内方に向けて小端面12eが延在している。さらに、大外径部12cのインボード側の端部から直径方向内方に内径面12bに向けて大端面12fが延在し、内径面12bと大端面12fの交差部に面取り12gが形成されている。
内輪12は小端面12eをハブ軸13の嵌合部側面13kに当接してハブ軸13の内輪嵌合部13cに外嵌装着されている。さらに、ハブ軸13の端部には筒状の端部を直径方向外方に屈曲変形させて内輪12の大端面12fに押し付け、内輪12の抜け止めを行うかしめ部13dが形成されている。
2列の複数の転動体としての玉14はそれぞれ保持器15に円周方向に所定の間隔に保持されて、前記外輪11のインボード側外輪軌道11aと前記内輪12のインボード側内輪軌道12aの間、および、前記外輪11のアウトボード側外輪軌道11bと前記ハブ軸13のアウトボード側内輪軌道13aの間を転動する。
ここで、外輪11のインボード側外輪軌道11a、アウトボード側外輪軌道11b、内輪12のインボード側内輪軌道12a、ハブ軸のアウトボード側内輪軌道13a、2列の複数の転動体14と、2個の保持器15とで軸受部2が構成されている。
図2は本発明の実施形態の車軸用軸受装置の止め輪の拡大図であり、図3は本発明の実施形態の車軸用軸受装置の内輪およびハブ軸の輪溝周辺の拡大図である。
止め輪21はプレス成型された鋼板からなる円周上1箇所の切欠き21eを有する断面形状が逆凹状の環体である。また、止め輪21は熱処理によって所定のバネ特性を与えられている。さらに、止め輪21は所定の長さの鋼帯を断面が凹状の帯状に加工した後、凹み面が内径側となる曲げ加工により、1箇所に切欠きを有する環体に成型される。成型された止め輪21は型に入れ熱処理されることで、変形することなく所定のバネ特性が確保されている。
止め輪21は軸方向に間隔をあけて平行に配置された内径寸法がd21aのハブ軸円盤部21aと、内径寸法がd21bの内輪円盤部21bと、前記2個の円盤部を半径方向外方で連結する円筒部21dと、内輪円盤部21bの軸方向外方の内径部21gから斜め外方に拡径して延在する斜面部21cからなる。ここで、組立前の止め輪21の円筒部21dの内径寸法d21dはハブ軸13のハブ軸外径部13eの直径D13eおよび内輪12の小外径部12dの直径D12dより小さい。また、ハブ軸円盤部21aの内径寸法d21aは内輪円盤部21bの内径寸法d21bより小さい。
ハブ軸13のハブ軸外径面13eには、軸方向の幅b2が止め輪21のハブ軸円盤部21aの幅B2より大きな矩形の断面の輪溝13jが全周にわたって形成されている。輪溝13jの底部の直径D13jは、ハブ軸13のハブ軸外径面13eの直径D13eから止め輪21の円筒部21dの内径寸法d21dとハブ軸円盤部21aの内径寸法d21aの差を引いた値より小さい。
内輪12の小外径部12dには軸方向の幅b3が止め輪21の内輪円盤部21bと斜面部21cを合わせた軸方向の幅B3より大きな矩形の断面の輪溝12hが全周にわたって形成されている。輪溝12hの底部の直径D12hは、内輪12の小外径部12dの直径D12dから、止め輪21の円筒部21dの内径寸法d21dと内輪円盤部21bの内径寸法d21bの差を引いた値より小さい。ここで、内輪12の小外径部12dの直径はハブ軸13のハブ軸外径部13eの直径と略等しい。また、内輪12の小外径部12dと小端面12cの交差部には面取り12iが形成されている。
ここで、ハブ軸13の輪溝13jと内輪12の輪溝12hとの内側間隔をb1、止め輪21のハブ軸円盤部21aと内輪円盤部21bの内側間隔をB1、設定された止め輪21の軸方向動き量をδとすると、b1=B1−δ、b2+b3≧B2+B3+δを満足している。ここで、設定された止め輪21の軸方向動き量δは軸受部2に軸方向すきまとして与えられた場合、確実に異常回転による振動や異音が生じる値に設定されている。
また、止め輪21の斜面部21cの大径側の内径寸法d21cは、止め輪21のハブ軸円盤部21aをハブ軸13の輪溝13jに装着した状態で、内輪12の面取り12iと小端面12eの交差部の直径D12iより大きい。
図4は本発明の第1の実施形態の車軸用軸受装置1の組立てを示す説明図である。
車軸用軸受装置1の組立てにおいて、図4(A)に示すように、予め、止め輪21のハブ軸側円盤部21aをハブ軸の輪溝13jに装着した状態で、内輪12をハブ軸13の内輪嵌合部13c上を軸方向にハブフランジ13b方向に移動する工程がある。
図4(A)は止め輪21のハブ軸側円盤部21aをハブ軸の輪溝13jに装着した状態を示す。次に、図4(B)に示すように、内輪12の軸方向移動によって止め輪21の斜面部21cが内輪12の面取り12iに沿って拡径し、内輪12の小外径部12dが止め輪21の内輪側円盤部21bの内径面21gに達する。この時、止め輪21は円周上1箇所に切欠きを有しているため、径方向の弾性にすぐれており拡径は容易に行われる。
またこの時、止め輪21のハブ軸円盤部21aも拡径するが、その内径部21fの直径d21aが内輪円盤部21bの内径部d31g寸法d21bより小さいため、内径部21fがハブ軸外径部13eに乗り上げることなく、ハブ軸の輪溝13jの中に留まる。すなわち、組立工程において、止め輪21のハブ軸円盤部21aがハブ軸の輪溝13jから抜けることはない。
その状態から、さらに内輪12がハブ軸13の内輪嵌合部13c上を前記の方向に移動すると、内輪12の小外径部12dが止め輪21の内輪側円盤部21bの内径面21fに沿って軸方向に移動し、内輪12の輪溝12hが止め輪21の内輪側円盤部21bの直径方向内方直下に達する。この時、図4(C)に示すように、止め輪21の内輪側円盤部21bが内輪12の輪溝12h直径方向内方に縮径することにより、止め輪21は内輪12とハブ軸13に確実に係止される。
上述のごとく、本発明の構成によると、内輪12をハブ軸13の内輪嵌合部13c上を軸方向にハブフランジ13b方向に移動するだけで、止め輪21を内輪12とハブ軸13に確実に係止することができ、車軸用軸受装置1を容易に組み立てることが可能となる。
図5は本発明の第1の実施形態の車軸用軸受装置の作用の説明図であり、図6は図5の主要部の拡大図である。
車軸用軸受装置1は外輪11の固定フランジ11cが車体18に固定用ボルト18aで固定され、ハブ軸13のハブフランジ13bと車輪17がハブボルト17aとハブナット17bで固定されている。
すなわち、車軸用軸受装置1は車輪17を車体18に対し、回転自在に支えている。また、路面から車輪17を介して車軸用軸受装置1に伝わる荷重はハブ軸13にモーメント荷重として作用するが、設計上、車軸用軸受装置1は想定された荷重条件の範囲で変形や破損を生じることはない。
しかし、劣悪な道路状況や乱暴な運転によって、想定を超える異常な荷重が発生すると、車軸用軸受装置1に異常なモーメント荷重が作用し、ハブ軸13に過大な曲げ応力が発生する。場合によっては、最弱部である内径隅部13gに円周方向の亀裂が生じ、さらにハブ軸13は内輪12が外嵌されたハブ軸13Aとアウトボード側内輪軌道13aを有するハブ軸13Bの間で折損することがある。このとき従来の車軸用軸受装置の場合、車輪17が車体18から外れるという事態が発生する。
しかし、本実施形態の車軸用軸受装置1においては、折損したハブ軸13Aに外嵌した内輪12の輪溝12hには、止め輪21の内輪円盤部21bが、ハブ軸13Bの輪溝13jには止め輪21のハブ軸円盤部21aが係止している。すなわち、分離したハブ軸13Aに外嵌した内輪12と内輪軌道13aを有するハブ軸13Bとは、止め輪21によって設定された止め輪21の軸方向動き量δの間隙をもって係止される。また、内輪12のインボード側内輪軌道12aとハブ軸13Bのアウトボード側内輪軌道13aとの間隔もが広がり、軸受部2に前記軸方向動き量δに等しい過大軸方向すきまが生じる。
この状態で車輪17が回転すると、車軸用軸受装置1に作用するモーメント荷重によって、外輪11、玉14とハブ軸13の間で過大すきまδに起因する大きな振れ回りが生じて異常振動や異音が発生する。この時、車両の運転者は前記異常振動や異音を感知し、車両を停車させることが可能であり、車輪17が車体18から外れるという事態を回避させることができる。
本実施形態における車軸用軸受装置1の止め輪21は内輪円盤部21bの軸方向外方の内径部から斜め外方に拡径して延在する斜面部21cを有しているが、本発明では、止め輪21は内輪円盤部21bとハブ軸円盤部21aの両方の内径部から斜め外方に拡径して延在する斜面部を有しても良い。また、組立工程において内輪円盤部21bを予め内輪12の輪溝12hに嵌入して内輪12をハブ軸13に外嵌する場合はハブ軸円盤部21aの内径部のみ内径部から斜め外方に拡径して延在する斜面部を有しても良い。
本実施形態における車軸用軸受装置1は内輪12の小端面12eと小外径部12dの交差部に面取り12iが形成されているが、本発明では内輪12の小端面12eと小外径部12dの交差部およびハブ軸13の嵌合部側面13kとハブ軸外径部との交差部の両方に面取りが形成されていても良い。また、組立工程において内輪円盤部21bを予め内輪12の輪溝12hに嵌入して内輪12をハブ軸13に外嵌する場合は、はハブ軸13の嵌合部側面13kとハブ軸外径部との交差部のみ面取りが形成されていても良い。
本実施形態における車軸用軸受装置1の止め輪21はプレス成型された鋼板からなる円周上1箇所に切欠きを有する環体であるが、本発明では、止め輪は樹脂等の弾性材料からなる切欠きを有しない環体であっても良い。
本実施形態における車軸用軸受装置1の止め輪21はハブ軸円盤部21aの内径寸法d21aは内輪円盤部21bの内径寸法d21bより小さいが、本発明では止め輪21のハブ軸円盤部21aの内径寸法d21aと内輪円盤部21bの内径寸法d21bは同じで有っても良い。また、組立工程において内輪円盤部21bを予め内輪12の輪溝12hに嵌入して内輪12をハブ軸13に外嵌する場合は、内輪円盤部21bの内径寸法d21bはハブ軸円盤部21aの内径寸法d21aより小さくても良い。
本実施形態における車軸用軸受装置1は複数の転動体は玉であるが、本発明では、転動体が円すいころ等のころである車軸用軸受装置であっても良い。
本実施形態における車軸用軸受装置1はハブ軸13が中実である従動輪用の車軸用軸受装置であるが、本発明では、ハブ軸にスプライン等の駆動伝達手段が形成された駆動輪用の車軸用軸受装置であっても良い。
1 ‥ 車軸用軸受装置
2 ‥ 軸受部
11 ‥ 外輪
11a、11b‥ 外輪軌道
12 ‥ 内輪
12a、13a‥ 内輪軌道
12c ‥ 大外径部
12d ‥ 小外径部
12e ‥ 小端面
12h、13j‥ 輪溝
12i ‥ 面取り
13 ‥ ハブ軸
13b ‥ ハブフランジ
13c ‥ 内輪嵌合部
13e ‥ ハブ軸外径部
13g ‥ 内径隅部
13k ‥ 内輪嵌合部側面
14 ‥ 玉(転動体)
15 ‥ 保持器
17 ‥ 車輪
18 ‥ 車体
21 ‥ 止め輪
21a、21b‥ 円盤部
21c ‥ 斜面部
21d ‥ 円筒部

Claims (4)

  1. 内周部に2列の外輪軌道が形成された外輪と、
    軸方向中央外周部に内輪軌道、前記内輪軌道に連続してハブ軸外径部、さらに半径方向内方に縮径して軸方向に延在する内輪嵌合部が形成されたハブ軸と、
    外周面の軸方向中央に内輪軌道、前記内輪軌道の一方側の外周面に軸方向に延在する小外径部が形成され、前記ハブ軸の前記内輪嵌合部に前記小外径部を前記ハブ軸の内輪軌道側に向けて外嵌装着された内輪と
    前記外輪の一方の外輪軌道と前記ハブ軸の内輪軌道の間、および、前記外輪の他方の外輪軌道と前記内輪の内輪軌道の間で転動する2列の複数の転動体とを有する車輪用軸受装置であって、
    軸方向に間隔をあけて平行に配置されたハブ軸円盤部、内輪円盤部の2箇の円盤部と前記2個の円盤部を半径方向外方で連結する円筒部からなる断面形状が逆凹状の環状の止め輪を有し、
    前記ハブ軸の前記ハブ軸外径部には軸方向の幅が前記止め輪の前記ハブ軸円盤部の幅より大きな輪溝が全周にわたって形成され、
    前記内輪の前記小外径部には軸方向の幅が前記止め輪の内輪円盤部の幅より大きな輪溝が全周にわたって形成され、
    前記止め輪の前記ハブ軸円盤部が前記ハブ軸の輪溝に、前記止め輪の前記内輪円盤部が前記内輪の輪溝に軸方向に移動可能に掛け渡して嵌入され、前記止め輪は軸方向において前記ハブ軸の構造上の最弱部を跨ぐように配置されていることを特徴とする車軸用軸受装置。
  2. 前記止め輪は前記止め輪の前記内輪円盤部、または、前記ハブ軸円盤部、または、その両方の円盤部の内径部から斜め外方に拡径する斜面部を有すること特徴とする請求項1に記載の車軸用軸受装置。
  3. 前記止め輪の前記内輪円盤部、または、前記ハブ軸円盤部いずれかの内径寸法が他方の内径寸法より小さいことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の車軸用軸受装置。
  4. 前記止め輪は鋼板からなり、円周上一箇所に切欠きを有する環状であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の車軸用軸受装置。
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