JP2013022528A - 水浄化装置 - Google Patents

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光一 久米
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【課題】小規模河川などの汚染水域や浄化槽の放流水などの水中に高溶存酸素水を吹き込むことにより水質の改善を行なう、小型で高性能の水浄化装置を提供すること。
【解決手段】吸込口2と吐出口3を設けたケーシング1内に収められた一対のロータ5,5を駆動モータにより回転自在に設けた6葉式2軸容積回転ポンプ(p)と、その吸込口に接続される導入管45と、その吐出口に接続される排出管48と、その導入管に吐出口側を夫々接続されるルーツポンプ(w)及びルーツブロワ(b)を備え、ルーツポンプ(w)の吸込口側に汚染水などを吸い込む吸水管56を接続し、ルーツポンプ(w)とルーツブロワ(b)及び回転ポンプ(p)の連係運転により吸水管56から吸い込まれる汚染水と、ルーツブロワ(b)から供給される空気を当該回転ポンプの圧縮作用によって微細化し、微細気泡が含まれた高溶存酸素水を排出管48から汚染水域の水中に放出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、小規模の河川、池若しくは小規模の湖沼などの汚染された水域や浄化槽の放流水などに高溶存酸素水を吹き込むことにより水質の改善を行なう、小型で省電力運転可能な水浄化装置に関する。
小規模の河川や閉鎖性の池などでは水質が年々悪化し、その対策の一つとして薬品による水質浄化が行われている。しかし、薬品を使用することに起因して魚貝類や昆虫類の生息が困難になるなど生態系への影響も懸念され、汚れた水を安全に処理することができる浄化対策が望まれている。
特許文献1には、河川や湖沼などから汲み上げた原水を気液混合手段へ供給する加圧ポンプと、原水へ圧縮空気を供給するコンプレッサーと、加圧下で原水中に空気を混合・溶解させる気液混合手段と、空気が溶解した加圧水を受け入れる加圧タンクと、加圧水を加圧タンクから河川や湖沼に戻す給水管と、給水管の先端に取り付けた圧力弁と、水面に浮置させる環状フロートと、水中に設けたフェンスと、フロート内の水面に浮上するスカムを収集するスカムトレー等からなる「河川や湖沼等の浄化装置」が開示されている。
特許文献2には、本件出願人に係る小型船を利用した水浄化装置が開示されている。この装置は、ルーツブロワを用いる第1水浄化装置と、ルーツポンプを用いる第2水浄化装置とからなり、第1水浄化装置の散気管から多量の微細気泡を河川等の水中に放出し、第2水浄化装置の排出管から微細気泡が含まれた水を放出することにより、水中の溶存酸素濃度を向上させて水の浄化を行うというものである。
ところで、特許文献1の浄化装置は、複雑な工程・構造で大掛かりな設備となることから、設備コストが高くつき、保守管理も容易ではないと思われる。また、浄化効率を高めるために、ポリ塩化アルミニウム等の凝集剤や、消石灰等の中和剤を原水中に注入する場合がある旨の記述があり、それらの注入が行われる場合には河川や湖沼に生息する魚貝類などへの影響が懸念される。
特許文献2の水浄化装置における第1水浄化装置では、水中の溶存酸素濃度が一定レベル、例えば6.4mg/L程度に達するまでに約30分間を要している。このため、さらに短い処理時間でそのレベルに達することが可能な浄化装置の実現が望まれていた。
特開平9−239353号公報 特開2011−92819号公報
本発明の目的は、小規模河川などの汚染水域や浄化槽の放流水などの水中に高溶存酸素水を吹き込むことにより水質の改善を行なう、小型で高性能の水浄化装置を提供することにある。
前記目的を達成するために請求項1に記載した発明は、小規模河川などの汚染された水域の水や浄化槽の放流水などに高溶存酸素水を吹き込むことにより水質の改善を行なう水浄化装置であって、
吸込口と吐出口を設けたケーシング内に収められた一対のロータを駆動モータにより回転自在に設けた2軸容積回転ポンプと、その吸込口に接続される導入管と、その吐出口に接続される排出管と、その導入管に吐出口側を夫々接続される自吸式ポンプ及びブロワを備え、その自吸式ポンプの吸込口側に前記汚染水域の水や放流水を吸い込む吸水管を接続し、前記自吸式ポンプとブロワ及び2軸容積回転ポンプの連係運転により該吸水管から吸い込まれる水と前記ブロワから供給される空気を当該容積回転ポンプの圧縮作用によって微細化し、その微細化された気泡が含まれた高溶存酸素水を前記排出管から汚染水域や浄化槽の水中に放出するように構成したことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項2に記載した発明は、請求項1に記載の水浄化装置において、前記ブロワをルーツブロワとしたことを特徴とするものである。
ブロワの形式としてはルーツブロワ、ターボブロワやスクロールブロワがあるが、この水浄化装置ではルーツブロワを採用している。その理由として、ルーツブロワは圧力変動に対する風量の変化が少ないため、中間配管部にプラス圧力が生じても(20〜30kPa)適正な空気量を供給することができる。
これに対して、ターボブロワやスクロールブロワでは、上記プラス圧力の発生により風量の低下を招来するため、本発明に係る水浄化装置のブロワとしては適さない。
同様の目的を達成するために請求項3に記載した発明は、小規模河川などの汚染された水域の水や浄化槽の放流水などに高溶存酸素水を吹き込むことにより水質の改善を行なう水浄化装置であって、
吸込口と吐出口を設けたケーシング内に収められた一対のロータを駆動モータにより回転自在に設けた2軸容積回転ポンプと、その吸込口に接続される導入管と、その吐出口に接続される排出管と、その導入管に吐出口側を接続される自吸式ポンプを備え、その自吸式ポンプの吸込口側に前記汚染水域の水や放流水を吸い込む吸水管を接続し、前記自吸式ポンプ及び2軸容積回転ポンプの連係運転により該吸水管から吸い込まれる水と前記導入管に設けられた空気導入口から取り込まれる空気を当該容積回転ポンプの圧縮作用によって微細化し、その微細化された気泡が含まれた高溶存酸素水を前記排出管から汚染水域や浄化槽の水中に放出するように構成したことを特徴とするものである。
同様の目的を達成するために請求項4に記載した発明は、請求項1又は3に記載の水浄化装置において、前記2軸容積回転ポンプを6葉式2軸容積回転ポンプとし、そのポンプは吸込口と吐出口を設けたケーシング内に一対のロータを収め、各ロータのロータ軸を該ケーシングの両側に夫々固定されたハウジングによって回転自由に支持し、各ロータに該ロータ軸を中心として等角度間隔で放射方向に延びる6つの羽根を形成し、各羽根の回転方向における厚さを一定に形成すると共に当該羽根の頂部と谷部との間隔寸法を該厚さの3〜5倍に設けていることを特徴とするものである。
本件発明者らにより研究・開発された最新機種の6葉式2軸容積回転ポンプは、ロータの1回転あたりの容量を多くして大流量が得られる小型構造とされており、低速運転ができることから騒音や振動が少なく、ウォータポンプ、空気ブロワ、湿式ブロワ等の様々な用途に利用可能である。そして、ウォータポンプに使用した場合には、吸込水量に対して50%以上の吸込空気量を得ることができて自吸性能が低下しないことから、本発明に係る水浄化装置の2軸容積回転ポンプとして最適である。
同様の目的を達成するために請求項5に記載した発明は、請求項1から4の何れかに記載の水浄化装置において、前記自吸式ポンプをルーツポンプとしたことを特徴とするものである。
この水浄化装置では自吸式ポンプとしてルーツポンプを採用している。その理由として、
ルーツポンプは吸引力が強くて自吸能力に優れており、さらに、直径2〜5mm程度の固形物や繊維状の混入物及び空気の混入があってもトラブルを生じることなく対応可能であることによる。
(請求項1の発明)
この水浄化装置は、自吸式ポンプとブロワ及び2軸容積回転ポンプの連係運転により吸水管から吸い込まれる水とブロワから供給される空気の気泡を当該容積回転ポンプの圧縮作用によって微細化し、その微細化された気泡が含まれた高溶存酸素水を汚染水域や浄化槽の水中に放出することにより、それらの水中の溶存酸素濃度を瞬時に向上させる優れた効果を奏することができる。
本発明の水浄化装置は、ルーツブロワと微細気泡を発生させる散気管から構成される水浄化装置に比べると、散気管及びその関連部品が不要であることから設備費が安くなる利点を有する。
(請求項3の発明)
この水浄化装置は、自吸式ポンプと2軸容積回転ポンプの連係運転により吸水管から吸い込まれる水と空気導入口から取り込まれる空気の気泡を当該容積回転ポンプの圧縮作用によって微細化し、その微細化された気泡が含まれた高溶存酸素水を汚染水域や浄化槽の水中に放出することにより、それらの水中の溶存酸素濃度を速やかに向上させる優れた効果を奏することができる。
本発明に係る第1実施形態の水浄化装置の概要図 6葉式2軸容積回転ポンプの側面図 同ポンプの一部破断正面図 ロータの回転角度を変化させて連続的に表した説明図 軸封部の説明図 本発明の水浄化装置と比較例における溶存酸素濃度を比較したグラフ 本発明に係る第2実施形態の水浄化装置の概要図
以下に、本発明の最良の形態例を図面に基づいて説明する。
(実施形態例1)
本発明に係る第1実施形態の水浄化装置Aは、小規模河川などの汚染水域の水や浄化槽の放流水などに高溶存酸素水を吹き込むことにより水質の改善を施す機能を有する。
図1に示すように、第1実施形態の水浄化装置Aは、6葉式2軸容積回転ポンプ(p)と、その回転ポンプ(p)の吸込口2に接続される導入管45と、その吐出口3に接続される排出管48と、その導入管45に吐出口側を夫々接続される自吸式ポンプとしてのルーツポンプ(w)と、ブロワとしてのルーツブロワ(b)とを備え、ルーツポンプ(w)の吸込口側に汚染水域の水や放流水を吸い込むストレーナ57を備えた吸水管56を接続する構成とされている。49は排出管48に介装された開閉弁である。
以下に、この水浄化装置Aの構造についてさらに詳しく述べる。
なお、第1実施形態の水浄化装置Aにおいては、6葉式2軸容積回転ポンプ(p)の容量(吸込水量リットル/分)がルーツポンプ(w)の容量の2倍未満の場合に適用される。
また、ルーツブロワ(b)については、6葉式2軸容積回転ポンプ(p)の容量に対して5〜0.5倍程度の吸込空気量(リットル/分)が得られるのが望ましい。
図1において、この水浄化装置Aの機台(f)上には、6葉式2軸容積回転ポンプ(p)と当該ポンプを駆動するモータ装置40が設置されている。機台(f)を囲むように設けられた架台(s)上には、ルーツポンプ(w)と当該ポンプを駆動するモータ装置55、及びルーツブロワ(b)と当該ブロワを駆動するモータ装置75が設置されている。
(6葉式2軸容積回転ポンプ)
上記6葉式2軸容積回転ポンプ(p)は、図2に示すように、吸込口2と吐出口3を設けたケーシング1内に一対のロータ5,5を収め、各ロータ5のロータ軸6をケーシング1の両側に夫々固定されたハウジング15,16に夫々装着されたベアリング17によって回転自由に支持するように設けられている。ハウジング15から突出する下方のロータ軸6には、プ−リ20を取り付けてモータ装置40により駆動するように設けている。ハウジング16から突出するロータ軸6,6には、タイミングギヤ21を夫々固定して当該ギヤ同士を噛合させるように設ける。22はハウジング16の外端面に取り付けたギヤカバーである。
この実施例におけるケーシング1及びロータ5,5については、図2に示すように、ロータ軸6,6の回転中心(o)同士を結ぶ仮想線(v)を所定角度、ここでは45度で斜め方向に設定するように配置されているが、本発明はこれに限定されない。すなわち、本発明に係るポンプ(p)の吸入口2や吐出口3の位置を限定することにより様々な設置状態に対応可能であることから、仮想線(v)が斜め方向に限定されることなく、垂直方向又は水平方向の何れも適用可能である。
ロータ5は、ロータ軸6を中心として(60度の)等角度間隔で放射方向に延びる6つの羽根(葉片)7が一体状に形成され、各羽根7の回転方向における厚さ(t)を一定に形成して側面から見て直線形とすると共に当該羽根7の頂部7aと谷部7bとの間隔寸法(h)を厚さ(t)の3〜5倍に設けられる。そして、ロータ5は、羽根7の頂部7aとケーシング1の内面1aとの隙間を0.3mm程度に保って互いに反対方向に回転するように設けられている。
また、2つの羽根7の頂部7aとケーシング1の内面1aとにより閉じられる室の容積が大きいことからロータ5の1回転当たりの容量は多くなり、小型で大流量を得ることができる。
ロータ5の回転角度を0°〜60°の範囲で10度毎に変化させて連続的に表した状態を図4に示す。
図中、(1)と(7)に示すように、吸込口2と吐出口3の間におけるケーシング1の内面1aに対して最大で4つの羽根7が同時に閉じて3つの室が生ずることから、室間における流体の内部漏れが少ない。加えて、各ロータ5の回転方向の背面側に生ずる吸込負圧による局部真空によって空気と水との混合作用が連続的に繰り返されることにより、瞬時に微細気泡が生じて高溶存酸素水が得られる。
(軸封部)
図5に示すように、ロータ軸6には、ウレタン製ショックゴム25とシールリング26とがロータ5の側端面に密着するように順に装着されている。26aはシールリング26の外端面に周設された金属製シール部である。ベアリング17の外輪17aの内面には、オイルシール29が内装されたカラー28を嵌着し、そのカラー28の奥にフローティングシート30を嵌着している。30aはフローティングシート30の端面に周設された金属製シール部である。31はフローティングシート30の縮径部30bに装着されてカラー28の内端面に密着するように設けられたOリングである。32はショックゴム25の内方に形成された段部25aと、シールリング26の内端面の間に介装されたコイルスプリングである。34はベアリング17の外方でハウジング15の内溝15bに装着された止めリング、36は止めリング34の外方でハウジング穴15aに装着されたダストシールである。
しかして、シールリング26のシール部26aと、フローティングシート30のシール部30aとをコイルスプリング32の弾力で接触させることにより軸封を施すメカニカルシール構造が構成される。なお、ハウジング16側についても、同様のメカニカルシール構造の軸封を施すものとする。
以上により、ロータ5,5の回転作動により吸込口2から吸い込まれる水と空気が圧縮混合されて生ずる高溶存酸素水を吐出口3から排出する6葉式2軸容積回転ポンプ(p)が構成される。
(ルーツポンプ)
ルーツポンプ(w)は、公知のルーツポンプと同様の構造とされている。例えば、この明細書の背景技術の欄で述べた特許文献2により開示された第2浄化装置を構成するルーツポンプ73に準ずる構造のものである。そのポンプ(w)は、吸込口52と吐出口53を設けたポンプケーシング51の内部に図示しないロータケーシングを配置し、ロータケーシングに一対の2葉式ルーツロータ(図示せず)が収められている。
ルーツポンプ(w)の吸込口52には吸水管56が接続されている。また、その吐出口53には排水管59を接続し、その排水管59と導入管45の入口部45aとが開閉弁60を介して接続されている。
(ルーツブロワ)
ルーツブロワ(b)は、公知のルーツブロワと同様の構造とされている。例えば、この明細書の背景技術の欄で述べた特許文献2により開示された第1浄化装置を構成するルーツブロワ3に準ずる構造のものである。そのブロワ(b)は、吸込口72と吐出口73を設けたブロワケーシング71の内部に一対の3葉式ルーツロータ(図示せず)が収められている。74は吸込口72側に取り付けられたサイレンサである。
ブロワ(b)の吐出口73には排気管76を接続し、その排気管76と、導入管45の胴部に設けられた空気供給管46とが開閉弁78を介して接続されている。
以上により、ルーツポンプ(w)とルーツブロワ(b)及び6葉式2軸容積回転ポンプ(p)の連係運転により吸水管56から吸い込まれる小規模河川などの汚染された水域等の水と、ルーツブロワ(b)から供給される空気を当該回転ポンプ(p)の圧縮作用によって微細化し、微細化された気泡が含まれた高溶存酸素水を排出管48から汚染水域の水中に放出し溶存酸素濃度を向上させる機能を有する本発明に係る第1実施形態の水浄化装置Aが構成される。
第1実施形態の水浄化装置Aにおいては、6葉式2軸容積回転ポンプ(p)のロータ5が回転することにより、1回転中に12回にわたり水と空気が羽根7によって衝突・撹拌・圧縮作用を繰り返して水中へ大量の空気が瞬時に溶解する。
(実験1)
本発明に係る第1実施形態の水浄化装置Aと、比較例(ルーツブロワと散気管からなる従来の水浄化装置)について、各々の装置から排出直後における汚染された河川水の溶存酸素濃度(DO値)の比較実験を下記条件下で行った。実験結果を図6のグラフに示す。
また、吸込水量と吸込空気量を4段階に変化させた場合における溶存酸素濃度についても実験を行なった。その結果を表1に示す。
なお、6葉式2軸容積回転ポンプ(p)の容量は、ルーツポンプ(w)の容量と同程度とした。
(本発明の水浄化装置)
6葉式2軸容積回転ポンプ
口径:50mm、モータ出力:3.7kW、回転数:850rpm
ルーツポンプ
口径:50mm、モータ出力:1.5kW、回転数:1500〜500rpm
ルーツブロワ
口径:25mm、モータ出力:0.75kW、回転数:1800〜1000rpm
(比較例の水浄化装置)
ルーツブロワ
口径:20mm、モータ出力:0.4kW、回転数:1000rpm、
吸込空気量:80リットル/分
(測定器)
東亜ディーケーケー株式会社製:溶存酸素計:DO−31P
Figure 2013022528
実験の結果、1〜4の何れの場合においても、溶存酸素濃度が上昇して水中に酸素が効率よく溶解することが確認された。第1実施形態の水浄化装置Aから放出される高溶存酸素水に含まれる酸素は、飽和溶存酸素量(8.53mg/リットル)に対して約75%溶解していることが判明した。
また、吸込水量が多いほど動力が多くなるが、単位動力当たりの溶解量は2番目のものが良い結果を示した。
(実施形態例2)
本発明に係る第2実施形態の水浄化装置A′は、前述した第1実施形態の水浄化装置Aにおけるルーツブロワ(b)を除いた構造とされ、6葉式2軸容積回転ポンプ(p)に接続された導入管45に連通する空気供給管46から周囲の空気を取り込むように構成されている。
よって、第1実施形態の水浄化装置Aと同一構成部分については、同水浄化装置Aの説明に用いた符号をそのまま流用して図面に記載し、その説明を省略する。
なお、第2実施形態の水浄化装置A′においては、6葉式2軸容積回転ポンプ(p)がルーツポンプ(w)の容量の2倍以上の場合に適用されるものとする。
しかして、ルーツポンプ(w)及び6葉式2軸容積回転ポンプ(p)の連係運転により吸水管56から吸い込まれる水と、導入管45に設けられた空気供給管46の空気導入口46aから取り込まれる空気を当該回転ポンプ(p)の圧縮作用によって微細化し、その微細化された気泡が含まれた高溶存酸素水を排出管48から汚染水域の水中に放出し溶存酸素濃度を向上させる機能を有する第2実施形態の水浄化装置A′が構成される。
(実験2)
本発明に係る第2実施形態の水浄化装置A′について、吐出口から排出直後における汚染された河川水の溶存酸素濃度(DO値)の測定を吸込水量と吸込空気量を3段階に変化させて行った。その結果を表2に示す。
なお、6葉式2軸容積回転ポンプ(p)の容量は、ルーツポンプ(w)の約1.5倍の容量とした。
(本発明の水浄化装置の諸元)
6葉式2軸容積回転ポンプ
口径:50mm、モータ出力:3.7kW、回転数:1200rpm
ルーツポンプ
口径:50mm、モータ出力:1.5kW、回転数:1500〜1000rpm
(測定器)
東亜ディーケーケー株式会社製:溶存酸素計:DO−31P
Figure 2013022528
実験の結果、1〜3の何れの場合においても、溶存酸素濃度が上昇して水中に酸素が効率よく溶解することが確認された。第2実施形態の水浄化装置A′から放出される高溶存酸素水に含まれる酸素は、飽和溶存酸素量に対して約60%溶解していることが判明した。
そして、この第2実施形態の水浄化装置A′によれば、補助用ルーツブロワがなくても大気中の空気を吸引可能であり、溶存酸素濃度も向上することが確認された。
また、単位動力当たりの溶解量は、実験1と同程度の値を示した。
A・・・本発明に係る第1実施形態の水浄化装置
p・・・6葉式2軸容積回転ポンプ(2軸容積回転ポンプ)
1・・・ケーシング
2・・・吸込口
3・・・吐出口
5,5・・・ロータ
6・・・ロータ軸
7・・・羽根
40・・・モータ装置(駆動モータ)
45・・・導入管
46・・・空気供給管
48・・・排出管
w・・・ルーツポンプ(自吸式ポンプ)
52・・・吸込口
53・・・吐出口
56・・・吸水管
b・・・ルーツブロワ(ブロワ)
72・・・吸込口
73・・・吐出口
A′・・・本発明に係る第2実施形態の水浄化装置
46a・・・空気導入口

Claims (5)

  1. 小規模河川などの汚染された水域の水や浄化槽の放流水などに高溶存酸素水を吹き込むことにより水質の改善を行なう水浄化装置であって、
    吸込口と吐出口を設けたケーシング内に収められた一対のロータを駆動モータにより回転自在に設けた2軸容積回転ポンプと、その吸込口に接続される導入管と、その吐出口に接続される排出管と、その導入管に吐出口側を夫々接続される自吸式ポンプ及びブロワを備え、その自吸式ポンプの吸込口側に前記汚染水域の水や放流水を吸い込む吸水管を接続し、
    前記自吸式ポンプとブロワ及び2軸容積回転ポンプの連係運転により該吸水管から吸い込まれる水と前記ブロワから供給される空気を当該容積回転ポンプの圧縮作用によって微細化し、その微細化された気泡が含まれた高溶存酸素水を前記排出管から汚染水域や浄化槽の水中に放出するように構成したことを特徴とする水浄化装置。
  2. 前記ブロワをルーツブロワとしたことを特徴とする請求項1に記載の水浄化装置。
  3. 小規模河川などの汚染された水域の水や浄化槽の放流水などに高溶存酸素水を吹き込むことにより水質の改善を行なう水浄化装置であって、
    吸込口と吐出口を設けたケーシング内に収められた一対のロータを駆動モータにより回転自在に設けた2軸容積回転ポンプと、その吸込口に接続される導入管と、その吐出口に接続される排出管と、その導入管に吐出口側を接続される自吸式ポンプを備え、その自吸式ポンプの吸込口側に前記汚染水域の水や放流水を吸い込む吸水管を接続し、
    前記自吸式ポンプ及び2軸容積回転ポンプの連係運転により該吸水管から吸い込まれる水と前記導入管に設けられた空気導入口から取り込まれる空気を当該容積回転ポンプの圧縮作用によって微細化し、その微細化された気泡が含まれた高溶存酸素水を前記排出管から汚染水域や浄化槽の水中に放出するように構成したことを特徴とする水浄化装置。
  4. 前記2軸容積回転ポンプを6葉式2軸容積回転ポンプとし、そのポンプは吸込口と吐出口を設けたケーシング内に一対のロータを収め、各ロータのロータ軸を該ケーシングの両側に夫々固定されたハウジングによって回転自由に支持し、各ロータに該ロータ軸を中心として等角度間隔で放射方向に延びる6つの羽根を形成し、各羽根の回転方向における厚さを一定に形成すると共に当該羽根の頂部と谷部との間隔寸法を該厚さの3〜5倍に設けていることを特徴とする請求項1又は3に記載の水浄化装置。
  5. 前記自吸式ポンプをルーツポンプとしたことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の水浄化装置。
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