JP2013022410A - 棚装置及びこれに使用する連結金具 - Google Patents

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Abstract

【課題】棚装置のサイド支持体を連結金具で床に固定するにおいて、美観アップや支持安定性の向上を図る。
【手段】連結金具18はベース板20と起立部21とを有しており、ベース板20はアンカー19で床に固定されている。棚装置を構成するサイド支持体1の前後下端部には下向きに開口した下補強枠11を設けており、下補強枠11のいずれかの側板11a,11bが起立部21にボルト22で固定されている。下補強枠11の端部には角形ナット12を介してアジャスタボルト13が取り付けられている。連結金具18はその大部分がサイド支持体1の下方に位置しているため体裁がよい。
【選択図】図4

Description

本願発明は、書架(書棚)のような棚装置(ラック)とこれを床に固定する連結金具とに関するものである。
書架のような棚装置は、転倒防止のために床に固定することが行われている。特に、間口寸法に対して奥行き寸法が小さいと前後方向に倒れ易くなるため、前後方向に倒れることを防止する必要がある。また、転倒防止は特に地震対策として必要であり、図書館の書架のように不特定多数の人が使用する棚装置では、地震時における利用者の安全確保や書籍の散乱防止のために転倒防止手段は特に重要であると言える。
棚装置の転倒防止手段として従来は、水平片と垂直片とを有するL形の連結金具が使用されており、水平片をアンカーで床に固定し、垂直片を棚本体にボルト(ビス)で締結している。この場合、水平片は棚本体の外側に露出させていることが殆どであるため、体裁が悪いと共に、人の足が当たって躓くおそれもあった。
他方、特許文献1には、下向き開口の浅い箱状ベースを有するキャビネットを床に固定するための手段として、箱状ベースの内部に隠れるレール金具(連結金具)をアンカーで床に固定し、ベースを連結金具の上面にビスで固定することが記載されている。
特開2000−232270号公報
特許文献1のレール金具はキャビネットのベースの内部に隠れていて外側から視認できないため、美観が悪化したり人が躓いたりする問題は生じない。しかし、箱状ベースをレール部材に上から重ねてビスで締結するものであるため、書棚のように箱状ベースを備えていない棚装置には適用できない問題である。また、床には凹凸や傾斜があることが多く、そこで連結金具と床との間にスペーサ板を配置して隣り合った棚装置の高さを調節したり水平度を出したりしているが、特許文献1の構成ではいったんキャビネットを設置するとレール部材の高さを変更することはできないため、床の凹凸や傾斜への対応が難しいという問題もあった。
棚本体はこのような現状に鑑み成されたものであり、棚装置用の改良された床固定構造を提供することを目的とするものである。
本願発明は棚装置と連結金具とを有しており、棚装置は請求項1〜4に特定されている。このうち請求項1の発明は上位概念をなすもので、床に設置される棚本体と、前記棚本体を床に固定するための連結金具とを有しており、前記連結金具はアンカーによって床に固定され、前記棚本体はねじで前記連結金具に締結される構成において、前記棚本体は左右のサイド支持体とこれらで支持される複数段の棚板とを有している一方、前記連結金具は、その全体又は大部分が前記サイド支持体の下方に位置するように配置されていると共に、前記サイド支持体の下方位置において前記アンカーで床に固定されており、前記サイド支持体は軸線を左右横向きにしたねじで前記連結金具に固定されている。
請求項2の発明は請求項1を具体化したもので、この発明は、前記棚本体の左右サイド支持体は板状の形態であってその後部又は前後中間部が背板で連結されていると共に、前記左右サイド支持体の下端部の少なくとも前後2カ所は左右側板を有する下向き開口部になっており、更に、前記棚本体は固定式の底板は備えておらず棚本体の内側から(すなわち、棚本体の収納部から)前記ねじを回転操作できる一方、前記連結金具は、前記アンカーで床に固定されるベース板と、前記ベース板から上向きに突出して前記サイド支持体の下向き開口部に入り込む起立部とを有しており、前記サイド支持体における下向き開口部の側板が棚本体の内側から挿入されたねじで前記連結金具の起立部に締結されている。
請求項3の発明は請求項1又は2を具体化したもので、この発明は、前記棚本体における左右サイド支持体の前後両端部はそれぞれアジャスタボルトで高さ調節可能に支持されている一方、前記連結金具は前後アジャスタボルトの間の部位において前後方向に長く延びるように配置されており、前記連結金具の少なくとも前後2カ所の部位が前記アンカーで床に固定されており、前記アジャスタボルトとアンカーとは略一直線状に並んでいる。
請求項4の発明は請求項1〜3のうちのいずれかを具体化したもので、前記連結金具と床との間には、前記アンカーの前後両側に延びるスペーサ板を配置可能であり、前記スペーサ板には、前記アンカーに嵌まる逃がし溝がその一側縁に開口するように形成されていると共に、前記逃がし溝を挟んで前後いずれか一方又は両方の部位には抜け止め穴が上下に貫通している一方、前記連結金具には、前記スペーサ板の抜け止め穴に上から嵌まる止めねじをねじ込みできる雌ねじ穴が設けられている。
連結金具は請求項5で特定されている。すなわち、この連結金具は請求項2〜4のうちのいずれかに記載した連結金具を対象にしており、棚本体におけるサイド支持体の下方において前後方向に延びる細長いベース板と、前記ベースの少なくとも前後両端寄り部位に突設した起立部とを有しており、前記ベース板のうち前記起立部より前後内側の少なくとも2カ所の部位にはアンカーが貫通する締結穴を設け、前記起立部には、前記サイド支持体を固定するボルトがねじ込まれる雌ねじ穴を空けている。
本願発明では、連結金具は全体又は外部分が棚本体におけるサイド支持体の下方に配置されているので、連結金具が人目に触れて体裁が悪くなったり人が連結金具に躓いたりすることはない。また、棚本体のサイド支持体は横向き姿勢のねじで連結金具に固定されているため、例えば連結金具と床との間にスペーサ板を差し込みながら高さや姿勢を調整することも簡単に行える。
請求項2の構成を採用すると、連結金具の起立部もサイド支持体の下方に隠れるため、連結金具が人目に触れることをより的確に防止して美観の向上を確実に実現できる。同様に、ねじは棚本体の内側からねじ込むものであるため、ねじの頭が人目に触れることはなく、この面においても体裁がよい。
既述のとおり、書架のような棚装置は間口寸法に対して奥行き寸法が小さいため、例えば地震時には前後方向に転倒し易くなる。この場合、棚本体にこれを前倒しする外力が作用すると、後部のアンカーに対して引き抜きの力が作用し、棚本体を後ろに倒そうとする外力が作用すると、前部のアンカーに対して引き抜きの力が作用することになるが、棚本体が前倒れしようとする場合は、棚本体の前倒れ支点から後部アンカーまでの距離(支持スパン)が大きいほど転倒しにくくなり、棚本体が後ろ倒れしようとする場合は、棚本体の後ろ倒れ支点から後部アンカーまでの距離が大きいほど転倒しにくくなる。
そして、請求項3の発明では、連結金具の前と後ろにアジャスタボルトがあってこれが接地しているため、棚本体はアジャスタボルトを支点にして転倒しようとすることになり、アジャスタボルトを備えていない場合に比べて支持スパンが長くなる(前後転倒に対する安定性が高くなる。)。その結果、高さ調節機能を損なうことなく転倒防止機能を向上できる。
また、例えば棚本体が前倒れしようすると連結金具の後部が浮こうとするが、請求項3ではアジャスタボルトとアンカーとが略一直線状に並んでいるため、アジャスタボルトが床に突っ張って連結金具の浮きがしっかり阻止される。その結果、転倒防止機能をより一層向上させることができる。
床の凹凸や傾斜に対応して連結金具の高さを調節するためのスペーサ板は様々の形態を採用できるが、請求項4の形態を採用すると、スペーサ板はねじで離反不能に保持された状態でアンカーで床に押さえ固定されているため安定性に優れており、しかも、止めねじを緩めることでスペーサ板は連結金具と床との間に挿脱自在であるため、棚装置を所定位置にセットして連結金具をアンカーに嵌め込んだ状態のままでスペーサ板を挿入したり取り外したりすることができる。
すなわち、連結金具をアンカーから抜き外すことなくスペーサ板を連結金具と床との間に挿脱できるのであり、このため床の状態に合わせて高さ調節しながら棚装置を設置していく作業を簡単に行える。特に、請求項3のようにアジャスタボルトを設けていると、アジャスタボルトで所定の高さに保持してから連結金具と床との間の隙間にスペーサ板を挿入することができるため、特に好適である。
(A)は本願発明を適用した書架の斜視図、(B)は(A)のB−B視断面図である。 (A)は図1(A)のIIA-IIA 視断面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。 要部の分離斜視図である。 (A)は要部の側断面図、(B)は(A)のB−B視断面図である。 片面仕様タイプでかつスペーサ板を使用した書架の側面図である。 図5のVI-VI 視断面図である。 作用を示す模式図である。
次に、本願発明の実施形態を図面に基づいて説明する。本実施形態は書架(書棚)に適用している。本願発明では方向を特定するため「前後」「左右」の文言を使用するが、書架の奥行き方向が「前後」の方向であり、間口方向が「左右」の方向である。
(1).概略
まず、図1〜図3に基づいて概略を説明する。書架は、板状の外観を呈する左右のサイド支持体1と、これら左右のサイド支持体1を連結する背板2、及び左右のサイド支持体1と背板2との間の物品収納部に配置した複数枚の棚板3とを有しており、これらでサイド支持体1と背板2と棚板3とで棚本体4が構成されている。図1〜4の実施形態は背板2を挟んだ前後両側に収納部を有する両面仕様タイプであり、このため背板2は左右サイド支持体1の前後中間部に連結されている。なお、サイド支持体1は側パネル又は側枠体と呼ぶことも可能である。
書架を左右に連結された多連式と成す場合は、隣り合った書架でサイド支持体1が共用されている。従って、多数枚のサイド支持体1の群のうち左右最端のものをエンド支持体と呼び、エンド支持体の間に位置したものを中間支持体と呼ぶことも可能である。
図1(B)や図2に示すように、サイド支持体1は、大まかには木質系の芯板5の両面に金属製化粧板(表面板)6を張った構造になっており、前端と後端との内部には上下長手で前後外側に開口したコの字形のフロント縦補強枠7を配置し、前後中間部には、1本の第1センター補強枠8とその前後両側に配置した第2センター補強枠9とを配置している。
化粧板6の前後両端部は内向きに折り返されている。サイド支持体1の上端部には前後長手のアッパー補強枠を設けているが、本願発明との関連はないので説明は省略する。サイド支持体1の化粧板6には、棚板3を支持するブラケット(図示せず)が嵌まる係止穴10を多段に設けている。係止穴10はバーリング加工によって筒状に形成されている。係止穴10はフロント補強枠8と芯板4との間、及び、第2センター補強枠9と芯板4との間の部位に形成している。なお、エンドに位置したサイド支持体1については、収納部に面した片側の化粧板6のみに係止穴10を設けている。
サイド支持体1の下端部のうち前部と後部とには、それぞれ前後方向に長い下補強枠11を配置している。下補強枠11は左右の側板11a,11bを有する正面視下向き開口コの字形の形態であり、表裏の化粧板6で左右から挟まれている(下補強枠11は化粧板6に接着されている。)。この下補強枠11により、請求項に記載した下向き開口部が構成されている。なお、下補強枠11を前後に分離せずに、一連に延びる形態と成すことも可能である。すなわち、サイド支持体1の下端部の全体を下向き開口部と成すことも可能である。
下補強枠11の前端部にはフロント縦補強枠7が上から当接しており、両者は溶接によって一体化されている。また、下補強枠11の前端部の上底面には四角形の支持ナット12が溶接されており、支持ナット12に下方からアジャスタボルト13がねじ込まれている。アジャスタボルト13は、下補強枠11を貫通してフロント縦補強枠7に入り込んでいる。
図2(B)に示すように、背板2も芯板14に化粧板15を張った基本構造であり、左右両側部や上端部には補強枠16を設けている。背板2は、連結金具(図示せず)を使用してサイド支持体1に連結されている。敢えて述べるまでもないが、サイド支持体1や背板2の構造は任意に設定できる。
(2).床への固定構造
棚本体4は、サイド支持体1の下に配置した連結金具18によって床Fに固定されている。この点を図4も参照して説明する。連結金具18は、アンカー19で床Fに固定される前後長手のベース板20と、ベース板20の前後両端部に上向き突設した起立部21とで構成されている。ベース板10と起立部21とはいずれも厚い金属板(鋼板)から成っており、両者は溶接によって一体化されている。
起立部21はサイド支持体1を構成する下補強枠11の内部に入り込んでおり、下補強枠11の一方の側板11aが横向き姿勢のボルト22で起立部21に締結されている。このため、下補強枠11の側板11a,11bと化粧板6にボルト挿通穴23が空いていると共に、起立部21には雌ねじ穴24が形成されている。ボルト挿通穴23は多少の高さ調節を可能にするため上下に長い長穴になっている。また、ボルト22には通常よりも大径の座金25が嵌まっている。ボルト22はねじの一例である。
図4(B)に示すように、ボルト22は左右サイド支持体1の間の部位から起立部21にねじ込まれている。従って、ボルト22の頭が棚本体1の外側に露出することはない。また、ベース板20は左右中間部がアンカー19で固定されるようになっている。このため、連結金具18は起立部21が右にずれた状態でも左にずれた状態でもサイド支持体1を締結することができる。
エンドに位置したサイド支持体1を除いた中間位置のサイド支持体1については、下補強枠11のいずれの側板11a,11bを固定してもボルト22の頭は外側から見えないので、起立部21は右にずれた状態でも左にずれた状態でもよいが、施工に際しては、起立部21が右にずれた状態か左にずれた状態のいずれかを基準にして全体を揃え、1つのエンドの箇所においてのみ逆に配置するのが良いと言える。なお、連結金具18は前後向きを変えると起立部21が左にずれた状態と右にずれた状態とに変わるため、1種類のみで足りる。
連結金具18のベース板20は前後アジャスタボルト13の近くまで延びており、起立部21の内側(ベース板19の前後中間部寄りの側)にはアンカー19に嵌まる締結穴25が空いている。締結穴25は前後対称位置に形成されており、アンカー19の施工誤差を吸収するため左右長手の長穴になっている。図1(B)に明示するように、アンカー19(及び締結穴25)とアジャスタボルト13とは、ベース板20及びサイド支持体1の前後長手中心線O上に位置している。すなわち、前後のアジャスタボルト13と前後アンカー19及び締結穴25は前後方向に一直線状に並んでいる。
アンカー19は下穴に挿入してから芯棒を打ち込み又はねじ込む拡張式のタイプであり、床上に露出した雄ねじ部にナット26をねじ込むことでサイド支持体1が床Fに固定される。敢えて述べるまでもないが、アンカー19は拡張式である必然性はなく、ねじ込み式のものやケミカルアンカーなども使用できる。
ベース板20のうち締結穴25よりも前後内側の部位には、スペーサ板27を取り付けるための止めねじ(ボルト)28がねじ込まれる雌ねじ穴29が空けられている。雌ねじ穴29も前後対称の位置に空けられている。スペーサ板27の一端部には止めねじ29が貫通する抜け止め穴30を空けており、また、前後中間部にはアンカー19に横から嵌脱する逃がし溝31が長手一側縁に切り開き形成されている。
図5ではスペーサ板27を使用して高さ調節している状態を示している(この図5に示す書架は片面仕様である。)。敢えて述べるまでもないが、スペーサ板27は、下補強枠11の側板11a,11bに空けたボルト挿通穴23によっては高さ調節できないときに使用される。スペーサ板27はベース板20の前後両端まで延びている。
スペーサ板27を使用した固定工程では、具体的には、アジャスタボルト13で高さ調節してベース板20と床Fとの間に空いて隙間にスペーサ板27を必要枚数挿入し、次いで、ベース板20の雌ねじ穴29にねじ込んだ止めねじ28をスペーサ板27の抜け止め穴30に挿入すると共に、逃がし溝31をアンカー19に横から嵌め込み、次いで、アジャスタボルト13を上向きにねじ込むことで当該アジャスタボルト13の床Fへの突っ張りをいったん解除して、次いで、ナット26をアンカー19にねじ込んでスペーサ板27を床に押さえ固定し、それから再びアジャスタボルト13を下向きにねじ戻して床Fに突っ張らせる、という手順が採られる。スペーサ板27の要否や、使用する場合の枚数は各アンカー19の箇所で判断したらよい。
(3).まとめ
既に述べたように、連結金具18の大部分はサイド支持体1の下方に隠れているので人目に触れることは殆どない。このため体裁が良いと共に、連結金具18に人の靴が当たって躓くといった問題は全くない。また、棚板3は着脱自在であり、棚本体4の収納部を広く開放できるため、ボルト22を棚本体4の収納部からねじ込むことに全く支障はない。従って、設置作業の容易性を損なうことなく、美観の悪化を防止できると共に躓きも防止できるのである。
図7に示すように、地震等によって例えば棚本体4を前倒しする外力Gが作用すると、棚本体4は一点鎖線で示すように前倒れする状態になり、これに伴い、後部のアンカー19に引き抜きの作用(モーメント)がかかる。この場合、後部のアンカー19に作用する引き抜き力G′は棚本体4の前傾支点から後部のアンカー19までの距離スパンに反比例するが、アジャスタボルト13が存在しない場合はスパンがL1であるのに対して、アジャスタボルト13が存在するとスパンはL2と大きくなる。このため、アンカー19に作用する引き抜き力G′を抑制して固定強度を向上できる。
また、棚本体4に前倒ししようとする外力Fが作用すると、連結金具18は後部のボルト22の箇所で引き上げられる状態になり、従って、後部のアンカー19を引き抜こうする力G′の大きさは、棚本体4の前傾支点から後部のボルト22までの距離に反比例する。そして、本実施形態でアジャスタボルト13が傾動支点になるため、棚本体4の前傾支点から後部のボルト22までの距離は、アジャスタボルト13を備えていない場合のL3よりも大きい寸法であるL4になっており、このため、アンカー19に作用する引き抜き力そのものも小さくなる。
このように、本実施形態では、棚本体4にこれを前後いずれかに転倒させようとする外力が作用した場合、棚本体4の支持スパンと連結金具18の支持スパンとの両方をできるだけ大きくして、高い安定性を確保できるのである。また、アジャスタボルト13とアンカー19とが左右にずれていると、アジャスタボルト13の突っ張り作用が弱くなるが、本実施形態のようにアジャスタボルト13とアンカー19とを略一直線状に配置すると、アジャスタボルト13でしっかりと突っ張ってアンカー19の抜けを阻止する状態になるため、安定性の向上に一層優れている。
(4).その他
本願発明は上記の実施形態の他にも様々に具体化できる。例えば棚装置を構成するサイド支持体は必ずしも板状(パネル状)である必要はなく、前後の支柱を横桟で繋いだ枠組方式としたり、全体をスチール製のパネル構造とするといったことも可能である。書架以外の各種の棚装置に適用できることも勿論である。連結金具は1枚の金属板をL形に曲げ加工した形態であってもよい。棚本体のサイド支持体を連結金具に固定する手段としては、サイド支持体の下端部にナットを溶接等で固定し、連結金具に挿通したボルトをこのナットにねじ込むといったことも可能である。
本願発明は書架等の棚装置に具体化できる。従って、産業上利用できる。
1 サイド支持体
2 背板
3 棚板
4 棚本体
5 サイド支持体の芯板
6 サイド支持体の化粧板
7 フロント縦補強枠
18 連結金具
19 アンカー
20 ベース板
21 起立部
22 ボルト(ねじ)
27 スペーサ板
29 止めねじ(ボルト)
30 抜け止め穴
31 逃がし溝

Claims (5)

  1. 床に設置される棚本体と、前記棚本体を床に固定するための連結金具とを有しており、前記連結金具はアンカーによって床に固定され、前記棚本体はねじで前記連結金具に締結される構成であって、
    前記棚本体は左右のサイド支持体とこれらで支持される複数段の棚板とを有している一方、前記連結金具は、その全体又は大部分が前記サイド支持体の下方に位置するように配置されていると共に、前記サイド支持体の下方位置において前記アンカーで床に固定されており、前記サイド支持体は軸線を左右横向きにしたねじで前記連結金具に固定されている、
    棚装置。
  2. 前記棚本体の左右サイド支持体は板状の形態であってその後部又は前後中間部が背板で連結されていると共に、前記左右サイド支持体の下端部の少なくとも前後2カ所は左右側板を有する下向き開口部になっており、更に、前記棚本体は固定式の底板は備えておらず棚本体の内側から前記ねじを回転操作できる一方、
    前記連結金具は、前記アンカーで床に固定されるベース板と、前記ベース板から上向きに突出して前記サイド支持体の下向き開口部に入り込む起立部とを有しており、前記サイド支持体における下向き開口部の側板が棚本体の内側から挿入されたねじで前記連結金具の起立部に締結されている、
    請求項1に記載した棚装置。
  3. 前記棚本体における左右サイド支持体の前後両端部はそれぞれアジャスタボルトで高さ調節可能に支持されている一方、前記連結金具は前後アジャスタボルトの間の部位において前後方向に長く延びるように配置されており、前記連結金具の少なくとも前後2カ所の部位が前記アンカーで床に固定されており、前記アジャスタボルトとアンカーとは略一直線状に並んでいる、
    請求項1又は2に記載した棚装置。
  4. 前記連結金具と床との間には、前記アンカーの前後両側に延びるスペーサ板を配置可能であり、前記スペーサ板には、前記アンカーに嵌まる逃がし溝がその一側縁に開口するように形成されていると共に、前記逃がし溝を挟んで前後いずれか一方又は両方の部位には抜け止め穴が上下に貫通している一方、
    前記連結金具には、前記スペーサ板の抜け止め穴に上から嵌まる止めねじをねじ込みできる雌ねじ穴が設けられている、
    請求項1〜3のうちのいずれかに記載した棚装置。
  5. 棚本体におけるサイド支持体の下方において前後方向に延びる細長いベース板と、前記ベースの少なくとも前後両端寄り部位に突設した起立部とを有しており、前記ベース板のうち前記起立部より前後内側の少なくとも2カ所の部位にはアンカーが貫通する締結穴を設け、前記起立部には、前記サイド支持体を固定するボルトがねじ込まれる雌ねじ穴を空けている、
    請求項2〜4のうちのいずれかに記載した棚装置に使用する連結金具。
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