JP2013021271A - 太陽電池モジュール用搬送装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】太陽電池モジュールに含まれる脆性基板が割れることを抑制する。
【解決手段】緩衝部材を含み、ガラス基板10の縁以外かつ所定の領域以外の一部分を緩衝部材で押圧して被搬送物を挟持する基板チャック120と、基板チャック120と被搬送物とを相対的に移動させる駆動軸140とを備える。基板チャック120は、ガラス基板10を押圧する基板押圧部126と、駆動軸140により相対的に移動させられて接近するガラス基板10の一部分を基板押圧部126に案内するための基板案内部128とを有する。基板案内部128は、ガラス基板10と摺動可能な傾斜面を有する。傾斜面および傾斜面の内側の少なくとも一方に緩衝部材の一部が位置している。
【選択図】図11
【解決手段】緩衝部材を含み、ガラス基板10の縁以外かつ所定の領域以外の一部分を緩衝部材で押圧して被搬送物を挟持する基板チャック120と、基板チャック120と被搬送物とを相対的に移動させる駆動軸140とを備える。基板チャック120は、ガラス基板10を押圧する基板押圧部126と、駆動軸140により相対的に移動させられて接近するガラス基板10の一部分を基板押圧部126に案内するための基板案内部128とを有する。基板案内部128は、ガラス基板10と摺動可能な傾斜面を有する。傾斜面および傾斜面の内側の少なくとも一方に緩衝部材の一部が位置している。
【選択図】図11
Description
本発明は、太陽電池モジュール用搬送装置に関し、特に、脆性基板に太陽電池が形成された太陽電池モジュールの搬送装置に関する。
脆性基板の破損を防止することができる搬送方法を開示した先行文献として、特開2011−73875号公報(特許文献1)がある。特許文献1に記載された搬送方法においては、搬送部およびチャックを共に移動させることによって、搬送部によって支持されかつチャックによって挟まれた被搬送物が移動させられる。
脆性基板上に太陽電池が形成されている太陽電池モジュールを含む被搬送物に反りが発生している場合、チャックを移動させて被搬送物に接近させる際に、チャックの側部に位置する金属部材と太陽電池モジュールとが接触する可能性がある。チャックの側部に位置する金属部材と太陽電池モジュールとが接触した場合、太陽電池モジュールに含まれる脆性基板が割れる可能性がある。
本発明は上記の問題点に鑑みてなされたものであって、太陽電池モジュールに含まれる脆性基板が割れることを抑制できる、太陽電池モジュール用搬送装置を提供することを目的とする。
本発明に基づく太陽電池モジュール用搬送装置は、脆性基板上の所定の領域に太陽電池が形成された太陽電池モジュールを含む被搬送物を搬送する太陽電池モジュール用搬送装置である。太陽電池モジュール用搬送装置は、緩衝部材を含み、脆性基板の縁以外かつ上記所定の領域以外の一部分をこの緩衝部材で押圧して被搬送物を挟持するチャックと、チャックと被搬送物とを相対的に移動させる移動手段とを備える。チャックは、脆性基板を押圧する押圧部と、移動手段により相対的に移動させられて接近する脆性基板の上記一部分をこの押圧部に案内するための基板案内部とを有する。基板案内部は、脆性基板と摺動可能な傾斜面を有する。傾斜面および傾斜面の内側の少なくとも一方に緩衝部材の一部が位置している。
本発明の一形態においては、傾斜面に、平滑部材が位置し、傾斜面の内側に、緩衝部材が位置している。
本発明の一形態においては、被搬送物は、脆性基板およびこの脆性基板が載置される平板状のトレーからなる。
本発明の一形態においては、緩衝部材がシリコンゴムからなる。
本発明の一形態においては、脆性基板がガラス基板である。
本発明の一形態においては、脆性基板がガラス基板である。
本発明によれば、太陽電池モジュールに含まれる脆性基板が割れることを抑制できる。
以下、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュール用搬送装置について説明する。以下の実施形態の説明においては、図中の同一または相当部分には同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュール用搬送装置の被搬送物の構成を示す平面図である。図2は、図1の被搬送物を矢印II方向から見た図である。図1,2に示すように、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュール用搬送装置の被搬送物30は、上面の所定の領域11に太陽電池が形成された脆性基板であるガラス基板10と、ガラス基板10が載置される平板状のトレー20とを含む。すなわち、被搬送物30は、太陽電池モジュールとトレー20とを含む。
図1は、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュール用搬送装置の被搬送物の構成を示す平面図である。図2は、図1の被搬送物を矢印II方向から見た図である。図1,2に示すように、本発明の実施形態1に係る太陽電池モジュール用搬送装置の被搬送物30は、上面の所定の領域11に太陽電池が形成された脆性基板であるガラス基板10と、ガラス基板10が載置される平板状のトレー20とを含む。すなわち、被搬送物30は、太陽電池モジュールとトレー20とを含む。
本実施形態においては、脆性基板としてガラス基板10を用いたが、脆性基板はこれに限られず、透光性および脆性を有する薄板であればよい。ここで、脆性とは、ストレスを受けることによって割れやすい性質のことをいう。ガラス基板10は、長手方向を有している。ガラス基板10の縁から所定の長さだけ内側に入った箇所が、所定の領域11の外縁である。
トレー20は、ステンレス鋼またはアルミニウムなどの金属製の薄板から形成されている。本実施形態においては、トレー20は、長手方向を有している。トレー20は、長手方向の一方において、長手方向と直交する方向における両端部が中央部より、長手方向の外側に延在している1対の延在部21を有している。
1対の延在部21において互いに対向している辺は、トレー20の内側にいくに従って互いに近づくように傾斜している。トレー20の全体から1対の延在部21を除いた部分の中心とガラス基板10の中心とが略重なるように、トレー20上にガラス基板10が載置されている。
図3は、本実施形態に係る太陽電池モジュール用搬送装置の構成を示す平面図である。図4は、図3の太陽電池モジュール用搬送装置を矢印IV方向から見た図である。図5は、本実施形態に係る太陽電池モジュール用搬送装置のチャックの爪部の外観を示す斜視図である。
図3,4に示すように、本実施形態に係る太陽電池モジュール用搬送装置100は、4本の指部111を有するハンド110を備えている。ハンド110は、被搬送物30を下方から支持しつつ移動させるものであり、たとえば、搬送ロボットのアームの先端部である。
4本の指部111の各々は、長手方向を有している。4本の指部111は、平面視において、長手方向と直交する方向に互いに所定の間隔を置いて位置している。4本の指部111は、ハンド110の根元部において一体になっている。
4本の指部111の上面は、太陽電池モジュール用搬送装置100が被搬送物30を搬送する際に、被搬送物30の下面と接触する。本実施形態においては、4本の指部111を設けたが、ハンド110が有する指部111の数はこれに限られず、1本以上であればよい。
ハンド110は、図4中の矢印40で示す前後方向および矢印50で示す回動方向にハンド110を移動可能な移動手段である駆動軸140と、ハンド110の根本部において接続されている。
すなわち、駆動軸140は、駆動軸140の上面とハンド110の下面とが前後方向に互いにスライドするように、また、ハンド110が駆動軸140を回転中心として回動するように、ハンド110を駆動可能である。
太陽電池モジュール用搬送装置100は、ガラス基板10とトレー20とを合わせて挟持する基板チャック120と、トレー20を挟持する補助チャック130とを有している。基板チャック120は、補助チャック130よりハンド110の前方に位置している。
基板チャック120は、ハンド110の指部111の長手方向と並行に位置する1対の基板アームを有している。1対の基板アームの各々は、上方に位置する上側基板アーム122と、下方に位置して上側基板アーム122に対向する下側基板アーム123とからなる。図3に示すように、1対の基板アームの各々は、平面視において、隣接する指部111同士の間の位置に配置されている。
上側基板アーム122および下側基板アーム123の各々の一端には、爪部が設けられている。具体的には、上側基板アーム122の一端に、上側爪部124が設けられている。下側基板アーム123の一端に、下側爪部125が設けられている。
上側基板アーム122および下側基板アーム123の各々の他端は、基板アーム駆動部121と接続されている。基板アーム駆動部121は、指部111の上面と直交する方向に延在している。
上側基板アーム122および下側基板アーム123のそれぞれは、基板アーム駆動部121によって駆動され、基板アーム駆動部121の延在方向に沿って移動する。基板アーム駆動部121は、たとえば、油圧サーボなどの駆動機構を備えている。
基板チャック120によって被搬送物30を挟持する際には、上側基板アーム122と下側基板アーム123との間の距離が短くなるように、上側基板アーム122および下側基板アーム123の少なくとも一方が基板アーム駆動部121によって駆動される。
基板チャック120による被搬送物30の挟持を解除する際には、上側基板アーム122と下側基板アーム123との間の距離が長くなるように、上側基板アーム122および下側基板アーム123の少なくとも一方が基板アーム駆動部121によって駆動される。
基板アーム駆動部121は、指部111の一部と連結されている。そのため、ハンド110の前後方向の移動および回動に伴って、基板チャック120が移動する。本実施形態においては、搬送される前の被搬送物30は、ハンド110における前方方向の移動可能範囲内に配置されている。よって、駆動軸140によってハンド110が前方に移動させられることにより、基板チャック120が被搬送物30に対して接近させられる。
後述するように、基板チャック120は、緩衝部材を含み、ガラス基板10の縁以外かつ太陽電池が形成された所定の領域以外の一部分をこの緩衝部材で押圧して被搬送物30を挟持する。
図4,5に示すように、基板チャック120は、ガラス基板10を押圧する基板押圧部126と、駆動軸140により相対的に移動させられて接近するガラス基板10の上記一部分を基板押圧部126に案内するための基板案内部128とを有している。
また、基板チャック120は、被搬送物30を基板押圧部126と挟持するためのトレー押圧部127と、駆動軸140により相対的に移動させられて接近するトレー20をトレー押圧部127に案内するためのトレー案内部129とを有している。
本実施形態においては、図4,5に示すように、上側爪部124および下側爪部125のそれぞれが、互いに対向する平坦面と、この平坦面に隣接する傾斜面とを有している。傾斜面は、平坦面を上面としたときに、平坦面から離れるに従って下方に位置するように傾斜している。
上側爪部124および下側爪部125は、緩衝部材で構成されている。緩衝部材は、シリコンゴムから形成されている。ただし、緩衝部材の材料はシリコンゴムに限られず、衝撃吸収性を有し、かつ、表面の摩擦抵抗が小さいものであればよい。
本実施形態においては、基板押圧部126は、緩衝部材で構成された上側爪部124の平坦面を含む。基板案内部128は、緩衝部材で構成された上側爪部124の傾斜面を含む。すなわち、上側爪部124の傾斜面に緩衝部材の一部が位置している。後述するように、上側爪部124の傾斜面は、ガラス基板10と摺動可能である。
トレー押圧部127は、緩衝部材で構成された下側爪部125の平坦面を含む。トレー案内部129は、緩衝部材で構成された下側爪部125の傾斜面を含む。すなわち、下側爪部125の傾斜面に緩衝部材の一部が位置している。後述するように、下側爪部125の傾斜面は、トレー20と摺動可能である。
上側爪部124の傾斜面および下側爪部125の傾斜面の傾斜角度としては、たとえば、20°以上45°以下であることが好ましい。この場合、基板案内部128およびトレー案内部129が長くなりすぎることを抑制しつつ、ガラス基板10およびトレー20との摺動抵抗を低減できる。
補助チャック130は、ハンド110の指部111の長手方向と並行に位置する1対の補助アームを有している。1対の補助アームの各々は、上方に位置する上側補助アーム132と、下方に位置して上側補助アーム132に対向する下側補助アーム133とからなる。図3に示すように、1対の補助アームの各々は、平面視において、4本の指部111の外側の位置に配置されている。
上側補助アーム132および下側補助アーム133の各々の一端には、互いに対向するパッドが設けられている。具体的には、上側補助アーム132の一端の下方に、上側パッド134が設けられている。下側補助アーム133の一端の上方に、下側パッド135が設けられている。
本実施形態においては、上側パッド134および下側パッド135はシリコンゴムで形成されているが、上側パッド134および下側パッド135の材料はこれに限られず、衝撃吸収性を有する材料であればよい。
上側補助アーム132および下側補助アーム133の各々の他端は、補助アーム駆動部131と接続されている。補助アーム駆動部131は、指部111の上面と直交する方向に延在している。
上側補助アーム132および下側補助アーム133のそれぞれは、補助アーム駆動部131によって駆動され、補助アーム駆動部131の延在方向に沿って移動する。補助アーム駆動部131は、たとえば、油圧サーボなどの駆動機構を備えている。
補助チャック130によってトレー20を挟持する際には、上側補助アーム132と下側補助アーム133との間の距離が短くなるように、上側補助アーム132および下側補助アーム133の少なくとも一方が補助アーム駆動部131によって駆動される。
補助チャック130によるトレー20の挟持を解除する際には、上側補助アーム132と下側補助アーム133との間の距離が長くなるように、上側補助アーム132および下側補助アーム133の少なくとも一方が補助アーム駆動部131によって駆動される。
補助アーム駆動部131は、指部111の一部と連結されている。そのため、ハンド110の前後方向の移動および回動に伴って、補助チャック130が移動する。本実施形態においては、搬送される前の被搬送物30は、ハンド110における前方方向の移動可能範囲内に配置されている。よって、駆動軸140によってハンド110が前方に移動させられることにより、補助チャック130がトレー20に対して接近させられる。
本実施形態においては、図4に示すように、上側パッド134および下側パッド135のそれぞれは、互いに対向して平坦な表面を有してトレー20を押圧する、上側トレー押圧部136および下側トレー押圧部137を含む。
以下、本実施形態に係る太陽電池モジュール用搬送装置100において、ガラス基板10およびトレー20を搬送する搬送方法について説明する。
図6は、ハンドを前方に移動させてガラス基板およびトレーに接近させている状態を示す側面図である。図7は、ハンドが前方に移動して指部でガラス基板およびトレーを支持した状態を示す側面図である。図8は、基板チャックでガラス基板およびトレーを挟持して、補助チャックでトレーを挟持した状態を示す側面図である。図9は、図8に示す状態を矢印IX方向から見た一部平面図である。
図6に示すように、ハンド110の指部111の上面が、トレー20の下面に接触するように、ハンド110とトレー20との相対的な高さが調節されている。この状態で、ハンド110が矢印41で示す前方方向に移動する。その結果、基板チャック120および補助チャック130が、ガラス基板10およびトレー20に接近する。
このとき、基板チャック120においては、上側基板アーム122と下側基板アーム123とは、互いの間の距離が最も長くなるように位置している。補助チャック130においては、上側補助アーム132と下側補助アーム133とは、互いの間の距離が最も長くなるように位置している。
ハンド110の前方への移動が終了すると、図7に示すように、ガラス基板10およびトレー20は、ハンド110の指部111により下方から支持されている。この状態において、基板チャック120では、基板押圧部126とトレー押圧部127との間に、ガラス基板10およびトレー20の一部が位置している。補助チャック130では、上側トレー押圧部136と下側トレー押圧部137との間に、トレー20の他の一部が位置している。
その後、基板アーム駆動部121が駆動することにより、上側基板アーム122は矢印60で示す下方に移動し、下側基板アーム123は矢印61で示す上方に移動する。また、補助アーム駆動部131が駆動することにより、上側補助アーム132は矢印70で示す下方に移動し、下側補助アーム133は矢印71で示す上方に移動する。
その結果、図8,9に示すように、基板チャック120は、ガラス基板10の縁以外かつ所定の領域11以外の一部分を緩衝部材を介して挟持する。補助チャック130は、トレー20の1対の延在部21の一部分を挟持する。
具体的には、基板チャック120においては、基板押圧部126が、ガラス基板10の縁以外かつ所定の領域11以外の主面の一部分を押圧する。トレー押圧部127が、トレー20の下面の一部分を押圧する。
補助チャック130においては、上側トレー押圧部136が、トレー20の1対の延在部21の各々の上面の一部分を押圧する。下側トレー押圧部137が、トレー20の1対の延在部21の各々の下面の一部分を押圧する。
基板チャック120でガラス基板10およびトレー20を挟持し、かつ、補助チャック130でトレー20を挟持した状態で、ハンド110が駆動軸140により前後方向のいずれかに移動または回動することにより、被搬送物30を搬送する。
このとき、トレー20は、基板チャック120および補助チャック130により指部111に対して一定の位置に保持されている。ガラス基板10は、基板チャック120によりトレー20に対して一定の位置に保持されている。
そのため、被搬送物30の搬送途中において、ガラス基板10とトレー20との相対的な位置関係、および、被搬送物30と指部111との相対的な位置関係を維持しつつ、被搬送物30を搬送することができる。
また、被搬送物30を搬送中には、基板チャック120の基板押圧部126は、ガラス基板10の縁以外かつ所定の領域11以外の主面の一部分を押圧しているため、マイクロクラックが残留しやすい部分である縁、および、太陽電池が形成されている所定の領域11に、搬送時の負荷が直接掛からないようにすることができる。
よって、ガラス基板10が搬送時に割れること、および、ガラス基板10に形成されている太陽電池に欠陥が生じることを抑制することができる。
なお、本実施形態においては、基板チャック120および補助チャック130の動作を同時に行なったが、基板チャック120および補助チャック130の動作は別々に行なわれてもよい。
たとえば、基板チャック120が指部111に対して前後方向に移動可能に連結されており、補助チャック130がトレー20を挟持する際は、基板チャック120が後方に待機して、補助チャック130がトレー20を挟持した後、基板チャック120が前方に移動してガラス基板10およびトレー20を挟持するようにしてもよい。
以下、被搬送物30に反りが発生している場合について説明する。なお、以下の説明においては、ガラス基板10の縁部12の位置が最も高くなる状態である、ガラス基板10の縁部12が上方に反り、トレー20の縁部22が下方に反った状態について説明する。ただし、ガラス基板10およびトレー20の反りの状態は、上記に限られず様々な状態がある。
図10は、ハンドを前方に移動させて、縁部が上方に反ったガラス基板および縁部が下方に反ったトレーに、ハンドを接近させている状態を示す側面図である。図11は、ハンドが前方に移動して、縁部が上方に反ったガラス基板と基板案内部とが接触した状態を示す側面図である。図12は、ハンドが前方に移動して、縁部が上方に反ったガラス基板および縁部が下方に反ったトレーを指部で支持した状態を示す側面図である。
図10に示すように、ハンド110の指部111の上面が、トレー20の下面に接触するように、ハンド110とトレー20との相対的な高さが調節されている。ただし、トレー20の縁部22が下方に反っているため、指部111の上面は、トレー20の縁部22の下部と接触している。そのため、トレー20の下面のうちの内側の部分と指部111の上面との間に、僅かな隙間が形成されている。
この状態で、ハンド110が矢印41で示す前方方向に移動する。その結果、基板チャック120および補助チャック130が、ガラス基板10およびトレー20に接近する。
このとき、基板チャック120においては、上側基板アーム122と下側基板アーム123とは、互いの間の距離が最も長くなるように位置している。補助チャック130においては、上側補助アーム132と下側補助アーム133とは、互いの間の距離が最も長くなるように位置している。
図11に示すように、ハンド110が前方に移動することにより、ガラス基板10の縁部12と基板チャック120の基板案内部128とが接触する。本実施形態においては、基板案内部128の傾斜面にシリコンゴムが位置しているため、ガラス基板10の縁部12と基板案内部128とが接触した場合、シリコンゴムが接触時の衝撃を緩和する。
また、基板案内部128は、ガラス基板10と摺動可能な傾斜面を有している。そのため、ガラス基板10と基板チャック120とがさらに近づいた際に、基板案内部128は、接触したガラス基板10を傾斜面に沿って摺動させる。これらの作用により、ガラス基板10の縁部12への負荷を低減して、ガラス基板10が突き割れを起すことを抑制することができる。
図12に示すように、基板案内部128の傾斜面と摺動したガラス基板10の縁部12は、基板押圧部126の下方に案内される。ハンド110の前方への移動が終了すると、ガラス基板10およびトレー20は、ハンド110の指部111により下方から支持されている。
この状態において、基板チャック120では、基板押圧部126とトレー押圧部127との間に、ガラス基板10およびトレー20の一部が位置している。補助チャック130では、上側トレー押圧部136と下側トレー押圧部137との間に、トレー20の他の一部が位置している。
その後、基板アーム駆動部121が駆動することにより、上側基板アーム122は下方に移動し、下側基板アーム123は上方に移動する。また、補助アーム駆動部131が駆動することにより、上側補助アーム132は下方に移動し、下側補助アーム133は上方に移動する。
その結果、基板チャック120は、ガラス基板10の縁以外かつ所定の領域11以外の一部分を緩衝部材を介して挟持する。補助チャック130は、トレー20の1対の延在部21の一部分を挟持する。
具体的には、基板チャック120においては、基板押圧部126が、ガラス基板10の縁以外かつ所定の領域11以外の主面の一部分を押圧する。トレー押圧部127が、トレー20の下面の一部分を押圧する。基板押圧部126には緩衝部材の一部が位置しているため、ガラス基板10を挟持した際に、必要以上の押圧力がガラス基板10に負荷されることを抑制できる。
補助チャック130においては、上側トレー押圧部136が、トレー20の1対の延在部21の各々の上面の一部分を押圧する。下側トレー押圧部137が、トレー20の1対の延在部21の各々の下面の一部分を押圧する。
基板チャック120でガラス基板10およびトレー20を挟持し、かつ、補助チャック130でトレー20を挟持した状態で、ハンド110が駆動軸140により前後方向に移動または回動することにより、被搬送物30を搬送する。
このように、本実施形態に係る太陽電池モジュール用搬送装置100においては、反りが発生している被搬送物30を安定して搬送することができる。また、搬送の際にガラス基板10が割れることを抑制することができる。
なお、本実施形態においては、被搬送物30として、太陽電池モジュールとトレー20とを合わせて搬送したが、被搬送物はこれに限られず、たとえば、太陽電池モジュールのみを搬送してもよい。
本実施形態においては、下側爪部125が指部111の上面より下方に位置しているため、傾斜面がトレー20と摺動していないが、下側爪部125が指部111の上面より僅かに上方に位置している場合には、傾斜面とトレー20とが摺動する。
以下、本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュール用搬送装置について説明する。なお、本実施形態に係る太陽電池モジュール用搬送装置は、上側爪部および下側爪部の構成のみ実施形態1に係る太陽電池モジュール用搬送装置と異なるため、他の構成については説明を繰り返さない。
(実施形態2)
図13は、本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュール用搬送装置において、基板チャックでガラス基板およびトレーを挟持して、補助チャックでトレーを挟持した状態を示す側面図である。図14は、本実施形態に係る太陽電池モジュール用搬送装置のチャックの爪部の外観を示す斜視図である。
図13は、本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュール用搬送装置において、基板チャックでガラス基板およびトレーを挟持して、補助チャックでトレーを挟持した状態を示す側面図である。図14は、本実施形態に係る太陽電池モジュール用搬送装置のチャックの爪部の外観を示す斜視図である。
図13,14に示すように、本発明の実施形態2に係る太陽電池モジュール用搬送装置200においては、基板チャック220は、ガラス基板10を押圧する基板押圧部226と、駆動軸140により相対的に移動させられて接近するガラス基板10の上記一部分を基板押圧部226に案内するための基板案内部228とを有している。
また、基板チャック220は、被搬送物30を基板押圧部226と挟持するためのトレー押圧部227と、駆動軸140により相対的に移動させられて接近するトレー20をトレー押圧部227に案内するためのトレー案内部229とを有している。
本実施形態においては、図13,14に示すように、上側爪部224および下側爪部225のそれぞれが、互いに対向する平坦面と、この平坦面に隣接する傾斜面とを有している。傾斜面は、平坦面を上面としたときに、平坦面から離れるに従って下方に位置するように傾斜している。
上側爪部224および下側爪部225は、緩衝部材250および緩衝部材250に固定されて傾斜面に位置する平滑部材260を含む。緩衝部材250は、シリコンゴムから形成されている。平滑部材260は、薄いステンレス鋼板から形成されている。シリコンゴムとステンレス鋼板とは接着剤で接合されている。
ただし、緩衝部材250の材料はシリコンゴムに限られず、衝撃吸収性を有するものであればよい。平滑部材260の材料は、ステンレス鋼に限られず、表面が平滑であり、かつ、脆性基板より硬さの低い材料であればよい。
本実施形態においては、基板押圧部226は、緩衝部材250で構成された上側爪部224の平坦面を含む。基板案内部228は、平滑部材260で構成された上側爪部224の傾斜面を含む。すなわち、上側爪部224の傾斜面に平滑部材260が位置し、傾斜面の内側に緩衝部材250の一部が位置している。上側爪部224の傾斜面は、ガラス基板10と摺動可能である。
トレー押圧部227は、緩衝部材250で構成された下側爪部225の平坦面を含む。トレー案内部229は、平滑部材260で構成された下側爪部225の傾斜面を含む。すなわち、下側爪部225の傾斜面に平滑部材260が位置し、傾斜面の内側に緩衝部材250の一部が位置している。下側爪部125の傾斜面は、トレー20と摺動可能である。
本実施形態に係る太陽電池モジュール用搬送装置200において、反りが発生している被搬送物30を挟持する場合、ガラス基板10の縁部と摺動する傾斜面に平滑部材260が位置しているため、ガラス基板10と傾斜面との摺動抵抗を低減することができる。また、傾斜面の内側に緩衝部材250が位置しているため、ガラス基板10と基板案内部228とが接触した際の衝撃を、平滑部材260を介して緩衝部材250で緩和することができる。
そのため、ガラス基板10の縁部への負荷を低減して、ガラス基板10が割れることを抑制することができる。また、実施形態1に係る太陽電池モジュール用搬送装置100と同様に、基板押圧部226には緩衝部材250の一部が位置しているため、ガラス基板10を挟持した際に、必要以上の押圧力がガラス基板10に負荷されることを抑制できる。
本実施形態に係る太陽電池モジュール用搬送装置200においても、反りが発生している被搬送物30を安定して搬送することができる。また、搬送の際にガラス基板10が割れることを抑制することができる。
本実施形態においては、下側爪部225が指部111の上面より下方に位置しているため、傾斜面がトレー20と摺動していないが、下側爪部225が指部111の上面より僅かに上方に位置している場合には、傾斜面とトレー20とが摺動する。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10 ガラス基板、11 所定の領域、12,22 縁部、20 トレー、21 延在部、30 被搬送物、100,200 太陽電池モジュール用搬送装置、110 ハンド、111 指部、120,220 基板チャック、121 基板アーム駆動部、122 上側基板アーム、123 下側基板アーム、124,224 上側爪部、125,225 下側爪部、126,226 基板押圧部、127,227 トレー押圧部、128,228 基板案内部、129,229 トレー案内部、130 補助チャック、131 補助アーム駆動部、132 上側補助アーム、133 下側補助アーム、134 上側パッド、135 下側パッド、136 上側トレー押圧部、137 下側トレー押圧部、140 駆動軸、250 緩衝部材、260 平滑部材。
Claims (5)
- 脆性基板上の所定の領域に太陽電池が形成された太陽電池モジュールを含む被搬送物を搬送する太陽電池モジュール用搬送装置であって、
緩衝部材を含み、前記脆性基板の縁以外かつ前記所定の領域以外の一部分を該緩衝部材で押圧して前記被搬送物を挟持するチャックと、
前記チャックと前記被搬送物とを相対的に移動させる移動手段と
を備え、
前記チャックは、前記脆性基板を押圧する押圧部と、前記移動手段により相対的に移動させられて接近する前記脆性基板の前記一部分を該押圧部に案内するための基板案内部とを有し、
前記基板案内部は、前記脆性基板と摺動可能な傾斜面を有し、
前記傾斜面および前記傾斜面の内側の少なくとも一方に前記緩衝部材の一部が位置している、太陽電池モジュール用搬送装置。 - 前記傾斜面に、平滑部材が位置し、
前記傾斜面の内側に、前記緩衝部材が位置している、請求項1に記載の太陽電池モジュール用搬送装置。 - 前記被搬送物は、前記脆性基板および該脆性基板が載置される平板状のトレーからなる、請求項1または2に記載の太陽電池モジュール用搬送装置。
- 前記緩衝部材がシリコンゴムからなる、請求項1から3のいずれかに記載の太陽電池モジュール用搬送装置。
- 前記脆性基板がガラス基板である、請求項1から4のいずれかに記載の太陽電池モジュール用搬送装置。
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JP2011155826A JP2013021271A (ja) | 2011-07-14 | 2011-07-14 | 太陽電池モジュール用搬送装置 |
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CN108173503A (zh) * | 2016-12-07 | 2018-06-15 | 汉伏能源(上海)有限公司 | 一种防震式太阳能电池板固定结构 |
-
2011
- 2011-07-14 JP JP2011155826A patent/JP2013021271A/ja not_active Withdrawn
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