JP2013019795A - 電流検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電流検出装置が、磁性体コアのギャップ部に配置される2つの磁電変換素子を備える場合において、磁性体コアの両端の間隔を極力小さくでき、さらに、2つの磁電変換素子が正規の向きで過誤無く配置されること。
【解決手段】電流検出装置1において、2つのホール素子20各々の本体部21は、6角柱状に形成され、最も面積の大きな第1側面212と、その第1側面212に平行な第2側面212と、第1側面211に対して隣接するとともに直交する第3側面及び第4側面とを有する。磁性体コア10と2つのホール素子20とを一定の位置関係で支持する絶縁筐体40には、第2側面212が相互に接する状態で重ねられた2つのホール素子20が嵌め入れられる空間の周囲を取り囲み、2つのホール素子20各々における第2側面212以外の全ての側面に接して2つのホール素子20を支持する素子支持部44が形成されている。
【選択図】図6

Description

本発明は、磁性体コアと磁電変換素子とを備える電流検出装置に関する。
ハイブリッド自動車又は電気自動車などの車両には、バッテリに接続されたバスバーに流れる電流を検出する電流検出装置が搭載されることが多い。また、そのような電流検出装置としては、磁気比例方式の電流検出装置又は磁気平衡方式の電流検出装置が採用される場合がある。
磁気比例方式又は磁気平衡方式の電流検出装置は、例えば、特許文献1、特許文献2及び特許文献3に示されるように、磁性体コアと磁電変換素子とを備える。磁性体コアは、両端がギャップ部を介して対向し、バスバーが貫通する中空部の周囲を囲んで一連に形成された概ねリング状の磁性体である。磁性体の中空部は、被検出電流が通過する空間(電流検出空間)である。
また、磁電変換素子は、磁性体コアのギャップ部に配置され、中空部を貫通して配置されたバスバーを流れる電流に応じて変化する磁束を検出し、磁束の検出信号を電気信号として出力する素子である。磁電変換素子としては、通常、ホール素子が採用される。
また、電流検出装置において、磁電変換素子の検出信号の極性は、磁性体コアの中空部を通過する電流の向きに応じて定まる。そのため、磁電変換素子は、磁性体コアのギャップ部において予め定められた正規の向きとなるように配置される必要がある。
また、電流検出装置における磁性体コアは、電流の検出感度を高めるため、両端の間隔が極力小さいことが望ましい。特に、磁性体コアが小さいほど、磁性体コアの両端の間隔は、電流の検出感度に大きく影響する。
また、特許文献4に示されるように、電流検出装置においては、磁性体コア及び磁電変換素子は、絶縁性の筐体によって一定の位置関係に支持されることが多い。この筐体は、電流検出装置を構成する複数の部品を一定の位置関係に位置決めする。なお、筐体は、一般に、絶縁性の樹脂部材により構成されている。
従来の電流検出装置においては、筐体に、磁性体コア及び磁電変換素子を一定の位置関係で支持する支持部が形成されている。例えば、特許文献4に示される電流検出装置において、磁性体コアの支持部は、筐体における、磁性体コアの外周面及び内周面各々に沿う形状の窪みの部分である。また、特許文献1に示される電流検出装置において、磁性体コアのギャップ部の位置で磁電変換素子の周囲を囲む素子搭載部が、磁電変換素子の支持部である。
ところで、電気自動車及びハイブリッド自動車などの車両に搭載される電流検出装置は、高い信頼性が求められる。一般に、金属の塊である磁性体コアは、環境変化に対する耐久性は高いが、電子部品である磁電変換素子は、温度変化、水の浸入及び静電気の発生などの環境変化により故障する場合がある。
そこで、車載用の電流検出装置の信頼性を高めるために、磁性体コアのギャップ部に2つの磁電変換素子を配置すること、即ち、磁電変換素子の二重化が考えられる。これにより、2つの磁電変換素子の検出信号の差が許容範囲を超えた場合に、電流検出装置に異常が発生したことを警報し、異常な電流検出値に基づく誤った制御を回避することができる。
特開平10−104279号公報 特開2006−166528号公報 特開2009−58451号公報 特開2009−128116号公報
しかしながら、特許文献1から特許文献4のいずれにも、2つの磁電変換素子が磁性体コアのギャップ部に配置され場合に適した磁電変換素子の具体的な支持構造は示されていない。即ち、特許文献1から特許文献4には、2つの磁電変換素子が磁性体コアのギャップ部に配置される場合において、電流の検出感度を高めるために、磁性体コアの両端の間隔を極力小さくできる磁電変換素子の支持構造について示されていない。さらに、特許文献1から特許文献4には、2つの磁電変換素子が、磁性体コアのギャップ部において予め定められた正規の向きで過誤無く配置されるために適した磁電変換素子の支持構造についても示されていない。
本発明は、電流検出装置が、磁性体コアのギャップ部に配置される2つの磁電変換素子を備える場合において、磁性体コアの両端の間隔を極力小さくでき、さらに、2つの磁電変換素子が正規の向きで過誤無く配置されることを目的とする。
本発明に係る電流検出装置は、以下に示される各構成要素を備える。
(1)第1の構成要素は、磁性材料からなり、両端がギャップ部を介して対向し、中空部の周囲を囲んで一連に形成された磁性体コアである。
(2)第2の構成要素は、磁性体コアの前記ギャップ部に配置され、6つの長方形の側面を有する六角柱状の本体部とその本体部から延び出たリード線とからなり、磁性体コアの中空部を通過する電流に応じて変化する磁束を検出する2つの磁電変換素子である。2つの磁電変換素子各々の本体部は、最も面積の大きな第1側面とその第1側面に平行な第2側面と第1側面に対して隣接するとともに直交する第3側面及び第4側面と第2側面に隣接する第5側面及び第6側面とからなる6つの長方形の側面を有する。
(3)第3の構成要素は、磁性体コアと2つの磁電変換素子とを覆いつつそれらを一定の位置関係で支持する筐体である。筐体には、磁性体コアのギャップ部の位置において第2側面が相互に接する状態で重ねられた2つの磁電変換素子が嵌め入れられる空間の周囲を取り囲み、2つの磁電変換素子各々における第2側面以外の全ての側面に接して2つの磁電変換素子を支持する素子支持部が形成されている。
また、本発明に係る電流検出装置において、筐体に、素子支持部と一連に形成され、磁性体コアの中空部に挿入されて磁性体コアを支持するコア支持部がさらに形成されていることが考えられる。
本発明に係る電流検出装置が備える磁電変換素子の本体部の形状は、広く流通している磁電変換素子の本体部の形状である。また、本発明に係る電流検出装置において、2つの磁電変換素子の本体部は、第2側面が相互に接する状態で重ねられた場合、2つの本体部全体の輪郭形状は、後に示されるように、第2側面の両側の部分においてくびれた形状となる。
そして、本発明に係る電流検出装置において、筐体の素子支持部は、2つの磁電変換素子の本体部における第2側面以外の全ての側面に接するように形成されている。即ち、素子支持部には、2つの磁電変換素子が形成するくびれの部分に嵌り込む一対の突起部が形成されている。
従って、磁電変換素子の本体部が、正規の向きとは異なる向きで素子支持部が囲む空間に挿入されようとしても、本体部の角部が素子支持部の突起部と干渉し、本体部を素子支持部が囲む空間へ挿入することはできない。即ち、2つの磁電変換素子の本体部が、素子支持部が囲む空間に嵌め入れられることにより、2つの本体部は、磁性体コアのギャップ部において、正規の向きで過誤無く配置される。さらに、筐体の素子支持部は、1つの磁電変換素子の本体部のみを支持することも可能である。
また、筐体の素子支持部は、1つの側面(第2側面)が相互に接する状態の2つの磁電変換素子の本体部全体を囲んで形成されており、2つの磁電変換素子の間を仕切る壁は存在しない。従って、2つの磁電変換素子の間を仕切る壁が存在しない分だけ、磁性体コアの両端の間隔を小さくできる。
また、筐体において、磁性体コアの中空部に挿入されるコア支持部が、素子支持部と一連に形成されていれば、磁性体コア及び磁電変換素子の相互間の位置決めの精度が高まり、好適である。
本発明の実施形態に係る電流検出装置1の分解斜視図である。 電流検出装置1が備えるホール素子の斜視図である。 重ねられた2つのホール素子の斜視図である。 電流検出装置1が備える筐体における本体ケースの正面図である。 電流検出装置1の平面図である。 電流検出装置1の電流通過方向から見た断面図である。 電流検出装置1の電流通過方向に直交する方向から見た断面図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
以下、図1〜図7を参照しつつ、本発明の実施形態に係る電流検出装置1の構成について説明する。電流検出装置1は、電気自動車又はハイブリッド自動車などの車両において、バッテリとモータなどの機器とを電気的に接続するバスバーに流れる電流を検出する装置である。図1に示されるように、電流検出装置1は、磁性体コア10、2つのホール素子20、電流検出用バスバー30、絶縁筐体40及び電子基板50を備える。
<磁性体コア>
磁性体コア10は、フェライト又はケイ素鋼などからなる磁性体であり、両端が数ミリメートル程度のギャップ部12を介して対向し、中空部11の周囲を囲んで一連に形成された形状を有している。即ち、磁性体コア10は、狭いギャップ部12と併せて環状に形成されている。本実施形態における磁性体コア10は、ギャップ部12と併せて円形状の中空部11を囲む円環状に形成されている。
<ホール素子(磁電変換素子)>
ホール素子20は、磁性体コア10のギャップ部12に配置され、磁性体コア10の中空部11を通過する電流に応じて変化する磁束を検出し、磁束の検出信号を電気信号として出力する磁電変換素子の一例である。電流検出装置1は、磁性体コア10のギャップ部12に配置される2つのホール素子20を備える。
図2に示されるように、本実施形態におけるホール素子20は、本体部21からリード線22が延び出て形成されたリード線タイプのICである。即ち、ホール素子20は、6つの長方形の側面を有する六角柱状の本体部21とその本体部21から延び出たリード線22とからなる。リード線22には、電力の入力用のリード線及び検出信号の出力用のリード線が含まれる。
より具体的には、2つのホール素子20各々の本体部21は、最も面積の大きな第1側面211と、その第1側面211に平行な第2側面212と、第1側面211に対して隣接するとともに直交する第3側面213及び第4側面214と、第2側面212に隣接する第5側面215及び第6側面216とからなる6つの長方形の側面を有する。
換言すれば、ホール素子20の本体部21は、直方体における一の側面の両側の角部が平坦に面取りされたときに得られる六角柱状である。なお、第2側面212が、直方体における一の側面に相当し、第5側面215及び第6側面が、面取りされた平坦な面に相当する。
ホール素子20は、本体部21における予め定められた検出中心点が、磁性体コア10のギャップ部12の中心点に位置し、かつ、本体部21の表裏の面がギャップ部12に形成される磁束の方向に対して直交するように配置される。ホール素子20は、本体部21の検出中心点が、磁性体コア10における対向する両端部の投影面の中心を結ぶ線上に位置する状態が、理想の配置状態である。
<電子基板>
電子基板50は、2つのホール素子20がそれらのリード線22の部分において実装されたプリント回路基板である。また、電子基板50には、2つのホール素子20の他、2つのホール素子20から出力される磁束の検出信号に対して増幅などの処理を施す回路とコネクタ51とが実装されている。
コネクタ51は、不図示の電線に設けられた相手側コネクタが接続される部品である。さらに、電子基板50には、2つのホール素子20各々のリード線22とコネクタ51の端子とを電気的に接続する回路が設けられている。例えば、電子基板50には、外部から電線及びコネクタ51を介して入力される電力をホール素子20のリード線22へ供給する回路、及び、ホール素子20の検出信号を増幅し、増幅後の信号をコネクタ51の端子に出力する回路などが設けられている。これにより、電流検出装置1は、コネクタ51に接続されたコネクタ付き電線を通じて、電流検出信号を電子制御ユニットなどの外部の回路へ出力することができる。
<電流検出用バスバー>
電流検出用バスバー30は、銅又はアルミニウムなどの金属からなる導電性部材であり、バッテリと電装機器とを電気的に接続するバスバーの一部である。即ち、電流検出用バスバー30には、検出対象の電流が流れる。また、電流検出用バスバー30は、バッテリに対して予め接続されたバッテリ側のバスバーと、電装機器に対して予め接続された機器側のバスバーとは独立した部材である。そして、電流検出用バスバー30は、その両端が予め敷設された他のバスバー(バッテリ側のバスバー及び機器側のバスバー)に対して接続される。
図1及び図6に示されるように、電流検出用バスバー30は、磁性体コア10の中空部11を貫通する棒状の導体の両端部分にプレス加工が施された部材からなる。電流検出用バスバー30において、プレス加工により平板状に成形された両端部分は、電流伝送経路の前段及び後段各々の接続端と連結される端子部32である。即ち、電流検出用バスバー30は、概ね、中央部分において一定の範囲を占める棒状の貫通部31と、その両側の端部に形成された平板状の端子部32とを有する導体からなる部材である。
貫通部31は、磁性体コア10の中空部11を電流通過方向に沿って貫通する部分である。電流通過方向は、磁性体コア10の厚み方向であり、環状の磁性体コア10を筒とみなした場合におけるその筒の軸心方向であり、さらに、環状の磁性体コア10が形成する面に直交する方向でもある。各図において、電流通過方向はX軸方向として記されている。
電流検出用バスバー30において、端子部32は、平板状であり、貫通部31は、例えば、円柱状又は楕円柱状などの棒状に形成されている。各図において、平板状の端子部32の幅方向及び厚み方向は、それぞれY軸方向及びZ軸方向として記されている。
電流検出用バスバー30は、棒状の金属部材の両端における一定範囲の部分が、プレス機などを用いたプレス加工によって平板状に押しつぶされた構造を有する部材である。本実施形態において、電流検出用バスバー30の元となる金属部材は、円柱状であり、従って、電流検出用バスバー30の貫通部31は円柱状である。
なお、電流検出用バスバー30の元となる金属部材は、断面が楕円の楕円棒状又は断面が矩形の角棒状であることも考えられる。また、元となる棒状の金属部材は、断面が四角形又はその他の多角形である棒状であることも考えられる。但し、電流検出用バスバー30の貫通部31の断面形状は、磁性体コア10の中空部11の輪郭形状と相似な形状であることが望ましい。
電流検出用バスバー30において、平板状の端子部32の幅は、磁性体コア10の中空部11の直径(最大幅)よりも大きく形成されている。また、貫通部31の厚みは、平板状の端子部32の厚みよりも大きく形成されている。
電流検出用バスバー30は、絶縁筐体40により、磁性体コア10の中空部11に貫通した状態で磁性体コア10及び電子基板50とともに一体に組み合わされ、その後、端子部32において前段及び後段の他のバスバーに接続される。平板状の端子部32には、ネジ止め用の貫通孔32zが形成されており、これにより、平板状の端子部32は、ネジにより前段及び後段の他のバスバーと連結される。
<絶縁筐体>
絶縁筐体40は、磁性体コア10と電流検出用バスバー30と2つのホール素子20と電子基板50とを一定の位置関係で保持しつつ支持する絶縁性の部材である。絶縁筐体40は、磁性体コア10の両側から組み合わされる本体ケース41及び本体ケース41に取り付けられる蓋部材42の2つの部材を含む。本体ケース41及び蓋部材42の各々は、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)又はABS樹脂などの絶縁性の樹脂からなる一体成形部材である。
本体ケース41は、開口部を有する箱状に形成され、蓋部材42は、本体ケース41に取り付けられることによって本体ケース41の開口部を塞ぐ。また、本体ケース41及び蓋部材42には、電流検出用バスバー30の両端子部32が内側から外側へ挿入される貫通孔であるバスバー孔45が形成されている。電流検出用バスバー30における一方の端子部32は本体ケース41のバスバー孔45に通され、他方の端子部32は蓋部材42のバスバー孔45に通される。
また、蓋部材42は、磁性体コア10、ホール素子20及び電流検出用バスバー30を保持する本体ケース41に対し、磁性体コア10と、ホール素子20と、コネクタ51を含む電子基板50とを挟み込みつつ、本体ケース41の開口部を塞ぐように取り付けられる。その際、電流検出用バスバー30における他方の端子部32が、蓋部材42のバスバー孔45に対して内側から外側へ通され、電子基板50が本体ケース41と蓋部材42との間に挟み込まれて保持される。
図5は、本体ケース41及び蓋部材42が組み合わされた状態における電流検出装置1の平面図である。図5に示されるように、本体ケース41及び蓋部材42(絶縁筐体40)は、電流検出用バスバー30における端子部32と、電子基板50のコネクタ51とが外部に露出する状態で、磁性体コア10と、2つのホール素子20と、電流検出用バスバー30の貫通部31とを覆いつつ、それらを一定の位置関係で支持する。
より具体的には、電流通過方向(X軸方向)に直交する平面(Y−Z平面)に沿う方向における磁性体コア10及びホール素子20の絶縁筐体40内での位置は、コア支持部43及び素子支持部44によって保持される。なお、図4及び図5において、コア支持部43及び素子支持部44の部分には網点模様が記されている。
さらに、磁性体コア10は、本体ケース41及び蓋部材42の間に挟み込まれることによって、電流通過方向(X軸方向)における位置が保持される。同様に、電子基板50に固着されたホール素子20は、電子基板50が本体ケース41及び蓋部材42の間に挟み込まれることによって、電流通過方向(X軸方向)における位置が保持される。
また、図1、図4及び図6に示されるように、本体ケース41の側壁の内側面には、基板支持部49が突出して形成されている。この基板支持部49は、電子基板50に形成された欠け部52に嵌り込み、電子基板50を予め定められた位置で支持する。
さらに、本体ケース41及び蓋部材42には、それらを組み合わせ状態で保持するロック機構47,48が設けられている。図1に示されるロック機構47,48は、本体ケース41の側面に突出して形成された爪部47と、蓋部材42の側方に形成された環状の枠部48とを備える。本体ケース41の爪部47が、蓋部材42の枠部48が形成する孔に嵌り込むことにより、本体ケース41及び蓋部材42は、それらが組み合わされた状態で保持される。
<磁性体コア、ホール素子及び電流検出用バスバーの支持の構造>
以下、図1、図4、図6及び図7を参照しつつ、本体ケース41による磁性体コア10、ホール素子20及び電流検出用バスバー30の支持の構造について説明する。なお、図6は、図4に示される平面図におけるA−A平面での断面の図である。また、図7は、図4に示される平面図におけるB−B平面での断面の図である。
図1及び図4に示されるように、絶縁筐体40を構成する2つの部材の一方である本体ケース41の内側の面には、電流通過方向(X軸方向)において突出するコア支持部43及び素子支持部44が形成されている。
コア支持部43は、本体ケース41の内側面におけるバスバー孔45の縁部における複数の箇所に分断された状態で突出して形成されている。本実施形態では、2つのコア支持部43が、端子部32を通すことが可能なスリット状の隙間の両側の2箇所において対向して形成されている。
コア支持部43における電流検出用バスバー30の貫通部31に対向する面である内側面は、電流検出用バスバー30の貫通部31の外周面に沿う形状に形成されている。また、コア支持部43における磁性体コア10に対向する面である外側面は、中空部11を形成する磁性体コア10の内周面に沿う形状に形成されている。
そして、コア支持部43は、磁性体コア10の中空部11に挿入されて外側の面で磁性体コア10を支持するとともに、磁性体コア10と電流検出用バスバー30の貫通部31との間に挟み込まれる状態で内側の面で電流検出用バスバー30を支持する。
また、コア支持部43の内側面には、磁性体コア10と電流検出用バスバー30の貫通部31とにより挟み込まれる圧力によって塑性変形する3つ以上の突起部431が形成されている。これら突起部431各々は、電流通過方向(X軸方向)、即ち、電流検出用バスバー30がバスバー孔45を貫通する方向に沿って伸びて形成されている。
また、突起部431は、コア支持部43の内側面における3箇所以上において電流検出用バスバー30の貫通部31を挟み込むように形成されている。3つ以上の突起部431が設けられることにより、コア支持部43は、突起部431のみによって磁性体コア10を安定的に支持する。図4及び図6に示される例では、電流検出用バスバー30の貫通部31を挟んで対向する一対の突起部431が2組設けられている。
本体ケース41において、磁性体コア10を支持するコア支持部43は、電流検出用バスバー30の貫通部31がバスバー孔45に挿入される前の状態、即ち、自然状態においては、磁性体コア10との間に若干の隙間(遊び)が生じる状態で設けられている。そして、コア支持部43は、磁性体コア10の中空部11における磁性体コア10と電流検出用バスバー30との間に挿入された状態においては、電流検出用バスバー30から受ける圧力によって外側へ弾性変形し、磁性体コア10の内側の周面に密接する。即ち、電流検出用バスバー30は、コア支持部43を磁性体コア10に密接させるためのくさびとして機能する。
以上に示した構造を備えた電流検出装置1において、磁性体コア10及びコア支持部43は、車両などの振動を受ける環境において衝突を繰り返すという現象が生じず、振動による摩耗が生じにくい。その結果、電流検出装置1は、磁性体コア10とそれを支持する部分とに隙間が形成される従来の電流検出装置よりも耐久性が高い。
また、コア支持部43の内側面に樹脂製の突起部431が存在することにより、電流検出用バスバー30、コア支持部43及び磁性体コア10の各々の寸法公差が、突起部431の塑性変形の程度によって吸収される。そのため、寸法公差によって磁性体コア10と電流検出用バスバー30との間の隙間にコア支持部43を挿入できなくなる事態を回避できる。
一方、素子支持部44は、磁性体コア10のギャップ部12の位置において、6つの側面のうちの第2側面212が相互に接する状態で重ねられた2つのホール素子20が嵌め入れられる空間の周囲を取り囲んで一連に形成されている。即ち、素子支持部44は、磁性体コア10のギャップ部12に配置された2つのホール素子20の周囲を取り囲んで一連に形成されている。
より具体的には、素子支持部44は、第2側面212が相互に接する状態で重ねられた2つのホール素子20各々における第2側面212以外の全ての側面、即ち、第1側面211、第3側面213、第4側面214、第5側面215及び第6側面216の各々に接して2つのホール素子20を支持する。即ち、素子支持部44の内側面は、第2側面212が相互に接する状態で重ねられた2つのホール素子20全体の側面に沿って形成されている。
図3に示されるように、2つのホール素子20の本体部21は、第2側面212が相互に接する状態で重ねられた場合、2つの本体部21全体の輪郭形状は、第2側面212の両側の部分においてくびれた形状となる。従って、素子支持部44の内側面には、2つのホール素子20が形成するくびれの部分に嵌り込む三角柱状の一対の突起部441が形成されている。一対の突起部441は、素子支持部44の内側面から内側へ突起して形成され、2つのホール素子20の本体部21における第5側面215及び第6側面216に接する。
素子支持部44は、その内側の空間に、第2側面212が相互に接する状態で重ねられた2つのホール素子20の本体部21が嵌め込まれることにより、2つのホール素子20の本体部21をギャップ部12内の予め定められた位置で支持する。
また、本実施の形態において、素子支持部44は、複数のコア支持部43のうちの一つと一連に形成されている。そのため、コア支持部43及び素子支持部44の相対的な位置の誤差が小さくなり、磁性体コア10及びホール素子20の相互間の位置決めの精度が高まる。
<効果>
電流検出装置1において、絶縁筐体40の素子支持部44は、2つのホール素子20の本体部21における第2側面212以外の全ての側面に接するように形成されている。即ち、素子支持部44には、2つのホール素子20が形成するくびれの部分に嵌り込む一対の突起部441が形成されている。
従って、ホール素子20の本体部21が、正規の向きとは異なる向きで素子支持部44が囲む空間に挿入されようとしても、本体部21の角部が素子支持部44の突起部441と干渉し、本体部21を素子支持部44が囲む空間へ挿入することはできない。即ち、2つのホール素子20の本体部21が、素子支持部44が囲む空間に嵌め入れられることにより、2つの本体部21は、磁性体コア10のギャップ部12において、正規の向きで過誤無く配置される。
また、絶縁筐体40の素子支持部44は、1つのホール素子20の本体部21のみを支持することも可能である。即ち、1つのホール素子20の本体部21が、素子支持部44が囲む空間における一対の突起部441の頂点を結ぶ線を境界線とする一方の側の部分空間に挿入された場合、その本体部21は、素子支持部44によって一定の位置に支持される。従って、電流検出装置1の絶縁筐体40は、ホール素子20が二重化されない場合においても適用可能である。
また、絶縁筐体40の素子支持部44は、1つの側面(第2側面212)が相互に接する状態の2つのホール素子20の本体部21全体を囲んで形成されており、2つのホール素子20の間を仕切る壁は存在しない。従って、2つのホール素子20の間を仕切る壁が存在しない分だけ、磁性体コア10の両端の間隔を小さくできる。
また、絶縁筐体40において、磁性体コア10の中空部11に挿入されるコア支持部43が、素子支持部44と一連に形成されていれる。そのため、磁性体コア10及びホール素子20の相互間の位置決めの精度が高まり好適である。
<その他>
以上に示した電流検出装置1においては、コア支持部43の内側面に3つ以上の突起部431が形成されているが、同様の3つ以上の突起部431が、コア支持部43の外側面に形成されることも考えられる。その場合の突起部431は、磁性体コア10の内側の周面に当接し、磁性体コア10と電流検出用バスバー30とにより挟み込まれる圧力によって塑性変形する。
また、以上に示した実施形態では、磁性体コア10は、ギャップ部12と併せて円環状に形成されているが、磁性体コア10は、他の形状であってもよい。例えば、磁性体コア10が、ギャップ部12と併せて多角形の環状であり、電流検出用バスバー30の貫通部31の断面形状が、磁性体コア10の中空部11が形成する多角形と相似な多角形であることも考えられる。この場合、コア支持部43の内側面及び外側面は、多角形状の電流検出用バスバー30の貫通部31の外側面の輪郭形状及び磁性体コア10の内側面の輪郭形状の各々に沿う形状に形成される。
1 電流検出装置
10 磁性体コア
11 磁性体コアの中空部
12 磁性体コアのギャップ部
20 ホール素子
21 ホール素子の本体部
22 ホール素子のリード線
30 電流検出用バスバー
31 貫通部
32 端子部
32z 貫通孔
40 絶縁筐体
41 本体ケース
42 蓋部材
43 コア支持部
44 素子支持部
45 バスバー孔
47 爪部(ロック機構)
48 枠部(ロック機構)
49 基板支持部
50 電子基板
51 コネクタ
52 電子基板の欠け部
211 ホール素子の本体部の第1側面
212 ホール素子の本体部の第2側面
213 ホール素子の本体部の第3側面
214 ホール素子の本体部の第4側面
215 ホール素子の本体部の第5側面
216 ホール素子の本体部の第6側面
431 コア支持部の突起部
441 素子支持部の突起部

Claims (2)

  1. 磁性材料からなり、両端がギャップ部を介して対向し、中空部の周囲を囲んで一連に形成された磁性体コアと、
    前記磁性体コアの前記ギャップ部に配置され、6つの長方形の側面を有する六角柱状の本体部と該本体部から延び出たリード線とからなり、前記磁性体コアの前記中空部を通過する電流に応じて変化する磁束を検出する2つの磁電変換素子と、
    前記磁性体コアと2つの前記磁電変換素子とを覆いつつそれらを一定の位置関係で支持する筐体と、を備える電流検出装置であって、
    2つの前記磁電変換素子各々の前記本体部は、
    最も面積の大きな第1側面と該第1側面に平行な第2側面と前記第1側面に対して隣接するとともに直交する第3側面及び第4側面と前記第2側面に隣接する第5側面及び第6側面とからなる6つの長方形の側面を有し、
    前記筐体には、
    前記磁性体コアの前記ギャップ部の位置において前記第2側面が相互に接する状態で重ねられた2つの前記磁電変換素子が嵌め入れられる空間の周囲を取り囲み、2つの前記磁電変換素子各々における前記第2側面以外の全ての側面に接して2つの前記磁電変換素子を支持する素子支持部が形成されていることを特徴とする電流検出装置。
  2. 前記筐体には、
    前記素子支持部と一連に形成され、前記磁性体コアの前記中空部に挿入されて前記磁性体コアを支持するコア支持部がさらに形成されている、請求項1の記載の電流検出装置。
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