JP2012145431A - 電流検出装置 - Google Patents

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浩勝 中嶋
Satoru Chazono
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Abstract

【課題】磁性体コア及び磁電変換素子を備えた電流検出装置が、磁気ノイズを受ける環境下においても、磁気ノイズの影響の小さな正しい検出信号を出力できること。
【解決手段】電流検出装置1は、支持具によって支持された複数の磁性体コア10及び複数のホール素子20を備える。複数の磁性体コア10は、それらの中空部12が電流通過経路をなす中心直線9に沿って間隔を空けて重なり、かつ、複数の磁性体コア10における中空部12各々に対するギャップ部11各々の方向が異なる状態で支持される。さらに、複数のホール素子20は、複数の磁性体コア10各々のギャップ部11に位置する状態で支持される。
【選択図】図1

Description

本発明は、磁性体コアを備えた電流検出装置に関し、特に、ノイズによる誤検出を防止できる電流検出装置に関する。
ハイブリッド自動車又は電気自動車などの車両には、バッテリに接続されたバスバーに流れる電流を検出する電流検出装置が搭載されることが多い。また、そのような電流検出装置としては、磁気比例方式の電流検出装置又は磁気平衡方式の電流検出装置が採用される場合がある。
磁気比例方式又は磁気平衡方式の電流検出装置は、例えば、特許文献1に示されるように、磁性体コアと磁電変換素子(磁気感応素子)とを備える。磁電変換素子としては、通常、ホール素子が採用される。図14は、従来の電流検出装置における磁性体コア10及びホール素子20の位置関係を示す図である。
図14に示されるように、磁性体コア10は、両端がギャップ部11を介して対向し、バスバーなどの電流伝送媒体が貫通する中空部12の周囲を囲んで一連に形成された概ねリング状の磁性体である。磁性体コア10の中空部12は、被検出電流が通過する空間である。
また、ホール素子20は、磁性体コア10のギャップ部11に配置され、中空部12を貫通する電流に応じて変化する磁束を検出し、磁束の検出信号を電気信号として出力する磁電変換素子である。
特許文献1に示されるように、従来の電流検出装置においては、磁性体コア10とホール素子20と磁性体コア10の中空部12を貫通するバスバーとが、絶縁性の筐体によって一定の位置関係に保持されることが多い。この筐体は、電流検出装置を構成する複数の部品を一定の位置関係に位置決めする。
特開2009−128116号公報
ところで、車両は、強力なモータを備えた列車の線路の沿線などのように磁気ノイズを受けやすい場所へ移動することがある。また、車両において、ある電流経路に配置された電流検出装置が、近接する他の電流経路から磁気ノイズを受ける場合もある。そして、車両に搭載された電流検出装置は、磁気ノイズを受ける環境下において、誤った検出信号を出力してしまう場合がある。
図14に示される例では、ホール素子20は、磁性体コア10における中空部12の中心及ギャップ部11の中心を通る第一平面7a内に位置し、第一平面7aに直交する方向の磁界を形成する磁気を検出する。この場合、第一平面7aに平行な方向の磁界を形成する磁気ノイズは、ホール素子20に対して影響を与えない。
しかしながら、第一平面7aに交差する第二平面7b、第三平面7c及び第四平面7dの各々に平行な磁界を形成する磁気ノイズは、第一平面7aに直交する磁界の成分を含むため、ホール素子20に悪影響をおよぼす。特に、第一平面7aに直交する第二平面7bに平行な磁界を形成する磁気ノイズは、ホール素子20に対して大きな悪影響をおよぼす。なお、図14において、第三平面7c及び第四平面7dは、第1平面7a及び第2平面7bに対して45°の角度をなす平面である。
従来の電流検出装置は、磁気ノイズを受ける環境下におかれた場合に、磁気ノイズの影響の小さな正しい検出信号を出力することができないという問題点を有している。
本発明は、磁性体コア及び磁電変換素子を備えた電流検出装置が、磁気ノイズを受ける環境下においても、磁気ノイズの影響の小さな正しい検出信号を出力できることを目的とする。
本発明に係る電流検出装置は、以下に示す各構成要素を備える。
(1)第1の構成要素は、両端がギャップ部を介して対向し、電流が通過する第一の中空部の周囲を囲んで一連に形成された複数の磁性体コアである。
(2)第2の構成要素は、前記ギャップ部に配置され、前記第一の中空部を通過する電流に応じて変化する磁束を検出する複数の磁電変換素子である。
(3)第3の構成要素は、複数の前記磁性体コア各々の前記第一の中空部が1つの電流通過経路に沿って間隔を空けて重なり、かつ、複数の前記磁性体コアにおける前記第一の中空部各々に対する前記ギャップ部各々の方向が異なり、かつ、複数の前記磁電変換素子が複数の前記磁性体コア各々の前記ギャップ部に位置する状態で、複数の前記磁性体コア及び複数の前記磁電変換素子を支持する支持具である。
また、N=3又はN=4であるとした場合に、本発明に係る電流検出装置において、前記支持具が、N個の前記磁性体コアの前記ギャップ部及びN個の前記磁電変換素子が、N個の前記磁性体コアの前記第一の中空部の中心を通り相互に45°又は90°の角度をなすN個の平面内各々に位置する状態で、N個の前記磁性体コア及びN個の前記磁電変換素子を支持することが望ましい。
また、本発明に係る電流検出装置において、前記支持具が、以下の各構成要素を備えることが考えられる。
(3−1)前記支持具の第1の構成要素は、複数の前記磁性体コア各々の間に挟み込まれ、複数の前記磁性体コアの前記第一の中空部とともに前記電流通過経路の空間を形成する第二の中空部が形成された絶縁体からなるスペーサである。
(3−2)前記支持具の第2の構成要素は、複数の前記磁性体コアの前記第一の中空部及び前記スペーサの前記第二の中空部を貫いて形成され、複数の前記磁性体コア及び前記スペーサを支持するコア支持部である。
(3−3)前記支持具の第3の構成要素は、前記コア支持部に対してそれぞれ異なる方向において、複数の前記磁性体コア各々の前記ギャップ部に嵌まるとともに、その内側で複数の前記磁電変換素子各々を支持する素子支持部である。
また、本発明に係る電流検出装置において、前記素子支持部が、以下の各構成要素を含むことが考えられる。
(3−3−1)前記素子支持部の第1の構成要素は、前記電流通過経路に沿う方向における一方の端に位置する前記磁性体コアの前記ギャップ部に嵌り、前記磁電変換素子を内側で支持する第一素子支持部である。
(3−3−2)前記素子支持部の第2の構成要素は、1つ又は複数の前記スペーサ各々の表裏各面における前記第二の中空部に対して異なる方向の位置に突出して形成され、1つ又は複数の前記スペーサ各々に隣接する2つの前記磁性体コア各々の前記ギャップ部に嵌り、前記磁電変換素子を内側で支持する第二素子支持部である。
本発明に係る電流検出装置において、複数の磁性体コアが、それらの中空部各々に対するギャップ部各々の方向が異なる状態で支持され、さらに、複数の磁電変換素子が、複数の磁性体コア各々のギャップ部に位置する状態で支持される。即ち、複数の磁電変換素子は、それぞれ異なる方向の磁界を形成する磁束を検出する。そのため、本発明に係る電流検出装置が、磁気ノイズを受ける環境下におかれた場合でも、複数の磁電変換素子のうちの少なくとも1つは、磁気ノイズの影響の小さな正しい検出信号を出力する。
また、N=3又はN=4であるとした場合に、N個の磁性体コアのギャップ部とN個の磁電変換素子とが、N個の磁性体コアの中空部の中心を通り相互に45°又は90°の角度をなすN個の平面内各々に位置すれば好適である。この場合、N個の磁電変換素子のうちの少なくとも1つは、磁気ノイズの磁界の方向に対して45°から90°をなす方向の磁束を検出し、磁気ノイズの影響の小さな正しい検出信号を出力する。
また、Mが2以上の整数であるとした場合に、支持具が、M個の磁性体コアの中空部(第一中空部)とともに電流通過経路の空間を形成する中空部(第二中空部)が形成された(M−1)個のスペーサを備えれば、隣り合う磁性体コア及び磁電変換素子のセットが、接近し過ぎることによって相互に悪影響をおよぼすことを防止できる。
また、支持具のコア支持部が、M個の磁性体コア及び(M−1)個のスペーサを、それらの中空部を貫いて支持する場合、磁性体コアがその外縁部で支持される場合に比べ、コア支持部のコンパクト化が可能となる。さらに、支持具の素子支持部が、コア支持部に対してそれぞれ異なる方向においてM個の磁性体コア各々のギャップ部に嵌まるとともに、その内側でM個の磁電変換素子各々を支持すれば、磁性体コアと磁電変換素子とが高い精度で位置決めされる。
また、支持具の素子支持部が、一方の端に位置する磁性体コアのギャップ部に嵌る第一素子支持部と、スペーサの表裏各面から突出して隣接する2つの磁性体コアのギャップ部に嵌る第二素子支持部とを備える場合、素子支持部は、磁性体コアの外縁から外側へはみ出さずに磁電変換素子を支持できる。その結果、装置のコンパクト化が可能となる。
本発明の実施形態に係る電流検出装置1が備える磁性体コア及び磁電変換素子の斜視図である。 電流検出装置1が備える磁性体コア及び磁電変換素子の正面図である。 電流検出装置1の組み立て工程における第1工程を示す斜視図である。 電流検出装置1の組み立て工程における第2工程を示す斜視図である。 電流検出装置1の組み立て工程における第3工程を示す斜視図である。 電流検出装置1の組み立て工程における第4工程を示す斜視図である。 電流検出装置1の組み立て工程における第5工程を示す斜視図である。 電流検出装置1の組み立て工程における第6工程を示す斜視図である。 電流検出装置1の組み立て工程における第7工程から第9工程を示す斜視図である。 電流検出装置1の組み立て工程における第10工程を示す斜視図である。 電流検出装置1の組み立て工程における第11工程を示す斜視図である。 電流検出装置1の斜視図である。 電流検出装置1の一部の断面図である。 従来の電流検出装置における磁性体コア及び磁電変換素子の位置関係を示す図である。
以下、添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であり、本発明の技術的範囲を限定する事例ではない。
まず、図1及び図2を参照しつつ、本発明の実施形態に係る電流検出装置1が備える磁性体コア10及びホール素子20について説明する。電流検出装置1は、電気自動車又はハイブリッド自動車などの車両において、バッテリとモータなどの機器とを電気的に接続するバスバーに流れる電流を検出する装置である。図1に示されるように、電流検出装置1は、複数の磁性体コア10と、それと同数のホール素子20とを備える。本実施形態において、電流検出装置1は、3つの磁性体コア10及び3つのホール素子20を備える。
<磁性体コア>
磁性体コア10は、フェライト又はケイ素鋼などからなる磁性体であり、両端が数ミリメートル程度のギャップ部11を介して対向し、中空部12の周囲を囲んで一連に形成された形状を有している。即ち、磁性体コア10は、狭いギャップ部11を有するものの概ね環状に形成されている。本実施形態における磁性体コア10は、円形状の中空部12を囲む円環状に形成されている。
<ホール素子(磁電変換素子)>
ホール素子20は、磁性体コア10のギャップ部11に配置され、磁性体コア10の中空部12を通過する電流に応じて変化する磁束を検出し、磁束の検出信号を電気信号として出力する磁電変換素子の一例である。また、ホール素子20は、給電端子及び検出信号の出力端子を含む複数の端子21を備えている。
図1及び図2に示されるように、3個の前記磁性体コア10は、それら各々の中空部12が1本の直線9に沿って間隔を空けて重なり、かつ、3個の磁性体コア10における中空部12各々に対するギャップ部11各々の方向が異なる状態で支持される。また、3個のホール素子20は、3個の磁性体コア10各々のギャップ部11に位置する状態で支持される。直線9は、3個の磁性体コア10各々の中空部12の中心を貫く直線であり、検出対象の電流は、直線9に沿って流れる。以下、直線9のことを中心直線9と称する。中心直線9に沿う方向は、3個の磁性体コア10各々の中空部12を貫く電流通過経路に沿う方向である。
以下、3組の磁性体コア10及びホール素子20のセット各々は、符号"a"、"b"及び"c"で識別される。即ち、3個の磁性体コア10は、第一磁性体コア10a、第二磁性体コア10b及び第三磁性体コア10cを含む。また、3個のホール素子20は、第一ホール素子20a、第二ホール素子20b及び第三ホール素子20cを含む。
図2に示されるように、第一磁性体コア10aのギャップ部11a及び第一ホール素子20aは、3個の磁性体コア10各々の中空部12の中心を貫く中心直線9を含む第一平面8a内に位置する。また、第二磁性体コア10bのギャップ部11b及び第二ホール素子20bは、中心直線9を含み、かつ、第一平面8aと公差する第二平面8b内に位置する。さらに、第三磁性体コア10cのギャップ部11c及び第三ホール素子20cは、中心直線9を含み、かつ、第一平面8a及び第二平面8bと公差する第三平面8c内に位置する。図2に示される例では、第一平面8a及び第二平面8bがなす角度と、第二平面8b及び第三平面8cがなす角度とは同じ角度である。
<部品の支持構造>
続いて、図3から図13を参照しつつ、電流検出装置1が備える他の構成部品及び複数組の磁性体コア10及びホール素子20のセットを支持する構造について説明する。以下、電流検出装置1の組み立て工程を説明することにより、電流検出装置1の構造について説明する。なお、図3から図11は、電流検出装置1の組み立て工程における第1工程から第9工程を示す斜視図である。また、図12は電流検出装置1の斜視図であり、図13は電流検出装置1の一部の断面図である。
図3及び図11に示されるように、電流検出装置1は、3個の磁性体コア10及び3個のホール素子20を一定の位置関係で支持する支持具として、絶縁筐体30及び2個のスペーサ40を備える。さらに、電流検出装置1は、3個の磁性体コア10の中空部12を流れる電流の伝送媒体として、電流検出用バスバー50を備える。さらに、電流検出装置1は、ホール素子20が実装された電子基板60を備える。
<電流検出用バスバー>
電流検出用バスバー50は、銅などの金属からなる導体であり、バッテリと電装機器とを電気的に接続するバスバーの一部である。即ち、電流検出用バスバー50には、検出対象の電流が流れる。また、電流検出用バスバー50は、バッテリに対して予め接続されたバッテリ側のバスバーと、電装機器に対して予め接続された機器側のバスバーとは独立した部材である。そして、電流検出用バスバー50は、その両端が予め敷設された他のバスバー(バッテリ側のバスバー及び機器側のバスバー)に対して接続される。
図3に示されるように、電流検出用バスバー50は、概ね、中央部分において一定の範囲を占める第一部分51とその両側の第二部分52とにより構成されている。第一部分51は、複数の磁性体コア10の中空部12を中心直線9に沿って貫通する部分である。中心直線9の方向は、磁性体コア10の厚み方向であり、環状の磁性体コア10を筒とみなした場合におけるその筒の軸心方向であり、さらに、環状の磁性体コア10が形成する面に直交する方向でもある。
電流検出用バスバー50の第一部分51は、複数の磁性体コア10の中空部12を中心直線9に沿って貫通する部分である。電流検出用バスバー50の第二部分52は、第一部分51に対し中心直線9の方向の両側各々に連なる平板状の部分である。
電流検出用バスバー50において、第一部分51の断面の輪郭形状は、第二部分52に対してくびれた形状を有している。電流検出用バスバー50が採用されることにより、前段及び後段の他のバスバーの幅との関係において比較的小さな磁性体コア10を採用することができ、磁性体コア10を含む装置全体の大型化を回避できる。
さらに、電流検出用バスバー50において、第一部分51の断面の輪郭形状は、その最小幅が第二部分52の厚み(最小幅)よりも大きく形成されている。これにより、第一部分51における導体の断面積は、第二部分52における導体の断面積と比較して大幅に小さくならない。そのため、電流検出用バスバー50において、第一部分51における過剰な発熱を防止できる。
また、電流検出用バスバー50の第二部分52には、他のバスバーとの連結用のネジが通されるネジ止め用の孔53が形成されている。この孔53が形成された第二部分52は、前段及び後段の他のバスバーと連結される端子部である。
<電子基板>
図10に示されるように、電子基板60は、3個のホール素子20がそれらの端子21の部分において実装されるプリント回路基板である。また、電子基板60には、3個のホール素子20の他、3個のホール素子20各々から出力される磁束の検出信号を増幅する回路と、その回路と外部の他の回路とを接続するコネクタ62とが実装されている。従って、コネクタ62は、各ホール素子20に対して電気的に接続されており、各ホール素子20は、コネクタ62を含む電子基板60を介して、外部の回路と接続される。
<支持具>
電流検出装置1において、絶縁筐体30及び後述するスペーサ40は、3個の磁性体コア10と3個のホール素子20と電流検出用バスバー50とを一定の位置関係に位置決めしつつ支持する支持具である。
図3及び図11に示されるように、絶縁筐体30は、絶縁体からなる部材であり、本体ケース31及び本体ケース31に取り付けられる蓋部材32とを含む。本体ケース31及び蓋部材32の各々は、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)又はABS樹脂などの絶縁性の樹脂からなる一体成型部材である。
図3に示されるように、本体ケース31は、開口部を有する箱状に形成されている。また、図11に示されるように、蓋部材32は、本体ケース31に取り付けられることによって本体ケース31の開口部を塞ぐ。本体ケース31には、その内側の面において突出するコア支持部35及び第一素子支持部36が形成されている。
コア支持部35は、中心直線9に沿う中空部351及びその中空部351の両側のスリット352を挟んで対応して形成された一対の半筒状の部分である。また、第一素子支持部36は、中心直線9に沿う方向における一方の端に位置する第一磁性体コア10aのギャップ部に嵌り、その内側で第一ホール素子20aの一部を支持する部分である。
一方、第一素子支持部36は、内側において第一ホール素子20aの一部が嵌め入れられる穴を形成するとともに、外側において第一磁性体コア10aのギャップ部11aに嵌り込む輪郭を形成する一連の壁からなる。また、第一素子支持部36を構成する壁には、第一ホール素子20aの端子21の通路となる欠け部が形成されている。
第1工程において、電流検出用バスバー50が本体ケース31に組み付けられる。その際、電流検出用バスバー50の一方の第二部分52が、コア支持部35の中空部351及びスリット352に通され、さらに、電流検出用バスバーの第一部分51が、コア支持部35の中空部351に通される。
次に、図4に示されるように、第2工程において、第一磁性体コア10aが、本体ケース31に組み付けられる。この第2工程において、電流検出用バスバー50が、第一磁性体コア10aの中空部12a及びギャップ部11aに通される。さらに、第2工程において、コア支持部35が、第一磁性体コア10aの中空部12aに通されるとともに、第一素子支持部36が、第一磁性体コア10aのギャップ部11aに嵌め入れられる。
なお、第2工程において、第一磁性体コア10aは、中空部12a及びギャップ部11aが電流検出用バスバー50の第二部分52を通過する状態から、ギャップ部11aが第一素子支持部36に嵌り込む状態に至るまでの過程において、中心直線9に対する位置及び向きが適宜調整される。
次に、図5に示されるように、第3工程において、第一ホール素子20aの一部が、第一素子支持部36の内側の穴に嵌め入れられる。
次に、図6に示されるように、第4工程において、一つ目のスペーサ40が、本体ケース31に組み付けられる。電流検出装置1は、ホール素子20の数に対して1つ少ない数のスペーサ40を備える。従って、本実施形態において、電流検出装置1は、2個のスペーサ40を備える。
スペーサ40は、例えば、ポリアミド(PA)、ポリプロピレン(PP)又はABS樹脂などの絶縁性の樹脂からなる一体成型部材である。スペーサ40は、複数の磁性体コア10各々の間に挟み込まれる絶縁体からなる部材であり、その表裏両面が隣接する2つの磁性体コア10と接する。スペーサ40は、隣接する2つの磁性体コア10各々の間隔を一定に維持するとともに、隣接する2つの磁性体コア10を電気的に絶縁する機能を果たす。
本実施形態におけるスペーサ40は、磁性体コア10と同様に、両端が数ミリメートル程度のギャップ部41を介して対向し、複数の磁性体コア10の中空部12とともに電流通過経路の空間を形成する中空部42を囲んで一連に形成された形状を有している。本実施形態におけるスペーサ40は、狭いギャップ部41を有するものの概ね環状に形成され、円形状の中空部42を囲む円環状に形成されている。
また、スペーサ40の表裏各面には第二素子支持部43が形成されている。スペーサ40の第一の面に形成された第二素子支持部43aと、スペーサ40における第一の面に対する反対側の第二の面に形成された第二素子支持部43bとは、スペーサ40の中空部42に対して異なる方向の位置に突出して形成されている。これら第二素子支持部43a,43bは、当該スペーサ40に隣接する2つの磁性体コア10各々のギャップ部11に嵌り、ホール素子20を内側で支持する部分である。
図6に示されるように、第二素子支持部43は、内側においてホール素子20が嵌め入れられる穴44を形成するとともに、外側において磁性体コア10のギャップ部11に嵌り込む輪郭を形成する一連の壁からなる。また、第二素子支持部43を構成する壁には、ホール素子20の端子21の通路となる欠け部45が形成されている。なお、第一素子支持部36も、図6に示される第二素子支持部43と同様の構造を備えている。
第4工程において、電流検出用バスバー50が、一つ目のスペーサ40の中空部42及びギャップ部41に通される。さらに、第4工程において、コア支持部35が、一つ目のスペーサ40の中空部42に通されるとともに、一つ目のスペーサ40の第一の面の第二素子支持部43aが、第一磁性体コア10aのギャップ部11aに嵌め入れられる。その際、第一ホール素子20aにおける第一素子支持部36からはみ出た一部が、第二素子支持部43aの内側の穴44に嵌り込む。
なお、第4工程において、スペーサ40は、中空部42及びギャップ部41が電流検出用バスバー50の第二部分52を通過する状態から、第一の面の第二素子支持部43aが第一磁性体コア10aのギャップ部11aに嵌り込む状態に至るまでの過程において、中心直線9に対する位置及び向きが適宜調整される。
第一磁性体コア10aは、コア支持部35で支持されるとともに、そのギャップ部11の向きが、第一素子支持部36及び一つ目のスペーサ40の一方の第二素子支持部43aによって規制される。さらに、第一ホール素子20aは、第一素子支持部36及び一つ目のスペーサ40の一方の第二素子支持部43aにより、第一磁性体コア10aのギャップ部11a内において支持される。
次に、図7に示されるように、第5工程において、第二磁性体コア10bが、本体ケース31に組み付けられる。この第5工程において、第2工程と同様に、電流検出用バスバー50が、第二磁性体コア10bの中空部12b及びギャップ部11bに通される。さらに、第5工程において、コア支持部35が、第二磁性体コア10bの中空部12bに通されるとともに、一つ目のスペーサ40の第二の面の第二素子支持部43bが、第二磁性体コア10bのギャップ部11bに嵌め入れられる。
前述したように、スペーサ40における第一の面の第二素子支持部43aと第二の面の第二素子支持部43bとは、中空部42に対して異なる方向に設けられている。そのため、一つ目のスペーサ40における第一の面の第二素子支持部43aが嵌る第一磁性体コア10aのギャップ部11aと、一つ目のスペーサ40における第二の面の第二素子支持部43bが嵌る第二磁性体コア10bのギャップ部11bとは、中心直線9に対して異なる方向の位置に固定される。
次に、図8に示されるように、第6工程において、第二ホール素子20bの一部が、一つ目のスペーサ40における第二の面の第二素子支持部43bの内側の穴44に嵌め入れられる。
次に、図9に示されるように、第7工程において、二つ目のスペーサ40が、本体ケース31に組み付けられる。この第7工程において、電流検出用バスバー50が、二つ目のスペーサ40の中空部42及びギャップ部41に通される。さらに、第7工程において、コア支持部35が、二つ目のスペーサ40の中空部42に通されるとともに、二つ目のスペーサ40の第一の面の第二素子支持部43aが、第二磁性体コア10bのギャップ部11bに嵌め入れられる。その際、第二ホール素子20bにおける一つ目のスペーサ40における第二素子支持部43bからはみ出た一部が、二つ目のスペーサ40における第二素子支持部43aの内側の穴44に嵌り込む。
さらに、図9に示されるように、第8工程において、第三磁性体コア10cが、本体ケース31に組み付けられる。この第8工程において、第5工程と同様に、電流検出用バスバー50が、第三磁性体コア10cの中空部12c及びギャップ部11cに通される。さらに、第8工程において、コア支持部35が、第三磁性体コア10cの中空部12cに通されるとともに、二つ目のスペーサ40の第二の面の第二素子支持部43bが、第三磁性体コア10cのギャップ部11cに嵌め入れられる。
前述したように、スペーサ40における第一の面の第二素子支持部43aと第二の面の第二素子支持部43bとは、中空部42に対して異なる方向に設けられている。そのため、一つ目のスペーサ40における第一の面の第二素子支持部43aが嵌る第一磁性体コア10aのギャップ部11aと、一つ目のスペーサ40における第二の面の第二素子支持部43b及び二つ目のスペーサ40における第一の面の第二素子支持部43aが嵌る第二磁性体コア10bのギャップ部11bと、二つ目のスペーサ40における第二の面の第二素子支持部43bが嵌る第三磁性体コア10cのギャップ部11cとは、中心直線9に対して異なる方向の位置に固定される。
即ち、スペーサ40における第一の面の第二素子支持部43aと第二の面の第二素子支持部43bとが、中心直線9上の点である中空部42の中心点に対してΔθ°異なる方向に設けられている場合、第一磁性体コア10aのギャップ部11aと、第二磁性体コア10bのギャップ部11bとは、中心直線9を基準にしてΔθ°異なる方向に配置される。また、第一磁性体コア10aのギャップ部11aと、第三磁性体コア10cのギャップ部11cとは、中心直線9を基準にして(2×Δθ)°異なる方向に配置される。なお、Δθ°は、例えば、45°以上90°以下の範囲内で設定される。
次に、図9に示されるように、第9工程において、第三ホール素子20cの一部が、二つ目のスペーサ40における第二の面の第二素子支持部43bの内側の穴44に嵌め入れられる。
次に、図10に示されるように、第10工程において、3個のホール素子20が、それらから伸び出た端子21の部分において電子基板60に実装される。電子基板60には、3つのホール素子20各々の端子21が挿入される3組の実装用の孔61a,61b,61cが形成されている。
最後に、図11に示されるように、第11工程において、蓋部材32が、本体ケース31に対して取り付けられる。本体ケース31及び蓋部材32には、それらを組み合わせ状態で保持するロック機構が設けられている。図11に示されるロック機構は、本体ケース31の側面に突出して形成された爪部33と、蓋部材32の側方に形成された環状の枠部34とを備える。本体ケース31の爪部33が、蓋部材32の枠部34が形成する孔に嵌り込むことにより、本体ケース31及び蓋部材32は、それらが組み合わされた状態で保持される。
図12は、本体ケース31及び蓋部材32が組み合わされた状態における電流検出装置1の斜視図である。また、図13は、電流検出装置1における3個の磁性体コア10が配置された部分の断面図である。図13に示される断面図は、図2に示されるD−D平面の断面図である。
図11に示されるように、蓋部材32には、電流検出用バスバー50の一方の第二部分52(端子部)が貫通するスリット状の孔38が形成されている。また、図13に示されるように、本体ケース31にも、電流検出用バスバー50の他方の第二部分52(端子部)が貫通するスリット状の孔38が形成されている。さらに、本体ケース31及び蓋部材32各々の内側には、3個の磁性体コア10を中心直線9に沿う方向の両側から挟み込む突起部37が形成されている。突起部37は、中心直線9に沿う方向に並ぶ3個の磁性体コア10のうちの両端の2個の磁性体コア10a,10cに当接する。
絶縁筐体30は、電流検出用バスバー50の第二部分52(端子部)とコネクタ62の接続端とが外部に露出する状態で、3個の磁性体コア10と3個のホール素子20と電流検出用バスバー50の第一部分51とを覆いつつ、複数の磁性体コア10を中心直線9に沿う方向の両側から挟み込んで保持する。
一般に、車両に搭載された電流検出装置おいて、磁気ノイズの影響による検出信号の変化は、モータなどの負荷に流れる電流の変化に比べて急峻である。そのため、電流検出装置1の検出信号を入力するマイクロコンピュータは、複数の検出信号各々について、ごく短い単位時間ごとの変化量を監視し、その変化量が予め定められた許容範囲内である検出信号を、磁気ノイズの影響を受けていない、もしくは磁気ノイズの影響の小さな正しい検出信号であると判定する正誤判定処理を行う。
また、複数のホール素子20の検出信号について正誤判定処理を行うマイクロコンピュータと、その正誤判定処理の結果に従って、正しい検出信号のみをコネクタ62を通じて出力するスイッチ回路とが、電子基板60に実装されることも考えられる。
<効果>
電流検出装置1において、複数の磁性体コア10は、それらの中空部12各々に対するギャップ部11各々の方向が異なる状態で支持され、さらに、複数のホール素子20が、複数の磁性体コア10各々のギャップ部11に位置する状態で支持される。即ち、複数のホール素子20は、それぞれ異なる方向の磁界を形成する磁束を検出する。そのため、電流検出装置1が、磁気ノイズを受ける環境下におかれた場合でも、複数のホール素子20のうちの少なくとも1つは、磁気ノイズの影響の小さな正しい検出信号を出力する。
また、電流検出装置1において、磁性体コア10及びホール素子20各々の数Nが、3又は4である場合を考える。この場合、N個の磁性体コア10のギャップ部11とN個のホール素子20とが、中心直線9を通り相互に45°又は90°の角度をなすN個の平面内各々に位置すれば好適である。この場合、N個のホール素子20のうちの少なくとも1つは、磁気ノイズの磁界の方向に対して45°から90°をなす方向の磁束を検出し、磁気ノイズの影響の小さな正しい検出信号を出力する。
例えば、N=3である場合、3個の磁性体コア10各々のギャップ部11及び3個のホール素子20が、図14に示される第一平面7a内と、これに対して90°の角度をなす第二平面7b内と、第一平面7a及び第二平面7bに対して45°の角度をなす第三平面7c内もしくは第四平面7d内との各々に配置されることが考えられる。
また、N=4である場合、4個の磁性体コア10各々のギャップ部11及び4個のホール素子20が、図14に示される第一平面7a内と、これに対して90°の角度をなす第二平面7b内と、第一平面7a及び第二平面7bに対して45°の角度をなす第三平面7c内と、同じく第一平面7a及び第二平面7bに対して45°の角度をなす第四平面7d内との各々に配置されることが考えられる。
また、電流検出装置1は、支持具の構成要素として、磁性体コア10の数よりも1つ少ない数のスペーサ40を備え、そのスペーサ40は、複数の磁性体コア10各々の間に挟み込まれている。まあ、スペーサ40の中空部42は、複数の磁性体コア10の中空部12とともに電流通過経路の空間を形成している。このようなスペーサ40が存在することにより、隣り合う磁性体コア10及びホール素子20のセットが、接近し過ぎることによって相互に悪影響をおよぼすことを防止できる。
例えば、各磁性体コア10のギャップ部11に生じる磁束の密度が100ミリテスラ程度以下である場合、磁性体コア10各々の間隔、即ち、スペーサ40の厚みが2ミリメートル程度であれば、隣り合う磁性体コア10及びホール素子20のセットが相互に悪影響を及ぼすことを防止できる。
また、電流検出装置1において、磁性体コア10及びホール素子20各々の数をM(M≧2)とした場合、支持具の一部を構成するコア支持部35は、M個の磁性体コア10及び(M−1)個のスペーサを、それらの中空部12,42を貫いて支持する。そのため、磁性体コア10がその外縁部で支持される場合に比べ、コア支持部35のコンパクト化が可能となる。
また、第一素子支持部36及び第二素子支持部43は、コア支持部35に対してそれぞれ異なる方向において、M個の磁性体コア10各々のギャップ部11に嵌まるとともに、その内側でM個のホール素子20各々を支持する。この場合、磁性体コア10のギャップ部11に嵌るほど小さな第一素子支持部36及び第二素子支持部43各々の厚みの寸法誤差は、ごくわずかであるため、磁性体コア10各々とホール素子20各々とが高い精度で位置決めされる。
また、N個のホール素子20は、中心直線9に沿う方向における一方の端に位置する第一磁性体コア10aのギャップ部11aに嵌る第一素子支持部36と、スペーサ40の表裏各面から突出して隣接する2つの磁性体コア10のギャップ部11に嵌る第二素子支持部43とによって支持される。この場合、第一素子支持部36及び第二素子支持部43は、磁性体コア10の外縁から外側へはみ出さずにホール素子20を支持できる。その結果、装置のコンパクト化が可能となる。
<その他>
以上に示された電流検出装置1は、3組の磁性体コア10及びホール素子20のセットを備えるが、電流検出装置1が、中心直線9に対するギャップ部11の向きが異なるように配置された2組又は4組以上の磁性体コア10及びホール素子20のセットを備えることも考えられる。電流検出装置1が、2組の磁性体コア10及びホール素子20のセットを備える場合、2個の磁性体コア10各々のギャップ部11及び2個のホール素子20が、図14に示される第一平面7a内と、これに対して90°の角度をなす第二平面7b内との各々に配置されることが考えられる。これにより、2個のホール素子20のうちの少なくとも1つは、磁気ノイズの影響の小さな正しい検出信号を出力する。
1 電流検出装置
7a,7b,7c,7d,8a,8b,8c 平面
9 中心直線
10,10a,10b,10c 磁性体コア
11,11a,11b,11c 磁性体コアのギャップ部
12,12a,12b,12c 磁性体コアの中空部
20,20a,20b,20c ホール素子
21 ホール素子の端子
30 絶縁筐体
31 本体ケース
32 蓋部材
33 爪部
34 枠部
35 コア支持部
36 第一素子支持部
37 突起部
38 スリット状の孔
40 スペーサ
41 スペーサのギャップ部
42 スペーサの中空部
43,43a,43b 第二素子支持部
44 穴
45 欠け部
50 電流検出用バスバー
51 電流検出用バスバーの第一部分
52 電流検出用バスバーの第二部分
53 孔
60 電子基板
61a,61b,61c 実装用の孔
62 コネクタ
351 コア支持部の中空部
352 コア支持部のスリット

Claims (5)

  1. 両端がギャップ部を介して対向し、電流が通過する第一の中空部の周囲を囲んで一連に形成された複数の磁性体コアと、
    前記ギャップ部に配置され、前記第一の中空部を通過する電流に応じて変化する磁束を検出する複数の磁電変換素子と、
    複数の前記磁性体コア各々の前記第一の中空部が1つの電流通過経路に沿って間隔を空けて重なり、かつ、複数の前記磁性体コアにおける前記第一の中空部各々に対する前記ギャップ部各々の方向が異なり、かつ、複数の前記磁電変換素子が複数の前記磁性体コア各々の前記ギャップ部に位置する状態で、複数の前記磁性体コア及び複数の前記磁電変換素子を支持する支持具と、を備えることを特徴とする電流検出装置。
  2. 前記支持具は、3つの前記磁性体コアの前記ギャップ部及び3つの前記磁電変換素子が、3つの前記磁性体コアの前記第一の中空部の中心を通り相互に45°又は90°の角度をなす3つの平面内各々に位置する状態で、3つの前記磁性体コア及び3つの前記磁電変換素子を支持する、請求項1に記載の電流検出装置。
  3. 前記支持具は、4つの前記磁性体コアの前記ギャップ部及び4つの前記磁電変換素子が、4つの前記磁性体コアの前記第一の中空部の中心を通り相互に45°又は90°の角度をなす4つの平面内各々に位置する状態で、4つの前記磁性体コア及び4つの前記磁電変換素子を支持する、請求項1に記載の電流検出装置。
  4. 前記支持具は、
    複数の前記磁性体コア各々の間に挟み込まれ、複数の前記磁性体コアの前記第一の中空部とともに前記電流通過経路の空間を形成する第二の中空部が形成された絶縁体からなるスペーサと、
    複数の前記磁性体コアの前記第一の中空部及び前記スペーサの前記第二の中空部を貫いて形成され、複数の前記磁性体コア及び前記スペーサを支持するコア支持部と、
    前記コア支持部に対してそれぞれ異なる方向において、複数の前記磁性体コア各々の前記ギャップ部に嵌まるとともに、その内側で複数の前記磁電変換素子各々を支持する素子支持部と、を備える請求項1から請求項3のいずれかに記載の電流検出装置。
  5. 前記素子支持部は、
    前記電流通過経路に沿う方向における一方の端に位置する前記磁性体コアの前記ギャップ部に嵌り、前記磁電変換素子を内側で支持する第一素子支持部と、
    1つ又は複数の前記スペーサ各々の表裏各面における前記第二の中空部に対して異なる方向の位置に突出して形成され、1つ又は複数の前記スペーサ各々に隣接する2つの前記磁性体コア各々の前記ギャップ部に嵌り、前記磁電変換素子を内側で支持する第二素子支持部と、を含む、請求項4に記載の電流検出装置。
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CN109342782A (zh) * 2018-11-27 2019-02-15 山东航天电子技术研究所 一种霍尔电流传感器骨架

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