JP2013018355A - 車載機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】車載機器の内、空調のコントロール装置、オーディオ機器、ナビゲーション装置などの車室内に設置され、表示窓を備えるものにおいて、低コストに、前記表示窓の傷付きを無くし、かつ衝撃が加わっても、破損し難くする。
【解決手段】表示窓4には、透明性に優れ、さらに車載機器に好適な耐衝撃性・耐熱性・難燃性などにおいても高い物性を示し、その物性に比べて安価であるアクリルとポリカーボネートとを用い、車室側に、比較的硬く、傷付き難いものの衝撃で割れ易いアクリル板42を、機器内部側に、比較的軟らかく、傷付き易いものの衝撃で割れ難いポリカーボネート板41を、2色成型で作成する。
【選択図】図2
【解決手段】表示窓4には、透明性に優れ、さらに車載機器に好適な耐衝撃性・耐熱性・難燃性などにおいても高い物性を示し、その物性に比べて安価であるアクリルとポリカーボネートとを用い、車室側に、比較的硬く、傷付き難いものの衝撃で割れ易いアクリル板42を、機器内部側に、比較的軟らかく、傷付き易いものの衝撃で割れ難いポリカーボネート板41を、2色成型で作成する。
【選択図】図2
Description
本発明は、車載機器に関し、その内特に、空調のコントロール装置、オーディオ機器、ナビゲーション装置などの車室内に設置され、表示窓を備えるものに関する。
従来から、前記車室内に設置される車載機器のデザインは、商品性を左右する重要な要素であり、樹脂成型品については、車載機器に好適な耐衝撃性・耐熱性・難燃性などにおいても高い物性を示す材料が用いられている。特に、液晶などの表示部の前面に設けられ、表示窓を構成する樹脂パネルは、射出成型やプレスによって作成されて、平面状のパネルに限らず、全体に曲率を帯びたり、一部隆起した形状も採用されている。そして、その樹脂パネルには、表示内容の確認のため、透明や、透過性のスモーク色の材料が用いられる。そのような材料としては、従来から、主としてアクリルとポリカーボネートとの2種類の材料が用いられている。
たとえば、特許文献1には、車両用計器表示装置(メーターパネル)において、透過光量を調整するスモーク樹脂カバーの表面に透明樹脂板を設けることで、前記スモーク樹脂カバーに開口の形成を可能にし、比較的安価な光源で、視認性を良好にしたものが提案されている。そして、内側のスモーク樹脂カバーがアクリル或いはポリカーボネートで成型された後、別の金型でインサート成型され、外側の透明樹脂板がポリカーボネートで成型されている。
上述の従来技術では、ポリカーボネートが透明性が高く、アクリルが分散性が高いことを利用して、上述のように機器内部側がアクリル或いはポリカーボネート、外部側がポリカーボネートで成型されている。
しかしながら、ポリカーボネートは、前記透明性とともに、飛躍的に耐衝撃性に優れた材料であることが知られている一方で、比較的軟らかく、そのため傷付き易いという問題がある。したがって、前記メーターパネルのように、運転者があまり触れることの無い箇所には影響が少ないかもしれないけれども、車載機器の内、空調のコントロール装置、オーディオ機器、ナビゲーション装置などの運転者が頻繁に触れる可能性のある箇所では、特に表示窓が、傷付きによって、表示内容、たとえば前記空調のコントロール装置では設定温度や風量等、オーディオ機器では曲名や局名が、見難く(クリアで無く)なってしまうという問題がある。
一方、前記特許文献1におけるもう1つの材料であるアクリル材料は、比較的硬く、傷付き難いという特徴がある。しかしながら、その反面、アクリル材料は衝撃で割れ易いという問題がある。このため、事故等の際に、乗員が衝突し、破損する可能性がある。このような事故時における安全を確保するための破損状況については、一部の地域では法制化もされている。このため、法規制のある地域にはポリカーボネート、無い地域にはアクリルというように、仕向け地に合わせて、2種類の材料を使い分けているのが現状である。
また、比較的軟らかな前記ポリカーボネートの表面をコーティングして硬度を上げるこ手法も知られているが、充分な強度を確保することが困難で、さらに経年劣化などで、車載用途の厳しい要求に応えることは困難であるとともに、加工方法に制限があってコストが増加し、また歩留まりも低下してしまう。
本発明の目的は、比較的低コストに、傷付き難く、破損し難い表示窓を実現することができる車載機器を提供することである。
本発明の車載機器は、車室内に設置され、表示窓を備える車載機器において、前記表示窓が、車室側がアクリル、機器内部側がポリカーボネートの積層品から成ることを特徴とする。
上記の構成によれば、車載機器の内、空調のコントロール装置、オーディオ機器、ナビゲーション装置などの車室内に設置され、表示窓を備えるものにおいて、前記の表示窓に、透明性に優れ、さらに車載機器に好適な耐衝撃性・耐熱性・難燃性などにおいても高い物性を示す2種類の有機ガラスの積層を用いる。具体的には、エンジニアリングプラスチックスの中でも、上述のように平均して高い物性を示す樹脂であり、その物性に比べて安価であるアクリルとポリカーボネートとを用い、車室側がアクリル、機器内部側がポリカーボネートの樹脂材料を貼り合わせる。
したがって、比較的硬く、傷付き難いものの衝撃で割れ易いアクリル材料と、比較的軟らかく、傷付き易いものの衝撃で割れ難いポリカーボネート材料との2つの特徴を活かして、それらの積層品で表示窓が形成されるので、比較的低コストに、傷付き難く(表示がクリアで)、かつ事故などで該表示窓に衝撃が加わっても、破損し難い表示窓を実現することができる。
また、本発明の車載機器では、前記表示窓が、アクリルとポリカーボネートとの2色成型品から成ることを特徴とする。
上記の構成によれば、前記積層品の表示窓を作成するにあたって、1回目の成型後、コアはそのままに、キャビティを交換して2回目の成型を行う2色成型を用いることで、前記2種類の有機ガラスを一体成型することができる。そして、それらの界面が密着しているので、割れ難く、たとえ割れたとしても、分離(飛散)し難い表示窓を実現することができる。
本発明の車載機器は、以上のように、車室内に設置され、表示窓を備える車載機器において、前記表示窓に、車室側が、比較的硬く、傷付き難いものの衝撃で割れ易いアクリル材料、機器内部側が、比較的軟らかく、傷付き易いものの衝撃で割れ難いポリカーボネート材料との2つ材料の積層品を用いる。
それゆえ、比較的低コストに、傷付き難く(表示がクリアで)、かつ事故などで該表示窓に衝撃が加わっても、破損し難い表示窓を実現することができる。
図1は、本発明の実施の一形態に係る車載機器における前面パネル1部分の斜視図である。この車載機器は、自動車のインスツルメントパネルに埋め込まれる1DINサイズのオーディオ機器の例を示している。この前面パネル1の例では、その左右に音量や選局などのためのつまみ2,3が配置され、中央部には表示窓4が配置され、下部には各種の操作スイッチ5が配置されている。
図2は前記表示窓4部分を説明するための図であり、図2(a)は正面図であり、図2(b)は図2(a)の切断面線A−Aから見た断面図であり、図2(c)は図2(b)におけるB部分を拡大して示す断面図である。先ず、表示窓4は、2段の傾斜を持つ四角錘台状に形成され、比較的緩やかな傾斜を有する基端部W1側の外周面4aが、前面パネル1に形成された開口1aのテーパ面に内側から嵌合し、それらの外周面4aと開口1aの内周面との間が接着固定される。この基端部W1の後方側、すなわち機器内部側に、液晶パネルなどの表示パネルが配置される。一方、前記表示窓4において、比較的緩やかな傾斜を有し、面取りされた形状となる前端部W2側の外周面4bは、前記前面パネル1の表面1bから僅かに突出する。
そして、本実施の形態の表示窓4は、前面側、すなわち車室側がアクリル板41、後方側、すなわち機器内部側がポリカーボネート板42の積層(貼り合わせ)品から成る。前記アクリル板41およびポリカーボネート板42は、透明性に優れ、さらに車載機器に好適な耐衝撃性・耐熱性・難燃性などにおいても高い物性を示す有機ガラスであり、そのような高い物性に比べて、安価である。
したがって、比較的硬く、傷付き難いものの衝撃で割れ易いアクリル材料と、比較的軟らかく、傷付き易いものの衝撃で割れ難いポリカーボネート材料との2つの特徴を活かして、それらの積層品で表示窓4が形成されるので、比較的低コストに、傷付き難く(表示がクリアで)、かつ事故などで該表示窓4に衝撃が加わっても、破損し難い表示窓を実現することができる。
また、本実施の形態では、前記積層(貼り合わせ)品の表示窓4を作成するにあたって、1回目の成型後、コアはそのままに、キャビティを交換して2回目の成型を行う2色成型が用いられることで、前記2種類の有機ガラスであるアクリル板41とポリカーボネート板42とが、一体成型される。したがって、これらのアクリル板41とポリカーボネート板42とは、その界面が密着しているので、割れ難く、たとえ割れたとしても、分離(飛散)し難い表示窓を実現することができる。
なお、たとえば特開2005−119380号公報などで、自動車用のパネルで、2種類の材料でインナーパネルとアウターパネルとを作成し、それらを2色成型や接着で一体化することが示されているが、軽量化のために鋼板を置き換えるためのもので、表示窓に関するものではない。また、2種類の材料は同種のもので、アウターパネルがポリカーボネートまたはポリエステルアロイ、インナーパネルが長繊維強化ポリカーボネートまたは長繊維強化ポリエステルから成る。
1 前面パネル
1a 開口
1b 表面
2,3 つまみ
4 表示窓
41 アクリル板
42 ポリカーボネート板
4a,4b 外周面
5 操作スイッチ
1a 開口
1b 表面
2,3 つまみ
4 表示窓
41 アクリル板
42 ポリカーボネート板
4a,4b 外周面
5 操作スイッチ
Claims (2)
- 車室内に設置され、表示窓を備える車載機器において、
前記表示窓が、車室側がアクリル、機器内部側がポリカーボネートの積層品から成ることを特徴とする車載機器。 - 前記表示窓が、アクリルとポリカーボネートとの2色成型品から成ることを特徴とする車載機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011153001A JP2013018355A (ja) | 2011-07-11 | 2011-07-11 | 車載機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2011153001A JP2013018355A (ja) | 2011-07-11 | 2011-07-11 | 車載機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2013018355A true JP2013018355A (ja) | 2013-01-31 |
Family
ID=47690246
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011153001A Abandoned JP2013018355A (ja) | 2011-07-11 | 2011-07-11 | 車載機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2013018355A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2016194916A1 (ja) * | 2015-06-05 | 2016-12-08 | 旭硝子株式会社 | 車載表示装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004027108A (ja) * | 2002-06-27 | 2004-01-29 | Teijin Chem Ltd | ハードコート層を有するポリカーボネート樹脂成形体 |
JP2010044163A (ja) * | 2008-08-11 | 2010-02-25 | Meihan Shinku Kogyo Kk | ディスプレイ面板用透明多層シート |
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2011
- 2011-07-11 JP JP2011153001A patent/JP2013018355A/ja not_active Abandoned
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