JP2013015802A - ゼッケン - Google Patents

Abstract

【課題】表示内容の変更が容易で、通気性が良く、フイット感に優れたゼッケンを提供する。
【解決手段】透明にして長方形のフレキシブルな透明シートを２枚重ね合わせて、１辺にプラスチックのファスナー２を設けて、残り３辺を端部より内側方向に５ｍｍ〜３ｃｍ幅にウエルダーで圧着したゼッケンホルダー６を、ビブス１の胸と背中に於いて、ウエルダー帯４に沿って縫い付ける。ファスナー２を下辺とするため雨・汗が上方向・横方向、裏側から滲みこむことがない。またファスナー２を設けた下辺は縫わず隙間空間を作ることで、女性の胸部分へのフィット感を向上し、且つ通気性を向上した。メッシュ生地のビブス１に特に有効である。
【選択図】図１

Description

本発明は、お祭りや大会或いはスポーツ等の催しに於いて、参加者身体の前面側と背面側に識別手段となる文字や絵柄がプリントされた識別体をそれぞれ備えるゼッケンに関するもので、特に通気性を求めるメッシュ系ビブスの汗・雨滲みこみ防止に有効である。

従来のゼッケン構造は、長方形布に標示内容を印刷して、長方形布の上下４隅に取り付けた紐を体に巻きつける方法が一般的である。 ゼッケン番号や競技者名、チーム名、更にはスローガン等のゼッケン表示を施した、例えば布製のシート本体に対し、その四周部に紐を取り付けて成るものであって、この紐によって使用者の胸または背に取り付けて用いられる。このため従来のものは製造にあたってはシート本体に対し数字等のゼッケン表示を描いた後、シート本体の周縁を縁かがりし、しかる後、紐の部分をシート本体に対し縫い付けるようにして製造していたものであり、その作業は極めて面倒なものであった。またこのようにして完成したゼッケンについてはその表示は描かれたゼッケン表示だけにとどまり、他の表示に変えることはできず、その応用範囲も狭くならざるを得なかった。

特許公開 ２００９−２５６８４０号公報

従来の布のゼッケンでは、一旦ゼッケンを作ると内容を変えることができない不便さがある。例えば電気工事の場合は特殊な作業が数多く存在し、工事寸前に全ての作業に対応して担当者を割り振る必要があるため、あらかじめ個々の担当に対応したゼッケンを調達することは容易ではなかった。そこで入れ替え自由なポケット式ゼッケンを作ろうとすると、ゼッケンの裏側全体をビブスに貼り付けた場合通気性が悪く且つフイット感に乏しく快適でない。またボタンでビブスに固定した場合は激しい動きで取れ易い。本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、容易且つ確実に対応できるゼッケンを提供することにある。

本発明では、識別体が交換可能な様に、各種作業に対応する文字や絵柄などがプリントされた紙をゼッケンホルダー下方のファスナーから差しこむ構造としており、透明袋の上辺及び左右両辺はウエルダー帯に沿って縫い付けている。

第１の発明では、透明にして長方形のフレキシブルな透明シートを２枚重ね合わせて、１辺にプラスチックのファスナーを設けて、残り３辺を端部より内側方向に５ｍｍ〜３ｃｍ幅にウエルダーで圧着したゼッケンホルダーを、ビブスや衣服の胸と背中に於いて、ウエルダー帯に沿って縫い付けることで、ゼッケンホルダー内部に挿入した識別体が雨、汗に濡れることを皆無にした。

第２の発明では、請求項１からなる構造のゼッケンホルダーに於いて、透明袋の３辺をなすウエルダー帯左辺、ウエルダー帯上辺、ウエルダー帯右辺の順でビブスに縫い付けるが、ファスナーを設けた下辺は縫わず隙間空間を残すことで、女性の胸部分へのフィット感を向上させ、また通気性を良くし、且つファスナー２が下方にあるために雨、汗が上方や横方向から滲みこむことを防いだ。

本発明によれば、各種作業に対応する文字や絵柄などがプリントされたゼッケンをあらかじめ用意する必要がなく、その場で担当作業名などを書いた用紙やシートなどを出入口からゼッケンホルダーの中に入れるだけで、特殊な数多くの作業にそれぞれ担当者を割り振る場合であっても、容易且つ確実に対応できる。またお祭りや大会等の催しに於いては参加者に参加登録標示を明らかにするところの胸や背中に取り付けるゼッケンホルダー内の識別体が容易に交換可能である。

素材については、比較的軽量であり且つ耐久性の高いポリ塩化ビニルにより形成してある。２枚のビニールシートの外縁部の３辺をウエルダーで圧着して透明な袋を形成し、次に残り一辺にファスナーを取り付けてゼッケンホルダーとなし、前記ファスナー取り付け位置がビブスの下辺と成るようにウエルダー帯に沿って中心付近を縫製することにより、ゼッケンホルダー内部の標示体が雨・汗により汚れることを防ぐので、標示体として印刷したコピー紙の使用が可能になった。

本発明のゼッケンホルダー下辺のファスナーは縫い付けないことで、女性の胸部分へのフィット感を向上できる。

本発明のゼッケンホルダーはファスナー付き下辺は縫い付けないことで、通気性を向上できる。

本発明のゼッケンホルダーはファスナーが下方にあるために雨、汗が上方や横方向から滲みを防ぐのに都合が良い。

本発明においては暑い場所でメッシュ素材のビブスにゼッケンホルダーを縫製により取り付けても、ゼッケン裏側からの糸目から汗が滲みこまないので識別体が保護される。

本発明のゼッケンホルダーの形状は長方形以外に多角形或いは丸型でも良い。その場合面積の上方約半分の外縁部をウエルダーで圧着し、下方約半分の外縁部にファスナーを取り付けて縫わなければ同様の効果が得られる。

本発明のゼッケンホルダー内の識別体は紙に限らず、布或いはソフトなターポリンでも良い。

請求項１によりゼッケンホルダーをビブスに取り付けた概略図である。 請求項１によるゼッケンホルダーのウェルダー帯の拡大図である。 請求項２によるゼッケンホルダー下辺のファスナーからの識別体挿入の概略図である。 従来技術によるゼッケンの構造である。

以下、この発明を添付図面にもとづき説明する。図１は本発明の請求項１によりゼッケンホルダー６をビブス１に取り付けた概略図である。ゼッケンホルダー６の作成は、透明にして長方形のフレキシブルな透明シート９を２枚重ね合わせて、３辺を端部より内側方向に５ｍｍ〜３ｃｍ幅にウエルダーで圧着して透明袋を形成し、残る１辺にプラスチックのファスナー２を設けてゼッケンホルダー６形成する。次にウエルダー帯４の中心付近を糸目５に沿ってビブス１に縫い付けてゼッケンとなす。よってゼッケンホルダー６に挿入した識別体３は雨、汗から保護される

図２は本発明の請求項１によるゼッケンホルダー６の外縁部を形成するところのウエルダー帯４を糸目５に沿って縫い、ゼッケン形成した拡大図である。
ウエルダー加工した３辺の外周部はウエルダー帯４上辺４ａ・左辺４ｂ・右辺４ｃとしてビブスに糸目５に沿って縫い付けるが、ファスナー２はビブスには縫い付けない

図３は、本発明の請求項２のファスナー２をゼッケンホルダー６の下辺として、識別体３を下方から出し入れしている概略図である。ゼッケンホルダー６とビブス１の間は糸目４を除いて自由空間をなして空洞状態にあり通気性を確保する。
ファスナー２が下方にあるために雨、汗が上方や横方向から滲みこむことを確実に防いでいる。さらにファスナー２が下方に位置するため女性の胸部分へのフィット感を向上している。

図４は従来ゼッケンホルダー６ａの一般的な構造である。予め印刷した識別体を肩紐７でビブス１に吊り下げる場合は、構造が複雑となり、部分的な力が肩に集中するのでフイット感がない。腰に紐を巻きつけるので窮屈であり激しい動きには向かない。またボタンでビブス１に取り付けた場合取れやすい。ゼッケンホルダー６ｂ裏全面をビブス１に接着した場合フイット感がない。従来技術に鑑みて本発明は考案された。

図２のゼッケンホルダー６の窓８の大きさをコピー用紙サイズに合わせれば、コピー機で印刷された識別体３と変更が可能となる。

図１のゼッケンホルダー６の内部には汗・雨が滲みこまないので、夜は電気で光る薄い発光体挿入が可能である

図１のゼッケンホルダー６の内部には夜光る反射体を挿入可能である。

本発明はお祭りや大会以外にも電気工事においても有用である。電気工事は、専門的且つ特殊な作業が数多く存在し、実技試験においてはその全ての作業に対応して担当者を割り振る必要があるため、あらかじめ個々の担当に対応したゼッケンを調達することは容易ではなかった。本発明により専門的且つ細分化された作業毎に担当の割り振りを要するものであっても、容易且つ確実に対応できるゼッケンを提供できる。

１ ビブス
２ ファスナー
３ 識別体
４ ウエルダー帯
４ａ ウエルダー帯上辺
４ｂ ウエルダー帯左辺
４ｃ ウエルダー帯右辺
５ 糸目
６ ゼッケンホルダー
６ａ 従来ゼッケンホルダー
７ 肩紐
８ 窓
９ 透明シート

Claims (2)

1. 透明にして長方形のフレキシブルな透明シート９を２枚重ね合わせて、１辺にプラスチックのファスナー２を設けて、残り３辺を端部より内側方向に５ｍｍ〜３ｃｍ幅にウエルダーで圧着したゼッケンホルダー６を、ビブス１や衣服の胸と背中に於いて、ウエルダー帯４に沿って縫い付けることで、ゼッケンホルダー６内部に挿入した識別体が雨、汗に濡れることを皆無にしたゼッケンの構造。
2. 請求項１からなる構造のゼッケンホルダー６に於いて、透明袋の３辺をなすウエルダー帯左辺４ａ、ウエルダー帯上辺４ｂ、ウエルダー帯右辺４ｃの順でビブスに縫い付けるが、ファスナー２を設けた下辺は縫わず隙間空間を残すことで、女性の胸部分へのフィット感を向上させ、また通気性を良くし、且つファスナー２が下方にあるために雨、汗が上方や横方向から滲みこむことを防いたゼッケンの構造。

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