JP2013014359A - 結束バンド及び植栽木用獣害防止具 - Google Patents

結束バンド及び植栽木用獣害防止具 Download PDF

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Abstract

【課題】 劣化等が進行した場合でも容易に破断する不具合を回避して本来の結束機能を維持するとともに、結束対象物の向こう側に手を回せない場合でも容易かつ確実な結束作業を可能して作業性の向上及び作業能率の向上を図る。
【解決手段】 多数の被係止段部c…を長手方向Dmに配列形成してなるバンド本体部2,及びこのバンド本体部2の一端2sに設けることにより、当該バンド本体部2の他端2t側が挿入し、かつ挿入したバンド本体部2における任意の被係止段部cが係止可能な爪部nが臨む挿通孔部3hを有するバンド係止部3を備えてなる結束バンドであって、バンド本体部2を、外力を付加しない自然状態で半円状となる湾曲形成部2r及びこの湾曲形成部2rの一方の端部から直線状に延出した非湾曲形成部2xにより形成するとともに、湾曲形成部2rの他方の端部にバンド係止部3を設ける。
【選択図】 図1

Description

本発明は、複数の部材等を結束する際に用いて好適な結束バンド及びこの結束バンドを利用した植栽木用獣害防止具に関する。
従来、複数の部材等を結束する際に用いる結束バンドとしては、特許文献1及び2で開示される結束バンドが知られている。
特許文献1で開示される結束バンドは、多数の配線類を束ねるバンド部と該バンド部の一端に形成した筒状保持部とを有し、バンド部には長手方向の複数個所に係止溝を形成するとともに、保持部には筒内壁より突出する係止片を設けて、保持部内に挿入されたバンド部の係止溝が係止片と抜け方向でのみ係合するようになした結束バンドであって、係止片の先端部より保持部外へ細棒状の操作体を延出せしめてその端部に把持部を形成し、操作体を延出方向へ引くことにより係止片を非係合状態へ湾曲変形せしめるようにしたものであり、また、特許文献2で開示される結束バンドは、片面に連続列状の歯を有する可撓性の帯体と、該帯体の基部に建設され、帯体を貫通させる挿通穴と該挿通穴内で帯体の歯と係合する斜め前方に向いた可撓性の爪部を有する頭体とから構成される結束バンドであって、爪部の先端に近接する頭体の一方の壁面の前方に庇部が連設されるとともに、この庇部の前端に爪部側に湾曲した湾曲部が設けられたものである。
実開平6−44758号公報 特開平10−37917号公報
しかし、上述した従来の結束バンドは、次のような問題点があった。
第一に、この種の結束バンドは、弾性を有する合成樹脂素材により一体形成される場合が一般的であり、通常、結束を行うバンド本体部は全体が直線状に形成される。一方、この種の結束バンドは、紐や針金等の結束具とは異なり、所定の弾性を有しているため、部材等の結束対象物を結束した後は、結束バンド全体に弾性復帰力に基づく応力が常に付加されることになり、結束バンドの形成素材や使用環境などによっては、長期使用による劣化により破断を招くなど、本来の機能、更には耐久性が維持されない虞れがある。
第二に、合成樹脂素材により直線状に形成されることから、使用場所によっては結束作業が困難になる場合も少なくない。即ち、結束対象物の周りに広い空間が確保されている場合には自由な結束作業が可能であるが、結束対象物が狭い空間の中に存在するような場合には、結束対象物の向こう側に手を回すことができないため、他の引掛治具などを用いる必要があるなど、結束作業における作業性及び作業能率の低下を招くとともに、引掛治具などが無い場合には、結束作業が行えない不具合を生じる。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した結束バンド及び植栽木用獣害防止具の提供を目的とするものである。
本発明に係る結束バンド1は、上述した課題を解決するため、多数の被係止段部c…を長手方向Dmに配列形成してなるバンド本体部2,及びこのバンド本体部2の一端部2sに設けることにより、当該バンド本体部2の他端部2t側が挿入し、かつ挿入したバンド本体部2における任意の被係止段部cが係止可能な爪部nが臨む挿通孔部3hを有するバンド係止部3を備えてなる結束バンドであって、バンド本体部2を、外力を付加しない自然状態で半円状となる湾曲形成部2r及びこの湾曲形成部2rの一方の端部から直線状に延出した非湾曲形成部2xにより形成するとともに、湾曲形成部2rの他方の端部にバンド係止部3を設けてなることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、バンド本体部2及びバンド係止部3は、生分解性プラスチック素材Rにより一体形成することが望ましい。また、湾曲形成部2rの内側面2rfには、幅方向Dsに沿って一体形成した少なくとも一つ以上の凸条部4…を、長手方向Dmへ所定間隔おきに設けることができる。さらに、バンド係止部3には、操作によりバンド本体部2に対する係止を解除可能な係止解除部5を設けることができる。
一方、本発明に係る植栽木用獣害防止具50は、上述した課題を解決するため、多数の被係止段部c…を長手方向Dmに配列形成してなるバンド本体部2,及びこのバンド本体部2の一端部2sに設けることにより、当該バンド本体部2の他端部2t側が挿入し、かつ挿入したバンド本体部2における任意の被係止段部cが係止可能な爪部nが臨む挿通孔部3hを有するバンド係止部3を備える一又は二以上の結束バンド1…と、生分解性プラスチック素材Rにより一体形成し、かつ結束バンド1が挿通可能な一対の離間した開孔部h,h…を少なくとも一組以上有するとともに、筒状に形成することにより植栽木Tを覆う植栽木用カバー51とを備える植栽木用獣害防止具であって、バンド本体部2を、外力を付加しない自然状態で半円状となる湾曲形成部2r及びこの湾曲形成部2rの一方の端部から直線状に延出した非湾曲形成部2xにより形成するとともに、湾曲形成部2rの他方の端部にバンド係止部3を設けてなる一又は二以上の結束バンド1…を備えることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、結束バンド1…は、生分解性プラスチック素材Rにより一体形成することが望ましい。また、植栽木用カバー51には、所定間隔おきに配した複数の通気孔p…を設けることができる。
このような構成を有する本発明に係る結束バンド1及び植栽木用獣害防止具50によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 結束バンド1は、バンド本体部2に、外力を付加しない自然状態で半円状となる湾曲形成部2rを備えるため、結束対象物を結束した後に結束バンド1全体に作用する弾性復帰力に基づく応力をほぼ半減させることができる。したがって、形成素材や使用環境などにより結束バンド1の劣化等が進行した場合であっても容易に破断する不具合を回避し、本来の結束機能を維持することができる。
(2) 結束バンド1は、バンド本体部2を、半円状となる湾曲形成部2r及びこの湾曲形成部2rの一方の端部から直線状に延出した非湾曲形成部2xにより形成するとともに、湾曲形成部2rの他方の端部にバンド係止部3を設けてなるため、例えば、結束対象物が狭い空間の中に存在し、結束対象物の向こう側に手を回せないような場合であっても、容易かつ確実な結束作業が可能になるとともに、作業性の向上及び作業能率の向上を図ることができる。
(3) 好適な態様により、バンド本体部2及びバンド係止部3を、生分解性プラスチック素材Rにより一体形成すれば、例えば、森林等の自然の中で使用し、そのまま放置した場合であっても、一定の年数を経過することにより崩壊(分解)し、自然に帰化するため、面倒な回収作業を全く不要にすることができる。
(4) 好適な態様により、湾曲形成部2rの内側面2rfには、幅方向Dsに沿って一体形成した少なくとも一つ以上の凸条部4…を、長手方向Dmへ所定間隔おきに設ければ、結束を行う際には、凸条部4…が結束対象物に引掛かるため、円滑かつ安定した作業を行うことができるとともに、結束を行った後も結束バンド1の無用な回動変位を防止することができる。
(5) 好適な態様により、バンド係止部3に、操作によりバンド本体部2に対する係止を解除可能な係止解除部5を設ければ、必要により、結束を行った結束バンド1を取外したい場合、係止解除部5を操作することにより取外し可能となり、使い勝手の向上、更には再利用による資材節減にも寄与できる。
(6) 植栽木用獣害防止具50は、一又は二以上の上述した結束バンド1…と、生分解性プラスチック素材Rにより一体形成し、かつ結束バンド1が挿通可能な一対の離間した開孔部h,h…を少なくとも一組以上有するとともに、筒状に形成することにより植栽木Tを覆う植栽木用カバー51とを備える植栽木用獣害防止具であって、バンド本体部2を、外力を付加しない自然状態で半円状となる湾曲形成部2r及びこの湾曲形成部2rの一方の端部から直線状に延出した非湾曲形成部2xにより形成するとともに、湾曲形成部2rの他方の端部にバンド係止部3を設けてなる一又は二以上の結束バンド1…を備えるため、使用環境などにより、結束バンド1…の劣化等が進行した場合であっても容易に破断する不具合を回避し、本来の結束機能を維持することができる。また、結束バンド1…による結束作業を容易かつ確実に行うことができるとともに、植栽木用獣害防止具50を設置する際における作業性の向上及び作業能率の向上を図ることができる。
(7) 好適な態様により、植栽木用カバー51に、所定間隔おきに配した複数の通気孔p…を設ければ、通気性が確保されるため、日本のように高温多湿の風土でも、植栽木用カバー51の内部を蒸らすことなく、植栽木Tの成育環境を良好に維持できる。
本発明の好適実施形態に係る結束バンドの側面図、 同結束バンドの断面側面図、 同結束バンドの平面図及び底面図、 同結束バンドの正面図及び背面図、 同結束バンドの使用方法説明図、 本発明の好適実施形態に係る植栽木用獣害防止具の使用状態説明図、 同植栽木用獣害防止具における植栽木用カバーの一部を示す斜視図、 同植栽木用獣害防止具を設置する際の設置手順説明図、 同植栽木用獣害防止具を設置する際の他の設置手順説明図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る結束バンド1の構成について、図1〜図4を参照して具体的に説明する。
結束バンド1は、全体を生分解性プラスチック素材Rにより一体形成する。生分解性プラスチック素材Rとしては、一例として、一種類または二種類以上の生分解性樹脂を配合した混合樹脂を用いることができる。生分解性樹脂としては、化学合成系生分解性樹脂,天然物系生分解性樹脂,微生物生産系生分解性樹脂のいずれであってもよい。化学合成系生分解性樹脂としては、ポリブチレンサクシネート,ポリブチレンサクシネートアジペート,ポリエチレンサクシネート,ポリエチレンサクシネートアジペート,ポリフチレンアジペートテレフタレート,ポリカプロラクトン,ポリ乳酸,ポリカプロラクトンブチレンサクシネート,ポリブチレンサクシネートカーボネート,ポリエチレンテレフタレートサクシネート,ポリエチレンセバケート,ポリビニルアルコール,ポリグリコール酸,ポリプロピレンカーボネート等を一例として挙げることができる。天然物系生分解性樹脂としては、エステル化澱粉,酢酸セルロース等を一例として挙げることができる。微生物生産系生分解性樹脂としては、ポリ−3−ヒドロキシブチレート,ポリヒドロキシブチレート/3−ヒドロキシヘサノエート,ポリヒドロキシブチレート・バリレート等を一例として挙げることができる。また、これらの生分解性樹脂に対して、澱粉,セルロースなどのバイオマスを混合した混合樹脂を用いてもよい。このような生分解性樹脂の多くはポリエステル系の樹脂であるため、互いに高い相溶性を示すとともに、この種の生分解性樹脂は、微生物により分解され、最終的には二酸化炭素と水に変換される性質を備えている。
結束バンド1を、このような生分解性プラスチック素材Rにより一体形成すれば、使用時(結束作業時)には、他の一般的な合成樹脂素材と同様に使用することができる。一方、結束を行った後は、例えば、森林等の自然の中で使用し、そのまま放置した場合であっても、一定の年数を経過することにより崩壊(分解)し、自然に帰化するため、面倒な回収作業を全く不要できる利点がある。
一方、結束バンド1は、基本的な構成として、バンド本体部2とバンド係止部3を備える。バンド本体部2は、図3に示すように、所定の幅(例示は7〔mm〕程度)を有し、かつ所定の弾性が得られるように厚さ(例示は1〔mm〕程度)を選定する。また、バンド本体部2は、図1及び図2に示すように、外力を付加しない自然状態で半円状となる湾曲形成部2rとこの湾曲形成部2rの一方の端部から直線状に延出した非湾曲形成部2xにより形成する。これにより、湾曲形成部2rの他方の端部がバンド本体部2の一端部2sとなり、非湾曲形成部2xの先端がバンド本体部2の他端部2tとなる。湾曲形成部2rの内側面2rfには、幅方向Dsに一体形成した少なくとも一つ以上(例示は5つ)の凸条部4…を設ける。これにより、結束を行う際には、凸条部4…が結束対象物に引掛かるため、円滑かつ安定した作業を行うことができるとともに、結束を行った後も結束バンド1の無用な回動変位を防止できる利点がある。さらに、非湾曲形成部2xは、先端側を漸次薄く形成し、後述するバンド係止部3の挿通孔部3hに容易に挿入できるように考慮するとともに、非湾曲形成部2xにおける、上述した湾曲形成部2rを設けた面の反対側の面には、多数の被係止段部c…を長手方向Dmに配列形成する。各被係止段部c…は、図2に示すように、側面視がノコギリ刃形状となるように形成する。これにより、後述する爪部nに対しては一方側からの通過は許容されるも戻りは阻止される。
地方、バンド係止部3は、バンド本体部2の一端部2s、即ち、湾曲形成部2rにおける、非湾曲形成部2xが延出する端部に対して反対側の端部2sに一体形成する。バンド係止部3は、図2及び図4に示すように、矩形枠状に形成し、内側に、バンド本体部2の他端部2t側が挿入する挿通孔部3hを有するとともに、この挿通孔部3hには、この挿通孔部3hに挿通したバンド本体部2における任意の被係止段部cに係止可能な爪部nを臨ませる。したがって、挿通孔部3hに対しては、バンド本体部2(非湾曲形成部2x)の他端部2t側を挿入できるとともに、戻り(抜け)は阻止される。
さらに、バンド係止部3には、バンド係止部3とバンド本体部2の係止、即ち、任意の被係止段部cに対する爪部nの係止を解除可能な係止解除部5を設ける。係止解除部5は、爪部nに一体形成し、かつ挿通孔部3hから離れる方向に起立突出した操作部11を有する。これにより、操作部11を操作し、爪部nを挿通孔部3hから離れる方向に変位させれば、被係止段部cと爪部nの係止を解除することができる。このような係止解除部5を設ければ、必要により、結束を行った結束バンド1を取外したい場合、係止解除部5を操作することにより取外し可能となり、使い勝手の向上、更には再利用による資材節減にも寄与できる。
次に、このような構成を備える本実施形態に係る結束バンド1の使用方法について、図5を参照して説明する。
結束バンド1は、半円状となる湾曲形成部2r及びこの湾曲形成部2rの一方の端部から直線状に延出した非湾曲形成部2xにより形成するとともに、湾曲形成部2rの他方の端部にバンド係止部3を設けてなるため、例えば、図5に示すように、三本のパイプ部材を含む結束対象物Wを、結束バンド1により一方側から結束する場合であっても、以下に記載するように容易に行うことができる。
まず、図5(a)に示すように、結束バンド1のバンド本体部2の端部2tを一方の手Hpで持ち、湾曲形成部2rを、図5(a)に示す結束対象物Wの他方側に位置させる。そして、図5(b)に示すように、湾曲形成部2rを結束対象物Wの他方側に係合させる。この後、他方の手Hqでバンド係止部3を押え、一方の手Hpでバンド本体部2の他端2tを、矢印Dcで示す方向に曲げ、挿通孔部3hに挿入する。挿入したなら更に押し込み、最終的には、図5(c)に示すように、手Hpにより、バンド本体部2を、これ以上、押し込めない状態まで押し込めばよい。なお、バンド本体部2を押し込む際には、被係止段部c…を有する面に手Hpを当接させるため、凹凸形状の被係止段部c…は、滑り止めとして機能する。これにより、結束バンド1による結束対象物Wに対する結束作業は終了する。この状態では、任意の位置における被係止段部cに爪部nが係止し、バンド係止部3(挿通孔部3h)からのバンド本体部2の抜けは阻止される。
このように、本実施形態に係る結束バンド1によれば、バンド本体部2を、半円状となる湾曲形成部2r及びこの湾曲形成部2rの一方の端部から直線状に延出した非湾曲形成部2xにより形成するとともに、湾曲形成部2rの他方の端部にバンド係止部3を設けてなるため、例示の結束対象物Wが、例えば、狭い空間の中に存在し、結束対象物Wの向こう側に手Hpを回せないような場合であっても、容易かつ確実な結束作業が可能になるとともに、作業性の向上及び作業能率の向上を図ることができる。しかも、結束バンド1は、バンド本体部2に、外力を付加しない自然状態で半円状となる湾曲形成部2rを備えるため、結束対象物を結束した後に結束バンド1全体に作用する弾性復帰力に基づく応力をほぼ半減させることができる。したがって、形成素材や使用環境などにより結束バンド1の劣化等が進行した場合であっても容易に破断する不具合を回避し、本来の結束機能を維持することができる。
なお、必要により、結束した結束バンド1を取外したい場合には、一方の手Hpで操作部11を手前(一方側)に引き倒せば、爪部nが挿通孔部3hから離れる方向に変位し、被係止段部cに対する爪部nの係止を解除することができる。これにより、他方の手Hqでバンド本体部2を挿通孔部3hから引き抜けばよく、結束対象物Wから結束バンド1を取外すことができる。
次に、このような結束バンド1を利用して好適な植栽木用獣害防止具50について、図6〜図9を参照して説明する。
まず、植栽木用獣害防止具50の構成について、図6及び図7を参照して説明する。この植栽木用獣害防止具50は、図6に示すように、複数(例示は六個)の結束バンド1…と植栽木用カバー51の組合わせにより構成する。
植栽木用カバー51は、図7に示すように、全体を生分解性プラスチック素材Rにより四辺が等辺となる四角形の筒状に一体形成する。したがって、植栽木用カバー51は、対角線上に折り畳み、一枚のシート状にすることができ、例えば、丸める等により、容易に持ち運ぶことができる。このため、植栽木用カバー51の四隅には、軸方向に沿った折線K…を、例えば、ミシン目等により形成する。
植栽木用カバー51に用いる生分解性プラスチック素材Rは、前述した結束バンド1の形成素材である生分解性プラスチック素材Rと同一の素材を用いることができる。この場合、植栽木用カバー51は、前述した光崩壊性樹脂と生分解性樹脂の配合比或いは他の添加物の使用等により、生分解性プラスチック素材R(混合樹脂)の崩壊に至る期間を、植栽木Tを覆うに必要な年数に調製する。この年数は、通常、植栽後3〜10年である。したがって、生分解性プラスチック素材Rは、植栽木Tの植栽される自然環境に放置した状態において、3〜4年程度の経過により崩壊を開始するように調製する。
このため、植栽木用獣害防止具50に利用する前述した結束バンド1の形成素材もこの植栽木用カバー51の形成素材に一致させることが望ましい。これにより、結束バンド1と植栽木用カバー51の生分解特性、即ち、崩壊時期を同じにすることができる。なお、植栽木用カバー51を製造するに際しては、混合樹脂に係る成形材料を用いて押出成形し、連続した筒状の一体成形品を連続成形するとともに、得られた一体成形品を、予め設定した長さに順次カッティングすればよい。以上の製造工程により、目的の植栽木用カバー51が得られる。なお、植栽木用カバー51は、その厚みを選定することにより適度な柔軟性をもたせるとともに、色は乳白色にすることにより太陽光をある程度遮るように留意する。また、植栽木用カバー51は、図6に示すように、植栽木Tを周りから覆って保護する機能を備えるため、その機能を満たすように各寸法を選定する。
一方、植栽木用カバー51には、結束バンド1が挿通する一対の離間した開孔部h,h…を少なくとも一組以上形成する。例示の場合、起立した植栽木用カバー51の上部,中間部,下部のそれぞれの高さ位置における各側面部に二つの開孔部h,h…を形成した。なお、開孔部hの形状は、結束バンド1の挿入を容易にするため、長孔により形成する。さらに、植栽木用カバー51には、所定間隔おきに配した複数の通気孔p…を形成する。これにより、植栽木用カバー51の通気性が確保され、日本のように高温多湿の風土でも、植栽木用カバー51の内部を蒸らすことなく、植栽木Tの成育環境を良好に維持することができる。
次に、植栽木用獣害防止具50の使用方法について、図6,図8及び図9を参照して説明する。まず、植栽木用獣害防止具50として、一枚の植栽木用カバー51と計六個の結束バンド1…を用意する。また、これに加えて、二本の支柱B,Bを用意する。この場合、支柱B…には、木製の棒材や竹材を用いることができる。例示の支柱B…には、下端を尖形にカットした竹材を用いた。
植栽木(苗木)Tに植栽木用獣害防止具50を設置するには、まず、図6に示すように、植栽木Tから山側へ約5〔cm〕ほど離れた位置に、第一の支柱Bを地面に打ち込む。次いで、持ち運んだ植栽木用カバー51を筒状に広げる。そして、この植栽木用カバー51を植栽木Tに被せ、図6に示すように、植栽木Tの周りを覆う。この際、図8に示すように、植栽木用カバー51は、内部の隅部に第一の支柱Bが当接するように配する。次いで、結束バンド1におけるバンド本体部2の端部2t側を、植栽木用カバー51の上部位置における一対の開孔部h,hに挿通させる。即ち、バンド本体部2の端部2t側を、第一の支柱Bの両側に位置する一方の開孔部hに外側から挿入し、さらに、他方の開孔部hから外側へ突出させる。
これにより、結束バンド1と植栽木用カバー51の隅部の間に、第一の支柱Bを挟むことができ、第一の支柱Bと植栽木用カバー51の隅部が結束バンド1により結束される結束対象物Wとなる。したがって、この状態で、結束バンド1におけるバンド本体部2をバンド係止部3の挿通孔部3hに挿入して結束すれば、図9に示すように、第一の支柱Bに植栽木用カバー51の隅部を固定することができる。このような結束ハンド1…による結束作業は、図6に示すように、中間部位置及び下部位置においても同様に行う。
次いで、第二の支柱Bを、図9に示すように、植栽木用カバー51の側面部の中央付近に近接させて配し、地面に打ち込む。そして、結束バンド1におけるバンド本体部2の端部2t側を、植栽木用カバー51の上部位置における一対の開孔部h,hに挿通させる。即ち、バンド本体部2の端部2t側を、第二の支柱Bの両側に位置する一方の開孔部hに外側から挿入し、さらに、他方の開孔部hから外側へ突出させる。これにより、第二の支柱Bは、植栽木用カバー51の側面部と結束バンド1により挟まれた状態になり、第二の支柱Bと植栽木用カバー51の側面部が結束対象物Wとなる。したがって、この状態で、結束バンド1におけるバンド本体部2をバンド係止部3の挿通孔部3hに挿入して結束を行えば、第二の支柱Bに植栽木用カバー51の側面部を固定することができる。このような結束ハンド1…による結束作業は、図6に示すように、中間部位置及び下部位置においても同様に行う。
よって、このような本実施形態に係る植栽木用獣害防止具50によれば、複数の結束バンド1…と、生分解性プラスチック素材Rにより一体形成し、かつ結束バンド1が挿通可能な一対の離間した開孔部h,h…を少なくとも一組以上有するとともに、筒状に形成することにより植栽木Tを覆う植栽木用カバー51とを備え、特に、バンド本体部2を、外力を付加しない自然状態で半円状となる湾曲形成部2r及びこの湾曲形成部2rの一方の端部から直線状に延出した非湾曲形成部2xにより形成するとともに、湾曲形成部2rの他方の端部にバンド係止部3を設けてなる複数の結束バンド1…を備えるため、使用環境などにより、結束バンド1…の劣化等が進行した場合であっても容易に破断する不具合を回避し、本来の結束機能を維持することができる。また、結束バンド1…による結束作業を容易かつ確実に行うことができるとともに、植栽木用獣害防止具50を設置する際における作業性の向上及び作業能率の向上を図ることができる。
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、半円状の湾曲形成部2rとは、必ずしも正規の半円状のみならず、同様の目的を達成し得る各種形状、例えば、半楕円状をはじめ、台形状、矩形状、三角形状等も含む概念である。また、バンド本体部2及びバンド係止部3は、生分解性プラスチック素材Rにより一体形成することが望ましいが、植栽木用獣害防止具50と組合わせて使用する場合であっても、地形等により回収を前提とする場合には、一般的な各種合成樹脂を用いる場合を排除するものではない。さらに、湾曲形成部2rの内側面2rfに凸条部4…を設けた場合を示したが必ずしも設けることを要しないとともに、バンド係止部3とバンド本体部2の係止を解除可能な係止解除部5を設けた場合を示したが必ずしも設けることを要しない。
本発明に係る結束バンドは、例示した複数のパイプ部材を結束する場合や樹木用獣害防止具の一部として利用する場合をはじめ、各種結束対象物の結束に利用できるとともに、樹木用獣害防止具は、獣類(鳥類を含む)から保護する必要がある森林や果樹園等における各種植栽木(苗木)及びその類似物に利用できる。
1:結束バンド,2:バンド本体部,2r:湾曲形成部,2rf:湾曲形成部の内側面,2x:非湾曲形成部,2s:バンド本体部の一端,2t:バンド本体部の他端,3:バンド係止部,4…:凸条部,5:係止解除部,50:植栽木用獣害防止具,51:植栽木用カバー,Dm:長手方向,Ds:幅方向,c…:被係止段部,n:爪部,R:生分解性プラスチック素材,h…開孔部,p…:通気孔,T:植栽木

Claims (7)

  1. 多数の被係止段部を長手方向に配列形成してなるバンド本体部,及びこのバンド本体部の一端に設けることにより、当該バンド本体部の他端側が挿入し、かつ挿入した前記バンド本体部における任意の被係止段部が係止可能な爪部が臨む挿通孔部を有するバンド係止部を備えてなる結束バンドにおいて、前記バンド本体部を、外力を付加しない自然状態で半円状となる湾曲形成部及びこの湾曲形成部の一方の端部から直線状に延出した非湾曲形成部により形成するとともに、前記湾曲形成部の他方の端部に前記バンド係止部を設けてなることを特徴とする結束バンド。
  2. 前記バンド本体部及び前記バンド係止部は、生分解性プラスチック素材により一体形成することを特徴とする請求項1記載の結束バンド。
  3. 前記湾曲形成部の内側面には、幅方向に沿って一体形成した少なくとも一つ以上の凸条部を、長手方向へ所定間隔おきに設けてなることを特徴とする請求項1又は2記載の結束バンド。
  4. 前記バンド係止部には、操作により前記バンド本体部に対する係止を解除可能な係止解除部を備えることを特徴とする請求項1,2又は3記載の結束バンド。
  5. 多数の被係止段部を長手方向に配列形成してなるバンド本体部,及びこのバンド本体部の一端に設けることにより、当該バンド本体部の他端側が挿入し、かつ挿入した前記バンド本体部における任意の被係止段部が係止可能な爪部が臨む挿通孔部を有するバンド係止部を備える一又は二以上の結束バンドと、生分解性プラスチック素材により一体形成し、かつ前記結束バンドが挿通可能な一対の離間した開孔部を少なくとも一組以上有するとともに、筒状に形成することにより植栽木を覆う植栽木用カバーとを備える植栽木用獣害防止具であって、前記バンド本体部を、外力を付加しない自然状態で半円状となる湾曲形成部及びこの湾曲形成部の一方の端部から直線状に延出した非湾曲形成部により形成するとともに、前記湾曲形成部の他方の端部に前記バンド係止部を設けてなる一又は二以上の結束バンドを備えることを特徴とする植栽木用獣害防止具。
  6. 前記結束バンドは、生分解性プラスチック素材により一体形成してなることを特徴とする請求項5記載の植栽木用獣害防止具。
  7. 前記植栽木用カバーは、所定間隔おきに配した複数の通気孔を有することを特徴とする請求項5又は6記載の植栽木用獣害防止具。
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