JP2013014221A - Sealant fixing structure of deck garnish of vehicle - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、車両のフロントガラスの前端部に配置されるデッキガーニッシュのシール材固定構造に関し、排水性を向上させる技術に関する。 The present invention relates to a sealing structure fixing structure for a deck garnish disposed at a front end portion of a windshield of a vehicle, and relates to a technique for improving drainage.
車両のフロントガラスの前端(下端)部は、車両のエンジンルームを覆うフロントフードの後方に設けられたデッキガーニッシュ(カウルトップカバー)に固定されている。
デッキガーニッシュは、車幅方向に一杯に亘って延び、エンジンルームの後部を覆うカバー部材であって、車両のボディに固定されている。
デッキガーニッシュの後端部には、フロントガラスの前端部が差し込まれる凹状の差し込み溝が設けられている。差し込み溝は、フロントガラスの前端部に合わせて車幅方向に略一杯に亘って延びている。
A front end (lower end) portion of the windshield of the vehicle is fixed to a deck garnish (a cowl top cover) provided behind a front hood that covers the engine room of the vehicle.
The deck garnish is a cover member that extends over the vehicle width direction and covers the rear part of the engine room, and is fixed to the vehicle body.
A concave insertion groove into which the front end portion of the windshield is inserted is provided at the rear end portion of the deck garnish. The insertion groove extends substantially fully in the vehicle width direction in accordance with the front end portion of the windshield.
そして、差し込み溝内には、外部からエンジンルーム側への雨水等の侵入を防止するために、シール材が設けられている(特許文献1)。 A sealing material is provided in the insertion groove in order to prevent rainwater and the like from entering the engine room from the outside (Patent Document 1).
上記特許文献1では、フロントガラスを伝って下方に流れ落ちた雨水等のうち、差し込み溝内に侵入した雨水等は、シール材に沿って左右に移動するが、シール材の端部で下方に落下する構造となっている。
シール材は、確実に差し込み溝の車幅方向全てに亘って挿入されるように余裕を持った長さに設定されていることが一般的である。したがって、シール材の両端部に差し込み溝から突出する余剰部分が発生し、このシール材の両端部の余剰部分を伝って雨水が滴下することとなる。
In the above-mentioned
In general, the sealing material is set to have a sufficient length so as to be surely inserted over the entire width direction of the insertion groove. Accordingly, surplus portions protruding from the insertion grooves are generated at both end portions of the sealing material, and rainwater is dripped along the surplus portions at both end portions of the sealing material.
しかしながら、フロントガラスの固定時でのシール材の位置のバラ付きや車両の走行振動等により、シール材の余剰部分の位置を正確かつ一定に維持することは困難である。よって、シール材を伝う雨水の滴下位置が安定しなくなり、シール材の余剰部分の下方に位置する車両部品に対して水滴対策を施さなければならなくなるため、構造の複雑化や部品コストの増加を招いてしまう。シール材の余剰部分に対して端末処理を施せば、雨水の滴下位置が安定するものの、これもまたコスト増加の要因となってしまう。 However, it is difficult to maintain the position of the surplus portion of the sealing material accurately and constantly due to variations in the position of the sealing material when the windshield is fixed, vehicle running vibration, and the like. Therefore, the rainwater dripping position that travels through the sealing material becomes unstable, and it is necessary to take measures against waterdrops on the vehicle parts located below the surplus part of the sealing material, which complicates the structure and increases the cost of the parts. I will invite you. If the terminal treatment is applied to the surplus portion of the sealing material, the rainwater dropping position is stabilized, but this also causes an increase in cost.
本発明は、この様な問題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、フロントガラスを固定する差し込み溝内に侵入する雨水等を、安定して一定の位置で差し込み溝から排出可能な、排水性能の優れた車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造を提供することにある。 The present invention has been made to solve such a problem, and the object of the present invention is to prevent rainwater and the like entering the insertion groove for fixing the windshield from the insertion groove at a stable position. An object of the present invention is to provide a structure for fixing a sealing material for a deck garnish of a vehicle that can be discharged and has excellent drainage performance.
上記の目的を達成するために、請求項1の車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造は、車両のフロントフードの後方に配置されるデッキガーニッシュに車幅方向に延びて形成される差し込み溝に対して、当該差し込み溝に合わせて車幅方向に延びるシール材とともに車両のフロントガラスの前端部を挿入して、フロントガラスをデッキガーニッシュに固定する車両のフロントガラスの固定構造であって、差し込み溝の車幅方向端部において当該差し込み溝の下側内壁面とシール材との間に隙間が形成されるように、デッキガーニッシュにシール材の車幅方向端部を支持する支持手段を備えたことを特徴とする。
In order to achieve the above object, the structure for fixing a sealing material for a deck garnish of a vehicle according to
また、請求項2の車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造は、請求項1において、デッキガーニッシュには、差し込み溝の車幅方向端部に、少なくともシール材より下方で開口する開口部が備えられていることを特徴とする。
また、請求項3の車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造は、請求項1または2において、支持手段は、差し込み溝の下側内壁面より上方に向かって突出するリブによって形成されることを特徴とする。
According to a second aspect of the present invention, there is provided the structure for fixing a sealing material for a deck garnish according to the first aspect. It is characterized by.
According to a third aspect of the present invention, there is provided the structure for fixing a sealing material for a deck garnish of a vehicle according to the first or second aspect, wherein the support means is formed by a rib protruding upward from the lower inner wall surface of the insertion groove. And
また、請求項4の車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造は、デッキガーニッシュに、シール材の車幅方向端部の開口部への移動を規制する移動規制手段を備えたことを特徴とする。 According to a fourth aspect of the present invention, there is provided the structure for fixing a seal material of a deck garnish of a vehicle, wherein the deck garnish is provided with a movement restricting means for restricting the movement of the seal material to the opening in the vehicle width direction end.
請求項1の発明によれば、フロントガラスから差し込み溝内に流入した雨水等が、差し込み溝の内部に挿入されているシール材に沿って移動し、差し込み溝の車幅方向端部から排出される際に、差し込み溝の車幅方向端部において当該差し込み溝の下側内壁面とシール材との間に隙間が形成されているので、雨水等はシール材から離れてこの隙間を通過して排出される。したがって、シール材が余って端部が差し込み溝から突出していたとしても、シール材の余剰部分を伝って雨水等が滴下することが抑制され、雨水の排出位置を安定させて排水性能を向上させることができる。 According to the first aspect of the present invention, rainwater or the like flowing into the insertion groove from the windshield moves along the sealing material inserted into the insertion groove and is discharged from the end in the vehicle width direction of the insertion groove. Since a gap is formed between the lower inner wall surface of the insertion groove and the sealing material at the end of the insertion groove in the vehicle width direction, rainwater or the like passes away from the sealing material. Discharged. Therefore, even if the seal material is excessive and the end portion protrudes from the insertion groove, dripping rainwater or the like through the surplus portion of the seal material is suppressed, and the drainage performance is improved by stabilizing the rainwater discharge position. be able to.
請求項2の発明によれば、差し込み溝の車幅方向端部には、少なくともシール材より下方で開口する開口部が備えられているので、差し込み溝の下側内壁面とシール材との間の隙間に移動した雨水等は、開口部を通過して差し込み溝から排出される。したがって、雨水等がシール材を伝って差し込み溝から排出することを更に抑制することができる。
請求項3の発明によれば、差し込み溝の下側内壁面より上方に突出する第1のリブによって、シール材の車幅方向端部を支持する支持手段が形成されるので、支持手段を簡単且つコンパクトな構成で実現させることができる。
According to the invention of
According to the invention of
また、支持手段によってシール材を支持することで、差し込み溝に対するシール材の移動を抑えることができるので、フロントガラスをデッキガーニッシュに固定する際に、シール材の位置決めを容易にして組立性の向上を図ることができる。
請求項4の発明によれば、フロントガラスの固定時や固定後に振動等によるシール材の開口部への移動が、第2のリブによって規制されるので、排水性能の確保及び維持を容易に図ることができる。
Also, by supporting the sealing material with the support means, it is possible to suppress the movement of the sealing material with respect to the insertion groove, so that when the windshield is fixed to the deck garnish, the positioning of the sealing material is facilitated and the assembly is improved. Can be achieved.
According to the fourth aspect of the invention, since the movement of the sealing material to the opening due to vibration or the like is restricted by the second rib when the windshield is fixed or after the fixation, the drainage performance is easily secured and maintained. be able to.
以下、本発明の実施形態を図面に基づき説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両1の前部形状を示す斜視図である。
図1に示すように、車両1の前部には、エンジンルームの上面開口部を覆い、上下方向に開閉可能なフロントフード2が設けられている。
フロントフード2とフロントガラス3との間には、デッキガーニッシュ10が設けられている。デッキガーニッシュ10は、例えば樹脂により形成されたカバー部材であり、車体の幅略一杯に延びるように形成されて車体に固定されている。デッキガーニッシュ10は、フロントフード2の後方側のエンジンルームの後部上面を覆うとともに、後端部がフロントガラス3の前端部を車幅方向一杯に亘って支持する構造となっている。また、デッキガーニッシュ10は、ワイパアーム4の基部が配置されている。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 is a perspective view showing a front shape of a
As shown in FIG. 1, a
A
図2は、デッキガーニッシュ10の形状を示す斜視図である。図3〜5は、デッキガーニッシュ10の左側部でのシール材15の支持構造を示す斜視図である。
図2に示すように、デッキガーニッシュ10には、ワイパアーム4の軸部が挿入されるワイパ用孔11や、エアコンの吸気ダクトに外気を取り入れるための通気孔12が設けられている。デッキガーニッシュ10の車幅方向(左右方向)端部10bから若干内側には、車両左右側部に設けられるカバー等を取り付けるための取付孔13が上面に夫々設けられている。
FIG. 2 is a perspective view showing the shape of the
As shown in FIG. 2, the
更に、図2〜5に示すように、デッキガーニッシュ10には、車両後方側端部にフロントガラス3の前側下端を支持する差し込み溝14が設けられている。
差し込み溝14は、凹形状に形成され、フロントガラス3の前端部に合わせて車幅方向に延び、フロントガラス3の前端部を斜め上方から挿入されるように、後側上方に向けて開口するように配置されている。
Further, as shown in FIGS. 2 to 5, the
The
差し込み溝14は、デッキガーニッシュ10の車幅方向中央部10aから車幅方向端部10bに向かって下方に緩やかに傾斜している。更に、差し込み溝14は車幅方向端部で開口しており、差し込み溝14内に流入した雨水等は、差し込み溝14内を中央から左右に流れ、その車幅方向端部から排出される。
また、デッキガーニッシュ10の車幅方向端部10b近傍に設けられた取付孔13は、差し込み溝14に面して開口している。したがって、取付孔13に流入した雨水等も差し込み溝14内を通過して、その車幅方向端部から排出される。
The
Further, the
差し込み溝14内には、シール材15が挿入されている。シール材15は、例えばウレタンスポンジのような弾性を有する材質で形成されており、差し込み溝14内を右端部から左端部まで延びるように細長く断面四角形状に形成されている。シール材15は、少なくともその上面15aが、差し込み溝14を形成する上壁16に密着しており、フロントガラス3の上面を伝ってきた雨水を差し込み溝14内からデッキガーニッシュ10の内部(下側)に流出することを防止する。
A sealing
以上のような車両では、フロントガラス3の上面を伝って下方に流れる雨水等のうち差し込み溝14内に流入した雨水等は、シール材15に沿って差し込み溝14内を左右に流れる。また、取付孔13に流入した雨水等も差し込み溝14内に流入する。そして、差し込み溝14内の雨水等は、差し込み溝14の車幅方向端部から排出される。なお、図4中の太線Wが雨水等の排出経路である。
In the vehicle as described above, the rainwater that flows into the
本実施形態では、デッキガーニッシュ10の車幅方向端部10b付近で、差し込み溝14を形成する上壁16と下壁17との上下間隔が車幅方向端部10bに向かってなだらかに大きくなるように拡がっている。
更に、デッキガーニッシュ10の車幅方向端部10bには、差し込み溝14に面して下壁17から上壁16に向かって上方へ突出する第1のリブ(支持手段)20が形成されている。第1のリブ20の先端20a(上端)は、シール材15の車幅方向端部15cを上壁16に向かって押しつけるように、シール材15の下面15bを抑える機能を有している。
In the present embodiment, the vertical distance between the
Further, a first rib (supporting means) 20 that faces the
したがって、第1のリブ20によってシール材15は車幅方向端部15cで支持され、上壁16、即ち差し込み溝14の上側内壁面に向かって押しつけられることで、差し込み溝14の車幅方向端部付近で、シール材15の下面15bと下壁17(即ち、差し込み溝14の下側内壁面)との間に隙間21が設けられている。
また、差し込み溝14の車幅方向端部に設けられる開口部22は、シール材15よりも少なくとも下方で開口するように配置されている。
Therefore, the sealing
Further, the
したがって、差し込み溝14内を車幅方向端部に向かって流れる雨水等は、シール材15と下壁17との間の隙間21を流れ、シール材15よりも下方の開口部22で差し込み溝14から排出される。
また、取付孔13から流入した雨水等も差し込み溝14内を左右に流れ、シール材14に極力沿うことなく開口部22から排出される。
Accordingly, rainwater or the like flowing in the
Moreover, the rainwater etc. which flowed in from the
以上のように、雨水等がデッキガーニッシュ10の左右から排出される際に、シール材15を伝わずに開口部22から安定して排出されるようになる。したがって、シール材15の車幅方向端部15cが差し込み溝14から左右に突出していたとしても、この突出した車幅方向端部15cに雨水が伝って下方に滴下することを抑制することができ、シール材15の車幅方向端部15cの下方に車両機器が配置されていても、雨水よけ等の対策を施す必要がなく、車両の部品増加あるいは構造の複雑化を抑制することができる。
As described above, when rainwater or the like is discharged from the left and right sides of the
このように、シール材15の車幅方向端部15cが差し込み溝14から左右に突出していても雨水を安定した位置で排水させることができるので、シール材15を差し込み溝14の左右長さに合わせるように配置したり、シール材15の車幅方向端部15cを折り返したりする等、複雑な端末処理を施す必要がなく、フロントガラス3の固定時における組立性を向上させることができる。
Thus, even if the vehicle width
また、デッキガーニッシュ10の車幅方向端部10bには、差し込み溝14に面して第2のリブ25(移動規制手段)が設けられている。第2のリブ25は、シール材15が第1のリブ20による支持位置から下方へ移動することを規制する機能を有する。
これにより、車両の振動等によりシール材15が第1のリブ20の支持から離脱しようとしても、シール材15の車幅方向端部15cが下方へ移動することが規制され、シール材15によって開口部22を塞ぐことを防止することができる。よって、雨水等の開口部22からの安定した排出を維持させることが可能となる。
The
As a result, even if the sealing
1 車両
3 フロントガラス
10 デッキガーニッシュ
14 差し込み溝
15 シール材
20 第1のリブ
25 第2のリブ
DESCRIPTION OF
Claims (4)
前記差し込み溝の車幅方向端部において当該差し込み溝の下側内壁面と前記シール材との間に隙間が形成されるように、前記デッキガーニッシュに前記シール材の車幅方向端部を支持する支持手段を備えたことを特徴とする車両のデッキガーニッシュのシール材固定構造。 With respect to the insertion groove formed extending in the vehicle width direction on the deck garnish disposed behind the front hood of the vehicle, the front end portion of the vehicle windshield together with the sealing material extending in the vehicle width direction in accordance with the insertion groove A sealing material fixing structure for a deck garnish of a vehicle that inserts and fixes the windshield to the deck garnish,
The deck garnish supports the end portion in the vehicle width direction of the sealing material such that a gap is formed between the lower inner wall surface of the insertion groove and the sealing material at the end portion in the vehicle width direction of the insertion groove. A structure for fixing a sealing material for a deck garnish of a vehicle, comprising a support means.
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