JP2013011594A - 試料破砕器具、試料破砕回収器具および試料破砕方法 - Google Patents
試料破砕器具、試料破砕回収器具および試料破砕方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2013011594A JP2013011594A JP2012121573A JP2012121573A JP2013011594A JP 2013011594 A JP2013011594 A JP 2013011594A JP 2012121573 A JP2012121573 A JP 2012121573A JP 2012121573 A JP2012121573 A JP 2012121573A JP 2013011594 A JP2013011594 A JP 2013011594A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- sample
- mortar
- crushing
- crushed
- heel
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Images
Classifications
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C1/00—Crushing or disintegrating by reciprocating members
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61J—CONTAINERS SPECIALLY ADAPTED FOR MEDICAL OR PHARMACEUTICAL PURPOSES; DEVICES OR METHODS SPECIALLY ADAPTED FOR BRINGING PHARMACEUTICAL PRODUCTS INTO PARTICULAR PHYSICAL OR ADMINISTERING FORMS; DEVICES FOR ADMINISTERING FOOD OR MEDICINES ORALLY; BABY COMFORTERS; DEVICES FOR RECEIVING SPITTLE
- A61J7/00—Devices for administering medicines orally, e.g. spoons; Pill counting devices; Arrangements for time indication or reminder for taking medicine
- A61J7/0007—Pill breaking or crushing devices
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C19/00—Other disintegrating devices or methods
- B02C19/08—Pestle and mortar
-
- B—PERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
- B02—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING; PREPARATORY TREATMENT OF GRAIN FOR MILLING
- B02C—CRUSHING, PULVERISING, OR DISINTEGRATING IN GENERAL; MILLING GRAIN
- B02C23/00—Auxiliary methods or auxiliary devices or accessories specially adapted for crushing or disintegrating not provided for in preceding groups or not specially adapted to apparatus covered by a single preceding group
- B02C23/08—Separating or sorting of material, associated with crushing or disintegrating
- B02C23/16—Separating or sorting of material, associated with crushing or disintegrating with separator defining termination of crushing or disintegrating zone, e.g. screen denying egress of oversize material
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N1/00—Sampling; Preparing specimens for investigation
- G01N1/28—Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
- G01N1/286—Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q involving mechanical work, e.g. chopping, disintegrating, compacting, homogenising
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01N—INVESTIGATING OR ANALYSING MATERIALS BY DETERMINING THEIR CHEMICAL OR PHYSICAL PROPERTIES
- G01N1/00—Sampling; Preparing specimens for investigation
- G01N1/28—Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q
- G01N1/286—Preparing specimens for investigation including physical details of (bio-)chemical methods covered elsewhere, e.g. G01N33/50, C12Q involving mechanical work, e.g. chopping, disintegrating, compacting, homogenising
- G01N2001/2866—Grinding or homogeneising
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S241/00—Solid material comminution or disintegration
- Y10S241/27—Pill or tablet crushers
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Food Science & Technology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Immunology (AREA)
- Biochemistry (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Pathology (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Sampling And Sample Adjustment (AREA)
- Disintegrating Or Milling (AREA)
Abstract
【解決手段】棒状の杵部材Pと、杵部材Pを挿入しうる臼部材Mとからなる試料破砕器具であって、杵部材Pは、杵部材本体10の少なくとも一の端部に粗面加工されたテーパー部11が形成され、臼部材Mは、底部が逆載頭円錐状に形成された筒状であり、杵部材Pを挿入した際に杵部材Pのテーパー部11と載頭円錐状の接触面に粗面加工がなされ、杵部材Pの長手方向の中心線Caに対するテーパー角θaと、臼部材Mの長手方向の中心線Cbに対する逆載頭円錐状の内壁の角度θbとが略同一である。粗面加工によって破砕効率が向上する。
【選択図】図1
Description
前記杵部材が、杵部材本体の少なくとも一の端部に粗面加工されたテーパー部が形成された棒状の杵部材であり、前記臼部材が、底部が逆載頭円錐状であって、前記逆載頭円錐状の載頭端部が開口し、前記開口した開口部に係止部材を介してフィルタ部材が配設され、前記杵部材を挿入した際に前記杵部材のテーパー部と前記逆載頭円錐状と接触する面に粗面加工がなされている筒状の臼部材であって、前記臼部材に、試料と前記杵部材とを挿入し、前記杵部材を押圧および回転させて前記杵部材の粗面加工と前記臼部材の粗面加工との間で試料を擂潰し、前記擂潰した試料に遠心力を付加して前記フィルタ部材を通過させて破砕する、試料破砕方法である。
以下、図面を参照して本発明を説明する。
(i)試料破砕器具
本発明の試料破砕器具は、棒状の杵部材と、前記杵部材を挿入しうる臼部材とからなる試料破砕器具である。
本発明の試料破砕器具は、図3Aに示すように、杵部材(P)と、底部に係止部材(23)を介してフィルタ部材(25)が固定された臼部材(M)と共に、筒状の試料回収容器(R)と組み合わせて、図3Bに示す試料破砕回収器具としたものである。図3Bは、試料回収容器(R)に底部に係止部材(23)を介してフィルタ部材(25)が固定された臼部材(M)を装着し、前記臼部材(M)に杵部材(P)を挿入した試料破砕回収器具の断面図である。前記臼部材(M)の底部に試料通過性のフィルタ部材が配設されるため、遠心力によって試料を臼部材から試料回収容器(R)に移行させることができる。杵部材(P)を押圧、回転して試料を擂潰して破砕した場合には、破砕試料を臼部材(M)のフィルタ部材(25)の上から回収することができるが、破砕後に臼部材(M)を試料回収容器(R)に挿入して遠心すれば、試料回収容器(R)の底部に破砕試料を集積させることができる。専用の試料回収容器(R)を使用するため、予め試料回収容器に臼部材(M)を装着して杵部材(P)によって擂潰操作を行うことができ、擂潰後に試料破砕回収器具を遠心することで、試料をフィルタ部材を通過させて破砕することができる。
本発明で使用する杵部材(P)は、棒状であって、両端部をそれぞれ破砕端部、把持端部と称すれば、破砕端部が擂潰部となる。
なお、杵部材(P)は、図2Aに示す円柱状に限定されず、図5Eに示すように、中空で形成されるものであってもよい。
本発明で使用する臼部材(M)は、底部を有する筒状であり、前記底部は、前記杵部材を挿入した際に前記擂潰部と略同形であり、前記臼部材の内壁は、前記擂潰部との接触面に粗面加工がなされたものである。杵部材(P)がテーパー状である場合には、臼部材は、底部が逆載頭円錐状に形成された筒状の臼部材本体(20)を有し、かつ前記杵部材を挿入した際に前記杵部材(P)のテーパー部(11)が載頭円錐状と接触する部分に粗面加工(Rb)がなされたものとなる。
臼部材(M)は、ポリエチレンやポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル、ポリフッ化エチレン、ポリカーボネートなどの合成樹脂で構成することができる。材質は、杵部材(P)と同一であっても異なっていても良い。合成樹脂製の臼部材(M)に粗面加工(Rb)を行うことで、筋肉組織などの繊維を多く含む組織を破砕しうることが判明した。
フィルタ部材(25)は、フィルタ底臼部材(M2)の内径より僅かに大きい外径を有し、臼部材(M2)の内周面の係止部材(23)の上に嵌着される。フィルタ部材(25)は、軸直交断面の直径が1〜300μmの貫通孔が設けられた厚み1〜3mmのポリプロピレン製又はガラス製の硬質フィルタである。貫通孔のサイズを適宜選択することで、試料の破砕の程度を調整することができる。また、破砕目的に応じてポアサイズの異なる複数枚のフィルタを重層してもよい。なお、フィルタ部材(25)は市販品を使用することもできる。例えば、ポリプロピレン製フィルタとしては、ドイツのポーレックス(POREX)社製フィルタを使用することができ、ガラス製フィルタとしては、柴田科学社製フィルタなどを使用することができる。
臼部材(M)は、底部にフィルタ部材(25)が配設されるか否かに対応して異なる破砕方法を選択することができる。このため、図1Bに例示されるフィルタ部材のない閉鎖底臼部材(M1)と、図2Bに例示されるフィルタ部材が固定されたフィルタ底臼部材(M2)とに分けて臼部材(M)の他の構成を説明する。
試料破砕回収器具には、前記試料破砕器具に、前記試料破砕器具を内部に収納することができ、かつ筒状の試料回収容器(R)が配設される。前記試料破砕器具と試料回収容器(R)とを一組とすることで、破砕試料を試料回収容器(R)に直接回収することが可能となり、破砕操作および試料の回収を容易かつ安全に行うことができる。
本発明の試料破砕器具を使用すれば、筋繊維などの組織からなる試料を、少量であっても効率的に破砕することができる。前記したように、フィルタ部材(25)の有無に対応して破砕試料の回収方法も異なるため、閉鎖底臼部材(M1)と、フィルタ底臼部材(M2)とに分けて説明する。
臼部材(M)として閉鎖底臼部材(M1)を使用する場合は、臼部材(M1)のフランジ(27)側から試料を挿入し、さらに杵部材(P)を挿入し、杵部材(P)を押圧回転して試料を破砕する。破砕操作は、試料に緩衝液や生理食塩水を添加して行ってもよい。破砕試料は、臼部材(M1)の内壁や杵部材(P)のテーパー部(11)に付着しているため、付着する破砕試料を杵部材(P)で掻き取り回収することができる。また、破砕試料に緩衝液を添加して懸濁液として回収してもよい。更に、破砕後に臼部材(M1)に杵部材(P)を挿入した状態で遠心装置などで遠心力を付加し、破砕試料を閉鎖底臼部材(M1)の底部に集積させてもよい。杵部材(P)を抜き取れば、臼部材(M1)に直接に、破砕試料を回収することができる。この際、臼部材(M1)の上部に蓋部(29)が配設される場合には、蓋部で臼部材(M1)の開口部を密封し、破砕試料に夾雑物が混入することを防止したり内容物の乾燥を回避することができる。
臼部材(M)としてフィルタ底臼部材(M2)を使用する場合は、予め、係止部材(23)を介してフィルタ部材(25)が固定された臼部材(M2)を試料回収容器(R)に装着し、臼部材(M2)に試料と杵部材(P)とを挿入して破砕を行うことができる。臼部材(M2)が上端にフランジ(27)を有するものであれば、試料回収容器(R)のフランジ(37)の上部に前記フランジ(27)の下面を載置することで、試料回収容器(R)の底部と臼部材(M2)の底部とを密着させることなく試料回収容器(R)内にフィルタ底臼部材(M2)を装着させることができる。また、臼部材(M2)のフランジ(27)に一対の爪状固定部(27a)が配設される場合には、試料回収容器(R)のヒンジ(38)の両端に前記一対の爪状固定部(27a)を係止することで、臼部材(M2)を試料回収容器(R)内に位置決め固定することができる。この位置決め固定により臼部材(M2)の試料回収容器(R)内での回転が回避されるため、効率的に破砕操作を行うことができる。
長さ68mm、テーパー角(θa)が9°、粗面がJIS B0601(2001)の最大高さ(Rz)68〜73μmのポリアセタール製の棒状の杵部材と、蓋部装着時の全長が40mm、底部が逆載頭円錐状でテーパー角(θb)が10°、粗面がJIS B0601(2001)の最大高さ(Rz)68〜73μmのポリプロピレン製の臼部材とからなる図1に示す形状の試料破砕器具を使用してマウスの肝臓からタンパク質の抽出を行った。
マウスの肝臓約80mgを切り出し前記臼部材に入れ、1mlのトリゾル試薬(Life technologies社製)を加えた。杵部材を前記臼部材に挿入して押圧、回転して肝臓組織を擂潰し破砕した。
破砕後の破砕物を杵部材を臼部材に挿入したまま遠心分離操作し、杵部材を取り出し、遠心した試料から非破砕試料と脂質とを除去した後、ブラッドフォード法に従いタンパク質量の定量を行った。タンパク質量は21.27mgであった。
粗面加工がないこと以外は実施例1と同様の装置を使用し、実施例1と同様にしてタンパク質量を測定した。その結果、タンパク質量は、17.28mgであった。
実施例1で使用した粗面を有する試料破砕器具を使用し、マウスの肝臓および腎臓約50mgを破砕試料とし、破砕物からRNAの抽出を行った。
マウスの肝臓および腎臓の各々50mgをそれぞれ臼部材に投入し、破砕試料に1mlのトリゾル試薬(Life technologies社製)を加え、杵部材を臼部材に挿入して押圧、回転して擂潰し破砕した。
破砕後の破砕物を遠心分離操作し、非破砕試料を除去し、破砕物からRNAの抽出を行った。抽出したRNAの濃度は分光光度計を用いて定量した。結果を表1に示す。
図3Aに示す蓋部装着時の全長が40mmのポリプロピレン製試料回収容器と、図2に示す全長が30mm、底部に直径3mm、厚さ1.5mm、軸直交断面の直径が70〜130μmの孔径を有するポリプロピレン製のフィルタ部材が装着された逆載頭円錐状でテーパー角(θb)が12°、粗面がJIS B0601(2001)の最大高さ(Rz)68〜73μmのポリプロピレン製の臼部材、および長さ65mm、テーパー角(θa)が11°、粗面がJIS B0601(2001)の最大高さ(Rz)68〜73μmのポリアセタール製の棒状の杵部材とからなる試料破砕回収器具を使用してマウスの肝臓および腎臓からRNAの抽出を行った。
前記試料回収容器に臼部材を挿入し、マウスの各臓器50mgを切り出しておのおの前記臼部材に入れ、200μlのトリゾル試薬(Life technologies社製)を加えた。次いで、杵部材を臼部材に挿入して押圧、回転して擂潰し破砕した。
杵部材を臼部材に挿入したまま試料破砕回収器具を遠心分離操作し、臼部材と杵部材とを取り出し800μlのトリゾル試薬を加え、試料回収容器の底部から破砕試料を回収し、回収した破砕物からRNAの抽出を行った。抽出したRNAの濃度は分光光度計を用いて定量した。結果を表1に示す。
特許文献2の図4に示す形状の試料破砕器具として、バイオマッシャーI(株式会社ニッピ製)を使用して肝臓および腎臓組織50mgを破砕した。この試料破砕器具に使用するフィルタ部材は、直径6mm、厚さ1mm、軸直交断面の直径が70〜130μmの孔径を有するポリプロピレン製であった。
予めフィルタ部材を破砕用チューブ11に装着し、前記フィルタ12上に組織と200μlのトリゾル試薬を投入し、開口部側から破砕棒20を滑動自在に密封して挿入した。その後、試料回収用チューブ40に前記破砕用チューブ11を破砕棒20と共に挿入し遠心した。遠心後に破砕用チューブ11と破砕棒20とを除去し800μlのトリゾル試薬を加え、試料回収用チューブ40の底部から、破砕試料を回収し、回収した破砕物からRNAの抽出を行った。抽出したRNAの濃度は分光光度計を用いて定量した。結果を表1に示す。
破砕試料を心臓組織50mgに変更した以外は、実施例3と同様に操作して、RNA抽出量を測定した。結果を表2に示す。
破砕試料を心臓組織50mgに変更した以外は、比較例2と同様に操作して、RNA抽出量を測定した。結果を表2に示す。
(1)実施例1と比較例1の結果から、肝臓などの軟組織であっても、杵部材と臼部材に粗面加工を形成した実施例1のタンパク質量は、粗面加工のない比較例1より1.2倍も収量が高く、粗面加工によって破砕効率を向上しうることが判明した。
(2)実施例2、実施例3、比較例2の結果から、フィルタ部材を配置し、かつ粗面加工を有する杵部材、臼部材からなる本発明の試料破砕器具は、肝臓などの軟組織からRNAを効率的に抽出しうることが判明した。特に、粗面加工を有する杵部材、臼部材を有するがフィルター部材は有しない実施例2の試料破砕器具のデーターと比較すると、試料がフィルター部材を通過することでより微細に粉砕され、この結果、RNA抽出量が上昇したと推定される。なお、実施例2のRNA抽出量は、比較例2のRNA抽出量と近似した。これにより、粗面加工が形成された杵部材や臼部材によって、フィルター部材を通過すると同程度の破砕がなされることが判明した。
(3)実施例4と比較例3の結果から、心臓などの繊維含有量が多い組織では、粗面加工を有する杵部材、臼部材からなる本発明の試料破砕器具を使用すると、フィルター部材を通過させただけの比較例3より、6倍のRNAを抽出することができた。
11・・・テーパー、
13・・・跳ね返り防止部材、
15・・・螺旋状の溝、
16・・・螺旋状の突出部、
20・・・臼部材本体、
23・・・係止部材、
25・・・フィルタ部材、
27・・・上端フランジ、
27b・・・上端フランジの突出部、
28・・・ヒンジ、
29・・・蓋部、
30・・・スクリュー容器および試料回収容の筒状体、
33・・・試料回収容の蓋部、
33a・・・試料回収容の蓋部の貫通孔、
P・・・杵部材、
M・・・臼部材、
R・・・試料回収容器、
Ra、Rb・・・粗面加工
Claims (8)
- 棒状の杵部材と、前記杵部材を挿入しうる臼部材とからなる試料破砕器具であって、
前記杵部材は、杵部材本体の少なくとも一の端部に粗面加工されたテーパー部が形成され、
前記臼部材は、底部が逆載頭円錐状に形成された筒状であり、前記杵部材を挿入した際に前記杵部材のテーパー部と載頭円錐状の接触面に粗面加工がなされ、
前記杵部材の長手方向の中心線に対するテーパー角と、臼部材の長手方向の中心線に対する前記逆載頭円錐状の内壁の角度とが略同一である、試料破砕器具。 - 前記杵部材は、前記テーパー部に螺旋状の溝、および/または杵部材本体に螺旋状の突出部が形成されるものである、請求項1記載の試料破砕器具。
- 前記臼部材は、前記逆載頭円錐状の載頭端部が開口し、前記開口した開口部に係止部材を介してフィルタ部材が配設されている、請求項1または2記載の試料破砕器具。
- 前記杵部材は、前記臼部材の内周より小径の跳ね返り防止部材が貫通している、請求項1〜3のいずれかに記載の試料破砕器具。
- 請求項3記載の試料破砕器具と、前記試料破砕器具を内部に収納しうる、筒状の試料回収容器とを備える試料破砕回収器具。
- 更に、前記試料回収容器内で臼部材の回転が防止される機構を配設する、請求項5記載の試料破砕回収器具。
- 棒状の杵部材と、前記杵部材を挿入しうる臼部材とからなる試料破砕器具であって、前記杵部材は、杵部材本体の少なくとも一端の表面が粗面加工された擂潰部を有し、前記臼部材は、底部を有する筒状であり、前記底部は、前記杵部材を挿入した際に前記擂潰部と略同形であり、前記臼部材の内壁は、前記擂潰部との接触面に粗面加工がなされた、試料破砕器具。
- 臼部材と杵部材とからなる試料破砕器具を用いて試料を破砕する方法であって、
前記杵部材が、杵部材本体の少なくとも一の端部に粗面加工されたテーパー部が形成された棒状の杵部材であり、
前記臼部材が、底部が逆載頭円錐状であって、前記逆載頭円錐状の載頭端部が開口し、前記開口した開口部に係止部材を介してフィルタ部材が配設され、前記杵部材を挿入した際に前記杵部材のテーパー部と前記逆載頭円錐状と接触する面に粗面加工がなされている筒状の臼部材であって、
前記臼部材に、試料と前記杵部材とを挿入し、
前記杵部材を押圧および回転させて前記杵部材の粗面加工と前記臼部材の粗面加工との間で試料を擂潰し、
前記擂潰した試料に遠心力を付加して前記フィルタ部材を通過させて破砕する、試料破砕方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2012121573A JP5547235B2 (ja) | 2011-06-01 | 2012-05-29 | 試料破砕器具および試料破砕回収器具 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011123592 | 2011-06-01 | ||
JP2011123592 | 2011-06-01 | ||
JP2012121573A JP5547235B2 (ja) | 2011-06-01 | 2012-05-29 | 試料破砕器具および試料破砕回収器具 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2013011594A true JP2013011594A (ja) | 2013-01-17 |
JP5547235B2 JP5547235B2 (ja) | 2014-07-09 |
Family
ID=46208290
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012121573A Active JP5547235B2 (ja) | 2011-06-01 | 2012-05-29 | 試料破砕器具および試料破砕回収器具 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US9346058B2 (ja) |
EP (1) | EP2529837A2 (ja) |
JP (1) | JP5547235B2 (ja) |
KR (1) | KR20120135474A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2913102A1 (en) | 2014-02-26 | 2015-09-02 | Jtekt Corporation | Kneading device |
JP2018514769A (ja) * | 2015-04-29 | 2018-06-07 | マイクロニクス, インコーポレイテッド | 試料収集および送達装置 |
WO2022055049A1 (ko) * | 2020-09-08 | 2022-03-17 | 바이오뱅크 주식회사 | 반응효율이 향상된 휴대용 실시간 유전자 분석시스템 및 이에 사용되는 그라인딩유닛 |
Families Citing this family (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES1076494Y (es) * | 2012-02-15 | 2012-06-12 | Duart Andoni Monforte | Dispositivo para la elaboracion de bebida |
CN103275866B (zh) * | 2013-06-09 | 2014-12-17 | 河南农业大学 | 一种植物样品粉碎装置及其粉碎方法 |
CN105251564A (zh) * | 2015-11-19 | 2016-01-20 | 江西师范大学 | 一种生物样本冷冻碾磨器具 |
TWI598150B (zh) | 2016-09-30 | 2017-09-11 | 財團法人工業技術研究院 | 硏磨機及微旋迴轉裝置 |
KR102097433B1 (ko) * | 2018-02-05 | 2020-04-06 | 주식회사 진시스템 | 시료용 분쇄튜브 |
US11278825B2 (en) | 2018-11-21 | 2022-03-22 | ModernMilk Co. | Press assembly for plant-based milk |
CN109954546B (zh) * | 2019-04-03 | 2020-10-23 | 安徽集虹材料科技有限公司 | 一种用于研磨色母粒的装置 |
CN110280370B (zh) * | 2019-07-30 | 2021-01-05 | 来成军 | 一种医用便携式中药自动捣药装置 |
CN111390196B (zh) * | 2020-04-07 | 2022-06-21 | 哈尔滨师范大学 | 一种蛋白银粉末制作反应器 |
USD984671S1 (en) | 2020-12-09 | 2023-04-25 | Studio 010 Inc. | Mortar and pestle |
CN113019515B (zh) * | 2021-03-29 | 2022-05-31 | 新乡职业技术学院 | 一种基于建筑经济的废料回收装置 |
KR20230086831A (ko) | 2021-12-08 | 2023-06-16 | 한국기계연구원 | 분석을 위한 샘플 파쇄장치 |
WO2024035931A1 (en) * | 2022-08-12 | 2024-02-15 | Tick Off, Llc | Vector transmitted infectious disease assay |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4945986Y1 (ja) * | 1967-06-17 | 1974-12-16 | ||
JPS5019518Y1 (ja) * | 1970-12-17 | 1975-06-13 | ||
JPS63112974A (ja) * | 1986-10-31 | 1988-05-18 | Sakuma Seisakusho:Kk | 試料加工装置 |
JPH01152721U (ja) * | 1988-04-14 | 1989-10-20 | ||
JP3853794B2 (ja) * | 2004-03-02 | 2006-12-06 | 株式会社ニッピ | 試料破砕器具及び試料破砕方法 |
JP2007218903A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-30 | Mizuho Medy Co Ltd | 試料摩砕容器並びにそれを用いる用具及び方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4945986A (ja) | 1972-09-11 | 1974-05-02 | ||
JPS5336976B2 (ja) | 1973-06-19 | 1978-10-05 | ||
US4366930A (en) * | 1981-04-27 | 1983-01-04 | Trombetti Jr Albert V | Tablet pulverizer |
JP2590502B2 (ja) | 1987-12-10 | 1997-03-12 | 松下電器産業株式会社 | 不純物のドーピング方法 |
US4967971A (en) * | 1989-04-14 | 1990-11-06 | Smith Kevin R | Pestle and mortar for crushing pills in pill cups |
US5829696A (en) * | 1997-08-27 | 1998-11-03 | Michelle S. DeStefano | Sealed grinding and homogenizing apparatus |
JP3834554B2 (ja) | 1999-10-13 | 2006-10-18 | 安井器械株式会社 | 試料破砕機 |
US7748892B2 (en) * | 2004-06-02 | 2010-07-06 | Mccoy William | Method and apparatus for compounding medications |
US8408250B2 (en) * | 2010-06-18 | 2013-04-02 | Warsaw Orthopedic, Inc. | Bone replacement material mixing and delivery devices and methods of use |
-
2012
- 2012-05-25 US US13/480,877 patent/US9346058B2/en active Active
- 2012-05-29 JP JP2012121573A patent/JP5547235B2/ja active Active
- 2012-05-29 EP EP12004133A patent/EP2529837A2/en not_active Withdrawn
- 2012-05-31 KR KR1020120058269A patent/KR20120135474A/ko not_active Application Discontinuation
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS4945986Y1 (ja) * | 1967-06-17 | 1974-12-16 | ||
JPS5019518Y1 (ja) * | 1970-12-17 | 1975-06-13 | ||
JPS63112974A (ja) * | 1986-10-31 | 1988-05-18 | Sakuma Seisakusho:Kk | 試料加工装置 |
JPH01152721U (ja) * | 1988-04-14 | 1989-10-20 | ||
JP3853794B2 (ja) * | 2004-03-02 | 2006-12-06 | 株式会社ニッピ | 試料破砕器具及び試料破砕方法 |
JP2007218903A (ja) * | 2006-01-20 | 2007-08-30 | Mizuho Medy Co Ltd | 試料摩砕容器並びにそれを用いる用具及び方法 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2913102A1 (en) | 2014-02-26 | 2015-09-02 | Jtekt Corporation | Kneading device |
US9662806B2 (en) | 2014-02-26 | 2017-05-30 | Jtekt Corporation | Kneading device |
JP2018514769A (ja) * | 2015-04-29 | 2018-06-07 | マイクロニクス, インコーポレイテッド | 試料収集および送達装置 |
US11071526B2 (en) | 2015-04-29 | 2021-07-27 | Perkinelmer Health Sciences, Inc. | Specimen collection and delivery apparatus |
WO2022055049A1 (ko) * | 2020-09-08 | 2022-03-17 | 바이오뱅크 주식회사 | 반응효율이 향상된 휴대용 실시간 유전자 분석시스템 및 이에 사용되는 그라인딩유닛 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20120305685A1 (en) | 2012-12-06 |
US9346058B2 (en) | 2016-05-24 |
EP2529837A2 (en) | 2012-12-05 |
KR20120135474A (ko) | 2012-12-14 |
JP5547235B2 (ja) | 2014-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5547235B2 (ja) | 試料破砕器具および試料破砕回収器具 | |
US20050252820A1 (en) | Sampling kits, devices and uses thereof | |
JP6324984B2 (ja) | パラフィン包埋サンプルを処理する方法 | |
JP2010519924A (ja) | 試料製造装置 | |
JP2004314052A (ja) | アダプタ | |
JPH09502925A (ja) | 生物学的材料用の機械式トリチュレータ | |
JP2008173218A (ja) | 採血管 | |
JP2007170997A (ja) | ウィルス浮遊液の採取方法 | |
EP1216099B1 (en) | Assembly comprising a centrifuge container and an adapter | |
EP1721140A1 (en) | Instrument and method for breaking-up sample | |
JP5691108B2 (ja) | 破砕キット、破砕装置および破砕物の集積方法 | |
JP7027272B2 (ja) | 回収容器及び回収デバイス | |
JP2009196704A (ja) | 容器のキャップはずし具 | |
JP2022510423A (ja) | 骨片を削り取り採取する外科用器具 | |
JP2024151280A (ja) | 生体関連物質の溶液採取装置 | |
JP5014087B2 (ja) | ホモジナイザー | |
JP3868911B2 (ja) | 試料の破砕及び遠心分離方法 | |
EP3409369A1 (en) | Disrupting device of biologic substances | |
US10130951B2 (en) | Open-ended conical tube for recovering cells from a microfludic chip | |
JP2003220345A (ja) | 試料破砕用の破砕容器及び破砕媒体 | |
CN201395595Y (zh) | 一种用于捣碎凝胶并收集dna溶液的装置 | |
US20200156058A1 (en) | Sample reservoir inserts and methods for use in separating cells from a biological tissue specimen | |
JP3159874U (ja) | 遠心分離用アダプタ及び遠心分離用デバイス | |
CN118002270A (zh) | 一种用于包虫病包囊组织的破碎装置及其使用方法 | |
JP2018031602A (ja) | 採便器具 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130807 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131126 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131203 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140218 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140411 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140507 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140514 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5547235 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |