JP2013011325A - メカニカルシール - Google Patents

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Abstract

【課題】弾性機構及び筒状構造体として機能するベローズを用いながら、静止密封輪を押付けてシール部とする弾性機構がより長期に亘って十分機能するよう改善し、耐久性が向上して高機能化されるメカニカルシールを提供する。
【解決手段】回転軸1の機外延出軸部1Aに一体的に外嵌される回転密封輪5と、軸心P方向移動が可能で、かつ、回転不能に側壁2に支持される静止密封輪6と、静止密封輪6を回転密封輪5に押付けてシール部Sを形成する弾性機構7とを備え、弾性機構7が、延出軸部1Aを囲繞する状態で静止密封輪6と固定部2とに亘って架設されるゴム製ベローズで構成されるメカニカルシールにおいて、ベローズ7の蛇腹部7Cより固定部側となる基端部7Aと、静止密封輪側となる先端部7Bとを、軸心P方向で離反する方向に弾性付勢する外装弾性機構20が、蛇腹部7Cの径外側部位を通って基端部7Aと先端部7Bとに跨る状態で装備される。
【選択図】図2

Description

本発明は、スラッジやスラリーが大量に含まれる液体の輸送に使用されるポンプの回転軸、めっき槽内に装備されるシンクロールの軸、または、河川の砂利採取用ポンプや泥土圧送装置などの土木機械の回転軸(以下、「回転軸」と記す)を軸封するためのメカニカルシールに関するものである。
シンクロールは、圧延鋼板等の長尺状金属板を連続的にめっき処理するために、めっき槽内にて長尺状金属板を巻回して反転移動させるための回転体であり、例えば、特許文献1において開示されるものが知られている。特許文献1においては、その図3に示されるように、アルミニウムを主成分とするめっき浴(2)中に鋼板(1)を連続的に浸漬して表面にめっき層を形成するためのめっき槽内に、上方から下降移動されてくる鋼板(1)をシンクロールに巻付けて反転させ、上方移動させて行く構造が示されている。
シンクロールの軸、即ちシンクロール軸に対するメカニカルシールは、構成要素がめっき液に浸されないこと、施工のし易さ、良好なメンテナンス性により、通常、めっき槽の側壁を貫通して延出されるシンクロール軸の延出部に装備されており、特許文献2や特許部件3において開示されている。そして、そのメカニカルシールは、特許文献3において示されるように、めっき槽の側壁に支持されることとなる静止密封輪を軸心方向に押圧付勢する手段として、めっき液に浸されることの影響がでないように、ゴムなどの弾性材によるベローズが用いられる。
特許文献3(図1などを参照)に示されるメカニカルシールは、シンクロール軸(1)におけるめっき槽側壁(12)から外部に出た延出軸部を囲繞する状態で、静止密封輪(3)と側壁(12)とに亘って架設される弾性材製のベローズ(符記無)を設けて構成されている。ベローズ(符記無し)は、側壁(12)に刺さり込むように配置される基端部と、静止密封輪(3)を内嵌保持する先端部と、1段の蛇腹部とを有し、静止密封輪(3)を回転密封輪(4)に押付けてシール部を構成するための弾性機構として、かつ、静止密封輪(3)と側壁(12)との間を覆う筒状構造体として機能するように構成されている。
このような構造のメカニカルシールにおいては、めっき液(2)は、シンクロール軸(1)とベローズ(符記無し)との間の空間部に普通に入り込むこととなる。それ故、静止密封輪(3)の支持機能及び軸心方向で回転密封輪(4)に押付けてシール部を生じさせる押圧付勢機能とを有するベローズ(符記無し)を弾性材製として、めっき液(2)の影響を受けない構成とされている。ところが、使用状況によっては早期に漏れが許容量を越えるというトラブルの生じることが知見されてきた。
横軸のシンクロール軸にベローズを有する上記メカニカルシールを適用した場合、ベローズの内側、特に袋状となる蛇腹部の下部に固形物や塵埃が入って溜り易い傾向がある。蛇腹部の内側下部に固形物などが溜まると、その部分における軸心方向での伸縮性の劣化が促進されて、前述の弾性機構としての機能が衰え易くなる。そうなると、静止密封輪の回転密封輪への十分な押付け力が得られなくなって、シール部からの漏れ量が早期に増えるおそれがある。加えて、ベローズの材料(ゴムなど)自体の劣化により、静止密封輪の十分な押付け力が得られなくなる経時劣化が相乗されることにより、漏れ量が増えることも考えられる。
特開2008−13799号公報 特開平6−81180号公報 実開平4−106352号公報
本発明の目的は、前述したように弾性機構及び筒状構造体として機能するベローズを用いる構造を踏襲しながら、静止密封輪を押付けてシールするための弾性機構がより長期に亘って十分に機能し得るように改善し、耐久性が向上しての高機能化が図れるメカニカルシールを提供する点にある。
請求項1に係る発明は、機械の回転軸1における機外へ延ばされた延出軸部1Aに外嵌されて一体回転する回転密封輪5と、前記回転軸1の軸心P方向移動が可能で、かつ、前記軸心Pに関する回転が不能に前記機械の固定部2に支持される静止密封輪6と、前記軸心P方向において前記静止密封輪6を前記回転密封輪5に押付けてシール部Sを形成させる弾性機構7とを備え、前記弾性機構7が、前記延出軸部1Aを囲繞する状態で前記静止密封輪6と前記固定部2とに亘って架設される弾性材製のベローズを有して構成されているメカニカルシールにおいて、
前記ベローズ7におけるその蛇腹部7Cより前記固定部側となる基端部7Aと、前記静止密封輪側となる先端部7Bとを、前記回転軸1の軸心P方向に互いに離れる方向に弾性付勢する外装弾性機構20が、前記蛇腹部7Cの径外側部位を通って前記基端部7Aと前記先端部7Bとに跨る状態で装備されていることを特徴とするものである。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載のメカニカルシールにおいて、前記外装弾性機構20が、前記基端部7Aに外装される基端側環状板14と、前記先端部7Bに外装される先端側環状板17と、これら両環状板14,17の間に配置される圧縮型バネ手段bと、を有して構成されていることを特徴とするものである。
請求項3に係る発明は、請求項2に記載のメカニカルシールにおいて、前記圧縮型バネ手段bが、前記軸心Pの周りに複数配備されるコイルスプリング19を有して構成されていることを特徴とするものである。
請求項4に係る発明は、請求項3に記載のメカニカルシールにおいて、前記コイルスプリング19が、前記基端側環状板14と前記先端側環状板17との何れかに螺着される支軸18に遊外嵌される状態で装備されていることを特徴とするものである。
請求項5に係る発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載のメカニカルシールにおいて、前記基端側環状板14が、前記基端部7Aと前記蛇腹部7Cとの境目に形成される凹周溝13に嵌り込み外装される構成と、前記先端側環状板17が、前記先端部7Bと前記蛇腹部7Cとの境目に形成される凹周溝16に嵌り込み外装される構成とのうちの少なくともいずれか一方の構成が採用されていることを特徴とするものである。
請求項1の発明によれば、互いに蛇腹部を挟んで配置される基端部と先端部とが離反する方向に外装弾性機構がベローズを弾性付勢する。故に、蛇腹部の下部に固形物や塵埃が溜まってその伸縮性の劣化が促進されたり、或いはゴムなどの材料が劣化したりすることでベローズの弾性が衰えても、外装弾性機構の弾性により静止密封輪は回転密封輪に十分に押付けられる状態が維持できるようになる。従って、シール部が長期に亘って十分なシール機能が発揮されるので、漏れ量が早期に増える不都合が回避さえっるようになる。また、外装弾性機構は蛇腹部の径外側を通って、即ち、めっき液などのシール対象には触れない状態で配備されるから、シール対象に侵される心配やそれによる耐久性劣化のおそれもなく好都合である。その結果、弾性機構及び筒状構造体として機能するベローズを用いる構造を踏襲しながら、静止密封輪を押付けてシールするための弾性機構がより長期に亘って十分に機能し得るように改善でき、耐久性が向上しての高機能化が図れるメカニカルシールを提供することができる。
請求項2の発明によれば、外装弾性機構が、基端部に外装される基端側環状板と、先端部に外装される先端側環状板と、これら両環状板の間に配置される圧縮型バネ手段とによる構成、つまりは一般的な構造部材を設ける簡単でな生産性の良い合理的な状態で、請求項1の発明による上記効果を得ることができる利点がある。
請求項3の発明によれば、コイルスプリングの複数により、径方向寸法を抑えながら、かつ、周方向で均等的に弾性付勢力が作用する好ましい状態で圧縮型バネ手段を構成することができる。
請求項4の発明によれば、コイルスプリングが支軸によるガイド作用を受けて円滑に伸縮動作できるとともに、螺着される支軸は組付け及び取外しが可能であり、組付性や整備製に優れ、また、保管や取扱いが容易になるという利点が追加される。
請求項5の発明によれば、基端部や先端部と蛇腹部との間に設けられる凹周溝により、蛇腹部の弾性変位を円滑に行わせることができるとともに、その凹周溝を基端側や先端側の環状板の装着手段としても使えるので、機能構造の兼用化によるさらなる合理化が可能となる利点がある。
本願発明に係るメカニカルシールを示す全体図 図1のメカニカルシールの要部を示す拡大断面図
以下に、本発明によるメカニカルシールの実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
〔実施例1〕
実施例1に係るメカニカルシールMは、図1,2に示すように、回転密封輪5、静止密封輪6、ベローズ7等を有し、めっき槽(機械の一例)Tの側壁(固定部の一例)2の外側にボルト止めによって液密に取り付けられた装着壁3と、回転軸(シンクロール軸)1とに跨るように構成されている。回転軸1の側壁2から外部に延ばされた延出軸部1Aに、合成樹脂(例:クロロスルホン化ポリエチレン)製のリテーナ4が締付バンド11を用いて外嵌係止され、そのリテーナ4の側壁側端に回転密封輪5が内嵌支持されている。
軸心Pを有する回転軸1の延出軸部1Aに嵌装される状態の回転密封輪5は、例としてSic製で延出軸部1Aと一体回転する。12は、回転密封輪5をリテーナ4に固定させるための締付バンドであり、8はリテーナ4を補強するための金属製バックアップリング板である。静止密封輪6の材質の例としてはセラミックが挙げられる。また、21はリテーナ4の延出軸部1Aへの係止状態を補強するストッパーリングであり、eはシール対象流体の一例としてのめっき液である。
ベローズ7は、装着壁3に係止固定される固定部側の端部である基端部7A、静止密封輪6を内嵌保持する静止密封輪側となる先端部7B、及びそれら基端部7Aと先端部7Bとを繋ぐ一段の蛇腹部7Cとを有して構成される弾性材(例:クロロスルホン化ポリエチレン)製の蛇腹筒である。ベローズ7の他の材料としては、NBR、フッ素ゴム、EPDMなどのゴム材が可能である。このベローズ7は、静止密封輪6を軸心P方向で回転密封輪5に押圧付勢して接触型のシール部Sを形成させる弾性機構を兼ねている。蛇腹部7Cの内側は、ベローズ7の内部空間(ベローズ7と延出軸部1Aとの間の空間部)における蛇腹形状に伴う径外側に膨出する環状膨出部7Vとなっている。
装着壁3における回転軸1の挿通孔3aの径外側には、軸心P方向で先拡がり状の側周溝10が形成されており、ベローズ7の先窄まり状断面を持つ基端部7Aが側周溝10に側方から差し込まれている。そして、ベローズ7の基端部7Aと蛇腹部7Cとの境目の凹周溝13に嵌り込み外装される基端側環状板(例:ステンレス鋼板製)14を、軸心Pに関する周上に配置されて装着壁3に螺装される複数のボルト・ナット25で装着壁3側に押付けることにより、基端部7Aの先端部を側周溝10に押付けてこれら両者7A,3を液密に接合させてある。なお、本実施例においては、装着壁3は側壁2の一部(つまりは固定部)であるとみなして良い。
先端部7Bの内周面には静止密封輪6が内嵌装着(直接に内嵌支持)されており、外周面には締付バンド15が装備されている。先端部7Bと蛇腹部7Cとの境目には、先端側環状板17が嵌り込み外装される凹周溝16が形成されている。例えばステンレス鋼板製の先端側環状板17の外周側に螺着される複数のボルト18にはコイルスプリング19が嵌装されており、先端側環状板17と基端側環状板14とを、つまりは、基端部7Aと先端部7Bとを互いに軸心P方向で離反する方向に弾性付勢する外装弾性機構20を構成している。なお、ボルト・ナット25が挿通される基端側環状板14は先端側環状板17よりも大径に形成されている。
詳しくは、図2に示すように、外装弾性機構20は、基端部7Aに外装される基端側環状板14と、先端部7Bに外装される先端側環状板17と、これら両環状板14,17の間に配置される圧縮型バネ手段bと、を有して構成されている。圧縮型バネ手段bは、実施例1においては、軸心Pの周りに複数配備されるコイルスプリング19を有して構成されている。それらコイルスプリング19は、先端側環状板17に螺着される支軸の一例であるボルト18に遊外嵌される状態で装備されている。このような構成においては、基端側環状板14は、基端部7Aの先端部をボルト・ナット25で側周溝10に押付けるための構造体として、かつ、外装弾性機構20を構成するための構造体として機能する部材になっている。
さて、外装弾性機構20により、ベローズ7によって静止密封輪6を回転密封輪5に押圧付勢する機能、即ちシール部Sを生じさせる機能を補助並びに強化することが可能である。例えば、静止密封輪6をより強く押す補強用として、また、ベローズ7が劣化してその弾性機能が低下した際でも十分な弾性付勢力、即ちシール部Sの機能を維持させて必要十分なシール性能を発揮させる補助用として機能させることができる。基端側環状板14および先端側環状板17のその他の材料としては、機内液(めっき液)が漏れたときのことを考慮すれば、ステンレス鋼板と同等以上の耐食性を有するものが望ましく、また両板14,17は互いに同一材料であるのが妥当である。
外装弾性機構20を持たない構造では、ベローズ7は、静止密封輪6と装着壁3との間からめっき液eを外部に漏らさない液漏れ防止機能と、静止密封輪6を回転密封輪5に押付ける押圧付勢機能との二つの役割を持つことが要求される。これに対して、外装弾性機構20を持つ構造では、ベローズ7は前記液漏れ防止機能を、そして外装弾性機構20は前記押圧付勢機能を、という具合に機能分担させることも可能である。従って、ベローズ7の劣化を遅らせて耐久性を高められるとか、劣化したとしても前記押圧付勢機能は維持されてシール部Sの良好なシール性を発揮し続けさせることができる、という効果が得られる。なお、コイルスプリング19の材料としてシリコンマンガン鋼、クロムバナジウム鋼、クロムモリブデン鋼、ステンレス鋼であるが、その他でも良い。
そして、図1,図2に示すように、環状膨出部7Vに対して径内側から蓋をすべく、ベローズ7における蛇腹部7Cの静止密封輪側となる先端部7Bに液密に支持され、かつ、ベローズ7における蛇腹部7Cの固定部側となる基端部7Aの内周面22(i)に軸心P方向で相対移動可能に摺接される筒状のアダプタ9が装備されている。アダプタ9は、例えばグラスファイバー入りのPTFE(フッ素樹脂)またはステンレス鋼で作成され、静止密封輪6に内嵌される嵌合支持部9cと、後述する周溝mに嵌合支持される外周フランジ9aと、凸条リング部9bと、本体筒部9dとを有して延出軸部1Aに遊外嵌状態で装備されている。
先端部7Bに、静止密封輪6の軸心P方向で側壁2側となる端面6aを溝側壁とする周溝mを構成するための周状の切欠き7kが形成されており、その周溝mに外周フランジ9aが嵌り込んでいる。そして、アダプタ9における側壁2側端部に径外側に突出する凸条リング部9bが形成され、凸条リング部9bの外周が基端部7Aの内周面22(内周面i)に軸心P方向で相対移動可能に摺接する構造として、先端部7Bの内周面23(ベローズ7の内周面i)とアダプタ9との径方向間に奥止り状の筒状狭小空間rが形成されている。つまり、ベローズ7の内部空間における蛇腹形状に伴う径外側に膨出する環状膨出部7Vに対して径内側から蓋をすべく、ベローズ7における固定部側となる基端部7Aと静止密封輪側となる先端部7Bのうちの何れか一方に液密に支持され、かつ、何れか他方の内周面iに軸心P方向で相対移動可能に摺接される筒状のアダプタ9が装備されている。
このような構成により、ベローズ7の先端部7Bに液密支持されるアダプタ9の凸条リング部9bと、基端部7Aの内周面22との摺接によって接触型シール部24が形成されている。従って、めっき槽T内のめっき液eがベローズ7部位に及んでいても、めっき液eに混入している金属片、ゴミ、泥土、砂利等の異物は接触型シール部24でシールされ、蛇腹部7Cの内部空間である環状膨出部7Vにまでは及ばないようになる。しかも、接触型シール部24であるから、アダプタ9を設けても、回転軸1の振れや移動に追従して問題なくベローズ7が動くことができる。また、アダプタ9をフッ素樹脂製とすれば、耐温度性や耐薬品性に優れており、めっき液に浸されての使用条件下においても十分な耐久性が発揮される。
また、図2に示すように、ベローズ7の内周面iとアダプタ9との径方向間に筒状狭小空間rが形成されているから、もし異物が接触型シール部24を越えて侵入することがあったとしても、それらを筒状狭小空間rに溜めて、環状膨出部7Vにまでは及ばないようにすることが可能になる。その結果、金属片が環状膨出部7Vの下部に溜まってベローズ7を内部から突き刺し、亀裂や割れ、或いはそれらによって早期に漏れが生じるという不都合が回避され、所期通りの十分な耐久性のあるメカニカルシールMが実現できる。
ベローズ7における静止密封輪6を内嵌支持する内周面、リテーナ4における回転密封輪5を内嵌支持する大内周面及び回転軸1に外嵌される小内周面の三箇所には、それぞれ複数で、かつ、軸心P方向で均等間隔毎に複数の周溝7a,4a,4bが形成されている。これら周溝7a、大周溝4a、小周溝4bの存在、並びに、それら隣合う周溝7a,4a,4bどうしに軸心P方向の適宜な間隙を設けて接触面積をある程度確保することとにより、嵌合相手物との接触面圧を無理なく高めることができ、単純な嵌合構造に比べて保持力を高めることが可能となる効果がある。なお、この周溝7a,4a,4bによる効果(接面圧増によるシール性の向上)は、ストッパーリング21にも適用されている。
〔別実施例〕
ボルト18は、基端側環状板14に螺着される構成を採ることが可能である。圧縮型バネ手段bは、例えば、蛇腹部7Cを囲繞する径を持つ状態で各環状板14,17の間に配備される単一の大型巻ばねによって構成することも可能である。
1 回転軸
1A 延出軸部
2 固定部
5 回転密封輪
6 静止密封輪
7 弾性機構、ベローズ
7A 基端部
7B 先端部
7C 蛇腹部
13 凹周溝
14 基端側環状板
16 凹周溝
17 先端側環状板
18 支軸
19 コイルスプリング
20 外装弾性機構
P 軸心
S シール部
b 圧縮型バネ手段

Claims (5)

  1. 機械の回転軸における機外へ延ばされた延出軸部に外嵌されて一体回転する回転密封輪と、前記回転軸の軸心方向移動が可能で、かつ、前記軸心に関する回転が不能に前記機械の固定部に支持される静止密封輪と、前記軸心方向において前記静止密封輪を前記回転密封輪に押付けてシール部を形成させる弾性機構とを備え、前記弾性機構が、前記延出軸部を囲繞する状態で前記静止密封輪と前記固定部とに亘って架設される弾性材製のベローズを有して構成されているメカニカルシールであって、
    前記ベローズにおけるその蛇腹部より前記固定部側となる基端部と、前記静止密封輪側となる先端部とを、前記回転軸の軸心方向に互いに離れる方向に弾性付勢する外装弾性機構が、前記蛇腹部の径外側部位を通って前記基端部と前記先端部とに跨る状態で装備されているメカニカルシール。
  2. 前記外装弾性機構が、前記基端部に外装される基端側環状板と、前記先端部に外装される先端側環状板と、これら両環状板の間に配置される圧縮型バネ手段と、を有して構成されている請求項1に記載のメカニカルシール。
  3. 前記圧縮型バネ手段が、前記軸心の周りに複数配備されるコイルスプリングを有して構成されている請求項2に記載のメカニカルシール。
  4. 前記コイルスプリングが、前記基端側環状板と前記先端側環状板との何れかに螺着される支軸に遊外嵌される状態で装備されている請求項3に記載のメカニカルシール。
  5. 前記基端側環状板が、前記基端部と前記蛇腹部との境目に形成される凹周溝に嵌り込み外装される構成と、前記先端側環状板が、前記先端部と前記蛇腹部との境目に形成される凹周溝に嵌り込み外装される構成とのうちの少なくともいずれか一方の構成が採用されている請求項1〜4の何れか一項に記載のメカニカルシール。
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