JP2013010574A - 媒体供給装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】媒体の吸着不良を低減すること。
【解決手段】積載部材(11)上の媒体(S)を吸着する吸着部材(22)と、吸引に伴って媒体(S)と一体的に積載部材(11)から離間する囲み部材(36)と、積載部材の移動機構(SK)と、吸着部材の移動機構(46〜49+M1)と、媒体の搬送部材(Ra)と、囲み部材(36)に連動する被検出部(38)と、吸着部材の本体(23)に支持されて被検出部(38)を検出する検出部(SN3)と、媒体(S)が接触した状態から囲み部材(36b)が吸着部材の本体(23)側に移動する際に、検出部(SN3)により検出された被検出部(38)の検出結果に基づいて媒体表面位置を検出する検出手段(C6)と、媒体表面位置に基づいて積載部材(11)を移動させる積載部材の移動機構(SK)と、を備えた媒体供給装置(U2)。
【選択図】図10

Description

本発明は、媒体供給装置及び画像形成装置に関する。
積載部に積載された媒体を供給する媒体供給装置に関し、以下の特許文献1に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2002−19978号公報には、昇降する昇降式用紙トレイ(120)のスタック(56)上に積載された用紙に対して、用紙の供給方向後方から空気を送風して捌きつつ最上面の用紙を上方に浮揚させる適応浮揚装置(140)と、前記適応浮揚装置(140)の供給方向前方において供給方向前後方向に移動可能に配置され且つ前記適応浮揚装置(140)で浮揚させた用紙を負圧状態を作り出して吸着して供給方向前方に移動させる用紙給送装置プレナム(58)と、を有する用紙給紙装置が記載されている。
ここで、特許文献1の適応浮揚装置(140)には、浮揚する用紙に接触して回転移動する板(415)が支持されており、板(415)の位置変化を検出するセンサ装置(610)が前記適応浮揚装置(140)に設けられ、センサ装置(610)のセンサ情報に基づいて昇降式用紙トレイ(120)を作動させてトレイの位置を調節している。
特開2002−19978号公報(「0018」〜「0022」、「0029」、図14〜図18)
本発明は、媒体の吸着不良を低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の媒体供給装置は、
媒体が積載された積載部材と、
前記積載部材上の媒体に対向して配置された吸着部材の本体と、前記吸着部材の本体に形成された吸気口を囲むと共に前記吸着部材の本体から前記積載部材上の媒体側に延び且つ前記積載部材に対して接近、離間する方向に移動可能に支持された囲み部材と、前記囲み部材の内部に形成され且つ前記囲み部材によって周囲を囲まれた空間と、を有し、前記吸気口に吸引装置が接続されて、前記吸引装置が前記吸気口を介して前記空間から気体を吸引して前記積載部材上の媒体を吸着する吸着部材と、
前記囲み部材の先端に媒体が接触した場合に、前記吸引装置の吸引に伴って、前記媒体と一体的に前記積載部材から離間する方向に移動する前記囲み部材と、
前記吸着部材に接近して前記積載部材上の媒体が前記吸着部材に吸着される被吸着位置と、前記被吸着位置よりも前記吸着部材から離間する方向に退避した退避位置と、の間で前記積載部材を移動させる積載部材の移動機構と、
前記被吸着位置に移動した前記積載部材上の媒体に対向し且つ前記媒体を吸着可能な吸着位置と、前記吸着位置よりも媒体搬送方向の下流側に設定された供給位置と、の間で前記吸着部材を移動させる吸着部材の移動機構と、
前記供給位置に移動した前記吸着部材に吸着された媒体を下流側に搬送する搬送部材と、
前記囲み部材に支持されて前記囲み部材の先端の移動に連動する被検出部と、
前記囲み部材が前記積載部材に対して接近、離間する方向において前記吸着部材の本体に対して相対的に静止して支持されて、前記被検出部を検出する前記検出部と、
前記積載部材が前記被吸着位置に移動される場合に、前記積載部材上の媒体が前記囲み部材の先端に接触した状態から前記囲み部材の先端が前記吸着部材の本体側に移動する方向に前記積載部材が移動する際に、前記検出部により検出された前記被検出部の検出結果に基づいて、前記吸着部材の本体に対する前記囲み部材の先端に接触した媒体の表面の位置である媒体表面位置を検出する検出手段と、
前記積載部材を前記被吸着位置に移動させる場合に、前記積載部材上の媒体が前記囲み部材の先端に接触した状態から前記囲み部材の先端が前記吸着部材の本体側に移動する方向に前記積載部材を移動させる前記積載部材の移動機構であって、前記検出手段により検出された前記媒体表面位置に基づいて、前記積載部材を前記被吸着位置に移動させる前記積載部材の移動機構と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の媒体供給装置において、
前記吸引装置が吸引動作を開始してから、前記検出部が前記被検出部を検出するまでの時間が、予め設定された基準の時間である基準時間より長い場合に、前記積載部材を前記吸着部材の本体に近づけて前記被吸着位置に移動させる前記積載部材の移動機構、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項3に記載の発明の媒体供給装置は、
媒体が積載された積載部材と、
前記積載部材上の媒体に対向して配置された吸着部材の本体と、前記吸着部材の本体に形成された吸気口を囲むと共に前記吸着部材の本体から前記積載部材上の媒体側に延び且つ前記積載部材に対して接近、離間する方向に移動可能に支持された囲み部材と、前記囲み部材の内部に形成され且つ前記囲み部材によって周囲を囲まれた空間と、を有し、前記吸気口に吸引装置が接続されて、前記吸引装置が前記吸気口を介して前記空間から気体を吸引して前記積載部材上の媒体を吸着する吸着部材と、
前記囲み部材の先端に媒体が接触した場合に、前記吸引装置の吸引に伴って、前記媒体と一体的に前記積載部材から離間する方向に移動する前記囲み部材と、
前記吸着部材に接近して前記積載部材上の媒体が前記吸着部材に吸着される被吸着位置と、前記被吸着位置よりも前記吸着部材から離間する方向に退避した退避位置と、の間で前記積載部材を移動させる積載部材の移動機構と、
前記被吸着位置に移動した前記積載部材上の媒体に対向し且つ前記媒体を吸着可能な吸着位置と、前記吸着位置よりも媒体搬送方向の下流側に設定された供給位置と、の間で前記吸着部材を移動させる吸着部材の移動機構と、
前記供給位置に移動した前記吸着部材に吸着された媒体を下流側に搬送する搬送部材と、
前記囲み部材に支持されて前記囲み部材の先端の移動に連動する被検出部と、
前記囲み部材が前記積載部材に対して接近、離間する方向において前記吸着部材の本体に対して相対的に静止して支持されて、前記被検出部を検出する前記検出部と、
前記吸引装置が吸引動作を開始してから、前記検出部が前記被検出部を検出するまでの時間が、予め設定された基準の時間である基準時間より長い場合に、前記積載部材を前記吸着部材の本体に近づけて前記被吸着位置に移動させる前記積載部材の移動機構と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項4に記載の発明の画像形成装置は、
請求項1乃至3のいずれかに記載の媒体供給装置と、
前記媒体供給装置から供給された媒体に、画像を記録する画像記録部と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,3,4に記載の発明によれば、囲み部材に支持されて囲み部材の先端の移動に連動する被検出部の検出結果に基づいて、積載部材を移動させない場合に比べて、媒体の吸着不良を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、吸引装置が吸引動作を開始してから、検出部が被検出部を検出するまでの時間が長い場合に、積載部材を移動させて媒体を吸着部材に近づけることができ、本発明の構成を有しない場合に比べて、吸着不良を低減することができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の給紙トレイの説明図である。 図3は実施例1の給紙トレイの平面図である。 図4は実施例1の積載プレートの位置の説明図であり、図4Aは積載プレートが下降位置に移動した状態の説明図、図4Bは積載プレートが上昇位置に移動した状態の説明図である。 図5は実施例1の吸着ヘッドの説明図であり、図5Aは正面図、図5Bは平面図である。 図6は実施例1の吸着ヘッドを斜め下方から見た斜視図である。 図7は図5BのVII−VII線断面図である。 図8は実施例1の吸着ヘッドの位置の説明図であり、図8Aは吸着ヘッドが吸着位置に移動した状態の説明図、図8Bは吸着ヘッドが供給位置に移動した状態の説明図である。 図9は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図10は図7に対応して実施例1の封止スカートの移動を説明する図であり、図10Aは封止スカートが下限位置に移動した状態の説明図、図10Bは図10Aの状態から封止スカートが上昇して被検出位置に移動した状態の説明図、図10Cは図10Bの状態から封止スカートが上昇して上限位置に移動した状態の説明図である。 図11は本発明の実施例1の各給紙トレイの積載プレートの昇降制御処理のフローチャートである。 図12は本発明の実施例1の各給紙トレイのシート供給処理のフローチャートである。 図13は実施例1の作用説明図であり、図13Aは積載プレートが下降位置に移動した状態の説明図、図13Bは図13Aの状態から積載プレートが上昇して積載プレート上の記録シートが封止スカートに接触した状態の説明図、図13Cは図13Bの状態から積載プレートが上昇して上昇位置に移動した状態の説明図である。 図14は従来の構成で積載プレート上の記録シートの表面の位置を検出する場合の説明図であり、図14Aは搬送方向上流側の部分が湾曲した記録シートが積載された場合の説明図、図14Bは搬送方向上流側の部分が厚い封筒が積載された場合の説明図である。 図15は従来の構成で積載プレート上の記録シートの表面の位置を検出する場合の説明図であり、図15Aは搬送方向下流側の部分が湾曲した記録シートが積載された場合の説明図、図15Bは搬送方向か下流側の部分が厚い封筒が積載された場合の説明図である。 図16は実施例2の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図9に対応する図である。 図17は実施例2の積載プレートの位置の説明図であり、図17Aは積載プレートが下降位置に移動した状態の説明図、図17Bは積載プレートが上昇位置に移動した状態の説明図である。 図18は本発明の実施例2の昇降制御処理のフローチャートであり、実施例1の図11に対応する図である。 図19は実施例2の作用説明図であり、図19Aは積載プレートが下降位置に移動した状態の説明図であり実施例1の図13Aに対応する図、図19Bは図19Aの状態から積載プレートが上昇して積載プレート上の記録シートが封止スカートに接触した状態の説明図であり実施例1の図13Bに対応する図、図19Cは図19Bの状態から積載プレートが上昇して封止スカートが被検出位置に移動した状態の説明図であり実施例1の図13Cに対応する図、図19Dは図19Cの状態から積載プレートが下降して上昇位置に移動した状態の説明図である。 図20は実施例3の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例2の図16に対応する図である。 図21は本発明の実施例3の昇降制御処理のフローチャートであり、実施例2の図18に対応する図である。 図22は実施例4の給紙トレイの要部拡大図であり、実施例1の図2に対応する図である。 図23は実施例4の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例3の図20に対応する図である。 図24は本発明の実施例4の昇降制御処理のフローチャートであり、実施例3の図21に対応する図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例(以下、実施例と記載する)を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、画像形成装置Uは、操作部の一例としてのユーザインタフェースUI、画像情報の入力装置の一例としてのイメージスキャナU1、媒体供給装置の一例としての給紙装置U2、画像形成装置本体U3、および用紙処理装置U4を有している。
前記ユーザインタフェースUIは、入力部の一例としてのコピースタートキー、コピー枚数設定キー、テンキー等の入力キーや表示部UI1を有している。
前記イメージスキャナU1は、原稿を自動的に搬送する自動原稿搬送装置および画像読取装置の一例としてのスキャナ本体等により構成されている。図1において、イメージスキャナU1では、図示しない原稿を読取って画像情報に変換し、画像形成装置本体U3に入力する。
給紙装置U2は、収容容器の一例であって、給紙部の一例としての複数の給紙トレイTR1、TR2と、前記各給紙トレイTR1、TR2から送り出された媒体の一例としての記録シートSを画像形成装置本体U3に搬送する搬送路の一例としての給紙路SH1等を有している。
図1において、画像形成装置本体U3は、前記給紙装置U2から搬送された記録シートSに画像記録を行う画像記録部、現像剤の補給部の一例としてのトナーディスペンサー装置U3a、および用紙搬送路SH2、用紙排出路SH3、用紙反転路SH4、用紙循環路SH6等を有している。なお、前記画像記録部については後述する。
また、画像形成装置本体U3は、制御部C、および、前記制御部Cにより制御される潜像書込用の駆動回路の一例としてのレーザ駆動回路D、前記制御部Cにより制御される電源回路E等を有している。制御部Cにより作動を制御されるレーザ駆動回路Dは、前記イメージ入力装置U1から入力されたY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の画像情報に応じたレーザ駆動信号を予め設定された時期に、各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkに出力する。
図1において、黒の像保持体ユニットUKは、像保持体の一例としての感光体ドラムPk、帯電器CCk、および像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLkを有している。また、他の色Y,M,Cの像保持体ユニットUY,UM,UCも、感光体ドラムPy,Pm,Pc、放電器の一例としての帯電器CCy,CCm,CCc、感光体クリーナCLy,CLm,CLcを有している。なお、実施例1では、使用頻度の高く表面の磨耗が多いK色の感光体ドラムPkは、他の色の感光体ドラムPy,Pm,Pcに比べて大径に構成され、高速回転対応および長寿命化がされている。
前記各像保持体ユニットUY,UM,UC,UKと現像ロールR0を有する現像器GY,GM,GC,GKとによりトナー像形成部材UY+GY,UM+GM,UC+GC,UK+GKが構成されている。
図1において、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkは、それぞれ帯電器CCy,CCm,CCc,CCkにより一様に帯電された後、前記潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSkの出力する潜像書込光の一例としてのレーザビームLy,Lm,Lc,Lkによりその表面に静電潜像が形成される。前記感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面の静電潜像は、現像器GY,GM,GC,GKの現像剤保持体の一例としての現像ロールR0により、Y:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の色の可視像の一例としてのトナー像に現像される。
感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面上のトナー像は、一次転写器の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kにより、中間転写体の一例としての中間転写ベルトB上に順次重ねて転写され、中間転写ベルトB上に多色画像、いわゆる、カラー画像が形成される。中間転写ベルトB上に形成されたカラー画像は、画像記録領域の一例としての2次転写領域Q4に搬送される。
なお、黒画像データのみの場合はK:黒の感光体ドラムPkおよび現像器GKのみが使用され、黒のトナー像のみが形成される。
1次転写後、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk表面の残留トナーは感光体クリーナCLy,CLm,CLc,CLkによりクリーニングされる。
像保持体ユニットUY〜UKの下方には、中間転写装置の一例としてのベルトモジュールBMが配置されている。前記ベルトモジュールBMは、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBと、中間転写体の支持部材の一例としてのベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aと、前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kとを有している。ベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aは、駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRd、張力付与部材の一例としてのテンションロールRt、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRw、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfおよび二次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aを有する。そして、前記中間転写ベルトBは前記ベルト支持ロールRd,Rt,Rw,Rf,T2aにより矢印Ya方向に回転移動可能に支持されている。
前記バックアップロールT2aの下方には2次転写ユニットUtが配置されている。2次転写ユニットUtの二次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bは、前記中間転写ベルトBを挟んでバックアップロールT2aに離隔および接触可能に配置されており、前記2次転写ロールT2bが中間転写ベルトBと圧接する領域により2次転写領域Q4が形成されている。また、前記バックアップロールT2aには電圧印加用接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが当接しており、前記ロールT2a〜T2cにより2次転写器T2が構成されている。
前記コンタクトロールT2cには制御部Cにより制御される電源回路から、予め設定された時期に、トナーの帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加される。
前記ベルトモジュールBMの下方には用紙搬送路SH2が配置されている。前記給紙装置U2の給紙路SH1から給紙された記録シートSは、複数の媒体搬送部材の一例としての搬送ロールRaにより、用紙搬送路SH2に搬送され、送出時期の調節部材の一例としてのレジロールRrにより、トナー像が2次転写領域Q4に搬送される時期に合わせて、媒体案内部材SGr、転写前の媒体案内部材SG1を通って2次転写領域Q4に送り出される。前記中間転写ベルトB上のトナー像は、前記2次転写領域Q4を通過する際に前記2次転写器T2により前記記録シートSに転写される。なお、フルカラー画像の場合は中間転写ベルトB表面に重ねて1次転写されたトナー像が一括して記録シートSに2次転写される。
2次転写後の前記中間転写ベルトBは、中間転写体の清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBにより清掃、すなわち、クリーニングされる。なお、前記2次転写ロールT2bは、中間転写ベルトBに対して離隔および接触可能に支持されている。
前記1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1k、中間転写ベルトB、二次転写器T2、ベルトクリーナCLB等により、感光体ドラムPy〜Pk表面の画像を記録シートSに転写する転写装置T1+B+T2+CLBが構成されている。
前記感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk、前記現像器GY,GM,GC,GK、前記転写装置T1+B+T2+CLB等により、実施例1の画像記録部の一例としてのプリンタ部U3bが構成されている。
トナー像が2次転写された前記記録シートSは、転写後の媒体案内部材SG2、定着前の媒体搬送部材の一例としての用紙搬送ベルトBHを通って定着装置Fに搬送される。前記定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有し、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが圧接する領域により定着領域Q5が形成されている。
前記記録シートS上のトナー像は定着領域Q5を通過する際に定着装置Fにより加熱定着される。前記定着装置Fの下流側には搬送路の切替部材の一例としての第1ゲートGT1が設けられている。前記第1ゲートGT1は用紙搬送路SH2を搬送されて定着領域Q5で加熱定着された記録シートSを、用紙処理装置U4の用紙排出路SH3または用紙反転路SH4に選択的に切り替える。前記用紙排出路SH3に搬送された記録シートSは、用紙処理装置U4の用紙搬送路SH5に搬送される。
用紙搬送路SH5の途中には、湾曲補正装置の一例としてのカール補正装置U4aが配置されており、前記用紙搬送路SH5には搬送路の切替部材の一例としてのカール切替ゲートG4が配置されている。前記カール切替ゲートG4は、前記画像形成装置本体U3の用紙搬送路SH3から搬送された記録シートSを、湾曲、いわゆる、カールの方向に応じて、第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2の側に搬送する。前記第1カール補正部材h1または第2カール補正部材h2に搬送された記録シートSは、通過時にカールが補正される。カールが補正された記録シートSは、排出部材の一例としての排出ロールRhから用紙処理装置U4の排出部の一例としての排出トレイTH1に記録シートSの画像定着面が上向きの状態、いわゆる、フェイスアップ状態で排出される。
前記第1ゲートGT1により画像形成装置本体U3の前記用紙反転路SH4側に搬送された記録シートSは、弾性薄膜状の部材により構成された搬送方向の規制部材の一例としての第2ゲートGT2を押しのける形で通過して、画像形成装置本体U3の前記用紙反転路SH4に搬送される。
前記画像形成装置本体U3の用紙反転路SH4の下流端には、用紙循環路SH6および用紙反転路SH7が接続されており、その接続部にも、搬送方向の規制部材の一例としての第3ゲートGT3が配置されている。前記第1ゲートGT1を通って用紙搬送路SH4に搬送された記録シートSは、前記第3ゲートGT3を通過して前記用紙処理装置U4の用紙反転路SH7側に搬送される。両面印刷を行う場合には、用紙反転路SH4を搬送されてきた記録シートSは、前記第3ゲートGT3をそのまま一旦通過して、用紙反転路SH7に搬送された後、逆方向に搬送、いわゆる、スイッチバックさせられると、第3ゲートGT3により搬送方向が規制され、スイッチバックした記録シートSが用紙循環路SH6側に搬送される。前記用紙循環路SH6に搬送された記録シートSは前記給紙路SH1を通って前記2次転写領域Q4に再送される。
一方、用紙反転路SH4を搬送される記録シートSを、記録シートSの媒体搬送方向後端が第2ゲートGT2を通過後、第3ゲートGT3を通過する前に、スイッチバックすると、第2ゲートGT2により記録シートSの搬送方向が規制され、記録シートSは表裏が反転された状態で用紙搬送路SH5に搬送される。表裏が反転された記録シートSは、カール補正部材U4aによりカールが補正された後、前記用紙処理装置U4の用紙排出トレイTH1に、記録シートSの画像定着面が下向きの状態、いわゆる、フェイスダウン状態で排出することができる。
前記符号SH1〜SH7で示された要素により用紙搬送路SHが構成されている。また、前記符号SH,Ra,Rr,Rh,SGr,SG1,SG2,BH、GT1〜GT3等で示された要素により媒体搬送系SUが構成されている。
(給紙トレイTR1,TR2の説明)
図2は実施例1の給紙トレイの説明図である。
ここで、実施例1の前記各給紙トレイTR1、TR2については、第2給紙トレイTR2についてのみ詳細に説明し、第1給紙トレイTR1については、前記第2給紙トレイTR2と同様の構成であるため、詳細な説明を省略する。
図2において、前記第2給紙トレイTR2の左右両端の外方にはそれぞれ、前後方向に延びる案内部材の一例としてのレール1,1が配置されている。前記レール1,1の下面下側にはそれぞれ回転部材の一例としてのローラ2,2が回転可能に支持されている。前記ローラ2,2の上部は、レール1,1の下面に形成された孔からレール1,1の上方に突出している。
また、前記第2給紙トレイTR2の左右両側の下部にはそれぞれ、外方に膨出する被案内部材の一例としての被ガイドレール3,3が前後に延びて設けられており、前記被ガイドレール3,3は前記レール1下面の前記ローラ2,2上面に支持されている。したがって、前記第2給紙トレイTR2は、前記左右の各レール1,1に沿って前後方向に出入可能に構成されている。すなわち、前記第2給紙トレイTR2は、前記給紙装置U2の本体から引出された引出位置と、前記給紙装置U2の本体に挿入された挿入位置との間で移動可能に構成されている。
図3は実施例1の給紙トレイの平面図である。
図2、図3において、第2給紙トレイTR2は、底板4と、底板4の前後左右を囲むように上方に延びる前壁6、後壁7、左壁8および右壁9と、を有する。図3において、前記第2給紙トレイTR2の底板4の左部には、第1の案内部の一例として、左右方向に延びる溝状のエンドガイド溝4aが形成されており、底板4の右部には、第2の案内部の一例として、前後方向に延びる溝状のサイドガイド溝4bが形成されている。図2において、前記右壁9の上端部には、上方に行くほど左方に傾斜する傾斜部9aが形成されており、傾斜部9aは送り出される記録シートSを搬送ロールRaに案内する。
図4は実施例1の積載プレートの位置の説明図であり、図4Aは積載プレートが下降位置に移動した状態の説明図、図4Bは積載プレートが上昇位置に移動した状態の説明図である。
図2〜図4において、前記底板4の上面には、積載部材の一例として、記録シートSが積載される平板状の積載プレート11が配置されている。前記積載プレート11には、前記エンドガイド溝4aに対応して、左方から中央部に向けて延びる左開口11aと、サイドガイド溝4bに対応して前後両端から中央部に向けて延びる前開口11bおよび後開口11cと、が形成されている。実施例1の積載プレート11は、積載部材の移動機構の一例として、図示しない線状部材の一例としてのワイヤを用いた昇降機構SKにより、上昇および下降可能に構成されている。すなわち、積載プレート11は、退避位置の一例として、下降して記録シートSを積載可能な図4Aに示す下降位置と、被吸着位置の一例として、記録シートSを送り出すために上昇した図4Bに示す上昇位置との間で昇降可能に構成されている。なお、ワイヤを利用した記録シートSの昇降機構SKは、例えば、特開2010−143658号公報や特開2010−149982号公報等に記載されているように従来公知であり、従来公知の種々の構成を採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
前記エンドガイド溝4aには、第1の揃え部材の一例としてのエンドガイド12がエンドガイド溝4aに沿って左右方向に移動可能に支持されている。前記エンドガイド12は、底板4に沿った平板状の揃え部材本体の一例としてのスライド部12aと、スライド部12aの左端から上方に延びる接触部12bとを有し、前方から見た場合に略L字形状に形成されている。前記接触部12bの右側面には、積載プレート11上に積載される記録シートSの端縁である左端に接触可能な接触面12cが形成されており、記録シートSの左端が接触すると、記録シートSの束の左端が揃えられる。
前記サイドガイド溝4bには、第2の揃え部材の一例として、前後一対のサイドガイド13が、サイドガイド溝4bに沿って前後方向に移動可能に支持されている。なお、一対のサイドガイド13は、図示しない歯車の一例としてのピニオンギアと平板に歯車が形成されたラックとにより、互いに接近、離間する方向に連動して移動可能に構成されている。なお、ピニオンギアやラックギアにより互いに接近、離間する方向に連動して移動する構成は、例えば、特開2007−106567号公報や特開2010−24057号公報等に記載されており、従来公知の種々の構成を採用可能であるため、詳細な説明は省略する。
図5は実施例1の吸着ヘッドの説明図であり、図5Aは正面図、図5Bは平面図である。
図6は実施例1の吸着ヘッドを斜め下方から見た斜視図である。
図7は図5BのVII−VII線断面図である。
図2、図4〜図7において、前記第2給紙トレイTR2の上方には、媒体の取出部材の一例としてのシート取出装置21が配置されている。前記シート取出装置21は、吸着部材の一例であり保持部材の一例としての、積載プレート11上の記録シートSを吸着して保持可能な吸着ヘッド22を有する。前記吸着ヘッド22は、吸着部材の本体の一例であり保持部材の本体の一例としての箱形のヘッド本体23を有する。前記ヘッド本体23は、平板状の底板部24と、底板部24の前後左右から上下方向に延びる側壁26,27,28,29とを有する。
前記底板部24には、上下方向に貫通する吸気口31が複数形成されている。前記底板部24の下面の右部には、湾曲付与部の一例として、右方に行くほど下方に傾斜すると共に前後方向中央部に行くほど左方に傾斜する傾斜面32が形成されている。また、底板部24の下面には、湾曲付与部の一例として、左右方向に延びる板状のリブ33が間隔をあけて複数形成されている。
図5A、図7において、前記各側壁26〜29の外表面には、囲み支持部材の一例として、外方に突出するピン34が複数支持されている。
図5A、図6、図7において、ヘッド本体23の外表面には、囲み部材の一例として、下方に延びる板状の封止スカート36が外周を囲むように配置されている。前記封止スカート36には、ピン34に対応する位置に、上下方向に延びる長孔36aが形成されており、長孔36aには、ピン34が貫通した状態で支持されている。したがって、実施例1の封止スカート36は、ヘッド本体23に対して、上下方向、すなわち、積載プレート11や積載された記録シートSに対して接近、離間する方向に移動可能に支持されている。
したがって、前記封止スカート36や側壁26〜29により囲まれた内側に、吸気口31が配置されており、前記封止スカート36や底板部24の下面、側壁26〜29により囲まれた空間により、実施例1の吸気空間37が構成されている。
ここで、図7に示すように、前記封止スカート36の右側の上端部には、封止スカート36の先端36bの移動に連動する被検出部の一例として、上方に延びるスカート遮光部38が支持されている。実施例1の記スカート遮光部38は、封止スカート36と共に一体的に移動する。
図5〜図7において、ヘッド本体23の上部には、覆い部材の一例として、蓋状のカバー部39が支持されている。前記カバー部39は、底板部24および側壁26〜29で囲まれた空間の上方を塞ぐ板状の上板部39aと、上板部39aの前後左右から下方に延びる側板部39b,39c,39d,39eとを有する。前記上板部39aの後部上面には、吸着部材の移動用の被検出部の一例として、上方に突出するヘッド遮光部39a1が形成されている。前記ヘッド遮光部39a1は、吸着部材の吸着位置の検出部材の一例として、給紙装置U2の本体に支持された吸着位置のポジションセンサSN1と、吸着部材の供給位置の検出部材の一例として、給紙装置U2の本体に支持された吸着位置のポジションセンサSN2と、により検出される。
また、右側の側板部39eの内面には、検出部の一例としてのスカートセンサSN3が支持されており、封止スカート36と共に移動するスカート遮光部38を検出する。したがって、実施例1のスカートセンサSN3は、吸着ヘッド22に支持されており、吸着ヘッド22全体では、後述するシャフトガイド42に沿って移動可能に支持される一方で、封止スカート36が積載プレート11に対して接近、離間する方向においてはヘッド本体23に対して相対的に静止して支持されている。すなわち、前記スカートセンサSN3は、吸着ヘッド22が、積載プレート11上の記録シートSに対向し且つ前記記録シートSを吸着可能な吸着位置に移動した状態において、封止スカート36の移動に応じてスカート遮光部38を検出可能な位置に配置されている。
図5〜図7において、前側の側板部39bの右部には、接続部の一例として、前方に延びる排気ダクト39fが形成されている。前記排気ダクト39fには、可撓性部材の一例としての蛇腹40の一端が接続されており、蛇腹40の他端には、吸引装置の一例としての排気ファンHFが接続されている。
したがって、前記前側の側壁26に形成された開口の一例としての排気口26aや排気ダクト39f、蛇腹40を介して、排気ファンHFが吸気口31に接続されており、排気ファンHFが作動すると、吸気口31から吸気空間37内の気体、空気が排気される。
前記符号23〜39を付した部材等により、実施例1の吸着ヘッド22が構成されている。また、前記吸着ヘッド22と、蛇腹40、排気ファンHF等により、実施例1の吸着機構の一例としてのシート吸着機構22+40が構成されている。
図5、図7において、前記カバー部39の上面には、被案内部の一例としてのシャフトガイド部41が支持されている。前記シャフトガイド部41は、案内部材の一例として、給紙装置U2の本体に支持され且つ媒体の搬送方向である左右方向に沿って延びるガイドシャフト42が、貫通した状態で支持されている。実施例1のシャフトガイド部41は、軸受け部材の一例としてのリニアボールベアリング43を介して、ガイドシャフト42に沿って左右方向に移動可能且つ回転不能な状態で支持されている。
前記シャフトガイド部41の上面には、連結部材の一例としてのワイヤ固定部44が支持されている。
図8は実施例1の吸着ヘッドの位置の説明図であり、図8Aは吸着ヘッドが吸着位置に移動した状態の説明図、図8Bは吸着ヘッドが供給位置に移動した状態の説明図である。
図5、図7において、前記ワイヤ固定部44には、線材の一例としてのワイヤ46が固定支持されている。前記ワイヤ46は、支持部材の一例として、ワイヤ固定部44の左右に配置された一対のプーリ47や駆動プーリ48、従動プーリ49に張架されており、駆動プーリ48には、駆動源の一例としての正逆回転可能なモータM1から回転が伝達される。したがって、モータM1の正逆回転に伴って、ワイヤ46が図5Bにおいて時計回りまたは反時計回りに回転し、吸着ヘッド22が、ガイドシャフト42に沿って左右方向に移動可能に構成されている。
これにより、前記吸着ヘッド22は、上昇位置に移動した積載プレート11上の記録シートSに対向し且つ前記記録シートSを吸着可能な図8Aに示す吸着位置と、前記吸着位置よりも記録シートSの搬送方向の下流側に設定された図8Bに示す供給位置と、の間で移動する。なお、実施例1では、前記吸着位置において、吸着位置のポジションセンサSN1がヘッド遮光部39a1を検出するように設定されており、吸着位置のポジションセンサSN1がヘッド遮光部39a1を検出することで、前記吸着ヘッド22が吸着位置に移動したと判別する。また、前記供給位置においては、供給位置のポジションセンサSN2がヘッド遮光部39a1を検出するように設定されており、供給位置のポジションセンサSN2がヘッド遮光部39a1を検出することで、前記吸着ヘッド22が供給位置に移動したと判別する。
前記ワイヤ46やプーリ47〜49、モータM1等により、吸着部材の移動機構の一例として、実施例1のヘッド駆動装置46〜49+M1が構成されている。また、前記シート吸着機構22+40、ヘッド駆動装置46〜49+M1等により実施例1のシート取出装置21が構成されている。
(エアー吹き付け機構51の説明)
図2において、前記給紙装置U2の本体には、挿入位置に挿入された給紙トレイTR1,TR2の右側に対応して、媒体捌き機構の一例としてのエアー吹き付け機構51が設置されている。前記エアー吹き付け機構51は、捌き用の気体の一例としてのエアーを、吸着ヘッド22に吸着された記録シートSの搬送方向下流端に吹き付けて、複数の記録シートSが吸着されている場合にエアーで分離して捌く。なお、このようなエアー噴き付け機構51は、従来公知であり、例えば、特開2005−194027号公報、2008−94603号公報等に記載されている構成を適用可能であるため、詳細な説明は省略する。
(給紙路SH1、搬送ロールRaの説明)
図2、図8において、前記吸着ヘッド22の右方には、媒体供給路の一例として、供給位置に移動した吸着ヘッド22から供給された記録シートSを画像形成装置本体U3に搬送する給紙路SH1が形成されている。前記給紙路SH1には、吸着ヘッド22が記録シートSを吸着して供給位置に移動した場合に、前記吸着ヘッド22に吸着された記録シートSの搬送方向下流端を挟持可能な位置に、搬送ロールRaが配置されている。前記搬送ロールRaは、供給位置に移動した吸着ヘッド22から供給された記録シートSを画像形成装置本体U3に搬送する。なお、前記搬送ロールRaの搬送方向下流側には、媒体検出部材の一例としてのシートセンサSN4が配置されており、吸着ヘッド22から搬送ロールRaに受け渡された記録シートSを検出する。
前記積載プレート11、昇降機構SK、シート取り出し装置21、エアー吹き付け機構51、搬送ロールRa、給紙路SH1等により、実施例1の給紙装置U2が構成されている。
(実施例1の制御部の説明)
図9は実施例1の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図9において、前記制御部Cは、外部との信号の入出力および入出力信号レベルの調節等を行う入出力信号調節部の一例としての入出力インターフェース、いわゆる、I/O、必要な処理を実行するためのプログラムおよびデータ等が記憶されたリードオンリーメモリ、いわゆる、ROM、必要なデータを一時的に記憶するためのランダムアクセスメモリ、いわゆる、RAM、前記ROMに記憶されたプログラムに応じた処理を行う中央演算処理装置、いわゆる、CPU、ならびにクロック発振器等を有する計算機の一例としてのコンピュータにより構成されており、前記ROMに記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
前記制御部Cには、次の信号出力要素UI,SN1〜SN4の出力信号が入力されている。
UI:ユーザインタフェース
ユーザインタフェースUIは、コピースタートキー、コピー枚数設定キー、テンキー等の入力キーや表示部UI1を有しており、コピースタートキー、コピー枚数設定キー、テンキー等の入力を検出して、その検出信号を制御部Cに入力する。
SN1:供給位置のポジションセンサ
供給位置のポジションセンサSN1は、発光部と受光部とを有する光センサにより構成され、発光部と受光部との間に進入するヘッド遮光部39a1の有無を検出し、その検出信号を制御部Cに入力する。
SN2:吸着位置のポジションセンサ
吸着位置のポジションセンサSN2は、発光部と受光部とを有する光センサにより構成され、発光部と受光部との間に進入するヘッド遮光部39a1の有無を検出し、その検出信号を制御部Cに入力する。
SN3:スカートセンサ
スカートセンサSN3は、発光部と受光部とを有する光センサにより構成され、発光部と受光部との間に進入するスカート遮光部38の有無を検出し、その検出信号を制御部Cに入力する。
SN4:シートセンサ
シートセンサSN4は、発光部と受光部とを有する光センサにより構成され、発光部と受光部との間に進入する記録シートSの有無を検出し、その検出信号を制御部Cに入力する。
(制御部Cに接続された被制御要素)
制御部Cは、次の被制御要素D1〜D5,Eの制御信号を出力している。
D1:メインモータ駆動回路
主駆動源駆動回路の一例としてのメインモータ駆動回路D1は主駆動源の一例としてのメインモータM2を駆動することにより、図示しない駆動力伝達部材の一例としてのギヤを介して感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pk、現像器GY,GM,GC,GKの現像ロールR0、定着装置Fの加熱ロールFh、搬送ロールRa等を回転駆動する。
D2:エアー吹き付け機構の駆動回路
媒体捌き機構の駆動回路の一例としてのエアー吹き付け機構の駆動回路D2は、エアー吹き付け機構51を駆動して、吸着ヘッド22に吸着された記録シートSに対してエアーを吹き付ける。
D3:昇降駆動回路
積載部材の移動機構の駆動回路の一例としての昇降駆動回路D3は、前記昇降機構SKを駆動することにより、前記積載プレート11を昇降させる。
D4:ヘッド駆動装置の駆動回路
吸着部材の移動機構の駆動回路の一例としてのヘッド駆動装置の駆動回路D4は、モータM1を駆動してヘッド駆動装置46〜49+M1を駆動することにより、吸着ヘッド22を移動させる。
D5:排気ファンの駆動回路
吸引装置の駆動回路の一例としての排気ファンの駆動回路D5は、排気ファンHFを駆動して、吸着ヘッド22における吸気空間37から気体を排気させる。
E:電源回路
電源回路Eは、現像用電源回路E1、帯電用電源回路E2、転写ロール用電源回路E3と加熱ロール用電源回路E4とを有している。
E1:現像用電源回路
現像用電源回路E1は現像器GY,GM,GC,GKの現像ロールR0に現像電圧を印加する。
E2:帯電用電源回路
帯電用電源回路E2は帯電器CCy,CCm,CCc,CCkに帯電電圧を印加する。
E3:転写ロール用電源回路
転写ロール用電源回路E3は転写装置(T1+B+T2+CLB)の1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kおよびコンタクトロールT2cに転写電圧を印加する。
E4:加熱ロール用電源回路
加熱ロール用電源回路E4は定着装置Fの加熱ロールFhの加熱部材の一例としてのヒータに加熱用の電力を印加する。
(制御部Cの機能)
前記制御部Cは、各信号出力要素UI,SN1〜SN4の出力信号に応じて各被制御要素D1〜D5,Eの動作を制御するためのプログラムにより、次の機能実現手段を有している。
C1:ジョブ制御手段
画像形成動作制御手段の一例としてのジョブ制御手段C1は、前記コピースタートキーの入力に応じて、各色の潜像形成装置ROSy,ROSm,ROSc,ROSk、帯電器CCy,CCm,CCc,CCk、画像記録部G3b、定着装置F、用紙搬送装置SU等の動作を制御して、画像形成動作の一例としてのジョブを実行する。
C2:メインモータ駆動制御手段
主駆動源駆動制御手段の一例としてのメインモータ駆動制御手段C2は、メインモータ駆動回路D1を介して、メインモータM2の回転を制御して、感光体ドラムPy,Pm,Pc,Pkや現像器GY,GM,GC,GKの現像ロールR0、定着装置Fの加熱ロールFh、搬送ロールRa等の回転駆動を制御する。
C3:電源回路制御手段
電源回路制御手段C3は、電源回路Eの作動を制御して、現像ロールR0や帯電器CCy,CCm,CCc,CCk、1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1k、コンタクトロールT2c、定着装置Fの加熱ロールFhのヒータ等への電圧、電流の供給を制御する。
C4:入力情報の取得手段
入力情報の取得手段C4は、前記ユーザーインターフェースUIのコピー枚数設定キーの入力情報に基づいて、記録枚数の一例としてのコピー枚数を取得する。
C5:ヘッド位置の判別手段
吸着部材の位置検出手段の一例としてのヘッド位置の判別手段C5は、吸着位置の判別手段C5Aと、供給位置の判別手段C5Bとを有し、吸着ヘッド22が吸着位置、供給位置に移動したか否かを判別する。
C5A:吸着位置の判別手段
吸着位置の判別手段C5Aは、吸着位置のポジションセンサSN1の検出結果に基づいて、吸着ヘッド22が吸着位置に移動したか否かを判別する。実施例1の吸着位置の判別手段C5は、吸着位置のポジションセンサSN1から、ヘッド遮光部39a1を検出した旨の検出信号が送信されている場合に、吸着ヘッド22が吸着位置に移動したと判別する。
C5B:供給位置の判別手段
供給位置の判別手段C5Bは、供給位置のポジションセンサSN2の検出結果に基づいて、吸着ヘッド22が供給位置に移動したか否かを判別する。実施例1の吸着位置の判別手段C5は、供給位置のポジションセンサSN2から、ヘッド遮光部39a1を検出した旨の検出信号が送信されている場合に、吸着ヘッド22が供給位置に移動したと判別する。
図10は図7に対応して実施例1の封止スカートの移動を説明する図であり、図10Aは封止スカートが下限位置に移動した状態の説明図、図10Bは図10Aの状態から封止スカートが上昇して被検出位置に移動した状態の説明図、図10Cは図10Bの状態から封止スカートが上昇して上限位置に移動した状態の説明図である。
C6:シート表面位置の検出手段
媒体表面位置の検出手段の一例としてのシート表面位置の検出手段C6は、前記スカートセンサSN3により検出されたスカート遮光部38の検出結果に基づいて、媒体表面位置の一例として、前記ヘッド本体23に対する記録シートSの表面の位置であって封止スカート36の先端36bに接触した記録シートSの表面の位置であるシート表面位置を検出する。ここで、実施例1では、封止スカート36の長孔36aの上端がピン34に接触した図10Aに示す下限位置に対して、予め設定された距離L1だけ封止スカート36が上昇した図10Bに示す被検出位置で、スカート遮光部38が、スカートセンサSN3の発光部と受光部との間に進入するようにスカート遮光部38の長さが構成されている。
したがって、実施例1では、前記スカートセンサSN3によりスカート遮光部38が検出された場合、封止スカート36の先端36bが、下限位置から予め設定された距離L1だけ上昇している。そこで、実施例1のシート表面位置の検出手段C6では、記録シートSが封止スカート36の先端36bに接触した状態のまま封止スカート36が上昇して、スカートセンサSN2から、スカート遮光部38を検出した旨の検出信号が送信されると、前記シート表面位置が、下限位置に対応する位置P1から距離L1だけヘッド本体23に近づいた位置P2に移動したと判別する。
C7:ヘッド移動の制御手段
吸着部材の移動機構の制御手段の一例としてのヘッド移動の制御手段C7は、前記ヘッド駆動装置の駆動回路D4を介して、ヘッド駆動装置46〜49+M1の駆動を制御し、吸着ヘッド22を、図8Aに示す吸着位置と、図8Bに示す供給位置との間で移動させる。実施例1のヘッド移動の制御手段C7は、吸着ヘッド22に記録シートSが吸着された場合に、吸着ヘッド22を吸着位置から、供給位置の判別手段C5Bにより吸着ヘッド22が供給位置に移動したと判別されるまで、右方に移動させる。また、前記ヘッド移動の制御手段C7は、吸着ヘッド22が供給位置に移動したと判別された場合には、吸着ヘッド22を供給位置から、吸着位置の判別手段C5Aにより吸着ヘッド22が吸着位置に移動したと判別されるまで、左方に移動させる。これにより、吸着ヘッド22は吸着位置から供給位置に移動して、供給位置から元の吸着位置に戻る。なお、実施例1のヘッド移動制御手段C7は、初期化制御の一例としてのイニシャライズとして、ジョブの開始時には、吸着位置の判別手段C5Aにより吸着ヘッド22が吸着位置に移動したと判別されない場合、すなわち、吸着位置のポジションセンサSN1によりヘッド遮光部39a1が検出されていない場合には、吸着ヘッド22を左方に移動させて吸着位置に移動させる。
C8:吸着制御手段
吸引装置の制御手段の一例としての吸着制御手段C8は、排気ファンの駆動回路D5を介して、排気ファンHFの駆動を制御し、吸着ヘッド22への記録シートSの吸着を制御する。実施例1の吸着制御手段C8では、吸着ヘッド22における吸気空間37から気体を排気することで、排気に伴う空気の流れや、吸引空間37に形成される外気圧に比べて低い負圧によって、積載プレート11上の記録シートSを吸着ヘッド22に吸着させる。ここで、実施例1の吸着制御手段C8は、ジョブが実行されて記録シートSを給紙装置U2から画像形成装置本体U3に供給する場合であって、積載プレート11が上昇位置に存在し、且つ、吸着ヘッド22が吸着位置に存在する場合に、排気ファンHFを駆動させて吸着ヘッド22に記録シートSを吸着させる。そして、前記吸着制御手段C8は、吸着ヘッド22が供給位置に移動した場合に、排気ファンHFの駆動を停止させる。
なお、吸着ヘッド22に記録シートSが吸着される場合には、記録シートSが封止スカート36の先端36bに接触して吸着されて、前記封止スカート36は、排気ファンHFの排気、吸引に伴って、記録シートSと一体的に積載プレート11から離間する方向である上方に移動して図10Cに示す上限位置に移動する。封止スカート36が上限位置に移動した状態で、さらに、排気ファンHFにより吸引がされると、吸着された記録シートSは、ヘッド本体23の上底部24に形成された図6、図10等に示す傾斜面32やリブ33に接触して湾曲する。よって、最上位の記録シートSと共に静電気などで下側の記録シートSが吸着された場合には、最上位の記録シートSが傾斜面32、リブ33等で波打つと、下側の記録シートSとの間に隙間が生じて、付着した下側の記録シートSが落下し易くなっている。
C9:吹付制御手段
媒体捌き機構の制御手段の一例としての吹付制御手段C9は、エアー吹き付け機構の駆動回路D2を介して、エアー吹き付け機構51の駆動を制御して、吸着ヘッド22に吸着された記録シートSにエアーを吹き付ける。実施例1の吹付制御手段C9は、吸着ヘッド22が吸着位置から供給位置に向かって移動する間に、エアー吹き付け機構51にエアーを吹き出させることで、吸着ヘッド22に吸着された記録シートSの搬送方向下流端にエアーを吹き付ける。これにより、吸着ヘッド22に複数の記録シートSが吸着されている場合に、最上位の記録シートSと、下側の記録シートSとの間の隙間にエアーが流入して、下側の記録シートSが分離され、最上位の記録シートS以外は落下する。よって、エアー吹き付けで記録シートSが捌かれる。なお、記録シートSが捌かれた場合には、捌かれた記録シートSは積載プレート11上に落下して戻る。
C10:昇降制御手段
積載部材の移動機構の制御手段の一例としての昇降制御手段C10は、開始時の上昇制御手段C10Aと、ジョブ中の上昇制御手段C10Bと、下降制御手段C10Cと、を有し、前記昇降駆動回路D3を介して、昇降機構SKの駆動を制御して、前記積載プレート11を、前記吸着ヘッド22に接近して積載プレート11上の記録シートSが吸着ヘッド22に吸着される図4Bに示す前記上昇位置と、前記上昇位置よりも吸着ヘッド22から離間する方向である下方に退避した図4Aに示す前記下降位置と、の間で昇降させる。
C10A:開始時の上昇制御手段
開始時の上昇制御手段C10Aは、ジョブ開始時の最初の1枚目の記録シートSを供給する場合に、シート表面位置の検出手段C6の検出結果に基づいて、積載プレート11を上昇位置へ移動させる制御を行う。実施例1の開始時の上昇制御手段C10Aは、ジョブ開始時の最初の1枚目の記録シートSを供給する前に、吸着位置の判別手段C5Aにより吸着ヘッド22が吸着位置に移動していると判別されると、積載プレート11を下降位置から上昇させて、図10Aに示すように、積載プレート11上の記録シートSを、下限位置の封止スカート36の先端36bに接触させる。そして、実施例1の開始時の上昇制御手段C10Aは、積載プレート11上の記録シートSが、下限位置の封止スカート36の先端36bに接触した状態から、封止スカート36の先端36aがヘッド本体23側に移動する方向である上方に積載プレート11を移動させて、図10Bに示すように積載プレート11上の記録シートSのシート表面位置が、下限位置に対応する位置P1から距離L1だけヘッド本体23に近づいた位置P2に移動するまで上昇させる。すなわち、実施例1の開始時の上昇制御手段C10Aは、シート表面位置の検出手段C6により、シート表面位置が、位置P1から距離L1上昇したと検出されるまで、積載プレート11を下降位置から上昇させ続けて、積載プレート11を上昇位置に移動させる。
C10B:ジョブ中の上昇制御手段
ジョブ中の上昇制御手段C10Bは、ジョブが実行されて、積載プレート11上に積載された記録シートSが減って記録シートSの最上面が下降するのに応じ、シート表面位置の検出手段C6の検出結果に基づいて、積載プレート11を上昇位置へ移動させる制御を行う。実施例1のジョブ中の上昇制御手段C10Bは、予め設定された枚数m毎に、シート表面位置の検出手段C6の検出結果に基づいて、積載プレート11を上昇位置へ移動させる制御を行う。すなわち、実施例1のジョブ中の上昇制御手段C10Bは、予め設定された枚数mの記録シートSが供給される度に、次の記録シートSが供給される前に吸着位置の判別手段C5Aにより吸着ヘッド22が吸着位置に移動していると判別されると、シート表面位置の検出手段C6により、シート表面位置が、下限位置から距離L1上昇したと検出されるまで、積載プレート11を上昇させて、積載プレート11を上昇位置に移動させる。
C10C:下降制御手段
下降移動制御手段C10Cは、ジョブが終了した場合に、積載プレート11を下降位置に下降させる。
C11:吸引判別手段
吸引装置の駆動判別手段の一例としての吸引判別手段C11は、吸着制御手段C8の制御信号に基いて、排気ファンHFが駆動したか否かを判別する。
C12:間隔枚数の判別手段
間隔枚数の判別手段C12は、供給する記録シートSの数を計測する枚数計測手段の一例としてのカウンタnを有し、カウンタnの値が、予め設定された枚数mであるか否かを判別する。なお、実施例1では、カウンタnの値が枚数mと判別されると、積載プレート11の上昇時期であると判別されると共に、カウンタnの値は0に再設定、初期化されて、いわゆる、リセットされる。
C13:プレート位置の判別手段
積載部材の位置判別手段の一例としてのプレート位置の判別手段C13は、昇降制御手段C8の制御信号に基いて、積載プレート11が上昇位置に移動したか否かを判別する。
C14:吸着完了の判別手段
吸着完了の判別手段は、吸引が開始されてから、封止スカート36が上限位置に移動するまでの時間に基いて予め設定された吸着完了時間taを計時する計時手段の一例としてのタイマTMを有し、吸着ヘッド22による記録シートSの吸着が完了したか否かを判別する。実施例1の吸着完了の判別手段C14は、排気ファンHFが駆動を開始してから吸着完了時間taが経過した場合に、吸着ヘッド22による記録シートSの吸着が完了したと判別する。
(実施例1のフローチャートの説明)
次に、本発明の実施例1の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例1の給紙トレイTR1,TR2の昇降制御処理のフローチャートの説明)
図11は本発明の実施例1の各給紙トレイの積載プレートの昇降制御処理のフローチャートである。
図11のフローチャートの各ステップSTの処理は、画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は、前記給紙トレイTR1,TR2ごとに画像形成装置Uの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図11に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図11のST1において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に移り、ノー(N)の場合はST1に戻る。
ST2において、カウンタnを0にリセットして、ST3に移る。
ST3において、吸着ヘッド22が吸着位置に移動したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に移り、ノー(N)の場合はST3に戻る。
ST4において、積載プレート11の上昇移動を開始させて、ST5に移る。
ST5において、積載プレート11上のシート表面位置が、被検出位置に対応した位置P2に移動したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に移り、ノー(N)の場合はST5に戻る。
ST6において、積載プレート11の上昇移動を終了させて、積載プレート11を上昇位置に移動させ、ST7に移る。
ST7において、排気ファンHFが駆動しているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に移り、ノー(N)の場合はST7に戻る。
ST8において、吸着ヘッド22が供給位置に移動したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST9に移り、ノー(N)の場合はST8に戻る。
ST9において、カウンタnを1進めて、ST10に移る。
ST10において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST11に移り、ノー(N)の場合はST12に移る。
ST11において、積載プレート11を退避位置に移動させて、ST1に戻る。
ST12において、カウンタnの値が、枚数m以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に移り、ノー(N)の場合はST7に移る。
(実施例1の給紙トレイTR1,TR2のシート供給処理のフローチャートの説明)
図12は本発明の実施例1の各給紙トレイのシート供給処理のフローチャートである。
図12のフローチャートの各ステップSTの処理は、画像形成装置Uの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理は、前記給紙トレイTR1,TR2ごとに画像形成装置Uの他の各種処理と並行して並列処理で実行される。
図12に示すフローチャートは画像形成装置Uの電源投入により開始される。
図12のST21において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に移り、ノー(N)の場合はST21に戻る。
ST22において、吸着ヘッド22が吸着位置に移動しているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST24に移り、ノー(N)の場合はST23に移る。
ST23において、吸着ヘッド22を吸着位置に向けて移動させて、ST22に戻る。
ST24において、積載プレート11が上昇位置に移動したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST25に移り、ノー(N)の場合はST24に戻る。
ST25において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST26に移る。
(1)排気ファンHFの駆動を開始する。
(2)吸着完了時間taをタイマTMにセットする。
ST26において、吸着完了時間taがタイムアップしたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST27に移り、ノー(N)の場合はST26に戻る。
ST27において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST28に移る。
(1)吸着ヘッド22を供給位置に向けて移動させる。
(2)エアー吹付け機構51の駆動を開始する。
ST28において、吸着ヘッド22が供給位置に移動しているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST29に移り、ノー(N)の場合はST28に戻る。
ST29において、次の(1)〜(3)の処理を実行して、ST30に移る。
(1)排気ファンHFの駆動を停止する。
(2)エアー吹付け機構51の駆動を停止する。
(3)吸着ヘッド22の移動を停止する。
ST30において、吸着ヘッド22を吸着位置に向けて移動させて、ST31に移る。
ST31において、吸着ヘッド22が吸着位置に移動しているか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST32に移り、ノー(N)の場合はST31に戻る。
ST31において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST21に戻り、ノー(N)の場合はST24に戻る。
(実施例1の作用)
図13は実施例1の作用説明図であり、図13Aは積載プレートが下降位置に移動した状態の説明図、図13Bは図13Aの状態から積載プレートが上昇して積載プレート上の記録シートが封止スカートに接触した状態の説明図、図13Cは図13Bの状態から積載プレートが上昇して上昇位置に移動した状態の説明図である。
前記構成を備えた本発明の実施例1の画像形成装置Uでは、ジョブが開始される前は、図13Aに示すように、積載プレート11が下降位置に保持されて、積載プレート11上の記録シートSが吸着ヘッド22から離間した状態で保持される。なお、このとき、封止スカート36は自重で下限位置に移動している。
コピースタートキーが押されてジョブが開始されると、図11に示す実施例1の昇降制御処理のST2〜ST4が実行されて、積載プレート11が図13Aに示す下降位置から、吸着位置に移動した吸着ヘッド22に向けて上昇する。そして、上昇する積載プレート11上の記録シートSが、図13B、図10Aに示すように、下限位置の封止スカート36の先端36bに接触して、積載プレート11の上昇に伴って封止スカート11を上方に押し上げる。したがって、封止スカート36は、図10Bに示すように、積載プレート11上の記録シートSと共に一体的に上昇して、封止スカート36の先端36bがヘッド本体23に近づいて、下限位置から被検出位置に移動する。そして、封止スカート36が被検出位置に移動すると、封止スカート36に支持されたスカート遮光部38は、ヘッド本体23のスカートセンサSN3に検出される。スカート遮光部38がスカートセンサSN3に検出されると、前記昇降制御処理のST5、ST6が実行されて、積載プレート11上の記録シートSのシート表面位置が位置P2に移動したと判別され、積載プレート11の上昇移動が終了して、図13Cに示すように、積載プレート11が上昇位置に保持される。
積載プレート11が上昇位置に移動すると、図12に示す実施例1のシート供給処理のST25〜ST26が実行されて、排気ファンHFが駆動し、積載プレート11上から記録シートSが吸着ヘッド22に吸着される。このとき、記録シートSで吸気空間37が密封された状態になると、吸引空間37が吸引されて、封止スカート36と共に、記録シートSが上昇する。図10Cに示すように、封止スカート36が上昇して記録シートSの吸着が完了すると、前記シート供給処理のST27が実行されて、吸着ヘッド22が供給位置に向けて移動すると共に、エアー吹付機構51の駆動が開始される。したがって、吸着ヘッド22が吸着位置から供給位置に移動する際に、吸着された記録シートSの搬送方向下流端にエアーが吹き付けられ、複数の記録シートSが吸着されている場合には捌かれる。吸着ヘッド22が供給位置に移動すると、吸着された記録シートSは搬送ロールRaに受け渡され、前記シート供給処理のST29〜ST31が実行されて、排気ファンHF、エアー吹き付け機構51の駆動が停止する。そして、吸着ヘッド22は供給位置から吸着位置に戻る。
なお、ジョブが実行されて記録シートSが供給されると、m枚の記録シートが供給される度に、前記昇降制御処理のST2〜ST6が実行され、積載プレート11の上昇移動が開始される。よって、記録シートSが吸着、供給されて下がったシート表面位置が、位置P2に移動したと判別されるまで、積載プレート11が上昇して上昇位置に移動する。
また、ジョブが終了すると、前記昇降制御処理のST10,ST11が実行されて、積載プレート11が上昇位置から下降して図13Aに示す下降位置に戻る。
図14は従来の構成で積載プレート上の記録シートの表面の位置を検出する場合の説明図であり、図14Aは搬送方向上流側の部分が湾曲した記録シートが積載された場合の説明図、図14Bは搬送方向上流側の部分が厚い封筒が積載された場合の説明図である。
図15は従来の構成で積載プレート上の記録シートの表面の位置を検出する場合の説明図であり、図15Aは搬送方向下流側の部分が湾曲した記録シートが積載された場合の説明図、図15Bは搬送方向か下流側の部分が厚い封筒が積載された場合の説明図である。
図14、図15において、特許文献1のように、従来の構成では、積載プレート01上の記録シートSの搬送方向上流側の位置に検出部材02を設け、記録シートSの搬送方向上流側の部分Saの状態を検出して、記録シートSの搬送方向上流側の部分Saの状態に基いて、積載プレート01を移動させていた。
ここで、使用される記録シートSは、図14A、図15Aに示すように、記録シートSの搬送方向端部側の部分Sa,Sbが湾曲して、いわゆる、カールしていたり、図14B、図15Bに示すように、記録シートSが封筒の場合に、記録シートSの搬送方向一端側の部分Sa,Sbが、搬送方向他端側の部分Sb,Saに比べて厚くなっていたりする場合がある。したがって、従来の構成では、検出部材02の検出結果に基いて、積載プレート01を移動させても、検出部材02側と吸着ヘッド03側とで記録シートSの表面の位置が異なる恐れがあった。よって、検出部材02に基いて、積載プレート01の移動を制御すると、吸着ヘッド03におけるヘッド本体や封止スカート04の先端04aと、最上面の記録シートSとの位置関係が、予め設定された位置関係からズレてしまう場合がある。したがって、吸着ヘッド03で記録シートSを吸着させようとしても、記録シートSが封止スカート36から離れ過ぎていて、吸着に時間がかかったり、吸着されなかったりする場合がある。また、積載プレート01上の記録シートSがヘッド本体に対して近づき過ぎて、必要以上に吸着され記録シートSにシワが残る恐れもある。よって、従来の構成では、吸着に時間かかかったり、吸着ができなかったり、あるいは、記録シートSにシワが残ったりして、適切に吸着がなされず、吸着不良が発生してしまう場合があった。
これに対して、実施例1では、封止スカート36には、封止スカート36の先端36bの移動に連動するスカート遮光部38が支持されており、スカート遮光部38がスカートセンサSN3に検出されて、記録シートSの表面の位置が検出されている。すなわち、実施例1では、封止スカート36の先端36bに、積載プレート11上の記録シートSを接触させて、封止スカート36を介して記録シートSの表面の位置を検出している。よって、実施例1では、封止スカート36の先端36bに接触する部分の記録シートS、すなわち、実際に吸着される部分の記録シートSの位置に基いて、積載プレート11の移動が制御されている。したがって、封止スカート36の先端36bと、実際に吸着される部分の記録シートSとの位置関係が、予め設定された位置関係となり易く、従来の構成に比べて、吸着不良が低減され易くなっている。
なお、いわゆる、ピックアップロールなどのように、回転部材が媒体の表面に接触して接触した媒体を送り出す構成の場合、単位時間当たりの媒体の供給枚数を増やそうとして、回転部材を高速で回転させると、送り出そうとする媒体に対して回転部材が滑ってしまう場合がある。回転部材と媒体との間で滑りが生じると、送り出す時期にズレが生じて、搬送される媒体間の間隔が不安定になり、紙詰まり、いわゆる、ジャムが発生してしまう恐れがある。したがって、回転部材が媒体の表面に接触して接触した媒体を送り出す構成では、媒体間の間隔が不安定であっても、ジャムが生じないように、媒体間の間隔をある程度広く取る必要が生じて、単位時間当たりの媒体の供給枚数を増加させ難かった。これに対して、吸着部材が媒体を吸着して供給する構成では、媒体との間に滑りが生じ難くなっており、搬送される媒体間の間隔が安定し易く、単位時間当たりの媒体の供給枚数を増加させ易い。したがって、実施例1の吸着ヘッド22が記録シートSを吸着する構成では、吸着ヘッド22の吸着不良が発生し難くなっており、従来の構成に比べて、単位時間当たりの記録シートSの供給枚数を増加させ易くなっている。
図16は実施例2の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例1の図9に対応する図である。
次に本発明の実施例2の説明をするが、この実施例2の説明において、前記実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成される。
図16において、実施例2の制御部Cは、実施例1の昇降制御手段C10に替えて、実施例2の昇降制御手段C10′を有する。
図17は実施例2の積載プレートの位置の説明図であり、図17Aは積載プレートが下降位置に移動した状態の説明図、図17Bは積載プレートが上昇位置に移動した状態の説明図である。
C10′:昇降制御手段
実施例2の昇降制御手段C10′は、開始時の昇降制御手段C10A′と、ジョブ中の上昇制御手段C10B′と、実施例1と同様の下降制御手段C10Cと、予め設定された時間tb,tcを計時するタイマTM2とを有し、前記昇降駆動回路D3を介して、昇降機構SKの駆動を制御して、前記積載プレート11を、図17Aに示す前記上昇位置と、図17Bに示す前記下降位置と、の間で昇降させる。
C10A′:開始時の昇降制御手段
開始時の昇降制御手段C10A′は、ジョブ開始時の最初の1枚目の記録シートSを供給する場合に、シート表面位置の検出手段C6の検出結果に基づいて、積載プレート11を上昇位置へ昇降させる制御を行う。実施例2の開始時の昇降制御手段C10A′は、まず、実施例1の開始時の上昇制御手段C10Aと同様に積載プレート11を上昇させて、その後、予め設定された開始時下降時間tbだけ積載プレート11を下降させる。すなわち、実施例2の昇降制御手段C10A′は、まず、シート表面位置の検出手段C6により、シート表面位置が、下限位置に対応する位置P1から距離L1上昇した位置P2と検出されるまで、積載プレート11を図17Aに示す下降位置から上昇させる。その後、シート表面位置が位置P2に移動したと検出されると、実施例2の開始時の昇降制御手段C10A′は、開始時下降時間tbだけ積載プレート11を下降させて、積載プレート11を図17Bに示す上昇位置に移動させる。
C10B′:ジョブ中の上昇制御手段
実施例2のジョブ中の上昇制御手段C10B′は、ジョブが実行されて、積載プレート11上に積載された記録シートSが減って記録シートSの最上面が下降するのに応じ、予め設定された枚数m毎に、停止していた積載プレート11を、枚数m、記録シートSの厚み等に基いて予め設定されたジョブ中上昇時間tcが経過するまで上昇させて、上昇位置へ移動させる制御を行う。
(実施例2のフローチャートの説明)
次に、本発明の実施例2の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例2の昇降制御処理のフローチャートの説明)
図18は本発明の実施例2の昇降制御処理のフローチャートであり、実施例1の図11に対応する図である。
図18において、実施例2の昇降制御処理では、実施例1の昇降制御処理のST6に替えて、ST41〜ST43が実行される。また、実施例2の昇降制御処理では、ST12において、イエス(Y)と判別された場合に、ST44〜ST47が実行される。前記ST41〜ST43,ST44〜ST47以外は、実施例1と同様であるので、実施例1と同様の処理については詳細な説明を省略する。
図18のST41において、次の(1)〜(3)の処理を実行して、ST42に移る。
(1)積載プレート11の上昇移動を終了する。
(2)積載プレート11の下降移動を開始する。
(3)開始時下降時間tbをタイマTM2にセットする。
ST42において、開始時下降時間tbがタイムアップしたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST43に移り、ノー(N)の場合はST42に戻る。
ST43において、積載プレート11の下降移動を終了して、図18のST7に移る。
図18のST12において、イエス(Y)の場合はST44に移り、ノー(N)の場合はST7に移る。
ST44において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST45に移る。
(1)積載プレート11の上昇移動を開始する。
(2)ジョブ中上昇時間tcをタイマTM2にセットする。
ST45において、ジョブ中上昇時間tcがタイムアップしたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST46に移り、ノー(N)の場合はST45に戻る。
ST46において、積載プレート11の上昇移動を終了して、ST47に移る。
ST47において、カウンタnを0にリセットして、図18のST7に戻る。
(実施例2の作用)
図19は実施例2の作用説明図であり、図19Aは積載プレートが下降位置に移動した状態の説明図であり実施例1の図13Aに対応する図、図19Bは図19Aの状態から積載プレートが上昇して積載プレート上の記録シートが封止スカートに接触した状態の説明図であり実施例1の図13Bに対応する図、図19Cは図19Bの状態から積載プレートが上昇して封止スカートが被検出位置に移動した状態の説明図であり実施例1の図13Cに対応する図、図19Dは図19Cの状態から積載プレートが下降して上昇位置に移動した状態の説明図である。
前記構成を備えた本発明の実施例2の画像形成装置Uでは、コピースタートキーが押されると、実施例2の昇降制御処理のST1〜ST5が実行されて、図19A〜図19Cに示すように、実施例1と同様に、積載プレート11が下降位置から上昇して、積載プレート11上の記録シートSが封止スカート36に接触し、封止スカート36が積載プレート11上の記録シートSと共に一体的に上昇する。
そして、封止スカート36のスカート遮光部38が検出されて、積載プレート11上の記録シートSのシート表面位置が位置P2に移動したと判別されると、前記昇降制御処理のST41〜ST43が実行されて、開始時下降時間tbが経過するまで積載プレート11が下降する。これにより、実施例2では、積載プレート11が図19Dに示す上昇位置に移動する。そして、ジョブの実行に伴って、上昇位置の積載プレート11上からは記録シートSが吸着ヘッド22に吸着される。なお、実施例2では、ジョブが実行されてm枚の記録シートが供給される度に、昇降制御処理のST44〜ST47が実行されて、予め設定されたジョブ中上昇時間tcだけ、積載プレート11が上昇して上昇位置に移動する。
したがって、実施例2では、封止スカート36を介して記録シートSの表面の位置が検出されて、実際に吸着される部分の記録シートSの位置に基づいて、積載プレート11の移動が制御されている。よって、実施例2でも、実施例1と同様に、封止スカート36の先端36bと、実際に吸着される部分の記録シートSとの位置関係が、予め設定された位置関係となり易く、従来の構成に比べて、吸着不良が低減され易くなっている。
なお、実施例2では、スカート遮光部38がスカートセンサSN3に検出されるまで上昇させた後に、予め設定された開始時下降時間tbだけ下降させて積載プレート11を上昇位置に移動させている。したがって、実施例2の構成を適用して、ジョブ開始時には、積載プレート11を高速で上昇させて粗調整すると共に、下降させる場合には低速で微調整しつつ下降させて上昇位置に移動させるなど、粗調整時に上昇停止までに積載プレート11が上昇し過ぎる構成の場合にも、積載プレート11を精度良く上昇位置に移動させ易くなっている。
図20は実施例3の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例2の図16に対応する図である。
次に本発明の実施例3の説明をするが、この実施例3の説明において、前記実施例2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例2と相違しているが、他の点では前記実施例2と同様に構成される。
図20において、実施例3の制御部Cは、実施例2の昇降制御手段C10′と、間隔枚数の判別手段C12とに替えて、実施例3の昇降制御手段C10″と、スカート検出時間の計測手段C21と、スカート検出時間の判別手段C22と、ジョブ中上昇時間の設定手段C23とを有する。
C21:スカート検出時間の計測手段
囲み部材の検出時間の計測手段の一例としてのスカート検出時間の計測手段C21は、排気ファンHFが駆動を開始してから、前記スカートセンサSN3がスカート遮光部38を検出するまでの時間であるスカート検出時間t1を計測する。実施例3のスカート検出時間の計測手段C21は、吸着制御手段C8の制御信号に基いて、排気ファンHFの駆動が開始される時に、前記スカート検出時間t1の計測を開始する。そして、実施例3のスカート検出時間の計測手段C21は、スカートセンサSN3の検出信号に基いて、スカートセンサSN3によりスカート遮光部38が検出された時に、前記スカート検出時間t1の計測を終了する。
C22:スカート検出時間の判別手段
スカート検出時間の判別手段C22は、前記スカート検出時間の計測手段C21により計測されたスカート検出時間t1が、予め設定された基準の時間である基準時間t0より長いか否かを判別する。
C23:ジョブ中上昇時間の設定手段
ジョブ中上昇時間の設定手段C23は、前記スカート検出時間の計測手段C21により計測されたスカート検出時間t1に基いて、ジョブ中に積載プレート11を上昇させる時間であるジョブ中上昇時間tdを設定する。実施例3のジョブ中上昇時間の設定手段C23は、前記スカート検出時間の判別手段C22により、スカート検出時間t1が基準時間t0より長いと判別された場合に、予め設定された余裕時間αを用いて、スカート検出時間t1と基準時間t0との差に、余裕時間αを加えて、td=t1−t0+αとして、ジョブ中上昇時間tdを設定する。
C10″:昇降制御手段
実施例3の昇降制御手段C10″は、実施例2のジョブ中の上昇制御手段C10B′に替えて、実施例3のジョブ中の上昇制御手段C10B″を有する。
C10B″:ジョブ中の上昇制御手段
実施例3のジョブ中の上昇制御手段C10B″は、スカート検出時間t1が、基準時間t0より長い場合に、前記積載プレート11を前記ヘッド本体23に近づけて上昇位置に移動させる。具体的には、実施例3のジョブ中の上昇制御手段C10B″は、前記スカート検出時間の判別手段C22により、スカート検出時間t1が基準時間t0に比べて長いと判別された場合に、前記ジョブ中上昇時間の設定手段C23により設定されたジョブ中上昇時間tdが経過するまで、積載プレート11を上昇させて、積載プレート11を上昇位置へ移動させる。
(実施例3のフローチャートの説明)
次に、本発明の実施例3の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例3の昇降制御処理のフローチャートの説明)
図21は本発明の実施例3の昇降制御処理のフローチャートであり、実施例2の図18に対応する図である。
図21において、実施例3の昇降制御処理では、実施例2の昇降制御処理のST2,ST9が省略されている。また、実施例3の昇降制御処理では、ST7とST8との間で、ST51〜ST53が実行される。さらに、実施例3の昇降制御処理では、実施例2の昇降制御処理のST12,ST44〜ST47に替えて、ST54〜ST58が実行される。実施例3のST51〜ST53,ST54〜ST58以外は、実施例2と同様であるので、実施例2と同様の処理については詳細な説明を省略する。
図21のST51において、スカート検出時間t1の計測を開始して、ST52に移る。
ST52において、スカート遮光部38が検出されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST53に移り、ノー(N)の場合はST52に戻る。
ST53において、スカート検出時間t1の計測を終了して、図21のST8に移る。
図21のST54において、スカート検出時間t1が基準時間t0よりも長いか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST55に移り、ノー(N)の場合は図21のST7に移る。
ST55において、スカート検出時間t1と基準時間t0との差に、余裕時間αを加えて、ジョブ中上昇時間tdを設定して、ST56に移る。
ST56において、次の(1),(2)の処理を実行して、ST57に移る。
(1)積載プレート11の上昇移動を開始する。
(2)ジョブ中上昇時間tdをタイマTM2にセットする。
ST57において、ジョブ中上昇時間tdがタイムアップしたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST58に移り、ノー(N)の場合はST57に戻る。
ST58において、積載プレート11の上昇移動を終了して、図21のST7に移る。
(実施例3の作用)
前記構成を備えた実施例3の画像形成装置Uでは、図21に示す実施例3の昇降制御処理のST1,ST3〜ST5,ST41〜ST43が実行されて、封止スカート36を介して記録シートSの表面の位置が検出され、実施例2と同様に、積載プレート11が下降位置から上昇位置に移動する。よって、実施例3でも、実施例2と同様に、封止スカート36の先端36bと、実際に吸着される部分の記録シートSとの位置関係が、予め設定された位置関係となり易く、従来の構成に比べて、吸着不良が低減され易くなっている。
また、実施例3では、前記昇降制御処理のST51〜ST53が実行されて、記録シートSが吸着される際に、排気ファンHFが駆動を開始してから、記録シートSがヘッド本体23に引き寄せられてスカート遮光部38が検出されるまでのスカート検出時間t1が計測される。そして、前記スカート検出時間t1が基準時間t0に比べて長い場合には、前記昇降制御処理のST54〜ST58が実行されて、スカート検出時間t1に基づいて設定されたジョブ中上昇時間tdの間、積載プレート11が上昇して上昇位置に移動する。すなわち、実施例3では、積載プレート11上の最上面の記録シートSと吸着ヘッド22のヘッド本体23との距離が短い場合には、記録シートSが速やかに吸着されて封止スカート36が上昇を開始し、スカート検出時間t1が短くなるが、積載プレート11上の最上面の記録シートSと吸着ヘッド22のヘッド本体23との距離が長い場合には、記録シートSが吸着ヘッド22に吸着されるまでに時間がかかり、スカート検出時間t1が長くなる。
したがって、記録シートSが供給されて積載プレート11上の記録シートSが減ると、積載プレート11上の最上面の記録シートSと吸着ヘッド22のヘッド本体23との距離が広がり、スカート検出時間t1が長くなる。そこで、実施例3では、スカート検出時間t1が基準時間t0より長い場合には、ヘッド本体23から記録シートSの表面の位置が離れ過ぎていると判別して、積載プレート11を上昇させてヘッド本体23に近づけて上昇位置に移動させており、ヘッド本体23や封止スカート36の先端36bと、実際に吸着される部分の記録シートSとの位置関係が、予め設定された位置関係となり易く、吸着不良が低減される。
なお、実施例3では、ジョブ中に積載プレート11を移動させる場合に、予め設定された枚数m毎ではなくて、スカート検出時間t1が基準時間t0に比べて長い場合に、積載プレート11を移動させている。
ここで、積載プレート11上に積載される記録シートSについては、同じ種類の記録シートSでも、温湿度環境の影響を受けてカールする場合があり、また、時間の経過に伴ってカール量が変化する場合がある。さらに、既に一面目に画像が記録された、いわゆる、裏紙などの場合には、裏紙に形成されたシワや、折り目、綴じ孔などで、記録シートS同士の間隔が未使用の同じ種類の記録シートSに比べて広がる場合もある。
したがって、予め設定された枚数m毎に、積載プレート11を上昇位置に移動させる構成では、厚みや、大きさ、重さなどの記録シートSの種類に基づいて適切と推定された枚数mを使用しており、積載プレート11上の最上面の記録シートSと吸着ヘッド22との位置関係が悪化する恐れがある。
これに対して、実施例3では、実際に積載プレート11上に積載されている記録シートSについての吸着、上昇にかかる時間に基づいて、積載プレート11の上昇位置への移動制御がなされており、予め設定された枚数mごとに積載プレート11を移動させる構成に比べて、積載プレート11上に積載された記録シートSの状態が反映され易く、吸着不良が低減され易くなっている。
図22は実施例4の給紙トレイの要部拡大図であり、実施例1の図2に対応する図である。
次に本発明の実施例4の説明をするが、この実施例4の説明において、前記実施例1〜3の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明は省略する。
この実施例は下記の点で、前記実施例3と相違しているが、他の点では前記実施例3と同様に構成される。
図22において、給紙トレイTR1,TR2の右壁9の上部には、記録シートSの表面の位置を検出する検出部材の一例としてのシート表面センサSN5が支持されている。
(実施例4の制御部の説明)
図23は実施例4の画像形成装置の制御部が備えている各機能をブロック図で示した図であり、実施例3の図20に対応する図である。
(制御部Cに接続された信号出力要素)
図23において、実施例4の制御部Cには、次の信号出力要素SN5が追加されている。
SN5:シート表面センサ
シート表面センサSN5は、記録シートSの有無を検出し、その検出信号を制御部Cに入力する。なお、実施例4のシート表面センサSN5の検出位置は、積載プレート11が上昇位置に移動した場合における積載プレート11上の記録シートSの表面の位置に対応して配置されている。したがって、前記シート表面センサSN5による検出信号が、無し信号から有り信号に切り替わった場合に、積載プレート11が上昇位置に移動したことが検出される。
(制御部Cの機能)
図23において、実施例4の制御部Cは、実施例3の昇降制御手段C10″に替えて、実施例4の昇降制御手段C31を有する。
C31:昇降制御手段
実施例4の昇降制御手段C31は、実施例3の開始時の昇降制御手段C10A′に替えて、実施例4の開始時の上昇制御手段C31Aを有する。
C31A:開始時の上昇制御手段
実施例4の開始時の上昇制御手段C31Aは、ジョブ開始時の最初の1枚目の記録シートSを供給する場合に、シート表面センサSN5の検出結果に基づいて、積載プレート11を上昇位置へ移動させる。よって、実施例4では、ジョブ開始時には、前記スカートセンサSN3により検出されたヘッド遮光部38の検出結果に基づいて積載プレート11を上昇位置に移動させるのではなく、給紙トレイTR1,TR2の右壁9のシート表面センサSN5の検出結果に基づいて、積載プレート11を上昇位置に移動させている。
(実施例4のフローチャートの説明)
次に、本発明の実施例4の画像形成装置Uの処理の流れをフローチャートを使用して説明する。
(実施例4の昇降制御処理のフローチャートの説明)
図24は本発明の実施例4の昇降制御処理のフローチャートであり、実施例3の図21に対応する図である。
図24において、実施例4の昇降制御処理では、実施例3の昇降制御処理のST3が省略されている。また、実施例4の昇降制御処理では、実施例3の昇降制御処理のST5,ST41〜ST43に替えて、ST61,ST62が実行される。実施例4のST61,ST62以外は、実施例3と同様であるので、実施例3と同様の処理については詳細な説明を省略する。
図24のST61において、シート表面センサSN5で記録シートSが検出されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST62に移り、ノー(N)の場合はST61に戻る。
ST62において、積載プレート11の上昇移動を終了して、図24のST7に移る。
(実施例4の作用)
前記構成を備えた実施例4の構成では、ジョブが開始されると、図24に示す実施例4の昇降制御処理のST4,ST61,ST62が実行されて、シート表面センサSN5が積載プレート11上の記録シートSを検出するまで、積載プレート11を上昇させて上昇位置に移動させる。そして、上昇位置に移動した積載プレート11上からは、記録シートSが吸着ヘッド22に吸着される。この際に、前記昇降制御処理のST51〜ST53、ST54〜ST58などが実行されて、実施例3と同様に、スカート検出時間t1が計測されて、ジョブ中に積載プレート11を上昇位置に移動させる場合には、前記スカート検出時間t1に基づいて、積載プレート11を上昇位置に移動させる。
したがって、実施例4でも、ジョブ開始時以外は、スカートセンサSN3により検出されたスカート遮光部38の検出結果に基づいて、積載プレート11の移動が制御されており、従来の構成に比べて、封止スカート36の先端36bと、実際に吸着される部分の記録シートSとの位置関係が、予め設定された位置関係となり易く、吸着不良が低減される。
なお、実施例3では、ジョブ開始時に、積載プレート11を上昇させて封止スカート36を押し上げて、スカートセンサSN3でスカート遮光部38が検出されると、積載プレート11を下降させて上昇位置に移動させていたが、実施例4では、シート表面センサSN5の検出結果に基づいて積載プレート11を上昇位置に移動させるのみであり、積載プレート11を下降させて封止スカート36を下降させる構成は省略されている。
すなわち、実施例3,4のスカート検出時間t1に基づく構成では、吸着ヘッド22に記録シートSが吸着される前に、スカート遮光部38をスカートセンサSN3の検出位置の下方に移動させておく必要があり、積載プレート11を下降させる必要のあるスカートセンサSN3のみの実施例3の構成に比べて、実施例4では、全体の処理時間を短縮化しつつ、ジョブ全体における吸着不良を低減し易くなっている。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H09)を下記に例示する。
(H01)前記各実施例において、画像形成装置Uの一例として、複写機による構成を例示したが、これに限定されず、プリンタ、FAX、あるいはこれら複数の機能を備えた複合機等に適用可能である。また、電子写真方式の画像形成装置に限定されず、インクジェット記録方式やサーマルヘッド方式などをはじめリソグラフ等の印刷機等任意の画像形成方式の画像形成装置に適用可能である。また、多色現像の画像形成装置に限定されず、単色、いわゆるモノクロの画像形成装置により構成することも可能である。
(H02)前記各実施例において、封止スカート36は、前後左右の各壁が一体的に移動する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、前壁、後壁、左壁、右壁が、それぞれが別体として別々に移動可能に支持された構成が可能である。さらに、前後左右の各壁が、それぞれ、複数の板で構成された構成が可能であり、例えば、特許文献1に記載のように、複数の短冊状の板がそれぞれが別体として別々に移動可能に支持されて、撓んだ記録シートSの表面形状に沿って移動する構成などが可能である。
(H03)前記各実施例において、囲み部材の一例としては、ピン34に移動可能に支持された封止スカート36の構成が望ましいが、これに限定されない。例えば、ピン34を省略すると共に、囲み部材を蛇腹状の部材で構成して、蛇腹状の囲み部材の上端をヘッド本体23に支持させて、蛇腹状の囲み部材を伸縮させることにより、蛇腹状の囲み部材の下端を積載プレート11に対して接近離間させる構成が可能である。なお、この場合には、スカート遮光部は、蛇腹状の囲み部材の上端に支持させるのではなくて、蛇腹状の囲み部材の下端に連結させてヘッド本体23に移動可能に支持するなど、囲み部材の先端となる下端の移動に連動するように構成する必要がある。
(H04)前記各実施例において、スカート遮光部38は封止スカート36の右壁に支持された構成を例示したがこれに限定されず、封止スカート36の移動に連動する構成であれば、封止スカート36の任意の部分に支持させる構成が可能である。また、前記実施例においてスカート遮光部36は一つのみ設けられた構成を例示したが、複数のスカート遮光部38を設けて、複数のスカート遮光部38の検出結果の平均に基づいたり、最も遅い時期に検出されたスカート遮光部38の検出結果に基づいたりして、シート表面位置を検出する構成が可能である。
(H05)前記実施例1〜3において、ジョブ中の上昇制御手段C10B、C10B′、C10B″は、実施例1〜3毎に異なる構成を例示したが、各実施例の構成は、これに限定されない、例えば、実施例1において、実施例1のジョブ中の上昇制御手段C10Bに替えて、実施例2のジョブ中の上昇制御手段C10B′の構成を適用することが可能であり、ジョブ中に積載プレート11を上昇させる場合に、スカートセンサSN3の検出結果によらず、予め設定された時間tbだけ積載プレート11を上昇させる構成にすることが可能である。すなわち、各実施例1〜3において、任意の実施例1〜3のジョブ中の上昇制御手段C10B〜C10B″の構成を互いに適用可能である。
(H06)前記実施例3,4において、ジョブ中の上昇制御手段C10B″により、積載プレート11を上昇させる場合には、スカート検出時間t1に基づいて演算設定されたジョブ中上昇時間tdの間、積載プレート11を上昇させる構成が望ましいが、これに限定されず、予め設定されたジョブ中上昇時間だけ積載プレート11を上昇させる構成も可能である。なお、この場合には、積載プレート11を上昇させる時期についての判断のみ、スカート検出時間t1に基づく構成となる。
(H07)前記各実施例において、スカートセンサSN3は、ヘッド本体23に支持されている構成が望ましいが、封止スカート36が積載プレート11に対して接近、離間する方向において、ヘッド本体23に対して相対的に静止していれば、ヘッド本体23以外に支持された構成も可能である。したがって、例えば、スカートセンサを給紙装置U2の本体に支持させて、吸着位置の吸着ヘッド22に移動可能に支持されたスカート遮光部を検出する構成も可能である。
(H08)前記実施例1において、スカート遮光部38がスカートセンサSN3に検出されるまで、積載プレート11を上昇させて上昇位置に移動させる構成を例示したが、積載プレート11を上昇位置に移動させる構成は、これに限定されない。例えば、ジョブ開始時には、スカート遮光部38がスカートセンサSN3に検出されてから、さらに、予め設定された時間だけ積載プレート11を上昇させて上昇位置に移動させて、且つ、ジョブ中には、記録シートSが供給されるのに伴って封止スカート36が下降し、スカート遮光部38がスカートセンサSN3に検出されなくなった場合に、積載プレート11を予め設定された時間だけ上昇させて上昇位置に移動させる構成が可能である。なお、この場合には、予め設定された枚数mの記録シートSが供給される度に積載プレート11を上昇させて上昇位置に移動させる場合に比べて、積載プレート11上に積載された記録シートSの状態が反映され易く、吸着不良が低減され易い。
(H09)前記実施例4において、ジョブ開始時に、シート表面センサSN5による検出結果に基づいて積載プレート11を上昇位置に移動させて、記録シートSが吸着される際のスカート検出時間t1をスカートセンサSN3の検出結果に基づいて測定する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、シート表面センサSN5に替えて、スカートセンサSN3の下方に、スカート遮光部38を検出する第2のスカートセンサを設けて、ジョブ開始時には、下方の第2のスカートセンサの検出結果に基づいて積載プレート11を上昇位置に移動させて、スカート検出時間t1は、上方のスカートセンサSN3の検出結果に基づいて測定する構成が可能である。
11…積載部材、
22…吸着部材、
23…吸着部材の本体、
31…吸気口、
36…囲み部材、
36b…囲み部材の先端、
37…囲み部材によって周囲を囲まれた空間、
38…被検出部、
46〜49+M1…吸着部材の移動機構、
C6…検出手段、
SN3…検出部、
Ra…搬送部材、
SK…積載部材の移動機構、
t0…基準時間、
t1…検出部材が被検出部を検出するまでの時間、
HF…吸引装置、
U…画像形成装置、
U3b…画像記録部、
U2…媒体供給装置。

Claims (4)

  1. 媒体が積載された積載部材と、
    前記積載部材上の媒体に対向して配置された吸着部材の本体と、前記吸着部材の本体に形成された吸気口を囲むと共に前記吸着部材の本体から前記積載部材上の媒体側に延び且つ前記積載部材に対して接近、離間する方向に移動可能に支持された囲み部材と、前記囲み部材の内部に形成され且つ前記囲み部材によって周囲を囲まれた空間と、を有し、前記吸気口に吸引装置が接続されて、前記吸引装置が前記吸気口を介して前記空間から気体を吸引して前記積載部材上の媒体を吸着する吸着部材と、
    前記囲み部材の先端に媒体が接触した場合に、前記吸引装置の吸引に伴って、前記媒体と一体的に前記積載部材から離間する方向に移動する前記囲み部材と、
    前記吸着部材に接近して前記積載部材上の媒体が前記吸着部材に吸着される被吸着位置と、前記被吸着位置よりも前記吸着部材から離間する方向に退避した退避位置と、の間で前記積載部材を移動させる積載部材の移動機構と、
    前記被吸着位置に移動した前記積載部材上の媒体に対向し且つ前記媒体を吸着可能な吸着位置と、前記吸着位置よりも媒体搬送方向の下流側に設定された供給位置と、の間で前記吸着部材を移動させる吸着部材の移動機構と、
    前記供給位置に移動した前記吸着部材に吸着された媒体を下流側に搬送する搬送部材と、
    前記囲み部材に支持されて前記囲み部材の先端の移動に連動する被検出部と、
    前記囲み部材が前記積載部材に対して接近、離間する方向において前記吸着部材の本体に対して相対的に静止して支持されて、前記被検出部を検出する前記検出部と、
    前記積載部材が前記被吸着位置に移動される場合に、前記積載部材上の媒体が前記囲み部材の先端に接触した状態から前記囲み部材の先端が前記吸着部材の本体側に移動する方向に前記積載部材が移動する際に、前記検出部により検出された前記被検出部の検出結果に基づいて、前記吸着部材の本体に対する前記囲み部材の先端に接触した媒体の表面の位置である媒体表面位置を検出する検出手段と、
    前記積載部材を前記被吸着位置に移動させる場合に、前記積載部材上の媒体が前記囲み部材の先端に接触した状態から前記囲み部材の先端が前記吸着部材の本体側に移動する方向に前記積載部材を移動させる前記積載部材の移動機構であって、前記検出手段により検出された前記媒体表面位置に基づいて、前記積載部材を前記被吸着位置に移動させる前記積載部材の移動機構と、
    を備えたことを特徴とする媒体供給装置。
  2. 前記吸引装置が吸引動作を開始してから、前記検出部が前記被検出部を検出するまでの時間が、予め設定された基準の時間である基準時間より長い場合に、前記積載部材を前記吸着部材の本体に近づけて前記被吸着位置に移動させる前記積載部材の移動機構、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の媒体供給装置。
  3. 媒体が積載された積載部材と、
    前記積載部材上の媒体に対向して配置された吸着部材の本体と、前記吸着部材の本体に形成された吸気口を囲むと共に前記吸着部材の本体から前記積載部材上の媒体側に延び且つ前記積載部材に対して接近、離間する方向に移動可能に支持された囲み部材と、前記囲み部材の内部に形成され且つ前記囲み部材によって周囲を囲まれた空間と、を有し、前記吸気口に吸引装置が接続されて、前記吸引装置が前記吸気口を介して前記空間から気体を吸引して前記積載部材上の媒体を吸着する吸着部材と、
    前記囲み部材の先端に媒体が接触した場合に、前記吸引装置の吸引に伴って、前記媒体と一体的に前記積載部材から離間する方向に移動する前記囲み部材と、
    前記吸着部材に接近して前記積載部材上の媒体が前記吸着部材に吸着される被吸着位置と、前記被吸着位置よりも前記吸着部材から離間する方向に退避した退避位置と、の間で前記積載部材を移動させる積載部材の移動機構と、
    前記被吸着位置に移動した前記積載部材上の媒体に対向し且つ前記媒体を吸着可能な吸着位置と、前記吸着位置よりも媒体搬送方向の下流側に設定された供給位置と、の間で前記吸着部材を移動させる吸着部材の移動機構と、
    前記供給位置に移動した前記吸着部材に吸着された媒体を下流側に搬送する搬送部材と、
    前記囲み部材に支持されて前記囲み部材の先端の移動に連動する被検出部と、
    前記囲み部材が前記積載部材に対して接近、離間する方向において前記吸着部材の本体に対して相対的に静止して支持されて、前記被検出部を検出する前記検出部と、
    前記吸引装置が吸引動作を開始してから、前記検出部が前記被検出部を検出するまでの時間が、予め設定された基準の時間である基準時間より長い場合に、前記積載部材を前記吸着部材の本体に近づけて前記被吸着位置に移動させる前記積載部材の移動機構と、
    を備えたことを特徴とする媒体供給装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の媒体供給装置と、
    前記媒体供給装置から供給された媒体に、画像を記録する画像記録部と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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