以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図15は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示する。パチンコ機1は、図1に示すように、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側にヒンジ3により縦軸廻りに開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側にはガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、前枠4に対してヒンジ3と同じ側のヒンジ7により縦軸廻りに開閉自在に枢支されている。
前面板6の前側には、発射用の遊技球を貯留する球供給皿8と、余剰球を貯留する球受け皿9とが上下に配置され、その側方に遊技球を発射する発射手段(図示省略)の発射ハンドル10が設けられている。球供給皿8、球受け皿9は前面板6に装着され、前側から上部皿カバー12、下部皿カバー13により覆われている。
上部皿カバー12の前中央部には、前斜め上向きに操作ボタン兼用の回転発光演出手段14が配置され、その左側にチャンスボタン15が配置されている。回転発光演出手段14は回転発光部(図示省略)を覆う発光カバー14aを有し、その発光カバー14aが押圧操作部となっている。前枠4にはガラス扉5の裏側に対応するように遊技盤17が着脱自在に装着されている。
遊技盤17の前面には、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール18が略円弧状に配置されると共に、そのガイドレール18の内側の遊技領域19に画像表示手段20、普通図柄始動手段21、複合入賞手段22、普通入賞手段23、普通図柄表示手段25、特別図柄表示手段26等の各種の遊技部品が配置され、最下部にアウト球を裏側へと案内するアウト口(案内部)27が設けられている。なお、ガイドレール18は外レール18aと内レール18bとを備え、その内レール18bに沿って遊技領域19の下側に、アウト球をアウト口27へと案内するアウト球レール28が設けられている。
画像表示手段20は遊技領域19の左右方向の略中央の上部に配置され、この画像表示手段20の下側に複合入賞手段22が配置されている。普通図柄始動手段21は画像表示手段20とガイドレール18との間に配置されている。普通入賞手段23は1又は複数の入賞口を一組として備え、複合入賞手段22の左右両側に設けられている。
複合入賞手段22は、図2〜図4に示すように、入賞口29,30を有する特別図柄始動手段(上入賞手段)31と、入賞口32を有する可変入賞手段(開閉型入賞手段、下入賞手段)33とを上下に隣接して配置し複合化したものである。特別図柄始動手段31は上下に隣接して配置された非開閉型入賞手段61と開閉型入賞手段62とを有する。非開閉型入賞手段61は遊技盤17の前面で上向きに開口する非開閉型の第1入賞口(非開閉型入賞口)29を有し、開閉型入賞手段62は遊技盤17の前面で前向きに開口する開閉型の第2入賞口(開閉型入賞口)30を有する。また可変入賞手段33は遊技盤17の前面で前向きに開口する横長矩形状の第3入賞口(開閉型入賞口)32を有する。
画像表示手段20は液晶式等の画像表示部34と、画像表示部34に対応する表示窓35aを有し且つ遊技盤17の前面に装着された飾り枠35とを備えている。飾り枠35の上部側の前面に普通図柄表示手段25と特別図柄表示手段26とが装着されている。
普通図柄表示手段25は普通図柄を変動表示するためのもので、複数種類の普通図柄(例えば2種類の「○」「×」)に対応する複数の発光素子により構成されており、普通図柄始動手段21が遊技球を検出することを条件に2個の発光素子が交互に点灯するように所定時間点滅して、普通図柄始動手段21の遊技球の検出時に抽選した乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合に当たり態様の「○」側の発光素子が点灯し、それ以外の場合に外れ態様の「×」側の発光素子が点灯して停止する。なお、変動後の普通図柄は1/10程度の所定の確率で当たり態様となる。
特別図柄表示手段26は発光部位の変化等で特別図柄を変動表示可能なセグメント式等により構成されており、特別図柄始動手段31が遊技球を検出することを条件に、特別図柄が所定時間変動して、特別図柄始動手段31の遊技球の検出時に抽選された乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致した場合に所定の大当たり態様で、それ以外の場合に外れ態様で停止するようになっている。
特別図柄始動手段31は、図2〜図5に示すように、第2入賞口30の入賞領域を変化させるための開閉部材である左右一対の開閉翼(上開閉部材)36をその左右両側に有し、普通図柄表示手段25の変動後の停止図柄が当たり態様となったときに、開閉翼36が所定時間(短時間)だけ開放するようになっている。
可変入賞手段33は、図2〜図5に示すように、第3入賞口32の入賞領域を変化させるための開閉部材である開閉扉(上開閉部材)37を有し、特別図柄表示手段26の変動後の特別図柄が大当たり態様となって特別遊技状態が発生したときに開閉扉37が前側に開放して、上方から落下する遊技球を開閉扉37を経て第3入賞口32へと入賞させるようになっている。
なお、特別遊技状態中は開閉扉37の開放から所定時間(例えば30秒程度)が経過するか、その間に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞したときに開閉扉37を閉じる動作を1ラウンドとし、この動作を所定回数(例えば16ラウンド)継続するようになっている。
画像表示部34は特別図柄表示手段26の特別図柄に対応する演出図柄38a〜38cの変動表示、回転発光演出手段14の操作指示画像39を表示する操作指示等、遊技の進行に従って適宜タイミングで各種の演出画像を随時表示するものである。即ち、特別図柄表示手段26の特別図柄の変動に際して、その特別図柄の変動に同期して1個又は複数、例えば3個の演出図柄38a〜38cが画像表示部34に変動表示される。このとき演出図柄38a〜38cは特別図柄始動手段31の遊技球の検出を条件に、抽選により決定された所定の演出図柄変動パターンを経て所定時間変動した後、特別図柄の変動終了に同期して所定の順序(例えば左、右、中等の順序)で順次停止する。
演出図柄38a〜38cの変動後の停止図柄は、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃う大当たり演出態様となり、特別図柄が外れ態様で停止する場合には少なくとも一部が異なる外れ演出態様となる。例えば、演出図柄38a〜38cには0〜9までの数字図柄が使用されており、特別図柄が大当たり態様で停止する場合に演出図柄38a〜38cは「7・7・7」等の大当たり演出態様で停止し、特別図柄が外れ態様で停止する場合に演出図柄38a〜38cは「2・4・5」等の外れ演出態様で停止する。
回転発光演出手段14の操作指示に際しては、変動後の特別図柄が大当たり態様となる信頼度の高い演出図柄変動パターンを抽選したとき等、遊技者に対して期待感を抱かせる所定の遊技状態、例えば1個の演出図柄38bを除く2個の演出図柄38a,38cが同じとなるリーチとなった場合に、画像表示部34の所定箇所に回転発光演出手段14の操作を指示する操作指示画像39が表示される。
そして、例えば特別図柄始動手段31が遊技球を検出したときに大当たりを抽選しており、変動後の特別図柄が大当たり態様となった後に特別遊技状態が発生する場合には、その操作指示画像39に従って図柄変動中に適宜タイミングで回転発光演出手段14の発光カバー14aを押圧操作すれば、発光カバー14a内の発光部が回転しながら明滅発光する回転発光状態となって、その後の大当たり態様での特別図柄の停止、及びこれに続く特別遊技状態の発生を予告する。
なお、回転発光演出手段14は遊技者が操作するか否かに関係なく回転発光させてもよい。また回転発光演出手段14の回転発光中は、画像表示部34に回転発光演出手段14の回転発光を示す演出画像を表示してもよい。
複合入賞手段22は特別図柄始動手段31と可変入賞手段33とを複合化したものであって、図2〜図14に示すように構成されている。即ち、この複合入賞手段22は、図2〜図6に示すように、遊技盤17の前面に当接する前部材42と、遊技盤17の装着孔45を介して前部材42と前後に相対応して遊技盤17の裏側に配置された後部材43とを備えている。前部材42は遊技盤17に前側から装着される前飾り体44を備えている。後部材43は装着孔45よりも外周に拡がる裏ケース46を備え、この裏ケース46内に特別図柄始動手段31及び可変入賞手段33の後部機構47が収容され、また前飾り体44と裏ケース46との間には、特別図柄始動手段31及び可変入賞手段33の中間機構48が遊技盤17の装着孔45内に設けられている。
特別図柄始動手段31の非開閉型入賞手段61、開閉型入賞手段62は、図2〜図14に示すように、第1・第2入賞口29,30、開閉翼36の他に、第1・第2入賞口29,30からの遊技球を後方へと案内する第1・第2案内通路49,50と、第1・第2案内通路49,50からの遊技球を遊技盤17の裏側で下側へと案内する第1・第2球経路51,52と、第1・第2球経路51,52からの遊技球を下方へと落下させる第1落下口53と、開閉翼36を開閉駆動する第1駆動手段54と、第1・第2入賞口29,30に入賞した遊技球を検出する第1・第2検出スイッチ55,56とを備えている。
なお、非開閉型入賞手段61は第1入賞口29、第1案内通路49、第1球経路51、第1落下口53、第1検出スイッチ55等により構成され、開閉型入賞手段62は第2入賞口30、開閉翼36、第2案内通路50、第2球経路52、第1落下口53、第1駆動手段54、第2検出スイッチ56等により構成されている。
また後部機構47は第1・第2球経路51,52、第1・第2検出スイッチ55,56、第1・第2駆動手段54,59等により構成され、中間機構48は第1・第2案内通路49,50、第3球経路57、第3検出スイッチ60等により構成されている。
複合入賞手段22は、図2〜図6に示すように、第2・第3入賞口30,32が設けられた口枠体63と、遊技盤17の裏側にその裏面に沿って配置された裏ケース46と、第1入賞口29を有し且つ第2・第3入賞口30,32の周辺を飾る前飾り体44とを備えている。口枠体63には第2入賞口30の開閉翼36と第3入賞口32の開閉扉37とが設けられている。
裏ケース46の内部には、図7〜図13に示すように、第1・第2球経路51,52、第1・第2駆動手段54,59、第1・第2検出スイッチ55,56が収容され、また裏ケース46の前面に第3球経路57、第3検出スイッチ60が設けられている。口枠体63及び裏ケース46は前後に着脱自在に結合されており、複数種類のパチンコ機に共通な汎用部品である裏側ユニット64を構成している。
裏側ユニット64は、図2〜図13に示すように、第2・第3入賞口30,32、第1・第2案内通路49,50、開閉翼36、開閉扉37、第1・第2駆動手段54,59、第1〜第3球経路51,52,57、第1〜第3検出スイッチ55,56,60を含み、その第1・第2球経路51,52、第1・第2検出スイッチ55,56、第1・第2駆動手段54,59が裏ケース46内に収容され、また口枠体63、第1・第2案内通路49,50、第3球経路57が裏ケース46の前面から前側に突出し且つ遊技盤17の装着孔45に裏側から嵌め込まれている。
前飾り体44はパチンコ機1の機種毎の専用部品を構成するもので、この前飾り体44の裏側に、裏側ユニット64が結合手段65により裏ケース46の裏側から着脱自在に結合されている。前飾り体44は、図2、図7〜図9、図14に示すように、遊技盤17の前面に当接され、前側から固定手段68、例えばネジ68aにより遊技盤17に装着されている。なお、裏ケース46はその前面が遊技盤17の裏面に近接又は当接している。
前飾り体44は、図2、図5に示すように、特別図柄始動手段31の第1・第2入賞口29,30の周辺を飾る板状の第1前飾り部66と、可変入賞手段33の第3入賞口32の周辺を飾る板状の第2前飾り部67とを上下に一体に備え、その第1前飾り部66に特別図柄始動手段31用の第1開口部66aが、第2前飾り部67に可変入賞手段33用の第2開口部67aが互いに上下に連通して形成されている。前飾り体44の上端部には第1入賞口29と第1案内通路49とが第1前飾り部66の前後に突出して一体に形成されている。前飾り体44は第1・第2前飾り部66,67の外周部分の複数箇所でネジ68aにより前側から遊技盤17に着脱自在に固定されている。
なお、第1開口部66aは特別図柄始動手段31の開閉型入賞手段62の第2入賞口30、開閉翼36に対応し、第2開口部67aは可変入賞手段33の第3入賞口32、開閉扉37に対応している。第1案内通路49は裏ケース46の前面に設けてもよい。
口枠体63は、図2〜図5、図7〜図9、図12、図13に示すように、前飾り体44の第1前飾り部66の第1開口部66aに嵌合して遊技盤17の前面で第1・第2入賞口29,30の後部側外周を飾る上側の第1飾り部69と、前飾り体44の第2前飾り部67の第2開口部67aに嵌合して遊技盤17の前面で第3入賞口32の外周を飾る下側の第2飾り部70とを上下に一体に備え、その前面が前飾り体44の前面と略面一状になっている。
第1飾り部69には、図12に示すように、第2入賞口30用の球受け部71と、この球受け部71の裏側に連通する第2案内通路50とが前後両側に突出して一体に設けられ、その球受け部71の前面に、球受け部71の前側を塞ぐ左右方向の前壁部71aが左右一対のネジ71bにより着脱自在に固定されている。球受け部71、第2案内通路50はU字状、その他の樋状に構成されている。
第2入賞口30の左右両側の開閉翼36は、前後両端部が第1前飾り部66と前壁部71aとにより回動自在に支持された前後方向の枢軸72により開閉自在に枢支され、開状態のときに上方からの遊技球を第2入賞口30へと案内するようになっている。開閉翼36は、図2及び図4に二点鎖線で示すように、閉状態にしたときに第1前飾り部66の外周よりも内側に収まる大きさであり、組み立て・分解時には開閉翼36を閉状態にすることにより、前飾り体44の第1開口部66aを前後に通過可能である。
第2入賞口30は第3入賞口32の上側で前飾り体44の前面に装着された入賞口カバー73により覆われている。入賞口カバー73は第2入賞口30の下側から左右両側、前側を覆う形状になっており、前飾り体44に裏側から挿通されたネジ73a等の固定具により着脱自在に固定されている。
第2飾り部70には第3入賞口32が横長矩形状に形成されると共に、この第3入賞口32を取り囲む周壁部74が裏面に一体に形成されている。第3入賞口32の開閉扉37はその下部の左右両側に横方向の枢軸75を有し、その枢軸75が周壁部74の側壁下部の軸受部76により開閉自在に枢支されており、前側に開放したときに第2開口部67aから遊技盤17の前側に突出して、前側、上方からの遊技球を受けて第2入賞口30へと案内するようになっている。
裏ケース46は、図3〜図6、図12、図13に示すように、前後に偏平な背面視略矩形状の箱型であって、対向側に周壁部77a,78aが形成された前ケース体77と裏ケース体78とを備え、その両ケース体77,78を前後方向に着脱自在に結合して形成されている。両ケース体77,78はその周壁部77a,78aが前後に当接しており、裏ケース体78の裏側から複数の結合手段79により着脱自在に結合されている。結合手段79は前ケース体77から後方に突出する取り付けボス等の取り付け部79aと、裏ケース体78の取り付け孔に裏側から挿通されて取り付け部79aに螺合するネジ79bとを備えている。
口枠体63と裏ケース46は、図9、図12、図13に示すように、裏ケース46の裏側から複数の結合手段80により着脱自在に結合されている。結合手段80は口枠体63から後方に突出する複数のボス等の取り付け部80aと、前ケース体77の取り付け孔に裏側から挿通されて取り付け部80aに螺合するネジ80bとを備えている。
前飾り体44と裏ケース46を結合する結合手段65は、図8、図10に示すように、前飾り体44の外周部分に周方向に分散して複数設けられ、前飾り体44から後方に突出する複数のボス等の取り付け部65aと、前ケース体77の取り付け孔に裏側から挿通されて取り付け部65aに螺合するネジ65bとを備えている。なお、前ケース体77の前面には取り付け部65aの先端が嵌合する凹部65cが設けられている。裏ケース体78には、この裏ケース体78の裏側からネジ65bを操作できるように、取り付け孔に対応して操作孔65dが貫通状に設けられている。
第1・第2球経路51,52、第1落下口53、第1・第2検出スイッチ55,56、第1・第2駆動手段54,59は、図7〜図13に示すように裏ケース46の内部、即ち前ケース体77の裏側に設けられている。また第3球経路57、第2落下口58、第3検出スイッチ60は、図7、図9〜図13に示すように裏ケース46の前側、即ち前ケース体77の前側で前ケース体77と口枠体63との間に設けられている。
前ケース体77は一種の支持体を構成するものであり、第1・第2球経路51,52、第1落下口53、第1・第2検出スイッチ55,56及び第1・第2駆動手段54,59は前ケース体77の裏側となり、第3球経路57、第1・第2案内通路49,50及び第3検出スイッチ60は前ケース体77の前側となるように、前ケース体77の前後両側に振り分けて設けられている。
前ケース体77には、図7〜図10、図12、図13に示すように、第1・第2案内通路49,50に対応して第1・第2入口51a,52aが上下に形成され、第1・第2球経路51,52はその第1・第2入口51a,52aを介して第1・第2案内通路49,50に連通している。第2球経路52は、裏ケース46内に左右方向の略中央に上下方向に配置され、第2入口52aとその下方の第1落下口53とに跨がって略直線状に設けられている。第2球経路52は前後の両ケース体77,78と、前ケース体77から後方に突出する左右一対の経路壁52bとの間に形成されている。
第1球経路51は、裏ケース46内に第2球経路52を迂回してその左右一側に配置されており、第1入口51aと第1落下口53とに跨がって背面視略コ字状に構成されている。なお、第1球経路51は前後の両ケース体77,78と、前ケース体77から後方に突出する内・外経路壁51b,51cとの間に形成されている。第1落下口53は両ケース体77,78の下側の周壁部77a,78aを切り欠いて形成され、第1・第2球経路51,52からの遊技球を遊技盤17の裏側で下方へと落下させるようになっている。
第3球経路57は、第3入賞口32に対応して前ケース体77の前側から一体に突出する上経路壁57aと下経路壁57bとの間に横長状に設けられ、第3入賞口32から入賞した遊技球を下経路壁57b上に集めて第2落下口58へと案内するようになっている。下経路壁57bは底壁部を構成しており、開放状態の開閉扉37の後端部に対応する高さに配置され、両側の遊技球を左右方向の中間の第2落下口58へと案内するよう傾斜している。上経路壁57aは下経路壁57bを上側から覆う下向きコ字状であり、その前端が口枠体63の周壁部74の後端に当接している。下経路壁57bは左右両端側に上経路壁57aの側壁部57cとの間に所定の間隔をおいて側壁部57dが設けられている。
なお、遊技盤17の装着孔45はアウト口27の上側に連続して形成されており、第3球経路57の第2落下口58は遊技盤17の厚み内でアウト口27に連通している。アウト口27は遊技球を遊技盤17の裏側へと案内すべく傾斜状であり、その前側にはアウト球レール28に一体の口部28aが設けられている。また上経路壁57aの側壁部57cには、周壁部74の切り欠き状の軸受部76に嵌合して枢軸75を押える押え部57eが設けられている。裏ケース体78は下部側に切り欠き部85を有し、その切り欠き部85を経て裏ケース46の裏側から第1〜第3検出スイッチ55,56,60の取り付け状態を目視により確認できるようになっている。
第1〜第3検出スイッチ55,56,60は左右方向に長く上下に偏平な矩形状であって、図7、図10〜図13に示すように、遊技球の通過孔55a,56a,60aが球経路51,52,57に対応するように、前ケース体77の裏側から各球経路51,52,57に対応する保持部81〜83に着脱自在に装着されている。
特別図柄始動手段31側の第1・第2検出スイッチ55,56の内、第2検出スイッチ56は第2入口52aの下側近傍に配置され、第1検出スイッチ55は第2検出スイッチ56の上側に隣接して配置されている。前ケース体77の裏側には第1球経路51の内経路壁51bと第2球経路52の経路壁52bとを左右に連結する連結壁84が設けられ、この連結壁84を挟んで各球経路51,52に対応する第1・第2保持部81,82が設けられている。そして第1・第2検出スイッチ55,56は、その前ケース体77の裏側から第1・第2保持部81,82に嵌合され、且つ第1・第2保持部81,82の連結壁84と反対側の係合爪81a,82aにより着脱自在に係止されている。
可変入賞手段33側の第3検出スイッチ60は、第3球経路57の下側に近接して配置されている。前ケース体77には下経路壁57bの下側に、前ケース体77の裏側に開放する第3保持部83が設けられ、この第3保持部83に前ケース体77の裏側から第3検出スイッチ60が嵌合され係合爪83aにより着脱自在に係止されている。
第1・第2駆動手段54,59は、図8〜図10、図13に示すように、下向きに突出するプランジャー86a,87aを備えた第1・第2ソレノイド86,87により構成されており、その第1・第2ソレノイド86,87は左右方向の略中央の第2球経路52に対して第1球経路51とは反対側に配置されている。第1・第2ソレノイド86,87は前ケース体77の裏面の位置決め部86b,87bにより位置決めされ、且つ両ケース体77,78により前後両側から挟持されて固定されている。
特別図柄始動手段31側の第1ソレノイド86と開閉翼36は、第1連動体88、第1連動アーム89を介して連動しており、第1ソレノイド86が励磁したきにプランジャー86aが上昇して開閉翼36が第2入賞口30を開放し、第1ソレノイド86が消磁したときに戻しバネによりプランジャー86aが下降して開閉翼36が第2入賞口30を閉じるようになっている。可変入賞手段33の第2ソレノイド87と開閉扉37も第2連動体90、第2連動アーム91を介して連動しており、第2ソレノイド87が励磁したきにプランジャー87aが上昇して開閉扉37が第3入賞口32を開放し、第2ソレノイド87が消磁したときに戻しバネによりプランジャー87aが下降して開閉扉37が第3入賞口32を閉じるようになっている。
特別図柄始動手段31側の第1連動アーム89は、図8、図10〜図13に示すように、左右の開閉翼36に対応して第2案内通路50、第2球経路52の左右両側に前後方向に配置され、後部側の軸部89aが左右の経路壁52bの軸受部52cにより上下揺動自在に枢支されている。左右の第1連動アーム89は前端側に係合部89bを有し、この係合部89bが第1飾り部69の通孔69bを経て後方に突出する各開閉翼36の偏心ピン36aに係合している。左右の第1連動アーム89は後端側の左右方向の棒状の連結部89cにより連結され、またその一方の第1連動アーム89に、プランジャー86aの下端の第1連動体88に係合する突起89dが設けられている。
なお、軸部89aは各第1連動アーム89から内側に突出しており、連結部89cを弾性変形させることにより軸受部52cに左右両側から挿入されている。また裏ケース体78には、第2球経路52の上端を塞ぐ蓋部52dが前側に突出して設けられ、蓋部52dの前端の左右両側に軸受部52c内の軸部89aを第1連動アーム89の近傍で裏側から押える押え部52eが設けられている。
可変入賞手段33側の第2連動アーム91は、図9〜図13に示すように、開閉扉37の左右一端側の側壁部57c,57d間に前後方向に配置され、後端の軸部91aにより上下揺動自在に枢支されている。第2連動アーム91は開閉扉37の左右一端側に形成された係合凹部37a内に係合し、また中間の突起91bを介して第2連動体90に係合している。軸部91aは前ケース体77から裏側に突出する軸受部77cと、裏ケース体78から前側に突出する押え部78cとにより回動自在に支持されている。各連動体88,90は前後の両ケース体77,78間で前ケース体77又は裏ケース体78の案内レール88a,90aに沿って上下摺動自在に案内されている。
このパチンコ機1では、普通図柄始動手段21が遊技球を検出すると、普通図柄表示手段25の普通図柄が所定時間変動する。そして、変動後の普通図柄が当たり態様で停止すると、特別図柄始動手段31の開閉翼36が所定条件で開閉し、その開放時に第2入賞口30に遊技球が入賞し易くなる。
また特別図柄始動手段31の第1・第2入賞口29,30に遊技球が入賞し、その遊技球を第1・第2検出スイッチ55,56が検出すると、特別図柄表示手段26の特別図柄が変動すると共に、特別図柄の変動に同期して画像表示部34の演出図柄38a〜38cが変動する。そして、変動後の特別図柄が大当たり態様で停止すると、可変入賞手段33の開閉扉37が所定条件で開閉し、上方から落下する多数の遊技球が開閉扉37を経て第3入賞口32へと入賞し易くなる。普通入賞手段23、特別図柄始動手段31の第1・第2入賞口29,30、可変入賞手段33の第3入賞口32等に遊技球が入賞すると、その1入賞毎に規定数の遊技球が賞球として払い出される。なお、賞球数は入賞手段22,23に応じて異なっており、例えば第3入賞口32に入賞したときの賞球数が最も多くなっている。
特別図柄始動手段31の第1・第2入賞口29,30に入賞した遊技球は第1・第2案内通路49,50を経て第1・第2入口51a,52aから裏ケース46内の第1・第2球経路51,52へと入り、この第1・第2球経路51,52を経て裏ケース46内を下方へと移動した後、裏ケース46の下端の第1落下口53から遊技盤17の裏側に落下する。そして、第1・第2球経路51,52を通過中の遊技球を第1・第2検出スイッチ55,56が検出し、その検出信号により大当たり抽選処理、特別図柄の変動処理、賞球の払い出し処理等の所定の制御が行われる。
可変入賞手段33の第3入賞口32に入賞した遊技球は、第3球経路57を経て第2落下口58へと案内され、この第2落下口58から下方へと落下した後、遊技盤17に形成されたアウト口27を経て遊技盤17の裏側へと案内される。そして、第2落下口58から落下する遊技球を第3検出スイッチ60が検出し、その検出信号により賞球の払い出し処理等が行われる。
この実施形態の複合入賞手段22では、次のような利点がある。この複合入賞手段22は第2・第3入賞口30,32と、開閉翼36、開閉扉37等の開閉部材と、第1〜第3球経路51,52,57と、第1・第2駆動手段54,59と、第1〜第3検出スイッチ55,56,60とを含む裏側ユニット64を構成する一方、この裏側ユニット64とは別に、第1〜第3入賞口29,30,32の周辺を飾る前飾り体44を設け、この前飾り体44を遊技盤17に前側から装着しているので、裏側ユニット64を汎用部品として多種類のパチンコ機用に共通に使用し、前飾り体44を専用部品とする等、前飾り体44と裏側ユニット64とを適宜組み合わせて複合入賞手段22を構成することができる。
従って、このような構成の複合入賞手段22では、複合入賞手段22の主要部を構成する裏側ユニット64を汎用部品として、その前側を飾る前飾り体44を交換することにより、多種類のパチンコ機に兼用できる複合入賞手段22を製作することが可能であり、製作コストの大幅な削減を図ることができる。
また複合入賞手段22を遊技盤17に装着する場合には、例えば図15に示すように、先ず遊技盤17の装着孔45に合わせて遊技盤17の前面側の所定位置に位置決めし、その状態で固定手段68のネジ68aにより前飾り体44をその前面側から遊技盤17に固定する。なお入賞口カバー73は予め前飾り体44に装着しておく。次に裏側ユニット64の前部側の口枠体63、第3球経路57等を遊技盤17の装着孔45に裏側から挿入して、その口枠体63の第1・第2飾り部69,70を前飾り体44の第1・第2前飾り部66,67の第1・第2開口部66a,67a内に嵌合させる。
このとき前飾り体44から後方に突出する取り付け部65aの先端が同時に裏ケース体78の凹部65cに嵌合するため、これらの嵌合により前飾り体44に対して裏側ユニット64を所定位置に位置決めできる。その後、結合手段65のネジ65bを裏ケース46の裏側から挿入して取り付け部65aに螺合することにより、前飾り体44と裏側ユニット64とを固定できる。
このようにすれば、裏側ユニット64を前飾り体44を介して遊技盤17に固定できるので、装着孔45よりも大きい前飾り体44と裏ケース46とが遊技盤17の前後両側にあるにも拘わらず、その複合入賞手段22を遊技盤17に対して容易に装着することができる。
また裏ケース46を裏側から結合手段65により前飾り体44に結合することにより、結合手段65が前側に露出しないだけでなく、前飾り体44を遊技盤17に固定した後に、口枠体63を前飾り体44に嵌合させた状態での裏ケース46の固定を容易に行うことができる。更に裏側ユニット64を直接遊技盤17にネジ等で固定すると、そのネジ等が遊技盤17の前面に配置される遊技釘と干渉する惧れがあるが、遊技盤17の前面の前飾り体44を介して固定することにより、そのような問題も未然に防止できる。
しかも裏ケース46を遊技盤17の裏面に直接固定せずに前飾り体44を介して裏側ユニット64を遊技盤17に間接的に取り付けているため、裏ケース46の前面が遊技盤17の裏面に当接するか否かに関係なく複合入賞手段22を遊技盤17に装着することができる。このための複合入賞手段22は板厚の異なる遊技盤17に対しても、その板厚が前飾り体44と裏ケース46の前面との間隔以下である限りは装着可能であり、最大の板厚の遊技盤17を基準に複合入賞手段22を設計しておけば、遊技盤17の板厚の大小に関係なく採用できるので、裏側ユニット64の汎用部品化を更に促進することができる。
また第2・第3入賞口30,32の入賞領域を変化させる開閉翼36、開閉扉37等の開閉部材は裏側ユニット64の口枠体63側にあるため、口枠体63の第1・第2飾り部69,70を前飾り体44の第1・第2前飾り部66,67の第1・第2開口部66a,67aに裏側から嵌め込んで、前飾り体44と裏側ユニット64とを結合手段65で結合することにより、複合入賞手段22を容易に完成することができる。このため事前に裏側ユニット64と前飾り体44とを結合して複合入賞手段22を完成させておく必要がないので、前飾り体44を変更する場合にも容易に対処でき、また裏側ユニット64と前飾り体44とが別々であるにも拘わらず、遊技盤17の組み立て時に複合入賞手段22を容易に取り付けることができる。
特に裏側ユニット64から前側に突出する口枠体63に第2・第3入賞口30,32を形成すると共に、口枠体63の第1・第2飾り部69,70に開閉翼36、開閉扉37等の開閉部材を設けておき、その口枠体63が遊技盤17の前面に当接する前飾り体44の第1・第2開口部66a,67aに裏側から嵌合するようにしているので、重要な構成部分の全てを裏側ユニット64に組み込むことができ、開閉翼36、開閉扉37の作動不良等を極力少なくすることができる。また口枠体63に遊技盤17の前面に露出する第1・第2飾り部69,70があり、この第1・第2飾り部69,70を第1・第2前飾り部66,67の第1・第2開口部66a,67aに裏側から嵌合させているので、口枠体63の第2・第3入賞口30,32の周辺部分の仕上がり状態が良好になり、また口枠体63と前飾り体44との位置ズレ等を防止することができる。
遊技盤17の前側で上向きに開放する第2入賞口30には、この第2入賞口30の左右両側に開閉翼36があるが、その開閉翼36を閉状態にしたときに前飾り体44の第1開口部66aを通過可能にしているので、前飾り体44よりも前側に開閉翼36があるにも拘わらず、前飾り体44と裏側ユニット64とを容易に組み合わせることができる。
複合入賞手段22は遊技盤17の裏側にその裏面に沿って拡がる裏ケース46を備えており、この裏ケース46内に後部機構47、例えば第1・第2球経路51,52、第1・第2検出スイッチ55,56、第1・第2駆動手段54,59等を収容しているので、従来に比較して遊技盤17の裏側の構造を大幅に簡素化することができる。また裏ケース46は全外周又は一部外周が遊技盤17の裏面に沿って装着孔45よりも外側に拡がる偏平な箱型にすることによって、その内部の第1・第2球経路51,52、第1・第2検出スイッチ55,56、第1・第2駆動手段54,59等の後部機構47を上下、左右に分散して配置することができると共に、裏ケース46の遊技盤17の後方への突出量を小さくすることができる。
更に複合入賞手段22は第1・第2入賞口29,30と、第1・第2球経路51,52、第1・第2検出スイッチ55,56等の後部機構47を収容する裏ケース46との間に、遊技盤17の装着孔45内に配置される第1・第2案内通路49,50、第3球経路57、第3検出スイッチ60等の中間機構48を配置しているので、遊技盤17の装着孔45内の空間を有効に利用できる。裏ケース46は前ケース体77と裏ケース体78とを前後に着脱自在に備え、その内部に収容された第1・第2駆動手段54,59を両ケース体77,78により挟持しているので、第1・第2駆動手段54,59を裏ケース46内に簡単な構造で容易且つ確実に固定することができる。
複合入賞手段22には遊技盤17の前面側に開放して上下に配置された複数の第1〜第3入賞口29,30,32があり、この第1〜第3入賞口29,30,32に入賞した遊技球を遊技盤17の裏側へと誘導するための第1〜第3球経路51,52,57と、第1〜第3入賞口29,30,32に入賞した遊技球を検出する第1〜第3検出スイッチ55,56,60とを備えている。
しかし、遊技盤17の裏側にその裏面に沿って配置された支持板を構成する前ケース体77の裏側に、第1・第2入賞口29,30に対応する第1・第2球経路51,52及び第1・第2検出スイッチ55,56を配置し、この前ケース体77の前側に第3入賞口32に対応する第3球経路57及び第3検出スイッチ60を配置することにより、第1〜第3球経路51,52,57を簡単な構造で容易に構成でき、第1〜第3検出スイッチ55,56,60も容易に取り付けることができる。
特に第1〜第3球経路51,52,57を前ケース体77の前後両面に配置すると共に、その第1〜第3球経路51,52,57を形成する経路壁51b,51c,52b,57a,57bを前ケース体77の前後両面に一体に設けることにより、部品点数を少なくできる。また前ケース体77の前側の下部に第3球経路57を配置し、第1・第2入賞口29,30に入賞した遊技球を裏側の第1・第2球経路51,52へと案内する第1・第2案内通路49,50を前ケース体77の前側で第3球経路57の上側に配置しているため、前ケース体77の前側に第1・第2案内通路49,50と第3球経路57とを無理なく配置できる。
図16は本発明の第2の実施形態を例示する。この実施形態の裏ケース46は、左右両側から上側に跨がってその上部側に周壁部77a,78aを有し、下部側は開放状となっている。このように裏ケース46には第1落下口53を除く略全周に周壁部77a,78aがあることが望ましいが、全周に設ける必要はなく、上側に周壁部77a,78aを設けて、下部側を開放状にしてもよい。
なお、周壁部77a,78aを設けるに当たっては、第1・第2の実施形態の何れの場合にも、前ケース体77、裏ケース体78の両方に設けてもよいし、前ケース体77と裏ケース体78との一方に設けて、他方は板状にすることも可能である。
図17及び図18は本発明の第3の実施形態を例示する。この実施形態では、遊技盤17の裏面に沿って配置された前板77Aと、この前板77Aの裏側に所定の間隔をおいて結合手段65を介して結合された裏板78Aとを有し、その前板77Aの前後両面に第1の実施形態と同様に球経路51,52,57、検出スイッチ55,56,60、駆動手段54,59等が設けられる等、他の構成は第1の実施形態と略同様である。
この実施形態の前板77A、裏板78Aは、第1の実施形態の前ケース体77、裏ケース体78の周壁部77a,78aを除去したものと略同様である。この実施形態では、第1・第2球経路51,52、第1・第2検出スイッチ55,56、第1・第2駆動手段54,59は二枚の前板77Aと裏板78Aとの間に設けられている。従って、裏板78Aは第1・第2球経路51,52の裏側を塞ぐと共に、第1・第2駆動手段54,59、第1・第2連動体88,90、第1・第2連動アーム89,91等の連動機構を裏側から覆うようになっている。
複合入賞手段22を構成するに際しては、この実施形態に示すように裏ケース46に代えて前板77Aと裏板78Aとを利用してもよい。なお、裏板78Aは前板77Aよりも小さくしてもよい。
図19は本発明の第4の実施形態を例示する。この実施形態の複合入賞手段22は、前飾り体44と裏側ユニット64とを結合した後、その裏側ユニット64を遊技盤17の装着孔45に前側から嵌合させて装着するようになっている。裏側ユニット64はその裏ケース46を含む全体が遊技盤17の装着孔45に前側から嵌合可能な大きさであって、第1の実施形態と同様に結合手段65を介して前飾り体44の裏側に装着されている。その他の構成は第1の実施形態と略同様である。
この場合にも裏側ユニット64を汎用部品とし、前飾り体44を専用部品とすることができる。従って、裏側ユニット64の汎用化を図るに当たっても、裏側ユニット64は遊技盤17に対して前側から嵌合する構造のものでもよい。
図20〜図22は本発明の第5の実施形態を例示する。この実施形態の複合入賞手段22は、前飾り体44と裏側ユニット64とが遊技盤17に対して前後両側から着脱自在に装着されている。前飾り体44はその取り付け孔44aに挿通されたネジ68a等の固定手段68により遊技盤17に前側から着脱自在に固定されている。
裏側ユニット64は前ケース体77の取り付け孔77dに挿通されたネジ77e等の固定手段により遊技盤17に裏側から着脱自在に固定されている。前飾り体44、裏側ユニット64は遊技盤17の前後両側に形成された位置決め部92a,93aと、この位置決め部92a,93aに挿入される位置決め突起92b,93bとにより前後に相対応して位置決めされている。
複合入賞手段22を遊技盤17に取り付けるに当たっては、遊技盤17に固定された前飾り体44に対して裏側ユニット64を遊技盤17の裏側から取り付ける他、この実施形態に例示するように前飾り体44と裏側ユニット64とを遊技盤17に対して前後両側から別々に装着してもよい。この場合にも、複数種類の前飾り体44の内、その何れか任意の前飾り体44と裏側ユニット64とを組み合わせて可変入賞手段33又は複合入賞手段22を構成することができる。
なお、前飾り体44と裏側ユニット64は、前飾り体44の裏側にネジ等で裏側ユニット64を結合した後、その裏側ユニット64を遊技盤17の装着孔45に前側から挿入して、その前飾り体44を遊技盤17に対して前側からネジ等で固定するようにしてもよい。但し、この場合には裏側ユニット64は前飾り体44から外側に食み出さない大きさとし、前飾り体44をユニットに装着したときに、前飾り体44で遊技盤17の装着孔45を塞ぐようにする必要がある。
図23〜図25は本発明の第6の実施形態を例示する。この実施形態の特別図始動手段31には、第2入賞口30を開閉扉95により枢軸94廻りに開閉する開閉型入賞手段62が設けられている。
前ケース体77は前側に突出する正面視略凸状の周壁部96を有し、この周壁部96の前端が口枠体63となっている。口枠体63には可変入賞手段33用の第3入賞口32、開閉扉37及びその外周側の第2飾り部70の他に、開閉型入賞手段62用の第2入賞口30と、この第2入賞口30を枢軸94廻りに前後方向に開閉する開閉扉95とが設けられている。周壁部96内には第2入賞口30に連通する第2案内通路50、第3入賞口32に連通する第3案内通路(図示省略)が上下に設けられている。
口枠体63は第2入賞口30の外周部分が前飾り体44の裏側に当接又は近接しており、その第2入賞口30の左右両側には前側へと突出する左右一対の突状部97が上下方向に設けられ、その突状部97間に開閉扉95が配置されている。開閉扉95は閉状態のときには上端が第2入賞口30の上側に当接するようになっている。
前飾り体44には非開閉型入賞手段61の第1入賞口29と第1案内通路49と前後に一体に形成されると共に、その下側に開閉型入賞手段62用の第1開口部66aと可変入賞手段33用の第2開口部67aとが仕切り部44eを介して上下に独立して設けられている。第2開口部67aは第2入賞口30の開閉扉95とその左右両側の突状部97とが入る矩形状であり、開閉扉95が開状態のときに第2開口部67aから前側へと傾斜状に突出して、上方から落下する遊技球を第2入賞口30へと案内するようになっている。
前飾り体44には遊技球を左右側から第2開口部67aの前側へと案内する左右一対の球案内部99と、この左右の球案内部99の前端を左右に連結する前カバー100とが設けられ、これらの球案内部99及び前カバー100間が球落下部101となっている。左右の球案内部99と前カバー100は一体であり、球案内部99は前飾り体44の第1前飾り部66に裏側から挿通されたネジ102等により第1前飾り部66の前面に固定されている。開閉扉95は開状態のときには左右の球案内部99間に位置しており、上方から球案内部99上に落下する遊技球を第2入賞口30へと案内するようになっている。
なお、開閉扉95が閉状態のときには、球案内部99上に落下した遊技球は、この球案内部99を経て第1開口部66aの前側へと集められて球落下部101から下方へと落下する。他の構成は第1の実施形態と同様である。
この実施形態のように複合入賞手段22の開閉型入賞手段62は、枢軸94廻りに前後方向に開閉する開閉扉95を備えたものでもよい。この場合には、口枠体63の第2入賞口30の外周部は前飾り体44の裏側に当接又は近接する構造とし、突状部97及び開閉扉95が前飾り体44の第1開口部66a内に入るようにすればよい。
図26は本発明の第7の実施形態を例示する。この実施形態では、非開閉型入賞手段61の第1入賞口29は前飾り体44の前側に突出状に設けられ、この第1入賞口29に連通する第1案内通路49は裏ケース46の前ケース体77側に一体に設けられている。第1入賞口29の左右両側には、球案内部99上に突出する制限部103が一体に設けられており、この制限部103により球案内部99上に遊技球が落下可能な範囲を制限するようになっている。なお、第1入賞口29は前飾り体44に裏側からネジ等により着脱自在に固定されている。他の構成は第1〜第5の実施形態と同様である。
このように非開閉型入賞手段61の第1入賞口29、第1案内通路49を設けるに当たっては、第1入賞口29を前飾り体44側に、第1案内通路49を裏ケース46側に夫々設けてもよい。なお、第1入賞口29は前飾り体44と一体に設けてもよい。例えば、第1入賞口29がその左右両側に制限部103を有する場合にも、その制限部103を前飾り体44の裏側に開放する中空状に構成することによって、第1入賞口29及び制限部103を前飾り体44と一体に成型することが可能である。
図27〜図29は本発明の第8の実施形態を例示する。この実施形態の複合入賞手段22は、前飾り体44と裏側ユニット64とが遊技盤17の前後に両側から別々に装着され、その装着状態において裏側ユニット64の前端が前飾り体44の裏面に近接して、両者が直接当接しないように構成されている。
例えば、可変入賞手段33側では、周壁部96の前端側に口枠体63が一体に設けられており、この口枠体63の第3入賞口32の外周部は前飾り体44の裏面に所定の間隔をおいて近接している。開閉扉37は下端部の枢軸75により口枠体63に開閉自在に枢支され、閉状態のときに第3入賞口32の上端側の左右一対の突出部104に当接するようになっている。突出部104は枢軸75よりも前側に突出しており、閉状態のときの開閉扉95の重心が枢軸94よりも前側に位置し、第2駆動手段59の作動により、開閉扉95が自重により前側へと開放するようになっている。開閉扉95は前飾り体44の第2開口部67aに入っており、開状態のときに第2開口部67aから前側に突出するようになっている。
前飾り体44には第2開口部67aの上縁から後方へと突出するリブ状の突出部67bが第3入賞口32の左右方向の略全長に対応して設けられ、この突出部67bにより第3入賞口32の上縁と開閉扉95との間の隙間を塞ぐようになっている。
なお、開閉型入賞手段62は、第1の実施形態と同様に球受け部71の左右両側に開閉翼36を備えており、前飾り体44の第1開口部66aに裏側から出退自在に挿入されている。他の構成は第1の実施形態と同様である。
このように遊技盤17に対して前飾り体44と裏側ユニット64とを前後に両側から別々に装着する場合、両者が前後に近接するだけで直接当接しないようにすることも可能である。この場合には、前飾り体44と裏側ユニット64とが直接接触して干渉することがないので、遊技盤17、前飾り体44、裏側ユニット64を高精度に仕上げる必要がなく容易に製作できる利点がある。
図30、図31は本発明の第9の実施形態を例示する。この実施形態では、画像表示手段20の下側に特別図始動手段31と複合入賞手段22とが上下に配置されている。
特別図始動手段31は非開閉型入賞手段61と開閉型入賞手段62とを備えている。複合入賞手段22は可変入賞手段33と、この可変入賞手段33の左右両側に配置された普通入賞手段23とを備え、遊技盤17に前側から装着された前飾り体44と、装着孔45に嵌合して遊技盤17の裏側に配置された裏側ユニット64とに跨がって組み込まれている。
可変入賞手段33は第1の実施形態と同様に前飾り体44に設けられた第2開口部67a、裏側ユニット64の前端の口枠体63に設けられた第3入賞口32、開閉扉37及び第2飾り部70等を有し、その口枠体63の第2飾り部70が第2開口部67aに裏側から嵌合している。
普通入賞手段23は普通入賞口105とこの普通入賞口105からの遊技球を案内する普通案内通路106とを前飾り体44の前後両側に一体に備えている。裏ケース46内には、普通案内通路106からの遊技球を遊技盤17の裏側へと誘導する誘導通路107と、この誘導通路107を通過する遊技球を検出する普通検出スイッチ(図示省略)とが設けられており、その誘導通路107は前ケース体77の前面の球入口107aを介して普通案内通路106に接続されている。
このように複合入賞手段22に可変入賞手段33と普通入賞手段23とを組み込むことも可能である。その場合、前飾り体44は遊技盤17に対して前側から固定するが、裏側ユニット64は遊技盤17の裏側から前飾り体44にネジ等で固定してもよいし、遊技盤17の裏側に前飾り体44とは別にネジ等で固定してもよい。なお、複数個の普通入賞手段23がある場合、その一部の普通入賞手段23を複合入賞手段22に、他の普通入賞手段23をサイド飾り等の遊技部品に夫々取り付けてもよい。
図32〜図35は本発明の第10の実施形態を例示する。この実施形態では、図32に示すように、遊技盤17の遊技領域19に画像表示手段20を挟んで左打ち通路110と右打ち通路111とが設けられ、画像表示手段20の下側に非開閉型の第1入賞口29と開閉型の第2入賞口30とを有する特別図柄始動手段31が配置され、また右打ち通路111側から特別図柄始動手段31との間に普通図柄始動手段21と複合入賞手段22とが配置されている。
複合入賞手段22は、図33、図34に示すように、共通の前飾り体44に前後方向の出退開閉型の可変入賞手段33と、複数個の非開閉型の普通入賞手段23の1個とが設けられている。前飾り体44は遊技盤17の前面に当接してネジ等の固定手段により固定された取り付け板112と、この取り付け板112から前側に突出して設けられた前飾り板113とを一体に備え、前飾り体44の上部には可変入賞手段33用の球受け口114が、また下部の特別図柄始動手段31側には普通入賞手段23用の普通入賞口(非開閉型入賞口)115と、この普通入賞口115に入賞した遊技球を遊技盤17の裏側へと案内する案内通路116とが前後に一体に設けられている。
なお、前飾り体44構成する取り付け板112と前飾り板113は別体に成型してネジ等で固定するようにしてもよい。また取り付け板112と前飾り板113との間に、発光体を有する発光基板を配置して、その発光体により前飾り板113を裏側から発光させるようにしてもよい。従って、前飾り体44は全く電子部品等を備えないものでもよいし、発光体等の簡単な電子部品等を備えたものでもよい。
球受け口114は取り付け板112と前飾り板113との間に上向きに開口すると共に、取り付け板112の裏側で入賞ケース117の前面に形成された可変入賞口(開閉型入賞口)118に開口している。可変入賞手段33は取り付け板112の裏側に固定された入賞ケース117と、球受け口114に対応して入賞ケース117の前面側に形成された可変入賞口118と、入賞ケース117内に設けられ且つ可変入賞口118に入賞した遊技球を遊技盤17の裏側へと案内する案内通路119と、案内通路119の中間で入賞ケース117内に設けられ且つ可変入賞口118に入賞した遊技球を検出する検出スイッチ120と、球受け口114を介して可変入賞口118を開閉する開閉板121と、開閉板121を駆動するソレノイド等の駆動手段122とを備えている。
開閉板121は入賞ケース117の左右一対の支持案内部123により前後方向に出退自在に支持され、球受け口114を上側から閉じる閉位置Xと、球受け口114から後方に後退して開放する開位置Yとの間で前後方向に出退する。そして、開閉板121は閉位置Xにあるときには右打ち通路111からの遊技球を特別図柄始動手段31、普通入賞手段23側へと案内するようになっている。
駆動手段122は連動体125、駆動アーム126を介して開閉板121を駆動するようになっている。駆動アーム126は横軸127により前後方向に揺動自在であり、中間の連携部128が連動体125に係合し、上端側の係合部129が開閉板121の後端の連結部130に係合している。案内通路119の後端は遊技盤17の裏側へと開放している。入賞ケース117はその可変入賞口118が取り付け板112の球受け口114に対向し、開閉板121が球受け口114内に突出するように、前飾り体44の取り付け板112の裏側にネジ等で着脱自在に固定されている。図35に示すように、入賞ケース117とその内部機構とにより裏側ユニット64が構成され、この裏側ユニット64が前飾り体44の裏側に着脱自在に装着されている。
普通入賞手段23は、図34に示すように、前飾り体44の取り付け板112の前後に設けられた普通入賞口115及び案内通路116と、この案内通路116の後端に接続された接続路132と、接続路132内を通過する遊技球を検出する検出スイッチ134とを有する。接続路132、検出スイッチ134は取り付け板112の裏側の取り付け部135にネジ136等で固定されたケース137内に設けられている。なお、接続路132、検出スイッチ134は入賞ケース117に設けてもよい。
この実施形態では、開閉板121が球受け口114を閉じる閉状態の場合には、右打ち通路111から開閉板121上に乗った遊技球は、開閉板121を経て特別図柄始動手段31又は普通入賞手段23側へと案内され、特別図柄始動手段31、普通入賞手段23の何れかに入賞するか、入賞しないでアウト口27へと移動する。
特別図柄表示手段26の変動後の特別図柄が大当たり態様となって大当たり状態が発生すると、駆動手段122の駆動により開閉板121が後退して球受け口114を介して可変入賞口118を開放する。このため右打ち通路111からの遊技球は、球受け口114を経て可変入賞口118へと入賞し、案内通路119、検出スイッチ120を経て遊技盤17の裏側へと案内されて行く。
このように開閉板121が前後方向に出退する可変入賞手段33と普通入賞手段23とを備えた複合入賞手段22においても、前飾り体44側に可変入賞手段33用の球受け口114、普通入賞手段23用の普通入賞口115、案内通路119等を設け、その前飾り体44の裏側の可変入賞手段33用の入賞ケース117等を裏側ユニット64とすることにより、複数種類の何れかの前飾り体44と裏側ユニット64とを適宜組み合わせて複合入賞手段22を構成することができる。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこの各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、各実施形態では、複合入賞手段22として特別図柄始動手段31と可変入賞手段33とを複合化したもの、普通入賞手段23と可変入賞手段33とを複合化したもの等を例示しているが、特別図柄始動手段31又は可変入賞手段33の単独の入賞手段でもよいし、特別図柄始動手段31又は可変入賞手段33と他の入賞手段とを複合化したものでもよい。
裏側ユニット64は少なくとも入賞口30,32,118と開閉部材36,37,95,121と駆動手段54,59,122とを含むものであればよく、これらに他の案内通路51a,52a,119を組み合わせてもよい。またソレノイド、プランジャー等の駆動手段54,59,122を除く、口枠体63、開閉翼36、開閉扉37、裏ケース46等の裏側ユニット64側の構成部材を透明、半透明の合成樹脂材により構成してもよい。その場合、口枠体63の第1・第2前飾り部66,67、開閉扉37等の裏面側に乱反射部を設ける等して、前側から内部を透視できないようにしてもよい。
裏側ユニット64は遊技盤17の裏側から前飾り体44に装着してもよいし、遊技盤17の裏側から、前飾り体44とは別に遊技盤17に装着してもよい。つまり、前飾り体44は遊技盤17に前側から、裏側ユニット64は遊技盤17に裏側から夫々別々に取り付けるようにしてもよい。
また第3球経路57の内部、開閉扉37、第1・第2前飾り部66,67の裏側に発光手段を設けて、それらを必要に応じて発光させるようにしてもよい。第2入賞口30の開閉部材は開閉翼36により、第3入賞口32の開閉部材は開閉扉37により、可変入賞口118の開閉部材は開閉板121により夫々構成しているが、開閉部材は入賞口の形態に応じて適宜変更可能である。また開閉部材は可変入賞口118を開閉する開閉板121のように、可変入賞口118を直接開閉せずに球受け口114を介して間接的に開閉するようにしてもよい。
口枠体63、前飾り体44の形状、構造は、これらを備えた入賞手段が複合式、単独式の何れであるかによって適宜変えればよい。例えば、複合式の場合には、口枠体63の第1・第2飾り部69,70、前飾り体44の第1・第2前飾り部66,67は別々に設けてもよいし、また単独式の場合には、その単独の入賞手段に見合うものであればよい。従って、前飾り体44の形状、構造は自在に変更可能である。
口枠体63は前飾り体44の第1・第2開口部66a,67aに嵌合しているが、前飾り体44の裏面に第1・第2開口部66a,67aを取り囲む凹部を設け、その凹部に嵌合するようにしてもよい。また口枠体63は前飾り体44の第1・第2開口部66a,67aに対応する位置であれば、直接前飾り体44に嵌合しない構造にしてもよい。
口枠体63の第1飾り部69の前側に第2入賞口30と左右一対の開閉翼36とを設ける場合、その開閉翼36は組立て時の都合上、閉状態のときに第1飾り部69の外周よりも内側に収まる大きさであることが望ましいが、第1飾り部69が開状態の開閉翼36の形状に対応する形状とし、その開状態の開閉翼36が第1飾り部69の外周よりも内側に収まるようにしても、第2入賞口30の左右両側に一対の開閉翼36を備えたままで第1飾り部69を第1開口部66aに嵌脱することができる。
実施形態の裏ケース46は前後に偏平な背面視略矩形状の箱型としているが、その内部に収容される後部機構47に応じて背面視形状を適宜変更可能である。第3球経路57、第3検出スイッチ60は裏ケース46内に収容してもよい。また裏ケース46は遊技盤17の裏側にその裏面に沿って配置しているが、前ケース体77から前側に突出する突状部97を装着孔45内に対応して設け、この突状部97内に第3球経路57、第3検出スイッチ60等を設け、その第3球経路57の裏側を裏ケース46体78で塞ぐようにしてもよい。第1・第2案内通路49,50は前ケース体77に一体に設けてもよい。
裏ケース46は遊技盤17の装着孔45を裏側から覆うようにその全周が装着孔45よりも大きくなっているが、遊技盤17の装着孔45に裏側から入らない大きさのものであればよい。従って、裏ケース46は外周の一部分が装着孔45よりも外側に拡がるものでもよい。また複合入賞手段22のように複数の入賞口29,30,33があり、その入賞口29,30,33と同数の球経路51,52,57及び検出スイッチ55,56,60があり、また複数の入賞口29,30,33と同数又は入賞口29,30,33よりも少ない複数の駆動手段54,59がある場合、裏ケース46内にそれらの全てを収容してもよいし、駆動手段54,59は全て収容し、遊技球の落下口53,58を前後に異ならせる必要のある球経路及び検出スイッチは、その一部を裏ケース46の外部に設けてもよい。その場合、実施形態のように第3球経路57、第3検出スイッチ60を裏ケース46の前側に配置すれば、裏ケース46の裏側を簡素化することができる。勿論、球経路、検出スイッチ、駆動手段が複数又は1の何れの場合にも、その1つを収容すれば十分である。裏ケース46内に複数の球経路、検出スイッチ、駆動手段を設ける場合、夫々が前後に重ならないように遊技盤17の裏面に沿って並べて配置することが望ましい。
また実施形態では、第1・第2球経路51,52、第1・第2検出スイッチ55,56、第1・第2駆動手段54,59を裏ケース46内に収容し、第3球経路57、第3検出スイッチ60を前ケース体77の前側に設けているが、第1・第2球経路51,52、第1・第2検出スイッチ55,56、第1・第2駆動手段54,59は必ずしも裏ケース46内に収容せずに、裏側に露出状に設けてもよい。その場合、例えば遊技盤17の裏側に沿って板状等の支持体を配置し、この支持体の前面に第3球経路57、第3検出スイッチ60を配置し、支持体の裏面に第1・第2球経路51,52、第1・第2検出スイッチ55,56、第1・第2駆動手段54,59を配置してもよい。
支持体の前後両側に球経路、検出スイッチ、駆動手段を設ける場合に、球経路の経路壁、検出スイッチの保持部等は支持体と一体に設けるのが望ましいが、別部材により構成し、それを支持体の前後両面に装着してもよい。
実施形態では、上側の入賞口として第1・第2入賞口29,30を設けているが、これは1個でもよい。第1・第2案内通路49,50は前ケース体77に一体に設けてもよい。また上側に第1・第2入賞口29,30を設ける場合、上側となる第1入口51aに連通する第1球経路51は、下側の第2入口52aを迂回して配置し、第1・第2球経路51,52は異なる位置に遊技球を落下させるようにしてもよい。
可変入賞手段33を特別始動手段31の下側に配置する場合には、その第3入賞口32は前向きに横長矩形状に開放することになるが、第2入賞口30と同様に上向きに開放して左右一対の開閉翼36により開閉するようにしてもよい。また第2落下口58の遊技球はアウト口27に落下させる他、遊技盤17にアウト口27とは別に案内部を設けて、その案内部を経て遊技盤17の裏側へと遊技球を案内するようにしてもよい。前ケース体77、前板77A等の支持体の裏側に複数の球経路と複数の駆動手段とを配置する場合、例えば左右の一方側に球経路を配置し、他方側に駆動手段を配置する等、両者を分けて集中的に配置することが望ましい。
また実施形態では、遊技盤17に装着される遊技部品として複合入賞手段22を例示し、その前飾り体44を遊技盤17の前面に当接する前部材42とし、遊技盤17の装着孔45を介して前部材42と前後に対応して遊技盤17の裏側に配置され且つ装着孔45よりも大きい後部材43を裏ケース46、或いは前板77A等の支持体としているが、遊技部品は複合入賞手段22の他、特別図柄始動手段31、可変入賞手段33等の単独の各種入賞手段、更には画像表示部34を有する画像表示手段20、回転リールを有する回転表示手段等の大型の遊技部品においても同様に実施できることは云うまでもない。
また前部材42と後部材43とを結合手段65により結合する場合には、デザイン的にも後部材43を裏側から前部材42に結合することが望ましいが、前部材42を後部材43に対して前側から結合するようにしてもよい。結合手段79は実施形態のように前ケース体77から後方に突出するボス状の取り付け部79aを設けてもよいが、前ケース体77又は裏ケース体78の周壁部77a,78aに取り付け部79aを設けて、その取り付け部79aにネジ79bを螺合するようにしてもよい。更に各実施形態はパチンコ機について例示しているが、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球機等の各種の弾球遊技機においても同様に実施可能である。