JP2013009526A - 保護制御装置およびその時刻同期方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 本発明の実施形態は、高精度な時刻同期を実現する保護制御装置およびその時刻同期方法を提供することを目的とする。
【解決手段】 本発明の実施形態における保護制御装置は、マスター保護制御装置に中継装置を介して接続し、前記マスター保護制御装置の絶対時刻に、自装置の絶対時刻を補正する。また、前記マスター保護制御装置から前記中継装置を介して第1のメッセージを受信する送受信手段と、前記第1のメッセージを受信した時間から事前に設定された保持時間経過後に第2のメッセージを、前記送受信手段を介して前記中継装置に送信する時刻同期メッセージ制御手段と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】 本発明の実施形態における保護制御装置は、マスター保護制御装置に中継装置を介して接続し、前記マスター保護制御装置の絶対時刻に、自装置の絶対時刻を補正する。また、前記マスター保護制御装置から前記中継装置を介して第1のメッセージを受信する送受信手段と、前記第1のメッセージを受信した時間から事前に設定された保持時間経過後に第2のメッセージを、前記送受信手段を介して前記中継装置に送信する時刻同期メッセージ制御手段と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明の実施形態は、保護制御装置およびその時刻同期方法に関する。
保護制御システムでは、複数の保護制御装置をシステムに接続し、各保護制御装置で同一時刻に電流値等の電気量データをサンプリングし、このサンプリングしたデータを用いて保護演算を行う。このように各保護制御装置で同一時刻にサンプリングを行う為には、保護制御装置間で高精度な時刻同期を行う必要がある。
同期制御方式として、各保護制御装置でGPS受信機から時刻データを受信する方式や通信ネットワークを介して同期制御を行う方式等が考えられている。現在、通信ネットワークを介した同期制御方式として、IEEE1588で定義される高精度時刻同期プロトコルであるPrecision Time Protocol(以下、PTP)を保護制御システムへ適用することも検討されている。
PTP等の通信ネットワークを介して同期制御を行う場合、複数の保護制御装置間にて通信ネットワーク上で同期を行う為のメッセージの送受信が行われる。このような同期制御方式では、メッセージの送受信を行う保護制御装置間における上りと下りの両方向の伝送遅延時間が一定であることを前提として時刻同期処理を行う。また、通信ネットワークに接続し時刻同期を行う各保護制御装置は、マスター保護制御装置またはスレーブ保護制御装置の関係となり、マスター保護制御装置の時刻に対してスレーブ保護制御装置の時刻が補正されることとなる。
しかし、同期制御の為のメッセージの送受信を行う通信ネットワークにおいて、ネットワーク中継機器を介して接続されるスレーブ保護制御装置の数が複数となった場合に、ネットワーク中継機器にてメッセージ同士の衝突等が発生することによって伝送遅延が発生する可能性がある。これにより、同期制御の為のメッセージの上りと下りの伝送遅延時間が変動して誤差が発生し、同期精度が低下する。その結果、保護制御システムが要求する保護制御装置間の高精度な時刻同期を満たす事が出来なくなってしまうことが懸念されている。
そこで、ネットワーク中継機器にてメッセージ同士が衝突しないように、メッセージの送信タイミングを乱数に基づいて決定し、ランダムに変更する方法が提案されている。しかし、乱数を用いた方法でも、スレーブ保護制御装置が多数接続する場合には、ネットワーク中継機器にてメッセージ同士が衝突する虞がある。そのため、高精度な時刻同期を実現できない。
本発明の実施形態は、高精度な時刻同期を実現する保護制御装置およびその時刻同期方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態における保護制御装置は、マスター保護制御装置に中継装置を介して接続し、前記マスター保護制御装置の絶対時刻に、自装置の絶対時刻を補正する。また、前記マスター保護制御装置から前記中継装置を介して第1のメッセージを受信する送受信手段と、前記第1のメッセージを受信した時間から事前に設定された保持時間経過後に第2のメッセージを、前記送受信手段を介して前記中継装置に送信する時刻同期メッセージ制御手段と、を備える。
本発明の実施形態における保護制御装置および時刻同期方法について図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
(構成)
本発明の第1の実施形態における保護制御装置の構成について図1乃至図4を用いて説明する。
(構成)
本発明の第1の実施形態における保護制御装置の構成について図1乃至図4を用いて説明する。
(システム構成)
図1は、保護制御システムの構成を示す図であり、マスター保護制御装置1、ネットワーク中継機器2、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3、通信ネットワーク4、4−1〜4−3から構成されている。
図1は、保護制御システムの構成を示す図であり、マスター保護制御装置1、ネットワーク中継機器2、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3、通信ネットワーク4、4−1〜4−3から構成されている。
マスター保護制御装置1は、ネットワーク中継機器2と通信ネットワーク4を介して接続されている。また、このマスター保護制御装置1内部には、図示しない内部クロックが設けられ、絶対時刻を示すマスター絶対時刻を保持している。
スレーブ保護制御装置3−1〜3−3は、ネットワーク中継機器2と通信ネットワーク4−1〜4−3を介して夫々接続されている。またこのスレーブ保護制御装置3−1〜3−3内部には、図示しない内部クロックが設けられ、絶対時刻を示すスレーブ絶対時刻を保持している。
したがって、マスター保護制御装置1とスレーブ保護制御装置3−1〜3−3とは、ネットワーク中継機器2および通信ネットワーク4、4−1〜4−3を介してデータを送受信することによって、マスター保護制御装置1のマスター絶対時刻に、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3のスレーブ絶対時刻を合わせる。つまり、スレーブ絶対時刻をマスター絶対時刻に基づいて補正する。
ここで、マスター保護制御装置1とスレーブ保護制御装置3−1〜3−3とのデータの送受信は、Network Time Protocol(以下、NTP)や上述したPTP等の時刻同期プロトコルを用いて行われる。以降は一例としてPTPを用いた場合について説明する。
(マスター保護制御装置1の構成)
次に、マスター保護制御装置1の構成について図2を用いて説明する。図3は、マスター保護制御装置1の構成を示す機能ブロック図である。
次に、マスター保護制御装置1の構成について図2を用いて説明する。図3は、マスター保護制御装置1の構成を示す機能ブロック図である。
マスター保護制御装置1は、送受信手段5、内部クロック6、および時刻同期プロトコル手段7を備える。
送受信手段5は、通信ネットワーク4およびネットワーク中継機器2を介して図示しないスレーブ保護制御装置とデータおよびメッセージの送受信を行う。
内部クロック6は、マスター保護制御装置1の絶対時刻を示すマスター絶対時刻を保持している。
時刻同期プロトコル手段7は、内部クロック6に保持されたマスター絶対時刻を取得する。また、Syncメッセージ(第1のメッセージ)、Follow Upメッセージ、およびDelay Responseメッセージを送受信手段5に出力する。
(スレーブ保護制御装置3−1の構成)
次に、スレーブ保護制御装置3−1の構成について図3を用いて説明する。図3は、スレーブ保護制御装置3−1の構成を示す機能ブロック図である。図示しないスレーブ保護制御装置3−2、3−3の構成も、下述するスレーブ保護制御装置3−1と同様の構成を備えるので説明は省略する。
次に、スレーブ保護制御装置3−1の構成について図3を用いて説明する。図3は、スレーブ保護制御装置3−1の構成を示す機能ブロック図である。図示しないスレーブ保護制御装置3−2、3−3の構成も、下述するスレーブ保護制御装置3−1と同様の構成を備えるので説明は省略する。
スレーブ保護制御装置3−1は、送受信手段5−1、内部クロック6−1、時刻同期プロトコル手段7−1、および時刻同期メッセージ制御手段8−1を備える。
送受信手段5−1は、通信ネットワーク4−1およびネットワーク中継機器2を介して図示しないマスター保護制御装置とデータおよびメッセージの送受信を行う。
内部クロック6−1は、スレーブ保護制御装置3−1の絶対時刻を示すスレーブ絶対時刻を保持している。
時刻同期プロトコル手段7−1は、内部クロック6−1に保持されたスレーブ絶対時刻を取得する。また、時刻同期メッセージ制御手段8−1に対してDelay Requestメッセージ(第2のメッセージ)の送信を指示する。さらに、送受信手段5−1により受信したデータおよびメッセージに基づいて、内部クロック6−1に保持されたスレーブ絶対時刻を補正する。
時刻同期メッセージ制御手段8−1は、時刻同期プロトコル手段7−1のDelay Requestメッセージの送信指示に応じて、Delay Requestメッセージを出力するタイミングを制御し、送受信手段5−1に出力する。
(作用)
上述した保護制御システムにおける時刻同期動作ついて図1乃至図4を用いて説明する。図4は、マスター保護制御装置1およびスレーブ保護制御装置3−1〜3−3の動作を示すシーケンス図である。マスター保護制御装置1の動作と、スレーブ保護制御装置3−1の動作とに分けて夫々図5および図6を用いて説明する。図5は、マスター保護制御装置1の動作を示すフローチャートであり、図6は、スレーブ保護制御装置3−1の動作を示すフローチャートである。スレーブ保護制御装置3−2、3−3の動作については、スレーブ保護制御装置3−1と同様であるため説明は省略する。
(マスター保護制御装置1の動作)
マスター保護制御装置1の時刻同期プロトコル手段7が、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3に対してSyncメッセージを、送受信手段5を介して送信する(S1)。
マスター保護制御装置1の時刻同期プロトコル手段7が、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3に対してSyncメッセージを、送受信手段5を介して送信する(S1)。
また、Syncメッセージを送信した絶対時刻を内部クロック6から取得し、T1として保持する。さらに、この時刻同期プロトコル手段7が、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3に対してT1を含むFollow Upメッセージを、送受信手段5を介して送信する(S2)。
次に、時刻同期プロトコル手段7がスレーブ保護制御装置3−1から送信されたDelay Requestメッセージを、送受信手段5を介して受信した場合(S31)、このDelay Requestメッセージを受信した絶対時刻を内部クロックから取得し、T41として保持する。また、スレーブ保護制御装置3−1に対してT41を含むDelay Responseメッセージを、送受信手段5を介して送信する(S32)。
同様に、スレーブ保護制御装置3−2、3−3からのDelay Requestメッセージを受信した場合(S41、S51)、夫々受信した絶対時刻を内部クロックから取得し、T42、T43として保持する。さらに、スレーブ保護制御装置3−2に対してT42を含むDelay Responseメッセージを送信し(S42)、スレーブ保護制御装置3−3に対してT43を含むDelay Responseメッセージを送信する(S52)。
(スレーブ保護制御装置3−1の動作)
スレーブ保護制御装置3−1の時刻同期プロトコル手段7−1は、マスター保護制御装置1から送信されたSyncメッセージを、送受信手段5−1を介して受信する。(S11)
また、Syncメッセージを受信した絶対時刻を内部クロック6−1から取得し、T21として保持する(S12)。
スレーブ保護制御装置3−1の時刻同期プロトコル手段7−1は、マスター保護制御装置1から送信されたSyncメッセージを、送受信手段5−1を介して受信する。(S11)
また、Syncメッセージを受信した絶対時刻を内部クロック6−1から取得し、T21として保持する(S12)。
次に、時刻同期プロトコル手段7―1が、マスター保護制御装置1から送信されたT1を含むFollow Upメッセージを、送受信手段5−1を介して受信する(S13)。
次に、時刻同期プロトコル手段7−1が時刻同期メッセージ制御手段8−1に対して、Delay Requestメッセージを送信する送信指示を与える。次に、送信指示を受けた時刻同期メッセージ制御手段8−1は、T21から事前に設定された保持時間Ti1経過したことを確認し、マスター保護制御装置1に対してDelay Requestメッセージを、送受信手段5−1を介して送信する(S14)。
また、Delay Requestメッセージを送信した絶対時刻を内部クロック6−1から取得し、T31として保持する(S15)。
次に、時刻同期プロトコル手段7―1が、マスター保護制御装置1から送信されたT41を含むDelay Responseメッセージを、送受信手段5−1を介して受信する(S16)。
上述した手順(S12、S13、S15、S16)により、時刻同期プロトコル手段7−1は、T1、T21、T31、およびT41の4つの絶対時刻を保持している。そして、この時刻同期プロトコル手段7−1は、T1、T21、T31、およびT41に基づき、(1)式乃至(3)式を用いてオフセット時間Toを算出する(S17)。
Δt1=T21−T1 ・・・(1)式
Δt2=T31−T41 ・・・(2)式
To=(Δt1+Δt2)/2 ・・・(3)式
ここで、Δt1はマスター保護制御装置1からスレーブ保護制御装置3−1までの伝送値遅延時間、Δt2はスレーブ保護制御装置3−1からマスター保護制御装置1までの伝送遅延時間を示している。
Δt2=T31−T41 ・・・(2)式
To=(Δt1+Δt2)/2 ・・・(3)式
ここで、Δt1はマスター保護制御装置1からスレーブ保護制御装置3−1までの伝送値遅延時間、Δt2はスレーブ保護制御装置3−1からマスター保護制御装置1までの伝送遅延時間を示している。
さらに、時刻同期プロトコル手段7は、このオフセット時間Toに基づいてスレーブ保護制御装置3−1の内部クロック6−1を補正し、マスター保護制御装置1の内部クロック6に合わせる。ここで、内部クロック6−1を補正する方法は、保持しているスレーブ絶対時刻にオフセット時間Toを加算又は減算した値を新しいスレーブ絶対時刻として保存する(S18)。
なお、スレーブ保護制御装置3−2、スレーブ保護制御装置3−3も同様の動作をするため、説明は省略する。
ここで、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3の夫々にて事前に設定される保持時間Ti1〜Ti3は、夫々異なる値に設定している。
(効果)
本実施形態によれば、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3の夫々にて、Syncメッセージを受信してからDelay Requestメッセージを送信するまでの保持時間Ti1〜Ti3を異なる値に設定することにより、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3から送信されるDelay Requestメッセージが、ネットワーク中継機器2において衝突することが無くなる。
本実施形態によれば、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3の夫々にて、Syncメッセージを受信してからDelay Requestメッセージを送信するまでの保持時間Ti1〜Ti3を異なる値に設定することにより、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3から送信されるDelay Requestメッセージが、ネットワーク中継機器2において衝突することが無くなる。
したがって、ネットワーク中継機器2におけるデータの衝突する頻度を少なくすることが可能であるため、高精度な時刻同期を実現することが可能である。
また、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3において、時刻同期プロトコル手段7−1とは異なる構成として時刻同期メッセージ制御手段8−1を備えることにより、時刻同期プロトコル手段7−1を変更する必要がない。そのため、従来から確立されている時刻同期プロトコル手段7−1をそのまま使用することが可能であり、信頼性を向上させることが可能である。
なお、本実施形態では、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3からマスター保護制御装置1に対して、Delay Requestメッセージを1回送信していたが、複数回送信してもよい。ここで、2回目以降のDelay Requestメッセージを送信するタイミングは、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3の夫々にて重ならないように設定する。つまり、マスター保護制御装置1に接続するスレーブ保護制御装置3−1〜3−3の夫々の保持時間は異なる。
このように、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3から複数回Delay Requestメッセージを送信することで、ネットワーク中継機器2の異常等によりデータの衝突が発生した場合にも、高精度な時刻同期を実現することが可能である。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態における保護制御装置について説明する。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3における時刻同期メッセージ制御手段8の保持時間Ti1〜Ti3を、各スレーブ保護制御装置3−1〜3−3固有の値に基づいて算出している点である。以降は、各スレーブ保護制御装置3−1〜3−3固有の値を一例としてIPアドレスを用いた場合について説明する。
本実施形態での保持時間Ti1〜Ti3は、(4)式〜(6)式にて算出される。
Ti1=((Syncメッセージ送信周期)/256)×(スレーブ保護制御装置3−1のIPアドレスの下位8ビット) ・・・(4)式
Ti2=((Syncメッセージ送信周期)/256)×(スレーブ保護制御装置3−2のIPアドレスの下位8ビット) ・・・(5)式
Ti3=((Syncメッセージ送信周期)/256)×(スレーブ保護制御装置3−3のIPアドレスの下位8ビット) ・・・(6)式
その他の構成・作用については第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
Ti2=((Syncメッセージ送信周期)/256)×(スレーブ保護制御装置3−2のIPアドレスの下位8ビット) ・・・(5)式
Ti3=((Syncメッセージ送信周期)/256)×(スレーブ保護制御装置3−3のIPアドレスの下位8ビット) ・・・(6)式
その他の構成・作用については第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
本実施形態によれば、IPアドレス等の各スレーブ保護制御装置3−1〜3−3固有の値に基づいて、保持時間Ti1〜Ti3を設定することによって、第1の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。つまり、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3からのDelay Requestメッセージがネットワーク中継機器2において衝突する頻度を少なくすることが可能であるため、高精度な時刻同期を実現することが可能である。
なお、本実施形態では、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3からマスター保護制御装置1に対して、Delay Requestメッセージを1回送信していたが、複数回送信してもよい。ここで、2回目以降のDelay Requestメッセージを送信するタイミングは、1回目のDelay Requestメッセージと同様に、各スレーブ保護制御装置3−1〜3−3固有の値、例えばIPアドレスに基づいて保持時間を算出し、タイミングを決定しても良い。
このように、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3から複数回Delay Requestメッセージを送信することで、ネットワーク中継機器2の異常等によりデータの衝突が発生した場合にも、高精度な時刻同期を実現することが可能である。
(第3の実施形態)
本発明の第3の実施形態における保護制御装置について説明する。
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3がDelay Requestメッセージを送信するタイミングを、図7に示すタイムスロット10を用いて決定している点である。
タイムスロット10は、フレーム9−1〜9−5から構成され、それぞれのフレーム9−1〜9−5に割り当てられた時間を示すフレーム時間をTfとしている。このフレーム9−1〜9−5は、一定周期でループしている。
例えば、午前0時00分00.0秒〜午前0時00分00.2秒をフレーム9−1、午前0時00分00.2秒〜午前0時00分00.4秒をフレーム9−2、午前0時00分00.4秒〜午前0時00分00.6秒をフレーム9−3、午前0時00分00.6秒〜午前0時00分00.8秒をフレーム9−4、午前0時00分00.8秒〜午前0時00分01.0秒をフレーム9−5とする。この場合1秒周期でループしているため、午前0時00分01.0秒〜午前0時00分01.2秒が再度フレーム9−1となり、フレーム9−2〜9−5も以下同様である。
本実施形態では、スレーブ保護制御装置3−1がDelay Requestメッセージを送信するタイミングをフレーム9−1のフレーム時間Tfの間に設定している。つまり、スレーブ保護制御装置3−1の時刻同期メッセージ制御手段8−1は、時刻同期プロトコル手段7−1からDelay Requestメッセージを送信する送信指示を受けた場合、フレーム9−1のフレーム時間TfにDelay Requestメッセージを送信する。
スレーブ保護制御装置3−2、3−3も同様に、夫々フレーム9−2、9−3のフレーム9−1時間TfにDelay Requestメッセージを送信する。
上述した以外の動作については第1の実施形態と同様であるため説明は省略する。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることが可能である。つまり、複数のフレーム9−1〜9−5から構成されるタイムスロット10に基づいて、各スレーブ保護制御装置3−1〜3−3がDelay Requestメッセージを、別々のフレーム9−1〜9−5にて送信することにより、ネットワーク中継機器2においてスレーブ保護制御装置3−1〜3−3から送信されるDelay Requestメッセージが衝突する頻度が少なくすることが可能となる。
なお、本実施形態では、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3からマスター保護制御装置1に対して、Delay Requestメッセージを1回送信していたが、複数回送信してもよい。ここで、フレーム9−2にスレーブ保護制御装置3−1の1回目のDelay Requestメッセージを送信し、さらにフレーム9−5にスレーブ保護制御装置3−1の2回目のDelay Requestメッセージを送信しても良い。
このように、スレーブ保護制御装置3−1〜3−3から複数回Delay Requestメッセージを送信することで、ネットワーク中継機器2の異常等によりデータの衝突が発生した場合にも、高精度な時刻同期を実現することが可能である。
(第4の実施形態)
本発明の第4の実施形態における保護制御装置について説明する。ただ、第4の実施形態と同一の構成には同一の符号を付し、説明は省略する。
本実施形態が第3の実施形態と異なる点は、スレーブ保護制御装置3−1がフレーム割当手段11−1を備え、スレーブ保護制御装置3−2、3−3も同様にフレーム割当手段を備える点である。本実施形態の構成について図8を用いて説明する。図8は、スレーブ保護制御装置3−1の構成を示す機能ブロック図である。スレーブ保護制御装置3−2、3−3の構成は、図8に示すスレーブ保護制御装置3−1と同様の構成を備えるため説明は省略する。
フレーム割当手段11−1は、送受信手段5−1および時刻同期メッセージ制御手段8−1に接続しており、内部にフレーム割当データを保持している。このフレーム割当データの一例を図9に示す。このフレーム割当データには、各フレーム9−1〜9−5に割り当てられた対象装置を含んでいる。ここでは、フレーム9−2にはスレーブ保護制御装置3−1、フレーム9−3にはスレーブ保護制御装置3−2、フレーム9−4にはスレーブ保護制御装置3−3が割り当てられ、フレーム9−1、9−5は空きフレームとしており、何れの装置も割り当てられていない。
また、フレーム割当手段11−1は、図示しないスレーブ保護制御装置3−2、3−3に対して内部に保持するフレーム割当データを定期的に送信する。さらに、図示しない他のスレーブ保護制御装置3−2、3−3夫々が保持するフレーム割当データを定期的に受信する。この時、他のスレーブ保護制御装置3−2、3−3から受信したフレーム割当データに、内部で保持するフレーム割当データに含まれないデータを示す未割当データが含まれる場合、内部で保持するフレーム割当データに未割当データを上書きする。
例えば、スレーブ保護制御装置3−2から受信したフレーム割当データのフレーム9−1の対象装置に「スレーブ保護制御装置3−4」と記載されており、内部で保持するフレーム割当データのフレーム9−1の対象装置が「空き」である場合、フレーム割当手段11−1は、フレーム9−1の対象装置に「スレーブ保護制御装置3−4」と割り当てる。
また、このフレーム割当手段11−1は、スレーブ保護制御装置3−2、3−3から、フレーム割当データを一定時間受信しない場合は、このスレーブ保護制御装置3−2、3−3がシステムから除外されたと判断し、スレーブ保護制御装置3−2、3−3が割り当てられたフレームを「空き」とする。例えば、スレーブ保護制御装置3−2から事前に設定された時間フレーム割当データを受信しないと、図9に示すフレーム9−3の「対象装置」を「空き」とする。
時刻同期メッセージ制御手段8−1は、フレーム割当手段11−1で保持されているフレーム割当データを読み出し、対応するフレーム(スレーブ保護制御装置3−1ではフレーム9−2)の時間帯にDelay Requestメッセージを、送受信手段5−1を介してマスター保護制御装置1に送信する。
本実施形態によれば、第3の実施形態の効果に加え、新たなスレーブ保護制御装置を接続する等のシステム構成の変更に対して、容易に空きフレームを割り当てることが可能である。
本発明に係る実施形態によれば、高精度な時刻同期を実現する保護制御装置および時刻同期方法を提供することが可能となる。
以上、本発明のいくつかの実施形態について説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことが出来る。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると共に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…マスター保護制御装置
2…ネットワーク中継装置
3−1、3−2、3−3…スレーブ保護制御装置
4…通信ネットワーク
5、5−1…送受信手段
6、6−1…内部クロック
7、7−1…時刻同期プロトコル手段
8−1…時刻同期メッセージ制御手段
9−1、9−2、9−3、9−4、9−5…フレーム
10…タイムスロット
11−1…フレーム割当手段
2…ネットワーク中継装置
3−1、3−2、3−3…スレーブ保護制御装置
4…通信ネットワーク
5、5−1…送受信手段
6、6−1…内部クロック
7、7−1…時刻同期プロトコル手段
8−1…時刻同期メッセージ制御手段
9−1、9−2、9−3、9−4、9−5…フレーム
10…タイムスロット
11−1…フレーム割当手段
Claims (13)
- マスター保護制御装置に中継装置を介して接続し、前記マスター保護制御装置の絶対時刻に、自装置の絶対時刻を補正する保護制御装置において、
前記マスター保護制御装置から前記中継装置を介して第1のメッセージを受信する送受信手段と、
前記第1のメッセージを受信した時間から事前に設定された保持時間経過後に第2のメッセージを、前記送受信手段を介して前記中継装置に送信する時刻同期メッセージ制御手段と、
を備える保護制御装置。 - 前記送受信手段から前記第1のメッセージを受け取り、前記時刻同期メッセージ制御手段に対して前記第2のメッセージを送信する送信指示を出す時刻同期プロトコル手段と、を備え、
前記時刻同期メッセージ制御手段は、前記時刻同期プロトコル手段からの送信指示を受け取ると、前記第1のメッセージを受信した時間から事前に設定された保持時間経過後に第2のメッセージを、前記送受信手段を介して前記中継装置に送信する
請求項1に記載の保護制御装置。 - 前記保持時間は、前記保護制御装置固有の値に基づいた値である
請求項1または2に記載の保護制御装置。 - 前記保護制御装置固有の値は、IPアドレスまたはMACアドレスである
請求項3に記載の保護制御装置。 - マスター保護制御装置に中継装置を介して接続し、前記マスター保護制御装置の絶対時刻に、自装置の絶対時刻を補正する保護制御装置において、
前記マスター保護制御装置から前記中継装置を介して第1のメッセージを受信する送受信手段と、
事前に割り当てられたフレーム時間に第2のメッセージを、前記送受信手段を介して前記中継装置に送信する時刻同期メッセージ制御手段と、
を備える保護制御装置。 - 自装置が前記第2のメッセージを送信するフレーム時間および前記中継装置を介して接続する他の保護制御装置がメッセージを送信するフレーム時間を含むフレーム割当データと、
前記中継装置を介して接続する他の保護制御装置がメッセージを送信するフレーム時間を含む受信フレーム割当データを前記中継装置から受信し、受信した前記受信フレーム割当データに基づいて、前記フレーム割当データを書き換えるフレーム割当手段と、
を備える請求項5に記載の保護制御装置。 - 前記時刻同期メッセージ制御手段は、前記第2のメッセージを複数回送信する
請求項1乃至6のいずれか1項に記載の保護制御装置。 - マスター保護制御装置に中継装置を介して接続し、前記マスター保護制御装置の絶対時刻に、自装置の絶対時刻を補正する保護制御装置の時刻同期方法において、
前記マスター保護制御装置から前記中継装置を介して第1のメッセージを受信する手順と、
前記第1のメッセージを受信した時間から事前に設定された保持時間経過後に第2のメッセージを、前記送受信手段を介して前記中継装置に送信する手順と、
を備える時刻同期方法。 - 前記保持時間は、前記保護制御装置固有の値に基づいた値である
請求項8に記載の時刻同期方法。 - 前記保護制御装置固有の値は、IPアドレスまたはMACアドレスである
請求項9に記載の時刻同期方法。 - マスター保護制御装置に中継装置を介して接続し、前記マスター保護制御装置の絶対時刻に、自装置の絶対時刻を補正する保護制御装置の時刻同期方法において、
前記マスター保護制御装置から前記中継装置を介して第1のメッセージを受信する手順と、
事前に割り当てられたフレーム時間に第2のメッセージを、前記中継装置に送信する手順と、
を備える時刻同期方法。 - 接続する他の保護制御装置がメッセージを送信するフレーム時間を含む受信フレーム割当データを前記中継装置から受信する手順と、
自装置が前記第2のメッセージを送信するフレーム時間および接続する他の保護制御装置がメッセージを送信するフレーム時間を含むフレーム割当データを、前記受信フレーム割当データに基づいて書き換える手順と、
を備える請求項11に記載の時刻同期方法。 - 前記時刻同期メッセージ制御手段は、前記第2のメッセージを複数回送信する
請求項8乃至12のいずれか1項に記載の時刻同期方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011140866A JP2013009526A (ja) | 2011-06-24 | 2011-06-24 | 保護制御装置およびその時刻同期方法 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2013009526A true JP2013009526A (ja) | 2013-01-10 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020155942A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 三菱電機株式会社 | 保護制御装置 |
-
2011
- 2011-06-24 JP JP2011140866A patent/JP2013009526A/ja not_active Withdrawn
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2020155942A (ja) * | 2019-03-20 | 2020-09-24 | 三菱電機株式会社 | 保護制御装置 |
JP7097840B2 (ja) | 2019-03-20 | 2022-07-08 | 三菱電機株式会社 | 保護制御装置 |
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