JP2013007170A - 引き戸の移動規制装置 - Google Patents

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保憲 武内
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基晴 馬場
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Abstract

【課題】引き戸を設けた部屋の出入りを邪魔することなく、引き戸が閉じる方向に移動するのを簡単に防止できる。
【解決手段】引き戸が閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における床面との間の距離が短くなるように、前記引き戸の開閉方向に沿って設置される規制板と、前記引き戸が閉じる方向に移動するのを防止する場合、前記規制板の下側から前記規制板に当接し、前記引き戸が閉じる方向に移動するのを許可する場合、前記規制板から離間するように、前記規制板との間の距離が調整される調整機構と、を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、引き戸の移動規制装置に関する。
一般に、家屋には部屋の出入口を開閉するための引き戸が設けられている。例えば、引き戸が開いたままにならないように、閉じる方向に自動的に移動する引き戸として、自閉式引き戸装置(特許文献1参照)が知られている。この自閉式引き戸装置では、引き戸が閉じる側に設けられた柱の上部と、引き戸の上部に配設されたゼンマイとの間にワイヤーを取り付け、ゼンマイがワイヤーを引っ張る力によって、閉じる方向に引き戸が自動的に移動する。
特開2009−41178号公報
特許文献1の自閉式引き戸装置では、例えば、引き戸を開いたままにする場合、引き戸が閉じる側に設けられた柱の引き戸側の縁と引き戸との間に例えば木片を横置して、引き戸が閉じる方向に移動するのを規制したりしていた。その場合、例えば、引き戸を開いたままにする際の開口幅に応じた長さの木片を、個別に別途用意する必要があった。更に、引き戸が閉じる側に設けられた柱の引き戸側の縁と引き戸との間に横置した木片が、引き戸を設けた部屋の出入りの邪魔となる虞があった。
前述した課題を解決する主たる本発明は、引き戸が閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における床面との間の距離が短くなるように、前記引き戸の開閉方向に沿って設置される規制板と、前記引き戸が閉じる方向に移動するのを防止する場合、前記規制板の下側から前記規制板に当接し、前記引き戸が閉じる方向に移動するのを許可する場合、前記規制板から離間するように、前記規制板との間の距離が調整される調整機構と、を備えたことを特徴とする引き戸の移動規制装置である。
本発明の他の特徴については、添付図面及び本明細書の記載により明らかとなる。
本発明によれば、引き戸を設けた部屋の出入りを邪魔することなく、引き戸が閉じる方向に移動するのを簡単に規制できる。
本発明の第1及び第2実施形態における引き戸装置を示す斜視図である。 本発明の第1及び第2実施形態における鴨居を取り外した状態の引き戸装置を示す斜視図である。 本発明の第1及び第2実施形態における調整機構を示す図である。 本発明の第1実施形態における長い開口幅となるように開いた状態の引き戸装置を示す図である。 本発明の第1実施形態における短い開口幅となるように開いた状態の引き戸装置の図である。 本発明の第2実施形態における長い開口幅となるように開いた状態の引き戸装置を示す図である。 本発明の第2実施形態における短い開口幅となるように開いた状態の引き戸装置を示す図である。 本発明の第3実施形態における引き戸装置を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態における開いた状態の引き戸装置を示す図である。 本発明のその他の実施形態における引き戸装置を示す斜視図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
[第1実施形態]
===引き戸装置===
図1は、本実施形態における引き戸装置を示す斜視図である。尚、規制板41は、鴨居4における下側に向けて開口した案内凹部42に設けられているため、鴨居4と重なって見えない状態となっているが、点線で示されている。図2は、本実施形態における鴨居を取り外した状態の引き戸装置を示す斜視図である。尚、滑車15、ゼンマイ16は、引き戸11の内部に設けられているため、引き戸11に重なって見えない状態となっているが、点線で示されている。
引き戸装置100は、敷居2、柱3、鴨居4、引き戸11を含んで構成される。尚、本実施形態において、Z軸は、引き戸11が開閉する水平方向に沿う軸であり、引き戸11が閉じる方向(奥側)を+Z方向とし、引き戸11が開く方向(手前側)を−Z方向とする。X軸は、出入口5を出入りする方向に沿う軸であり、一方に向かって出入りする方向を+X方向とし、他方に向かって出入りする方向を−X方向とする。Y軸は、引き戸11に対して垂直方向に沿う軸であり、下に向かう方向を−Y方向とし、上に向かう方向を+Y方向とする。
敷居2は、引き戸11が開閉方向に沿って移動するように、引き戸11の下部を案内するための部材である。尚、敷居2の詳細については後述する。鴨居4は、引き戸11が開閉方向に沿って移動するように、引き戸11の上部を案内するための部材である。尚、鴨居4の詳細については後述する。柱3は、鴨居4が引き戸11の上部を案内できる高さとなるように、鴨居4を支持する部材である。尚、柱3の詳細については後述する。引き戸11は、出入口5を開閉するための引き戸である。引き戸11は、引き戸クローザ14によって、閉じる方向に自動的に移動する。引き戸11は、引き戸の移動規制装置によって、引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止されたり許可されたりする。尚、引き戸11、引き戸クローザ14、引き戸の移動規制装置の詳細については後述する。
===引き戸装置の詳細===
以下、図1を参照して、本実施形態に用いられる引き戸装置の詳細について説明する。
引き戸装置100は、例えば家屋における部屋の出入口5に設けられる自閉式の引き戸である。引き戸装置100は、前述したように、敷居2、柱3、鴨居4、引き戸11を含んで構成される。
敷居2は、引き戸11が開閉方向に沿って移動するように、引き戸11の下部を案内するための、例えば長尺状の略矩形柱形状を呈する部材である。敷居2は、例えば、敷居2の長手方向が引き戸11の開閉方向に沿った状態で床面(不図示)に設けられる。敷居2の上面)には、引き戸11の下部を挿入した状態で、引き戸11が開閉方向に沿って移動するのを案内するための案内凹部23が設けられる。案内凹部23の底面には、引き戸11を開閉方向に沿って滑らかに移動させるように引き戸11の下面に設けられた戸車(不図示)を滑らせるためのレール22が開閉方向に沿って設けられる。敷居2の上面には、ストッパ21が設けられる。ストッパ21は、引き戸11を手前側に移動させた際、引き戸11を案内凹部23の手前側の縁で確実にとめるための、例えば略矩形柱形状を呈する部材である。ストッパ21は、敷居2の上面における案内凹部23の手前側の縁に隣接する位置に設けられる。
柱3は、鴨居4が引き戸11の上部を案内できる高さとなるように、鴨居4を支持する、例えば略矩形柱形状を呈する部材である。柱3は、柱3の長手方向が垂直方向に沿った状態で、床面における敷居2と奥側に隣接する位置に立設される。
鴨居4は、引き戸11が開閉方向に沿って移動するように、引き戸11の上部を案内するための、例えば略矩形柱形状を呈する部材である。鴨居4の下面には、引き戸11の上部を挿入した状態で、引き戸11が開閉方向に沿って移動するのを案内するための案内凹部42が設けられる。鴨居4は、案内凹部42に引き戸11の上部を挿入できる高さとなるように、鴨居4の奥側の面が柱3の上部における手前側の面に支持される。鴨居4の手前側の面は、柱3と同様な柱(不図示)によって支持されるものとする。案内凹部42は、案内凹部42の一方の面と他方の面とで、引き戸11が出入りする方向に倒れるのを防止するように、開閉方向に沿って設けられる。案内凹部42の深さは、案内凹部42に挿入した引き戸11の上面の上側に、規制板41を設置できる深さであるものとする。尚、規制板41の詳細については後述する。
引き戸11は、出入口5を開閉するための、例えば略矩形柱形状を呈する引き戸である。引き戸11は、例えば引き戸11を開く方向に移動させるための力が加えられる把手13と、引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止する際に回転力が加えられるダイヤル12とが、引き戸11の例えば一方の側面に設けられる。ここで、ダイヤル12には、例えば引き戸11の開口幅とダイヤル12の回転量とを対応付けた目盛りが設けられているものする。尚、引き戸11の開口幅の詳細については後述する。引き戸11は、引き戸11の下面に設けられた戸車がレール22に沿って走行するように、引き戸11の下部が案内凹部23に挿入される。引き戸11は、引き戸11の上部が案内凹部42に挿入される。
例えば、引き戸11が閉じる方向に移動した場合、引き戸11の奥側の面と柱3の手前側の面とが接触して、出入口5が閉じた状態となる。一方、例えば、引き戸11が開く方向に移動した場合、引き戸11の奥側の面と柱3の手前側の面から離間して、出入口5が開いた状態となる。
===引き戸クローザ===
以下、図1、図2を参照して、本実施形態に用いられる引き戸クローザについて説明する。
引き戸クローザ14は、引き戸11を閉じる方向に自動的に移動させるための装置である。引き戸クローザ14は、滑車15、ゼンマイ16、ワイヤー43を含んで構成される。
滑車15は、ワイヤー43を中継するための滑車である。
滑車15は、例えば引き戸11の内部における上側に設けられる。滑車15は、例えば出入りする方向に沿った軸151を中心に回転するように引き戸11の内部で軸支される。尚、引き戸11は、内部に滑車15、後述するゼンマイ16を設けられるように、中空構造であるものとする。引き戸11の奥側の面における例えば滑車15が設けられた高さと同じ高さの位置には、ワイヤー43を挿通するための孔(不図示)が設けられているものとする。
ゼンマイ16は、ワイヤー43を引っ張る力を発生するための渦巻きばねである。ゼンマイ16は、例えば引き戸11の内部における滑車15よりも下側に設けられる。ゼンマイ16は、中心側の端部が、例えば軸151の下側に設けられた軸161に接続される。ゼンマイ16は、外周側の端部が、ワイヤー43の一端に接続される。
ワイヤー43は、ゼンマイ16の引っ張り力によって引き戸11を閉じる方向に移動させるように、ゼンマイ16と柱3との間に接続されるワイヤーである。ワイヤー43の一端は、ワイヤー43を挿通するための孔、滑車15の外周面を介してゼンマイ16の外周側の端部に接続される。ワイヤー43の一端とは反対側の他端は、柱3の手前側の面における、床面から引き戸11の奥側の面の孔の高さと同じ高さの位置に接続される。
例えば、把手13に対して、引き戸11を開く方向に移動させるための力が加えられた場合、引き戸11は開く方向に移動する。その際、ゼンマイ16は、ゼンマイ16の外周側の端部がワイヤー43に引っ張られて、縮んだ状態になる。その後、例えば、把手13に対して、引き戸11を開く方向に移動させるための力が加えられない状態となった場合、ゼンマイ16は、元の形状に戻ろうとして、ワイヤー43を引っ張る力を発生する。その際、引き戸11は、ゼンマイ16のワイヤー43を引っ張る力によって、閉じる方向に移動する。
===引き戸の移動規制装置===
以下、図1乃至図5を参照して、本実施形態に係る引き戸の移動規制装置について説明する。図3は、本実施形態における調整機構を示す図である。図4は、本実施形態に用いられる長い開口幅となるように開いた状態の引き戸装置を示す図である。尚、規制板41、調整機構6、引き戸11の上部は、鴨居4における下側に向けて開口した案内凹部42に設けられているため、鴨居4と重なって見えない状態となっているが、一点鎖線で示されている。調整機構6は、引き戸11の内部に設けられているため、引き戸11と重なって見えない状態となっているが、点線で示されている。引き戸11の下部は、敷居2の案内凹部23に設けられているため、敷居2と重なって見えない状態となっているが、一点鎖線で示されている。図5は、本実施形態に用いられる短い開口幅となるように開いた状態の引き戸装置を示す図である。尚、規制板41、引き戸11の上部及び下部は、図4と同様に見えない状態となっているが、一点鎖線で示されている。調整機構6は、図4と同様に見えない状態となっているが、点線で示される。
引き戸の移動規制装置は、引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止したり、許可したりするための装置である。引き戸の移動規制装置は、調整機構6、規制板41を含んで構成される。
規制板41は、引き戸11が閉じる方向に移動する際、引き戸11の上面から突出した当接部材61が下側から当接して、引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止するための部材である。尚、当接部材61の詳細については後述する。規制板41は、例えば、既存の鴨居4に対して、平板形状を呈する部材を、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における規制板41と床面との間の距離が連続的に短くなるように斜めに設置する構成としてもよいし、例えば、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における規制板41と床面との間の距離が連続的に短くなる面を有する部材を鴨居4に取り付ける構成としてもよい。又、規制板41は、例えば、鴨居4の一部として予め鴨居4に形成される構成としてもよい。規制板41は、引き戸11の案内凹部42に、開閉方向に沿って設けられる。規制板41は、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における規制板41と床面との間の距離が連続的に短くなるように設けられる。規制板41は、引き戸11を開閉した際に、引き戸11の上部と接触しないように、規制板41の奥側の縁が引き戸11の上面より上側になるように設けられる。規制板41は、規制板41の手前側の縁が、規制板41の奥側の縁よりも上側になるように設けられる。
調整機構6は引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止したり許可したりするために、規制板41に当接したり、離間したりする機構である。調整機構6は、当接部材61、回転ギヤ63、回転ギヤ64(回転部材)を有する。
当接部材61は、規制板41に下側から当接して、引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止するための例えば略系矩形柱形状を呈する長尺状の部材である。当接部材61は、当接部材61の長手方向が垂直方向に沿った状態で、先端が例えば引き戸11の上面に設けられた孔611から上側に向かって突出したり退避したりするように、引き戸11の内部に配設される。尚、引き戸11の内部の中空部分は、前述した滑車15、ゼンマイ16と共に、当接部材61、回転ギヤ63、64も収容できるような構造になっているものとする。当接部材61の下部には、例えば回転ギヤ64と噛み合った状態で、回転ギヤ64の回転力を垂直方向の力に変換して当接部材61を垂直方向に移動させるラックギヤ62が設けられる。尚、回転ギヤ64とラックギヤ62とが、本実施形態における駆動部材に相当する。回転ギヤ64の詳細は後述する。
回転ギヤ64は、ラックギヤ62と噛み合う例えばピニオンギヤである。回転ギヤ64は、例えば出入りする方向に沿った状態でダイヤル12の軸121と連結した軸641を中心に回転するように、引き戸11の内部で軸支される。
回転ギヤ63は、回転ギヤ64と噛み合うギヤである。回転ギヤ63は、回転ギヤ63、64が相互に噛み合う位置に、軸641と平行となるように設けられた軸631を中心に回転するように引き戸11の内部で軸支される。ここで、引き戸11の例えば他方の側面には、ダイヤル12と同様なダイヤル(不図示)が設けられるものとする。引き戸11の他方の側面に設けられたダイヤル(以下、「他方のダイヤル」という)の軸と軸631とは連結されているものとする。
例えば、引き戸11の一方の側面に向かって時計回り方向(a方向)への回転力がダイヤル12に加えられた場合、回転ギヤ64は、軸641を中心にa方向に回転する。ラックギヤ62は、回転ギヤ64のa方向への回転力を下側への力に変換して、当接部材61を下方向に移動させる。その際、回転ギヤ63は、回転ギヤ64のa方向への回転力によって、軸631を中心に引き戸11の一方の側面に向かって反時計回り方向(b方向)に回転する
一方、例えば、b方向への回転力がダイヤル12に加えられた場合、回転ギヤ64は、軸641を中心にb方向に回転する。ラックギヤ62は、回転ギヤ64のb方向への回転力を上側への力に変換して、当接部材61を上方向に移動させる。その際、回転ギヤ63は、回転ギヤ64のb方向への回転力によって、軸631を中心にa方向に回転する。
例えば、a方向への回転力が他方のダイヤルに加えられた場合、回転ギヤ63は、軸631を中心にa方向に回転する。回転ギヤ64は、回転ギヤ63のa方向への回転力によって、軸641を中心にb方向に回転する。ラックギヤ62は、回転ギヤ64のb方向への回転力を上方向への力に変換して、当接部材61を上方向に移動させる。
一方、例えば、b方向への回転力が他方のダイヤルに加えられた場合、回転ギヤ63は、軸631を中心にb方向に回転する。回転ギヤ64は、回転ギヤ63のb方向への回転力によって、軸641を中心にa方向に回転する。ラックギヤ62は、回転ギヤ64のa方向への回転力を下方向への力に変換して、当接部材61を下方向に移動させる。
===引き戸の開口幅===
以下、図4、図5を参照して、本実施形態に係る引き戸の移動規制装置を用いて調整される引き戸の開口幅について説明する。
引き戸の移動規制装置では、例えば引き戸11の上面から突出する当接部材61の突出量に応じて、引き戸11を開いたままにする際の引き戸11の開口幅が連続的に調整される。尚、引き戸11の開口幅は、例えば、引き戸11における奥側の面と、柱3における手前側の面との間の距離とする。
例えば、引き戸11の上面から突出した当接部材61の距離が距離H1の場合、開口幅が距離W1のときに、当接部材61の先端が規制板41の下側から規制板41に当接して、引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止される。引き戸11を開いたままにする際の引き戸11の開口幅が距離W1となる。
例えば、引き戸11の上面から突出した当接部材61の距離が距離H1よりも短い距離H2の場合、開口幅が距離W1よりも短い距離W2のときに、当接部材61の先端が規制板41の下側から規制板41に当接して、引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止される。引き戸11を開いたままにする際の引き戸11の開口幅が距離W2となる。
例えば、引き戸11の上面から当接部材61が突出しない場合、当接部材61が規制板41から離間した状態となり、引き戸11が閉じる方向に移動するのを許可される。引き戸11は閉じた状態になる。
===引き戸の移動規制装置の動作===
以下、図1乃至図5を参照して、本実施形態に係る引き戸の移動規制装置の動作の一例について説明する。尚、例えば、開いた引き戸11を、開口幅が距離W2となるように開いたままの状態にする場合、開いた引き戸11を、閉じた状態にする場合に分けて説明する。更に、ダイヤル12を用いて当接部材61を移動させる場合、他方のダイヤルを用いて当接部材61を移動させる場合に分けて説明する。
<開いた引き戸11を、開口幅が距離W2となるように開いたままの状態にする場合(ダイヤル12を用いて当接部材61を移動させる場合)>
例えば、引き戸11の上面から当接部材61が距離H2だけ突出するように、例えばダイヤル12をb方向に回転させる。ダイヤル12に加えられたb方向への回転力によって、回転ギヤ64は、軸641を中心にb方向に回転する。ラックギヤ62は、回転ギヤ64のb方向への回転力を上側への力に変換して、当接部材61を上方向に移動させる。当接部材61が距離H2だけ引き戸11の上面から突出した状態となる。例えば、引き戸11が、引き戸クローザ14によって閉じる方向に自動的に移動した場合、開口幅が距離W2となったときに、当接部材61の例えば先端が規制板41に当接する。その際、引き戸11は、閉じる方向に向かって移動するのが防止されて、引き戸11は、開口幅が距離W2で開いたままの状態となる。
<開いた引き戸11を、開口幅が距離W2となるように開いたままの状態にする場合(他方のダイヤルを用いて当接部材61を移動させる場合)>
例えば、引き戸11の上面から当接部材61が距離H2だけ突出するように、例えば他方のダイヤルをa方向に回転させる。他方のダイヤルに加えられたa方向への回転力によって、回転ギヤ63は、軸631を中心にa方向に回転する。その際、回転ギヤ63のa方向への回転力によって、回転ギヤ64は、軸641を中心にb方向に回転する。その後に、開口幅が距離W2となる引き戸11の動作は、ダイヤル12を用いて当接部材61を移動させる場合と同様であるので、その説明は省略する。
<開いた引き戸11を、閉じた状態にする場合(ダイヤル12を用いて当接部材61を移動させる場合)>
例えば、引き戸11の上面から当接部材61が退避するように、例えばダイヤル12をa方向に回転させる。ダイヤル12に加えられたa方向への回転力によって、回転ギヤ64は、軸641を中心にa方向に回転する。ラックギヤ62は、回転ギヤ64のa方向への回転力を下側への力に変換して、当接部材61を下方向に移動させる。当接部材61が引き戸11の上面から退避して、規制板41から離間した状態となる。例えば、引き戸11が、引き戸クローザ14によって閉じる方向に自動的に移動した場合、引き戸11は閉じた状態となる。
<開いた引き戸11を、閉じた状態にする場合(他方のダイヤルを用いて当接部材61を移動させる場合)>
例えば、引き戸11の上面から当接部材61が退避するように、例えば他方のダイヤルをb方向に回転させる。他方のダイヤルに加えられたb方向への回転力によって、回転ギヤ63は、軸631を中心にb方向に回転する。その際、回転ギヤ63のb方向への回転力によって、回転ギヤ64は、軸641を中心にa方向に回転する。その後に、引き戸11を閉じる動作は、ダイヤル12を用いて当接部材61を移動させる場合と同様であるので、その説明は省略する。
前述したように、規制板41は、引き戸11の開閉方向に沿って、引き戸11が閉じる方向に移動するにつれて垂直方向の床面との間の距離が短くなるように設置される。引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止する場合、調整機構6は、下側から規制板41に当接する。引き戸11が閉じる方向に移動するのを許可する場合、調整機構6は、規制板41から離間する。よって、例えば、引き戸11を開いたままにする際、出入口5に例えば木片等を横置する必要がないので、引き戸11を設けた部屋の出入りを邪魔することなく、引き戸11が閉じる方向に移動するのを簡単に規制できる。
又、規制板41は、床面との間の距離が連続的に短くなる形状を呈する。規制板41と調整機構6との間の距離は、引き戸11の開口幅に応じて調整される。よって、引き戸11を開いたままの状態にする際、引き戸11の開口幅を自由に調整できる。従って、使い勝手のよい引き戸の移動規制装置を提供することができる。
又、当接部材61は、先端が例えば引き戸11の上面から上側に向かって突出するように、引き戸11の内部に配設される。規制板41は、当接部材61が当接するように、当接部材61の上側に設置される。よって、例えば引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止する場合、当接部材61を規制板41に確実に当接できるので、引き戸11が閉じる方向に移動するのを確実に規制できる。
又、回転ギヤ64に加えられる回転力をラックギヤ62が垂直方向の力に変換することによって、当接部材61が規制板41に下側から当接するように垂直方向に移動する。よって、回転ギヤ64を引き戸11における、例えば回転力を回転ギヤ64に加え易い所定の高さの位置に設けることによって、当接部材61を確実に移動させることができる。従って、更に、使い勝手のよい引き戸の移動規制装置を提供することができる。
又、回転ギヤ64は、ダイヤル12、他方のダイヤルに加えられる回転力に基づいて、回転する。よって、引き戸11の一方側からも他方側からも当接部材61を移動させることができる。従って、更に、使い勝手のよい引き戸の移動規制装置を提供することができる。
[第2実施形態]
===引き戸の移動規制装置===
本発明の第2実施形態に係る引き戸の移動規制装置は、第1実施形態に係る引き戸の移動規制装置の規制板41を規制板41aに変更したものである。尚、規制板41a以外の構成は、第1実施形態に係る引き戸の移動規制装置と同様であるので、その説明は省略する。図6は、本実施形態に用いられる長い開口幅となるように開いた状態の引き戸装置を示す図である。尚、図4に示された構成と同じ構成については同じ番号を付すのみで、その説明は省略する。規制板41aは、鴨居4における下側に向けて開口した案内凹部42に設けられているため、鴨居4と重なって見えない状態となっているが、一点鎖線で示されている。図7は、本実施形態に用いられる短い開口幅となるように開いた状態の引き戸装置を示す図である。尚、図5に示された構成と同じ構成については同じ番号を付すのみで、その説明は省略する。規制板41aは、図6と同様に見えない状態となっているが、一点鎖線で示されている。
引き戸の移動規制装置は、規制板41aを含んで構成される。尚、本実施形態において、Z軸は、引き戸11が開閉する水平方向に沿う軸であり、引き戸11が閉じる方向(奥側)を+Z方向とし、引き戸11が開く方向(手前側)を−Z方向とする。X軸は、出入口5を出入りする方向に沿う軸であり、一方に向かって出入りする方向を+X方向とし、他方に向かって出入りする方向を−X方向とする。Y軸は、引き戸11に対して垂直方向に沿う軸であり、下に向かう方向を−Y方向とし、上に向かう方向を+Y方向とする。
規制板41aは、引き戸11が閉じる方向に移動する際、引き戸11の上面から突出した当接部材61が下側から当接して、引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止するための部材である。規制板41aは、例えば、既存の鴨居4に対して、階段形状を呈する部材を、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における規制板41aと床面との間の距離が連続的に短くなるように設置する構成としてもよいし、例えば、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における規制板41aと床面との間の距離が段階的に短くなる面を有する部材を鴨居4に取り付ける構成としてもよい。又、規制板41aは、例えば、鴨居4の一部として予め鴨居4に形成される構成としてもよい。規制板41aは、引き戸11の案内凹部42に、開閉方向に沿って設けられる。規制板41aは、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における床面との間の距離が段階的に短くなるように設けられる。規制板41aにおける、床面との間の距離が段階的に短くなる面を、例えば床面との間の距離が短くなる順に、階段面411a、412a、413aとする。規制板41aは、階段面411a、412a、413aが、例えば床面と平行になるように設けられる。規制板41aは、引き戸11を開閉した際に、階段面413aと引き戸11の上部とが接触しないように、階段面413aが引き戸11の上面より上側になるように設けられる。
===引き戸の開口幅===
以下、図6、図7を参照して、本実施形態に係る引き戸の移動規制装置を用いて調整される引き戸の開口幅について説明する。
引き戸の移動規制装置では、例えば引き戸11の上面から突出する当接部材61の突出量に応じて、引き戸11を開いたままにする際の引き戸11の開口幅が段階的に調整される。
例えば、引き戸11の上面から突出する当接部材61の距離H3が、引き戸11の上面と階段面412aとの間の距離よりも長く、引き戸11の上面と階段面411aとの距離よりも短い場合、引き戸11が閉じる方向に移動する際、当接部材61は、階段面411a、412aの段差を作る当接面411bに当接する。その場合、開口幅が距離W3のときに、当接部材61の上部が規制板41aの下側から規制板41aに当接して、引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止される。引き戸11を開いたままにする際の引き戸11の開口幅が距離W3となる。
例えば、引き戸11の上面から突出する当接部材61の距離H4が、引き戸11の上面と階段面413aとの間の距離よりも長く、引き戸11の上面と階段面412aとの距離よりも短い場合、引き戸11が閉じる方向に移動する際、当接部材61は、階段面412a、413aの段差を作る当接面411bに当接する。その場合、開口幅が距離W4のときに、当接部材61の上部が規制板41aの下側から規制板41aに当接して、引き戸11が閉じる方向に移動するのを防止される。引き戸11を開いたままにする際の引き戸11の開口幅が距離W3よりも短い距離W4となる。
例えば、引き戸11の上面から突出する当接部材61の距離が、引き戸11の上面と階段面413aとの間の距離よりも短い場合、引き戸11が閉じる方向に移動する際、規制板41aから離間した状態となり、引き戸11が閉じる方向に移動するのを許可される。引き戸11は閉じた状態になる。
===引き戸の移動規制装置の動作===
以下、図1乃至図3、図6、図7を参照して、本実施形態に係る引き戸の移動規制装置の動作の一例について説明する。尚、例えば、開いた引き戸11を、開口幅が距離W4となるように開いたままの状態にする場合、開いた引き戸11を、閉じた状態にする場合に分けて説明する。更に、ダイヤル12を用いて当接部材61を移動させる場合、他方のダイヤルを用いて当接部材61を移動させる場合に分けて説明する。
<開いた引き戸11を、開口幅が距離W4となるように開いたままの状態にする場合(ダイヤル12を用いて当接部材61を移動させる場合)>
例えば、引き戸11の上面から突出する当接部材61の距離H4が、引き戸11の上面と階段面413aとの間の距離よりも長く、引き戸11の上面と階段面412aとの距離よりも短くなるように、例えばダイヤル12をb方向に回転させる。ダイヤル12に加えられたb方向への回転力によって、回転ギヤ64は、軸641を中心にb方向に回転する。ラックギヤ62は、回転ギヤ64のb方向への回転力を上側への力に変換して、当接部材61を上方向に移動させる。引き戸11の上面から突出する当接部材61の距離H4が、引き戸11の上面と階段面413aとの間の距離よりも長く、引き戸11の上面と階段面412aとの距離よりも短い距離となる。例えば、引き戸11が、引き戸クローザ14によって閉じる方向に自動的に移動した場合、当接部材61の上部が当接面412bに当接して、開口幅が距離W4となる。その際、引き戸11は、閉じる方向に向かって移動するのが防止されて、引き戸11は、開口幅が距離W4で開いたままの状態となる。
<開いた引き戸11を、開口幅が距離W4となるように開いたままの状態にする場合(他方のダイヤルを用いて当接部材61を移動させる場合)>
例えば、引き戸11の上面から突出する当接部材61の距離H4が、引き戸11の上面と階段面413aとの間の距離よりも長く、引き戸11の上面と階段面412aとの距離よりも短くなるように、例えば他方のダイヤルをa方向に回転させる。他方のダイヤルに加えられたa方向への回転力によって、回転ギヤ63は、軸631を中心にa方向に回転する。その際、回転ギヤ63のa方向への回転力によって、回転ギヤ64は、軸641を中心にb方向に回転する。その後に、開口幅が距離W4となる引き戸11の動作は、ダイヤル12を用いて当接部材61を移動させる場合と同様であるので、その説明は省略する。
<開いた引き戸11を、閉じた状態にする場合(ダイヤル12を用いて当接部材61を移動させる場合)>
例えば、引き戸11の上面から突出する当接部材61の距離が、引き戸11の上面と階段面413aとの間の距離よりも短くなるように、例えばダイヤル12をa方向に回転させる。ダイヤル12に加えられたa方向への回転力によって、回転ギヤ64は、軸641を中心にa方向に回転する。ラックギヤ62は、回転ギヤ64のa方向への回転力を下側への力に変換して、当接部材61を下方向に移動させる。引き戸11の上面から突出する当接部材61の距離が、引き戸11の上面と階段面413aとの間の距離よりも短い距離となる。その際、当接部材61が、規制板41aから離間した状態となる。例えば、引き戸11が、引き戸クローザ14によって閉じる方向に自動的に移動した場合、引き戸11は閉じた状態となる。
<開いた引き戸11を、閉じた状態にする場合(他方のダイヤルを用いて当接部材61を移動させる場合)>
例えば、引き戸11の上面から突出する当接部材61の距離が、引き戸11の上面と階段面413aとの間の距離よりも短くなるように、例えば他方のダイヤルをb方向に回転させる。他方のダイヤルに加えられたb方向への回転力によって、回転ギヤ63は、軸631を中心にb方向に回転する。その際、回転ギヤ63のb方向への回転力によって、回転ギヤ64は、軸641を中心にa方向に回転する。その後に、引き戸11を閉じる動作は、ダイヤル12を用いて当接部材61を移動させる場合と同様であるので、その説明は省略する。
前述したように、規制板41aは、床面との間の距離が段階的に短くなる形状を呈する。よって、引き戸11の開口幅に対応した段差を規制板41aに設けることによって、引き戸11を開いたままの状態とする際、引き戸11の開口幅を確実に所定の開口幅にすることができる。又、当接部材61が規制板41aの下側から規制板41aに当接する場合、当接部材61の上部と規制板41aの当接面とが当接する。よって、例えば当接部材61の先端が、規制板41aとの摩擦で磨耗した場合も、引き戸11が閉じる方向に移動するのを確実に規制できる。従って、引き戸11が閉じる方向に移動するのを、更に、確実に規制することができる。
[第3実施形態]
===引き戸装置===
図8は、本実施形態における引き戸装置を示す斜視図である。尚、図1に示された構成と同じ構成については同じ番号を付すのみで、その説明は省略する。規制板41cは、ガイド凹部451cに設けられているため、ガイド部材45cと重なって見えない状態となっているが、点線で示されている。
引き戸装置100cは、引き戸11cを含んで構成される。尚、本実施形態において、Z軸は、引き戸11cが開閉する水平方向に沿う軸であり、引き戸11cが閉じる方向(奥側)を+Z方向とし、引き戸11cが開く方向(手前側)を−Z方向とする。X軸は、出入口5を出入りする方向に沿う軸であり、一方に向かって出入りする方向を+X方向とし、他方に向かって出入りする方向を−X方向とする。Y軸は、引き戸11cに対して垂直方向に沿う軸であり、下に向かう方向を−Y方向とし、上に向かう方向を+Y方向とする。
引き戸11cは、出入口5を開閉するための、例えば略矩形柱形状を呈する引き戸である。引き戸11cは、例えば引き戸11cを開く方向に移動させるための力が加えられる把手13c、ダイヤル12c、調整機構6c、取り付け部材65cが、引き戸11cの例えば一方の側面に設けられる。尚、ダイヤル12c、調整機構6c、取り付け部材65cの詳細については後述する。
===引き戸の移動規制装置===
以下、図8、図9を参照して、本実施形態に係る引き戸の移動規制装置について説明する。図9は、本実施形態における開いた状態の引き戸装置を示す図である。尚、図4に示された構成と同じ構成については同じ番号を付すのみで、その説明は省略する。規制板41c、当接部材61cの上部は、ガイド凹部451cに設けられているため、ガイド部材45cと重なって見えない状態となっているが、一点鎖線で示されている。引き戸11cの上部及び下部は夫々、鴨居4の案内凹部42、敷居2の案内凹部22に夫々設けられているため、鴨居4、敷居2と夫々重なって見えない状態となっているが、一点鎖線で示されている。当接部材61cの中間部分は、取り付け部材65cの内部に設けられているために、取り付け部材65cと重なって見えない状態となっているが、一点鎖線で示されている。回転ギヤ64c(回転部材)、軸121cは、ダイヤル12cに重なって見えない状態となっているが、点線で示されている。
引き戸の移動規制装置は、引き戸11cが閉じる方向に移動するのを防止したり、許可したりするための装置である。引き戸の移動規制装置は、調整機構6c、規制板41cを含んで構成される。
規制板41cは、引き戸11cが閉じる方向に移動する際、引き戸11cの上面の近傍に向かって移動する当接部材61cが下側から当接して、引き戸11cが閉じる方向に移動するのを防止するための部材である。尚、当接部材61cの詳細については後述する。規制板41cは、例えば、既存の鴨居4に対して、平板形状を呈する部材を、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における規制板41cと床面との間の距離が連続的に短くなるように斜めに設置する構成としてもよいし、例えば、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における規制板41cと床面との間の距離が連続的に短くなる面を有する部材を鴨居4に取り付ける構成としてもよい。又、規制板41cは、例えば、鴨居4の一部として予め鴨居4に形成される構成としてもよい。規制板41cは、鴨居4の一方の側面に設けられたガイド部材45cと、鴨居4の一方の側面とで形成されるガイド凹部451cに、開閉方向に沿って設けられる。ここで、ガイド部材45cは、例えば下側が開口するガイド凹部451cを鴨居4の一方の側面との間で形成するように、鴨居4の一方の側面に取り付けられる。規制板41cは、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における規制板41cと床面との間の距離が連続的に短くなるように設けられる。規制板41cは、規制板41cの手前側の縁が、規制板41の奥側の縁よりも上側になるように設けられる。
調整機構6cは引き戸11cが閉じる方向に移動するのを防止したり許可したりするために、規制板41cに当接したり、離間したりする機構である。調整機構6cは、当接部材61c、回転ギヤ64cを有する。
当接部材61cは、規制板41cに下側から当接して、引き戸11cが閉じる方向に移動するのを防止するための例えば略系矩形柱形状を呈する長尺状の部材である。ここで、取り付け部材65cは、当接部材61cが垂直方向に沿って移動できるように、当接部材61cを引き戸11cの一方の側面に取り付けるための部材である。取り付け部材65cは、例えば略矩形柱形状を呈し、取り付け部材65cの他方の面が引き戸11cの一方の側面に取り付けられる。取り付け部材65cは、当接部材61cが垂直方向に沿って挿通される孔651cが取り付け部材65cの上面及び下面を貫通するように設けられる。当接部材61cは、当接部材61cを取り付け部材65cの孔651cに挿通することよって、例えば引き戸11cの一方の側面に取り付けられる。当接部材61cの下部には、例えば回転ギヤ64cと噛み合った状態で、回転ギヤ64cの回転力を垂直方向の力に変換して当接部材61cを垂直方向に移動させるラックギヤ62cが設けられる。尚、回転ギヤ64cとラックギヤ62cとが、本実施形態における駆動部材に相当する。回転ギヤ64cの詳細は後述する。
回転ギヤ64cは、ラックギヤ62cと噛み合う例えばピニオンギヤである。回転ギヤ64cは、例えば出入りする方向に沿った軸121c中心に回転するように、引き戸11cの一方の側面に軸支される。回転ギヤ64cの一方側の端部には、軸121cを中心に回転するダイヤル12cが取り付けられる。
例えば、引き戸11の一方の側面に向かって時計回り方向(a3方向)への回転力がダイヤル12cに加えられた場合、回転ギヤ64cは、軸121cを中心にa3方向に回転する。ラックギヤ62cは、回転ギヤ64cのa3方向への回転力を下側への力に変換して、当接部材61cを下方向に移動させる。
一方、例えば、引き戸11の一方の側面に向かって反時計回り方向(b3方向)への回転力がダイヤル12cに加えられた場合、回転ギヤ64cは、軸121cを中心にb3方向に回転する。ラックギヤ62cは、回転ギヤ64cのb3方向への回転力を上側への力に変換して、当接部材61cを上方向に移動させる。
===引き戸の開口幅===
以下、図9を参照して、本実施形態に係る引き戸の移動規制装置を用いて調整される引き戸の開口幅について説明する。
引き戸の移動規制装置では、例えば規制板41cと当接部材61cとの間の距離に応じて、引き戸11cを開いたままにする際の引き戸11cの開口幅が連続的に調整される。
例えば、当接部材61cの先端と床面との間の距離が距離H5となるように、当接部材61cを移動させた場合、開口幅が距離W5のときに、当接部材61cの先端が規制板41cの下側から規制板41cに当接して、引き戸11cが閉じる方向に移動するのを防止される。引き戸11cを開いたままにする際の引き戸11cの開口幅が距離W5となる。
例えば、当接部材61cの先端と床面との間の距離が、規制板41cの奥側の縁と床面との間の距離よりも短くなるように、当接部材61cを移動させた場合、当接部材61cが規制板41cから離間した状態となり、引き戸11cが閉じる方向に移動するのを許可される。引き戸11cは閉じた状態になる。
===引き戸の移動規制装置の動作===
以下、図8、図9を参照して、本実施形態に係る引き戸の移動規制装置の動作の一例について説明する。尚、例えば、開いた引き戸11cを、開口幅が距離W5となるように開いたままの状態にする場合、開いた引き戸11cを、閉じた状態にする場合に分けて説明する。
<開いた引き戸11cを、開口幅が距離W5となるように開いたままの状態にする場合>
例えば当接部材61cの先端と床面との間の距離が距離H5となるように、例えばダイヤル12cをb3方向に回転させる。ダイヤル12cに加えられたb3方向への回転力によって、回転ギヤ64cは、軸121cを中心にb3方向に回転する。ラックギヤ62cは、回転ギヤ64cのb3方向への回転力を上側への力に変換して、当接部材61cを上方向に移動させる。当接部材61cの例えば先端と床面との間の距離が距離H5となる。例えば、引き戸11cが、閉じる方向に移動した場合、開口幅が距離W5となったときに、当接部材61cの例えば先端が規制板41cに当接する。その際、引き戸11cは、閉じる方向に向かって移動するのが防止されて、引き戸11cは、開口幅が距離W5で開いたままの状態となる。
<開いた引き戸11cを、閉じた状態にする場合>
例えば当接部材61cの先端と床面との間の距離が、規制板41cの奥側の縁と床面との間の距離よりも短くなるように、例えばダイヤル12cをa3方向に回転させる。ダイヤル12cに加えられたa3方向への回転力によって、回転ギヤ64cは、軸121cを中心にa3方向に回転する。ラックギヤ62cは、回転ギヤ64cのa3方向への回転力を下側への力に変換して、当接部材61cを下方向に移動させる。当接部材61cの先端と床面との間の距離が、規制板41cの奥側の縁と床面との間の距離よりも短くなり、当接部材61cが規制板41cから離間した状態となる。例えば、引き戸11cが、閉じる方向に移動した場合、引き戸11cは閉じた状態となる。
前述したように、当接部材61cと回転ギヤ64cとは、引き戸11cの一方の側面に設けられる。規制板41cは、当接部材61cの上側に設置される。よって、例えば、当接部材61c、回転ギヤ64cは、引き戸11cの側面に取り付ければよいので、当接部材61c、回転ギヤ64cを引き戸11cに簡単に取り付けることができる。又、鴨居4の案内凹部42の上側の面と、引き戸11cの上面との間に規制板41cを取り付けるための十分なスペースがない場合でも、規制板41cを当接部材61cの上側に取り付けることができる。従って、利用性の高い引き戸の移動規制装置を提供することができる。
[その他の実施形態]
第1乃至第3実施形態では、規制板を当接部材の上側に設置した場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、規制板を当接部材の下側に設置してもよい。図10は、本実施形態における引き戸装置を示す斜視図である。
引き戸の移動規制装置は、引き戸11cが閉じる方向に移動するのを防止したり、許可したりするための装置である。引き戸の移動規制装置は、調整機構6d、規制板41dを含んで構成される。尚、本実施形態において、Z軸は、引き戸11cが開閉する水平方向に沿う軸であり、引き戸11cが閉じる方向(奥側)を+Z方向とし、引き戸11cが開く方向(手前側)を−Z方向とする。X軸は、出入口5を出入りする方向に沿う軸であり、一方に向かって出入りする方向を+X方向とし、他方に向かって出入りする方向を−X方向とする。Y軸は、引き戸11cに対して垂直方向に沿う軸であり、下に向かう方向を−Y方向とし、上に向かう方向を+Y方向とする。
規制板41dは、引き戸11cが閉じる方向に移動する際、引き戸11cの下面の近傍に向かって移動する当接部材61dが上側から当接して、引き戸11cが閉じる方向に移動するのを防止するための部材である。尚、当接部材61dの詳細については後述する。規制板41dは、例えば、既存の敷居2dに対して、取り付け凹部411dを設けて、平板形状を呈する部材を、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における規制板41dと敷居2dの上面との間の距離が連続的に短くなるように斜めに設置する構成としてもよいし、例えば、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における規制板41dと敷居2dの上面との間の距離が連続的に短くなる面を有する部材を敷居2dの取り付け凹部411dに取り付ける構成としてもよい。又、例えば、敷居2dの一部として予め敷居2dに形成される構成としてもよい。規制板41dは、敷居2dの上面に設けられた取り付け凹部411dに設けられる。ここで、敷居2dの上面には、引き戸の開閉方向に沿って規制板41dを設置するための取り付け凹部41dが、案内凹部23と一方側に隣接する位置に設けられているものとする。規制板41dは、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における規制板41dと敷居2dの上面との間の距離が連続的に短くなるように設けられる。規制板41dは、規制板41dの手前側の縁が、規制板41dの奥側の縁よりも下側になるように設けられる。
調整機構6dは引き戸11cが閉じる方向に移動するのを防止したり許可したりするために、規制板41dに当接したり、離間したりする機構である。調整機構6dは、当接部材61d、回転ギヤ64dを有する。
当接部材61dは、規制板41dに上側から当接して、引き戸11cが閉じる方向に移動するのを防止するための例えば略系矩形柱形状を呈する長尺状の部材である。
当接部材61dは、取り付け部材65dによって、例えば引き戸11cの一方の側面に取り付けられる。当接部材61dの上部には、例えば回転ギヤ64dと噛み合った状態で、回転ギヤ64dの回転力を垂直方向の力に変換して当接部材61dを垂直方向に移動させるラックギヤ62dが設けられる。
回転ギヤ64dは、ラックギヤ62dと噛み合う例えばピニオンギヤである。回転ギヤ64dは、例えば出入りする方向に沿った軸121d中心に回転するように、引き戸11cの一方の側面に軸支される。回転ギヤ64dの一方側の端部には、軸121dを中心に回転するダイヤル12dが取り付けられる。
例えば、当接部材61dが規制板61dに当接するように、当接部材61dを例えば下側に向かって移動させた際に、引き戸11cが閉じる方向に移動したとき、当接部材61dが規制板41dに当接して、引き戸11cが閉じる方向に移動するのを防止される。その場合、引き戸11cは開いたままの状態になる。一方、例えば、当接部材61dが規制板41dから離間するように、当接部材61dを例えば上側に向かって移動させた場合、引き戸11cが閉じる方向に移動するのを許可された状態になり、引き戸11cが閉じる。
前述したように、当接部材61dと回転ギヤ64dとは、引き戸11cの一方の側面に設けられる。規制板41dは、当接部材41dの下側に設置される。よって、例えば、規制板41dを引き戸11cの上面の近傍に設置するのが困難な場合も、規制板41dを例えば敷居2dの上面に設けられた取り付け凹部411dの内部に設置することによって、引き戸11cが閉じる方向に移動するのを防止することができる。従って、利用性の高い引き戸の移動規制装置を提供することができる。
尚、第1乃至第3実施形態、その他の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
第3実施形態においては、規制板41cが、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における規制板41cと床面との間の距離が連続的に短くなるように設けられる場合について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、規制板41cが、閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における床面との間の距離が段階的に短くなるように設けられる構成としてもよい。この場合、引き戸11cの開口幅に対応した段差を規制板41cに設けることによって、引き戸11cを開いたままの状態とする際、引き戸11cの開口幅を確実に所定の開口幅にすることができる。又、当接部材61cが規制板41cの下側から規制板41cに当接する場合、当接部材61cの上部と規制板41cの当接面とが当接する。よって、例えば当接部材61cの先端が、規制板41cとの摩擦で磨耗した場合も、引き戸11cが閉じる方向に移動するのを確実に規制できる。
2、2d 敷居
3 柱
4 鴨居
5 出入口
6、6c、6d 調整機構
11、11c 引き戸
12、12c、12d ダイヤル
41、41a、41c、41d 規制板
61、61c、61d 当接部材
62、62c、62d ラックギヤ
63、64、64c、64d 回転ギヤ
100、100c、100d 引き戸装置
411a、412a、413a 階段面
411b、412b 当接面

Claims (8)

  1. 引き戸が閉じる方向に移動するにつれて垂直方向における床面との間の距離が短くなるように、前記引き戸の開閉方向に沿って設置される規制板と、
    前記引き戸が閉じる方向に移動するのを防止する場合、前記規制板の下側から前記規制板に当接し、前記引き戸が閉じる方向に移動するのを許可する場合、前記規制板から離間するように、前記規制板との間の距離が調整される調整機構と、
    を備えたことを特徴とする引き戸の移動規制装置。
  2. 前記規制板は、前記床面との間の距離が連続的に短くなる形状を呈する
    ことを特徴とする請求項1に記載の引き戸の移動規制装置。
  3. 前記規制板は、前記床面との間の距離が段階的に短くなる形状を呈する
    ことを特徴とする請求項1に記載の引き戸の移動規制装置。
  4. 前記調整機構は、前記引き戸の開口幅に応じて前記規制板との間の距離が調整される
    ことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の引き戸の移動規制装置。
  5. 前記調整機構は、
    前記規制板の下側から前記規制板に当接するように垂直方向に移動する当接部材と、
    前記当接部材が垂直方向に移動するように前記当接部材に駆動力を与える駆動部材と、
    を有することを特徴とする請求項4に記載の引き戸の移動規制装置。
  6. 前記駆動部材は、回転部材であり、
    前記当接部材は、前記駆動部材から与えられる回転力を垂直方向の力に変換して移動する
    ことを特徴とする請求項5に記載の引き戸の移動規制装置。
  7. 前記当接部材は、前記引き戸が閉じる方向に移動するのを防止する際に、前記引き戸の上面から上側に向かって突出するように前記引き戸の内部に配設され、
    前記規制板は、前記当接部材が当接するように、前記当接部材の上側に設置される
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の引き戸の移動規制装置。
  8. 前記当接部材は、前記引き戸が閉じる方向に移動するのを防止する際に、前記引き戸の上面の近傍に向かって移動するように前記引き戸の側面に設けられ、
    前記規制板は、前記当接部材が当接するように、前記当接部材の上側に設置される
    ことを特徴とする請求項5又は6に記載の引き戸の移動規制装置。
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JP2011138728A Withdrawn JP2013007170A (ja) 2011-06-22 2011-06-22 引き戸の移動規制装置

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