以下、本発明の好適な実施例を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述べる実施例は、本発明の好適な実施例であるので、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の範囲は、以下の説明によって不当に限定されるものではなく、また、本実施の形態で説明される構成の全てが本発明の必須の構成要件ではない。
図1〜図10は、本発明の画像形成装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラムの第1実施例を示す図であり、図1は、本発明の画像形成装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラムの第1実施例を適用した画像形成装置1の正面概略構成図である。
図1において、画像形成装置1は、本体筐体2内に、下部から、給紙部3、中間転写ユニット4、K(ブラック)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)の画像形成ユニット5K、5M、5C、5Y、転写部6、定着部7、レーザスキャンユニット(LSU)8、演算処理部9を搭載する制御基板10、電源ユニット11等を備えており、その他に、開閉ドア12及び図示しないが、操作表示部やその他の電装品30(図6参照)等を備えている。
操作表示部は、画像形成装置1を操作するのに必要な各種キーを備えるとともに、ディスプレイ(例えば、液晶ディスプレイ)やLED(Light Emitting Diode)等のランプを備えている。操作表示部は、操作キーからは、画像形成装置1を利用した画像形成処理に必要な各種操作や後述する開閉ドア12の開閉操作に基づく画像調整処理制御での各種操作が行われ、ディスプレイには、操作キーから入力された命令内容や画像形成装置1からオペレータに通知する各種情報が表示される。
給紙部3は、給紙トレイ3a及び送出部3b等を備えており、給紙トレイ3aには、複数枚の用紙Pが収納可能である。給紙部3は、送出部3bが、給紙トレイ3a内に収納されている用紙Pを1枚ずつ分離して転写部6に送り出す。
中間転写ユニット4は、中間転写ベルト4a、該中間転写ベルト4aを保持する駆動ローラ4bとテンションローラ4c及び図示しない中間転写ローラ等を備えており、駆動ローラ4bを、図示しないモータによって回転駆動することによって中間転写ベルト4aを図1中反時計方向に回転駆動させる。
画像形成ユニット(画像形成手段)5K、5M、5C、5Yは、中間転写ベルト4aの回転方向(図1の反時計方向)の上流側から順番に、K(ブラック)、M(マゼンタ)、C(シアン)、Y(イエロー)の画像形成ユニット5K、5M、5C、5Yの順番に並んで配設されており、感光体5aK、5aM、5aC、5aYを中心に、帯電部、現像ユニット5bK、5bM、5bC、5bY、中間転写部、除電部及びクリーニング部等が配設されている。画像形成ユニット5K、5M、5C、5Yは、感光体5aK、5aM、5aC、5aYをそれぞれ時計方向に回転駆動させつつ暗中で帯電部によって一様に帯電させ、一様に帯電された各感光体5aK、5aM、5aC、5aYに、後述するレーザスキャンユニット8からの各色の画像データに基づいて変調されたレーザ光が照射されることによって、画像データに対応した静電潜像が形成される。画像形成ユニット5K、5M、5C、5Yは、静電潜像の形成された感光体5aK、5aM、5aC、5aYに、現像ユニット5bK、5bM、5bC、5bYから対応する色のトナーを付着させて静電潜像を現像して各色のトナー画像を形成し、感光体5aK、5aM、5aC、5aY上の各色のトナー画像を、転写部によって順次中間転写ベルト4aに重ね合わせて転写して、カラートナー画像を中間転写ベルト4a上に形成する。画像形成ユニット5K、5M、5C、5Yは、トナー画像の転写の完了した各感光体5aK、5aM、5aC、5aYを除電部で除電した後、クリーニング部でクリーニングして再度画像形成に供する。
中間転写ユニット4は、駆動ローラ4b部分で中間転写ベルト4aと転写部6とが接触しており、画像形成ユニット5K、5M、5C、5Yによって中間転写ベルト4a上に転写されたカラートナー画像または白黒トナー画像を、転写部6との接触位置である転写位置に搬送する。
転写部6は、中間転写ベルト4aとの間の転写位置に、給紙部3から中間転写ベルト4a上のトナー画像とタイミング調整されて用紙Pが搬送されてくると、該用紙Pに中間転写ベルト4a上のトナー画像を転写させて、定着部7に搬送する。
定着部7は、トナー画像の転写された用紙Pを加熱・加圧して、トナー画像を用紙Pに定着させ、トナー画像の定着された用紙Pを開閉ドア12の上面である排紙トレイ12a上に排出する。
電源ユニット11は、画像形成装置1の電源スイッチを介してAC100Vの商用電源が供給され、該AC100Vの商用電源をAC/DC(交流/直流)変換、電圧変換、整流等の処理を行って、画像形成装置1の各部に電源電力を供給するとともに、省電力モードを有していて、後述する演算処理部9の制御下で、主要各部への電源電力の供給を遮断または低減する。
レーザスキャンユニット(光書き込み手段)8は、図示しないが、ポリゴンモータ、ポリゴンミラー、Fθレンズ、レーザダイオード及びミラー等を備え、レーザダイオードから各色の画像データに基づいて変調した各色の書き込み光を、ポリゴンモータによって回転駆動されるポリゴンミラーへ出射させる。レーザスキャンユニット8は、この書き込み光を、ポリゴンミラーによって主走査方向に偏向させて、fθレンズやミラー等を経由させて、各画像形成ユニット5K、5M、5C、5Yの感光体5aK、5aM、5aC、5aYに照射し、各色の感光体5aK、5aM、5aC、5aY上に静電潜像を形成する。
このレーザスキャンユニット8は、開閉ドア(開閉扉)12に搭載されている。開閉ドア12は、図2に開閉ドア12の閉状態(図2(a))と開状態(図2(b))を示すように、支点(開閉支点)Pgを中心として、開閉可能に本体筐体2に取り付けられており、開閉ドア12が開閉されることで、レーザスキャンユニット8が開閉ドア12とともに上下方向に移動する。
この支点Pgを中心として、本体筐体2の上面と開閉ドア12の下面に張り渡すように、図3及び図4に示すような開き止めベルト21が取り付けられており、開き止めベルト21は、開閉ドア12の開き角度を所定の開角度に規制する。
この開き止めベルト21には、図3及び図4に示すように、支点Pgを中心として、開閉ドア12が閉じられたときに相対向する面に所定領域(所定の開閉部分)にわたって変形センサ22が取り付けられている。変形センサ22は、図5に示すように、開閉ドア12が閉状態である屈曲状態の時に所定の規定電圧値の電圧を発生して該規定電圧値のドア開閉信号を出力し、開閉ドア12が開状態である伸長状態の時に該規定電圧値よりも低い電圧値の電圧、例えば、ゼロ(0)の電圧値のドア開閉信号を出力する。
すなわち、開閉ドア12が閉じられているときには、変形センサ22は、開閉ドア12とともに、図2(a)及び図3に示すように屈曲されて、規定電圧値のドア開閉信号を出力し、開閉ドア12が開かれると、図2(b)に示すように伸長されて、低電圧値(ゼロ)のドア開閉信号を出力する。
なお、上記説明では、支点Pgを中心として開き止めベルト21に部分的に変形センサ22を取り付けているが、変形センサ22の大きさは、上記大きさに限るものではなく、例えば、開き止めベルト21と同じ大きさであってもよい。また、変形センサ22に開き止めベルト21と同様の十分な強度があるときには、変形センサ22のみを開閉ドア12に取り付けて、変形センサ22に、開き止めベルト21の役割を持たせた構成であってもよい。
そして、画像形成装置1は、図6に示すように、制御基板10、電源ユニット11、伝送部30及び変形センサ22の取り付けられている開き止めベルト21等を備えている。
電源ユニット11は、AC/DCコンバータ等を備えてAC100Vの商用電源からDC24Vの電源電力を生成する24V電源部11aと、AC/DCコンバータ等を備えてAC100Vの商用電源からDC5Vの電源電力を生成する5V電源部11bと、を備えている。24V電源部11aは、生成したDC24Vを電装部30等に供給し、5V電源部11bは、生成したDC5Vの電源電力を制御基板10等に供給する。
電装品30は、モータ、ファン、クラッチ、ソレノイド等であり、24V電源部11aからのDC24Vによって駆動動作する。
制御基板10は、演算部9を搭載しているとともに、スイッチ10aが設けられており、演算部9は、メインCPU(Central Processing Unit)9a、サブCPU9b及び、図示しないが、メインCPU9aが利用するメインROM(Read Only Memory)、メインRAM(Random Access Memory)、サブCPU9が利用するサブROM、サブRAM等を搭載している。
スイッチ10aは、演算部9のメインCPU9と5V電源部11bとの間に接続されており、サブCPU9bによってオン/オフされることで、5V電源部11bからの5VDC電力の供給/供給遮断を行う。上記サブCPU9bとスイッチ10aは、全体として、供給電力切り替え手段として機能している。
メインCPU(調整手段)9aは、スイッチ10aを介して5V電源部11bからのDC5V電源によって駆動し、メインROM内のプログラムに基づいてメインRAMをワークメモリとして利用しつつ、画像形成装置1の各部を制御して、画像形成装置1としての基本処理を実行するとともに、画像調整処理を実行する。
サブCPU(復帰制御手段、調整制御手段)9bは、5V電源部11bに直接接続されて、5V電源部11bからのDC5Vの電源電力によって駆動し、サブCPU9bには、開き止めベルト21に取り付けられている変形センサ22の出力するドア開閉信号が入力される。サブCPU9bは、サブROM内のプログラムに基づいてサブRAMをワークメモリとして利用しつつ、主に、画像形成装置1の省電力制御、例えば、待機状態において所定の待ち時間の経過による省電力モードへの移行判断と判断結果のメインCPU9aへの通知及びスイッチ10aのオフ制御、省電力モードにおける省電力復帰要因(ネットワークからの要求、動作要求操作(操作表示部の電源ボタン等のボタン操作等)の検出に基づくスイッチ10aのオン制御とメインCPU9aへの省電力復帰通知を行う省電力復帰処理、特に、変形センサ22の出力するドア開閉信号に基づく開閉ドア12の開閉状態の検出と、該検出結果のメインCPU9aへの通知、省電力モード時における変形センサ22の出力に基づく省電力復帰処理と画像調整処理の要否判断に基づくメインCPU9aへの画像調整処理の要否通知を行う画像調整制御処理を行う。サブCPU9bの変形センサ22の出力するドア開閉信号の入力される入力ポートは、入力ポートは、ロー・ハイレベルを検出できるポート、立ち上り・立ち下りを検出できるポート、クロック等が必要なく割り込みが可能なポートのいずれであってもよい。
そして、画像形成装置1は、ROM、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory )、EPROM、フラッシュメモリ、フレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory )、CD−RW(Compact Disc Rewritable )、DVD(Digital Versatile Disk)、SD(Secure Digital)カード、MO(Magneto-Optical Disc)等のコンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されている本発明の画像形成制御方法を実行する画像形成制御プログラムを読み込んでサブROM等に導入することで、後述する省電力モード時における開閉ドア12の開閉状態を変形センサ22の出力に基づいて検出して画像調整処理の実行をより省電力に制御する画像形成制御方法を実行する画像形成装置として構築されている。この画像形成制御プログラムは、アセンブラ、C、C++、C#、Java(登録商標)等のレガシープログラミング言語やオブジェクト指向ブログラミング言語等で記述されたコンピュータ実行可能なプログラムであり、上記記録媒体に格納して頒布することができる。
次に、本実施例の作用について説明する。本実施例の画像形成装置1は、省電力をはかりつつ省電力モードの開閉ドア12の開閉操作を検出して画像調整制御を行う。
すなわち、画像形成装置1は、待機状態において、所定の待ち時間が経過すると、図8に一点鎖線で示す電源遮断域への24V電源部11aからのDC24Vの供給を遮断して消費電力を削減する省電力モードに移行し、また、この省電力モードへの移行においては、サブCPU96がスイッチ10aをオフにして、5V電源部11bから演算部9のメインCPU9aへの通電を遮断して、消費電力をより一層削減する。そして、この省電力モードにおいては、サブCPU9bに対しては、5V電源部11bからDC5Vの電源電力が供給されている。
画像形成装置1は、この省電力モード時において、図8に示す開閉ドア12の開閉操作の検出結果に基づく画像調整制御処理を行う。すなわち、サブCPU9bは、省電力モードに移行すると、図8に示すように、まず、開閉ドアカウンタを「0」にリセットし(ステップS101)、ドア開閉レジスタが、「0」であるかチェックする(ステップS102)。ここで、開閉ドアカウンタは、変形センサ22からの入力信号のチャタリング除去に使用するカウンタであり、所定の設定回数、例えば、10回連続して変形センサ22からLレベルのドア開閉信号を検知することで、ドア開閉信号がLレベルであると確定して、開閉ドア12の開状態を検出したものとする。また、ドア開閉レジスタ(保持手段)は、開閉ドア12が開閉された回数を保持するレジスタ(ラッチ回路)であり、「1」は、省電力モードへの移行した後に、開閉ドア12が開かれたこと検知した状態であることを、また、「0」は、開閉ドア12が閉じられていて開かれていない状態であることを、それぞれ示している。
ステップS102で、ドア開閉レジスタが「0」のとき(YESの場合)、サブCPU9bは、変形センサ22が出力するドア開閉信号が「L」レベルであるかチェックし(ステップS103)、「L」レベルであると(YESの場合)、開閉ドア12が開状態であると判断して、ドア開閉カウンタを「1」だけインクリメントする(ステップS104)。
サブCPU9bは、ドア開閉カウンタをインクリメントすると、該ドア開閉カウンタが、設定値である「10」になったかチェックし(ステップS105)、ドア開閉カウンタが「10」であると(YESの場合)、ドア開閉レジスタに、「1」をライト(設定)して(ステップS106)、省電力復帰条件を満足しているかチェックする(ステップS107)。
サブCPU9bは、ステップS107で、省電力復帰条件を満足していないとき(NOの場合)、所定時間、例えば、10ms後に、ステップS102に戻って、上記同様に処理する(ステップS102〜S107)。
ステップS107で、省電力復帰条件を満足していると(YESの場合)、サブCPU9bは、ドア開閉レジスタが「1」であるかチェックし(ステップS108)、ドア開閉レジスタが「1」であると(YESの場合)、予め設定されている色合わせ等の画像調整処理の実行をメインCPU9aに通知する(ステップS109)。サブCPU9bは、画像調整処理実行通知をメインCPU9aに行うと、ドア開閉レジスタに「0」をライトして(書き込んで)、画像調整制御処理を終了する(ステップS110)。
ステップS108で、ドア開閉レジスタが「1」でないとき(NOの場合)、サブCPU9bは、画像調整処理実行通知をメインCPU9aに行うことなく、そのまま画像調整制御処理を終了する(ステップS111)。
また、ステップS105で、ドア開閉カウンタが、所定回数である「10」になっていないとき(NOの場合)、サブCPU9bは、ステップS108に移行して、ドア開閉レジスタが「1」であるかのチェックから上記同様に処理を行う(ステップS108〜S111)。
さらに、ステップS103で、ドア開閉信号が「L」レベルでないときには(NOの場合)、サブCPU9bは、開閉ドア12が閉状態であると判断して、ステップS108に移行して、ドア開閉レジスタが「1」であるかのチェックから上記同様に処理を行う(ステップS108〜S111)。
また、ステップS102で、ドア開閉レジスタが「0」でないとき(NOの場合)、サブCPU9bは、ステップS108に移行して、ドア開閉レジスタが「1」であるかのチェックから上記同様に処理を行う(ステップS108〜S111)。
なお、上記説明においては、サブCPU9bは、省電力モードからの復帰条件を満足すると、省電力モードから復帰して、ドア開閉レジスタが「1」であるか否かにのみ基づいて、画像調整処理を行うか否かを決定しているが、復帰要因を考慮して、画像調整処理を行うか否か決定してもよい。
例えば、図9に示すように、省電力復帰要因が発生してサブCPU9bによってスイッチ10aがオンされて、メインCPU9aが復帰すると(ステップS201)、メインCPU9aは、省電力復帰要因がネットワークからの印刷要求であるか否か判断する(ステップS202)。
ステップS202で、省電力復帰要因がネットワークからの印刷要求でないときには(NOの場合)、メインCPU9aは、開閉ドア12の開閉操作が省電力復帰要因であると判断して、予め設定されている色合わせ等の画像調整処理を実行し(ステップS203)、省電力モードに移行して、処理を終了する(ステップS204)。
ステップS202で、省電力復帰要因がネットワークからの印刷要求であるときには(YESの場合)、メインCPU9aは、該印刷要求にかかる印刷処理を実施し(ステップS205)、印刷処理が完了して待機状態に移行すると、所定の待ち時間が経過するのを待って(ステップS206)、省電力モードへ移行して、処理を終了する(ステップS204)。
さらに、上記説明では、サブCPU9bが、変形センサ22からのドア開閉信号に基づいて開閉ドア12の開閉操作の有無を判断してスイッチ10aのオン/オフ制御を行っているが、図10に示すように、開閉ドア12の開操作による復帰要因については、サブCPU9bを介することなく、直接、変形センサ22からのドア開閉信号によってスイッチ10aをオンさせてもよい。
すなわち、図10の画像形成装置40は、開閉ドア12の開閉に伴う変形センサ22からのドア開閉信号を、サブCPU41を通すことなく、または、サブCPU41をスルーさせて、直接、スイッチ10aに入力させる。スイッチ10aは、「L」のドア開閉信号が入力されると、オンして、5V電源部11bからのDC5Vの電源電力をメインCPU9aに供給する。
この画像形成装置40は、開閉ドア12の開操作による省電力復帰要因以外の他の省電力復帰要因、例えば、ネットワークからの印刷要求による省電力復帰要因については、サブCPU41が検出し、スイッチ10aにオン信号を出力して、スイッチ10aをオンさせる。画像形成装置40は、スイッチ10aがオンすることで、5V電源部11bからのDC5Vの電源電力をメインCPU9aに供給して、省電力モードから復帰する。このとき、サブCPU9bは、ネットワークから印刷要求があったときには、該印刷要求を、復帰したメインCPU9aに通知する。
このとき、メインCPU9aは、復帰要因が不明な状態であるが、ネットワークからの印刷要求でないときには、開閉ドア12の開閉操作による復帰と判断し、画像調整処理の実施を行う。
このように、本実施例の画像形成装置1は、画像形成用の書き込み光を出射するレーザスキャンユニット(光書き込み手段)8を搭載して所定の開閉部分を開閉支点Pgとして開閉動作される開閉ドア(開閉扉)12と、該レーザスキャンユニット8から出射されるレーザ光(書き込み光)を利用して用紙Pに画像を形成する画像形成ユニット(画像形成手段)5K、5M、5C、5Yと、主要各部への電源電力の供給の停止または/及び低減を行う省電力モードと必要な各部へ電源電力の供給を行って動作可能な通常電力モードを切り替えるサブCPU(供給電力切り替え手段)9bと、レーザスキャンユニット8を用いた画像形成ユニット5K、5M、5C、5Yでの画像形成における画像調整処理を行うメインCPU(調整手段)9aと、開閉ドア12の少なくとも支点Pgに取り付けられ該開閉ドア12の開閉動作に伴って伸屈して開閉ドア12の開時と閉時とで異なる出力電圧を出力する変形センサ22と、省電力モードにおいても電力供給されて、該省電力モードにおいて、所定の省電力復帰要因が発生すると、該省電力モードから通常電力モードに復帰させる復帰処理を行うとともに、変形センサ22の出力電圧の変化状態に基づいて、少なくとも開閉ドア12の開動作の有無を検出するサブCPU(復帰制御手段)9bと、省電力モード時に開閉ドア12が開動作されたことを検出すると、メインCPU9aに画像調整処理を行わせるサブCPU9bと、を備えている。
したがって、レーザスキャンユニット8を搭載する開閉ドア12に、電源電力を供給することなく、該開閉ドア12の開閉動作に応じて出力電圧の変化する変形センサ22を取り付けているので、レーザスキャンユニット8を搭載する開閉ドア12の省電力モード時における少なくとも開動作を、消費電力を削減しつつ正確に検出して画像調整処理を適切に制御することができる。その結果、消費電力を削減しつつ画像品質を適切に向上させることができる。
また、本実施例の画像形成装置1は、所定の開閉部分を開閉支点Pgとして開閉動作される開閉扉12に搭載されているレーザスキャンユニット8から出射されるレーザ光を利用して用紙Pに画像を形成する画像形成処理ステップと、主要各部への電源電力の供給の停止または/及び低減を行う省電力モードと必要な各部へ電源電力の供給を行って動作可能な通常電力モードを切り替える供給電力切り替え処理ステップと、レーザスキャンユニット8を用いた画像形成処理ステップでの画像形成における画像調整処理を行う画像調整処理ステップと、省電力モードにおいても電力供給されて、該省電力モードにおいて、所定の省電力復帰要因が発生すると、該省電力モードから通常電力モードに復帰させる復帰処理を行うとともに、開閉ドア12の少なくとも開閉部分である支点Pgに取り付けられ該開閉ドア12の開閉動作に伴って伸屈して該開閉ドア12の開時と閉時とで異なる出力電圧を出力する変形センサ22の該出力電圧の変化状態に基づいて、少なくとも該開閉ドア12の開動作の有無を検出する復帰制御処理ステップと、復帰制御処理ステップで省電力モード時に開閉ドア12が開動作されたことが検出されると、画像調整処理ステップで画像調整処理を行わせる調整制御処理ステップと、を有する画像形成制御方法を実行する。
したがって、レーザスキャンユニット8を搭載する開閉ドア12に、電源電力を供給することなく、該開閉ドア12の開閉動作に応じて出力電圧の変化する変形センサ22を取り付けているので、レーザスキャンユニット8を搭載する開閉ドア12の省電力モード時における少なくとも開動作を、消費電力を削減しつつ正確に検出して画像調整処理を適切に制御することができる。その結果、消費電力を削減しつつ画像品質を適切に向上させることができる。
さらに、本実施例の画像形成装置1は、コンピュータに、所定の開閉部分を開閉支点Pgとして開閉動作される開閉ドア12に搭載されているレーザスキャンユニット8から出射されるレーザ光を利用して用紙Pに画像を形成する画像形成処理と、主要各部への電源電力の供給の停止または/及び低減を行う省電力モードと必要な各部へ電源電力の供給を行って動作可能な通常電力モードを切り替える供給電力切り替え処理と、レーザスキャンユニット8を用いた画像形成処理での画像形成における画像調整処理を行う調整処理と、省電力モードにおいても電力供給されて、該省電力モードにおいて、所定の省電力復帰要因が発生すると、該省電力モードから通常電力モードに復帰させる復帰処理を行うとともに、開閉ドア12の少なくとも開閉部分である支点Pgに取り付けられ該開閉ドア12の開閉動作に伴って伸屈して該開閉ドア12の開時と閉時とで異なる出力電圧を出力する変形センサ22の該出力電圧の変化状態に基づいて、少なくとも開閉ドア12の開動作の有無を検出する復帰制御処理と、該復帰制御処理で省電力モード時に開閉ドア12が開動作されたことが検出されると、前記調整処理で画像調整処理を行わせる調整制御処理と、を実行させる画像形成制御プログラムを搭載している。
したがって、レーザスキャンユニット8を搭載する開閉ドア12に、電源電力を供給することなく、該開閉ドア12の開閉動作に応じて出力電圧の変化する変形センサ22を取り付けているので、レーザスキャンユニット8を搭載する開閉ドア12の省電力モード時における少なくとも開動作を、消費電力を削減しつつ正確に検出して画像調整処理を適切に制御することができる。その結果、消費電力を削減しつつ画像品質を適切に向上させることができる。
また、本実施例の画像形成装置1は、サブCPU9bが、変形センサ22の出力電圧を保持するラッチ回路(保持手段)である開閉レジスタを備えており、該開閉レジスタの内容によって、開閉ドア12の開閉操作を検出している。
したがって、レーザスキャンユニット8を搭載する開閉ドア12の省電力モード時における開閉動作を、消費電力を削減しつつ正確に検出して画像調整処理を適切に制御することができる。
さらに、本実施例の画像形成装置1は、サブCPU9bが、開閉ドア12の開状態を検出すると、復帰処理を行って、通常電力モードに移行させるとともに、メインCPU(調整制御手段)9aに画像調整処理の実行を指示し、メインCPU9aが、通常電力モードに移行した後に、サブCPU9bから画像調整処理の実行指示があって、該サブCPU9bが開閉ドア12の閉状態を検出すると、画像調整処理を行う。
したがって、サブCPU9bが、省電力モードでの開閉ドア12の開操作を正確に検出して、通常電力モードに復帰したときに、開閉ドア12が閉じられていることを確認した後に、画像調整処理を行うことができ、消費電力を削減しつつ画像品質をより一層適切に向上させることができる。
また、本実施例の画像形成装置1は、メインCPU9aが、省電力復帰要因がネットワークからの印刷要求であるか否かによって開閉ドア12の開閉操作が復帰要因であるか否か判断して、画像調整処理の実施の制御を行っている。
したがって、省電力復帰要因が開閉ドア12の開閉操作であるか、ネットワークからの印刷要求であるかによって、画像調整処理を適切に制御することができ、消費電力を削減しつつ画像品質をより一層適切に向上させることができる。
さらに、本実施例の画像形成装置40は、変形センサ22の出力するドア開閉信号に基づいてスイッチ10aをオン制御して、省電力モードから通常電力モードに復帰させるとともに、メインCPU9aが、省電力復帰要因がネットワークからの印刷要求であるか否かによって開閉ドア12の開閉操作が復帰要因であるか否か判断して、画像調整処理の実施の制御を行っている。
したがって、レーザスキャンユニット8を搭載する開閉ドア12の省電力モード時における開閉動作を、消費電力を削減しつつ正確に検出して画像調整処理を適切に制御することができる。
図11は、本発明の本発明の画像形成装置、画像形成制御方法及び画像形成制御プログラムの第2実施例を適用した画像形成装置50の要部ブロック構成図である。
なお、本実施例は、上記第1実施例の画像形成装置1と同様の画像形成装置に適用したものであり、本実施例の説明においては、第1実施例の画像形成装置1と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その説明を省略または簡略化する。
本実施例の画像形成装置50は、電源ユニット11、制御基板51、電装部30及び変形センサ22の取り付けられている開き止めベルト21等を備えており、制御基板51は、スイッチ10a、充電回路52及び演算部53等を搭載している。
演算部53は、メインCPU9a、サブCPU54を搭載するとともに、図示しないが、メインROM、メインRAM、サブROM及びサブRAM等を有しており、メインCPU9aは、第1実施例の画像形成装置1の場合と同様である。
サブCPU54は、変形センサ22からドア開閉信号が入力されるとともに、充電回路(充電手段)52の出力電圧がそのA/D(アナログ/デジタル)変換ポートに入力され、画像形成装置50の電源がオンのときには、通常電力モードであっても、また、省電力モードであっても、サブCPU54に5V電源部11bからDC5Vの電源電力が供給されているため、変形センサ22からのドア開閉信号に基づいて開閉ドア12の開閉操作を検出することができる。
ところが、画像形成装置50の電源がオフのときには、サブCPU54への5V電源部11bからの電源電力の供給も停止されているため、サブCPU54は、変形センサ22のドア開閉信号が変化しても開閉ドア12の開閉操作を検出することができない。
一方、充電回路52は、画像形成装置50の電源がオンで通常電力モード時には、24V電源部11aまたは5V電源部11bによって規定電圧に充電される。この充電回路52は、変形センサ22からドア開閉信号が入力され、また、充電電圧を、サブCPU54のA/D変換ポートに出力する。
したがって、画像形成装置50は、電源がオフのときに、開閉ドア12の開閉操作が行われると、充電回路52に入力されている変形センサ22のドア開閉信号が「L」レベルになるため、画像形成装置50の電源がオンのときに充電された規定電圧から低下する。
その後、画像形成装置50の電源がオンされて、サブCPU54に5V電源部11bからDC5Vの電源電力が供給されると、サブCPU54は、充電回路52の出力する充電電圧を検出し、充電電圧が規定電圧よりも低い電圧であると、画像形成装置50の電源がオフの間に、開閉ドア12が開操作されたと判断する。サブCPU54は、画像形成装置50の電源がオフの間に開閉ドア12が開操作されたと判断すると、メインCPU9aに対して、画像調整処理の実施を指示し、メインCPU9aが、画像調整処理を実行する。
このように、本実施例の画像形成装置50は、変形センサ22が、開閉ドア12の閉状態で所定の規定電圧値の電圧を、該開閉ドア12の開状態で該規定電圧値よりも低い低電圧値(ゼロ)の電圧を出力し、画像形成装置50が、制御基板51に、画像形成装置50の電源のオン状態時に充電されるとともに変形センサ22に接続されている充電回路(充電手段)52を備えている。そして、画像形成装置50は、サブCPU(復帰制御手段)54が、画像形成装置50の電源オフ状態時に開閉ドア12が開動作されることで該変形センサ22が低電圧値(ゼロ電圧)となって充電回路52の電荷が放電されて、電源オン時に充電回路52の電圧が低電圧値となっていることで、該開閉ドア12の開動作を検出するしている。
したがって、画像形成装置50の電源がオフの状態における開閉ドア12の開閉操作の有無を検出して、電源オフ状態のときに開閉操作されているときには、電源がオンされた後に、画像調整処理を行うことができ、消費電力を削減しつつ画像品質を適切に向上させることができる。
また、この場合、充電回路52に放電回路を接続し、この放電回路に変形センサ22のドア開閉信号を入力して、ドア開閉信号が「L」になると、放電回路が充電回路52に充電されている電荷を放電するようにしてもよい。
このようにすると、サブCPU54が、充電回路52の充電状態である規定電圧と、放電状態である放電電圧とを明確に区別して認識することができ、開閉ドア12の開閉操作の有無をより一層正確に判断することができる。
以上、本発明者によってなされた発明を好適な実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例で説明したものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。