JP2013002216A - キー装置 - Google Patents

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雅彦 大矢
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Abstract

【課題】電池切れした場合においても使用勝手がよいキー装置を提供する。
【解決手段】ユーザによって携帯可能とされたケース29と、ケース29に出没可能に設けられるメカニカルキー28と、メカニカルキー28の出没動作を利用して発電する発電装置27と、発電された電気を消費する電子キー制御部21とを備えるキー装置。
【選択図】図1

Description

本発明は、メカニカルキーを備えるキー装置に関する。
従来の電子キーシステムにおいては、ユーザが携帯する電子キーと車両又は住宅との間における無線通信を通じて、ドアの施解錠等の制御が可能とされていた。
この電子キーは、電池の電力を消費して車両等と無線通信を実行する。このため、電池切れの際には、電子キーを通じた車両等との通信、ひいてはドアの解錠が実行できないこととなる。そこで、例えば特許文献1では、電子キー本体に非常用のメカニカルキーが収容されている。すなわち、電池切れの際には、電子キー本体からメカニカルキーを取り出して、そのメカニカルキーをドアの鍵穴に差し込んだ状態で回すことによりドアの施解錠が可能となる。これにより、電子キーの電池切れの際に、ユーザが乗車できない状況を防ぐことができる。
また、特許文献1では、電子キーにトランスポンダを搭載することも記載されている。トランスポンダは、車室内において車両からの駆動電波を受信すると、これを起動電力に変換し、この電力を使用して起動するとともに、無線信号を送信する。このため、電子キーは、電池が切れた場合であっても、車室内において車両との無線通信が可能とされている。車両は、当該無線通信を通じて電子キーが妥当である旨判定したとき、エンジンの始動を可能とする。この状態でユーザがスマートスイッチの操作を行うことにより、エンジンが始動する。
特開2010−93416号公報
電子キーがトランスポンダを使用して車両との間で行う無線通信は、電池切れが起きてしまったときのためのいわば緊急的なものである。使用頻度の低いトランスポンダを通じた無線通信のために車両のバッテリの電力を浪費することは好ましくない。このため、駆動電波は、車両の所定の位置、例えばイグニッションのスタートスイッチの周辺にのみ局所的に発せられるようにその電波強度が調整されている。このため、トランスポンダを通じて車両との無線通信を行うには、電子キーをスタートスイッチにかざす必要がある。従って、電池切れが起きた場合に、電子キーと車両との間で無線通信を行うには、ユーザは、車両に乗車しなければならない。一方で、非常用のメカニカルキーで車両のイグニッションをスタートさせる場合も車室内の鍵穴にメカニカルキーを差し込む必要があることから、ユーザは、車両に乗車しなければならない。このように、電子キーに設けられる非常用のメカニカルキー及びトランスポンダを使用するには、少なくとも車両に近づくことが必要である。このため、利便性の観点から電池切れなどの非常時であっても車両から離れた状態でドアの施解錠を行ったりイグニッションをオンしたりすることができる機器が望まれていた。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、使用勝手がよいキー装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、ユーザによって携帯可能とされたケースと、前記ケースに出没可能に設けられるメカニカルキーと、前記メカニカルキーの出没動作を利用して発電する発電装置と、発電された電気を消費する電気負荷とを備えることを要旨とする。
同構成によれば、キー装置は、メカニカルキーの出没動作という状況を選ばない簡易な作業によって発電された電力を電気負荷において消費させることができる。これにより、電気負荷を使用したいときに使用できるので、キー装置の使用勝手がよい。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のキー装置において、前記電気負荷は、通信対象と無線通信を行う通信機器であることを要旨とする。
同構成によれば、発電された電力を使用して無線通信することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のキー装置において、前記発電装置によって発電された電気を蓄える蓄電手段を備えたことを要旨とする。
同構成によれば、発電された電気は、蓄電手段に蓄えられるため、ユーザは電気負荷に電力を消費させる度にメカニカルキーを出没動作させる必要がない。従って、キー装置の使用勝手がよい。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のキー装置において、前記ケースは、自身から外部に向けて前記メカニカルキーを付勢する付勢手段と、前記付勢手段によって付勢される前記メカニカルキーの変位を規制するロック位置と、前記メカニカルキーの規制を解除するアンロック位置との間を変位する規制部材とを備えることを要旨とする。
同構成によれば、ユーザが規制部材をロック位置からアンロック位置へ操作すれば、メカニカルキーは付勢手段の付勢力によりケースから外部に変位する。これにより、発電装置は発電する。従って、ユーザが、直接メカニカルキーに触れなくとも電気を発電することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のキー装置において、前記メカニカルキーの出没動作に連動して回転する回転体を備え、前記発電装置は、前記回転体の回転に伴う磁場の変化を利用して発電する電磁誘導方式の発電機であることを要旨とする。
電磁誘導方式の発電機は、構成が簡素であるため、小型化が容易である。従って、電子キーを小型化することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のキー装置において、前記メカニカルキーの出没動作は、スライド動作であって、前記回転体は、前記メカニカルキーに接触した状態に保持され、前記メカニカルキーのスライド動作に伴い回転し、前記回転体の円周部には、その全周に亘ってゴムが配設されたことを要旨とする。
同構成によれば、回転体の円周部にゴムが配設されていることにより、メカニカルキーのスライド動作によって回転体が滑ることが抑制される。すなわち、メカニカルキーのスライド動作が好適に回転体に伝達されるので、発電効率がよい。
請求項7に記載の発明は、請求項5に記載のキー装置において、前記メカニカルキーの出没動作は、前記メカニカルキーに設けられた回動軸を中心とした回動動作であって、前記回転体は、前記回動軸の回転に伴い回転することを要旨とする。
同構成によれば、メカニカルキーの出没動作自体が回転であるので、発電装置は、その回転を利用して発電することができる。すなわち、電子キーにメカニカルキーの着脱動作を回転に変換させる構成が必要ない。
請求項8に記載の発明は、請求項7に記載のキー装置において、前記回動軸の回転は、ギアを介して、前記発電機に伝達されることを要旨とする。
同構成によれば、ギアを介することにより、回動軸の回転は、電磁誘導方式発電機へ好適に伝達される。従って、発電効率が向上する。
請求項9に記載の発明は、請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のキー装置において、前記発電装置は、前記メカニカルキーが前記ケースに収容されるときに加えられる力を電圧に変換する圧電素子であることを要旨とする。
圧電素子は、構成が簡素であるため、小型化が容易である。従って、キー装置を小型化することができる。
本発明では、電池切れした場合においても使用勝手がよいキー装置を提供することができる。
第1の実施形態における電子キーシステムの概略構成を示すブロック図。 第1の実施形態における電子キーの斜視図。 (a)は、第1の実施形態における発電装置の平面図、(b)は、図3(a)のA−A線に沿った断面図。 第1の実施形態における発電装置の回路図。 第2の実施形態における電子キーの斜視図。 第2の実施形態における発電装置の平面図。 (a)及び(b)は、別例を示す発電装置の平面図。 (a)及び(b)は、別例を示す発電装置の平面図。
(第1の実施形態)
以下、本発明を電子キーに具体化した第1の実施形態を図1〜図4に従って説明する。
図1に示すように、車両10には、電子キー20との間で交信される無線信号によりID照合を実行する電子キーシステム1が搭載されている。電子キー20は、車両10にIDコードを無線送信する。電子キーシステム1は、車両10からの無線信号をトリガとしてID照合を実行するスマート通信システムと、電子キー20からの無線信号をトリガとしてID照合を実行するワイヤレス通信システムとを有している。
車両10は、各種の車載機器を制御する車載制御部11と、その車載制御部11に電気的に接続されてLF(Low Frequency)帯の要求信号を送信するLF送信部12及びUHF(Ultra High Frequency)帯の応答信号を受信するUHF受信部13とを備えている。また、車両10は、同じく車載制御部11に電気的に接続されたドアロック装置14及びエンジン始動装置15を備えている。
車載制御部11には、不揮発性のメモリ11aが設けられている。このメモリ11aには車両10に固有のIDコードが記憶されている。車載制御部11は、LF送信部12及びUHF受信部13を通じて電子キー20と無線通信を行う。車載制御部11は、電子キー20との間で行われるIDコードが含まれた無線通信の授受を通じて、交信している電子キー20が自身に対応するものか否かを判断する。そして、自身に対応するものと判断される場合には、ドアロック装置14及びエンジン始動装置15の作動を許可又は実行する。
電子キー20は、CPU等からなるコンピュータユニットによって構成された電子キー制御部21を備える。この電子キー制御部21には、LF帯の無線信号を受信するLF受信部22と、UHF帯の無線信号を送信するUHF送信部23とが電気的に接続されている。
LF受信部22は、車両10から送信されるLF帯の無線信号である要求信号を受信すると、この要求信号をパルス信号に復調し、この復調された信号を電子キー制御部21へ出力する。
電子キー制御部21は、不揮発性のメモリ21aを備え、同メモリ11aには電子キー20に固有のIDコードが記憶されている。電子キー制御部21は、LF受信部22により復調された要求信号を認識すると、メモリ21aに記憶されたIDコードを含む応答信号をUHF送信部23へ出力する。UHF送信部23は、応答信号を変調し、この変調した応答信号をUHF帯の無線信号として送信する。
また、電子キー20は、ロックスイッチ24とアンロックスイッチ25とを備える。これらスイッチ24,25は、電子キー制御部21に電気的に接続されている。電子キー制御部21は、ロックスイッチ24又はアンロックスイッチ25が操作されて、その旨示す電気信号が入力されると、メモリ21aに記憶されたIDコードと、車両ドアの施錠又は解錠する旨示す動作内容とを含むワイヤレス信号を生成し、この信号をUHF送信部23へ出力する。UHF送信部23は、ワイヤレス信号を変調するとともに、この変調したワイヤレス信号をUHF帯の無線信号として送信する。
さらに、電子キー20は、電源ユニット26、発電装置27、及び非常用のメカニカルキー28を備える。メカニカルキー28は、電子キー20のケース29に着脱可能とされている。電源ユニット26は、交換可能とされた電池(一次電池)26aと、充放電が可能とされたキャパシタ26bとを備えて構成されている。電源ユニット26は、電池26a又はキャパシタ26bの電力を電子キー制御部21等の電子キー20の各部に供給する。電子キー制御部21は、電源ユニット26から供給される電力を消費して作動する。
キャパシタ26bには、発電装置27が接続されている。発電装置27は、メカニカルキー28がケース29に対して着脱されるときの動作を利用して発電する。発電された電力は、キャパシタ26bに蓄えられる。なお、ユーザが、ケース29から取り外したメカニカルキー28を、図示しない車両ドアに設けられるキーシリンダに挿入して、これを回動させると、車両ドアの施解錠状態が切り替わる。
図2に示すように、ケース29には、メカニカルキー28を着脱可能に収容する収容穴29aが形成されている。収容穴29aは、下方に開口している。収容穴29aの内底壁には、ばね30が固着されている。メカニカルキー28が収容穴29aに収容されるとき、ばね30は押し縮められてメカニカルキー28を下方へ向かって押圧する。また、ケース29の下部には、左右方向にスライドが可能とされた板状のロックバー31が設けられている。このロックバー31は、収容穴29aの開口部へ突出する位置と、開口部へ突出しない位置との間を変位する。ロックバー31は、図示しないばねの弾性力により、常時右方へ付勢される。メカニカルキー28を収容穴29aへ挿入すると、メカニカルキー28の頭部がロックバー31に係合する。さらにメカニカルキー28を挿入すると、これに伴いロックバー31は図示しないばねの弾性力に抗して左方へ変位する。そして、ばね30の弾性力に抗してメカニカルキー28の頭部を収容穴29aに若干押し込むと、ロックバー31は図示しないばねの弾性力により、右方へ変位し、収容穴29aの開口部内に突出する。メカニカルキー28の下方への移動は、同メカニカルキー28の頭部がロックバー31に当接することにより規制される。
メカニカルキー28をケース29から取り出すときには、ユーザは、図示しないばねの弾性力に抗してロックバー31を左方へスライドさせることにより、メカニカルキー28の頭部とロックバー31との当接を解除する。すると、メカニカルキー28はばね30の弾性力により下方へ移動する。これにより、メカニカルキー28の頭部は収容穴29aから突出する。このため、ユーザは、メカニカルキー28をケース29から簡単に引き抜くことができる。
図3(a)(b)に示すように、発電装置27は、ステッピングモータ32と、同ステッピングモータ32の軸33に固着された円板34とを備えている。この円板34の外周部には、円環状のゴム36が固着されている。軸33は、高さ方向に延びている。図4に示すように、ステッピングモータ32は、ブリッジ整流器35を介してキャパシタ26bに接続されている。
また、図2に示されるように、円板34は、収容穴29aにわずかに進入するように設けられている。この円板34の外周部には、ゴム36が固着されている。収容穴29aに収容された状態のメカニカルキー28は、ゴム36と接触した状態に維持される。
<発電装置の作用>
このように構成された電子キー20において、ユーザがメカニカルキー28を収容穴29aから引き抜くとき、又は収容穴29aへ挿入するとき、この引き抜き方向又は挿入する方向への力は、ゴム36を介して円板34を回転させる力に変換される。これにより、軸33は回転する。軸33が回転すると、ステッピングモータ32において電磁誘導により交流電流が発電される。発電された電気は、ブリッジ整流器35によって直流電流に変換される。この直流電流は、キャパシタ26bに蓄えられる。蓄えられた電力は、必要に応じて、例えば電池26aの電池切れ時に電子キー制御部21等に送られて、車両10との無線通信を行うのに利用される。
以上詳述したように、本実施形態によれば、以下に示す効果が得られる。
(1)ケース29に対してメカニカルキー28を着脱させるときの動作を利用して、発電する発電装置27を電子キー20に設けた。これにより、電子キー20は、電池26aの電池切れの場合であれ、ユーザによるメカニカルキー28の着脱動作という簡易な作業によって得られる電力を使用して、車両10と通信することができる。従って、電池26aが切れた場合においても、車両10に近づくことなくドアの施解錠又はイグニッションのオン操作を行うことができるので使用勝手がよい。
(2)発電装置27によって発電された電気を蓄えるキャパシタ26bを設けた。そして、電池26aの電池切れなどの場合、電子キー制御部21は、このキャパシタ26bに蓄えられた電気を消費して無線通信を行うようにした。これにより、ユーザは、通信の度にメカニカルキーを着脱動作させる必要がなくなり、使用勝手が向上する。
(3)メカニカルキー28が収容穴29aに収容されている状態において、メカニカルキー28をケース29から離脱する方向へ付勢するばね30を設けた。また、メカニカルキー28が収容穴29aに収容されている状態において、メカニカルキー28の変位を規制し、ユーザによる操作によってこれを解除できるロックバー31を設けた。これにより、ユーザがロックバー31をアンロック側へ操作すれば、メカニカルキー28は、ばね30の弾性力によってケース29から離脱する方向へ変位する。これにより、発電装置27は発電する。従って、ユーザが、直接メカニカルキー28に触れなくとも電気を発電することができる。
(4)発電装置27は、ステッピングモータ32を使用した電磁誘導方式発電機とした。ステッピングモータ32は構造が簡素であることから小型化が容易である。従って、電子キー20の大型化を抑えることができる。
(5)ステッピングモータ32の軸33に円板34を固定し、その円板34の円周部にその全周に亘ってゴム36を配設した。これにより、メカニカルキー28が着脱動作するとき、円板34とメカニカルキー28との間が滑ることが抑制される。すなわち、メカニカルキー28の着脱動作が好適に円板34に伝達されるので、ステッピングモータ32における発電効率がよい。
(第2の実施形態)
以下、本発明の第2の実施形態を説明する。なお、本実施形態と上記第1の実施形態との主たる相違点は、メカニカルキーの着脱態様及び発電装置の構成である。このため、説明の便宜上、第1の実施形態と同一の部分については同一の符号を付すこととして、その説明を省略する。
図5に示されるように、メカニカルキー40の頭部40aには、軸41が形成されている。メカニカルキー40は、軸41を介して、ケース29の右下部に回転可能に支持されている。ケース29の右側部には、収容部42が形成されている。メカニカルキー40は、軸41を中心に回転して、図5において2点鎖線で示す収容位置と、同図に実線で示す取り出し位置との間を変位する。ここで、収容位置は、メカニカルキー40が収容部42に収容されてケース29の外郭の一部を形成する位置である。また、取り出し位置は、メカニカルキー40がケース29の下方へ突出する位置である。なお、図示は省略するが、軸41には、ねじりコイルばねが装着されている。メカニカルキー40は、ねじりコイルばねの弾性力により取り付け位置へ向けて常時回転付勢されている。また、同じく図示を省略するが、ケース29には、メカニカルキー40が収容部42に収容されているときに、同メカニカルキー40の回転変位を規制する規制部材が設けられている。なお、規制部材は、ユーザの操作によって変位することにより、メカニカルキー40の規制を解除する。
図6に示されるように、軸41には、ギア41aが固定されている。またステッピングモータ32の軸33にもギア33aが固定されている。ギア41aとギア33aとの間には、両者と噛合する中間ギア43が配設されている。各ギアの歯数は、ギア41aが最も多く、中間ギア43、ギア33aの順に少なくされている。これらギア41a,33a及び中間ギア43、ステッピングモータ32は発電装置44を構成する。
メカニカルキー40の回動は、ギア41a、中間ギア43、及びギア33aを介して軸33に伝達される。軸33が回転することにより、ステッピングモータ32において交流電流が発電される。なお、中間ギア43を省略し、ギア41aとギア33aとを噛合させてもよい。
以上詳述したように、本実施形態によれば、上記第1の実施形態の(1)〜(4)の効果に加えて以下に示す効果が得られる。
(6)メカニカルキー40の取り出し動作は、軸41を中心とした回動動作とした。このため、メカニカルキー40の取り出し動作を回転に変換する構成を必要とすることなく発電することができる。
(7)軸41にギア41aを、ステッピングモータ32の軸にギア33aをそれぞれ設け、これらギア41a,33aと噛合する中間ギア43を設けた。これにより、メカニカルキー40の回転は、軸41から中間ギア43を介して軸33へ好適に伝達される。このため、ステッピングモータ32における発電効率が確保される。
(8)各ギアの歯数を、ギア41aが最も多く、中間ギア43、ギア33aの順に少なく設定した。このギア比の関係により、ギア33aは、ギア41aよりも多く回転する。従って、ステッピングモータ32における発電効率がよい。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・上記第1及び第2の実施形態では、発電装置27,44にステッピングモータ32を採用し、電磁誘導方式による発電を行ったが、他の方式による発電であってもよい。
例えば、圧電素子を利用することが考えられる。第1の実施形態において、先の発電装置27に代えて、圧電素子50を設ける。そして、図7(a)及び図7(b)に示すように、この圧電素子50をメカニカルキー28がケース29に押し込まれる動作によって力を受ける位置に配置する。このようにすれば、ケース29にメカニカルキー28が収容されるときに、メカニカルキー28に印加される力が圧電素子50に加えられる。圧電素子50は、メカニカルキー28を介して印加される力に応じた電圧を生成する(圧電効果)。この生成された電圧はキャパシタ26bに蓄えられる。圧電素子50は、構成が簡素であるため、小型化が容易である。従って、このように構成すれば、電子キーを小型化することができる。なお、第2の実施形態において圧電素子による発電を行う場合は、図8(a)及び図8(b)に示すように、メカニカルキー40の回動によって押圧されるように圧電素子50を配置する。このように構成しても、先と同様に電子キー小型化することができる。
・上記第1及び第2の実施形態では、電磁誘導方式による発電を行ったが、採用するモータはステッピングモータ32に限らない。例えばサーボモータ等、他のモータであってもよい。このように構成しても上記第1及び第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記第1の実施形態において、ゴム36は省略してもよい。このようにしても発電装置27は発電することができる。また、ゴム36に変えてメカニカルキー28及び円板34の接触する部分の表面を粗面としてもよい。このようにしても、摩擦による力の伝達が好適に行われる。また、メカニカルキー28にラック歯列を形成し、円板34を先のラック歯列と噛み合う歯車としてもよい。
・上記第1及び第2の実施形態において、メカニカルキー28,40がケース29に収容されているときに、これらをケース29から離脱するように付勢する付勢手段はなくてもよい。このような場合は、ユーザが直接メカニカルキー28,40を把持するなどして着脱することにより、発電装置27は発電することができる。
・上記第1及び第2の実施形態では、発電装置27によって発電された電気を蓄えるキャパシタ26bを備えたが、これはなくてもよい。このように構成した場合、電池切れが発生したときには、ユーザは、メカニカルキー28,40の着脱動作を行えばよい。このようにすれば、着脱動作によって発電された電気を使用して、電子キー20と車両10との間で無線通信を行うことができる。
・上記第1及び第2の実施形態において、電気を蓄えられるものであればキャパシタ26bに変えて他の2次電池を採用してもよい。例えばリチウムイオン電池やニッケル水素電池であってもよい。また、電池26aとは別に2次電池を設けてもよいし、電池26aを2次電池に置換してもよい。このように構成しても、上記第1及び第2の実施形態と同様の効果を得ることができる。
・上記第1及び第2の実施形態では、車両10と無線通信を行う電子キー20を説明したが、キー装置としての用途は電子キーには限らない。例えば、メカニカルキーの使用を前提とした上で、ケース内に光源を設ける。これにより、メカニカルキーの着脱動作を利用して発電した電気を使用して光源を光らせることができる。このようにすれば、夜間などの照明が必要な状況でのキー装置の使用が容易である。なお、無線通信機能は省略してもよい。また、通常は、第1及び第2の実施形態と同様に一次電池の電力を使用し、これが電池切れした場合には、発電電力を利用するようにしてもよい。
1…電子キーシステム、10…車両、11…車載制御部、11a,21a…メモリ、12…LF送信部、13…UHF受信部、14…ドアロック装置、15…エンジン始動装置、20…電子キー、21…通信機器としての電子キー制御部、22…通信機器としてのLF受信部、23…通信機器としてのUHF送信部、24…ロックスイッチ、25…アンロックスイッチ、26…電源ユニット、26a…電池、26b…蓄電手段としてのキャパシタ、27,44…発電装置、28,40…メカニカルキー、29…ケース、29a…収容穴、30…ばね、31…ロックバー、32…ステッピングモータ、33,41…軸、33a,41a…ギア、34…回転体としての円板、35…ブリッジ整流器、36…ゴム、40a…頭部、42…収容部、43…中間ギア、50…圧電素子。

Claims (9)

  1. ユーザによって携帯可能とされたケースと、
    前記ケースに出没可能に設けられるメカニカルキーと、
    前記メカニカルキーの出没動作を利用して発電する発電装置と、
    発電された電気を消費する電気負荷とを備えるキー装置。
  2. 請求項1に記載のキー装置において、
    前記電気負荷は、通信対象と無線通信を行う通信機器であるキー装置。
  3. 請求項1又は2に記載のキー装置において、
    前記発電装置によって発電された電気を蓄える蓄電手段を備えたキー装置。
  4. 請求項1〜3のうちいずれか一項に記載のキー装置において、
    前記ケースは、自身から外部に向けて前記メカニカルキーを付勢する付勢手段と、
    前記付勢手段によって付勢される前記メカニカルキーの変位を規制するロック位置と、前記メカニカルキーの規制を解除するアンロック位置との間を変位する規制部材とを備えるキー装置。
  5. 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のキー装置において、
    前記メカニカルキーの出没動作に連動して回転する回転体を備え、
    前記発電装置は、前記回転体の回転に伴う磁場の変化を利用して発電する電磁誘導方式の発電機であるキー装置。
  6. 請求項5に記載のキー装置において、
    前記メカニカルキーの出没動作は、スライド動作であって、
    前記回転体は、前記メカニカルキーに接触した状態に保持され、前記メカニカルキーのスライド動作に伴い回転し、
    前記回転体の円周部には、その全周に亘ってゴムが配設されたことを特徴とするキー装置。
  7. 請求項5に記載のキー装置において、
    前記メカニカルキーの出没動作は、前記メカニカルキーに設けられた回動軸を中心とした回動動作であって、前記回転体は、前記回動軸の回転に伴い回転することを特徴とするキー装置。
  8. 請求項7に記載のキー装置において、
    前記回動軸の回転は、ギアを介して、前記発電機に伝達されることを特徴とするキー装置。
  9. 請求項1〜4のうちいずれか一項に記載のキー装置において、
    前記発電装置は、前記メカニカルキーが前記ケースに収容されるときに加えられる力を電圧に変換する圧電素子であるキー装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013199744A (ja) * 2012-03-23 2013-10-03 Mitsubishi Electric Corp 電子キー装置
KR102345717B1 (ko) * 2020-07-22 2022-01-03 주식회사 바이오니트 진공채혈관 뚜껑 분리 자동화 장치
JP7450291B2 (ja) 2021-09-29 2024-03-15 株式会社ユピテル 中継システム

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