JP2013000082A - イカ角投入機 - Google Patents

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Abstract

【課題】嵩張らずコンパクト化できて軽く、持ち運びが楽でありながら多くのイカ角を収容でき、さらにイカ角を収容したままで掃除が簡単にできるイカ角投入機を提供する。
【解決手段】取付け用基端部5から先端側へ向けて板状主要部6が設けられた主部材4と、主部材の先端縁41から主要部6に入り込んで切欠形成されるスリット60と、スリット60が形成された主要部6の両スリット縁61沿いに、主要部6に対しその板幅方向が起立するようにして設けられる一対の帯板部7とを具備し、イカ角9の軸部91を両帯板部7間及びスリット60に遊挿し、且つ一対の帯板部7の両上縁部分71が、軸部91の先端部から外方に向け軸部基端91a側へ下降傾斜する針部92の針長手方向でその中間部位に当接してイカ角9を受け支えるよう、両帯板部7が配設される。
【選択図】図1

Description

本発明は釣糸にイカ角を所定ピッチで複数取付けてイカ釣りを行うのに使用されるイカ角投入機に関する。
イカ角は、「いか釣りに使う疑似針をいう。いか類が腕(足)で餌を抱き込むように捕捉する習性を利用したもので、一般に針部と軸部と上下端の釣糸結着用リングからなる。」(日本水産学会編,「水産学用語辞典」,1989)。イカ角を用いたイカ釣りでは、イカ角がハリスを介して釣糸に所定ピッチで複数取付けられて、釣糸先端に取着したオモリを投入することによって、各イカ角が順次海中に沈められていき、イカ釣りがスタートする。
この種のイカ釣りでは、複数在るイカ角や釣糸が絡まないようにしなければならず、これまでその対策を講じた発明がいくつか提案されている(特許文献1,2)。
特開2003−23940公報 特開2000−245319公報
しかるに、特許文献1のイカ角投入機たるイカ釣り針保持具や、特許文献2の釣針イカヅノ投入装置は、イカ角の数だけマグネットやイカズノ投入筒が必要で、装置が大掛かりで持ち運びに不便であった(第1の問題点)。また、商品名「イカ・からまん」(http://www.regar-m.jp/book/)のステンレス製品(文献3)が商品化されているが、これも同じくイカ角の数だけパイプが必要で、嵩張り且つ重量的に重く持ち運びに不便であった。
さらに、特許文献1,2や文献3の製品は、いずれもイカ釣りを終えて収納した状態下での掃除がしづらかった(第2の問題点)。イカ角はイカ墨で汚されることが多いが、特許文献1,2や文献3の製品は収納状態下で掃除するには無理があった。
本発明は、上記問題を解決するもので、嵩張らずコンパクト化できて軽く、持ち運びが楽でありながら多くのイカ角を収容でき、さらにイカ角を収容したままで掃除が簡単にできるイカ角投入機を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、請求項1に記載の発明の要旨は、取付け用基端部(5)から先端側へ向けて板状主要部(6)が設けられた主部材(4)と、該主部材(4)の先端縁(41)から該主要部(6)に入り込んで切欠形成されるスリット(60)と、該スリット(60)が形成された前記主要部(6)の両スリット縁(61)沿いに、該主要部(6)に対しその板幅方向が起立するようにして設けられる一対の帯板部(7)と、を具備し、イカ角(9)の軸部(91)を両帯板部(7)間及び前記スリット(60)に遊挿し、且つ一対の該帯板部(7)の両上縁部分(71)が、該軸部(91)の先端部から外方に向け軸部基端(91a)側へ下降傾斜する針部(92)の針長手方向でその中間部位に当接して該イカ角(9)を受け支えるよう、両帯板部(7)が配設されることを特徴とするイカ角投入機にある。
請求項2の発明たるイカ角投入機は、請求項1で、スリット縁(61)から前記両帯板部(7)がその上縁部分(71)に向けて両帯板部(7)間の幅を狭めるよう内方へ傾倒することを特徴とする。請求項3の発明たるイカ角投入機は、請求項1又は2で、主要部(6)を平板部にして、その平板部に、切欠幅を一定にした細長U字状の前記スリット(60)が互いの間隔をあけて平行に複数形成され、且つ各スリット(60)をつくる前記主要部(6)の両スリット縁(61)沿いに、一対の前記帯板部(7)が両板幅を等しくして設けられることを特徴とする。請求項4の発明たるイカ角投入機は、請求項1〜3で、主部材(4)の長手方向に対し、前記基端部(5)から垂直に突出する軸部材(50)を介して設けられる球状体(51)と、取付け固定具(1)の先端に軸体(11b)を介して設けられる球体(11c)と、一対のプレート体(21,22)に係る両プレート(21P,22P)に、該球体(11c)の球径よりも小さな円孔(21a,22a)と前記球状体(51)の球径よりも小さな円状孔(21b,22b)を開孔し、さらに一のプレート(21P)には該円孔(21a)と該円状孔(21b)の中間域板部に雌ねじ部(21d)が設けられる一方、他のプレート(22P)には前記雌ねじ部(21d)に対応する位置に通孔(22c)が設けられる挟着具(2)と、ねじ回し用把手(31)の中央部位に突出する雄ねじ部(32)を備えた止具(3)と、をさらに具備し、一対のプレート体(21,22)の両円状孔(21b,22b)の間に前記球状体(51)を配すると共に両円孔(21a,22a)の間に前記球体(11c)を配して、前記通孔(22c)を貫通した該雄ねじ部(32)を前記雌ねじ部(21d)に螺合させることにより、一対のプレート(21,22)が前記球状体(51)及び前記球体(11c)を挟着保持するようにしたことを特徴とする。
本発明のイカ角投入機は、その投入機全体が従来品に比べ軽量にして数多くのイカ角をセットできる一方で、小さくコンパクト化でき、しかも、イカ角を収容,セットした状態でそのまま掃除が可能で使い勝手が良く、さらにはイカ角器たる主部材の高さや角度の微調整が簡単にでき、且つ各部品の脱落防止に優れる組付け構造になっているなど多大な効を奏する。
実施形態1で、イカ角投入機の斜視図である。 (イ)がイカ角投入機へイカ角を挿入する際の一姿態を示す概略正面図、(ロ)がイカ角投入時のイカ角投入機の一姿態を示す概略正面図である。 主部材の平面図である。 図3のIV-IV線矢視図である。 図4の主部材にイカ角を複数セットした仕掛けの説明断面図である。 取付け固定具と主部材を接続する挟着具,止具周りの分解斜視図である。 図4のVII-VII線矢視図である。 (イ)が基軸の下部周りの斜視図、(ロ),(ハ)は(イ)に代わる別態様の斜視図である。 (イ)がプレートと球状体周りの拡大図、(ロ)が円状孔周りのプレートの拡大図、(ハ)がプレートで球状体を挟んだ後、止具で締付けた状態の拡大図である。 持ち運び時におけるイカ角投入機の一姿態を示す概略正面図である。 実施形態2で、イカ角投入機に係る主部材の斜視図である。 主部材の平面図である。 (イ)がイカ角投入機へイカ角を挿入する際の一姿態を示す概略正面図、(ロ)がイカ角投入時のイカ角投入機の一姿態を示す概略正面図である。 (イ)が舟の移動時におけるイカ角投入機の一姿態を示す概略正面図、(ロ)が持ち運び時におけるイカ角投入機の一姿態を示す概略正面図である。 釣竿用主部材が取着された別体の主部材付き取付け固定具の概略正面図である。
以下、本発明に係るイカ角投入機について詳述する。
(1)実施形態1
図1〜図10は本発明のイカ角投入機の一形態で、図1はその全体斜視図、図2は(イ)がイカ角挿入時の概略正面図、(ロ)がイカ角投入時の概略正面図、図3が主部材の平面図、図4が図3のIV-IV線矢視図、図5が図4の主部材にイカ角を複数セットした仕掛けの説明断面図、図6が取付け固定具と主部材を接続する挟着具,止具周りの分解斜視図、図7が図4のVII-VII線矢視図、図8は(イ)が基軸の下部の斜視図、(ロ),(ハ)は(イ)に代わる別態様の斜視図、図9は(イ)がプレートと球状体周りの拡大図、(ロ)が円状孔周りプレートの拡大図、(ハ)がプレートで球状体を挟んだ後、止具で締付けた状態の拡大図、図10は持ち運び時におけるイカ角投入機の一姿態を示す概略正面図を示す。尚、図5のイカ角は図1〜図4のイカ角とは異なる別態様品を示す。
イカ角投入機Pは、取付け固定具1と挟着具2と止具3と主部材4とを具備する。イカ釣りでイカ角9を複数有する仕掛けを投入できる状態で保持可能な主部材4が、挟着具2,止具3を介して取付け固定具1に角度調整自在に取付けられる(図2,図3)。
取付け固定具1は、基軸10と係合部11と突片12と被挿入部材13と締付けハンドル14と付勢バネ15とを備える。取付け固定具1を船縁等の被取付部Fに固着すると、図2,図3のような主部材4を釣具(イカ角投入器)の使用状態にでき、基軸10の上端に係合部11が配され、被挿入部材13,締付けハンドル14は突片12よりも下方に配設される。尚、本発明でいう「下方」とは、図2の使用状態にあるイカ角投入機Pで、その紙面下方をいい、「上方」とはその紙面上方をいう。水平とは図2の紙面左右方向をいう。
基軸10はアーム状体で、本実施形態は金属製パイプからなる。基軸10の下部にはパイプ長手方向に小孔10aが所定ピッチで複数設けられる。取付け固定具1の先端(上端)に挟着具2に係合する球体11cを備えた係合部11が設けられる。ここでは、円板11aと軸体11bと球体11cとからなる金属製係合部11が基軸10の先端面(上端面)に固着される。基軸10のパイプ径に等しい円板11aを基軸10先端に溶接固定し、該円板11aに立設する軸体11bの先端に軸径よりも球径の大きい球体11cが一体形成される。球体11cの球径は基軸10のパイプ径に等しくするか又は大きく設定される。取付け固定具1への挟着具2の取付けが円滑実施でき且つ安定するからである。
基軸10の上端寄りには板状固定部12aを固着した金属製突片12が設けられる。突片12の矩形平板部12bが、その板面を垂直に配される基軸10の軸方向に対し直交する水平状態にして、基軸外方へ突出する。
取付け固定具1の被挿入部材13は、円筒体13aと立板片13bとナット13cを備えた金属製部品である(図1)。短筒状の円筒体13aは、その筒内径が基軸10の軸径(パイプ外径)よりもやや大きく設定される。円筒体13aの下端寄りにピン13aが固着され、該ピン13aは円筒体13aの内面から内方へ突出し、前記小孔10aに挿入して円筒体13aを基軸10に係止させる長さを有する。また、ピン13aと反対側に位置する円筒体13aの下端寄りには軸材13aが固着され(図8のイ)、前記小孔10aの反対側パイプ面に設けた長孔10bに遊挿される。被挿入部材13が基軸10に対し回転しないようにし、さらに基軸10からの被挿入部材13の脱落を防ぐためである。尚、図8(ロ),(ハ)のごとく基軸10を角筒や平面視蒲鉾形の基軸10を採用すると、基軸10の回転防止が可能で、軸材13a,長孔10bを省けるようになりより好ましくなる。
円筒体13aの筒外面には、その筒長方向に板面方向を合わせて、立板片13bが立設し、その突端にナット13cが溶接固定される。ナット13cの雌ねじ孔の孔方向は基軸10の軸方向に一致させる。
取付け固定具1の締付けハンドル14は、手で握って回すことのできるノブ14aと、該ノブの中央に立設する雄ねじ部14bと、該雄ねじ部の先端に設けられる円板状押え板14cとを備える。雄ねじ部14bが前記ナット13cに螺合して、図1のごとくナット13cの上方へ突出する雄ねじ部14bの先端に押え板14cが固着される。
取付け固定具1の付勢バネ15は、立板片13に形成された小孔10aにピン13aを挿入した状態で、基軸10に遊挿された円筒体13aを該バネ15の付勢力で傾倒させ、基軸10に円筒体13aを係止させる役割を担う。本実施形態は、図1のようなコ字形線材の先端部分を屈曲し対向させてなる金属製バネになっている。付勢バネ15はコ字形線材をその弾性に抗して捩った状態で、基端部分を立板片13bよりも上方の基軸10に当接させる一方、コ字形線材先端の両対向部分を立板片13bに設けた透孔13b,13bに挿着して(図1)、基軸10に遊挿状態にある円筒体13aを図1の矢印方向に傾倒させる。ピン側円筒体13aの部分では、円筒体13aの下縁を基軸10へ押し付け、該下縁から円筒体13aの上縁へ上昇するにつれ外方へ傾倒する。その結果、ピン13aが小孔10aに挿入した箇所で、基軸10に遊挿状態にある円筒体13aであっても、円筒体13aがガタツキなく基軸10に係止固定される。ピン13aが挿入する小孔10aの位置を変更したい場合は、図1の矢印方向と反対の力を、被挿入部材13(又はこれに螺合する締付けハンドル14)に加えて小孔10aからピン13aを外し、その後、希望する新たな小孔10aの箇所で加えていた力を解除する。この力の解除によって、付勢バネ15の付勢力で再び新たな小孔10aにピン13aが挿着し、さらに付勢バネ15の付勢力で基軸10への円筒体13a,被挿入部材13の係止,固定が図られる。
上記構成の取付け固定具1は、係合部11を上方位置に配し、締付けハンドル14の雄ねじ部14bを緩めて押え板14cを下方位置に配して、例えば図2のごとく船縁の被取付部Fに突片12の平板部12bと締付けハンドル14の押え板14cとを嵌め入れる。その後、ノブ14aを手で回して雄ねじ部14bを上昇させ、平板部12bと押え板14cとで被取付部Fを挟んで締め付けることによって、被取付部Fに取付け固定具1が固定,セットされる。
挟着具2は一対のオーバル形プレート体21,22からなり、両プレート体21,22に係る両プレート21P,22Pの一端寄りに前記球体11cの球径よりも一回り小さな円孔21a,22aを開孔すると共に、両プレート21P,22Pの他端寄りに主部材4に設ける球状体51(後述)の球径よりも一回り小さな円状孔21b,22bを開孔する。図9に円状孔21b,22bを示すが、球状体51の球帯に一致する椀状窪み21b,22bの円状孔21b,22bがプレート21P,22Pに形成され、該椀状窪みがつくる球径と球状体51の球径を等しくする。椀状窪み21b,22bがつくられることによって、プレート21P,22Pと球状体51との接触面積が大きくなる。円孔21a,22aについても円状孔21b,22bと同じようにする。球状体51(又は球体11c)の球帯に一致する椀状窪みの円状孔21b,22b(又は円孔21a,22a)がプレート21P,22Pに形成されると、図9(ハ)のごとく球状体51(又は球体11c)に当てたプレート21P,22Pを止具3(後述)で締付ける際、より少ない力で締付け力を高める。
さらに一のプレート21Pには円孔21aと円状孔21bの中間域板部に雌ねじ部21dが設けられる。一方、他のプレート22Pには雌ねじ部21dに対応する位置に通孔22cが設けられる(図6)。符号21cは筒内面に雌ねじ部21dを形成するボスを示す。
止具3は、ねじ回し用把手31の中央部位に、雌ねじ部21dに螺合する雄ねじ部32が立設する雄ねじ部材である(図6)。
一対のプレート体21,22の両円状孔21b,22bの間に球状体51を配すると共に両円孔21a,22aの間に球体11cを配して、通孔22cに貫通させた雄ねじ部32を雌ねじ部21dに螺合させることにより、一対のプレート体21,22が球状体51及び球体11cを挟着保持するようにしている。両円孔21a,22aに球体11cの一部が嵌り、両円状孔21b,22bに球状体51の一部が嵌る。両プレート21P,22P間に球体11c,球状体51を挟み、止具3を用いて締付け保持することによって、球状体51、さらにこれに一体化する主部材4が取付け固定具1に連結される。
主部材4は基端部5と主要部6とを備える(図1)。主部材4には球状体51を突出形成する取付け用基端部5から、先端側へ向けて板状主要部6が設けられる。
本実施形態は、主要部6が平板部分6aで形成され、その平板部分6aが基端部5へと延びて基端部5のベース部分5aにもなっている。図3のごとく平面視長方形の主要部6と、該主要部6から基端部5へ向けて長方形の縦長さを徐々に縮めて略台形の形に延設される基端部5のベース部分5aと、を備えた平板部分6aである。主部材4の長手方向(ここでは、基端部ベース部分5aからスリット60(後述)の開口60aがある主要部6先端へ向かう板面方向)に対し、前記基端部5のベース部分5aの板面から垂直に突出する軸部材50を介して前記球状体51が設けられる(図4)。短軸の軸部材50の突端に球状体51を一体化したその軸部材50の基端部分には雄ねじ部501が設けられ、該雄ねじ部が基端部5のベース部分5aに形成した雌ねじ孔59に螺着一体化される。
かくして、図2のごとく船縁等の被取付部Fに固着された取付け固定具1に、挟着具2,止具3を介して、主部材4が取着される。
そして、前記主部材4には、その先端縁41から主要部6に入り込むスリット60が形成される(図3)。主部材4の先端縁41から基端部5へ向けて、切欠幅を一定にした細長のスリット60が切欠形成される。スリット60はイカ角9の軸部91が遊挿状態になる切欠幅(スリット幅W)とする。各スリット60をつくる主要部6の両スリット縁61沿いに、両板幅を等しくして、主要部6に対しその板幅方向が起立するようにした帯板部7が一対設けられる。図1,図3のごとく両スリット縁61沿いに一対の帯板部7が対向配設され、さらに基端部5側の両帯板部7の端部をつなぐアール部Rが設けられる。一対の帯板部7は図2のごとく主要部6に対し起立する板幅部分が、上方に向けスリット60の中央側へ内方傾斜するよう設けられる(図7)。スリット縁61から前記両帯板部7がその上縁部分71に向けて両帯板部7間の幅を狭めるよう内方へ傾倒する。帯板部7で、イカ角9の細長く伸びる針部92の中間部位をより円滑に受け支えられるようにするためである。
本実施形態は、主要部6を平板部分6aにして、スリット60が互いの間隔をあけて平行に複数(ここでは5個)形成され、且つ各スリット60をつくる主要部6の両スリット縁61沿いに一対の帯板部7及びアール部Rが設けられる。符号62はアール部R寄りの帯板部7間に張り出す主要部6の出っ張り部分を示す。出っ張り部分62を設けるのは、イカ角9の海中投入時、釣糸Mに引っ張られたイカ角9が傾倒し、その針部92が角部Rに引っ掛らないようにするためである。
そうして、イカ角9の軸部91を開口60a側から両帯板部7間及びスリット60に遊挿し、且つ一対の帯板部7の両上縁部分71が、軸部91の先端部から外方に向け軸部基端91a側へ下降傾斜する針部92(複数段の針部92の場合は最下段針部92a)の針長手方向で、その中間部位に当接してイカ角9を受け支えるよう、両帯板部7が配設される。詳しくは、帯板部7の両上縁部分71間の幅W(図3)が、イカ角9の軸部91から放射線状に広がる針部92の平面視最大長さDの1/2〜2/3の範囲にある(図7)。帯板部7は、イカ角9の最下段針部92a(本実施形態は上段側針部92b,下段側針部92aのうち下段側針部92a)に係る針長の中間部分に当接してイカ角9を受け支えたとき、針部92の先端が帯板部7や主要部6の板面に当たらない板幅(高さ)を有するよう設定される。ここで、スリット縁61から両帯板部7の上縁部分71に向け両帯板部7が幅を狭めて内方へ傾倒すると、図7のごとく下段側針部92aに係る針長の中間部分へ、帯板部7の両上縁部分71を簡単に侵入,当接させてイカ角9を支持でき、より好ましくなる。
斯かるイカ角投入機Pは、例えば主部材4に係る板状主要部6が図2(イ)の先上り状態にして、イカ角9が主部材4に取り込まれる。また、図2(ロ)の先下がり状態にして、イカ角9がスムーズに海中へ投入されることとなる。
次に、イカ角投入機Pの一使用方法を詳述する。イカ釣りの仕掛けは、図5のような釣糸Mの先端にオモリGを固着すると共に、釣糸Mの途中に略一定間隔を保って、ハリスHを介してイカ角9が複数取付けられる。イカ角9はその下端に設けられた円形リング93(釣糸結着用リング)とハリスHの一端とが結着され、該ハリスHの他端と釣糸Mとが結着される。
イカ角投入機Pは、球体11cと球状体51とが挟着具2,止具3によって挟着保持され、取付け固定具1と主部材4が図1のごとく連結一体となっている。
図2のように、船縁等の被取付部Fを突片12と押え板14cとで挟んだ後、締付けハンドル14を回して被取付部Fを締め付けることにより、取付け固定具1が船縁等に固定される。図2の紙面左方にイカ角9が投入される海面が広がる。そして、必要に応じて止具3を少し緩めた状態にして、主部材4が基端部5から主要部6が在る先端側へ向けて水平に又は上昇傾斜するよう調整配置する。また、主部材4,挟着具2を必要に応じて前後左右に調整した後、止具3を締め付け、主部材4を所望の状態(例えば図2の状態)に安定保持する。
続いて、図5のように釣糸Mの基端側に在るイカ角9の方から、順次その軸部91を、主部材先端縁41側の方(スリットの開口60aの方)からスリット60,一対の帯板部7間に遊挿し、帯板部7の上縁部分71が、イカ角9の最下段針部92aの針長手方向で、その中間部位に当接して、各イカ角9を受け支えるようにする。この時点では、イカ角9を主部材4に確実に取り込めるよう、該主部材4を図2(イ)の先上りにするのが望ましい。傾斜角度は、止具3の雄ねじ部32を適度な締め具合にしておくことで、簡単に変えることができる。一対の帯板部7間の幅Wが、放射線状に広がる針部92の平面視最大長さDの約1/2〜2/3の範囲にあるので、帯板部7の両上縁部分71が針部92に係る針長のほぼ中間部位に点接触で当接してイカ角9を受け支える。図5では、一対の帯板部7で7本のイカ角9を受け支える。釣糸Mに7本を越えるイカ角9が取付けられている場合は、隣のスリット60,一対の帯板部7に担わせる。以降、この作業を繰り返し、オモリGに一番近いイカ角9を一対の帯板部7で受け支えたら、イカ角投入機Pへのイカ釣り仕掛けのセットが完了する。
後は、釣り場で、オモリGを手に持って海へ投げ入れれば、イカ釣りの開始となる。この時点では、イカ角9がスムーズに出ていくよう、主部材4を図2(ロ)の先下がりにするのが望ましい。オモリGの投入で、釣糸Mにつながれた各イカ角9は、オモリGに近い側のイカ角9から順次放出され、主部材4からスムーズに離れて海中に引き込まれ、イカ釣りに供される。
一回目のイカ釣りを終え、釣ったイカを取り込みながら、前述と同じようにする。釣糸Mの基端側に在るイカ角9の方から、順次その軸部91を主部材先端縁41側のスリット開口60aよりスリット60,一対の帯板部7間へ遊挿し、帯板部7の上縁部分71がイカ角9の最下段針部92aの針長手方向でその中間部位に当接するようにして、帯板部7で各イカ角9を受け支え、セットする。ここで、イカ墨でイカ角9が汚れている場合は、各イカ角9を主部材4にセットした状態で、歯ブラシ等でこすって取り除く。その後、オモリGを手に持って海へ投げ入れれば、再び、イカ釣りの開始となる。
このように構成したイカ角投入機Pは、イカ角9の軸部91を両帯板部7間及びスリット60に遊挿させて、一対の帯板部7の両上縁部分71が最下段針部92aの針長手方向でその中間部位に両帯板部7が当接することによって該イカ角9を受け支えるので、イカ角9が主部材4の帯板部7に点接触で載るだけの構造となり(図7の円内拡大図)、オモリGの投入時、各イカ角9が主部材4から何の抵抗もなく円滑に解き放たれていく。
イカ角9がハリスHを介して釣糸Mに所定ピッチで複数取付けられていても、主部材先端縁41から基端部5へ向けて、切欠幅を一定にして細長に切欠形成されるスリット60と、両スリット縁61沿いの主要部6に、該主要部6に対しその板幅方向が起立するようにして一対の帯板部7が設けられるので、複数在るイカ角9も軸部91を両帯板部7間及びスリット60に図5のように順次遊挿させて、帯板部7で複数のイカ角9を詰めた一列状態にして簡単に受け支えることができる。特許文献1のようなマグネット装置や特許文献2の複雑なイカズノ投入筒がいらない。主部材4を図2(イ)のごとく先上りにすれば、イカ釣り時に両帯板7に受け支えられた複数のイカ角9が安定保持される。しかも、特許文献2、3のように針部92の針先端がパイプ内面に当たらないので、長期使用しても、針部92が釣針としての機能を損なうこともない。
そして、複数のイカ角9を図5のように立てた状態で詰めて、帯板部7上縁の長手方向に一列に並べることができるので、イカ角9のセット個数が多くなり、イカ角投入機Pは従来品に比べコンパクト化できる。
さらに、本実施形態のごとく、主要部6を平板部12bにして、スリット60が互いの間隔をあけて平行に複数形成され、且つ各スリット60をつくる主要部6の両スリット縁61沿いに一対の帯板部7が設けられると、釣糸Mに数多くのイカ角9を取付けた仕掛けにも難なく対応できる。例えば、図5のように7本のイカ角9をセットできるスリット60,帯板部7が、主要部6に図2のごとく五箇所設けられると、イカ角9を35個取付けた仕掛けにも何の問題なく対応できる。イカ角9を多く取付けた仕掛けに対しても、主要部6を平板部分6aにして、間隔をあけてスリット60を複数形成し、且つ各スリット60の両スリット縁61沿い主要部6に帯板部7を設けるだけで足りる。イカ角9の取付け個数が多い場合のイカ角投入機Pは、従来品に比べ一層のコンパクト化が図れる。そうして、主部材4を図2(ロ)のように先下がりにすれば、海へのオモリGの投入で、各イカ角9が主部材4から海中へスムーズに移行する。
また、イカ角9は、二度目のオモリGの投入時に先立ってイカ墨で汚されている部分の掃除や、イカ釣りを終えて収納した状態下での掃除が必要になるが、各軸部91を各スリット60,帯板部7間に順次遊挿させ、帯板部7の上縁に複数のイカ角9を一列に並べて係止させた図5の仕掛けセット状態下、歯ブラシ等でこすって難なく除去できる。特許文献1,2や文献3と違って、イカ角9を主部材4に収納した状態で掃除が簡単にできる。
加えて、本イカ角投入機Pはコンパクト化でき、持ち運びに便利になっている。イカ釣りを終えて、イカ角投入機Pを持って帰る際など、移動が楽になる。主部材4の長手方向に対し、基端部5から垂直に突出する軸部材50を介して球状体51を設けて、一対のプレート21P,22Pの両円状孔21b,22bの間に球状体51を配すると共に両円孔21a,22aの間に球体11cを配して、通孔22cに貫通させた雄ねじ部32を雌ねじ部21dに螺合させることにより、一対のプレート21P,22Pが球状体51及び球体11cを挟着保持する構成であるので、不使用時は、止具3を弛めるだけで簡単にコンパクト化できる。イカ角投入機Pをわざわざ分解することなく、止具3を少し弛めれば、取付け固定具1の基軸10と挟着具2のプレート21P,22Pと主部材4の主要部6を、図10のごとく逆U字状に折り曲げて、高さ方向だけでなく横幅が小さくなりコンパクト化できる(図10)。イカ角投入機Pを小さく折り畳めるので、運搬,移動時だけでなく、家庭での保管にも役立つ。本イカ角投入機は、従来の文献3のパイプを並べて作製した製品に比べて重量を大幅に減らすことが可能であり、且つ嵩張らないメリットを有する。
また、一対のプレート21P,22Pの両円状孔21b,22bの間に球状体51を配すると共に両円孔21a,22aの間に球体11cを配して、通孔22cを貫通した止具3の雄ねじ部32を雌ねじ部21dに螺合させ、止具3で両プレート21P,22Pが寄せ合うよう締め付けて、球状体51及び球体11cを挟着保持するので、止具3が多少緩んでも、取付け固定具1から挟着具2,止具3、さらに主部材4が外れ落ちることがない。止具3,プレート21P,22Pで球状体51及び球体11cを挟着保持した状態下、球状体51や球体11cはそれらの凸状球面部が円状孔21b,22b,円孔21a,22aに入り込んでおり、仮に止具3に緩みがあっても球状体51が円状孔21b,22bに嵌り、円孔21a,22aに球体11cが嵌っている状態が保たれる。大切な主部材4等を海に落とすことがなく、その構成から極めて優れものになっている。
さらに、止具3の雄ねじ部32を少し緩めれば、取付け固定具1に対する主部材4の取付け角度調整が楽に行える。一対のプレート21P,22Pの両円状孔21b,22bの間に球状体51を配すると共に両円孔21a,22aの間に球体11cを配して、通孔22cを貫通した止具3の雄ねじ部32を雌ねじ部21dに螺合させることにより、一対のプレート21P,22Pが球状体51及び球体11cを挟着保持する構造であるので、止具3の雄ねじ部32を少し緩めるだけで球体11c,球状体51が回動自在になり、取付け固定具1に対する主部材4の角度調整が楽に行える。プレート21P,22Pに球状体51(又は球体11c)の球径に等しい椀状窪みを形成して、球状体51(又は球体11c)とプレート21P,22Pの接触面積が大きくなっているので、少し緩めても適度な締付け力があり、主部材4の微妙な角度調整も難なくこなすことができる。さらにいえば、雄ねじ部32を少し緩めるだけで挟着具2のプレート21P,22Pも自在に動かすことが可能で、プレート21P,22Pの長さ範囲ではあるが、主部材4を上下左右方向に位置調整もできるようになるなど、本イカ角投入機Pは数々の優れた効果を発揮する。
(2)実施形態2
本実施形態は、図11〜図14ごとくのイカ角投入機Pで、図11はその主部材の斜視図、図12は主部材の平面図、図13は(イ)がイカ角をイカ角投入機へ挿入する際の一姿態を示す概略正面図、(ロ)が投入時のイカ角投入機の一姿態を示す概略正面図、図14は(イ)が舟の移動時におけるイカ角投入機の一姿態を示す概略正面図、(ロ)が持ち運び時におけるイカ角投入機の一姿態を示す概略正面図を示す。
主部材4は取付け用基端部5から先端側へ向けて板状主要部6が設けられたイカ角投入器(釣具)で、ここでは、主要部6が所定板厚(肉厚)の図11のような長尺円筒形パイプ状部材とする。主部材4の先端縁41から基端部5へ向けて、スリット60が切欠幅を一定にして細長に切欠形成される。本実施形態は1本のスリット60とする。スリット60をつくる主要部6の両スリット縁61沿いには、一対の帯板部7が両板幅を等しくして、主要部6に対しその板幅方向が起立するようにして設けられる。スリット縁61周りの主要部6は曲板状になっているが、主要部6の両スリット縁61に、実施形態1と同様の一対の帯板部7が立設する。そして、イカ角9の軸部91を両帯板部7間及び前記スリット60に遊挿し、且つ一対の該帯板部7の両上縁部分71が、該軸部91の先端部から外方に向け軸部基端91a側へ下降傾斜する最下段針部92aの針長手方向でその中間部位に当接して該イカ角9を受け支えるよう、両帯板部7が配設される。
本実施形態の主部材4に係る主要部6は、先端寄りと基端部5側をパイプ状体のままで残し、その他の上側半割り領域を図示のごとく切欠く。符号63はその切欠きで残った部分で、主部材4の側面視円形部を形成しており主部材4の強度を高める。基端部5は短円柱状部で、その外周面を一部カットし段差面53を形成する(図12)。段差面53に軸部材50を立設固定し、軸部材50の先端に球状体51を一体形成する。
他の構成は実施形態1と同様で、その説明を省く。実施形態1と同一符号は同一又は相当部分を示す。
本イカ角投入機も、実施形態1と同様、イカ角9の挿入時は、イカ角9を確実に取り込めるよう、主部材4が図13(イ)のごとく先上りになるのが好ましい。イカ角9の投入時は、イカ角9がスムーズに出て行くよう、主部材4が図13(ロ)のごとく先下がりになるのが好ましい。また、舟の移動時は、舟の揺れでもイカ角9が落ちないよう、主部材4の先端が図14(イ)のごとく上向きになるのが好ましい。持ち運び時は、コンパクト化されるよう、図14(ロ)のごとく逆U字状に折畳むのが好ましい。
このように構成したイカ角投入機Pは、主要部6にスリット60を複数形成できないものの、主要部6がパイプ状で長くなる分、イカ角9を少なくとも15本は収納でき優れものになっている。さらに、主部材4が長尺円筒形パイプ状部材からなるので、図示のごとくデザイン的に優れる。加えて、円筒形部分が残った箇所63だけでなく、半割り部分の開放箇所も、セットされたイカ角9を両側から主要部6が囲う格好になるので、実施形態1のものよりも安全性向上に優れたイカ角投入機Pとなる。他は実施形態1と同様の効果が得られる。
(3)その他
本発明はイカ角投入機Pであるが、その取付け固定具1だけを切り離しても、種々の釣具(釣り器を含む)の取付け固定具1として有用なものになる。
従来の釣具の取付け固定具1として、例えば特開2003−23940公報にはクランプが開示されている。
しかし、上記公報技術は移動時の持ち運びや不用時の収納の際、コンパクト化が図れず、また収納スペースもさほど小さくできなかった。また、イカ釣り針保持具の専用取付け固定具1になっていた。
これに対し、本取付け固定具1は、主部材4さえ交換すれば、イカ角投入機Pの主部材1にとどまらず例えば図15のごとく釣竿RD等の釣具にも適用できる。釣竿RD等の釣具向け取付け固定具1としても使用できる優れものになっている。
ここで、釣竿RD用取付け固定具1として使用する場合、前記イカ角投入機P用主部材4に代えて、図15の釣竿RD用主部材4が用いられる。すなわち、取付け固定具1は汎用釣具を取着するための主部材4付き取付け固定具1として用いることができる。例えば、釣竿RDを船縁に固定する主部材4付き取付け固定具1とする場合、該取付け固定具1に、実施形態1,2のイカ角投入器たる主部材4に代えて、釣竿RD用主部材4を用いる。本主部材4付き取付け固定具1は、イカ角投入機Pと同様、取付け固定具1,挟着具2,止具3,主部材4を具備するが、主部材4以外は実施形態1と同様で、その説明を省く。
釣竿RD用主部材4は、取付け用基端部5から先端側へ向けて軸状主要部(6)が設けられた釣具で、通常、主要部6が在る先端側へ向けて上昇傾斜するよう配される。主部材4に係る主要部6は円筒形パイプ状部材からなる。主要部6に係るパイプ状部材のパイプ内径は釣竿RDの基端部の外径よりも多少大きく設定される。パイプ内に釣竿RDを差込み固定するためである。基端部5は短円柱部で、その外周面を一部カットし段差面53を形成する。段差面53に短軸の軸部材50を立設固定し、軸部材50の先端に球状体51を一体形成する。
次に、釣竿RDに適用した釣具向け取付け固定具1の一使用方法を説明する。取付け固定具1は球体11cと球状体51とが挟着具2,止具3によって挟着保持され、取付け固定具1と主部材4が図示のごとく連結一体となっている。
船縁等の被取付部Fを突片12と押え板14cとで挟んだ後、締付けハンドル14を回して被取付部Fを締め付けることにより、取付け固定具1を船縁等に固定する(図2参照)。そして、必要に応じて止具3を少し緩めながら、主部材4が基端部5から主要部6が在る先端側へ向けて上昇傾斜するよう調整配置する。また、主部材4,挟着具2を必要に応じて前後左右に調整した後、止具3を締め付け、主部材4を所望の状態(例えば図15の状態)に安定保持する。
後は、釣り場で、主部材4のパイプ内へ釣竿RDの基端部を挿入するようにして、釣竿RDを主要部6に挿着,保持させるだけである。釣竿RDは主部材4を介して取付け固定具1に安定保持される。
このように構成した主部材4付き釣具用取付け固定具1は、持ち運び時にコンパクト化でき便利になっている。主部材4の長手方向に対し、基端部5から垂直に突出する軸部材50を介して球状体51を設けて、一対のプレート21P,22Pの両円状孔21b,22bの間に球状体51を配すると共に両円孔21a,22aの間に球体11cを配して、通孔22cに貫通させた雄ねじ部32を雌ねじ部21dに螺合させることにより、一対のプレート21P,22Pが球状体51及び球体11cを挟着保持する構成であるので、不使用時は、止具3を弛めるだけで簡単にコンパクト化できる。主部材4と取付け固定具1とをわざわざ分解することなく、止具3を少し弛めれば、取付け固定具1の基軸10と挟着具2のプレート21P,22Pと主部材4の主要部6を逆U字状に折り曲げて、高さも横幅も小さくしてコンパクト化できる(図10参照)。使用時の約1/2の高さになり収納スペースが小さくなる。主部材4付き取付け固定具1のままでも小さく折り畳めるので、運搬,移動時だけでなく、家庭での保管にも役立つ。
また、止具3,プレート21P,22Pで球状体51及び球体11cを挟着保持した状態下、球状体51や球体11cはそれらの凸状球面部が円状孔21b,22b,円孔21a,22aに入り込んでおり、仮に止具3に緩みがあっても球状体51が円状孔21b,22bに嵌り、円孔21a,22aに球体11cが嵌っている状態が保たれる。大切な主部材4等を海に落とすことがなく、その構成から極めて優れものになっている。
さらに、止具3の雄ねじ部32を少し緩めれば、取付け固定具1に対する主部材4の取付け角度調整が楽に行える。一対のプレート21P,22Pの両円状孔21b,22bの間に球状体51を配すると共に両円孔21a,22aの間に球体11cを配して、通孔22cに貫通させた止具3の雄ねじ部32を雌ねじ部21dに螺合させることにより、一対のプレート21P,22Pが球状体51及び球体11cを挟着保持する構造であるので、止具3の雄ねじ部32を少し緩めるだけで球体11c,球状体51が回動自在になり、取付け固定具1に対する主部材4の角度調整が行える。それでいて、円孔21a,22a,円状孔21b,22bが球体11c,球状体51の球径に一致させた椀状窪みになっているので、プレート21P,22Pと球体11c,球状体51の接触面積が大きくなって、止具3を少し弛めた状態にしても一定の締付け力を発揮する。角度調整後、その角度を維持でき、微調整が実施し易くなる。さらにいえば、雄ねじ部32を少し緩めるだけで挟着具2のプレート21P,22Pも自在に動かすことが可能で、プレート21P,22Pの長さ範囲であるが、主部材4を上下左右方向に位置調整もできるようになるなど、いくつもの優れた効果を発揮する。
尚、本発明においては前記実施形態に示すものに限られず、目的,用途に応じて本発明の範囲で種々変更できる。取付け固定具1,挟着具2,止具3,主部材4,基端部5,主要部6,帯板部7,イカ角9等の形状,大きさ,個数,材料,材質等は用途に合わせて適宜選択できる。
1 取付け固定具
11b 軸体
11c 球体
2 挟着具
21,22 プレート体
21P,22P プレート
21a,22a 円孔
21b,22b 円状孔
21d 雌ねじ部
22c 通孔
3 止具
32 雄ねじ部
4 主部材
41 先端縁
5 基端部
50 軸部材
51 球状体
6 主要部
60 スリット
60a 開口(スリット開口)
61 スリット縁
7 帯板部
71 上縁部分
9 イカ角
91 軸部
92 針部

Claims (4)

  1. 取付け用基端部(5)から先端側へ向けて板状主要部(6)が設けられた主部材(4)と、該主部材(4)の先端縁(41)から該主要部(6)に入り込んで切欠形成されるスリット(60)と、該スリット(60)が形成された前記主要部(6)の両スリット縁(61)沿いに、該主要部(6)に対しその板幅方向が起立するようにして設けられる一対の帯板部(7)と、を具備し、イカ角(9)の軸部(91)を両帯板部(7)間及び前記スリット(60)に遊挿し、且つ一対の該帯板部(7)の両上縁部分(71)が、該軸部(91)の先端部から外方に向け軸部基端(91a)側へ下降傾斜する針部(92)の針長手方向でその中間部位に当接して該イカ角(9)を受け支えるよう、両帯板部(7)が配設されることを特徴とするイカ角投入機。
  2. 前記スリット縁(61)から前記両帯板部(7)がその上縁部分(71)に向けて両帯板部(7)間の幅を狭めるよう内方へ傾倒する請求項1記載のイカ角投入機。
  3. 前記主要部(6)を平板部にして、その平板部に、切欠幅を一定にした細長U字状の前記スリット(60)が互いの間隔をあけて平行に複数形成され、且つ各スリット(60)をつくる前記主要部(6)の両スリット縁(61)沿いに、一対の前記帯板部(7)が両板幅を等しくして設けられる請求項1又は2に記載のイカ角投入機。
  4. 前記基端部(5)に突出形成される球状体(51)と、取付け固定具(1)の先端に軸体(11b)を介して設けられる球体(11c)と、一対のプレート体(21,22)に係る両プレート(21P,22P)に、該球体(11c)の球径よりも小さな円孔(21a,22a)と前記球状体(51)の球径よりも小さな円状孔(21b,22b)を開孔し、さらに一のプレート(21P)には該円孔(21a)と該円状孔(21b)の中間域板部に雌ねじ部(21d)が設けられる一方、他のプレート(22P)には前記雌ねじ部(21d)に対応する位置に通孔(22c)が設けられる挟着具(2)と、ねじ回し用把手(31)の中央部位に突出する雄ねじ部(32)を備えた止具(3)と、をさらに具備し、一対のプレート体(21,22)の両円状孔(21b,22b)の間に前記球状体(51)を配すると共に両円孔(21a,22a)の間に前記球体(11c)を配して、前記通孔(22c)に貫通させた該雄ねじ部(32)を前記雌ねじ部(21d)に螺合させることにより、一対のプレート(21,22)が前記球状体(51)及び前記球体(11c)を挟着保持するようにした請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のイカ角投入機。
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