JP2012533910A - 主機器と従機器を含む同期制御システム及びその同期制御方法 - Google Patents

主機器と従機器を含む同期制御システム及びその同期制御方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、通信ネットワークを介して接続された主機器と少なくとも一つの従機器とを含む同期制御システムの同期制御方法に関する。主機器は、同期信号の発生を検知すると、同期信号の発生時刻を報知する第1の時刻データを主機器及び従機器に送信する。主機器は、第1の時刻データを受信すると、第1の時刻データの受信時刻を報知する第2の時刻データを従機器に送信する。従機器の各々は、第1の時刻データと第2の時刻データを受信すると、第1の時刻データが報知する時刻から第2の時刻データが報知する時刻までの経過時間を第1の時刻データを受信した時刻から差し引いて、同期信号の発生見積時刻を算出する。従機器の各々は、発生見積時刻を基準として主機器との同期を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、通信ネットワークを介して相互に接続された主機器と従機器とを含む同期制御システム及びその同期制御方法に関する。
従来より、オーディオデータやビデオデータを処理して再生する再生装置をイーサネット(Ethernet)(登録商標)などの通信ネットワークを介して複数接続して、同期を制御しながら音楽や映像を再生することが行われている。
通信ネットワークを介して接続された複数の再生装置の間でビデオフレームを同期させる場合、高い精度が要求されることから、Genlock(Generator Lock)回路などの外部の同期信号発生器を用いて発生させた基準同期信号を複数の再生装置に入力して同期を取るというような、ハードウェア的な手法が利用されている(特許文献1参照)。
このような同期信号発生器などの外部の回路を不要とするため、通信ネットワークを介して接続された送受信機において、同期の主体となる送信機が有する基準クロックと同期の対象となる他の受信機が有する局部クロックとの間で、送信機は基準同期信号を、受信機は従同期信号を周期的に生成して基準クロックと局部クロックを周波数同期させるものがある。送信機は基準クロックに基づいてビデオタイミングパケットを受信機に送信する。このビデオタイミングパケットには、ビデオタイミングパケットを通信ネットワークに送出した時刻と基準同期信号の生成時刻とのタイミングの差の情報が含まれる。受信機はビデオタイミングパケットに含まれる、ビデオタイミングパケットを通信ネットワークに送出した時刻と基準同期信号の生成時刻とのタイミングの差の情報と、タイミングパケットの到着時刻とに基づいて、従同期信号の生成タイミングを制御する(特許文献2参照)。
また、ネットワーク家電の普及に伴い、オーディオデータやビデオデータの再生装置のみならず、通信ネットワークを介して接続された様々な家電製品の同期を低コストで制御する技術も求められている。
WO2007/104891号公報 特開2004−304809号公報
特許文献1に開示された手法では、ビデオフレームの同期を行うためのハードウェアが必須となるが、ビデオフレームの同期を行うためのGenlock回路、同期信号発生器などのハードウェアは一般的に高価である。また、同期させようとする複数の再生装置へ基準同期信号の入力が必要となり、同期信号発生器からの信号線の引き回しが必要となる。
特許文献2に開示された同期方法において用いられる受信機は、ビデオタイミングパケットに含まれる、そのビデオタイミングパケットを通信ネットワークに送出した時刻と基準同期信号の生成時刻とのタイミングの差の情報と、タイミングパケットの到着時刻とに基づいて、送信機との同期をとるようになっている。そのため、送信機から送信される信号に基づいて受信機同士で同期を制御することは可能である。しかしながら、ビデオタイミングパケットに含まれる情報からはパケットが送信機から受信機に到達するまでに要する時間を推定できないことから、受信機は送信機の正確な処理時刻を見積もることができない。したがって、受信機と送信機との間で同期をとることができないという課題があった。
そこで、本発明は、外部の同期信号発生器などのハードウェアを別途必要とせずに、ネットワークを介して接続された主機器と従機器との同期を制御することができる同期制御システム及びその同期制御方法を提供することを目的とする。
本発明の一態様による、通信ネットワークを介して接続された主機器と少なくとも一つの従機器とを含む同期制御システムの同期制御方法は、前記主機器が、同期信号の発生を検知すると、該同期信号の発生時刻を報知する第1の時刻データを前記主機器及び前記少なくとも一つの従機器に送信するステップと、前記主機器が、前記第1の時刻データを受信すると、前記第1の時刻データの受信時刻を報知する第2の時刻データを前記少なくとも一つの従機器に送信するステップと、前記少なくとも一つの従機器の各々が、前記第1の時刻データと前記第2の時刻データを受信すると、前記第1の時刻データが報知する時刻から前記第2の時刻データが報知する時刻までの経過時間を前記第1の時刻データを受信した時刻から差し引いて、前記同期信号の発生見積時刻を算出するステップと、前記少なくとも一つの従機器の各々が、前記発生見積時刻を基準として前記主機器との同期を制御するステップと、を含む。
また、本発明の他の態様によれば、通信ネットワークを介してデータを送受信する送受信部と、同期信号の発生を検知する同期信号検知部と、時間を計時する計時部と、制御部と、を備えた主機器と、通信ネットワークを介して主機器からデータを受信する受信部と、時間を計時する計時部と、制御部と、を備えた少なくとも一つの従機器と、を含む同期制御システムが提供される。前記主機器の制御部は、前記同期信号検知部が同期信号の発生を検知すると、前記主機器の計時部から前記同期信号の発生時刻を取得し、取得した前記同期信号の発生時刻を報知する第1の時刻データを前記送受信部によって前記通信ネットワークを介して前記主機器及び前記少なくとも一つの従機器に送信し、さらに、前記送受信部が前記通信ネットワークを介して前記第1の時刻データを受信すると、前記計時部から前記第1の時刻データの受信時刻を取得し、前記第1の時刻データの受信時刻を報知する第2の時刻データを前記少なくとも一つの従機器に送信する。前記少なくとも一つの従機器の制御部は、前記受信部が前記通信ネットワークを介して前記主機器から前記第1の時刻データと前記第2の時刻データとを受信すると、前記第1の時刻データが報知する時刻から前記第2の時刻データが報知する時刻までの経過時間を前記第1の時刻データを受信した時刻から差し引いて、前記同期信号の発生見積時刻を算出し、前記発生見積時刻を基準として前記主機器との同期を制御する。
本発明の第1の実施の形態に係る同期制御システムのブロック図である。 図1の同期制御システムを構成する主機器と従機器が実行する処理のフローを説明する図である。 図2の処理を時系列で説明する図である。 本発明の第2の実施の形態に係る同期制御システムにおける処理の時系列を説明する図である。 本発明の第3の実施の形態に係る同期制御システムのブロック図である。 図5の同期システムを構成する主機器と従機器が実行する処理のフローを説明する図である。 図6の処理を時系列で説明する図である。
以下、本発明の具体的な実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<第1の実施の形態>
図1は、通信ネットワークを介して相互にデータを送受信する主機器としてのマスター・プレーヤ20aと、1台以上の従機器としてのスレーブ・プレーヤ20b〜20nとを含む、本発明の第1の実施の形態に係る同期制御システム10のブロック図である。マスター・プレーヤ20a及びスレーブ・プレーヤ20b〜20nは、それぞれ圧縮データを復号してビデオ/オーディオデータを映像音声出力部26a、26bから出力する映像音声再生装置である。
図1を参照するに、同期制御システム10は、マスター・プレーヤ20aと1台以上のスレーブ・プレーヤ20b〜20nと、マスター・プレーヤ20aと1台以上のスレーブ・プレーヤ20b〜20nとを接続するハブ27aを有している。マスター・プレーヤ20aとスレーブ・プレーヤ20b〜20nとの同期制御はマスター・プレーヤ20aから送信される時刻パケットに基づいて行われる。この通信ネットワークは、例えば、イーサネット(Ethernet)(登録商標)ネットワークであり、ハブ27aを介してマスター・プレーヤ20aと1台以上のスレーブ・プレーヤ20b〜20nとが接続されている。本実施の形態では、マスター・プレーヤ20aが復号処理を実行する際に発生するイベントまたは同期信号に合わせて、スレーブ・プレーヤ20b〜20nが実行する動作の同期制御が行われる。
マスター・プレーヤ20aは、ハードディスク21aと、本実施の形態で制御部を構成するCPU(Central Processing Unit:中央演算処理装置)22aと、通信ネットワークを介して1台以上のスレーブ・プレーヤ20b〜20nとデータを送受信する送受信部23aと、ハードディスク21aに保存した圧縮データを復号してビデオデータやオーディオデータを生成するデコーダ24aと、CPU22aが動作する際のタイミングを提供するVCXO(Voltage−Controlled Crystal Oscillator:電圧制御水晶発振器)25aとを備えている。
ハードディスク21aは、ストレージとして機能し、MPEG方式などで圧縮されたビデオデータやオーディオデータなどのコンテンツを格納する。送受信部23aは、ハブ27aを介してマスター・プレーヤ20aに接続されたスレーブ・プレーヤ20b〜20nとの間でデータを送受信する処理を行う。デコーダ24aは、ハードディスクに保存された圧縮データを復号する。デコーダ24aによって復号されたビデオデータやオーディオデータは映像音声出力部26aを介して不図示の表示装置等に出力される。本実施の形態では、圧縮データを格納する記憶装置としてハードディスク21aを用いて説明するが、本発明はこれに限定されず、圧縮データを格納する上で適当であれば、DVD(Digital Versatile Disk)−RAM(Random Access Memory)など、実装に応じて様々な記憶装置が適用可能である。
VCXO25aはクロック信号を生成する。デコーダ24aは、VCXO25aが生成するタイミング信号、すなわちクロック信号に従って動作する。また、CPU22aはPMW(Pulse−Width−Modulation:パルス幅変調)制御によりVCXO25aに供給する電圧を制御して、VCXO25aがクロック信号を生成するタイミングを調節する。
CPU22aは、デコーダ24aを制御して、ハードディスク21aに格納された圧縮データをVCXO25aが生成するクロック信号に従って復号させる。また、CPU22aは、デコーダ24aがビデオデータを復号する際に発生するビデオ垂直同期信号(Vsync)の発生タイミングを、Vsync割り込み信号(VsyncINT)により取得する。また、CPU22aは、VCXO25aが生成するクロック信号に従って計時を行う。CPU22aは、本発明の同期信号検知部として機能し、VCXO25aは、計時部として機能する。
ハブ27aを含む通信ネットワークは、マスター・プレーヤ20aがパケットをマルチキャスト送信すると、パケットのマルチキャスト・アドレスを識別して、通信ネットワークを介してハブ27aによって接続されたすべての機器に該パケットを略同時に配信し、通信ネットワーク内のマスター・プレーヤ20a及びすべてのスレーブ・プレーヤ20b〜20nが該パケットを略同時に受信できるように構成されている。ハブ27aには、例えば、マルチキャスト・アドレスを識別してマルチキャスト送信を実行可能な、例えば、スイッチング・ハブなどが適用可能である。このマスター・プレーヤ20a及びスレーブ・プレーヤ20b〜20nにより構成される同期制御システムは、同一のハブ27aで接続された閉じた系として形成して、パケットの伝送遅延を無視できる程度に小さくして設計する。また、マスター・プレーヤ20aは、一つの同期制御システムに1台のみであるが、スレーブ・プレーヤ20b〜20nは一つの同期制御システムに複数存在してもよい。
スレーブ・プレーヤ20b〜20nの各々の構成は、マスター・プレーヤ20aの構成とハードウェア的には同一であるので、スレーブ・プレーヤ20b〜20nの構成については類似の番号を付して詳しい説明を省略する。
スレーブ・プレーヤ20bのCPU22bは、マスター・プレーヤ20aから送信された第1の時刻パケットと第2の時刻パケットを受信すると、第1の時刻パケットが報知する時刻から第2の時間が報知する時刻までの経過時間を第1の時刻パケットの受信時刻から差し引いて算出した時間を、マスター・プレーヤ20aのビデオ垂直同期信号(Vsync)の発生タイミングとして、マスター・プレーヤ20aとの同期の制御を行う。
なお、プレーヤ20a〜20nの各々の同期制御に係わる構成はハードウェア的には同一であるので、本実施形態の構成によれば、必要に応じて、プレーヤ20a〜20nの何れか一つをマスターとして動作させ、残りのプレーヤをスレーブとして動作させることも可能である。
次に、このようにして構成された同期制御システム10で実行される、マスター・プレーヤ20aがビデオデータを処理するタイミングに1台以上のスレーブ・プレーヤ20b〜20nの各々の動作を同期させる同期制御処理について説明する。複数のスレーブ・プレーヤ20b〜20nの各々の動作をマスター・プレーヤ20aがビデオデータを処理するタイミングに同期させる処理は、1台のスレーブ・プレーヤ20bの動作をマスター・プレーヤ20aがビデオデータを処理するタイミングに同期させる処理と同様であるので、以下、マスター・プレーヤ20aとスレーブ・プレーヤ20bとの同期を制御する処理フローを例に挙げて説明する。
図2は、マスター・プレーヤ20aとスレーブ・プレーヤ20bとが同期制御のために実行する処理フローを説明する図であり、図3は、マスター・プレーヤ20aとスレーブ・プレーヤ20bが実行する各処理を時系列で説明する図である。
まず、マスター・プレーヤ20aが実行する処理について、図2のステップm1〜m4と、図3の時系列とを併せて参照して説明する。
はじめに、マスター・プレーヤ20aのCPU22aは、VsyncINTがデコーダ24aから入力されたことによりVsyncの発生を検知すると、VsyncINTを検知した時刻Tmvを記録する(ステップm1)。このVsyncの発生タイミングである時刻Tmvは高い精度で記録する必要がある。そのために、VsyncINTを検出した時刻の記録を割り込みハンドラで実行するか、またはVsyncINTを検出した時刻を記録する処理を他の処理と比較して高い優先度で実行する。
次に、Tmvの値を情報として含むパケット(Packet(Tmv))をマルチキャスト送信する(ステップm2)。このパケットは、ハブ27aに接続された、マスター・プレーヤ20a自身を含むすべてのプレーヤへ同時に送信される。パケット(Packet(Tmv))は本発明の第1の時刻データに相当する。
次に、マスター・プレーヤ20aは、自分が送信したパケット(Packet(Tmv))を自分自身で受信し、そのパケット(Packet(Tmv))を受信した時刻Tmrを記録する(ステップm3)。ステップm1におけるTmvの記録と同様に、Tmrは高い精度で記録する必要がある。そのために、パケット(Packet(Tmv))を受信した時刻Tmrの記録を割り込みハンドラで実行するか、またはパケット(Packet(Tmv))を受信した時刻Tmrを記録する処理を他の処理と比較して高い優先度で実行する。
次に、Tmvをスレーブ・プレーヤ20b側で再現可能とするため、Tmrの値を情報として含むパケット(Packet(Tmr))をスレーブ・プレーヤ20bに送信する(ステップm4)。尚、Tmrの値を情報として含むパケット(Packet(Tmr))は、スレーブ・プレーヤ20bが受信できればよいので、必ずしもマルチキャストで送信しなくてもよい。パケット(Packet(Tmr))は本発明の第2の時刻データに相当する。
続いて、スレーブ・プレーヤ20bが実行する処理について、図2のステップs1〜s4と、図3の時系列とあわせて参照して説明する。
はじめに、スレーブ・プレーヤ20bのCPU22bは、ステップm2でマスター・プレーヤ20aが送信したパケット(Packet(Tmv))を受信し、そのパケット(Packet(Tmv))を受信した時刻Tsrを記録する(ステップs1)。このステップでは、ステップm3におけるTmrの記録と同様、Tsrは高い精度で記録する必要がある。そのため、パケット(Packet(Tmv))を受信した時刻Tsrの記録を割り込みハンドラで実行するか、またはパケット(Packet(Tmv))を受信した時刻を記録する処理を他の処理と比較して高い優先度で実行する。次に、ステップm4でマスター・プレーヤ20aが送信したパケット(Packet(Tmr))を受信する(ステップs2)。
次に、マスター・プレーヤ20aにおけるVsyncの発生見積時刻Tsveを計算する(ステップs3)。Tsveは、以下の式から算出する。
Tsve=Tsr−(Tmr−Tmv)
これにより、マスター・プレーヤ20a側でVsyncが発生した時刻をスレーブ・プレーヤ20b側で再現することが可能となる。
スレーブ・プレーヤ20bでも独自にVsyncの発生ごとに時刻(Tsv)を記録しておき、TsvとTsveとの差が0になるように、すなわちTsvがTsveと一致するようにVCXO25bを調整して、ビデオ表示クロックの制御を行う(ステップs4)。
ここで、同期信号の発生時刻を高い精度で記録する必要があるのは、VsyncINTを検出した時刻(Tmv及びTsv)と、Packet(Tmv)を受信したタイミング(Tmr及びTsr)である。したがって、これらのタイミングは割り込みハンドラなどで取得して記録するか、または他の処理と比較して高い優先度で実行することにより、処理遅延時間をほぼ0にすることができる。これにより、伝送遅延以外の遅延時間を減少させ、マスター・プレーヤ20aと、スレーブ・プレーヤ20bとの間の同期の精度を高めることができる。例えば、クロック周波数が100MHzのCPUで、割り込みが検出されてから割り込みハンドラで処理可能になるまで20クロック分の時間を要するとすると、遅延は200nsec程度となる。この遅延は、1フレーム当たりの再生時間を30msecとしても、±1フレーム以内の誤差として処理できることになるので、ビデオを再生するためには十分な精度で同期制御を実現できる。
また、Packet(Tmv)の受信時刻はすべてのプレーヤ20a〜20nで略同時とする必要がある。これに関しては、上述したハブ27aを含む通信ネットワークを使用することにより、マスター・プレーヤ20a自身を含むすべてのプレーヤ20a〜20nに略同時にパケットを送信することが可能である。これにより、マスター・プレーヤ20a側でのPacket(Tmv)の受信時刻Tmrと、スレーブ・プレーヤ20b側でのPacket(Tmv)の受信時刻Tsrとを、略同時刻とすることができる。
本実施の形態では、通信ネットワークにおいて、プレーヤ20a〜20n同士を、マルチキャスト送信を行うことができるハブ27aによって接続した場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。プレーヤ20a〜20n同士がマルチキャスト送信を行うことができて、かつ、マスター・プレーヤとハブ27aとの間の伝送遅延とハブ27aとスレーブ・プレーヤとの間の伝送遅延を等しくすることができるのであれば、通信ネットワークも有線のみならず、無線であってもよく、例えば、IEEE802.11などの無線LANや、Bluetooth(登録商標)を用いて形成してもよい。この場合、ハブ27aは無線LANアクセスポイントまたはBluetooth(登録商標)ハブとなる。
以上説明したように、本実施の形態の同期制御システム10では、スレーブ・プレーヤ20b側の同期信号発生見積時刻Tsveをマスター・プレーヤ20a側のVsyncの発生時刻Tmvと略同一の時刻とすることができる。このため、スレーブ・プレーヤ20b〜20nのVsyncの発生タイミングをTsveに合わせることにより、マスター・プレーヤ20aのビデオ表示タイミングにスレーブ・プレーヤ20b〜20nのビデオ表示タイミングを同期させることが可能となる。また、上記特定のタイミング、すなわち、VsyncINT発生タイミング(Tmv及びTsv)と、Packet(Tmv)を受信するタイミング(Tmr及びTsr)以外の処理については、タイミングを特に考慮する必要がないため、リアルタイムに処理する必要はない。したがって、各プレーヤ20a〜20nに負荷をかけることなく、各プレーヤ20a〜20n間の同期を制御することができる。したがって、Genlock回路のような外部同期信号発生器を用いることなく、マスター・プレーヤ20aとスレーブ・プレーヤ20b〜20nとの間のビデオフレーム同期を行うことができる。また、既存のネットワークを利用することにより、同期信号線などの引き回しが不要となる。
<第2の実施の形態>
第1の実施の形態では、マスター・プレーヤ20aが、ステップm4で、パケット(Packet(Tmv))を受信した時刻Tmrを送信するものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、スレーブ・プレーヤ20b〜20nがそれぞれマスター・プレーヤ20aと接続しているネットワーク経路の伝送遅延が既知であれば、マスター・プレーヤ20aがパケット(Packet(Tmv))を受信した時の受信時刻にその伝送遅延を加味した情報を送信してもよい。マスター・プレーヤ20aからハブ27aまでのネットワーク経路と、ハブ27aからスレーブ・プレーヤ20b〜20nまでのネットワーク経路の状況によって、マスター・プレーヤ20aがハブ27aを介してパケット(Packet(Tmv))を受信した時刻と、スレーブ・プレーヤ20b〜20nの何れかがハブ27aを介してパケット(Packet(Tmv))を受信した時刻が大きく異なる場合がある。マスター・プレーヤ20aがハブ27aを介してパケットを受信するために要する時間と、スレーブ・プレーヤ20b〜20nの各々がハブ27aを介してパケットを受信するために要する時間の差が一定で、しかも既知の場合、スレーブ・プレーヤ20b〜20nの各々は、マスター・プレーヤ20aがハブ27aを介してパケット(Packet(Tmv))を受信した時刻に、スレーブ・プレーヤ20b〜20nの何れかがハブ27aを介して同期信号発生時刻データを受信する時刻との差分を考慮して、スレーブ・プレーヤ20b〜20n各々の伝送遅延を考慮したタイミングを算出してもよい。
マスター・プレーヤ20aがハブ27aを介してパケットを受信するために要する時間と、スレーブ・プレーヤ20b〜20nの各々がハブ27aを介してパケットを受信するために要する時間の差が既知の場合の伝送遅延値の算出方法について、本実施の形態で説明する。
理解を容易にするため、第2の実施の形態の同期制御システムの構成及び同期を制御する処理フローは第1の実施の形態に係わる同期制御システム10と略同一として説明する。
本実施の形態の同期制御システムは、処理の時系列、ステップm4で主機器が従機器に送信するパケットの情報が伝送遅延情報であること、及び同期信号発生見積時刻Tsveの算出方法以外は、第1の実施の形態の同期制御システム10と同一の構成とするので、以下、第1の実施の形態の同期制御システム10と同様の符号及びステップ番号を用いて説明する。
図4は、本実施の形態のマスター・プレーヤ20aとスレーブ・プレーヤ20bが実行する各処理を時系列で説明する図である。図4に示すように、本実施の形態では、マスター・プレーヤ20aがハブ27aを介してパケットを受信するために要する時間と、スレーブ・プレーヤ20b〜20nの各々がハブ27aを介してパケットを受信するために要する時間との差をD1とする。このD1は既知かつ一定の値である。スレーブ・プレーヤ20bがPacket(Tmv)を受信する時刻をTsr’とすると、Tsr’は、マスター・プレーヤ20aがPacket(Tmv)を受信した時刻Tmvと、D1だけずれることになる。すなわち、マスター・プレーヤ20aがハブ27aを介してパケットを受信するために要する時間と、スレーブ・プレーヤ20b〜20nの各々がハブ27aを介してパケットを受信するために要する時間とが等しい場合の、スレーブ・プレーヤ20bがPacket(Tmv)を受信する時刻をTsrとすると、Tsr’とTsrとは以下の式の関係となる。
Tsr’=Tsr+D1
本実施の形態では、ステップm4でマスター・プレーヤ20aがスレーブ・プレーヤ20bに送信するパケットには、伝送遅延情報として、tmrにD1を加えた時刻、すなわちtmr+D1の情報を含ませる。Tmr=Tsrであるので以下の関係が成立する。
Tmr+D1=Tsr+D1=Tsr’
したがって、Tsveは、以下の式から算出する。
Tsve=Tsr−(Tmr−Tmv)=(Tsr’―D1)―(Tmr−Tmv)
このように、本実施の形態では、マスター・プレーヤ20aがハブ27aを介してパケットを受信するために要する時間と、スレーブ・プレーヤ20b〜20nの各々がハブ27aを介してパケットを受信するために要する時間との差を考慮して、主機器であるマスター・プレーヤ20aと従機器であるスレーブ・プレーヤ20b〜20nとの同期を制御する。そのためマスター・プレーヤ20aからハブ27aへの通信経路と、スレーブ・プレーヤ20b〜20nの各々からハブ27aへの通信経路とが、例えば通信容量などが異なるなどの理由で、ハブ27aからのパケットの受信に時間差が発生したとしても、その時間差が既知かつ一定である場合には、上述の実施の形態と同様に、低コストの構成で同期制御を行うことができる。
<第3の実施の形態>
上記の各々の実施の形態では、本発明を映像音声再生装置に適用した場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。本発明は、映像や音声を再生する装置のみならず、マルチキャスト送信が可能で、伝送遅延を等しくなるように通信ネットワークを介して接続された装置であれば、様々な装置にも適用することが可能である。本実施の形態では、本発明を、通信ネットワークを介して接続されたネットワーク家電などの機器に適用した場合について説明する。
図5は、本発明の第3の実施の形態に係る通信ネットワークを介して相互にデータを送受信する主機器20Aと従機器20Bとを含む同期制御システム20のブロック図である。図5を参照するに、同期制御システム20は、主機器20Aと1台以上の従機器20B〜20Nと、主機器20Aと従機器20B〜20Nとを通信ネットワークを介して接続する集線装置27Aとを有している。主機器20Aが実行する動作に基づいて主機器20Aと従機器20B〜20Nとの同期制御を行う。この通信ネットワークは、例えば、イーサネット(Ethernet)(登録商標)ネットワークであり、集線装置27Aは、例えば、ハブでもよい。本実施の形態では、主機器20Aが所定の動作を実行する際に発生する信号またはイベントに従って従機器20B〜20Nが実行する動作の同期制御を行う。
主機器20Aは、通信ネットワークを介して1台以上の従機器20B〜20Nとデータを送受信する送受信部23Aと、主機器20Aが所定の動作を実行する際に発生する同期信号を検知する同期信号検知部24Aと、時間を計時する計時部25Aと、制御部22Aとを含む。
制御部22Aは、CPU(Central Processing Unit)などにより構成され、送受信部23A、同期信号検知部24A、計時部25Aなどを制御して、主機器20Aの各種機能を実行する。
送受信部23Aは、例えば、ネットワークインタフェースカードであってもよく、ネットワークインタフェースカードを含んでいてもよく、またはネットワークインタフェースカードの一部であってもよい。
同期信号検知部24Aは、主機器20Aが所定の動作を実行する際に発生する同期信号を検出する。同期信号検知部24Aが検出する同期信号として、例えば、垂直同期信号などのフレーム同期信号、フィールド同期信号、タイムコードなどがあるが、本発明はこれに限定されない。主機器20Aと従機器20Bが実行する動作として、照明灯の消灯、エアコンのオンオフなどの様々な動作や、ビデオやオーディオ機器の制御などが可能である。したがって、同期信号検知部24Aが検出する同期信号も、主機器20Aと従機器20Bが実行する動作の同期を制御するために適切であればフレーム同期信号、フィールド同期信号、タイムコードなどに限定されず、その他の任意の信号を同期信号として用いることができる。
また、計時部25Aは、主機器20Aの内部クロックで構成される。集線装置27Aは、例えば、マルチキャスト・アドレスを識別してマルチキャスト送信を実行可能なハブが好ましい。
主機器20Aと接続する従機器20Bは、通信ネットワークを介して主機器20Aからデータを受信する受信部23Bと、時間を計時する計時部25Bと、制御部22Bを含む。従機器20Bに含まれるそれらの構成は、主機器20Aにおける対応する構成と同様であるので、詳しい説明は省略する。
また、主機器20Aが二台以上の従機器20B〜20Nと接続する場合であっても、従機器20B〜20Nの各々は、上述の従機器20Bと同様の構成を含むものとするので、その説明を省略する。
本同期制御システム20は、主機器20Aから送信される同期信号発生時刻パケットはマルチキャストにより主機器20Aと1台以上の従機器20B〜20Nに同時に送信され、こうして送信された同期信号発生時刻パケットが、主機器20A及び1台以上の従機器20B〜20Nにおいて同時に受信されるように構成する。したがって、この主機器20A、1台以上の従機器20B〜20N及び集線装置27Aにより構成される同期制御システム20は、集線装置27Aにより閉じた系として形成する。
次に、このようにして構成された同期制御システム20で実行される、主機器20Aの所定の動作に1台以上の従機器20B〜20Nの動作を同期制御する処理について説明する。複数の従機器20B〜20Nの各々の動作を主機器20Aの所定の動作に同期させる処理は、1台の従機器20Bの所定の動作を主機器20Aの所定の動作に同期させる処理と同様であるので、以下、主機器20Aと従機器20Bとが同期制御のために実行する処理フローについて図面を参照して説明する。
図6は、主機器20Aと従機器20Bが実行する処理フローを説明する図であり、図7は、主機器20Aと従機器20Bが実行する各処理を時系列で説明する図である。
まず、主機器20Aが実行する処理について、図6のステップA1〜A2と、図7の時系列とをあわせて参照して説明する。
はじめに、主機器20Aの制御部22Aは、同期信号検知部24Aが同期信号の発生を検知すると、内部クロックにより構成される計時部25Aから同期信号の発生時刻を取得し、同期信号を検知したタイミングで同期信号発生時刻パケットをマルチキャスト送信する(ステップA1)。同期信号発生時刻パケットは本発明の第1の時刻データに相当する。制御部22Aは同期信号の発生時刻を割り込みハンドラを用いて取得する、または同期信号の発生時刻を取得する処理を他の処理と比較して高い優先度で実行する。これによって、主機器20Aがいかなる処理を行っていても直ちに優先的に同期信号の発生時刻を取得することができる。同期信号発生時刻パケットは、同期信号を検知した時刻情報を含むパケットである。また、このパケットは、集線装置27Aに接続された主機器20A及びすべての従機器20Bへ同時に送信される。
次に、主機器20Aは、自分が送信したパケットを自分自身で受信する。そして、パケットを受信したタイミングで、伝送遅延情報を報知する時間情報を含む伝送遅延情報パケットを従機器20Bへ送信する(ステップA2)。伝送遅延情報パケットは第2の時刻データに相当する。この時、制御部22Aはパケットの受信時刻を割り込みハンドラを用いて取得する、またはパケットの受信時刻を取得する処理を他の処理と比較して高い優先度で実行する。これによって、主機器20Aがいかなる処理を行っていても直ちに優先的にパケットの受信時刻を取得することができる。伝送遅延情報として、例えば、同期信号発生時刻データを受信した時の受信時刻を送信してもよい。
次に、従機器20Bが実行する処理について、図6のステップB1〜B3と、図7の時系列とあわせて参照して説明する。
はじめに、従機器20Bの制御部22Bは、ステップA2で主機器20Aが送信した同期信号発生時刻パケットを受信すると、そのタイミングで内部クロックにより構成される計時部25Bからパケットの受信時刻Tsrを取得し、従機器20Bのメモリ(図示されていない)に記録する(ステップB1)。次に、ステップA2で主機器20Aが送信した伝送遅延情報パケットを受信する(ステップB2)。制御部22Bはパケットの受信時刻を割り込みハンドラを用いて取得する、またはパケットの受信時刻を取得する処理を他の処理と比較して高い優先度で実行する。これによって、従機器20Bがいかなる処理を行っていても直ちに優先的にパケットの受信時刻を取得することができる。
次に、主機器20Aにおける同期信号発生時刻の見積もりである同期信号発生見積時刻Tsveを計算する(ステップB3)。Tsveは、以下の式から算出する。
Tsve=Tsr−伝送遅延値
ここで、伝送遅延値とは、ステップB2で受信した伝送遅延情報パケットに含まれる伝送遅延情報が、主機器20Aが同期信号発生時刻データを受信した時の受信時刻である場合は、主機器20Aが同期信号発生時刻データを受信した時の受信時刻からパケットの受信時刻Tsrを引いて算出する。
求められた、主機器20Aにおける同期信号発生見積時刻Tsveにより、従機器20Bにおける同期信号発生時刻との差が0になるように制御を行う。これにより、主機器20Aに接続されている従機器20Bの各種複数のネットワーク家電間で同期信号発生のタイミングを合わせて同期することができる。これにより、主機器20A側で同期信号が発生した時刻を従機器20B側で再現することが可能となる。
このように本発明によると、ネットワークを介して接続された主機器と従機器の同期を、別途ハードウェアなどを必要とせずに、主機器と従機器との間で処理する動作を基準として制御することができる。
本実施の形態では、通信ネットワークにおいて、主機器20Aと従機器20B〜20N同士を、マルチキャスト送信を行うことができる集線装置27Aによって接続した場合について説明したが、本発明はこれに限定されない。機器20A〜20Nがマルチキャスト送信を行うことができて、かつ、主機器20Aと集線装置27Aとの間の伝送遅延とハブ27aとスレーブ・プレーヤとの間の伝送遅延を等しくすることができるのであれば、通信ネットワークも有線のみならず、無線であってもよく、例えば、IEEE802.11などの無線LANや、Bluetooth(登録商標)を用いて形成してもよい。この場合、集線装置27Aは無線LANアクセスポイントまたはBluetooth(登録商標)ハブとなる。
また、本実施の形態で、主機器20Aは、伝送遅延情報として同期信号発生時刻パケットを受信した時の受信時刻を送信するものとして説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、従機器20B〜20Nがそれぞれ主機器20Aと接続しているネットワーク経路の伝送遅延が既知であれば、主機器20Aが同期信号発生時刻パケットを受信した時の受信時刻にその情報を加味した情報を送信してもよい。主機器20Aから集線装置27Aまでのネットワーク経路と、集線装置27Aから従機器20B〜20Nまでのネットワーク経路の状況によって、主機器20Aが集線装置27Aを介して同期信号発生時刻パケットを受信した時刻と、従機器20B〜20Nの何れかが集線装置27Aを介して同期信号発生時刻パケットを受信した時刻が大きく異なる場合がある。主機器20Aが集線装置27Aを介してパケットを受信するために要する時間と、従機器20B〜20Nの各々が集線装置27Aを介してパケットを受信するために要する時間の差が既知の場合、従機器20B〜20Nの各々は、主機器20Aが集線装置27Aを介して同期信号発生時刻データを受信した時刻に、従機器20B〜20Nの何れかが集線装置27Aを介して同期信号発生時刻データを受信する時刻との差分を考慮して、伝送遅延値を算出してもよい。
様々な実施の形態に係わる同期制御システムについて説明したが、本発明の同期制御システムを構成する主機器と従機器はそれぞれ、CPUとメモリを含む、コンピュータを上述した各手段として機能させる主機器プログラム及び従機器プログラムによって実現することができる。主機器プログラム及び従機器プログラムは、通信回線を介して配布することも可能であるし、CD−ROM等の記録媒体に書き込んで配布することも可能である。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は上述した実施の形態に限定されるものではない。また、本発明の実施の形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したものに過ぎず、本発明による効果は、本発明の実施例に記載されたものに限定されるものではない。

Claims (6)

  1. 通信ネットワークを介して接続された主機器と少なくとも一つの従機器とを含む同期制御システムの同期制御方法であって、
    前記主機器が、同期信号の発生を検知すると、該同期信号の発生時刻を報知する第1の時刻データを前記主機器及び前記少なくとも一つの従機器に送信するステップと、
    前記主機器が、前記第1の時刻データを受信すると、前記第1の時刻データの受信時刻を報知する第2の時刻データを前記少なくとも一つの従機器に送信するステップと、
    前記少なくとも一つの従機器の各々が、前記第1の時刻データと前記第2の時刻データを受信すると、前記第1の時刻データが報知する時刻から前記第2の時刻データが報知する時刻までの経過時間を前記第1の時刻データを受信した時刻から差し引いて、前記同期信号の発生見積時刻を算出するステップと、
    前記少なくとも一つの従機器の各々が、前記発生見積時刻を基準として前記主機器との同期を制御するステップと、を含む同期制御方法。
  2. 前記第1の時刻データは前記主機器及び各々の前記従機器に略同時に受信される、請求項1記載の同期制御方法。
  3. 前記主機器が前記第1の時刻データを受信する時刻と、前記少なくとも一つの従機器が前記第1の時刻データを受信する時刻との差分が既知かつ一定であり、
    前記同期信号の発生見積時刻を算出するステップは、前記差分を考慮して前記発生見積時刻を算出することを含む、請求項1記載の同期制御方法。
  4. 通信ネットワークを介してデータを送受信する送受信部と、同期信号の発生を検知する同期信号検知部と、時間を計時する計時部と、制御部と、を備えた主機器と、
    通信ネットワークを介して主機器からデータを受信する受信部と、時間を計時する計時部と、制御部と、を備えた少なくとも一つの従機器と、
    を含む同期制御システムであって、
    前記主機器の制御部は、前記同期信号検知部が同期信号の発生を検知すると、前記主機器の計時部から前記同期信号の発生時刻を取得し、取得した前記同期信号の発生時刻を報知する第1の時刻データを前記送受信部によって前記通信ネットワークを介して前記主機器及び前記少なくとも一つの従機器に送信し、さらに、前記送受信部が前記通信ネットワークを介して前記第1の時刻データを受信すると、前記計時部から前記第1の時刻データの受信時刻を取得し、前記第1の時刻データの受信時刻を報知する第2の時刻データを前記少なくとも一つの従機器に送信し、
    前記少なくとも一つの従機器の制御部は、前記受信部が前記通信ネットワークを介して前記主機器から前記第1の時刻データと前記第2の時刻データとを受信すると、前記第1の時刻データが報知する時刻から前記第2の時刻データが報知する時刻までの経過時間を前記第1の時刻データを受信した時刻から差し引いて、前記同期信号の発生見積時刻を算出し、前記発生見積時刻を基準として前記主機器との同期を制御する、同期制御システム。
  5. 前記第1の時刻データは前記主機器及び各々の前記従機器に略同時に受信される、請求項4記載の同期制御システム。
  6. 前記主機器が前記第1の時刻データを受信する時刻と、前記少なくとも一つの従機器が前記第1の時刻データを受信する時刻との差分が既知かつ一定であり、
    前記少なくとも一つの従機器の制御部は、前記差分を考慮して前記発生見積時刻を算出することを含む、請求項4記載の同期制御システム。
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