JP2012531188A - アプリケーター - Google Patents
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Abstract
喫煙品用の包装材に添加剤を塗布するように作動するアプリケーターであって、経路に沿って包装材を搬送するための搬送機構と、添加剤を同伴するための気体流を受ける入り口とを含み、該アプリケーターは、使用の際に気体流に同伴した添加剤を包装材の方にそらすように構成されている。
Description
本発明は、紙巻きタバコのフィルタープラグラッパーなどの喫煙品用ラッパー材にチャコールなどの添加剤を塗布するためのアプリケーターに関する。
紙巻きタバコなどの喫煙品は、喫煙者によって紙巻きタバコから吸引される煙をろ過するためのフィルターが設けられている場合がある。このようなフィルターは、通常、紙のプラグラッパーで包まれたセルロースアセテートのプラグを含む。
チャコール添加剤を含むフィルターを有する紙巻きタバコは知られている。紙巻きタバコを喫煙すると、煙から特定の要素がチャコールによって取り除かれる。
プラグラッパーのリボンに糊をライン状に塗り、その後糊が塗られたリボンに重力でチャコールを落下させてフィルターにチャコールを塗布することが提案されている。
この重力による供給構造には、特にプラグラッパーが高速で搬送される場合に1秒当たりに塗布することができるチャコールの量が限られているという欠点がある。
さらにこの方法には、糊が塗布されていても紙の弾力性によってチャコールがリボン状の紙の上で弾んでしまい、チャコール粒子が不揃いになり、リボンに均一に配分されないという欠点がある。その結果、得られるフィルターのろ過性能は、フィルターごとに変わってしまう。
本発明は、チャコールなどの添加剤を喫煙品のラッパー材に塗布するための別の方法を提供する。
本明細書中で使用する「喫煙品」なる用語は、タバコ、タバコ派生物、膨張タバコ、再生タバコまたはタバコ代替え品をベースにしているか、していないかに関係なく紙巻きタバコ、シガー、シガリロなどの喫煙可能な製品および熱せられるが燃焼しない製品などを含む。
好ましくは喫煙品は、喫煙品またはその一部を少なくとも部分的に包むラッパー材の1つ以上の内方層および/または外方層を含む。
好ましくは喫煙品は、シガレットペーパーの形体のラッパー材で包まれたタバコロッドを含む。喫煙品は、フィルターを含み、フィルターは、フィルタープラグラッパーなどの別の包装材で包まれる。チッピング紙として知られている別の包装材が、紙で巻かれたフィルターと紙で巻かれた喫煙材ロッドの周りに巻かれ、これらを接合する。
本明細書中で使用する「喫煙品用包装材」なる用語は、喫煙品を包むために、または喫煙品フィルターなどの喫煙品の部材を包むために使用されるすべての材料を含む。従ってこの用語は、例えば多孔性および非多孔性のフィルタープラグラッパー材、シガレットペーパーおよびチッピング紙を含む。
本発明は、喫煙品用の包装材に添加剤を塗布するように作動するアプリケーターを提供し、このアプリケーターは、経路に沿って包装材を搬送するための搬送機構と、添加剤を同伴するための気体流を受ける入り口とを含み、該アプリケーターは、使用の際に気体流に同伴した添加剤を包装材の方にそらすように構成されている。
このようにして添加剤を気体流に同伴される添加剤の速度に応じた速度でラッパー材に塗布する。従ってラッパー材が速い速度で搬送される場合であっても、適した速度で気体流を発生させることによって、ラッパー材に高充填量の添加剤を塗布することができる。
気体流は、気体流または実質的にその一部がラッパーに影響を与えないように案内される。このようにして添加剤は、気体流がラッパー材から添加剤を吹き飛ばしたり、気体流とラッパーとの衝突の瞬間に起こりえる乱流を生じさせないようにラッパー材に塗布される。従って添加剤は、制御された方法で塗布され、均一に配分される。
気体流は、気体流または実質的にその一部がラッパーに影響を与えないように案内される。このようにして添加剤は、気体流がラッパー材から添加剤を吹き飛ばしたり、気体流とラッパーとの衝突の瞬間に起こりえる乱流を生じさせないようにラッパー材に塗布される。従って添加剤は、制御された方法で塗布され、均一に配分される。
好ましくはラッパー材は、添加剤がラッパー材に塗布される塗布領域を通る実質的に直線状の経路を通る。さらに好ましくはアプリケーターは、塗布領域を通るラッパー材の経路に実質的に平行な方向に気体流を塗布領域内に案内するように構成された気体流案内部材を有する。
本明細書中で使用する「実質的に平行」なる用語は、厳密に幾何学的意味での「平行」に限定されるものではなく、似たような方向、例えば2、3度または10または15度の角度を有する方向に延びるものと解されるべきである。
添加剤は、ラッパーの下方から塗布してもよい。このようにして添加剤は、重力によってラッパーから弾むことなく、従ってラッパー上に添加剤が良好に配分される。
ラッパー材に添加剤を均一に配分することによって、最終的にフィルターを均一なろ過性能を持つフィルターを簡単に製造することができ、喫煙者は紙巻きタバコが変わっても常に同じように喫煙を体験することができる。
好ましくは添加剤は、粒状の添加剤であり、例えば粒状の活性化されたチャコールである。
さらにアプリケーターは、気体流に同伴される添加剤に作用して添加剤をラッパーの方にそらす静電力を供するためにラッパーに静電気を帯電させるための帯電ユニットを含む。
本発明がより完全に理解されるように本発明の実施態様を添付図面を参照し、あくまで例示を目的として以下に説明する。
図1から5は、リボン形状のプラグラッパー2である紙巻きタバコ用のラッパー材に粒状のチャコールからなる添加剤を塗布するためのチャコールアプリケーター1を示す。図に示すようにアプリケーター1は、リボン2を塗布チェンバー4を通って搬送するための複数のローラー3を有する搬送機構を含み、そこでチャコール粒子がリボンに塗布される。チャコールが充填された紙2aは、それが長尺のセルロースアセテートトウに巻かれ、そのフィルターロッドセグメントに切断されるフィルターロッド製造機(図示せず)によってアプリケーター1から受けられる。
図1から5を参照すると、アプリケーター1は、圧縮された空気を空気入り口7から受け、チャコール供給部(図示せず)からチャコール入り口パイプ8を介して空気流内に粒状チャコールを吸い取るように構成されたベンチュリセクション6を有するノズル5を含む。図に示すようにチャコールを同伴した空気は、ノズル5から中間チェンバー9を通って塗布チェンバー4内を通り、そこでチャコールは、紙2に塗布される。
中間チェンバー9と塗布チェンバー4は、空気とチャコールの流れが、塗布チェンバー4に入る際にリボンが移動する方向と実質的に平行に案内されるように構成されている。このようにして空気流は、リボンに直接ぶつかることはなく、よって紙からチャコールを吹き飛ばし、チャコールがぶつかった場所の周囲で乱流を生じるようなことはなくなる。
チャコールの流れは、チャコールと紙の間の静電力によって塗布チェンバー4内で空気流から分離される。アプリケーター1は、紙が塗布チェンバー4を通過する際に紙2を帯電させる静電帯電ユニット10を有する。このようにして塗布チェンバー4に入る空気流に同伴されたチャコールは、リボン2の下側の方に静電的に引きつけられ、リボンの下方面11に塗布された接着剤に接着する。
従ってチャコールは紙のリボン2の下方から塗布され、その下面11に接着する。このようにしてチャコールは、重力によってリボン上で弾むことなく、リボンの長さに沿って均一に配分される。従って各完成した紙巻きタバコのフィルターに含まれるチャコールが充填された紙の部分は、同じ量および配分のチャコールを有する。喫煙者が吸う紙巻きタバコが変わっても従って均一な喫煙を消費者は体験することになる。
図4はアプリケーター1の分解斜視図であり、特にノズル5の部品を示している。図に示すようにノズル5は、ベンチュリセクション6、ノズルトップ12、ノズルボトム13およびチャコール入り口管8を含む。好ましくは入り口管8の内径は、約4mmである。ベンチュリセクション6は、空気入り口7と、円筒状胴体14と、ノズルトップ11とノズルボトム12の間で所定の位置に保持されるカラー15とを含む。孔16がベンチュリセクション6を通って長手方向に延び、カラー15内でテーパーしている。ベンチュリセクションのスロートの直径は、約6mmであることが好ましい。チャコール入り口管8は、カラーの円周に設けられた孔(図示せず)でベンチュリセクションと合い、この孔はカラー15を介して、テーパーした孔の側に延びている。使用の際には入り口7は、圧縮空気源に接続され、これは孔16を通過して、カラー15のテーパーした領域で狭められる空気流を発生させ、ベンチュリ効果によってテーパーした領域内で空気圧を降下させる。テーパーしたセクション内で減少した圧力によって、チャコールがチャコール入り口管8を通ってベンチュリセクション6内に吸い込まれ、そこで孔16を通過する空気流内に取り込まれる。このようにしてチャコールは、ベンチュリセクション6から放出される空気流に同伴される。
図3および4を参照すると、ノズルトップ12およびボトム13は、ボルト17によって互いに固定され、内部に溝12a、13aを有し、これらは組み立てた際に収容ポートを形成し、この中でベンチュリセクション6のカラー15が所定の位置に保持される。ノズルトップ12およびボトム13は、その中を延びて同じように終結する長尺の溝18、19を有し、これらは共に空気流とチャコールのためのチャネル20を形成し、このチャネルはベンチュリセクション6の出口からノズル5の出口へと横方向に広がっている。図5に示すようにノズル5とその中のチャネル20は、水平に対して好ましくは約5度の角度で配置されている。
図4および5を参照すると、中間チェンバー9が溝22を有する第1および第2の側方セクション21a、21bを含み、これらは組み立てられたときにノズル5のための受け取りポート23を形成する。これらセクション21a、21bは、それぞれ長尺の溝24a、24bを有し、これらは共にノズルから塗布チェンバー4へと流れる空気とチャコールのためのチャネル25を形成している。
図6はチャネル25をより詳しく示している。チャネル25の入り口領域25aおよび中央領域25bにおいて、チャネルはノズルのチャネル20に対して平行、即ち水平に対して約5度の角度で配置されている。しかしながら出口領域25cにおいて、空気とチャネルの流れが塗布チェンバー4に入る際に水平に案内されるように、チャネル25は湾曲し、水平になっている。
空気流によって運ばれる粒子は、ノズル5および中間チェンバー9の入り口領域25aおよび中央領域25bを通る際に、より細かい粒子は、空気流の中央を移動する傾向があり、重い粒子は、空気流の底部付近を移動する傾向にある。粒子のこの分布を図6に示し、太い線26は、重い/粗い粒子の経路を示し、細い線27は、軽い/細かい粒子の経路を示す。図に示すように中間セクション9の入り口領域25aおよび中央領域25bにおいて、重く粗い粒子の経路は、軽く細かい粒子の経路の下に位置する。
図に示すように出口領域25cではチャネルは、湾曲し、水平になる。図6に示すようにセクション25cを移動する軽い/細かい粒子は、空気流のほぼ中央に留まり、重い/粗い粒子は、一方向にそらされるまで、長い間その慣性によって当初からの移動の軌跡を維持する。従って出口領域25cでチャネル25の角度が変わることによって、塗布チェンバー4内への重い/粗い粒子の流れと軽い/細かい粒子の流れの軸方向の向きが改善される。従って重い粒子と軽い粒子が塗布チェンバー4の入り口で良好に混合され、これは紙2にチャコールを均一に配分するのに役立つ。
中間チェンバー9のチャネル25は、領域25cにおいて横方向に広がり、これによってチェンバー9を出る前に空気流の速度を減少させる。これは塗布チェンバー4に入る際の乱流の発生を妨げる役割を果たす。
再度図4の分解図を参照すると、塗布チェンバー4は胴体28とカバープレート29とを含み、このカバープレートは、紙リボン2の案内部としての機能する。図に示すように胴体28は、その内部を延びる矩形の断面を有するチャネル30を有する。カバープレート29は、胴体28および中間チェンバー9にボルト31によってボルト留めされている。
図1に示すように使用の際にはリボン2は、プレート29の下および胴体28の上を通過し、その間を搬送される。リボン2は、経路に沿ってプレート29の下面に平行な塗布チェンバー4を通って移動する。リボン2は、塗布チェンバー4内を搬送される前にその下面に接着剤が塗布される。好ましくはこの接着剤は、リボン2の幅の約50%に亘って塗布される。
図5を参照すると空気とチャコールの流れは、リボン2の経路に平行な方向に中間チェンバー9の出口を介して塗布チェンバー4内に案内される。中間チェンバー9の出口は、リボンの経路を含む面の真下に配置されている。空気の流れは、リボン2の経路の下でかつ平行な経路に沿ってチャネル30内を移動する。従って空気の流れは、ラッパーに直接ぶつからず、従って空気流がぶつかった場合に生じ得る空気流の乱流を発生させることがない。チャコール粒子を搬送する空気流が乱れると、リボン2に均一にチャコールを配分するのが困難になるので、望ましくない。
空気流と紙2の下面との間の隙間は、空気流の周囲を流れる空気が、空気流がチャネルを通過する際に紙の下側と接触するのに充分な大きさであればよい。その結果、空気の流れがラッパーの方に案内されなくとも、それが塗布チェンバーを通過する際に少ない割合、例えば1−5%の空気流が、実際には紙2と接触し、残りの空気流は、紙2と接触せずにチェンバー6を通過する。
しかしながら空気流は、チャネルに入る空気流のかなりの割合の空気がリボン2とぶつからず、その代わりラッパーと接触せずチェンバー4を通過する。ここで言う「かなりの割合」とは、例えば99%、95%、90%、80%および75%の割合を包含する。これとは別に塗布チェンバーに入る空気流のすべてが紙とぶつからずにチャネルを通過してもよい。
図5に示すように静電帯電ユニット10が塗布チェンバー4上に取り付けられ、リボン2に静電帯電させるようになっている。紙または他の材料を帯電させるための静電帯電ユニット自体は、よく知られているので、ここでは詳しく説明しない。紙を帯電させる種々の方法は、当業者に自明である。例えば静電帯電は、カバープレート29を介して紙に移動させ、紙が搬送される際に紙と間接的に接触させてもよい。これとは別に紙が塗布チェンバー4に入る前に紙を予め帯電させてもよい。便宜上、以下の説明においては静電帯電ユニットはリボン2に正電荷を供するものとするが、これとは別に負電荷を与えてもよい。
正電荷を帯びたリボン2は、塗布チェンバー4を通過する近隣の空気流に同伴されるチャコール粒子に電気分極を生じさせる。即ち帯電したリボンは、粒子の負電荷を紙に僅かに接近して位置させ、粒子の正電荷を紙から僅かに離れて位置させる。従って粒子全体としての電荷は、中性のままであるが、正に帯電したリボン2による負電荷に作用する誘引クーロン力は、正味引力がリボン2に向かって粒子に作用するように正電荷に作用する反発クーロン力より大きい。
従って静電力が粒子をリボン2の方に引きつける空気の流れに同伴されるチャコール粒子に作用する。リボンの経路32、空気流の経路33および塗布チェンバー4を通るチャコール34の経路を図7に示す。図に示すように空気流33の方向は、リボンの経路32に平行である。チャコールの経路は、最初は空気流の経路と同じであり、塗布チェンバー4の入り口でリボンの経路32と平行になる。しかしながら、チャコールが塗布チェンバー4を通過する際、湾曲した経路に沿って静電的に偏向され、リボン2の下側の方にそらされ、そこでリボンに塗布された接着剤に接着する。
図1−5に示すようにアプリケーター1は、紙2と接触も接着もしない塗布チェンバー4を通過する過剰のチャコールを受け取るための排出セクション35を有する。この排出セクション35は、空気用のチャネルの断面がその中で大きくなるように、従って空気とチャコールの速度がチャコールが出口36を通って排出セクションを出る前に減少するように構成されている。図3の分解斜視図で示すように、排出セクション35は、互いに取り付けられ、塗布チェンバー4に取り付けられる第1および第2部分35a、35bを含む。
アプリケーター1の構成、例えばノズル6、中間セクション9および塗布チェンバー4の空気チャネルの寸法およびノズル6内に流れる空気の速度は、塗布チェンバー4内を空気がなめらかに一様に流れるように選択され、これによってリボン2にチャコールが均一に配分される。下記表1は、図5に示したアプリケーターの参照ポイントA、B、CおよびDでのチャネルの断面積および空気速度を示す。
チャコールがアプリケーター1によってリボン2に塗布されると、チャコールを含むリボン2aは、アプリケーター1からフィルターロッド製造機(図示せず)に受けられ、この製造機は、その後フィルターロッドセグメントを形成するために切断されるセルロースアセテートトウからなる長尺のロッドに該リボンを巻く。フィルターロッド製造機自体は、知られているので、ここでは詳しく説明しない。紙2がアプリケーター1内を搬送される速度は、ロッドが製造される速度に同期され、例えば1分当たり50乃至500ロッドメートルおよび/または1分当たり125乃至4000フィルターロッドの範囲である。しかしながら好ましくはロッドは、1分当たり400乃至500ロッドメートルおよび/または1分当たり1000乃至4000フィルターロッドの範囲の速度で製造される。紙は1秒当たり0.83から8.33メートルの速度で搬送され、好ましくは1秒当たり約2.5から8.3メートルの速度で搬送される。
好ましくはチャコールは、1秒当たり約150から160グラムの速度で塗布チェンバー4を通過するが、これより速いまたは遅い速度であってもよい。アプリケーター1は、ノズル5内へのチャコールの流れの速度、従って塗布チェンバー4内へのチャコールの流れの速度を調整するために入り口管8の前に位置する計量装置(図示せず)を有してもよい。例えば大きい入り口管および大きい直径のベンチュリを使用することによってより速い流速が得られる。
表2は異なる機械速度での理論的(計算による)充填値を示している。「充填」なる用語は、ラッパー材の単位長当たりに塗布されるチャコールの質量を意味する。
これらの計算において、チャコールは1秒当たり158グラムの速度で入り口パイプ8内に流れると見積もられた。また糊はリボンの幅の50%に亘って塗布され、塗布チェンバー4に入るチャコールの50%がその結果リボンに堆積すると見積もられた。これらの見積もりは、当然のことながら限定的なものではない。実際には充填値は、計算された値と異なる場合があり、特に使用する接着剤の量および種類によって変わる。しかしながら、表はリボン2の速度が速くなることによって速い機械速度ではチャコールの充填値が小さくなるという一般的な傾向を示している。
低速では充填値は、紙に形成されるチャコールの層が厚くなって糊にチャコールが接着するのを妨げる飽和効果によって表2に示したものより小さくなる。チャコールの層の厚さが約2.5mmになったとき、チャコールはそれ以上接着しなくなると予想される。これらの理由から実際のチャコールの充填量は、約200メートル/分未満の機械速度でほぼ一定になる。
当然のことながらアプリケーター1は、高速、高密度でリボン2にチャコールを塗布することができ、かつ、リボンに沿って均一にチャコールを配分することができる。従ってチャコールが充填されたプラグラッパーで包まれた紙巻きタバコフィルターロッドを高速で、そしてフィルターロッドごとに均一な特性を有するように製造することができる。
好ましくはアプリケーター1に使用されるチャコール粒子は、30乃至70USメッシュのメッシュサイズを有する。しかしながら、12乃至80USメッシュのメッシュサイズのものであってもよい。
例えば粒子は、約0.18mm乃至1.68mmの範囲のものであってもよく、好ましくは0.21mm乃至0.60mmの範囲のものが使用される。
チャコールは、例えばヤシ殻系などの植物系のものであってもよい。ヤシ系チャコール材のパラメーター値および範囲の例を下記表3に示す。
多くの変形例および変更例が当業者には自明である。例えばチャコールの代わりに添加剤は、別の炭素系材料または例えば触媒系材料を含んでもよい。しかしながら添加剤は、カーボンを含むのが好ましい。しかしながらこれとは別に(または加えて)、添加剤は、例えば風味添加剤、タバコダスト粉末または再生タバコまたはメンソール結晶などの結晶を含んでもよい。
さらにフィルターフラグラッパー材のリボンの代わりに添加剤を例えばシガレットペーパーなどの別の喫煙品用ラッパー材に塗布してもよい。添加剤が塗布されたシガレットペーパーは、1つの例では、アプリケーターから紙巻きタバコ製造機(フィルターロッド製造機ではなく)によって受け取られるようにしてもよく、紙巻きタバコ製造機は、タバコのロッドにシガレットペーパーを巻くことによって紙巻きタバコを製造する。
さらに気体流をこれまで空気の流れとして説明してきたが、他の好適な気体、例えば酸素または窒素などを使用してもよい。
さらに静電帯電ユニットを添加剤とリボンとの間に静電力を供するためにリボンを帯電させるものとして説明してきたが、これとは別にまたは加えて添加剤に静電力を与えてもよい。これとは別にまたは加えて、アプリケーター1の他の要素を帯電させて、添加剤がラッパー材の方にそらされるようにする静電力を供する、または静電力に寄与するようにしてもよい。
さらに気体流を塗布領域を通ってラッパー材の経路に平行に案内する代わりに気体流をラッパー材の方に角度をつけて、またはラッパー材から離れるように案内してもよい。
上述のようにアプリケーターは、使用の際に力が添加剤をラッパー材の方にそらさせる気体流に同伴される添加剤に作用するように構成される。しかしながら、「〜の方にそらさせる」という用語は、添加剤がそらされる前にラッパー材の方に移動しないという意味に解釈されるべきではない。任意に添加剤が、前記力によってそらされる前に気体流によってラッパー材の方に搬送されて、添加剤がそれがそらされなかった場合より、ラッパー材までの短い経路を取るようにしてもよい。
以下の特許請求の範囲内で多くの他の変更例および変形例が当業者であれば可能である。
本発明は、喫煙品用の包装材に添加剤を塗布するように作動するアプリケーターを提供し、このアプリケーターは、経路に沿って包装材を搬送するための搬送機構と、添加剤を同伴するための気体流を受ける入り口とを含み、該アプリケーターは、使用の際に気体流に同伴した添加剤を包装材の方にそらすように構成されており、気体流は、気体流または実質的にその一部がラッパーに影響を与えないように案内される。
このようにして添加剤を気体流に同伴される添加剤の速度に応じた速度でラッパー材に塗布する。従ってラッパー材が速い速度で搬送される場合であっても、適した速度で気体流を発生させることによって、ラッパー材に高充填量の添加剤を塗布することができる。気体流をラッパーに影響を与えないように案内することによって、添加剤は、気体流がラッパー材から添加剤を吹き飛ばしたり、気体流とラッパーとの衝突の瞬間に起こりえる乱流を生じさせないようにラッパー材に塗布される。従って添加剤は、制御された方法で塗布され、均一に配分される。
Claims (30)
- 経路に沿って包装材を搬送するための搬送機構と、
添加剤を同伴するための気体流を受ける入り口とを含む喫煙品用の包装材に添加剤を塗布するように作動するアプリケーターであって、
該アプリケーターは、使用の際に気体流に同伴した添加剤を包装材の方にそらすように構成されているアプリケーター。 - 前記気体流は、気体流または実質的にその一部がラッパーに影響を与えないように案内されることを特徴とする請求項1記載のアプリケーター。
- 添加剤がラッパー材に塗布される塗布領域をさらに含み、ラッパー材が塗布領域を通る実質的に直線状の経路を通過することを特徴とする請求項2記載のアプリケーター。
- 塗布領域を通るラッパー材の経路に実質的に平行な方向に気体流を塗布領域内に案内するように構成された気体流案内部材をさらに含むことを特徴とする請求項3記載のアプリケーター。
- ラッパー材は前記塗布領域内を実質的に水平な経路に沿って搬送されることを特徴とする請求項3または4記載のアプリケーター。
- 前記添加剤がラッパー材の下方から塗布されることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項記載のアプリケーター。
- 使用の際に静電力が気体流に同伴された添加剤に作用し、これによって添加剤がラッパー材の方にそらされることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項記載のアプリケーター。
- ラッパー材に静電気を帯電させるための帯電ユニットをさらに含むことを特徴とする請求項7記載のアプリケーター。
- 前記ラッパー材がフィルタープラグラッパーであることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載のアプリケーター。
- フィルターロッド製造機と組み合わされる請求項9記載の装置であって、該フィルター製造機は、添加剤が塗布されたフィルタープラグラッパーを前記アプリケーターから受け取り、喫煙品の製造に使用するためのフィルターロッドを製造し、各フィルターロッドは、フィルタープラグラッパーに包まれたフィルタープラグを含み、プラグラッパーは、それに付着した添加剤を有することを特徴とする装置。
- 前記ラッパー材がシガレットペーパーであることを特徴とする請求項1乃至8いずれか1項記載のアプリケーター。
- 喫煙品製造機と組み合わされる請求項11記載のアプリケーターであって、該喫煙品製造機は、添加剤が塗布されたフィルタープラグラッパーを前記アプリケーターから受け取り、喫煙品を製造し、各喫煙品は、シガレットペーパーに包まれたタバコロッドを含み、該シガレットペーパーは、それに付着した添加剤を有することを特徴とするアプリケーター。
- 前記添加剤が粒状の添加剤であることを特徴とする請求項1乃至12いずれか1項記載のアプリケーター。
- 前記粒状添加剤がチャコールを含むことを特徴とする請求項13記載のアプリケーター。
- 前記添加剤が重い添加剤粒子と軽い添加剤粒子を含み、さらに
これら重い粒子と軽い粒子の流れが、添加剤がラッパー材に塗布される前に互いの方に引き合わされるように設けられた粒子を同伴する気体流のためのチャネルを含むことを特徴とする請求項1乃至14いずれか1項記載のアプリケーター。 - 前記チャネルが
水平に対して第1の角度をなした実質的に直線状の第1のチャネル部分と、
水平に対して第1の角度より小さい第2の角度をなした実質的に直線状の第2のチャネル部分とを含み、
第1のチャネル部分を出た添加剤が少なくとも部分的に第2のチャネル部分を通過し、重い添加剤の粒子と軽い添加剤粒子の流れが、添加剤が第1のチャネル部分を出た後に互いの方に引き合わされることを特徴とする請求項1乃至15いずれか1項記載のアプリケーター。 - 第1のチャネル部分と第2のチャネル部分との間に湾曲したチャネル部分をさらに含み、重い添加剤の粒子と軽い添加剤粒子の流れが、前記湾曲したチャネル部分で互いの方に引き合わされることを特徴とする請求項16記載のアプリケーター。
- 重い添加剤の粒子と軽い添加剤粒子の流れが、前記第2チャネル部分で互いの方に引き合わされることを特徴とする請求項16または17記載のアプリケーター。
- 添加剤がラッパー材に塗布される前にチャネル内で軸方向において実質的に一列に並ぶように重い添加剤の粒子と軽い添加剤粒子の流れが、互いの方に引き合わされることを特徴とする請求項15乃至18いずれか1項記載のアプリケーター。
- ラッパー材に塗布される前に添加剤の速度を減少させるためにラッパー材に添加剤を塗布する前に広がる添加剤を同伴した気体流用のチャネルを含むことを特徴とする請求項1乃至19いずれか1項記載のアプリケーター。
- 前記添加剤が約0.18mm乃至約1.68mmの大きさを有するチャコール粒子を含むことを特徴とする請求項1乃至20いずれか1項記載のアプリケーター。
- 前記ラッパー材が1秒当たり0.8乃至8.3メートルの速度で搬送されることを特徴とする請求項1乃至21いずれか1項記載のアプリケーター。
- 前記ラッパー材が1秒当たり2.5乃至8.3メートルの速度で搬送されることを特徴とする請求項22記載のアプリケーター。
- 前記気体流の速度が8.5m/s乃至36.5m/sであることを特徴とする請求項1乃至23いずれか1項記載のアプリケーター。
- 経路に沿ってラッパー材を搬送する工程と、
添加剤を同伴するための気体流を受ける工程と、
気体流に同伴された添加剤をラッパー材の方に反らせる工程とを含む、喫煙品ラッパー材に添加剤を塗布する方法。 - 前記気体流は、気体流または実質的にその一部がラッパーに影響を与えないように案内されることを特徴とする請求項25記載の方法。
- ラッパー材が、添加剤がラッパー材に塗布される塗布領域を通る実質的に直線状の経路を通過することを特徴とする請求項26記載の方法。
- 前記気体流が、塗布領域を通るラッパー材の経路に実質的に平行な方向に案内されることを特徴とする請求項27記載の方法。
- 前記添加剤がラッパー材の下方から塗布されることを特徴とする請求項25乃至28いずれか1項記載の方法。
- 静電力が気体流に同伴された添加剤に作用し、これによって添加剤がラッパー材の方にそらされることを特徴とする請求項25乃至29いずれか1項記載の方法。
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