JP2003111584A - フィルタロッド成形機 - Google Patents

フィルタロッド成形機

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JP2003111584A
JP2003111584A JP2001308721A JP2001308721A JP2003111584A JP 2003111584 A JP2003111584 A JP 2003111584A JP 2001308721 A JP2001308721 A JP 2001308721A JP 2001308721 A JP2001308721 A JP 2001308721A JP 2003111584 A JP2003111584 A JP 2003111584A
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Japan
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sheet material
suction
rod
filter
filter rod
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JP2001308721A
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Katsuo Kato
勝男 加藤
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Japan Tobacco Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フィルタシガレットの製造に好適し、フィル
タシガレットの吸い口にチャコール粒子などの粒状添加
材を露出させることなくフィルタロッド、すなわち、フ
ィルタプラグを成形することができるフィルタロッド成
形機を提供する。 【解決手段】 フィルタロッド成形機は、一方向に移送
されるシート材Sfの下面に粒状添加材を所定量ずつ添
加する添加装置38を備え、添加装置38はシート材S
fの下面に供給ドラム80から粒状添加材Cを供給し、
供給された粒状添加材Cはパッドコンベア86の吸着パ
ッド92によりシート材Sfを介してシート材下面に吸
引保持され、シート材Sfとともにロッド成形セクショ
ン4に向けて移送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フィルタシガレッ
トなどのフィルタプラグとして使用されるフィルタロッ
ド、より詳しくは、粒状添加材が添加されたフィルタロ
ッドを成形する成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のフィルタロッド成形機は、たと
えば国際出願公開WO 00/51451に開示されている。この
公知のフィルタロッド成形機は、繊維材料からなるシー
ト材の移送経路中に添加材添加装置を備え、この添加装
置は移送中のシート材にチャコール粒子やシリカゲル粒
子などの粒状添加材を所定量ずつ所定の間隔を存して添
加する。
【0003】この後、粒状添加材の添加を受けたシート
材は、シガレット製造機、いわゆる巻上機とほぼ同様な
構成を有するロッド成形セクションに供給される前に円
筒状に成形され、そして、ロッド成形セクションは円筒
状のシート材を包材により包み込んで、フィルタロッド
を連続的に成形する。上述したフィルタロッドはその軸
線方向に所定の間隔を存して粒状添加材が充填されてい
ることから、フィルタロッドを適切な位置にて切断する
ことで、粒状添加材を含む部分の両側に粒状添加材を含
まない部分を有したトリプルフィルタプラグを簡単にし
て得ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したフ
ィルタロッド成形機の添加装置は、シート材の上面に粒
状添加材を所定量ずつ添加するため、この添加時に飛散
した粒状添加材の一部がシート材上面の不所望な箇所に
散在したり、また、この後のシート材の移送中、添加さ
れた粒状添加材の塊が振動などに起因して、その塊の一
部が移動してしまい、粒状添加材をシート材上面の適切
な領域のみに添加することは非常に困難である。
【0005】このため、フィルタロッドの切断後、トリ
プルフィルタプラグの吸い口面への粒状添加材の露出を
招くことがある。このような粒状添加材の露出は、製造
されたフィルタシガレットを不良品とし、フィルタシガ
レットの生産効率を悪化させる。本発明は上述の事情に
基づいてなされたもので、その目的とするところは、シ
ート材に粒状添加材を適切に添加してフィルタロッドを
成形することができ、この後のフィルタロッドの切断に
より得られるフィルタプラグの吸い口面に粒状添加材を
露出させることのないフィルタロッド成形機を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明のフィルタロッド成形機(請求項1)は、所
定の移送経路に沿い、フィルタ材料からなるシート材を
移送する移送手段と、移送経路からシート材の供給を受
け、シート材を包材により包み込みながらフィルタロッ
ドを連続的に成形するロッド成形セクションと、ロッド
成形セクションの直上流にて、シート材が水平に移送さ
れる移送経路の部位に設けられ、シート材の移送方向に
所定の間隔を存してシート材に粒状添加材を所定量ずつ
添加する添加装置とを備えており、そして、本発明の場
合、添加加装置は、移送経路中に規定された添加位置に
て、シート材の下面に所定量の前記粒状添加材を周期的
に供給する添加材供給手段と、シート材の移送と同期し
てシート材の上面側を添加位置からロッド成形セクショ
ンに向けて移動可能に設けられ、シート材を通じて添加
材噴出手段からの粒状添加材をシート材下面の制限され
た吸引域に吸引保持させる複数の可動吸着面とを含んで
いる。
【0007】上述の添加装置によれば、添加材供給手段
からシート材の下面に供給された粒状添加材は可動吸引
面によりシート材を通じて、シート材の制限された吸引
域に吸引保持され、この後、シート材および可動吸着面
の移動に伴い、シート材とともにロッド成形セクション
に向けて移送される。添加材供給手段から粒状添加材の
供給時、粒状添加材の一部が飛散し、これら粒状添加材
がシート材下面の前記吸引域以外の部位に当たったり、
また、吸引域に吸引保持された粒状添加材の塊が振動な
どに起因して前記吸引域からはみ出したりしても、この
ような粒状添加材はシート材の移送過程にて、シート材
の下面から振り落とされ、シート材下面の不所望な箇所
に粒状添加材が添加されることはない。
【0008】具体的には、添加装置は、シート材の上面
側を添加位置からロッド成形セクションに向けて延び、
一方向に走行する無端状のパッドコンベアをさらに備え
ており、そして、パッドコンベアは可動吸着面をそれぞ
れ有する複数の吸着パッドを含み、これら吸着パッドは
パッドコンベアの走行方向に所定の間隔を存して設けら
れている(請求項2)。このような可動吸着面、すなわ
ち、吸着パッドはパッドコンベアの走行に伴い、添加材
供給手段からの粒状添加材の供給タイミングと同期して
添加位置を通過し、シート材の下面に粒状添加材を吸引
保持させ、そして、この後、シート材と同期してロッド
成形セクションに向けて移動する。
【0009】添加材供給手段は、シート材の直下に回転
可能に配置された供給ドラムと、供給ドラムの外周面に
その周方向に等間隔を存して設けられ、供給ドラムの回
転に伴い、所定量の粒状添加材を収容した状態で移送
し、添加位置にてパッドコンベアの対応する吸着パッド
にシート材を介して周期的に合致する供給ポケットとを
含むことができる(請求項3)。このような添加材供給
手段によれば、供給ドラムの周速とパッドコンベアの走
行速度を一致させることで、吸着パッドおよび供給ポケ
ットは添加位置にて、シート材を挟み確実に合致する。
【0010】添加装置は、シート材に添加された粒状添
加材をシート材で包み込むべく、シート材を円筒状に成
形する成形ガイドをさらに備えている(請求項5)。こ
のような成形ガイドはシート材を予め円筒状に成形し
て、ロッド成形セクションに供給し、ロッド成形セクシ
ョンでの包材による包み込みが安定して行われる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1はフィルタロッド成形機を概
略的に示し、フィルタロッド成形機は大きく分けてトウ
処理セクション2と、ロッド成形セクション4とを備え
ている。トウ処理セクション2は、セルロースアセテー
ト繊維等のフィルタ繊維からなるトウTの圧縮成形体か
らなるベール6を備え、このベール6からトウTが複数
のガイドローラ8(図1中には1個のみ示されている)
により規定された所定の移送経路に沿い連続して繰出さ
れる。移送経路には、ベール6側からリングガイド1
0、1次バンディングジェット12、2次バンディング
ジェット14、一対のプレテンションローラ16、一対
のブルーミングローラ18、3次バンディングジェット
20、デリバリローラユニット22が順次配置されてい
る。
【0012】ベール6から繰出されたトウTは、1次お
よび2次バンディングジェット12,14を通過する際
に横方向に開繊され、そして、一対のブルーミングロー
ラ18により、その開繊効果がさらに高められ、3次バ
ンディングジェット20を通過した後にあっては、所定
の幅寸法を有するシート材Sfに成形される。3次バン
ディングジェット20とデリバリロールユニット22と
の間には、可塑剤添加装置32が配置され、この可塑剤
添加装置32はシート材Sfの少なくとも片面側に、た
とえばトリアセチンなどの可塑剤液を均一に塗布する。
【0013】この後、シート材Sfはデリバリロールユ
ニット22から添加装置38に供給されている。ここ
で、添加装置38を通過する移送経路の部位は水平とな
っている。添加装置38はシート材Sfの移送方向に所
定の間隔を存して粒状添加材を所定量ずつ添加し、この
後、シート材Sfを円筒状のフィルタ棒材に成形した
後、ロッド成形セクション4に送り込む。
【0014】ロッド成形セクション4は、シガレット製
造機、いわゆる巻上機と同様な構成を有している。すな
わち、ロッド成形セクション4にて、フィルタ棒材はガ
ニチャテープ40の走行に伴い包材Pとともに、トング
42、ショートホルダ44およびロングホルダ46を順
次通過し、この際、トング42内にてフィルタ棒材が圧
縮成形された後、フィルタ棒材はショートホルダ44お
よびロングホルダ46にて包材Pに包み込まれ、フィル
タロッドFRが形成される。
【0015】包材PはロールRからリザーバ48を介し
て繰出され、この繰出し途中に糊ノズル50により包材
Pの内面にレール糊が塗布される。一方、ショートホル
ダ44とロングホルダ46との間の糊ノズル52は包材
Pの一側縁にシーム糊を塗布し、ロングホルダ48内に
て、包材Pの両側縁は重ね合わされて接着され、シーム
を形成する。
【0016】この後、フィルタロッドFRはヒータ54
およびクーラ56を順次通過し、カッタ60にて所定長
さのフィルタプラグFPに成形される。次に、図2を参
照すると、前述した添加装置38がより具体的に示され
ている。添加装置38は、シート材Sfの移送経路の下
側にリザーバ62を備えており、このリザーパ62には
チャコール粒子やシリカゲル粒子などの粒状添加材Cが
蓄えられている。リザーバ62の出口には弁64を介し
てシュート66が連なり、このシュート66の下端出口
は戻り経路68を介してリザーバ62に接続されてい
る。したがって、リザーバ62内の粒状添加材Cは弁6
4を通じてシュート66内を流下し、そして、シュート
66からリザーパ62内に戻される。
【0017】シュート66は調量ドラム70の外周部を
一部受入れた状態にあり、そして、調量ドラム70は図
2中時計方向に回転され、その周速はシート材Sfの移
送速度に一致する。より詳しくは、調量ドラム70は、
ドラムコア72と、ドラムコア72の外側を時計方向に
回転するドラムシェル74からなり、ドラムシェル74
の外周面にはその周方向に等間隔を存して調量ポケット
76が設けられている。したがって、ドラムシェル74
の回転に伴い、調量ポケット76はシュート66内を通
過する。
【0018】各調量ポケット76の底にはメッシュを介
して吸引孔(図示しない)が開口しており、調量ポケッ
ト76がドラムコア72の内部に示したサクション域S
1を通過する間、その調量ポケット76は吸引孔を通じ
てサクション圧の供給を受ける。したがって、ドラムシ
ェル74の回転に伴い、調量ポケット76がシュート6
6内を通過する際、その調量ポケット76はシュート6
6内の粒状添加材を吸引し、これにより、調量ポケット
76内は粒状添加材で満たされる。なお、ドラムシェル
74の回転回出側に位置するシュート66の開口縁はド
クターブレードとして機能し、調量ポケット76がシュ
ート66から抜け出たとき、調量ポケット76にはその
容積により決定される量の粒状添加材Cが収容されてい
る。
【0019】調量ドラム70には供給ドラム80が転接
するようにして配置され、供給ドラム80はシート材S
fの移送経路の直下、すなわち、シート材Sfの下面に転
接するようにして位置付けられている。供給ドラム80
は調量ドラム70と同様に、ドラムコア72とドラムシ
ェル74からなり、供給ドラム80のドラムシェル74
には調量ポケット76のピッチ間隔と同一のピッチ間隔
を存して、調量ポケット76と同様な供給ポケット84
が設けられている。
【0020】供給ドラム80のドラムシェル74は調量
ドラム80のドラムシェル74とは反対方向に同一の周
速で回転される。したがって、調量ドラム70の回転に
伴い、これらドラム70,80の転接位置にて、調量お
よび供給ポケット76,84は周期的に合致する。ま
た、供給ポケット84もまた、供給ドラム80のドラム
シェル74の回転に伴いサクション圧の供給を受け、そ
のサクション域S2はコアアドラム72内に示されてい
る。これらサクション域S1とS2との関係から明らかな
ように、調量ポケット76に収容されたの粒状添加材C
はその調量ポケット76が供給ポケット84に合致した
とき、この供給ポケット84に受取られ、供給ドラム8
0、つまり、そのドラムシェル74の回転に伴い、シー
ト材Sfの移送経路、すなわち、シート材Sfの下面に向
けて移送される。
【0021】さらに、供給ドラム80のドラムコア72
には、そのドラムシェル74の回転方向でみてサクショ
ン域S2の終端に連なるようにしてエアブロー域Bが設
けられている。このエアブロー域Bは、シート材Sfの
下面に対する供給ドラム80の転接位置、つまり、添加
位置をカバーし、供給ポケット84がエアブロー域Bを
通過する際、その供給ポケット84内にエアブロー圧を
供給する。このエアブロー圧は供給ポケット84内の粒
状添加材Cをシート材Sfの下面に向けて吹付ける。
【0022】一方、供給ドラム80の上方には、シート
材Sfの水平な移送経路を挟むようにして無端状のパッ
ドコンベア86が配置され、このパッドコンベア86
は、シート材Sfの移送方向でみて、前述した添加位置
の下流位置からロッド成形セクション4に向け、シート
材Sfの移送経路と平行に延びている。より詳しくは、
パッドコンベア86は一対のギヤプーリ88間に掛け回
されたタイミングギヤベルト90を有し、このタイミン
グギヤベルト90はシート材Sf側の下側走行部分がシ
ート材Sfの移動速度と同一の走行速度で走行する。
【0023】タイミングギヤベルト90には、その走行
方向に所定の間隔を存して吸着パッド92が設けられて
おり、これら吸着パッド92のピッチ間隔は前述した供
給ドラム80における供給ポケット84間のピッチ間隔
と同一となっている。さらに、タイミングギヤベルト9
0内にはその下側走行部分側に長尺なサクションボック
ス94が配置されている。このサクションボックス94
はギヤプーリ88間に亘り、前述の添加位置を通過して
延び、タイミングギヤベルト90はその下側走行部分が
サクションボックス94に摺接しながら走行する。パッ
ドコンベア86の走行に伴い、各吸着パッド92がサク
ションボックス94を通過する際、これら吸着パッド9
2は、タイミングギヤベルト90の連通孔96を通じて
サクションボックス94に連通し、サクションボックス
94からサクション圧の供給を受けることができ、そし
て、サクションボックス94はサクション源(図示しな
い)に接続されている。
【0024】したがって、供給ドラム80およびパッド
コンベア86が同期して駆動されると、前述した添加位
置にて、供給ドラム80の供給ポケット84とパッドコ
ンベア86の吸着パッド92とはシート材Sfを挟んで
順次合致する。それゆえ、前述したように供給ポケット
84内の粒状添加材Cがブロー圧により吹付けられると
同時に、吸着パッド92に供給されたサクション圧がシ
ート材Sfを通じ、シート材Sfの下面に吸着域を形成す
ることで、供給ポケット94からシート材Sfの下面に
粒状添加材Cが受渡され、これら粒状添加材Cはシート
材Sfにおける下面吸着域に粒状添加材Cが塊として吸
引保持される。この結果、図2に示されるように供給ド
ラム80を通過したシート材Sf の下面には吸着パッド
92のピッチ間隔と同一の間隔を存して粒状添加材Cの
塊Kが形成される。
【0025】ここで、シート材Sfの下面吸着域は吸着
パッド92の輪郭、つまり、その開口面(可動吸着面)
の面積により規定されることから、粒状添加材Cはシー
ト材Sfの下面にて、制限された下面吸着域のみに吸着
され、この下面吸着域以外のシート材Sfの下面に粒状
添加材Cが保持されることはない。したがって、供給ド
ラム80の供給ポケット84から吹上げられた粒状添加
材Cの一部が飛散しても、これら飛散した粒状添加材C
Pはシート材Sfの移送経路の下方に落下するだけであっ
て、シート材Sfの下面に付着することはない。
【0026】さらに、シート材Sfの移送中、粒状添加
材Cの塊Kが振動などに起因して崩れ、その塊Kの表面
側の粒状添加材Cの一部が移動し、シート材Sfの下面
吸着域からはみ出たとしても、このようなはみ出した粒
状添加材CPへの吸引力は直ちに無くなり、これら粒状
添加材CPはシート材Sfの下面に捕捉されることなく、
落下する。
【0027】この結果、上述した添加装置38はシート
材Sfの下面に粒状添加材Cの塊Kを所定の間隔を存し
て正確に形成することができる。さらに、図2に示され
るようにパッドコンベア86の下流部分には成形ガイド
98が配置され、この成形ガイド98はパッドコンベア
86と前述したロッド成形セクション4との間に亘って
延びている。
【0028】より詳しくは、成形ガイド98は下向きに
開いた成形溝を有し、この成形溝はシート材Sfの移送
方向でみて、上流端では実質的に平坦であるものの、下
流端にてほぼ断面円形をなすように、ロッド成形セクシ
ョン4に向けて徐々に収束する溝形状となっている。し
たがって、成形ガイド98を通過する前、図3(a)に示
すようにほぼ平坦なシート材Sfは成形ガイド98の成
形溝に進入するにしたがい、その両側縁部が粒状添加材
Cの塊Kを両側から徐々に包込むように曲成され(図3
(b))、そして、シート材Sfがほぼ円筒状のフィルタ棒
材FTに成形されることで、粒状添加材Cの個々の塊K
はフィルタ棒材FT内に完全に充填される(図3
(c))。
【0029】なお、図3(a),(b),(c)は図2中の(a),
(b),(c)の位置でのシート材Sfの横断面に相当する。ま
た、成形ガイド98の上面には成形溝に連なる開口が形
成され、この開口の幅もまたロッド成形セクション4に
向けて徐々に縮小し、これにより、バッドコンベア86
の吸着パッド92はシート材Sfが成形ガイド98の成
形溝内に進入しても所定の間、粒状添加材Cの塊Kに対
して吸引保持を維持可能となっている。
【0030】成形ガイド98から送出されたフィルタ棒
材FTは、ロッド成形セクション4のトング42に包材
Pとともに供給され、これにより、フィルタ棒材FTは
包材Pに円滑に包込まれてフィルタロッドFR(図3
(d)および図1中の(d)位置参照)となり、そして、この
後、フィルタロッドFRの切断により個々のフィルタプ
ラグFPが得られる。
【0031】フィルタロッドFRの切断に際し、その内
部、つまり、フィルタ棒材FT内には粒状添加材Cの塊
Kが一定の間隔を存して正確に充填された状態にあるの
で、フィルタシガレットの吸い口となるべきフィルタプ
ラグFPの切断端面に粒状添加材Cを露出させてしまう
ことはなく、この後のフィルタプラグFPを使用したフ
ィルタシガレットの製造を安定して行うことができ、不
良のフィルタシガレットが製造されてしまうことはな
い。
【0032】本発明は上述の一実施例に制約されるもの
ではなく、種々の変形が可能である。たとえば、一実施
例では、シート材SfがトウTから形成されているが、
このトウTの代わりに、不織布や紙などのフィルタとし
て好適したウエブに縦皺を付けたシート材Sfを形成
し、このシート材Sfの下面に粒状添加材Cの塊Kを同
様にして添加してよい。
【0033】また、添加装置38の具体的な構成は図示
のものに限らず、特に、パッドコンベア86における吸
着パッド92には種々の形態のものを採用することがで
き、要は、添加装置38はシート材の下面に所定量の粒
状添加材Cを供給する手段と、供給した粒状添加材Cを
シート材の制限された下面吸着域に吸引保持した状態
で、シート材とともに移送可能な可動吸着面を備えてい
ればよい。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように本発明のフィルタロ
ッド成形機(請求項1)の添加装置によれば、一方向に
移送されるシート材の下面に供給された粒状添加材をシ
ート材下面の制限された吸着域にのみ吸引保持した状態
で、シート材とともにロッド成形セクションに向けて移
送可能であるから、シート材の不所望な下面領域に粒状
添加材が付着することはなく、これにより、シート材か
ら得られるフィルタ棒材に所定の間隔を存して正確に粒
状添加材を充填でき、フィルタシガレットのフィルタプ
ラグに好適したフィルタロッドの製造が可能となる。
【0035】また、添加装置が吸着パッド付きのパッド
コンベアを備えていれば(請求項2)、シート材と同期
して移動する可動吸着面を容易に実現することができ、
そして、添加装置がパッドコンベアの吸着パッドと組を
なす供給ポケットを備えた供給ドラムを備えていれば
(請求項3)、シート材の下面への粒状添加材の供給を
安定して行うことができる。
【0036】そして、添加装置が成形ガイドをさらに備
えていれば(請求項4)、ロッド成形セクションでフィ
ルタロッドの成形を安定して行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例のフィルタロッド成形機を示した概略
図である。
【図2】図1の添加装置をより具体的に示した図であ
る。
【図3】図1のフィルタロッド成形機内にて、シート材
下面への粒状添加材の供給からシート材の成形および包
材の包込みを順次示した図である。
【符号の説明】
2 トウ処理セクション 4 ロッド成形セクション 22 デリバリローラユニット(移送手
段) 38 添加装置 62 リザーバ 66 シュート 70 調量ドラム 76 調量ポケット 80 供給ドラム(添加材供給手段) 84 供給ポケット 86 パッドコンベア 92 吸着パッド(可動吸着面) 94 サクションボックス 98 成形ガイド Sf シート材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の移送経路に沿い、フィルタ材料か
    らなるシート材を移送する移送手段と、 前記移送経路から前記シート材の供給を受け、前記シー
    ト材を包材により包み込みながらフィルタロッドを連続
    的に成形するロッド成形セクションと、 前記ロッド成形セクションの直上流にて、前記シート材
    が水平に移送される前記移送経路の部位に設けられ、前
    記シート材の移送方向に所定の間隔を存して前記シート
    材に粒状添加材を所定量ずつ添加する添加装置とを備
    え、 前記添加装置は、 前記移送経路中に規定された添加位置にて、前記シート
    材の下面に所定量の前記粒状添加材を周期的に供給する
    添加材供給手段と、 前記シート材の移送と同期して前記シート材の上面側を
    前記添加位置から前記ロッド成形セクションに向けて移
    動可能に設けられ、前記シート材を通じて前記添加材噴
    出手段からの前記粒状添加材を前記シート材下面の制限
    された吸引域に吸引保持させる複数の可動吸着面とを含
    むことを特徴とするフィルタロッド成形機。
  2. 【請求項2】 前記添加装置は、 前記シート材の上面側を前記添加位置から前記ロッド成
    形セクションに向けて延び、一方向に走行する無端状の
    パッドコンベアをさらに備え、 前記パッドコンベアは、前記走行方向に所定の間隔を存
    して設けられ、前記可動吸着面をそれぞれ有する吸着パ
    ッドを含むことを特徴とする請求項1に記載のフィルタ
    ロッド成形機。
  3. 【請求項3】 前記添加材供給手段は、 前記シート材の直下に回転可能に配置された供給ドラム
    と、 前記供給ドラムの外周面にその周方向に等間隔を存して
    設けられ、前記供給ドラムの回転に伴い、前記所定量の
    前記粒状添加材を収容した状態で移送し、前記添加位置
    にて前記パッドコンベアの対応する前記吸着パッドに前
    記シート材を介して周期的に合致する供給ポケットとを
    含むことを特徴とする請求項2に記載のフィルタロッド
    成形機。
  4. 【請求項4】 前記添加装置は、 前記シート材に添加された前記粒状添加材を前記シート
    材で包み込むべく、前記シート材を円筒状に成形する成
    形ガイドをさらに備えることを特徴とする請求項1〜3
    の何れかに記載のフィルタロッド成形機。
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