JP2012529070A - レンズ及びその製造方法 - Google Patents

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    • B29D11/00009Production of simple or compound lenses
    • B29D11/00365Production of microlenses
    • B29D11/00375Production of microlenses by moulding lenses in holes through a substrate

Abstract

レンズを製造するための方法において、第1の表面(102)に凹所(106)を備えている基板(100)が用意される。第1の所望のレンズ表面(112a)に従った形状(110)を有する犠牲材料(108)が前記凹所に設けられる。前記第1の所望のレンズ表面に従った形状を有するようにレンズ材料(112)が前記基板(100)及び前記犠牲材料(108)へ塗布されて硬化させられ、次いで前記犠牲材料(108)が除去される。
【選択図】図1

Description

本発明の実施の形態は、光学系の分野に関し、さらに詳しくは、レンズ及びそのようなレンズの製造の分野に関する。本発明の実施の形態は、ウエハスケール光学系に関し、さらに詳しくは、例えば携帯電話機及び携帯情報端末などのデジタルカメラのレンズ装置又は光学系において、特にCMOS撮像センサと組み合わせて使用することができるウエハスケールのレンズ設計に関する。
ウエハスケール光学系の分野においては、厚いガラス基板へUV硬化型ポリマー材料を供給し、このポリマー材料を所望のレンズ形状に成形することによってレンズが製造される。そのポリマー材料はガラス基板の片面又は両面に配置することができる。複数のそのようなレンズウエハが互いに直接的に又は1つ以上のスペーサウエハを用いて積層される。スペーサウエハとしては、穴をもつガラス又はポリマーの基板を用いることができる。このようにして、それぞれのレンズは、撮像面に対して或る距離に配置される。次いで、ウエハが切断され、それぞれの光学系が撮像センサへ取り付けられる。
この手法は、機械的及び構造的な理由で不利である。それは、撮像ビーム経路における高屈折率材料、すなわち空気の屈折率n=1に対して約1.5という屈折率nを有する材料(例えば平行板を形成する基板)、の量が光学系の設計によって所望される量よりも多いからである。これにより、画像の品質が低下し、この画像の品質の低下を補うために、積層体においてより多数のレンズ及び/又はより複雑な形状のレンズが必要になる。したがって、特定の撮像エラーの発生を回避する「古典的な」レンズ設計の適応、及びそれらの古典的なレンズ設計に当てはまる設計規則の使用は、そのようなウエハスケールのレンズ設計においては使用することができない。
上述のウエハスケールの光学系及びその積層体は、デジタルカメラにおいて使用でき、かつ、その性質ゆえに常に基板(ウエハ)と一体である。それらの基板がその一方又は両方の面に形成されるレンズ(UVポリマーで複製されたもの)と比べて比較的厚いことは、製造の観点からは実は好ましいことである。しかしながら、これは、収差を軽減し、特に小さな非点収差を得るために、例えば1つ又は複数の強く湾曲した薄い凹凸レンズからなる構成が適用される古典的な対物レンズ設計において見られるレンズ構成に相反するものである。このことは現状のウエハスケールのレンズ設計の欠点である。それは、これらの設計における非点収差という明らかな問題のために、はるかに複雑な(高度に非球面である)レンズ形状が適用されたとしてもそれらの光学的性能が低いからである。厚い基板という問題は、同じ方向へ湾曲した表裏のレンズ表面を有するレンズである上述の凹凸レンズにおいて特に明らかである。上述のように、従来からの光学系においては、凹凸レンズの強い曲率が望まれるが、この設計規則をウエハスケールの光学系に適用すると、対向するレンズ領域の間にガラス基板を設けることを必要とする。凹凸レンズの対向する表面の強い曲率に鑑み、レンズがその光学的利点を失わないように大きなレンズ厚さが必要とされる。
ウエハスケールでレンズを製造するための別の手法は、ポリマー材料からレンズウエハ全体をエンボス加工することであり、きわめて薄いレンズの生成を可能にする。しかしながら、ウエハそのものが安定な支持装置(例えば、安定なガラス製の支持体)ではないため、この手法は不利である。この不安定な支持が、ウエハの厚さ及びたわみに関する非均質性につながる。また、横方向の不確かさにつながるウエハの収縮も観察される。これらの影響は、複数のウエハ又はプレートを互いに積み重ねることができないほど深刻である可能性がある。
この技術分野において知られているレンズ製造のための他の手法は、レンズの射出成型である。しかしながら、射出成型を使用してレンズを生成するための機械装置及びプロセス工程に関する処理の諸経費の点で不利である。さらに、ウエハスケールでの製造は不可能である。
本発明の目的は、基板上に形成されたレンズ構造を有し優れた撮像品質を実現できる優れたレンズ及びその製造方法を提供することにある。
この目的は、請求項1に記載の方法及び請求項15に記載のレンズによって達成される。
本発明は、レンズを製造するための方法であって、
(a)第1の表面に凹所を備えている基板を用意するステップと、
(b)第1の所望のレンズ表面に従った形状を有する犠牲材料を前記凹所に設けるステップと、
(c)レンズ材料を、該レンズ材料が前記第1の所望のレンズ表面に従った形状を有するように前記基板及び前記犠牲材料へ塗布するステップと、
(d)前記犠牲材料を除去するステップと、
を含んでいる方法を提供する。
さらに、本発明はレンズ構造及び基板を備えたレンズを提供するものであり、前記レンズ構造はレンズ材料からなり、支持部並びに第1の所望のレンズ表面及び第2の所望のレンズ表面を有するレンズ部を備えており、前記基板は第1の表面に凹所を備えている。そして、前記支持部が前記基板の前記第1の表面に取り付けられ、前記レンズ部が前記凹所に整列するように、前記レンズ構造が前記基板に配置されている。
さらに、本発明は1つ又は複数の本発明のレンズを備えた光学系を提供するものであり、当該光学系の所望の光学特性に応じて積層された複数のレンズが設けられる場合には、それに応じてそれらの複数のレンズの各々のレンズ表面及び基板厚さが選択される。さらに、光学系の所望の光学特性に従って選択された厚さを有するスペーサをレンズの間に設けることができる。
UVポリマーで複製されたレンズが形成される基板の使用を必要とする従来からのウエハスケール技術に関して上述した問題を克服するために、本発明の手法は光路に不必要な材料(例えば、ガラス)を設けることを回避する。
本発明のいくつかの実施の形態によれば、レンズは、基板(例えば、ガラス基板)の1つ又は複数の凹所又は貫通穴の上方での多段階の犠牲材料プロセスによって製造される。ガラス基板の一方又は両方の表面にレンズを直接形成する従来からの手法はもはや採らない。本発明の手法の利点は、光路に「厚い」ガラスが存在しないことにある。したがって、レンズの厚さは、はるかに好都合なレンズ形状の使用を可能にする光学的設計によって実質的に決定される。撮像ビームの経路の空洞の外側のガラス基板は依然として維持されるため、この構成の全体としての機械的安定性も保証される。
このように、従来からの手法と比べたとき、本発明の手法は光学的設計の観点から有利である。本発明によらない場合、収束する光束へ基板の厚さによって非点収差が持ち込まれ、したがって従来からのウエハスケールのレンズの光学的設計においては、これをより多くの素子及び/又はより複雑なレンズ形状によって補正しなければならなかった。あるいは、より低い光学的性能で我慢しなければならなかった。基板の厚さは、「高屈折率の材料」が必要以上に光路に存在することを意味するため、TTL(TTL=総行路長)を増加させる。高屈折率材料、すなわち高い屈折係数「n」を有する材料(nが約1.5)は、光路におけるその部分fが小さい屈折率のものであったと仮定した場合に比べてその部分の行路をn×fへ増加させる。したがって、光路での高屈折率材料が少ないほど、行路の増加が少ない。厚い基板においてもTTLを小さくするために、慣習的には、光線がレンズ積層体の前方で外へ曲げられ、CRA(CRA=主光線角)を小さくするために画像センサの近くで光軸に向かって再び曲げられる。これは、レンズの実際には必要でない大きな屈折力につながり、そのような大きな屈折力が、やはり複雑なレンズ形状によって補正しなければならない強い収差をもたらす。しかし、そのような複雑なレンズ形状は、不必要に厳しい公差につながる。
古典的なレンズの設計においては、凹凸レンズが典型的には好まれる構成要素であり、レンズの厚さは、機械的な制約/プロセス上の制約によってではなく、光学的な必要性によって決定することが試みられる。基板の厚さ又は残余の複製層の厚さなどの幾何学的制約の数を少なくすることは、自由度を増すため、一般にレンズの設計を単純にする。光学系は、光束がレンズを通って伝播するときに生じる光線の曲がりが少ないほど、公差に関してより良好であり、あるいは公差を問題にしない。したがって、レンズ表面に対して光ビームを可能な限り垂直に入射させるように意図され、結果としてレンズ表面を強く曲げる必要がある。これらのレンズ表面の間に基板が必要である場合には、レンズの中央の厚さがきわめて大きくなり、結果として上述の問題を伴うことを意味する。
本発明の手法を適用することで、光路に基板を設ける必要が回避される。本発明の設計によれば、レンズ構造そのものだけ、又はレンズ構造のうちの光学的に必要とされる/必須の部分だけが光路内に位置し、したがって上述の問題が回避される。
本発明のいくつかの実施の形態によれば、MEMSマイクロマシニングと類似であると考えることができるレンズ製造プロセスが教示される。このプロセスによれば、凹所、穴又は空洞を備えた基板又はウエハ(例えばガラス基板又はウエハ)が使用される。その凹所がフォトレジストなどの可溶性の押し型(stamp)材料又は犠牲材料で満たされ、その押し型材料又は犠牲材料にネガのレンズ表面構造が形成される。次いで、可溶性でないレンズ材料を塗布することによって所望の第2の面のレンズ形状が形成される。その後、犠牲材料だけを除去しレンズ材料は除去しない溶媒を使用して、犠牲材料が溶かされる。
本発明の手法の利点は、もはやガラス基板を考慮に入れる必要のない設計にてウエハ・スケール・レンズを今や製造できる点にある。1つのさらなる利点は、収束ビームの経路において光学的に不必要なガラス基板(=平行板)を回避することによって、光収差形式の非点収差が軽減又は完全に回避される点にある。したがって、生じうる画像誤差を追加の手段及び/又は複雑な設計を有するレンズによって補正することは、もはや必要ではない。これは、より単純な設計につながり、光学系のコストを低くする。
本発明のいくつかの実施の形態を、添付の図面を参照してさらに詳しく説明する。
図1A〜Dは、本発明の一実施形態に従って平凸レンズを製造するための工程を示している。 図2A〜Dは、本発明の一実施形態に従って平凹レンズを製造するための工程を示している。 図3A及びBは、図1の平凸レンズの別の設計を示している。 図4A〜Dは、本発明の一実施形態に従って鋳型(mold)及び図3Aに示した基板を使用して凹凸レンズを製造するための工程を示している。 図5A〜Eは、本発明の一実施形態に従って両凸レンズを製造するための工程を示している。 図6A〜Iは、本発明の一実施形態に従って複数の凹凸レンズをウエハスケールで製造するための工程を示している。 図7A〜Fは、図6Dに示したプロセス工程の後から出発して図6の凹凸レンズアレイを製造するための代案を示している。 図8A〜Fは、図6に示した実施形態及び図7に示した実施形態に従って製造することのできる光学系において使用するためのウエハ・スケール・レンズの種々の構成を示している。 図9は、本発明の一実施形態によるレンズを、感光領域を備えたチップに取り付けて備えている光学系を示している。 図10A及びBは、感光ガラス材料からなるウエハを使用してウエハスケールのレンズを製造する一実施形態を示している。
図1は平凸レンズを製造するための一実施形態を示している。
図1Aに示されるように、2つの反対向きの表面102及び104と、凹所106とを備えた基板100(断面図にて示されている)が用意される。凹所106は、基板100の上面102に形成され、基板100の厚さを貫いて基板100の下面104まで延びることで、基板100を貫く穴を画定している。基板100の穴は、可溶性ポリマー(犠牲材料)108によって一時的に満たされる(図1Bを参照)。ポリマーは、従来からのフォトレジストなど、溶剤(例えば、アセトン又はイソプロパノール)に溶けるポリマーであってもよく、又は水溶性の特別なポリマー/フォトレジスト(典型的には、ポリビニルアルコール主体)であってもよい。ポリマー108の或る部位110が、第1の所望のレンズ表面に従って形成れる。 部位110は、凹所108内のポリマー材料108にのみ形成される。
最終的なUVポリマー112(有機−無機の混成ポリマーであってよい)が、図1Bに示されている基板へ塗布される。ポリマー112は、UVポリマー112が凹所又は穴106に強く重なるように、すなわち基板100の上面102へも延びるように、塗布される。ポリマー112の面のうち、基板100に面する面は犠牲層108の部位110によって第1の所望のレンズ面に成形され、反対側の面は意図されるレンズ構造の第2の面のネガ形状の一部分を有する押し型を使用することによって成形することができる。ここでは、生成すべきレンズが平凸レンズであるため、この場合はレンズ構造の背面の成形に使用される押し型は平たい形状である。押し型を使って材料112を成形した後には図1Cに示されているような構造が得られる。ポリマー112の硬化後に、一時的なポリマー材料108が穴106から取り除かれ、図1Dに示されている構造(最終的なレンズ)が得られる。最終的なレンズ114は、レンズ構造112と支持部100とを備えている。レンズ構造112は、レンズ部112aと支持部112bとを備えている。従来からの手法と異なり、レンズ部112aは、光線の経路にいかなるガラス材料又は他の「高屈折率」(空気又は真空の屈折率よりも高い)の透明材料も有さずに、基板100の凹所106の上方に設けられている。
図2は平凹レンズを製造するための図1と同様のプロセスを示しており、図2A〜Dに示されているその工程は、一時的なポリマー材料108が所望の凹レンズを得るために異なった形状とされている点を除き、基本的に図1に示されている工程と同じである。
図1B及び2Bにおいて、一時的なポリマー材料108が基板及び穴106を覆い、その後にポリマー材料108の一部110が第1の所望のレンズ表面に従って成形されるようにポリマー材料108を設けることができる。基板100によるレンズ構造の支持を可能にすべくレンズ材料112が少なくとも部分的に基板100に接触することを確実にするため、基板100の上面102の少なくとも一部分がポリマー材料108から露出するように、ポリマー材料108をリソグラフィ又はインプリントのプロセスによって成形又は構成してもよい。ポリマー材料108への部位110の形成は、わずかに変形可能な材料を用意し、押して第1の所望の表面を形成するための押し型を使用し、その後に変形可能な材料を硬化させることによって行ってもよい。他の実施の形態においては、ポリマー108は、フォトリソグラフィによるエッチングプロセスによって成形することができる。あるいは、ポリマー材料108は液体の形態で供給してもよい。その場合、液体材料が凹所108へ流し込まれ、レンズの第1の所望の表面を定める部位110は鋳型を押し付けることによって形成することができる。次いで、材料108が、熱又は他の手段(例えば、UV照射)によって硬化させられる。
あるいは、ポリマー108を前もって用意してもよい。すなわち、ポリマー材料のブロックが用意され、第1の所望のレンズ表面及び凹所106の寸法に従って成形される。この前もって準備されたブロックが凹所106へ挿入され、図1B及び図2Bに示される構造が得られる。
以下で、図3を参照して、図1の平凸レンズの別の設計を説明する。図1又は図2に関して説明した実施の形態と比べたとき、基板100は凹所106を備えているが、凹所106は基板の上面102から基板の下面104へ延びてはいない。図3Aに示されているように、凹所の下端は閉じられている。図3Bは基板100とレンズ構造112とを備えたレンズ114を示している。レンズ構造112はレンズ部112aと、基板100に載っている支持部112bとを備えている。図3Bに示されているレンズ114を製造するための工程は、犠牲材料108の除去が異なる方法で行われる点を除き、図1又は図2において説明した工程と実質的に同じである。図1及び2によれば、凹所が基板を完全に貫いて延びているので犠牲材料108を基板100の下側から除去できるが、図3の実施の形態によれば、凹所106を基板100の周囲へ接続するために、基板100に1又は複数の開口116が設けられている。開口又はチャネル116は、例えば図3Bに示されている空洞の「側壁」や底部など、基板の任意の位置に設けることができ、すなわちチャネル116は基板の側面又は下面104から凹所106へ延ばすことができる。図3Bにはチャネルは1つだけしか示されていないが、複数のチャネルを設けてもよい。チャネル116はレンズ構造112の形成後に設けてもよく、あるいは前もって、すなわち図3Aに示されている構造の状態のときに設けてもよい。
凹所又は空洞106をポリマー材料108で満たした後、犠牲層を形成し、レンズ材料を塗布し、そのレンズ材料を硬化させた後、その1又は複数の開口116を通って溶媒が空洞へ供給されることで、犠牲材料108が溶かされ、チャネル116を介して取り除かれる。ポリマー材料108の除去の後、1又は複数のチャネル116は、空洞106を環境から封じるために再び閉じてもよい。図3の実施の形態においては、図3に参照符号120によって示されているように、追加の回路が基板100の下部に設けられるように、基板100をあらかじめ加工することができる。その回路は、レンズ構造112によって回路120の所望の領域へ結合される入射光線又は他の電磁ビームを受け取る感光領域又は他の感受性領域を含むことができる。回路120の加工は凹所106を介して行うことができる。別の実施の形態においては、図3Aに示した構造を、2つの基板又はウエハ、すなわち凹所106が厚さの全体を貫いて延びている上側ウエハと、回路120を備える下側基板とを用意することによって得ることができる。次いで、線122によって示されているように2つの基板がウエハ接合され、図3Aに示される構造が得られる。別の実施の形態においては、追加のスペーサ層を基板100及び104の間に設けることができる。
下側基板のスペーサ基板へのウエハ接合に関する限りにおいて、所望の光学系を得るように、回路120を備えたこの下側基板を図1D又は図2Dに示した構造に接合できることに注意すべきである。
さらに、レンズ構造を製造するための上述の加工を、ウエハスケールにおいて行うこともできること、すなわち同時に複数のレンズの形成を可能にする複数の凹所を備えたウエハに基づいて行うこともできることに注意すべきである。レンズ構造の画定に続いて、ウエハを図3に示されるようにそれぞれの回路を含んでいるさらなるウエハに接合し、次いで切断して個々の素子を得ることができる。あるいは、レンズウエハを最初に切断し、切断されたそれぞれの素子を所望の回路を備えている基板又は素子へ取りつけることもできる。
次に、本発明のさらなる実施の形態を、図4を参照して説明する。図3Aに示したような基板を用いる凹凸レンズユニットの製造を説明する。図4Aは基板100を示している。線122は基板100が2つの基板のウエハ接合によって形成できることを示しており、一方の基板は凹所106を備え、他方の基板は回路120を備えている。鋳型124が、レンズ材料が塗布されるポリマー材料又は犠牲材料108の所望の形状を定める。そのポリマー材料108を成形するための鋳型124は、レンズ部124a及び支持部124bを備えている。鋳型124は、凹所106を犠牲材料108で満たした後、又は凹所106を犠牲材料108で満たす前に設けられる。後者の状況が図4Bに示されている。図4Cに示されている後続の工程において、ポリマー材料108が開口又はチャネル116を介して凹所106へ導入される。あるいは、ポリマー材料108が図4Aに示されている開いた凹所106へ導入され、その後に鋳型124が取りつけられる。どちらのプロセスにおいても、第1の所望のレンズ表面を定める部位110が凹所106の上方の領域に形成されるように、ポリマー材料108が鋳型124によって成形される。ポリマー108の硬化後に鋳型124が取り除かれ、そのいま成形されたポリマー材料108へレンズ材料112が塗布される。ポリマー108から遠い方のレンズ材料112の表面が、第2の所望のレンズ表面(図4では、凸面)に従って成形(例えば、押し型によって)されることで、所望の凹凸レンズが画定される。次いで、ポリマー108が1又は複数の開口116を通って取り除かれ、図4Dに示されるような光学系又はレンズ構造が得られる。最終的なレンズ構造112、より具体的には最終的なレンズ構造112のそれぞれの支持部112b、が基板100の上面102に載ることを確実にするために、鋳型124は支持部124bを画定している。
図5は、本発明の別の実施の形態に従って両凸レンズを製造するための工程を示している。図1及び図2に関して説明した方法と同様の方法で、基板100が図5Aに示されるように用意される。犠牲材料となるポリマー材料108が凹所106に供給され、生成すべき所望の第1のレンズ表面に従って成形される(図5Bを参照)。この構造へレンズ材料112が塗布される。レンズ用の鋳型又は押し型126が、所望のレンズ構造又は第2のレンズ表面形状126aを画定する。図5Cに図示されている矢印によって示されるように、鋳型又は押し型126が材料112へ押しつけられる。材料112の硬化後に押し型126が図5Dに図示されている矢印によって示されるように取り除かれ、犠牲材料108の除去後に、図5Eに示されるように基板100の凹所106の上方に位置する両凸レンズ構造112が得られる。
本発明のさらなる実施の形態を、ウエハにもとづくレンズ構造の製造に関して説明する。これらの実施の形態によれば、穴が設けられたスペーサウエハが使用され、それらの穴は、可溶性のポリマー材料(例えば、図1に関して上述したような材料)で一時的に満たされる。そのポリマーにおいて、第1のレンズ表面形状(例えば、凹凸レンズの背面)が、穴の位置にのみ形成される。次いで、最終的なUVポリマー(例えば、Microresist Technology GmbHのOrmocompなどの有機−無機混成ポリマー)が塗布され、ここでは意図される前面のネガ形状を有している押し型によってレンズの前面の所望の形状が形成される。ポリマーレンズ材料は、ウエハへの接続を可能にすべく穴に強く重なるように塗布される。レンズ構造を定めているポリマー材料の硬化後に、一時的なポリマーが穴の内部からも取り除かれ、基板に取り付けられて自立している薄いが強い湾曲のレンズがもたらされる。これらの工程は、他のレンズについて繰り返すことができる。光学系の所望の構造に応じて、ウエハの厚さ及び向きが、全体としての系の所望の光学的特性が得られるように選択される。
図6は、凹凸レンズのアレイの製造の実施の形態を説明している。複数の穴又は開口106を有するスペーサウエハ100が用意される。これらの複数の穴又は開口106はウエハ100の上面102からウエハの下面104まで延びている(図6Aを参照)。穴あきウエハ100は所望の厚さに製造され、開口106は、例えば基板100の厚さにわたるエッチングもしくは精密粉末ブラストによるか、特別な形状の鋳型でウエハ100を鋳造することによるか、又は特別な押し型を用いた複製によって形成されている。さらに、レンズ型ウエハ130が用意される。レンズ型ウエハは、支持層132と、支持層132上に配置されたパターン層134とを備えている。パターン層134は、レンズ型ウエハの成形ずみ部分136によって示されるように、生成すべき凹凸レンズについて意図される第1の面のネガ形状を定めるようにパターン加工されている。図6Aに示されているように、レンズ型ウエハ130のパターン層134の成形ずみ部分136の数は、支持ウエハ100の開口106の数に対応している。支持ウエハ100とレンズ型ウエハ130は、図6Aに示されているような形状を有するように組み立てられる。
支持ウエハ100とレンズ型ウエハ130は、開口106がレンズ型ウエハの成形ずみ部分136に整列するように互いに整列させられる。より具体的には、ウエハ100と型130は、これら2つの構成要素を整列させたときに、開口106の中心が、レンズ型ウエハ130のパターン層134の上面138の凹所を定めている成形ずみ部分のそれぞれの開口に整列するように製造されている。さらに、図6Aに示した実施の形態において、ウエハ100の穴又は開口106は対応する成形ずみ部分又は凹所136の横寸法よりも大きい横寸法を有しており、それぞれの開口106の第1の部分が開口又は凹所136に重なり、開口106の外周部分が型ウエハ130の上面138の一部に重なるようになっている。
ウエハ100と130と図6Bに示されているように接触させられる。ウエハ100とウエハ130は、整列させられて組み立てられた後、例えばクランプされることによって、互いに一時的に取り付けられる。
可溶性の鋳型材料(例えば、フォトレジスト)が図6Bに示されている構造へ塗布され、その可溶性の鋳型材料108がウエハ100のそれぞれの開口106及びレンズ型ウエハ130の成形ずみ部分136の両者を満たすようにされる。その可溶性の鋳型材料(犠牲材料)を、スペーサウエハ100の上面102を覆うように塗布することができる。鋳型材料108を、例えばスピンコーティング又はスプレーコーティングによって図6Bに示されている構造へ塗布することができる。以降の複製工程のために、ポリマー材料又は可溶性の鋳型材料108が硬化させられる。硬化により、ポリマー材料は、ウエハ100の該当の表面へきわめて強力/堅固に結合又は接着する。図6Bは、可溶性の鋳型材料(犠牲材料)がスペーサウエハ100の上面102にも塗布される旨を示しているが、本発明がそのような実施の形態に限られないことに注意すべきである。むしろ、ポリマー材料108を、ウエハ100の開口106が部分的にのみ満たされるように塗布してもよい。この場合、やはり硬化により、ポリマー材料はウエハ100の開口106の側面にきわめて強力/堅固に結合又は接着する。
後続の複製工程が、一般に高い圧力を必要としないことに注意すべきである。実際、UV複製は、実質的に圧力を必要とせず、又はほぼ圧力を必要とせずに達成される。必要とされる圧力は、低粘度のレンズ材料を、気泡を噛み込むことなくウエハ全体に分配するための圧力であろう。レンズ材料の粘度は、レンズ材料を成形するためにはほとんど力が必要でないような粘度である。レンズ材料(ポリマー)は、UV照射によって架橋し、安定になる。
図6Dに示されている後続の工程において、成形されたスペーサウエハ100とレンズ型ウエハ130は、例えば成型されたスペーサ層100を型層130から持ち上げることによって互いに分離される。
次に、上側型ウエハ140が用意される。上側型ウエハ140は、支持層142と、複数の成形ずみ部分146を有するパターン層144とを備えている。成形ずみ部分146は、上側型ウエハ140の表面148の凹所によって形成されている。凹所146は、凹凸レンズの意図される第2の面のネガ形状を定めるように形成されれている。図6Eに示されるように、成形されたスペーサウエハ100が裏返しにされ、レンズ材料(例えば、UV硬化型ポリマー材料)がスペーサウエハ100の表面104及び犠牲材料108へ塗布される。レンズ材料112が塗布されたスペーサウエハ100が上側型ウエハ140に対して整列させられる。その整列は、上側型ウエハ140の凹所146の中心と、スペーサ層100に形成された犠牲構造108の中心が同一線上にくるような整列である。それぞれのウエハ100及び140の整列に続いて、上側型ウエハ140が、レンズ材料102が塗布されたウエハ100へ押し付けられ、図6Fに示されるように可溶性のスペーサ鋳型の外形108上に上側のレンズ外形が形成される。上側型ウエハ140によって、所望の第2のレンズ表面形状を備えたレンズ材料112が形成されることがかわる。より具体的には、レンズ形状112は、この時点ですでに所望のレンズ部分112aと、支持ウエハ100の表面104に重なる必要な支持部112bとを有している。
図6Gに示されている後続の工程において、レンズ材料112が硬化させられ、次いでレンズ構造が付着してなるスペーサウエハ100が、図6Gに矢印によって示されているように上側型ウエハ140から分離される。
次いで、所望のレンズ構造112が付着してなる得られたウエハ100が、溶媒又は水の槽にさらされることで、図6Hに示されるように下側のレンズ外形の犠牲鋳型材料108が溶かされ、図6Iに示されるようなスペーサが一体化した完成の凹凸レンズウエハが最終的に得られる。レンズ構造のアレイは、レンズ構造のレンズ部112aが追加のガラス材料を必要とせずに支持ウエハ100の開口又は穴の上方に配置されるようにウエハスケールで形成された複数の凹凸レンズを含んでおり、それにより上述の従来技術の手法の問題が回避される。
図7は、図6Dに示したプロセスの工程の後から出発し、図6の凹凸レンズアレイを製造するための別の手法を示している。図7に関して説明される手法は、スペーサと一体化した複数の個別の凹凸レンズをもたらす。図7に示されるプロセスによれば、成形されたスペーサウエハ100は、図6A〜6Dにて説明したような方法で用意される。やはり上側型ウエハ140が用意されるが、図7Aの上側型ウエハ140は、レンズ材料の硬化時にUV(紫外)光を遮るマスク領域150を型ウエハ140内に設けることによって変更されている。そのマスク領域は、型140のパターン層144に形成された凹所146の間に設けられ、犠牲材料108の間に配置されたウエハ100の領域の一部分に重なるように設けられている。マスク領域150は、支持層142とパターン層144との間の境界において、ウエハ100からなる中間領域の部位「a」をマスクし、この中間領域の他の部位「b」はマスクしないように形成されている。
レンズ材料が塗布され、押し型140が、レンズ材料へ所望のレンズ構造を形成するために使用される。硬化の工程において、この構造が、図7Bに示されるようにレンズ材料112を硬化させる紫外光によって照射されるが、マスク領域140の下方では、レンズのポリマー材料が硬化しないままである。次いで、型140とウエハ100が図7Cに示されるように互いに分離され、得られたウエハ100が溶媒又は水の槽にさらされることで、下側のレンズ外形の鋳型材料108が溶かされる。さらに、レンズ材料112のうちの露光されなかったポリマー材料112cも、同じプロセス及び溶媒において溶かされ(図7Dを参照)、又は別のプロセス及び溶媒において溶かされる。得られた構造が図7Eに示されており、レンズ構造は図6Iに示したレンズ構造と一致しているが、レンズ構造112が上述のポリマー材料112cの除去のためにすでに互いに分離されているのでそれぞれのレンズは個別レンズであり、それぞれのレンズ構造の間に間隔が生じている。これは、分離の際にレンズ材料を切断する必要がないことから好都合である。さらに、基板を積層する際に互いに直接に接着/接合することができ、余計な(不安定な)ポリマーの境界を回避することができる。
図6及び7に示した上述の実施の形態においては、レンズ材料がウエハ100へ塗布され、その後に押し型140が、塗布されたレンズ材料へ所望のレンズ上面形状を形成するために使用されている。レンズ構造の厚さは、ウエハ100へ塗布されるレンズ材料112の量によって定められ、例えば「改良マスク整列機」又は「IQ整列機」などの複製機においてウエハ100の界面と押し型140の界面との間のすき間又は距離を精密に決定することによって制御される。
別の実施の形態においては、押し型140とウエハ100を、未だレンズ材料を塗布していない状態で、図6E及び図7Aに示されているように互いに整列させることができる。2つのウエハ140と100は、例えば2つのウエハを所定の互いの距離に配置できるようにする適切な保持装置にそれぞれのウエハを設けることによって、或る間隔にて互いに整列させられる。レンズ構造の所望の厚さに応じてこの間隔が設定され、その後にレンズ材料がウエハ100と押し型140との間の空間へ導入され、次いで図6F〜I又は図7B〜Eに関して説明したようにプロセスが続けられる。
図7は、図7Eに示されているような方法で、レンズ材料のうちのそれぞれのレンズ部112aとレンズ支持部112bとの間のそれぞれの部位112cを溶かすことによって、個別レンズをもたらす実施の形態を説明している。しかしながら、レンズ材料をウエハ100の全面に供給する代わりに、別のプロセスとして、例えば後にレンズが存在しなければならない位置(すなわち、図7Aに示した構造108の上方)にレンズ材料の液滴を分配することによって、レンズ材料を実際にレンズを形成すべき部位だけに不連続に塗布することができる。レンズ材料を、インクジェット印刷法又は他の適切な手法によって塗布又は分配することができる。
図7に示した個別レンズ構造をもたらすためのさらなる別の案は、押し型ウエハ140を改造することである。考えられる変形例が図7Fに示されている。図7Fは改造された凹所の構造146を有する押し型層140の部分拡大図を示している。図7Fからわかるように、層144は、凹所146が所望のレンズ外形又は上側レンズ外形を定める第1の部位146aを有するようにパターン化されている。凹所146は、後のレンズ構造の支持部112bを定める支持部146bを備えている。さらに、パターン化された層144は、押し型140とウエハ100とが互いに接触するように、すなわちウエハ100の表面104と押し型140の表面148とが互いに接触するような構造に形成されている。あるいは、上側のレンズ表面全体が下側のレンズ表面よりも大きいことで、やはり中央のレンズ部146aと周辺のレンズ支持部146bとがもたらされるように凹所148を形成してもよく、そのような形状が図7Fに破線146cによって示されている。
これまで、単独のレンズ又は単独のレンズアレイを説明したが、本発明のいくつかの実施の形態によれば、それぞれのレンズ又はレンズアレイを互いに組み合わせることができ、あるいは上述の方法と同じ方法で製造された別のレンズ構造と組み合わせることができる。図8は、図6又は7の実施の形態に従って製造されたレンズを使用する光学系の種々の構成を示している。図8Aは2枚の凸面凹凸レンズを下側のレンズを裏返しにして重ねた積層体を示しており、上側の層802及び下側の層804がこれまでに述べられた実施の形態に従って製造されている。図8Bは2枚の凸面凹凸レンズを重ねた積層体を示しており、やはり2つの層が本発明に従って、しかしながら別の鋳型及び別の形状の犠牲材料を使用して製造されている。図8Cは凸面凹凸レンズ/凹面凹凸レンズの積層体を示している。図8Dは2枚の凹面凹凸レンズの積層体を示しており、図8Eは凹面凹凸レンズ/凸面凹凸レンズの積層体を示している。当然ながら、本発明によれば、レンズのさらなる層を追加して、3枚重ねの積層体、又は4つ以上のレンズ層を有する積層体をもたらすことが可能である。層のそれぞれのレンズの数及び構成は、積層レンズ構造を使用する光学系の所望の光学特性に応じて決まる。
図8Fは、図8A〜Eとは異なり、スペーサ層ではなくそれぞれのレンズが貼り合わせられ、すなわちレンズポリマーの表面が貼り合わせられる実施の形態を示している。やはり、2つのレンズ層はこれまでに述べられた本発明に従って製造されている。
さらに、これまでに述べられた本発明の実施の形態においては、レンズが単一のレンズ材料から製造されている。本発明はそのようなレンズ構造に限られない。例えば、所望のレンズの特性に応じて、同じ又は異なるレンズ材料からなる2つ以上の層を有するレンズ構造を生成することが可能である。例えば、図6Gに示した工程に続いて、犠牲材料108を溶かす前又は溶かした後で、追加のレンズ材料をウエハ100へ塗布でき、さらなる押し型を使用して第2のレンズ層の外形の上面を形成することができる。さらなる別の変形例は、複数のレンズ層を互いに離して設けることである。そのような実施の形態においては、図6Gに示した構造の上に、例えば可溶性の材料が塗布され、適切な押し型によって構造付けられる。この追加の犠牲材料の硬化の後で、さらなるレンズ材料が塗布され、適切な押し型によって成形され、硬化させられ、最終的に2つのレンズ層の間の犠牲材料が、例えばその犠牲材料の構造に設けられたそれぞれの開口を通じて除去される。追加の層が既存の層の上面に塗布される旨を上述したが、追加の層を既存の層の下面に塗布することも同様に可能であることに注意すべきである。
上述の実施の形態に従って形成されたそれぞれのレンズを、レンズを介して入射光線を受け取る感光領域を少なくとも有する回路を備えている集積回路基板又はウエハへ適用することができる。あるいは、レンズを通して光を出力するために、発光素子を設けてもよい。上述のように、追加の回路を、ウエハスケールで設けることも可能である。そのような実施の形態においては、図6及び7に従って製造されたレンズアレイを、図8に示した実施の形態に従って積層でき、上述の必要な回路を備えているあらかじめ加工ずみの追加の回路層へ設けることができる。その後、ウエハが切断され、それぞれの個別のデバイス(その例が、図9に示されている)が得られる。図9は、レンズ114が発光/受光部を有する回路120を備えている基板又はチップ152に取り付けられている光学系を示している。チップ152には、回路120を回路基板のそれぞれの電路へ接続すべく回路基板への表面実装を可能にするためのはんだバンプ154が設けられている。レンズ114は、レンズ部112aと基板100に取り付けられた支持部112bとを有するレンズ構造112を備えている。
本発明のレンズ構造を製造するための上述の実施の形態において、好ましくは以下の材料が使用される(以下の材料は、あくまでも例であり、本発明がそのような材料に限られるわけではない)。
レンズ材料112としては、おおむね任意のUV硬化型ポリマーを使用することができ、さらには熱硬化型ポリマーを使用することも可能であり、より具体的には、有機−無機混成ポリマー(Microresist Technology社のOrmocomp及びOrmocore、 ChemOptics社のExfine CO 150…160(アクリル系)など)、SU8、UV接着剤(Gelest社のZipcone UA、 Norland N61、 N63、 N68、 Panacol/Elosol Vitralitシリーズ(V1507、 V9010)、Dymax OPA-20632、 Desotech 3471-2-136、 Epo-Tek OG134など)を使用することができる。
犠牲材料108としては、Dymax Gelなどの水溶性の材料、従来からのフォトレジスト(例えば、Hoechst社のもの、アセトン又はイソプロパノールに溶ける)、ポリビニルアルコール(例えば、TDI社のもの、水に溶ける)、又はポリストロールを使用することができる。
支持基板100としては、ガラス、セラミック、ガラスセラミック、金属、金属メッシュ、鋳造されたポリマー材料、接着剤(SU8、Epotek)、シリコン、ゲルマニウム、プラスチック、例えば集積回路のパッケージングのための(フィルム補助)樹脂トランスファ成型に使用されるようなエポキシ成型化合物(例えば、充てん材による灰色−黒色)、熱硬化性材料の構造部品、エラストマ、又は顔料を含む他の透明な材料を使用することができる。
ガラスは、黒色の構造化ガラス(例えば、Foturan)又はSchott社のD263T、Borofloatであってよい。
ポリマーは、PMMA、ポリカーボネート、Zeonex(COP)、又はTopas(COC)であってよい。
押し型支持層142としては、ガラス(マスクブランク)、シリカ/石英、borofloat、D263Tを使用することができる。
パターン化された押し型層146としては、PDMS(ポリジメチルシロキサン)、Solvaysolexis社のFluorolinkを使用することができる。
上述の実施の形態において、支持基板又はウエハ100に開口106が設けられている。支持ウエハは、好ましくは、レンズ構造が受光する放射線に対して不透明である。支持ウエハは、もともと不透明な材料であってもよいし、所望の部位を不透明になるように照射することができるガラスウエハ(例えば、Foturan)であってもよい。
本発明の別の実施の形態によれば、基板/ウエハ100が、さまざまな目的のために構造化することができる感光性ガラス(例えば、Foturan)で形成される。この材料は、独特なガラスの特性(透明性、硬さ、化学的及び熱的な耐性、など)と、厳しい公差及び大きなアスペクト比(穴の深さ/穴の幅)を有するきわめて微細な構造を実現する機会とを兼ね備えている。このガラスは、所望の構造を決定するようにマスクされ、UV光(例えば、290nm〜330nmの間の光)に暴露されると、ガラス内の原子(例えば、銀原子)が、照射された領域に形成され、後の熱処理(例えば、500℃〜600℃の間)によってガラスがこれらの原子の周囲に結晶化する。結晶化した領域は、例えば室温でフッ酸の10%溶液で、未処理の領域に比べて最大で20倍も高いエッチング速度でエッチングすることができる。基板/ウエハ100にこのような材料を使用することは、レンズ構造のガラス支持体の構造化を容易に達成できるため、好都合である。
図10A及び図10Bは、ウエハスケールにレンズを製造するために上述の材料を使用する実施の形態を示している。図10Aは図6Iのウエハ100の一部分の断面図を示している。マスキング、照射、加熱、及びエッチングによって、ウエハ100が、凹所106を画定し、さらにウエハ100の下面(レンズ112とは反対側の表面)からウエハ100内へ延びる空洞(スリット)300を画定する構造に形成されている。より具体的には、第1の工程において、ウエハ100が、空洞300を画定するようにマスク、照射、加熱及びエッチングされ、第2の工程において、ウエハ100が、凹所106を画定するようにマスク、照射、加熱及びエッチングされる(又は第1、第2の工程がこの逆に行われる。)。第3の工程において、残りのウエハ100の全体がUV光で照射され、ウエハが不透明(黒色)にされる。第3の工程での照射は、好ましくは、第1及び第2の工程での照射において使用された線量よりも少ない線量で行われる。第3の工程での照射の線量は、ガラスを不透明にするとともに、環境に対するガラスの安定性が保たれるように(すなわち、環境の影響によって材料が誤って除去されることを避けるために)選択される。
空洞又はスリット300は、ウエハ100に「切断の通り道」を定めるので好都合である。図10Aに、レンズウエハ112及び回路ウエハ104が接合されたウエハ100を切断するために使用される切断刃302及び304が概略的に示されている。図10Aのウエハ構造306を切断するためには、少量のウエハ材料を除去するだけでよく、すなわち回路ウエハ104のシリコン、レンズウエハ112のレンズ材料、及びウエハ100の少量のガラス材料だけを除去すればよい。
図10Bは図10Aのウエハ構造306の上面図を示している。ウエハ構造306の安定性を維持するために、スリット300が設けられているのはウエハ100の全領域ではなく、切断用の空洞200を有さない中実なガラス支持リング308が設けられている。
上述のいくつかの実施の形態においては、穴の側壁は基板の表面に対して垂直である。しかしながら、例えば円錐形の開口を得るための傾いた側壁など、他の形状の側壁が望まれる可能性もある。図6及び図7に示した実施の形態において、開口106に加えて、切断の際の除去量を減らすために切断用の空洞又は溝(「切断用の逃げ(dicing reliefs)」)をあらかじめ形成しておくように、ウエハ100を前もってさらに加工することができる。その場合、ウエハはそのような切断用の空洞を持たない中実のガラス支持リングによって囲まれている。
本発明のさらなる実施の形態によれば、絞り(「不透明な表面の開口(opening in a non-transparent surface)」)構造を設けることができる。従来からの手法においては、そのような絞り構造は、レンズ構造の下方に位置するガラス基板上に設けられているが、これが、本発明の教示によればもはや不可能である。したがって、絞り構造は、例えばフォトリソグラフィプロセス又はリフトオフプロセスによって、レンズ構造そのものに設けることができる。さらには、所定の絞りを有するさらなる不透明なスペーサウエハを、レンズ構造が上方に配置される空洞を有しているウエハに設けることが望まれる可能性がある。あるいは、絞り構造を有しているきわめて薄いガラスウエハ又はポリマーシートを設けることが可能であり、これらの絞り構造は、好ましくはリソグラフィプロセスによって生成される。そのような実施の形態におけるガラスウエハ又はポリマーシートの厚さは、この追加のガラス要素による望ましくないひずみを回避するために、基板の厚さの0.01〜1倍とすることができ、あるいは10μm〜1000μmの範囲(あるいは、間に絞りを備えつつ積層/接合された半分の厚さの2枚のガラス/ポリマー板)とすることができる。
上述のいくつかの実施の形態においては、穴の側壁は基板の表面に対して垂直である。しかしながら、例えば円錐形の開口を得るための傾いた側壁など、他の形状の側壁が望まれる可能性もある。
別の実施の形態によれば、いわゆる「キャッチ溝(catch grooves)」が基板に設けられる。キャッチ溝は、余分なレンズ材料を受けるように設けられるものである。例えば、上記の図において、塗布される余分なレンズ材料(レンズ材料を基板/ウエハへ塗布するディスペンサの公差に起因する)を受けるために充分な容積となる寸法をもつリング状の溝を、基板/ウエハ100の凹所の周囲に設けることができる。
具体的なレンズ形状を上述したが、本発明は上述のレンズ形状に限られないことに注意すべきである。むしろ、任意の所望のレンズ形状を、上述のような本発明のプロセスによって生成し、支持層の開口又は凹所の上方に「自由にぶら下がる」所望の形状のレンズ構造をもたらすことができる。例えば、レンズ形状は平凸レンズ、平凹レンズ、両凸レンズ、両凹レンズ及び凹凸レンズを含むグループから選択することができ、それらのレンズは任意の球面、円錐、非球面、及び/又はこれらの組み合わせによって描写されるレンズ表面/外形を有することができる。
次に、上側型ウエハ140が用意される。上側型ウエハ140は、支持層142と、複数の成形ずみ部分146を有するパターン層144とを備えている。成形ずみ部分146は、上側型ウエハ140の表面148の凹所によって形成されている。凹所146は、凹凸レンズの意図される第2の面のネガ形状を定めるように形成されている。図6Eに示されるように、成形されたスペーサウエハ100が裏返しにされ、レンズ材料(例えば、UV硬化型ポリマー材料)がスペーサウエハ100の表面104及び犠牲材料108へ塗布される。レンズ材料112が塗布されたスペーサウエハ100が上側型ウエハ140に対して整列させられる。その整列は、上側型ウエハ140の凹所146の中心と、スペーサ層100に形成された犠牲構造108の中心が同一線上にくるような整列である。それぞれのウエハ100及び140の整列に続いて、上側型ウエハ140が、レンズ材料112が塗布されたウエハ100へ押し付けられ、図6Fに示されるように可溶性のスペーサ鋳型の外形108上に上側のレンズ外形が形成される。上側型ウエハ140によって、所望の第2のレンズ表面形状を備えたレンズ材料112が形成されることがかわる。より具体的には、レンズ形状112は、この時点ですでに所望のレンズ部分112aと、支持ウエハ100の表面104に重なる必要な支持部112bとを有している。
図7に示した個別レンズ構造をもたらすためのさらなる別の案は、押し型ウエハ140を改造することである。考えられる変形例が図7Fに示されている。図7Fは改造された凹所の構造146を有する押し型層140の部分拡大図を示している。図7Fからわかるように、層144は、凹所146が所望のレンズ外形又は上側レンズ外形を定める第1の部位146aを有するようにパターン化されている。凹所146は、後のレンズ構造の支持部112bを定める支持部146bを備えている。さらに、パターン化された層144は、押し型140とウエハ100とが互いに接触するように、すなわちウエハ100の表面104と押し型140の表面148とが互いに接触するような構造に形成されている。あるいは、上側のレンズ表面全体が下側のレンズ表面よりも大きいことで、やはり中央のレンズ部146aと周辺のレンズ支持部146bとがもたらされるように凹所146を形成してもよく、そのような形状が図7Fに破線146cによって示されている。
図10Bは図10Aのウエハ構造306の上面図を示している。ウエハ構造306の安定性を維持するために、スリット300が設けられているのはウエハ100の全領域ではなく、切断用の空洞300を有さない中実なガラス支持リング308が設けられている。

Claims (16)

  1. レンズ(114)を製造するための方法であって、
    (a)第1の表面(102)に凹所(106)を備えている基板(100)を用意するステップと、
    (b)第1の所望のレンズ表面(112a)に従った形状(110)を有する犠牲材料(108)を前記凹所に設けるステップと、
    (c)レンズ材料(112)を、該レンズ材料(112)が前記第1の所望のレンズ表面に従った形状を有するように前記基板(100)及び前記犠牲材料(108)へ塗布するステップと、
    (d)前記犠牲材料(108)を除去するステップと、
    を含んでいるレンズ製造方法。
  2. ステップ(b)は、
    犠牲材料(108)を前記凹所(106)へ導入するステップと、
    導入された前記犠牲材料(108)の表面を前記第1の所望のレンズ表面(112a)に従って成形するステップと、
    を含んでいる請求項1に記載のレンズ製造方法。
  3. ステップ(b)は、あらかじめ成形された犠牲材料のブロックを前記凹所(106)に配置するステップを含んでいる請求項1に記載のレンズ製造方法。
  4. 前記凹所(106)が、前記基板(100)の前記第1の表面(102)から前記基板(100)の第2の表面(104)まで延びていて、前記基板(100)を貫く穴を画定している請求項2又は3に記載のレンズ製造方法。
  5. ステップ(b)は、
    前記基板(100)と、前記第1の所望のレンズ表面(112a)に従って成形された部位(110)を有している第1の鋳型(124;130)とを、前記基板の凹所(106)と該第1の鋳型(124;130)とが整列するように、互いに接触させて配置するステップと、
    犠牲材料(108)を前記基板(100)、前記凹所(106)及び前記第1の鋳型(124;130)へ塗布するステップと、
    塗布された前記犠牲材料(108)を硬化させるステップと、
    前記第1の鋳型(124;130)を取り除くステップと、
    を含んでいる請求項1に記載のレンズ製造方法。
  6. 前記第1の鋳型(124)は、前記犠牲材料(108)が前記基板(100)の前記第1の表面(102)の一部分に塗布されるように成形されている請求項5に記載のレンズ製造方法。
  7. 前記凹所(106)が、前記基板(100)の前記第1の表面(102)から前記基板(100)の第2の表面(104)まで延びていて、前記基板を貫く穴を画定しており、
    前記第1の鋳型(130)が前記基板(100)の前記第2の表面(104)に配置され、
    犠牲材料(108)が前記穴を少なくとも部分的に満たしかつ前記第1の所望のレンズ表面を定めるべく前記鋳型を完全に満たすように、犠牲材料(108)が前記基板(100)の前記第1の表面(102)から前記鋳型(124)及び前記穴へ塗布される請求項5に記載のレンズ製造方法。
  8. ステップ(c)における前記レンズ材料(112)の塗布は、該レンズ材料(112)の第1の面を成形ずみの前記犠牲材料(108)に従って成形するステップを含んでおり、
    ステップ(c)は、前記レンズ材料(112)の前記第1の面とは反対の第2の面を第2の所望のレンズ表面に従って成形するステップをさらに含んでいる請求項1から7のいずれか一項に記載のレンズ製造方法。
  9. 前記基板(100)と、前記第2の所望のレンズ表面に従った形状を有している第2の鋳型(140)とを、該第2の鋳型(140)と成形ずみの前記犠牲材料(108)とが整列するように配置するステップ
    をさらに含んでいる請求項8に記載のレンズ製造方法。
  10. 前記レンズ材料(112)は前記第2の鋳型(140)を前記基板に配置する前又は配置した後に塗布され、
    前記レンズ材料(112)が前記第2の鋳型(140)を前記基板に配置した後に塗布される場合は、前記基板(100)と前記第2の鋳型(140)が前記所望のレンズ外形によって定められる距離を間に有するように配置され、ステップ(c)において前記レンズ材料(112)が成形ずみの前記犠牲材料(108)を備えた前記基板(100)と前記第2の鋳型(140)との間の空間へ導入され、
    前記レンズ材料(112)が前記第2の鋳型(140)を前記基板に配置する前に塗布される場合は、前記第2の鋳型(140)が、前記レンズ材料(112)を前記所望のレンズ外形に従って成形すべく前記レンズ材料(112)へ配置される請求項9に記載のレンズ製造方法。
  11. ステップ(b)は前記犠牲材料(108)を硬化させるステップを含んでおり、
    ステップ(c)は前記レンズ材料(112)を硬化させるステップを含んでおり、
    ステップ(d)は前記犠牲材料(108)を溶かすステップを含んでいる請求項1から10のいずれか一項に記載の方法。
  12. 前記基板(100)は複数の凹所(106)を備えたウエハである請求項1から11のいずれか一項に記載のレンズ製造方法。
  13. 前記レンズ材料(112)の硬化に先立って、前記レンズ材料(112)のうちの隣り合う凹所(108)の間の部位をマスクするステップと、
    前記レンズ材料(112)のうちのマスクされていない部位(112c)を除去するステップと、
    を含んでいる請求項12に記載のレンズ製造方法。
  14. レンズ材料(112)からなり、支持部(112b)並びに第1の所望のレンズ表面及び第2の所望のレンズ表面を有するレンズ部(112a)を備えているレンズ構造と、
    第1の表面(102)に凹所(106)を備えている基板(100)と、
    を備えており、
    前記レンズ構造の支持部(112b)が前記基板(100)の前記第1の表面(102)に取り付けられ、前記レンズ構造のレンズ部(112a)が前記基板の凹所(106)に整列するように、前記レンズ構造が前記基板(100)に配置されているレンズ。
  15. 請求項14に記載のレンズ(114)を1個又は複数個備えている光学系。
  16. 当該光学系の所望の光学特性に応じて、前記複数個のレンズ(114)の各々のレンズ外形及び基板厚さが選択されており、それらの複数個のレンズ(114)が積層され、かつ画像センサと積層されている請求項15に記載の光学系。
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