JP2012528560A - 電気機械の固定子巻線の製造方法、とりわけ交流発電機の製造方法 - Google Patents

電気機械の固定子巻線の製造方法、とりわけ交流発電機の製造方法 Download PDF

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Abstract

電気機械(10)、とりわけ交流発電機の固定子巻線(18)の製造方法であって、固定子巻線(18)は少なくともn個の相巻線(120,121,122,123,124)を有し、1つの相巻線(120,121,122,123,124)が、コイル側(88)とコイル側接続部(91)を備え連続して巻回された複数のコイル(82)を有し、
該コイル(82)は第1のコイル(82.1)と第2のコイル(82.2)に分けられており、コイル(82)を収容するのに適した溝(105,106;105’,106’)が存在する変形工具(100)が準備されており、第1のコイル(82.1)が一方の溝(105;105’)に、第2のコイル(82.2)が他方の溝(106;106’)に配置される製造方法において、第1のコイル(82.1)と第2のコイル(82.2)との間には、n−1個の溝(105,106;105’,106’)が配置される、ことを特徴とする製造方法。

Description

特許文献1には、電磁励起されるコアの製造方法が開示されており、その製造方法では所定の固定子巻線が使用される。そこに開示され、製造された固定子巻線とは異なり、ここでは、コイル側接続部の軸方向突出部が縮小され、これにより固定子巻線の軸方向伸長部が短縮される。概念「軸方向」は、電気機械の回転子の回転軸を基準にするものである。
DE10329572A1
発明の利点
独立請求項の特徴を備える電気機械の固定子巻線の本発明による製造方法は、比較的簡単に、ワイヤからなる切れ目のない固定子巻線を製造することができ、その軸方向突出部または軸方向長さが比較的短いという利点を有する。
これにより、種々の電気的および電子的要求に良好に適合することができ、各コイルは偶数または奇数の巻き数を有する。同じことが、一方のコイルが偶数の巻き数を有し、他方のコイルが奇数の巻き数を有する場合にも当てはまる。従属請求項5の特徴により、コイル側接続部が軸方向にとくに強く短縮され、したがって巻線の軸方向の長さがとくに短い。プレス工具においてコイルのコイル側をプレスすることにより、固定鉄芯の溝を十分に充填することができ、したがって溝充填率(溝の断面積に対する導体の銅断面積)がとくに高くなる。これにより、固定鉄芯または固定子の冷却が改善され、空間使用率(構造空間当たりで高い出力電力)も高くなる。従属請求項7の特徴により、溝断面積を任意に選択できることが達成される。半径方向で内側に開放した溝の端部でコイル側が全体で1つの台形断面をとることができ、一方、ヨークと前期と同様の別のコイル側との間に配置された他方のコイル側はむしろ長方形にプレスされる。
請求項8の特徴は、一方ではヨーク近傍のコイル側を、溝スリット側のコイル側に依存しないでプレスすることができるという利点を有する。これにより最終的には、プレスされたコイル側をプレス工具から容易に取り出すことができる。これとは反対に、1つの溝に嵌るべきコイル側を共通にプレスすることは、これが比較的後の時点で行われ、したがって一度プレスされた溝の取扱いが容易になる。請求項9の対象の利点は、個々のワイヤ区間を互いに規定の位置にすることができることである。請求項10の対象の利点は、このように選択された配置により、さほど複雑でない巻線ヘッドが得られ、これにより電気機械における過剰の電流ノイズが回避されることである。請求項11の特徴の利点は、製造時に時間が節約されることである。請求項12の特徴の利点は、変形工具をほぼ閉鎖しておくことができ、これによりコイルまたはコイル側を、さらなる選別問題なしで変形工具に嵌め込むことができることである。請求項12の利点は、個々の位相巻線を順次、工具に嵌め込むことができ、その際に個々の位相巻線が互いに邪魔しないことである。
本発明を以下、図面に基づき例として詳細に説明する。
電気機械の長手断面図である。 コイルの製造過程を示す図である。 コイルが偏平化されるステップを示す図である。 一体的に配線され偏平化されたコイルの平面図である。 偏平化されたコイルを相互に設置した後の、準備段階にある位相巻線を示す図である。 位相巻線の準備段階の斜視図である。 変形工具内にある位相巻線の準備段階を示す図である。 図5aまたは図5bに示した巻線が、変形工具100ないしはその下部101またはその上部102にどのように封じ込められているかを示す斜視図である。 変形工具100およびその下部101の下側110の平面図である。 変形工具に装填されたすべての相巻線の位置を概略的に示す図である。 変形工具に装填された位相巻線の斜視図である。 図8bによる差し込み方法の択一例を示す図である。 交差後の変形工具の側面図である。 固定子パケットの溝に嵌め込まれた領域への概略的側面図である。 2つの異なる溝断面を示す図である。 2つの異なる溝断面を示す図である。 1つの溝に嵌め込まれるべきコイル側をプレスするための2つの異なる方法を示す図である 1つの溝に嵌め込まれるべきコイル側をプレスするための2つの異なる方法を示す図である 固定鉄芯にある5つの位相巻線の位置を示す図であり、個々の位相巻線は1溝当たりに6つの導体を有する。 丸く曲げられた固定鉄芯内にある、図12の位相巻線の位置を示す図である。 各溝に奇数のコイル側を有する固定子のための位相巻線の交差過程を示す図である。 固定鉄芯にある5つの位相巻線の位置を示す図であり、個々の位相巻線は1溝当たりに5つの導体を有する。 丸く曲げられた固定鉄芯内にある、図15aの位相巻線の位置を示す図である。 位相巻線120〜124の別の択一的位置を示す図である。 同じ巻線ヘッドにある種々のコイル接続部を示す図である。 コイル接続部の種々の実施形態を示す図である。 固定鉄芯への巻線の取り込み順序を示す図である。 5相巻線の種々の3つの異なる配線形式を示す図である。 溝断面の概略図である。 回転子および固定鉄芯の概略的縦断面図である。
図1には、電気機械10の縦断面が示されており、電気機械は自動車用の発電機または交流電流発生器として実施されている。この電気機械10は2分割されたハウジング13を有し、ハウジングは第1の終端シールド13.1と第2の終端シールド13.2からなる。終端シールド13.1と13.2は、いわゆる固定子16を収容する。固定子16は、実質的に円形の固定鉄芯17からなり、その半径方向内側に向いていて軸方向に伸長する溝の中には固定子巻線18が装填されている。このリング状の固定子16の半径方向内側に向けられ溝の刻まれた表面は、クローポール回転子として構成された回転子20を取り囲む。回転子20は、2つのクローポール板22と23からなり、それらの外周にはそれぞれ軸方向に伸長するクローポールフィンガ24と25が配置されている。2つのクローポール板22,23は回転子20の中に、軸方向に伸長するクローポールフィンガ24と25が回転子20の周面で互いに交番するように配置されている。これにより磁気的に必要な中間空間が、逆相に磁化されたクローポールフィンガ24と25の間に形成される。この中間空間はクローポール中間空間と称される。回転子20は、シャフト27と回転子側にあるローラベアリング28によって、それぞれ終端シールド13.1と13.2に回転可能に支承されている。
回転子20は全部で2つの軸方向の端面を有し、それらの端面にはそれぞれ1つの回転子30が固定されている。この回転子30は、実質的にプレート状またはディスク状の部分からなり、回転子からは回転子羽根が公知のように突き出ている。この回転子30は、終端シールド13.1と13.2にある開口部40を介して、電気機械10の外側と内室との間で空気交換を可能にするために用いられる。このために開口部40は、終端シールド13.1と13.2の軸方向端部に設けられており、開口部40を介して回転子30により、冷却空気が電気機械10の内室に吸引される。この冷却空気は、回転子30の回転により半径方向外側に加速され、冷却空気の通過する巻線オーバーハング45を通ることができる。この作用によって巻線オーバーハング45が冷却される。冷却空気は、巻線オーバーハング45の通過後、あるいは巻線オーバーハング45を通流した後、図1には図示しない開口部を通って半径方向外側へ進む。
図1の右側には保護キャップ47があり、この保護キャップは種々の構成部材を環境の影響から保護する。この保護キャップ47はたとえばスリップリング構成群49を覆う。スリップリング構成群49は励磁巻線51に励磁電流を供給するために用いられる。このスリップリング構成群49の周囲には、ここではプラス冷却体として作用する冷却体53が配置されている。マイナス冷却体としては終端シールド13.2が作用する。終端シールド13.2と冷却体53との間には閉鎖プレート56が配置されている。この閉鎖プレート56は、終端シールド13.2内に配置されたマイナスダイオード58とここに図示しないプラスダイオードとを冷却体53内で互いに接続するために用いられ、したがってそれ自体公知のブリッジ回路を形成する。
巻線製造の説明
図2は、巻付け装置70にワイヤ76が巻付けられる過程を側面図で示す。巻付け装置70は2つの部分巻型77を有し、これらは互いに軸方向に移動可能である。2つの部分巻型77は段78を有し、したがって各部分巻型77には平坦な領域79が存在する。(軸方向の両側で段78により制限された)この平坦で低い領域79を中心に、斜めにコイル82が巻回される。コイル82は、部分巻型77をコイル82から引き抜くことにより装置70から取り出される。図3も参照のこと。択一的に、互いにずらされていない部分巻型77にワイヤ76を直接巻付けることもできる。この場合、最初は斜めでないコイル82が、互いに直接対向して配置された平坦で低い領域79の上に生じる。2つの部分巻型77をコイル82の抵抗に抗してずらして初めて斜めのコイル82が完成する。ここで巻付け過程は原則的に2つのやり方で行うことができる。1つには、不動の部分巻き側77を中心にワイヤ76を巻付けることができ、もう1つには、共通の軸を中心に回転する部分巻型77を中心にワイヤ76を巻付けることができる。後者の措置により、巻付け中のワイヤ76の捩れが回避される。
図3には、コイル82が部分巻型77から取り出された後、どのようにコイル82が変形されるかが示されている。コイル82はたとえばターン85を有する。各ターン85は特別の位置にある2つのコイル側88を有し、このコイル側は点により分離され、別の符合が付されている。図3の右部分には、全部で6つのコイル側がコイル側88.1、88.2、88.3、88.4、88.5と88.6として示されている。これらは、コイル側が巻付けられた順序で上昇順に並べられている。コイル側88.1と88.2はコイル側接続部91.1により一体的に互いに結合されており、コイル側88.2と88.3は図示しないコイル側接続部91.2により一体的に互いに結合されており、コイル側88.3と88.4はコイル側接続部91.3により一体的に互いに結合されており、コイル側88.4と88.5は図示しないコイル側接続部91.4により一体的に互いに結合されており、コイル側88.5と88.6はコイル側接続部91.5により一体的に互いに結合されている。
図4aには平面図で、図3の偏平なコイル(コイル82.1と同じ)にあるコイル側88.1,88.2,88.4,88.5,88.6が示されている。コイル側88.1と88.2はコイル側接続部91.1により互いに接続されている。したがって2つのコイル側88.1と88.2はコイル側接続部91.1により接続されている。コイル側88.2と88.3はコイル側接続部91.2により接続されており、コイル側88.3と88.4はコイル側接続部92.3により、コイル側88.4と88.5はコイル側接続部91.4により、コイル側88.5と88.6はコイル側接続部91.5により互いに接続されている。コイル側接続部91.5は、コイル側接続部91.3と91.1の上に、コイル側接続部91.3はコイル側接続部91.1の上にある。コイル側接続部91.4はコイル側接続部91.2の上にある。
コイル側88.6には第1のコイル接続部94.1が一体的につながっており、この第1のコイル接続部94.1には再びコイル側88.1がつながっており、すでに第1のコイル82について述べたように続いている。コイル82.2の構造は、すでに説明したコイル82.1と初めは同じである。
図4aに示した状態には、図3の左に示したコイル82を扁平化することにより達することができる。図3の右も参照のこと。図3の左から右の図示から、コイル側接続部91.1の上にコイル側接続部91.2があり、したがってコイル側接続部91.1はコイル側接続部91.3と交差しており、コイル側接続部91.2の上にコイル側接続部91.3があり、このコイル側接続部91.3はコイル側接続部91.2およびコイル側接続部91.1と交差していることが分かる。図4aと4bも参照のこと。
図4aの例では、各コイル82は奇数のターン85により巻回されている。択一的に、各コイル82は偶数のターン85により巻回することもできる。後で(図14a、b)示すように、コイル82を偶数のターン85で巻回し、別のコイル82を奇数のターン85で巻回することもできる。これは単に、機械の電気的設計の問題である。
図3と図4bによれば、ターン85の巻回後に相巻線のコイル82が、コイル82のコイル側88が少なくともほぼ平面に配置されるように変形背される。ここでコイル82のターン85は少なくとも部分的に重なり合う。
図5aには、前もって偏平化され一体的に相互に接続されたコイル82がどのように設置されるかが示されている。図4bに示した状態とは異なり、コイル82.1はコイル接続部94.1に対して90°回転されている。同様にコイル82.2はコイル接続部94.1に対して90°回転されている。コイル82.1と82.2の両方の回転は互いに反対方向であり、したがって両方のコイル82.1と82.2は互いに180°回転されている。コイル接続部94.2に対してコイル接続部94.1は上方に持ち上げられている。コイル82.3はコイル接続部94.2に対して同様に90°回転されており、同じことがコイル82.2とコイル接続部94.2に対しても当てはまる。コイル82.2と82.3の回転は互いに反対方向であり、したがってこの場合、2つのコイル82.2と82.3の回転は互いに180°である。個々のコイル82.1,82.2,82.3,..の設置ないし回転の結果が図5aに概略的に示されている。たとえば全部で16極構成(1つの相巻線が16極に実施される)の場合には、全部で16のコイル82、すなわち82.1から82.16が互いに設置される。この設置ないし回転過程は、後で固定子鉄芯に装填される各相巻線に対して行われる。固定子鉄芯を3相で製作すべき場合、3つの相巻線が対応して処理され、固定子鉄芯の溝に装填される。5相、6相、7相の場合も同じように行われる。
方法ステップによれば、1つの相巻線の直接隣接する2つのコイル82.1,82.2がその間に、2つの直接隣接するコイル82.1,82.2を接続するコイル接続部94.1を有し、一方のコイル82.1と他方のコイル82.2はコイル接続部94.1に対して実質的に90°だけ回転されており、回転方向は互いに逆である。
図5bには、図5aの相巻線の準備段階が斜視図で示されている。図には個々のコイル側88.1から88.6の位置が示されている。さらにコイル側接続部91.1から91.5ならびにコイル82.1の始端部が図示されている。後続のコイル88.2から88.4も同様に図5aに図示されている。
図6aには、変形工具100の側面が示されている。変形工具100は実質的にツーピースであり、下方部分101と上方部分102を有する。
下部101も上部102も、実質的に直方体の外輪郭を有する。下部101の側と上部102の側の上にはそれぞれ溝が取り付けられている。上部102の溝と下部101の溝は互いに対向しており、対向する2つの溝は共通の空間を形成する。溝は上部にも下部にも、2つの端面間を直線状に伸長するよう取り付けられている。上部102の溝の数は、好ましくは下部101の溝の数および固定子16の溝の数に相当する。下部101は端面108を見せ、上部102は端面109を見せる。下部101には溝105が、上部102には溝106が取り付けられている。図5aに示した位相巻線の準備段階と比較すると、それらのコイル82.1等がどのように設置され、下部101の溝105に嵌め込まれるのかが分かる。ここで個々のコイル82.1,82.2,82.3等の間隔は、5つの相巻線を有する固定子巻線の場合、直接並置され一体的に隣接するコイルの間に4つの溝が配置されるようになっている。固定子巻線が3つの相巻線を有する場合、これと同様に個々のコイル82の間には2つの溝が配置されている。5相固定子巻線の場合、図と同様に4つの溝105ないし106が個々のコイル82の間に配置されている。
以下には、電気機械10、とりわけ交流発電機の固定子巻線の製造方法を記述する。ここでは、固定子巻線18が少なくともn個の相巻線を有し、1つの相巻線が、コイル側88とコイル側接続部91を備え、連続して巻回された複数のコイル82を有し、コイル82は第1のコイルと第2のコイルに分けられている。さらに変形工具100が準備され、この変形工具100にはコイル82を収容する溝105ないし106が配置される。第1のコイルは、相巻線の準備段階または相巻線自体の特定の位置にあるコイルであり、第2のコイルは、第1のコイルに次のコイル82として続く別のコイル82である。それに応じて、第1のコイルは一方の溝に、第2のコイルは他方の溝に配置されている。第1のコイルと第2のコイル82の間には、n−1個の溝が配置されている。
図6bには、図5aまたは図5bに示した巻線が、変形工具100ないしはその下部101またはその上部102にどのように封じ込められているかが斜視図に示されている。
図7の側面図には、コイル側接続部91.2と91.4が示されている。図4aも参照のこと。さらにコイル接続部94.1と94.2も同様に図示されている。変形工具100の下端部では、コイル側接続部91.1,91.3と91.5が、溝105および106から突き出ている。図7には相巻線の準備段階だけが図示されており、これは図6に示したものと同じである。
図8aは、全部で5つの相巻線またはその準備段階が変形工具100ないしは2つの工具部分、下部101と上部102に封じ込められている様子を概略的に示す。ここに図示したすべてのコイル接続部は、図8aの観察者の視線から見て下部101および上部102の後方に配置されている。同じことが個々の相巻線のコイル接続部94.2に対しても当てはまる。
図8bは、図8aに示した配置の斜視図である。変形工具100には、相巻線の5つの準備段階が装填されている。変形工具100における配置は、1つの固定子鉄芯に対して設けられた全部で5つの相巻線を含み、固定子鉄芯は半径方向に内側に開放した80の溝を有する。ここに図示した構成によれば、後で完成される固定子鉄芯内に、上下に積層された6つの導体が1つの溝に設けられている。この場合、5つの相巻線120,121,122,123,124が、前もって重ねられた変形工具100の部分に、すなわち下部101と上部102の軸方向の端面130および131から溝105および106に挿入されている。
図8cには、図8bによる挿入方法とは択一的な方法が示されており、図8cによれば、上部102が準備され、その溝106に個々の相巻線ないしその準備段階が装填されている。図8bの実施例によれば、どの相巻線がまず溝105ないしは106に導入されるか順序を特定する必要はなく、どのように個々のコイル接続部91.2を互いに配置すべきであるかだけを考慮すればよい。しかし図8cの実施例によれば、個々のコイル接続部94.2の位置と別のコイル接続部94.2,94.4等の位置に関して正確な順序を維持しなければならない。変形工具100内において個々のコイル接続部94の位置を図8bに示したようにするためには、図8cの変形実施例では、個々の相巻線を特定の順序で変形工具の上部102に装填することが必要である。したがい、まず相巻線124から始まり、続いて相巻線123が装填され、これに相巻線122が続き、さらに相巻線121が続き、最終的に相巻線120が装填される。この順序により、図8bに示したコイル接続部94.2の配置が得られる。この例で5つの相巻線120から124が上部102に装填された後、巻線ないしは上部102に下部101が嵌め込まれる。この工程はここに図示されていないが、この工程の後の状況は、図8bに示されているのと同じである。
変形工具100にすべての相巻線120〜124が同時に収容され、同時に変形される。ここでは、コイル接続部94の軸方向長さは減少しないが、コイル側接続部91の軸方向長さは変形工程中に減少する。
択一的に相巻線120〜124も下部101に嵌め込むことができる。この場合、嵌め込むべき相巻線の順序は、図8bと同じ結果が達成されるように適合される。対応してまず相巻線120が、次に相巻線121が,そして相巻線122,相巻線123,そして相巻線124が装填される。
すでに図8bおよび図8cで説明したように、相巻線120〜124はコイル側の方向(図8b)またはこれに対して横方向に変形工具100に装填される。コイル側に対して横方向に変形工具100に装填することは、変形工具への装填時の運動方向が、コイル側88とワイヤ方向に対して垂直に向けられた成分を有することを意味する。
図9には、図8の配置に続く次の工程が示されている。分かりやすくするために、ここでは相巻線120だけが図示されている。ここに図示されない他の相巻線121〜124も同じように処理されており、対応する相巻線は下部101の溝105または上部102の溝106の分だけ、それぞれずらして装填されている。前に説明したように、各コイル82はコイル側88を有する。これらのコイル側88.1,88.3および88.5は1つの群130を形成する。この群130は、上部102の溝106に突き出ることなく、下部101の溝105に封じ込められている。
さらに、コイル側88.2,88.4,88.6を含む別の群133も示されている。この群133のコイル側88.2,88.4,88.6は共通して、コイル側88が上部102の溝106に封じ込められており、溝105に突き出るようには伸長していない。
群130および133は、コイル側88が封じ込められていない分離面136を規定し、したがってこの分離面136はコイル側88,とりわけコイル側88.5と88.2によって遮断することができない。このことは、上部102を下部101に対してずらすべき場合に意味がある。別の方法ステップによれば、矢印139に対応して、上部102が下部101に対してずらされている。すなわち、群133のコイル側は群130のコイル側88に対して、群133のコイル側88が別の群82.2が所属する溝105に入り込むようにずらされている。ここで群133は、コイル側88の移動方向で移動後に、コイル82の2つの群130と133の間にn−1の溝105が配置されるようにずらされている。この実施例ではnが5であるから、コイル88.1の群130とコイル82.1の群133の間には、4つの溝105の間隔がある。したがって、1つまたは複数の相巻線121,122,123,124,125が変形工具100の溝105,106,105’、106’に嵌め込まれており、各コイル82はコイル側88を有する。コイル88の群133は、同じコイル82のコイル側88の別の群130に対してずらされており、これにより、コイル側88の移動方向で2つの群130,133の間にはn−1の溝が配置されるように変形される。この実施例で、3相構造の場合、2つの群130と133の間の溝105の数は2である。6相構造の場合、間隔n−1=5であり、7相構造の場合、間隔n−1=6の溝105がある。
変形工具100にすべての相巻線120〜124が同時に収容され、同時に変形される。しかし基本的には、相巻線120〜124を個別に変形し、これに続いて相巻線120〜124を上下に重ねることもできる。
上部102を下部101から、後で半径方向となる方向(コイル側88の螺旋方向)で取り外し、それから巻線を工具から取り出すことにより、巻線は工具から取り出される。したがって上部102と下部101は、2つの平面または軸方向で、互いに可動でなければならない(後での周方向および後での半径方向)。
図10にはコイル側88の平面図が概略的に示されている。前に説明した実施例との相違は、この溝区間140が6つのコイル側88.1〜88.6ではなく、5つのコイル側88.1〜88.5を有することである。これは、たとえば図8aまたは9による製造の際には、第1と第2のコイル82が異なるターン数を有するためである。たとえば第1のコイルは3つのターンを有し、第2のコイルは2つのターンを有する。この種の構造の場合、図9にしたがい移動した後、上下に配置される5つのコイル側が生じ、これにより固定子鉄芯の溝に嵌め込むことができる。図10の左側には、円形の固定子鉄芯の中心から発して半径が増大する方向がrにより示されている。言い替えると、下方のコイル側接続部91.1は半径方向でもっとも外側にあり、コイル側接続部91.5は半径方向でもっとも内側に配置されている。図10で半径補でもっとも外側にあるコイル側接続部91.1と91.3は、2つのターンしか備えない第2のコイルの元のコイル側接続部であり、半径方向でさらに内側にあるコイル側接続部91.1〜91.5は3つのターンを備える第1のコイルのコイル側接続部である。この現象については、明細書の別の個所でさらに説明する。
図10は、溝区間140と、溝区間140の両側にそれぞれ配置された移行領域149の最終状態を示す。移行領域149の外側ではそれぞれコイルヘッド領域152が続いている。この方法ステップによれば、プレスの前に区間146、移行領域149およびコイルヘッド領域152の全長にわたって、ここに詳細に図示しない個々のワイヤ区間に対して、ここで選択された出発形態では円形ワイヤ区間が存在し、これはa)に示されている。変形またはプレスにより、a)に示した断面領域または区間146が変形され、ワイヤは円形の断面をもはや有さず、すべてのコイル側88全体の外輪郭は台形の外輪郭(エンベロープ)を有する。c)を参照のこと。この台形の輪郭は、固定子鉄芯の溝に嵌め込まれる区間146全体に及ぶべきであり、同じ形状にプレスされる。b)とd)も参照のこと。区間146の端部位置では、数mmの長さの移行領域149が始まる。区間146から離れる方の移行領域149の端部で、移行領域149は、a)についてすでに述べた断面に移行する。したがってe)に示した断面領域は、a)と同じである。移行領域は本発明によれば規定どおりにプレスされ、電気機械を基準にして軸方向(回転子の回転軸)に連続的に、個別のワイヤが台形の断面から円形の断面に移行する輪郭を呈する。
したがってコイル82は、コイル側88とコイル側接続部91との間にプレスされた移行領域149を有する。
図11aと11bには、2つの異なる実施例の2つの溝区間140の断面が部分的側面図で示されている。この溝区間140は、1つの溝158内の2つの歯155の間にある。図11aで左の溝は全体でコイル側88.1〜88.5の台形断面を有するのに対し、図11bの溝158はやや複雑な溝断面を有する。すなわち溝区間159の領域では溝断面は長方形であるが、溝区間160では再び台形となる。コイル側88.1〜88.5の位置は次のとおりである。すなわちコイル側88.1は固定子鉄芯17を基準にして半径方向でもっとも外側にあり、コイル側88.5は半径方向でもっとも内側にある。図10の断面b)とa)を比較すると分かるように、溝区間140をプレスすることにより、断面が元は円形であったワイヤないしワイヤ断面が、半径方向で内側にあるコイル側88.5が周方向に比較的強く圧潰されるように変形される。
図11aと11bが示すように、コイル側88.1〜88.5、すなわち異なるコイル側は異なってプレスされる。図11cと11dに示されるように、コイル側88はプレス工具186内でプレスされる。プレスは図11cによれば、巻回方法の早期段階、すなわちコイル82を巻回した直後に可能であり、このとき、まずコイル側88.1,88.3および88.5が、コイル側88.2,88.4および88.6に対するプレス溝190から分離されたプレス溝189に嵌め込まれる。プレススタンパ193により、コイル82は、図9のコイル側の移動の前にさらにプレスされる。択一的に図11dによれば、後の方法ステップまたは交差後に、コイル側88.1〜88.5をプレス溝196内で共通に、一度でプレススタンパ193によりプレスすることもできる。
図11dによるプレスは、すべての相巻線120〜124のすべてのコイル側が同時にプレス工具196内で変形されるように(たとえば交差後に)行うこともできる。
図12a)〜e)は、相巻線120〜124が装填された後の様子を示すものであり、個々の相巻線120〜124がそれぞれ別個に固定子鉄芯17内に示されている。個々の相巻線120〜124の構造は基本的に同じである。個々の相巻線120〜124の相違は、それぞれ1つの溝だけずらされて固定子鉄芯17に装填されていることによるものだけである。溝1から始まって装填されている相巻線120は、いわゆる巻線オーバーハング163を有する。この固定子鉄芯は、いわゆる偏平パケット技術(冒頭に引用した刊行物を参照)で作製された固定子鉄芯17であるから、この種の固定子鉄芯17は実質的に直線状の個々の積層板166を積層することにより形成される。この積層板166は、通例少なくとも溝領域内では合同であり、溝158の方向に積層される。したがって実質的に長方形の積層パケットないしは固定子鉄芯17が得られる。この積層板166は通例、このパケット製造の際に溶接シームにより、ヨーク172の裏側169または溝の内側で互いに固定点に接合される。すべての相巻線120〜124が固定子鉄芯17に装填された後、固定子鉄芯は溝158の開口部または溝スリット175が半径方向で内側を指すように丸く曲げられる。このとき、2つの端面177,176は互いに重なり合い、溶接のような接合技術により互いに物質結合される。そして固定子鉄芯は固定子巻線18により完成され、電気機械10または2つの終端シールド13.1と13.2の間に組み込むことができる。
相巻線120の固定子鉄芯17における位置は次のとおりである。個々の相巻線は、図2から図9に基づいて前に説明したのと同じである。図9の状態にある相巻線は、プレート面に対して垂直の相端子95を有し、これは下部101の後方に向けられている。図9に示した相巻線120は、図12aを基準にして図9の矢印136を中心にやや回転されており、したがって相端子95は回転後には、図12aに示すように上方左を指す。すなわちもっとも外側の溝位置にある溝1に配置されている。この相端子95から、第1の溝位置にあるコイル側88.1が溝方向に固定子鉄芯17の後方へ伸長しており、そこでコイル側接続部91.1に移行し、溝6の溝位置4に入り込んだ後、コイル側88.2に移行する。そこからワイヤは溝6から出て、コイル側接続部91.2に移行する。このコイル側接続部91.2は固定子鉄芯17の前側で溝位置2に、すなわち溝1にある半径方向で外から2番目の位置に入り込む。そこでワイヤはコイル側88.3に移行する。そこからワイヤは続いてコイル側接続部91.3に移行し、コイル側88.4(溝位置5、内側から2番目の位置)に入り、そこで再びコイル側接続部91.4に移行し、このコイル側接続部91.4は第3の位置およびコイル側88.5に移行する。ワイヤは溝1の裏側で溝位置3へと溝158を去り、再びコイル側接続部91.5に移行する。このコイル側接続部91.5は、半径方向でもっとも内側の位置溝6を通過し、コイル側88.6として存在した後、そこを再び出て、半径方向でもっとも内側の位置でコイル接続部94.1として半径方向でもっとも外側の位置に移行する。
ここで他のワイヤの個別の経過は短くまとめると以下のとおりである。
a)溝11に入り込み、半径方向でもっとも内側の位置(溝位置6)、コイル側88.1へ、そして
b)コイル側接続部91.1;
c)溝6、溝位置3、コイル側88.2;
b)コイル側接続部91.2;
e)コイル側88.3(半径方向で内側から2番目の溝位置)、溝位置5;
d)コイル側接続部91.3;
e)溝6にある外から2番目の溝位置に入り込み、コイル側88.4へ;
f)コイル側接続部91.4;
g)コイル側88.5、溝11、溝位置4;
h)コイル側91.5;
i)コイル側88.6、溝6、半径方向でもっとも外側の溝位置;
j)溝位置1、コイル側接続部94.2に移行し、このコイル側接続部94.2は半径方向でもっとも外側の位置を介して、すなわち溝6から溝11にある溝位置1へ移行する。
そして相巻線120は、すでに説明した巻線オーバーハング163で終端する。この巻線オーバーハングは理論的には溝位置81にあるが、後で、固定子鉄芯17の丸曲げ工程の終了直前に溝1に嵌め込まれる。この巻線オーバーハング163は、3つのコイル側88.1,88.3,88.5からなる。しかし相巻線端部は、オーバーハングではなく、固定子鉄芯で終端する。図12も参照のこと。
図12bの相巻線は、すでに説明したように対応して1つの溝だけずらされており、溝位置を基準にして同じ位置で溝2から始まる同じことが相巻線122にも当てはまり、この相巻線は溝3から始まり、相巻線123は溝4から始まり、相巻線124は溝5から始まる。したがって相巻線121の巻線オーバーハング163は、理論的には溝位置2にあるが、その後で、溝2への丸曲げ工程の終了直前に、そこにすでに存在するコイル側88.1,88.3,88.5に嵌め込まれる。同様に相巻線122は巻線オーバーハング163を有するが、この巻線オーバーハングは溝位置3にあり、対応して、後で、溝3への丸曲げ工程の終了直前に、コイル側88.1,88.3,88.5に嵌め込まれる。相巻線123の巻線オーバーハング163は溝位置4にあり、溝4への丸曲げ工程の終了直前に、コイル側88.1,88.3,88.5に嵌め込まれる。同じように相巻線124は巻線オーバーハング163は溝位置5にあり、溝5への丸曲げ工程の終了直前に、コイル側88.1,88.3,88.5に嵌め込まれる。
図12の実施例によれば、それぞれの端面176または177から、それぞれn個の相端子95が最初のn個の溝158へ、またはn個の相端子180が最後のn個の溝158へ嵌め込まれる。
コイル82は、それぞれ2層に構成されている。すなわちコイル側88は半径方向で異なる(2つの)層に配置されている。
さらに典型的には各2番目のコイル82.2(82.4,82.6,82.8,82.10.82.12,82.14,82.16)のコイル側(88.1,88.3,88.5;88.2,88.4,88.6)が2つの溝158内にあり、2つのコイル接続部94.1と94.2は、2つのコイル側88.1と88.6隣接するコイル82.1と82.3を接続する。すなわち隣接するコイルのそれぞれ最初のコイル側と最後のコイル側を接続する。ここでコイル側88.6と88.1は同じ溝158内にあり、これはその間にあるコイル82.2のコイル側88.1,88.3,88.5;88.2,88.4,88.6も同様である。
図13は、固定子鉄芯17が相巻線120ないしは124とともに丸く曲げられた後の固定子鉄芯17内にある相巻線120を示す。簡単に分かりやすくするため、相121〜14は省略してある。すでに図12aから12eで示したように、相巻線121〜124の位置は、相巻線120から始まるそれぞれ先行の相巻線に対して1つの溝だけずらされている。さらに相端子180ならびに溶接シーム183が示されており、溶接シームは2つの端面177,176を互いに接合する。固定子鉄芯17は中央開口部184を有する。図13は、固定子16の接続側を示すものであり、これは通例は、交流発電機として構成された電気機械10内で整流器に向いた側である。
さらに固定子16も示されており、固定子鉄芯17の内周と外周にはそれぞれ、複数の相巻線120,121,122,123,124の単層のコイル接続部94.1;94.2の少なくとも1つの群が配置されている。ここでコイル接続部94.1;94.2は直接隣接する溝158内に配置されており、互いに交差する。固定子鉄芯17の外周にある単層のコイル接続部94.2の群と、固定子鉄芯17の内周にある単層のコイル接続部94.1の群との間には、複数の相巻線120,121,122,123,124のコイル側接続部91が配置されている。
図14aとbには、1溝当たりに5つのコイル側88を有する相巻線120の製造に対する実施例が示されている。すでに図3で説明したように、このために3つのターン85を有する第1のコイル82.1と、2つのターン85を有する第2のコイル82.2が巻回される。この順序は、対応して必要な数で反復され、たとえば全部で16のコイル82を有する巻線が出来上がる。
図4a、bおよび図5a、bに関連して説明した工程と同じように、順次連続する個々のコイル82はそれぞれ90°だけ回転されており、個々の相巻線に関して図14に示した形態が得られる。
個々のコイル82.2と82.4、まったく一般的には別のコイル82よりターン数85の少ないコイルの位置がそうであるので、下部101を上部102に対してずらすことができ、ターン数85の少ないコイル82.2と82.4を収容すべき上部と下部にある溝は、他の溝よりも小さい溝深度を有する。したがって相数が5の場合、ターン数85の多いコイル82.1,82.3...を収容する5つの溝105ないし106に、ターン数85の少ないコイル82.2,82.4...を収容する別の5つの溝105’ないし106’が続く。相数が3、6または7の場合、これらの溝105,105’、106,106’がそれぞれ3、6または7で連続する。すべての相巻線120〜124(図示せず)が装填された後、上部102が下部101に対して移動される。交差後にすべての相巻線120〜124が、固定子鉄芯17に5つの溝位置しか設けられていない層に配置されていなければ、変形工具100内で全部で6つの溝位置に配置された相巻線120〜124を、設けられた5つの溝位置に達するように移動させなければならない。
したがって図6aと14を参照すると、変形工具100は、溝105,105’の設けられた下部101と、溝106,106’の設けられた上部102を有しており、溝105,106は同じ溝深度(図6a)を有するか、または異なる溝深度(図14)を有する。
図15a〜15eには、第2の実施例の5つの相巻線が同じように示されている。これら5つの相巻線120〜124は、図12a〜eとの相違点として、各溝158に5つのコイル側88しか有していない。したがってコイルに対するターン数が異なる。第1のコイルは、図12の相巻線と同じように3つのターンを有する。しかし第2のコイルは、第1のコイルとは異なり2つのターンしか有していない。対応して、コイル82.1は奇数のターン数を有し、コイル82.2は偶数のターン数を有する。図14の実施例では、コイル82.1が第1のコイルであり、別のコイル82.2が第2のコイルである。相巻線120〜124のための製造は、図15に示したように、図6aとはやや異なる。コイル82.1は前と同じように3つのターンを有するが、コイル82.2は2つのターンしか有しない。したがって図6aに基本形を示した変形工具は、図15の相巻線120〜124を作製するために、下部101ないし上部102にある溝105ないし106が第2のコイル82.2の位置で、分離面136からやや浅く構成される点で異なっている。図14aとbを参照のこと。たとえばコイル接続部94.1は第1のコイル82.1から始まって分離面136に向かってやや傾斜しており、分離面136により接近して溝106’に入り込んでいる。対応してコイル接続部94.2は、分離面136により接近した位置で溝105’から出てくる。そしてコイル接続部94.2はさらに、コイル82.3のある溝105では分離面136からもっとも離れた位置で溝105に入り込んでいる。
図13に示した構成は、80の溝に配置され、1溝当たりに6つの線路、すなわち各溝に6つのコイル側88を有する相を5つ有する固定子鉄芯17および固定子16を示すが、まったく同じように図16には5相の固定子16が示されており、この固定子の相巻線120〜124は80の溝に配置されており、各溝158に5つのコイル側88を有する。
図16では、通常は整流器に配設される側で固定子16が図示されている。これに対向する側は、通例、駆動側、すなわちベルトディスクおよびロータの駆動部に向いた終端シールドの側である。
以下、図17で、どのように相巻線120〜124を固定子鉄芯17に交互に嵌め込むことができるのかを説明する。図17aで相巻線120は図12aの場合と同じように装填されているが、図12bと比較すると、以前は巻線オーバーハング163を形成していたコイル側を有する相巻線121は第2の溝に嵌め込まれており、ここで相端子95ないし端子180が、相巻線120の端子95ないし180と固定子鉄芯17の同じ側に配置されている。言い替えると相巻線121は製造の点では相巻線120とまったく同じであるが、積層板166の積層方向に配向された軸190を中心に180°だけ回転されている。
相巻線122も、図12cの場合と同じように固定子鉄芯17に嵌め込まれている。相巻線123は相巻線120に対して軸190を中心に回転されており、同時に図12bと同じように第4の溝から始まって固定子鉄芯17に装填されている。図17bに示すように相巻線121も、図12bの相巻線121と同じように第2の溝から始まっている。相巻線124も、図12eと同じように配置されている。相巻線121〜124も、図12の実施例と同じように、同じ溝を占有する、あるいは同じ溝位置に伸長する巻線オーバーハング163を有する。しかし相巻線121と123の巻線オーバーハングは異なって構成されており、それぞれ1つの相端子95を有する。
図17の実施例によれば、それぞれの端面176または177から始まって、それぞれn個の相端子95が端面176の領域にある溝158に嵌め込まれている。端面177および端面176の領域の溝158には、相端子180が分散されて存在する。
図18a〜dには、固定子16の一方の側における巻線ヘッド152の2つの異なる実施例が示されており、この一方の側は整流器にもっとも近い側である。たとえば半径方向で外側には1つの巻線ヘッド152を設けることができ、第1のコイル82.1を第2のコイル82.2に接続するコイル接続部94.2の群のコイル接続部94.2は他のように三角ではなく四角に構成されている。この巻線ヘッド152の内側では、三角のコイル接続部94.1の一方の側の脚部間の中間空間が充填物300または接着層303により閉鎖されている。しかしコイル接続部94.3の群のすべての中間空間を閉鎖することもできる。両者は択一的に実施することができる。
図18cと18dは、コイル接続部94の異なる配置を示す。そこに図示された実施例では、巻線ヘッド152の内側には四角のコイル接続部94.1と94.3だけが形成されており、これらは段状にされている(巻線ヘッドの傾斜が最大に増加する)。これに対してコイル接続部94.2と94.4は、半径方向外側で同じにかつ三角に構成されている。
図19には、相巻線120〜124が固定子鉄芯17に装填された後の様子で図12a〜12bによる固定子鉄芯17が示されている。対応する部分は、位置25における溝158も含めて位置6における溝158を示す。この場合、コイル接続部94.1と94.2は、これらが三角形で軸方向外側へ伸長するように構成されている。各コイル接続部94.1は別のコイル接続部94.1と全部で4回交差する。同じことが図17aのコイル接続部94.2にも当てはまる。しかしコイル接続部94.1は、図19aに示すように三角形に構成することができるが、弓状(半円形)に構成することもできる。この場合、この弓状のコイル接続部に隣接するコイル接続部94も同様に全部で4回交差する。
図19bの実施例では、固定子鉄芯17が図17の相巻線120〜124を有する。コイル接続部94.1は、固定子鉄芯17の周囲に均等に、または固定子鉄芯17の全長にわたって平坦な状態で均等に分散されている。このことの利点は、固定子の周囲に不連続な個所が生ぜず、これによりノイズ発生がより均等になることである。図19cには図19bの変形実施例が示されており、ここではコイル接続部94.1が一方では四角に溝158から突き出ており、他方では軸方向に異なる位置を取っている。このことの利点は、巻線ヘッド152の領域が半径方向に大きく伸長しないことである。巻線ヘッド152の領域は、図19aと19bの実施例よりも半径方向に大きく伸長していない。
図20aからdには、種々の取り付け順序が示されている。まず固定子鉄芯17が準備された後、絶縁シート200が溝158に嵌め込まれる。好ましい実施形態では、歯頭203側の絶縁シートの端部が歯頭203の下方で溝158の中で終端し、溝スリット175を狭くしないように構成されている。図20bも参照のこと。絶縁シートを装填した後、相巻線120〜124がこの絶縁された固定子鉄芯17に嵌め込まれる。相巻線120〜124のコイル側88の断面は前もって変形されており、固定子鉄芯17が丸く曲げられた状態での溝形状にこの断面が適合する。出発状態では円形のワイヤを変形することにより、巻線ヘッド152が半径方向に拡張しないようになる。したがって溝158に対して設けられたコイル側は、半径方向の全伸長領域にわたり高さh2を有する。この高さh2は、溝のコイル側88が変形ないしプレスされた後では、溝158に対して設けられたコイル側88全体の高さh1より大きい。ここで高さh1は、プレスされていないコイル側88.1から88.5の和(ラッカーまたは樹脂絶縁部を含む銅断面)である。相巻線120〜124のコイル側88が装填されると(図20c)、固定子鉄芯17は丸く曲げられ、これによりシリンダ状の固定子鉄芯が生じ、全体で固定子16となる。
図21a、b、cには、5相の固定子巻線18について、相巻線120〜124に対する種々の接続形式と整流回路との接続が示されている。図21aによれば、いわゆる五線星形回路(5相の五角星形回路または先端が5つの回路)が設けられており、図21bでは5相の星形回路が、図21cでは5相の五角形回路または5相のリング回路が設けられている。
電気機械10の固定子巻線18は、n個の相巻線120,121,122,123,124により形成すべきであり、ここでは少なくとも1つの相巻線120〜124が前に説明した実施例の1つにより作製される。
電気機械10用の固定子16が設けられており、この固定子16は、中央開口部184を備える固定子鉄芯17を有し、半径方向で内側に中央開口部184に向かって開放した溝158と歯170を有し、さらに所定数nの相巻線120〜124を備える固定子巻線18を有する。相巻線120〜124の部分は複数の溝158の中に、すなわちコイル82のコイル側88が複数の溝158の中に配置されている。複数のターン85を有するコイル82の複数のコイル側88が1つの溝内に互いに積層され装填されており、コイル82の別の複数のコイル側88が別の溝158内に積層され装填されている。固定子巻線18は前述のように固定子16の溝に配置されている。
択一的に固定子は次のように記述することができる。すなわち、電気機械10用の固定子16が設けられており、この固定子16は、中央開口部184を備える固定子鉄芯17を有し、半径方向で内側に中央開口部184に向かって開放した溝158と歯170を有し、さらに所定数nの相巻線120〜124を備える固定子巻線18を有する。相巻線120〜124の部分は複数の溝158の中に、すなわちコイル82のコイル側88が複数の溝158の中に配置されている。コイル82の複数のコイル側88は複数のターン85で1つの溝内に互いに積層されており、コイル82の別の複数のコイル側88が別の溝158に装填され、積層されている。ここで相巻線120〜124は、連続して互いに一体的に結合された複数のコイル88.1,88.2を有し、連続して互いに一体的に結合された2つのコイル82.1,82.2は固定子鉄芯17の内周で単層のコイル接続部94.1により互いに接続されており、連続して互い一体的に結合されたコイル82.2,82.3は固定子鉄芯17の外周で単層のコイル接続部94.2により互いに接続されている。
好ましくは相巻線120〜124は6の導体数z/溝を有し、ここでワイヤ直径はd=1.95mmであり、絶縁は2等級で行うべきである。ワイヤは元は円形の横断面を有しており、溝長に対応する溝形状または溝形状区間にプレスされる。充填係数、すなわち溝の中に存在するワイヤ絶縁部(ラッカー、樹脂)も含めたワイヤ断面積の、溝断面積(鉄)における割合は75%以下にすべきである。
図22によれば溝断面は次のように規定される。d1a=140mm、d1i=106mm、(回転子の回転軸方向における)軸長leは37mmである。溝158の総数は80である。特別の実施形態では、79の溝に対する円弧は約4.51°である。直径d1とd2は、131.3mmと108mmである。対称の構成された溝158はc1とc2の溝間隔を有し、それぞれ2.2mmと1.6mmである。これらの平均間隔から、すなわち上記2つの長さのそれぞれの端点から、それぞれ0.3mmの半径r1とr2がある。溝スリットは1.45mmの幅を有する。溝スリットは、溝158に向いた側でr3=0.3mmで丸められており、内径に向かってもr4=0.3mmで丸められている。歯の最大幅は歯頭で2.04mmである。溝底部におけるスロットピッチTau1は5.16mmであり、歯頭におけるスロットピッチTau2は4.24mmである。歯幅は溝底部近傍でbz1=2.36mmである。溝底部近傍での歯幅は、歯の中央からの半径方向に垂直に、歯がr2で歯頭の湾曲部に移行する個所で測定したものである。ヨーク高さhjは4.05mmである。これにより銅面積(絶縁部のない導線)に対して、溝面積が30.5mmのときに17.9mmの面積が得られる。このようにして58.5の銅充填係数が達成される。
図23は、固定子鉄芯17と回転子20の概略的縦断面図であり、外径dpは105.3mm、軸27の直径は17mmである。極数、すなわち爪(クローポール)の数は16である。他に記載されているパラメータは、極コア直径dk、極コア長lk、クローポールのシンカ厚lpk、角度betaklと長さlsにより規定される面取り部、クロー先端における内径di2、2つのクローポールの間の中間空間における直径dpka、ならびにクローポールの下側におけるシンカの内端面210との理論的交点での直径である。

Claims (21)

  1. 電気機械(10)、とりわけ交流発電機の固定子巻線(18)の製造方法であって、
    固定子巻線(18)は少なくともn個の相巻線(120,121,122,123,124)を有し、1つの相巻線(120,121,122,123,124)が、コイル側(88)とコイル側接続部(91)を備え連続して巻回された複数のコイル(82)を有し、
    該コイル(82)は第1のコイル(82.1)と第2のコイル(82.2)に分けられており、コイル(82)を収容するのに適した溝(105,106;105’,106’)が存在する変形工具(100)が準備されており、
    第1のコイル(82.1)が一方の溝(105;105’)に、第2のコイル(82.2)が他方の溝(106;106’)に配置される製造方法において、
    第1のコイル(82.1)と第2のコイル(82.2)との間には、n−1個の溝(105,106;105’,106’)が配置される、ことを特徴とする製造方法。
  2. 各コイル(82)は、偶数または奇数のターン(85)数で巻回されている、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 一方のコイル(82)は偶数のターン数(85)で巻回され、他方のコイル(82)は奇数のターン数(85)で巻回される、ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  4. 一方のコイル(82)は第1のコイル(82.1)であり、他方のコイル(82)は第2のコイル(82.2)であり、第1のコイル(82.1)と第2のコイル(82.2)との間にはn−1個の溝(158)が配置される、ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
  5. 相巻線(120,121,122,123,124)のコイル(82)は、ターン(85)の巻回後に、コイル(82)のコイル側(88)が少なくとも近似的に平面に配置されるよう変形される、ことを特徴とする請求項1から4までのいずれか1項に記載の方法。
  6. コイル(82)のターン(85)は少なくとも部分的に重なり合う、ことを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 1つの相巻線(121,122,123,124,125)の直接隣接する2つのコイル(82.1,82.2)はその間に、当該直接隣接する2つのコイル(82.1,82.2)を一体的に結合するコイル接続部(94.1)を有し、
    一方のコイル(82.1)と他方のコイル(82.2)はコイル接続部(94.1)に対して実質的に90°の角度で回転されており、
    回転方向は互いに逆である、ことを特徴とする請求項5または6に記載の方法。
  8. 1つまたは複数の相巻線(121,122,123,124,125)が、変形工具(100)の溝(105,106;105’,106’)の中に嵌め込まれ、
    コイル側(88)の一方の群(133)が、同じコイル(82)のコイル側(88)の他方の群(130)に対して移動され、これにより変形され、コイル側(88)の当該2つの群(130,133)の間にn−1個の溝(105,106;105’,106’)が配置される、ことを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 変形工具(100)は、溝(105,105’)の設けられた下部(101)と、溝(106,106’)の設けられた上部(102)を有し、
    溝(105,106)は同じ溝深さを有するか、または異なる溝深さを有する、ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
  10. コイル(82)のコイル側(88)はプレス工具(186)でプレスされる、ことを特徴とする請求項1から9までのいずれか1項記載の方法。
  11. 異なるコイル側(88)は異なってプレスされる、ことを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 巻回後または移動後にコイル側(88)がプレスされる、ことを特徴とする請求項10または11に記載の方法。
  13. コイル(82)は、コイル側(88)とコイル側接続部(91)との間にプレスされた移行領域(149)を有する、ことを特徴とする請求項10,11または12に記載の方法。
  14. n個の相巻線(120,121,122,123,124)を有する固定子巻線(18)において、
    少なくとも1つの相巻線(120,121,122,123,124)が請求項1から13までのいずれか1項にしたがって作製されている、ことを特徴とする固定子巻線。
  15. 電気機械(10)用の固定子(16)であって、
    該固定子は、中央開口部(184)を備える固定子鉄芯(17)を有し、半径方向で内側に該中央開口部(184)に向かって開放した溝(158)と歯(170)を有し、さらに所定数(n)の相巻線(120,121,122,123,124)を備える固定子巻線(18)を有し、
    相巻線(120,121,122,123,124)の部分は複数の溝(158)の中に配置されており、コイル(82)がコイル側(88)とともに複数の溝(158)の中に配置されており、
    複数のターン(85)を有するコイル(82)の複数のコイル側(88)が1つの溝内に互いに積層され装填されており、コイル(82)の別の複数のコイル側(88)が別の溝(158)内に積層され装填されている固定子において、
    固定子巻線(18)が請求項14の特徴を有する、ことを特徴とする固定子。
  16. 電気機械(10)用の固定子(16)であって、
    該固定子は、中央開口部(184)を備える固定子鉄芯(17)を有し、半径方向で内側に該中央開口部(184)に向かって開放した溝(158)と歯(170)を有し、さらに所定数(n)の相巻線(120,121,122,123,124)を備える固定子巻線(18)を有し、
    相巻線(120,121,122,123,124)の部分は複数の溝(158)の中に配置されており、コイル(82)がコイル側(88)とともに複数の溝(158)の中に配置されており、
    複数のターン(85)を有するコイル(82)の複数のコイル側(88)が1つの溝内に互いに積層され装填されており、コイル(82)の別の複数のコイル側(88)が別の溝(158)内に積層され装填されている固定子において、
    相巻線(120,121,122,123,124)は、連続して互いに一体的に結合された複数のコイル(88.1,88.2)を有し、
    連続して互いに一体的に結合された2つのコイル(82.1,82.2)は固定子鉄芯(17)の内周で単層のコイル接続部(94.1)により互いに接続されており、連続して互い一体的に結合されたコイル(82.2,82.3)は固定子鉄芯(17)の外周で単層のコイル接続部(94.2)により互いに接続されている、ことを特徴とする固定子。
  17. 固定子鉄芯(17)の内周と外周にはそれぞれ、複数の相巻線(120,121,122,123,124)の単層のコイル接続部(94.1,94.2)の少なくとも1つの群が配置されており、
    コイル接続部(94.1;94.2)は直接隣接する溝(158)の中に配置されていて、互いに交差する、ことを特徴とする請求項16に記載の固定子。
  18. 固定子鉄芯(17)の外周にある単層のコイル接続部(94.2)の群と、固定子鉄芯(17)の内周にある単層のコイル接続部(94.1)の群との間には、複数の相巻線(120,121,122,123,124)のコイル側接続部(91)が配置されている、ことを特徴とする請求項17に記載の固定子。
  19. 1つまたは複数のコイル接続部(94.1)は三角形、四角形、または半円形を有する、ことを特徴とする請求項16または17に記載の固定子。
  20. コイル接続部(94)の間の中間空間は、充填物(300)または接着層(303)により閉鎖されている、ことを特徴とする請求項16、17または18に記載の固定子。
  21. 固定子(16)が請求項15から20までのいずれか1項にしたがい構成されている、ことを特徴とする固定子(16)を有する電気機械。
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